ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:撮影

CP+連動企画、「電視観望技術を利用して天体写真を撮影してみよう」ですが、前回までにオリオン大星雲の導入が済んだところまで進みました。今回は、実際に撮影してみます。いくつかコツがあるので、順次説明していきます。


撮影はとりあえずフルオプションで、やれることはやるという方針で進めます。今回はフルオプションで撮影が完了するところまで、次回の記事で簡略化した撮影方法を示しどんな影響があるかを検証したいと思います。

それでは、前回記事の終了時の、SharpCapの画面にオリオン大星雲が入っているところからスタートです。


カメラの回転角

まず、鏡筒に対してカメラをどのような角度で取り付けるかの、カメラの回転角を決めます。これはレデューサと鏡筒の間にある3つのネジがついたアダプターの、ネジを一つか、せいぜい二つ少し緩めるだけで、カメラを回転させられるようになります。カメラの回転角は適当でもいいのですが、一旦カメラを外して設定を変えた時とか、画角が回転方向に大きくずれる可能性があるので、できるなら毎回同じ向きにしておいたほうが無難です。

方法はこのブログの昔の記事に詳しく書いてありますが、

簡単におさらいしていきましょう。
  1. SharpCapで、右上アイコン群の中から、「ズーム」の一つ左にある、赤線のクロスのようなアイコンを何度か押し、同心円のレチクルを画面上に出しておきます。
  2. SynScan Proの方向矢印か、ASCOMで赤道儀とつながっているSharpCapの右パネルの「望遠鏡制御」の矢印で、見ている方向を少し変え、目立つ星を中心に入れる。
  3. 矢印の一方向をしばらく押し続け、星がレチクルの十字線に沿って垂直、もしくは水平方向に真っ直ぐ動くかどうか確認する。
  4. もし水平、垂直にピッタリ動かないなら、レデューサのところのネジを緩めてカメラを回転させ中心にあった星が、垂直線か水平線の上に来るように合わせる。その際、ネジをきちんと締めなおしてから位置を確認する。
  5. 再び矢印ボタンを押し続けて、星がレチクルの十字線に沿って垂直、もしくは水平方向に真っ直ぐ動くかどうか確認する。
  6. きちんと星が垂直、もしくは水平方向に真っ直ぐ動くまで4-5を繰り返す。

こうやって回転角をあわせます。参照記事にも書いていますが、この回転角調整は夜を待たなくても、昼間でもできます。目立つ星の代わりに、遠くの何か目印になる点を使えばいいだけです。例えば遠くにある鉄塔のてっぺんとかでもいいでしょう。もし余裕があるなら、昼間のうちに済ませておくといいでしょう。

この回転角調整で、ピントがズレる可能性があります。レデューサのところの回転固定ネジを締める時にきちんと締めていなかった場合です。ネジを閉めるときは毎回少し手で持ち上げて、下に落ち込まない状態で毎回きちんと最後までネジを締めると、安定してピントずれなどはなくなります。


位置決め

回転角調整で位置がずれてしまったので、再びオリオン大星雲を中心位置に入れます。SynScan ProでM42を再自動導入してもいいですし、SynScan Proか、SharpCapの「望遠鏡制御」の矢印ボタンで、自分がいいと思う位置に入れてもいいでしょう。私は以下のような位置にしました。

05_intro

これだと、右上方向に向かうオリオン大星雲の広がりが十分に入り、左のランニングマンもいい位置に来るはずです。


オートガイド

位置が決まったら、次はオートガイドです。ここではガイド鏡とガイドカメラ、ソフトはPHD2を使います。

繰り返しになりますが、PHD2で PlayerOneのカメラを使うときは、PlayerOneカメラのドライバーだけではだめです。前回のソフトの説明のところで書いたように、ASCOMプラットフォームとASCOMカメラドライバーをインストールしてください。ASCOMプラットフォームはここまででSharpCapと赤道儀がつながっていれば、すでにインストールされきちんと動いているはずです。詳しくは

を参照してください。

PHD2の使い方はマニュアルなどを読んでいただければいいのですが、接続方法などごく簡単に書いておきます。
  1. Windows PC上で、ソフトの準備の時にインストールしておいたPHD2を立ち上げます。
  2. 初めてPHD2を立ち上げる場合は、ウィザードが出てきて、カメラなどの設定が始まるはずです。ほとんどは指示通り進めればいいのですが、カメラの選択は迷う可能性があります。特に同じメーカーのカメラが複数台接続されていると、Player One Camera (ASCOM)の1から3のどちらを繋いでいるかわかりにくい場合があります。もしどうしても分かりにくい場合は、メインカメラを一度ケーブルを抜いて切断してからPHD2のセットアップを開始して、Player One Camera 1(ASCOM)を選ぶのが確実です。もしここでPlayer One Camera 1(ASCOM)が出てこない場合は、Player One Camera用のASCOMドライバーがインストールされていない可能性があるので、上の説明を見て今一度確認してみてください。
  3. カメラを選択する際、ガイド鏡の焦点距離は手持ちのものをきちんと入れるようにしてください。ピクセルサイズはカメラがきちんと繋がれていれば、選択時に自動的に入力されるはずです。
  4. 赤道儀の接続はすでにすんでいるので、そのまま進んでしまえば自動的に適したパラメータが選択されるはずです。
  5. カメラや赤道儀の設定ごとにプロファイル名をつけることができます。後から認識できる適当な名前をつけておきましょう。
  6. ウィザードが終了すると、ダーク撮影に入ります。ガイド鏡にキャップを被せるなどして、光が入らないようにして、ダーク撮影を開始します。結構時間がかかるので、しばらく待ちます。慣れてくれば、必要な時間のみ選択すればいいでしょう。私は0.5秒から2秒くらいまでだけ撮影しています。
これで準備は完了です。2度目以降の立ち上げからはウィザードは自動で起動しません。カメラを変えた場合など、必要な場合はメイン画面の左下にあるUSB端子の絵が描いてあるアイコンをクリックすると、接続設定になるので、そこで再びウィザードを開始することができます。ウィーザードが終わった直後は下の2から始まるはずです。
  1. メイン画面の左下にあるUSB端子の絵が描いてあるアイコン「接続ボタン」をクリックします。
  2. カメラとマウント(赤道儀)を選択します。この際、カメラが複数台接続されていて、どのカメラが接続されるかわかない場合は矢印が二つに分かれるマークが書いてあるボタンを押すと、どちらのカメラか確認できます。カメラと赤道儀それぞれ「接続」ボタンを押します。赤道儀は接続されるまでに10秒くらいかかる可能性がありますので、少し待ちます。全て接続されたら下の「クローズ」ボタンを押します。
  3. メイン画面左下の左から二つ目の矢印が回転しているようなアイコン「露光開始ボタン」をクリックします。ここで画面にカメラからの映像がメイン画面上に表示されます。ガイド鏡のピントが合っていなかったら、ここで合わせてください。
  4. メイン画面左下の左から三つ目の星形のマークのアイコン「ガイド星選択ボタン」が黄色の星になっていることを確認してクリックします。黄色の星にならずに灰色のままの場合は、上記までのカメラの露光が開始されていないということです。いまいちどカメラの接続などを確認して、左から二つ目の矢印が回転しているようなアイコンをクリックしてください。うまくいくと、ガイドに必要な星が緑色の四角で選択されているのが、撮影画像で確認できます。
  5. メイン画面左下の左から四つ目の十字マークのアイコン「ガイド開始ボタン」が緑色になっていることを確認して、クリックします。緑色になっていない場合は、上のガイド星の選択が完了していないので、今一度確認してみてください。うまくいくとガイドに必要な星が緑色の四角で選択されます。
  6. 初回はここでキャリブレーションが始まります。キャリブレーションとはPHD2が動かそうと思った方向と、実際の画像でどちらの方向に動くかを確認し、方向合わせをするような機能です。
  7. キャリブレーションは数分から10分程度かかることもあります。気長に待ちましょう。その際、緑色の四角が、きちんと動いているか画面を見ているといいでしょう。うまく動かないとエラーが出てキャリブレーションが中断されます。赤道儀とのケーブルが断線しているなど、何らかの理由で赤道儀に送っている信号に対して反応がない場合などです。改めてケーブルの接続など、何かおかしいことがないかチェックしてみましょう。ガイド鏡のカメラに接続されずに、メインの撮影カメラに接続されてしまった場合なども、動かなさすぎたり、動きすぎたりして、エラーになる場合があります。
  8. キャリブレーションに成功すると、そのままガイドが始まります。下のグラフで、赤と青の線が時間と共にだんだんと伸びていくのがわかります。キャリブレーション情報を残すかどうかと言う質問が出ることがあると思いますが、「はい」としておくと、次回以降に赤道儀の向きを変えても初回にとってキャリブレーション情報を使い回してくれるので便利です。キャリブレーションが以前実行された場合は、すぐにガイドが始まりますが、あえてキャリブレーションをしたい場合には、「シフトキーを押しながら」ガイド開始ボタンを押してください。ガイドがうまくいかない場合、キャリブレーション情報が古くなっている可能性があります。そんな場合は今一度キャリブレーションを実行してください。
もしここで、ある程度の数の星が見えているのに、画面所の緑色の四角が一つしか見えなくて、選択されている星が一つの場合は、画面下の脳みそマークのアイコンを押して、「ガイド」タブから「Use multiple stars」を選ぶといいでしょう。複数の星をガイド星としてみなすので、精度が格段に上がります。


SharpCapの設定

あとは撮影に際してのSharpCapの設定を残すのみです。

まず最初にメインカメラの冷却機能をオンにします。
  1. SharpCap右側の「温度制御」パネルを開き、「設定温度」を「-10」程度にします。冬場だともっと冷えますが、ダークノイズの影響を考えるとこの程度で十分でしょう。
  2. さらに「冷却」を「オン」にします。
  3. 「温度」のところが徐々に下がっていって、設定温度に向かっていきます。

細かい設定です
  • 「フォーマット」パネルの「出力形式」は「FITSファイル(*.fits)」を選択。
  • 「フォーマット」パネルの「モード」はRAW16
  • 「カメラコントロール」パネルの「露出時間」はとりあえずテストなのですぐに画面が更新されるように1000msとしましょうか。あとで実際の撮影時には「長秒モード」オプションをオンにして「60s」とかにして長時間露光に変更します。
  • 「カメラコントロール」パネルの「アナログゲイン」はとりあえずUranus-C ProのHCG(High Conversioin Gain)モードがオンになる220とかにしておきましょう。これで、ゲインが高い状態で、「読み出しノイズが小さく」「ダイナミックレンジが大きく取れる」ようになります。明るすぎる場合はアナログゲインは0にします。実際の撮影ではアナログゲインは220か0のほぼ2択のみに限られ、それ以外ではダイナミックレンジの観点から不利になってしまいます。
  • 「カメラコントロール」パネルの「オフセット」は小さな値を入れておきます。0だと暗い部分がうまく表現されずに階調がガタガタになる可能性があります。今回はとりあえず「40」とします
  • 「前処理」パネルの「ダーク補正」のところで「Hot and Cold Pixel Remove」を選んでおきます。これはあくまで簡易処理ですが、今回のように電視観望技術を利用した簡単な撮影では、別途ダーク補正をする手間を省いているので、これを選んでおくと仕上がりに有利になると思われます。ただし、有効かどうかはカメラに依ます。実際試したところ今回のUranus-C Proではそもそもカメラに搭載されているDPS (Dead Pixes Suppression)機能が優秀なせいか、このオプション有無でほとんど差は見られませんでした。
  • 「前処理」パネルの「背景減算」は電視観望の時にはよく使うのですが、撮影に際しては1枚1枚で効果が違ってしまっておかしくなるようなので、オフにしました。今回はカブリが少ない状態で撮影したのですが、カブリが多い場合は試してみてもいいかもしれません。

一旦ここで、どのような画像になるか確認します。「ヒストグラムストレッチ」パネルの右側アイコン群の左列上から2番目の雷マークの「オートストレッチ」ボタンを押します。すると、ヒストグラムの左の山のピークを、3本ある黄色の点線の左と真ん中の2本の線で挟むような形になり、画面にオリオン大星雲がバッと明るく出てくると思います。ただし、このオートストレッチ機能は有料版のみ使うことができます。無料版の場合は、マニュアルで黄色の2本の点線を動かして、山のピークを挟むようにしてください。

もしこの時点でオリオン大星雲の位置がおかしい場合は、ガイドを一旦中断して位置調整をしましょう。
  1. PHD2のメイン画面の左下の「STOP」アイコンを押してください。
  2. その後に、SynScan ProやSharpCapの望遠鏡制御の矢印ボタンで位置合わせをします。
  3. PHD2の「露出開始ボタン」「ガイド星選択ボタン」「ガイド開始ボタン」を順に押して、ガイドを再開します。
このように、ガイドを一旦中止してから位置合わせをしないと、ガイドが元の位置に戻そうとしてしまうので、位置を変えることができないことに注意です。

ガイドとディザーの設定をします。
  1. SharpCapメニューの「ファイル」から設定を選び、「ガイディング」タブを開きます。
  2. 「ガイディングアプリケーション」をPHD2に選びます。ホスト名やポートは特に変更したりしてなければデフォルトのままでいいでしょう。
  3. 最大ステップは大きくしすぎると、画面が大きくずれてしまうので、ここでは最小の2としてありますが、もし縞ノイズが目立つようなら増やしてください。また、ライブスタックするたびに星がずれて伸びて見える場合は、個々の値が大きすぎて揺れが収束しきれない場合です。その場合はこの値を小さくしてください。この揺れは次の最小整定時間とも関係があります。
  4. 「最小整定時間」はSA-GTiが多少暴れることがあるので、少し長めに取っておくといいでしょう。ここでは30秒としました。
  5. 最後に下の「OK」を押します。
12_guide_setting


ライブスタックで撮影開始

いよいよ撮影のための最終設定です。電視観望の技術を利用すると言うことで、今回の撮影はSharpCapのライブスタックを使います。

1. 「カメラコントロール」パネルの「露出時間」の「長秒モード」オプションをオンにして、露出時間を「60s(秒)」くらいにします。
2. アナログゲインは最初220で試しましたが、明るすぎたので、のちに0としました。CP+で見せる最終画像に至るまでにフィルターの種類や、いくつかの設定パラメータについては何種類か試していて、これまでの説明から変わったところもあります。パラメータの変更については、次回以降の記事で詳しく解説します。
3. LiveStackを開始します。SharpCapのメニューの下のアイコン群の「ライブスタック」と書いてあるボタンを押します。
4. 下のライブスタック画面の「Guiding」タブを選び、「Setting」の中のオプションを全部オンにします。「Dither every」のところは、枚数区切りでディザーをかけたいので「Frames」します。枚数は数分から10分おきくらいで十分なので、今回は「6」としました。「Only stack...」をオンにしておくと、雲などが出てPHD2が星を見失った時はライブスタックで画像を重ねることをしなくなるので、不慮の天候悪化時の出来上がり画像の劣化を防ぐことができます。
01_SharpCap_ok_06_guiding_cut

5. 下のライブスタック画面の「Controls」の「Stacking」で「Sigma Clipping」を選んでおくと、人工衛星の軌跡などが目立たなくなります。
6. 同じ「Controls」の「Raw Frames」で「SAVE all」を選んでおくと、LiveStackが途中で失敗した時に、後から救い出せるかもしれません。ただし、ディスク容量をかなり消費することと、さらにディザーの際の短い露出時間のファイルも全て残されるので、もしこれらのRAWファイルを使う際は、ディーザーの際の余分なファイルは後から手で削除する必要があります。
7. 撮影終了時間が決まっているなら、「Save and Reset every...」をオンにしておくといいでしょう。例えば「60」minutes total exposureとしておくと、60分経ったときに、素のままのRAWファイルと画面で見えているままの画像をファイルとして自動的に保存してくれます。ただし、その時点でライブスタックがクリアされてしまうので、できるだけ長い時間撮りたい場合はオフにしておいた方がいいでしょう。

あと撮影ファイルの出力場所を設定しておきましょう。
  1. SharpCapメニューの「ファイル」から設定画面を開きます。
  2. 「ファイル名」タブを開いて、「フォルダー」のところに保存したい場所を指定します。 
  3. 下の「OK」を押します。

これで全部の準備が完了でしょうか。長かったですが、ここまでうまくできていますでしょうか?さあ、撮影開始です。
  1. 下のライブスタック設定画面の、左側の「Actions」の「Clear」ボタンを押してください。画面が一旦クリアされ、これまで溜まっていた画像が一新され、新しくライブスタックが始まり、撮影が開始されます。
  2. 露出時間で設定した「60秒」待つと、画面に撮影した画像が出てきます。
  3. ここで、ライブスタック画面の「Histogram」タブを開き、右の上の雷マークアイコンを押し、オートストレッチします。その際はSharpCapの右パネルの「ヒストグラムストレッチ」はぐるっと回転する矢印の「リセット」アイコンを押して、ストレッチがない状態にすると見えやすくなるでしょう。もしくは、新たに右パネル「ヒストグラムストレッチ」の方の雷マークを押すと、さらに炙り出した画像が出てきます。二つのストレッチの関係ですが、ライブスタックのヒストグラム画像であぶり出した際の状態が、右側パネルのヒストグラムに受け渡されます。右のヒストグラムでは、さらに重ねてあるり出しをすることができます。撮影画面には両方のヒストグラムのあぶり出しが重ね掛けされた結果が表示されます。
  4. 撮影中に、上で指定した保存フォルダーの中身をエクスプローラーで確認してみましょう。フォルダの中の「RAWFILES」フォルダを確認して、60秒ごとにfitsファイルができていくか確認してみてください。
  5. (RAWファイル以外の) ライブスタックの結果画像の保存は、ライブスタック終了時に自動的にされますが、任意の時間にあらわに保存したい場合は、ライブスタック画面の左の「Action」から「SAVE」を押します。いくつか選べるのですが、「Save as 16 Bit Stack」と「Save with Adjustments」と「Save exactlly as seen」の3つをそれぞれ保存しておくのがいいでしょう。「Save as 16 Bit Stack」はRAWフォーマットでfitsファイル形式で保村されます。これが最も情報を持っていますが、ストレッチされていないので最初は扱いにくいと思います。「Save with Adjustments」はライブスタックのヒストグラムでストレッチされた分までがpngフォーマット(8bit)で、「Save exactlly as seen」はさらに右パネルのヒストグラムでストレッチされた分までの画像がpngフォーマット(8bit)保存されます。
保存されたRAWファイルや、スタックされたfitsファイルを見るには、ASIStudioの中にあるASIFitsViewが便利です。ASIStudioはWindowsだけではなく、Mac版やLinux版もあるので、ある意味貴重なアプリです。ここからダウンロードできます。


保存されたfitsファイルはストレッチされていないので、通常開いただけでは真っ暗にしか見えません。ASIFitsViewは自動でオートストレッチもしてくれるので、オリオン大星雲があぶり出された状態で見えるはずです。下にあるアイコン群の中の、「ヒストグラム」マークをクリックして、「リセット」ボタンを押すと、ストレッチされる前の真っ暗な画像を確認することもできます。また、ストレッチ後のファイルを保存することもできます。

撮影がうまくいくと、SharpCapではこんな画面になっているはずです。
01_SharpCap_ok_03

今回はここまでとして、ここからの画像処理についてはCP+当日に実演として公開することにしましょう。

CP+まではまだ少し時間がありますので、撮影方法に関してもう1回か2回ブログ更新する予定です。今回までは主に初心者を対象に、かなり基礎から説明しましたが、次回からは少し突っ込んだ記事になります。









恒例の1年のまとめ記事です。ほしぞloveログでは年末は書くのをサボって、たいてい1月中にのんびりと書いています。

昨年のまとめはここにあります。昨年は2月に公開しているので、今年の方が早いくらいですね。


さて、今年もテーマ別に振り返っていきましょうか。まずは機材からです。


機材関連

ここでは2023年に使った機材で、特筆すべきものを3つ書いておきます。

1. ε130D

上のリンクにある昨年のまとめを見直してみると、2023年の機材の目標は
  • 短焦点で広角で淡いところまで撮影する
と書いてあります。これは4月にε130Dを手に入れたので、目標達成と言えるでしょう。


最初の頃はテスト撮影をしながら、問題点を挙げていきました。四隅の星像問題や、迷光の問題などです。四隅はバックフォーカスを合わせることでかなり改善しましたが、迷光はある程度許容して画像処理で誤魔化すことが必要そうだと分かりました。それでもある程度実用レベルで撮影できるようになってきたので、主力鏡筒として今後もどんどん活用していくことになりそうです。


2. SWAgTi

SWATにAZ-GTiをくっつけた命名「SWAgTi(スワッティ、gは発音せず)」はとても楽しい試みでした。おそらくこれまでになかったアイデアで、高精度追尾のSWATと自動導入可能なAZ-GTiの互いにいいところを持ち寄って、高機能高精度追尾でお気軽撮影を実現できたのかと思います。惜しむらくは、長時間撮影では縞ノイズが出てしまい、ディザーで散らすことを試みたのですが、撮影中はAZ-GTiの自動追尾を切って高精度化を実現していて、その状態だとディザーができないことです。ソフトで解決できる問題のはずなので、いつか解決できたらと思っています。





 
SWAgTiの過程で、SharpCapを使えば一眼レフカメラでも極軸合わせとプレートソルブができることを示しました。SWATユーザーには一眼レフカメラを使っている方も多いと聞いたからです。

これは、CP+で話した一眼レフカメラで電視観望をやってみようという話にもつながっています。


3. トラバース
もう一つ、トラバースはミニマム電子観望をさらに押し進めました。カバンなどにすっぽり入るサイズで、PCと合わせても歩きの持ち運びで全然余裕です。


最初の頃はAZ-GTiに比べて少し不安定なところもありましたが、SynScan Proのアップデートと、SharpCap独自のプレートソルブで不安定なところはほぼなくなり、完全に実用レベルで観望会で使えるようになりました。最近は、持ち運びの便利さと見た目のコンパクトさでAZ-GTiにとってかわり、トラバースを使うことがほとんどです。





目標
さて、機材関連の2024年の目標ですが、今の天体撮影の主力機材は2つで
  1. SCA260(1300mm)+ASI294MM Pro(マイクロフォーサーズ)
  2. ε130D(430mm)+ASI6200MM Pro(フルサイズ)
です。他にも鏡筒はある(撮影レベルの冷却カメラは残りはカラーのみ)のですが、効率を考えて明るいものに限定すると上の2つになってしまいます。仮にこの2種だけだとすると、画角にすると一辺で6倍くらい違い、面積だと36倍くらい違うので、せめてその中間くらいがあるといいなと思い始めています。

簡単なのは、今ある手持ち鏡筒で口径の大きいF4のBKP200を使うかとかでしょうか。これに例えば今と同じASI294MMとか取り付けるか、いっそのこと使っていないカラー冷却のASI294MC Proでもいいかもしれません。コマコレクターは持っているのですが、ε130DやSCA260に比べるとそれでも多少星像は伸びるので、BXT2が前提になると思います。

もう一つのアイデアは、今は鏡筒とカメラを固定にして外さないようしていて、これは外した時のホコリの侵入を防ぐのが第一なのですが、この制限を取り除いてカメラと鏡筒を交互に入れ替えるかです。これだと
  1. SCA260(1300mm)+ASI294MM Pro(マイクロフォーサーズ) = 2380mm (フルサイズ換算) 
  2. SCA260(1300mm)+ASI6200MM Pro(フルサイズ) = 1300mm (フルサイズ換算)
  3. ε130D(430mm) +ASI294MM Pro(マイクロフォーサーズ) = 806mm (フルサイズ換算)
  4. ε130D(430mm)+ASI6200MM Pro(フルサイズ) = 430mm (フルサイズ換算)
となって、2と3がちょうど間を補完します。3はASI6200でROIで切り詰めるか、後でクロップしても同じことなので、意味がないかもしれません。これだととりあえず鏡筒もカメラも追加はないので、経済的な負担も少ないです。カメラ交換の手間と、スケアリングの問題が出ないかと、ホコリの混入をどうするかなどが問題です。そう頻繁に換えないとかにすれば大丈夫な気もします。ここら辺を今年一年悩んでみます。


撮影

去年の目標のところに「Sh2-240:スパゲティ星雲やSh2-129:ダイオウイカ星雲などの広くて淡い難物を自宅でどこまで出るかを試してみたい」と書いています。ε130Dでスパゲティー星雲はなんとか撮影できました

 
自宅からこれだけ出れば、まあまあではないでしょうか。ダイオウイカ星雲も撮影は完了していて、現在画像処理で苦労しています。ある程度目標は達成と言っていいでしょう。その一方、今回わかった反省点もあるので、これ以上はやはり暗いところに行って撮る方がいいのかもしれません。2022年に自宅で撮影したM81(未記事化)と2023年に開田高原で撮影したM81で比較して、少なくともLRGB撮影ではIFNなどの淡い部分は自宅では限界があることを身をもって理解しました。ナローバンドでも、本当の本当に自宅だと明るすぎるのかどうかは、一度きちんと検証してみたいと思っています。

淡いところを出す技術は上がってきましたが、自宅で出すには相当無理しているところもあり、画像処理に徐々に時間がかかるようになってきました。そのため結構気合を入れる必要があり、撮影は終わっていrても、画像処理が残っているものが結構あります。パッと思いつくだけでも
  • 2022年に撮った星景が2つほど
  • 2023年春に撮ったM104ソンブレロ銀河
  • 燃える木の拡大撮影
  • M45プレアデス星団、モザイク撮影
  • ダイオウイカ星雲
などです。ダイオウイカ以外はお蔵入りになりそうな雰囲気です。まだ撮影中のものもあり
  • ドルフィン星雲
  • カモメ星雲
は晴れた時にさらに進めようと思っていますが、冬はなかなか晴れないので、一向に進みません。

太陽や月はほとんど手をつけていなくて、唯一PST本体を2台目にしたことくらいでしょうか。良像範囲が少し広がりました。粒状斑はまだ何かだめなのか、いまだに満足した画像を撮ることができていません。





画像処理

天体写真の方については、年末に別記事でまとめてあります。再処理も合わせて12枚だったので、数はあまり多くはありません。


画像処理で特筆すべきは、やはりBXTでしょうか。元々恒星処理がかなり苦手だったのですが、BXTでdeconvolution処理をほぼ自動で、しかも収差まで緩和するようなすごいレベルで補正してくれるようになったので、相当楽になりました。

StarNet2も地味に構成と背景の分離精度が徐々に上がっていて、BXTと合わせて、淡いところの炙り出し、分解能向上なども楽になっています。特に、BXTとdrizzleを合わせた処理で分解能をさらに引き出すことができたのも面白い結果でした。


BXTについてはつい最近バージョンアップし、相当ひどい収差なども補正すること、最微恒星を取りこぼさないようにするなど、精度が格段に上がっています。



バージョンアップ前のBXTを使っていますが、いくつか再処理をした結果が以下の4枚になります。どれも前後で見た目ですぐわかるレベルで改善があり、例えば三日月星雲とトールの兜星雲は、同じ元画像かと思うくらいの進化が見られます。






アップデートされたBXTはさらに強力そうなので、かなり昔に撮った技術的にまだまだな画像でも再処理してみたいと思います。

目標
ε130Dで撮影したアメペリ星雲網状星雲クワガタ星雲などがそうなのですが、最近は背景をかなり炙り出しています。





これらは全てAOO合成で、赤成分はほぼHα撮影からきています。淡いところまで出せるようになってきたのはいいのですが、背景まで赤っておかしい気がしてきています。多分これって、茶色い分子雲がHαの波長も持っていて、それが出ただけなのではと。例えば、網状星雲の右半分ってRGBで丁寧に撮った画像だと茶色の分子雲で暗くなっているのが見えたりします。また、智さんが撮影したRGBで撮影したスパゲッティ星雲だと淡いながらも茶色い分子雲がはっきり見えていますが、これも自分が撮影したAOOだと言われると気づくかもしれませんが、かなり赤に寄っていて見分けがあまりつきません。

これらを踏まえて2024年の目標ですが、RGBを駆使するのかLを駆使するのか、まだ全然アイデアは固まってませんが、なんとかして背景の分子雲を、色も含めて分子雲らしく出すこにしたいと思います。多分ナローじゃなくなるので自宅だと無理かもです。


電視観望

2023年にブログで単独で電視観望を主に扱っている記事はわずか3本。トラバース天の川電視観望リモートヘルプのみです。




さらに、「電視観望」で検索してみたり、自動で保存された画像が残っているフォルダも数を数えると、実際に電視観望で見た回数は星まつりとか観望会とか合わせて18回とのことでした。月平均1.5回と考えると、ずいぶん少なくなりました。

電視観望の回数が少なくなってきていることは昨年の反省でも同じことを書いていて、よく言えば技術的には成熟してきた、悪く言えばネタがなくなってきたことを示しています。とくに2023年後半から電視観望ではSeestarが話題の中心になっています。私は結局購入していないのですが、初心者には機能的にもコスパ的にもかなりいいと思います。天文人口の裾野が広がることは超ウェルカムで、私も電視観望を始めた頃からずっと願っていたことです。Seestarはこの点、ものすごく貢献しているのかと思います。

一体型のスマート電視観望機器と言っていいものは、eVscope、Vespera、Seestar、DWARFなどと、どんどんコンパクトになってきています。そう言った意味では、一体型に対してカスタム型電視観望としてトラバースにFMA135を載せて、三脚を小さくしたセットアップは、いまだにミニマムという点では健闘していて、性能的にもコンパクト性においても私的には最近はこれが一番稼働率が高いです。


もう一つ、電視観望が繋いだ縁として、「カフェぽうざ」の訪問があります。


もともと天リフさん主催の会議で私の電視観望の基調講演の動画にコメントを頂いのがきっかけだったのですが、実際に茨城県石岡市まで訪問しました。電視観望を主とした、おそらく日本で唯一のカフェで、その後この記事を見た星ナビさんが2023年9月号で大きく取り上げてくれて、私も少しだけ記事を書かせていただきました。


講演

2023年は電視観望については講演が多かった年でもあります。パッと数えただけでもCP+天教福島志賀高原小海と5回にもなります。しかも全てオンラインではなく、実際に面と向かってのリアルでの講演です。これだけ考えても、コロナが収束に向かった年だったことがよくわかります。







特に、CP+については3回目にして初の念願の現地参加です。2021年の初の全面オンラインCP+では講演時間をわざわざ夕方遅くからにして頂きZoomで電視観望の生中継をして、北陸の冬の悪天候にも負けずに見事バーナードループを観ることができました。2022年のCP+ではNEWTONYとCeres-CとAZ-GTiを組み合わせた、安価な初心者向けの電視観望を紹介しました。この系譜はシュミットの2024年の福袋セットにも引き継がれていて、AZ-GTiがトラバースに変わっていますが、電視観望セットとしては最安で販売されています(ただし2024年1月14日23時59分まで)。



2023年のCP+は現地開催記念でCP+本来のカメラユーザーを意識して、一眼レフカメラで電視観望ができることを紹介しました。2024年のCP+も何か話せたらいいと思っています。小海の「星と自然のフェスタ」での電視観望実演で画像処理の需要がかなり高そうということが実感できたので、今後講演をもしするとしたら、そんな方向の話ができたらといいな思っています。

天教の講演会は2022年の公開天文台協会の島根の全国大会に続いて、非常に貴重な機会でした。普段接するのはアマチュア天文家なのですが、天文教育に関わるプロの意見はやはり違った側面を持っていて、とても参考になりました。

星の村天文台での講演は土壇場で決まったものでした。準備時間がわずか10分くらいと、先の天教の講演があったので何とか持ち堪えることができました。

志賀高原のセミナーは実演も合わせてのセミナーになります。この時遠くから参加してくれて手伝ってくれた大鹿村のKさんとは、その後の大鹿村の観望会、元気村での集まりへとつながっています。

小海の「星と自然のフェスタ」は比較的新しい星まつりで、過去に何度か講演させていただいています。元々の主催者のSさんが始めたもので、今では規模としては3大星まつりの一つと言っていいでしょう。せっかく定着しつつある星まつりです。運営も大変だと聞いていますが、講演会が特徴のこの星まつり、是非とも続いて欲しいと思ってやみません。

基本的には上に書いた2023年の講演は全て電視観望についてでした。画像処理についての話もしてみたいですし、でも本当はこの記事の下の方でも出てくるノイズ解析みたいな話を思う存分したいのですが、流石にマニアックすぎて聞いてくれる人はほとんどいないと思うので躊躇しています。でもいつか...どこかで...もしチャンスがあれば...。


観望会、遠征など

私の天文活動は、相変わらず平日を含めた自宅がメインなので、外にはそれほど多く出ていません。昨年の反省でもすでに書いてありますが、2023年中の遠征撮影は1月の開田高原のみです。
 

観望会もそう多くはなく、8月に富山環水公園で天の川電視観望を見せた他、長野県下伊那郡大鹿村でも(天気が良くなかったので)広域の天の川電視観望がメイン、あとは全く星が見えなくて観望会にはならなかった2泊3日の 愛知県豊田市旭高原の元気村tくらいでしょうか。





特に元気村は星こそ見えませんでしたが、母校の高校の天文部の若い生徒たちと触れ合えたのがとても刺激になりました。次の日の気ままに星空観望仲間の方達の集まりに参加させていただいたのも、とても楽しかったです。

定例の飛騨コスモスの観望会も4月22日5月21日6月17日と参加していますが、天気が悪かったり、コロナにかかって体調が悪かったりで3回(1回はドームの修理だけなので実質2回)しか参加できていません。修理も完了していないので、春になったら早々に直したいと思っています。






星まつり

星まつりですが、福島胎内星もと小海と、例年行くものは2023年も全て行っています。特にコロナが終息して胎内に久しぶりに行けたのが良かったです。やはり国内最大の星まつりなので、現地開催が一番です。






この中でいまだに進化し続けているのが小海の「星と自然のフェスタ」でしょうか。2023年はメイン会場がホテル前の広場から、少し下がったところの大きな室内会場になりました。雨が降っても、夜に寒くなっても、室内なので快適に過ごすことができます。夜の観望も室内会場を出たすぐ目の前に展開できたので、簡単に行き来できてとても便利です。眼視会場が離れたところになってしまったとか、初めての試みでまだこなれないところが残っていたかもしれませんが、実際年々快適になっていくので、来年以降はさらに快適になっていくでしょう。期待したいと思います。

残念なのは、3大星まつりの一角を担っていた原村の星まつりが、以前とは全く違った形になってしまったことでしょうか。コロナが収束しても実質以前の星まつりの雰囲気ではなくなってしまったようで、私は参加を見送りました。以前の形に戻ってくれるのか、それとも今後ももうこのままの形なのか、2024年の方向性に注目したいと思います。


解析など

1. 撮影画像のノイズ解析

2022年は解析とかあまりできなかったと反省に書きましたが、2023年の特筆すべきはノイズ解析が大きく進んでいることでしょうか。3月に(その1)を書き始めて、その後不定期に書き足しています。現在その4まで来ていますが、まだまだ終わりは見えず、今もその5以降を書き溜めていて、ライフワークになりそうな勢いです。でもこの面白さはなかなか伝わらないかもしれないので、全体を見渡して少し解説しておきます。

まず面白いのは、(その1)でスカイノイズを数値的に示したことでしょうか?読み出しノイズとかダークノイズは計算できるのですが、スカイノイズがどれくらいかということを明確に示した解説記事はほとんどないようです。画像からスカイノイズがどれくらいあるのか見積もり、同時に読み出しノイズやダークノイズが計算と実測でどれくらい合うのかを示しているので、実際に撮った画像がどのようなノイズに支配されているかが、数値で具体的にわかります。ノイズだけでなく、その後、(その3)で信号も評価し、S/Nを実測で求めているところです。まだ今の所は1枚画像での評価がメインですが、次の記事でインテグレート(スタック)された場合にどうなるかを示そうと思っています。その後はどう展開しようか?まだ迷っていて、多分ですが色々なパラメータをいじってみてグラフ化して、どのようなパラメータの時に最適化ができるかなどを示せたらと思っています。例えば、天体撮影と電視観望では最適なパラメータが違うはずで、それぞれにおいてどのような値を選んだら良くなるかなどです。アイデアはいろいろあるのですが、どうやってわかりやすく記事にまとめるか...、時間をかけながらじっくり進めていければと思っています。







2. ビニング

同時に、派生的に出てきた感のあるビニングについてです。ノイズのことをよく考えていると、これまでビニングではっきりしてこなかったことが、かなりわかってきました。ビニングについては調べてもほとんどきちんとした定量的な話が見つからないんですよね。でもそれもそのはずで、そもそもスカイノイズとかきちんと評価しないと何も言えないからなのかと、今は思っています。なのでこれまではすごい定性的な話で止まっていたり、神話的に根拠の説明なしに話が伝わってきたのではないかと思います。





3. LRGB合成

LRGB合成についても少し議論しました


だいこもんさんやNiwaさんたちとTwitter上で議論したり、ちょうど蒼月城さんが同時期にLRGB合成についての動画をアップしていて、とても参考になりました。LRGB合成はノンリニアでやるのが大原則というのはわかりましたが、まだ本質的なところでなぜノンリニアでやる必要があるのかは完全に理解できていません。リニアなうちでも問題があまり出てこない範囲でなら、絶対ダメというわけではないのかと思ってしまっています。私自身がもう少しきちんと理解する必要がありそうですが、課題として残しておきます。


解説記事など

上の電視観望のところとちょっと重なるかしれませんが、SharpCapの解説記事なども書いています。





NINAのオートフォーカスについても書きまし。


短い記事でも意外に評判がいいので、こういったものを増やしていけたらと思います。


書籍

2023年に手に入れた書籍関連です。そのほかに天文ガイド、星ナビを定期購読しているので、それぞれ12冊づつあります。

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これまで書籍はブログでは一部を除いてほとんど紹介してこなかったですが、特に星を始めてから数年間は結構な量を購入しています。2023年は流石に落ち着いてきて上記くらいになってきました。君は放課後インソムニアが完了したのが大きいですね。舞台の石川は富山からも近いので、地震の被害が落ち着いたらまた一度、ゆっくり聖地巡礼がてら能登半島に行ってみたいと思います。

あと、貴重なInterractiveを全冊お借りしたので、近いうちにまとめ記事を書きたいと思っています。


ブログ

2023年の一年間の投稿記事を数えたら74本でした。2022年が104本、2021年が114本となっているので、かなり減っています。月5−6本程度なので、週に1本か気が向くと2本とか書く程度になってしまっています。理由は、撮影時間が10時間オーダーに伸びてきて仕上がる枚数が減っていることと、画像処理に時間がかかっていること、あとは無駄に一本当たりの記事が長いことなどでしょうか。

これまで何度も記事を短くしようと試みてますが、ことごとく失敗しています。短い記事の方が読まれやすくてPVも伸びたりしているのですが、長い記事は多分私の習性です。この記事もそうですが、最近は諦めていて、思いの丈を書こうと思うようになりました(笑)。


まとめ

星を始めたのが2016年のゴールデンウィークくらいなので、もう7年半も経ってしまいました。流石にペーペーの初心者とは言えなくなってきました。星を始めた頃は1年がすごく長く感じましたが、最近は1年があっというまに過ぎてしまう感じです。1年で進めることができる量も徐々に少なくなってきている気がします。2023年はノイズ解析が進んだので、それでも少しマシでしょうか。

最近すごいと思うのは、私よりもはるかに短い期間で、素晴らしい天体写真を仕上げてくる人がいることです。かなり研究されているのかと思います。だんだん若い人(年齢というよりは、この世界に新しく入ってきた人と言った方がいいかもしれません)に追い抜かれていくので、ちょっと悔しいところもあるのですが、その一方で自分ではとてもできないような若い人のアイデアや成果とかに期待してしまいます。

BXTもそうでしたが、ソフトの進化はまだまだ革新的なものが出てきそうです。PixInsightのMARS計画も楽しみです。CMOSカメラもまだまだ進化しそうですね。でも進化とともに値段が上がるのではなく、フラッグシップモデルの価格が一定になって、その分こなれた機能のカメラが安価になっていくと、もう少し敷居が下がる気もします。

Seestarで参入した新しい人たちのうち、幾らかの人はのめり込んでくれるかと思いますが、初心者もベテランもあわせて、天文人口そのものが増えてくれると盛り上がっていくのかと思います。この趣味が尻つぼみにならないように、若い人(こちらは本当に年齢という意味で)が増えてくれると、とてもありがたいと思いみます。大学生とか高校生の天文好きな人達を見ていると、結構期待できそうな気もします。


2023年6月17日、先月5月に続いて今年2回目の飛騨コスモス天文台での観望会です。




観望会にお誘い

火曜日くらいでしょうか、RYOさんから TwitterのDMがあって金沢に用事があるので、「土曜日に富山でお茶でもしませんか」とデート?のお誘いがありました。ほぼ同時刻にあんとんシュガーさんから「土曜日一緒に撮影でもしませんか」と、こちらもデート?のお誘い。なんかモテモテです(笑)。

二人ともに「土曜は飛騨コスモス天文台で観望会なので、よかったら一緒にどうですか?」と聞いてみたら、衝撃の事実が!なんとRYOさんの言う土曜日は先週の土曜日とのこと。よくよく聞いみると、先週の木曜くらいにDMを送ったそうです。そう、DMの遅配です。

実は全く同じことが過去にもあって、その時は重要なDMとともにジャンクDMも10通くらいいっぺんに来ましたが、重要なDMは約2ヶ月半遅れて到着というとんでもないことに。今回も2通いっぺんに来たので、遅配の場合は何か別のDMがきっかけでいっぺんに送られるのかもしれません。とにかくTwitterのDMは遅配が複数回あったので、そんな可能性があり得ると想定して使うことしかできないということがわかりました。

というわけで、当然RYOさんのデートのお誘いには応えることもできなくて、あんとんシュガーさんとは何度か連絡を取り 飛騨コスモス天文台の観望会に来てもらうことになりました。以前から撮影の様子を見て欲しいと頼まれていたので、やっと約束が果たせそうです。さらにあんとんしゅがーさんが智さんを誘ってくれて、わざわざ岐阜の反対側から来てくれることになりました。智さんも何か聞きたいことがあるそうです。


飛騨コスモス天文台に向けて出発 

観望会当日は、現在故障中のドームの開閉装置の高い位置にあるモーターの様子を見るために脚立を積み込んでの出発になります。少し早めの15時頃に自宅を出ます。

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16時半頃には到着したでしょうか。現地は雲ひとつない青空です。

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さっそくドームの開閉部のモーターをチェックします。モーター2つで開け閉めするのですが、そのうちの一つが動いていません。高い位置にあるので脚立に上り、型番を写真で撮影します。

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調べてみると現行品のようですが、値段を見るとかなり高い!以前壊れたモーターの倍くらいの値段です。しかもギヤボックも電源がいるみたいです。それも合わせると以前の交換の3倍くらいの値段がします。まだモーター故障かどうかの断定まではできていなくて、スイッチ故障や断線の可能性も捨てきれはしていません。でも状況証拠からはモータ故障の可能性が一番高いのと、もう10年以上経っているのでいざとなったら予備にすればいいと思い、発注して交換してみることにしました。

モーターをチェックしている最中に智さんが到着です。チェックが終わってから車の近くでしばらく智さんと話していると、あんとんシュガーさんも到着。「近くまで来て、何度も迷った」と言っていました。確かに奥まった夜は暗いところなので、昼間に来ても初めてだとわかりにくいかもしれません。

智さんの聞きたいことは、撮影用のフィルターをどうしてるかということと、NINAのAF(オートフォーカス)がうまくいかないことがあるみたいで何が原因か知りたいということの二つでした。

前者の答えは、私は星まつりとかで安く買い集めたBaaderと、2インチのLRGBはZWOを使っていることを伝えました。「ナローバントフィルター高いよね」という話になりました。モノクロ撮影を少し考えているみたいで、何がメリットかという話にもなりました。

もう一つのAFは、以前NINAのオートスストレッチのパラメーターが劇的に効いたことを伝えました。




撮影と観望会準備

この後、3人とも機材の準備を始めます。

智さんはiOptron CEM26に載せたACL200+ASI2600MC Proでアイリス星雲狙いと、EQ5に載せたFRA300 Pro+Nikon Z6(多分)で網状星雲狙いの2台体制です。

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智さん自作のフードがすごくて、初めて実物を見せてもらいました。現地で話していましたが、バッフルもきちんとついていて売り物になりそうなレベルです。

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あんとんシュガーさんはタカハシのEM200のTemma2にVixenのR200SS+ASI294MM Proでヘルクレス座の球状星団M13狙いだそうです。金ピカアルミ箔できちんと結露対策をしています。

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私はというと、ACUTER TRAVERSEで電視観望の準備と、いつもの自由に触っていいSCORPTECHを出します。

ここら辺でかんたろうさんが到着。かんたろうさんもいつもの45cmドブの準備を始めます。さらに飛騨コスモスの会のスタッフの方達も到着します。


天体写真カードの配布

19時半頃からでしょうか、ポツポツお客さんが来始めます。今回の目玉は来てくれた子供達に配る、新作の天体写真カードです。といっても、私が撮りためた画像をL版で印刷しただけなのですが...。でもこれ、子供達はすごく喜んでくれます。昨年も230枚用意して配っていたのですがもう在庫がなくなったということで、今年はとりあえず30種類x10枚の合計300枚を用意しました。10種くらいは惑星など昨年人気があったものを焼き増し、20種くらいが新しいものです。

印刷は今回もフジプリで頼みました。L版だと「最高級印画紙」を選んでも通常仕上げなら1枚あたり10円、送料と消費税を入れても1枚あたり12円切っています。今回も全部で3520円なので、貰ってくれる子供達の喜ぶ様子を見たらすごいコストパフォーマンスです。注文時に「最高級レーザーペーパー(サイズ限定)」を選んで、画像をアップロード。ポイントは「色調自動補正」を必ずオフにすることです。今回注文した後にこれを本当にオフにしたかどうか確証が持てなくて、30分以内ならキャンセル可だったので、泣く泣く一旦キャンセルして、一からやり直しました。

一回観望会に来ると1枚のカードがもらえるのですが、子供達がカードを真剣に選ぶ様子がもう可愛くて可愛くて。「どれが新しいやつ?」とか、「こっちとこっちどっちがレア?」とか色々聞かれます。「こっちは皆既月食だからその時しか見えないからレアだけど、こっちの象の鼻星雲は目ではなかなか見えないからこっちもレアかなあ?でもこの象の鼻って忍者に見えない?」とか答えます。

電視観望の準備をしているときも女の子が何人かカードのお礼を言いに来てくれました。皆既月食の地球影の連続写真のカードを選んでいたので「この影が地球なんだよ」とか、タイムラプス動画を見せてあげたりして、「なんで月食が起こるかわかる?」とか聞くと身振り手振りで説明してくれて、すごく盛り上がりました。

帰るときもわざわざ「カードありがとうございました」と言いに来てれる子もいます。「また来月も参加してね。またカードもらえるよ!」と言うとすごく嬉しそうにしています。このカード作戦、単純ですが思った以上の効果のようです。

自宅に帰った後にこの天体写真カードについて妻と話しました。妻曰く「写真を印刷するって文化がなくなったので、子供たちにとっては印刷された写真を見ること自身が珍しいことなのでは?」ということでしたが、妙に納得させられました。スマホとかの画像で見ることはあっても、手に持って写真を見ることがもうほとんどないのです。もらったカードを飾っている子もいると聞いているのですが、確かにスマホだと飾るとかもできません。我々世代が思っているよりも、今の子供たちははるかに印刷された写真に価値を見出しているのかもしれません。


電視観望は大失敗

カードは好評でした。SCORPTECH望遠鏡も、夕方から金星を見たりで上手く行きました。でも電視観望は今回稀に見る大失敗でした。

今回はAZ-GTiの代わりに、新兵器でACUTERのTRAVERSEを持っていきました。実は前日の金曜日に、きちんとテストして自動導入からプレートソルブ、電視観望まできちんとできることを確認しておいたのです。それでも本番のこの日は、自動導入とプレートソルブが全く上手くいきません。

そもそも、電視観望用のPCを新しくしたので前日のテストはその確認も兼ねていました。まず、接続がイマイチです。最初にスマホで接続してGPS情報を提供して初期アラインメントまで済まし、その後にプレートソルブをするためにPCで接続するのですが、どうも切り替えがうまくいっていないようで、接続が不安定になります。

なんとか接続しても、プレートソルブが全く上手くいきません。現象としては、ASTAPが「星の数が多すぎる」とか出て上手くいかないのです。しかもこれ、プレートソルブ単体(経緯台を同期しない)だと上手くいくのに、同期しようとすると途端に星の数エラーが出ます。バグのような感じです。ASTAPの代わりにASPSを使うとプレートソルブして同期までしようとするのですが、実際には同期しようとしても経緯台の方が反応がないのです。元の古いPCも一応持ってきていたので、戻してみたのですがそれでも同様の現象。

これはTRAVERSEの問題かと思い、AZ-GTiにしたのですが、なんと不思議なことにAZ-GTiでも全く同じ現象です。これには困り果てて、今日の電視観望は諦めることにしました。結局見せることができたのは、たまたま入ったM27だけでした。

でもTRAVERSEだけでなく、なぜこれまで安定していたAZ-GTiでもダメだったのか、冷静になって色々考えてみました。緯度軽度はきちんと確認したし、天気もよかったので星もきちんと見えていたはずです。唯一思い当たるのが、どうせプレートソルブするからいいやと思って水平を出さなかったことです。TRAVERSEでサボって、AZ-GTiに変えたときも焦っていて水平をとっていなかったのです。いや、正確に言うと、ハーフピラーを外していたので、AZ-GTi本体の下部で三脚の台座についている水準器が隠れてしまい見えなかったので「まあいいや」と思ってしまったのです。他にもプレートソルブで画面に入っているはずと判断差されたM57が実際には画面にいなかったりなど、不可思議なことが連発していました。もしかしたら水平に置いていないことは思ったより深刻な誤差を生むのかもしれません。今後のこともあるので、時間のある時に再度検証することにします。

電視観望が全然ダメだったのですが、かんたろうさんがドブでお客さんに色々見せてくれてたので、とても助かりました。本当は、眼視と電視の比較、特にM101の超新星の見比べをしたかったのですが、その機会を作ることができなくて非常に残念で、申し訳なかったです。


あんとんシュガーさんの撮影をヘルプ 

明るいうちにあんとんシュガーさんの撮影の準備状況を少し確認しました。ここでいくつかアドバイスを。メモがわりに書いておきます。
  • 極軸合わせ、カメラの回転角の調整、あらかたのピント合わせまではSharpCapでやる。
  • PCと赤道儀を接続して、SharpCap上の方向ボタンを押すことできちんと赤道儀に反応があるかを確認。
  • ハンドコントローラーでも赤道儀が動くかどうかを確認。実際最初動かなくて、かんたろうさんからのアドバイスで、EM200のコントローラーからのケーブルの、赤道儀本体側での接続コネクタをきちんと押し込まないと接触不良を起こすことがわかった。
  • これらの確認は、SharpCapのカメラの画像の動きを見ることで確かめること。NINAにも画像モニターはあるが、遅くてリアルタイム性ではSharpCapにはるかに劣るので、最初の動作確認はSharpCapを使った方がはるかに効率がいい。

その後、観望会の終わり近くで電視観望を諦めた後、気を取り直してあんとんシュガーさんの撮影にじっくり付き合うことにしました。とりあえず「調子はどうですか?」と聞いてみたのですが、「いや全然、まだ撮影まで行ってません」とのこと。具体的によく聞いてみると「NINA」のプレートソルブをしているとのこと。でも様子を見てみると、全然進んでいなくて途中で止まってしまっているようです。まだM13の導入もできていないようなので、プレートソルブを一旦止めて、NINAのスカイアトラスから自動導入してみますが、そもそも赤道儀が反応しません。ここから怒涛のトラブル回避でしたが、覚えている限り書いておきます。
  • NINA上で「望遠鏡(実際には赤道儀)」の接続を切って再び接続すると、止まってしまっていた導入やプレートソルブをリセットでき、赤道儀がきちんと反応するようになった。その後、プレートソルブをするとうまく機能し始め、赤道儀の同期もうまくいく。さらにNINAのスカイアトラス画面で自動導入をすると、無事にM13が画面に入った。
  • NINAのAF(オートフォーカス)が全く上手くいかなかった。星の大きさが全然変わっていない。これはEAFがスタック?か何かで全く回転していなかったようである。AFの前に、改めてNINA上でマニュアルでフォーカス移動のボタンを押してきちんと軸が回転しているかを確認することが大事。
  • 撮影カメラとガイドカメラを2つUSBケーブルで繋いでいると、PHD2がカメラの選択でミスることがある。特に新規ウィザードを使ってセットアップするときは、ガイドカメラでなくて撮影カメラが勝手に選択されることがよくある。撮影カメラのUSBケーブルを抜いて新規ウィザードを走らせることで、確実にガイドカメラを選択できる。
  • 赤道儀が子午線を少し超えたところで稼働範囲限界を越えるようで追尾が止まってしまう。これがPHD2のキャリブレーション中に起きたので、上手くいかなかった。星が一方向に流れっぱなしになったので気づいた。
  • 一旦うまく動き始めたPHD2でのガイドが、途中何度も止まった。撮影用とガイド用の2つのカメラの切り分けがうまくできていないようで、例えばNINAから PHD2に接続した時など、途中でダークライブラリーが使えないとか、プロファイルがわかったとか何度も出て、その度にカメラ設定を一からとか、キャリブレーションを(次回も結果を使い回すと指定していても)何度もやり直す羽目になった。これはバグクラスの不具合なので、操作でどうこうすることはできず、今回はダークライブラリーをマニュアルで取り直したりでなんとか回避。どうもNINAは今年になって一回、PHD2はかなり前、ZWOのカメラドライバーはアップデートしたことがないようなので、全て最新版にアップデートするようにアドバイス。
他にも、
  • 導入時や撮影時にStellariumはいらない、導入だけならNINA単独で十分。
  • AFの露光時間が長すぎたので短く(10s->5sくらい)、プレートソルブの露光時間が長すぎたので短く(15s->5sくらい)、ライブビューの露光時間が長すぎた(10s->2sくらい)のとゲインが低すぎたので大きく(100->400くらい)。
  • オーバーシュートのバックラッシュの値が大きすぎる(200->100)。
  • オフセットが0だったので40にした
などです。

他にも何かありましたでしょうか?一応覚えているのは書き出したつもりです。とにかくトラブルだらけで、撮影までたどり着くのがかなり困難な状況でした。これだと、あんとんシュガーさんが全然うまくいかないというのも納得で、初心者だとほとんど回避不可能状態です。今回一緒にやる機会があってよかったです。

重要なことは、問題をきちんと切り分けることだと思います。また、自動でやる高機能なものは、まずはマニュアルで反応があるか確認するなども重要です。

そうそう、この時にMちゃん親子が来ていることに気づきました。Mちゃん4月からもう中2だそうです。最初にあったのが小4か小5の頃だったはずなので、早いものです。ケーキ屋のお母様からシュークリームの差し入れがあり、残っていたみんなで頂きました。いつもの通り、ものすごくおいしかったです。どうもごちそうさまでした。次の日試験があるとかで、0時頃には帰ってしまいましたが、今回もかんたろうさんのドブを十分楽しいでいたようです。


さすがの智さん

一方智さんの方は、困っていると言っていたNINAでのAFも、オートストレッチパラメタをすでに自分で調整していて、うまくV型のグラフになっていました。私がアドバイスするどころか、フードもそうですし、PCの収納方法など見習うところが多かったです。さすがかなりの頻度で撮影されてる智さんです。

アイリス星雲の撮影時には観望界にきてくれていたお客さんにもPC画面を見せてくれていて、皆さん青のアイリス星雲の美しさに「きれいー!」と声をあげていました。


あんとんシュガーさんの撮影

あんとんシュガーさんですが、結局数々のトラブルをなんとか回避して、やっと撮影体制に入りました。もう0時くらいだったでしょうか。Windyで雲が迫ってくることが予測されていたので、最低限の成果だけでも出るようにと、ピントなどをマニュアルで合わせたのみでまだ不十分でしたが、撮影を開始しました。あ、この時球状星団にはHαは取らなくていいこともアドバイスしました。

最初は3分露光でL10枚とRGBをそれぞれ2枚。この1ターン分の約1時間を実行します。

最初のターンが終わった後にAFを試したら、バッチリV字のグラフが得られ、恒星の径も3.5ピクセルくらいから2.5ピクセルくらいまで改善されたので、少し薄雲が南と西にかかってきたようですが、もう1ターンピントが合った状態で撮影します。

対象が球状星団だったので比較的雲影響がすくなかったので、2時前くらいからさらにもう1ターンの撮影を開始します。この時点で私は眠くなってきて、片付けもすでに終えていたので、午前2時に退散です。

3時頃には自宅に到着して、後片付けは朝にやることにして、そのままベッドですぐに眠ってしまいました。


まとめ

電視観望はうまくいかずに残念でしたが、かんたろうさんドブでお客さんを楽しませてくれましたし、天体写真カードは好評でした。あんとんシュガーさんも智さんも来てくれて、特にあんとんシュガーさんのトラブルシューティングは実は私にとってはとても楽しいものでした。トラブルの例を知っておくのは私自身のためにもなります。

あと、かんたろうさんとも話していたのですが、天の川が余裕で見えるくらいの場所で定期的な観望会が続けられているこの環境は、日本全体で見てもかなり貴重なのではと思います。スタッフの方は地元なので当たり前の環境みたいでもしかしたらピンと来なかったかもしれませんが、この貴重な観望会が今後も長く続けばと思います。


毎年2月は恒例の1年間の振り返りの時期です。いや、1月はなんか忙しいので結局2月になってしまうというのが実情なんですが。ちなみに、昨年のまとめはここにあります。



こうやって去年のを見ると反省のしがいがありますね。実際には目標がなんだったかとか結構忘れてしまっていますが、いろいろ思い出させてくれます。


機材

2021年末にSCA260を購入して以来、SAC260の撮影に夢中でそこまで大きな機材は追加していません。唯一の大物が赤道儀です。

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自宅玄関に並ぶCelestron赤道儀三兄弟です。
大きくて三脚もゴツいのが新参のCGX-Lです。

SCA260の購入を検討したときに、当時手持ちの赤道儀CGEM IIは一応積載制限内だったので購入を決意したのですが、実際にSCA260を乗せてみると想定以上に揺れてしまいました。その対策として同じCelestronの大型赤道儀CGX-Lを導入することにしたというわけです。サイトロン展示場に残っていたもので、安く譲って頂きました。流石にこのクラスの赤道儀になるとかなり重いSCA260でもピターっと星像が止まります。


実際、昨年の目標を見てみると、
  • 大型赤道儀を手に入れるとなっている
ので、そういった意味では機材に関しては目標達成となりました。

もう一つ特筆すべき機材はASI2400MC Proです。このカメラはお借りしたものですが、撮影した画像(123)を見ると別格です。画像処理をしていても階調がもれなく残されている感触です。ASI294も悪くないのですが、処理をする際の素直さが全然違いました。フルサイズのカメラなので、比較的広角で性能が出るカメラだと思いました。その分値段もかなりのもですが、もし予算がとれるなら確実に今の手持ちのフルサイズの6Dを置き換えたいと思っています。

では今年の目標はというと、最近あらためて広角をできるだけ短時間で撮影したいとおもうようになってきたので、
  • 短焦点の明るい鏡筒で、かつ四隅まで星像がきちんとでる鏡筒を手に入れること
でしょうか。候補としては3機種あります。
  1.  タカハシ ε130 13cm f430mm F3.3 27万円
  2. Celestron RASA8 20cm f400mm F2.0 35万円
  3. SHARPSTAR 15028HNT 15cm f420mm F2.8 カーボン鏡筒 33万円
ただしε130は納品まで1年半くらいかかるらしいこと。RASA8はF値が2台でナローバンドだと大変そうだという話があるのと、やはりじゃじゃ馬として名高いことがあります。15028HNTは入手しやすそうですが、スポットダイアグラムの緑の分離が少し気になります。といってもε130とそこまでかわるわけではないので十分な気もします。

もう一つの手は手持ちのTSA120でモザイク撮影で実効的に焦点距離を下げるのでもいいのですが、上記明るい鏡筒でさらにモザイク撮影して焦点距離200mm台を狙いたいと思っているので、TSA120だと4x4モザイクとかなって少し大変になりそうです。


撮影

2022年はSCA260に夢中な年でした。26cmという大口径、四隅まで隙のない星像、f1300mmでF5という適度な焦点距離と十分な明るさ。最初の頃は赤道儀が不十分で揺れに苦労しましたが、CGX-Lが来てからは十分な露光時間が取れるようになりました。私的にはかなり満足している撮影体制です。マア、ハコブノニハチョットオモイデスガ...。

2022年に撮影した画像については前々回(DSO)と、前回(月と太陽)の記事にまとめてあります。



1. DSO
DSOは2021年が17作例、2022年も19作例なので、ここ数年は月平均1.5作例となります。冬場の天気が悪い富山としてはまあまあの数になったかと思います。撮るときにはいくつかまとめて撮って、天気が悪いとしばらく撮れないこともあるので、私的には多くも少なくもなく、まあちょうどいいくらいの数です。いや、他のと合わせると少し手に余るくらいでしょうか。実は星景や大広角でまだ撮影しっぱなしで処理をしていないものがあるのですが、こちらはいつかそのうちに...。

2022年を振り返ると、最初の頃は5枚のフィルターホイールだったので、RGBかそれにHαを足した撮影くらいがやっとでした。ゴールデンウィークのころに8枚のフィルターホイールにアップデートしたので、やっとまともなLRGBやSAOナローバンド撮影ができるようになりました。自宅だと明るいのでRGBは厳しいかなとも思ってましたが、そこそこ淡いのまで出ますし、LRGBにしてからは分解能も結構出る事がわかったのでかなり楽しいです。でも年が明けてから開田高原で撮影したM81の背景を見ると、やはり自宅では暗いところでの撮影に勝てない事があることも実感しました。


2. 太陽

太陽はGallelyページを見ていただければいいのですが、一時期タイムラプス映像に凝っていました。hiroさんのアドバイスもあり、一通り手法は確立したのかと思いますが、その後粒状斑出しに行ってしまい、タイムラプス映像はほとんど進展がなくなってしまいました。



粒状斑もまだまだ全然満足ではなく、せっかく540nmフィルターも入手できたので、気流が落ち着いてきた春過ぎにはまた再開したいと思います。


3. 月
月に関しては、ほぼ皆既月食オンリーでした。地球の影を再現するのにいろいろ準備していましたが、結果としてはまだまだ準備不足だったことがわかりました。単純な追尾だけでは全然足りなく、地球本影の位置をきちんと計算し、それを赤道儀に教え込むような方法を取る必要がありそうです。次回の日本での皆既月食までにまだ3年近くあるので、じっくり準備できればと思います。




4. 星景

星景に関しては2022年は何とゼロです。実は飛騨コスモスで撮ったのがあるのですが、タイムラプスと一緒に処理しようと思っていて、結局手がつかずお蔵入りでした。気が向いたときにまた処理します。


目標
さて、昨年の目標は
  • SCA260で銀河まつりに参戦
というものでした。Gallelyを見ていただくといいのですが、銀河の作例数は7つで、そこまで多くはないですがまあ目標達成と言っていいでしょう。でも銀河まつりに参加したかというと、ひたすら一人でやっていた感じで発表もブログと宣伝のTwitterだけと、まつりとは言えないかもしれません。

さて今年の目標ですが、
  • 短焦点で広角で淡いところまで撮影する
というのにしたいと思います。具体的にはSh2-240:スパゲティ星雲やSh2-129:ダイオウイカ星雲などの広くて淡い難物を自宅でどこまで出るかを試してみたいのです。機材のところでも書きましたが、短焦点で明るい鏡筒を手に入れるか、もしくは手持ちの機材でモザイク撮影にも挑戦してみたいと思います。だんだんレベルが高くなってきますが、どこまでできるものなのか?


画像処理

画像処理に関する昨年の目標は
  • 妥協しない
だったのですが、どうでしょうか?そこそこは守ったつもりですが、相変わらず恒星の処理は下手くそです。でも、2022年の最後の方で大きなことがありました。BlueXTerminator(BXT)です。このソフト自身は凄くて、たとえば


で書いた記事を読んでいただけるとわかりますが、分解能出しだけでなく、恒星の補正も含めて相当な効果です。以前撮影した画像の再処理の記事はまだ一つだけですが、たとえば三日月星雲はものすごい分解能になります。この再処理関連はもう少し続ける予定です。


BXTは思わぬ副効果も与えてくれました。処理がPixInsight内で閉じやすくなったことです。私が苦手なDeconvolutionと恒星の補正をうまくやってくれるので、Photoshopにわたすタイミングを相当遅らせるか
、無理して渡さなくても良くなってきました。スターマスクを使用しての処理をPI上ではまだあまり試していないので、もう少し恒星を最適化できるかと思います。というわけでまだ妥協していますが、徐々に詰めていこうと思っています。

画像処理でもう一つ、PixInsightのSPCCに関してですが、2年前からセンサーの応答や、フィルターの応答の違いの問題を主張してきしていたのですが、その考えがほぼそのままSPCCで実装されたのにはびっくりしました。しかもこんなに早く。やはり中の人たちも同様に問題と考えていたのかと思います。


触ってみた限り、SPCC自身もまだ完璧ではないようですが、確実に最適化の方向へ進んでいるのかと思います。


電視観望

2022年の記事を振り返ると、電視観望単発のものは4つしかありません。もちろん観望会などではほぼ毎回電視観望を披露しているので実際の回数はもっと多いですが、新しいことはそこまで出来ていないことがわかります。技術的には成熟してきた証拠でしょうか。実際、新しい機器を使ったというくらいで、具体的にはASI2400MC Pro、SV405CC、Vespera、ACUTERマウントなどですが、自分で考えた新しい技術とかいうわけではないです。






観望会の中での電視観望では、AZ-GTiの代わりにACUTERのさらに軽量なマウントのテストをしました。ついにカバンからおもむろに電視観望セットを取り出してパッと見てもらうという、マニアの自己満足の見せびらかしが実現しそうな雰囲気です。まだ少し安定性に問題があるようですが、この軽量化しての運用は今後大いに期待しています。


それでは電視観望自身は何回ほど試したかというと、記事の数と撮影記録から数えてみると1年で23回やっていることがわかりました。月2回平均ほどですね。回数は減ったのかと思いますが、それでもそこそこ実演しているのかと思います。


講演

電視観望ではむしろ講演などによる普及活動がとても多い2022年でした。どれも電視観望に興味を持ってくれた方がいて、講演に呼んで頂けたのですが、とてもありがたいことです。

最初は2月のCP+でした。2021年のCP+では自宅での生電視観望でかなり盛り上がり、おそらくこのCP+での講演が電視観望の普及にかなり拍車をかけたのではないかと思っています。2022年のCP+当日は仕事で都合が悪くなってしまったためにあらかじめシュミットでの事前録画だったのですが、夜の講演時にはなんとかリアルタイムで参加することができ、その場でチャットで質問に答えていくという方式を取りました。これは参加していただいた方にはかなり好評だったようです。

ありがたいことに、2023年も講演に呼んでいただけることになりました。2021年と2022年はオンライン開催だったのですが、2023年はとうとうリアル開催でやっと本会場に足を運んで講演することができます。

以下の2つの講演に呼んでいただいたのは、ものすごく意義がありました。話を持ってきていろいろ手配して頂いたMさん、その後強烈な推薦をして頂いたと聞いたIさんにはとても感謝しています。これらの講演では公開天文台に関わるプロの方達との交流が実現できました。普段あまり話すことができない方達で非常に貴重な機会でした。公開天文台でも既に電視観望を導入しているところ、また今後導入を考えているところが数多くあるということが実感できました。普段とは違った視点で考えることができ、アマチュア天文との違いも多くあるのだということが実感できました。遠く島根の地の夜に試した電視観望は今でも感慨深いです。



上の講演と少し通じるものがあるのが、天リフさんで呼んでいただいた電視観望会議で、基調講演で話させていただきました。少し小難しい話になってしまった感はありますが、今後の今後の発展も含めていろいろ長期で考えていたことを話させていただきました。


星まつりなどでも講演をさせて頂きました。志賀高原では久しぶりに遠出の旅行となり、妻も大喜びでした。この顛末は天文ガイドの10月号にも記事として載っています。小海の講演も定員一杯の方にきてもらいました。両講演とも初心者の方が多く、今でも参加して頂いたなかで幾人かの方とは交流が続いています。




雑誌掲載

もう一つ大きかったことは、天文雑誌への掲載かと思います。このブログでは触れていませんでしたが、天文ガイドに電視観望の入門記事を短期連載で書きました。その他名前が出ただけものも含めて、雑誌に掲載されたものを箇条書きにしておきます。
  • 天文ガイド2022年5月号, P46-47「電視観望で楽しむ星雲・星団の観察」
  • 天文ガイド2022年6月号, P6-15「自宅ではじめる電視観望」
  • 天文ガイド2022年7月号, P30-37「自宅ではじめる電視観望」
  • 天文ガイド2022年8月号, P34-39 「自宅ではじめる電視観望」, P81「マサが行く!『星の村天文台星まつり202』の巻」
  • 天文ガイド2022年10月号, P70-74「自宅ではじめる電視観望」, P83「マサが行く!『志賀高原天空フェス星』へ!」
  • 星ナビ 2022年5月号, P40「15万円で始める楽しい電視観望」
  • 星ナビ 2022年12月号, P53「チャレンジシリウスB後編」
  • 星ナビ 2023年2月号, P25「秋空にマニアが集う」

短期とはいえ、連載での執筆は初めての経験で、かなり大変だということがわかりました。締め切りもそうですが、記事の分量の調整、編集者とのやりとりなど、学ぶことも多かったです。長期で毎月連載されている方には頭が下がります。


遠征、近征など

こちらは遠征というよりは近征ですが、ゴールデンウィークに3日連続で自宅以外で撮影しました。





ほとんどがかんたろうさんに誘われたのですが、2023年の年が明けてからも含めて本当に遠距離という意味の遠征に2度ほど繰り出しています。周参見は思ったよりかなり遠かったです。開田高原は寒すぎでした。でも帰ってから思い出すと、大変だったことも含めてなんかとっても楽しかったんですよね。普段星まつりとか以外はほとんど遠征しないので、メジャーな遠征スポットに行けたというのはとてもいい経験でした。



いつもの飛騨コスモスでの観望会もコンスタントにありました。こちらもコロナがだいぶん収束してきたのである程度実現できたものです。かんたろうさんが眼視で頑張ってくれて、私もずいぶん覗かせてもらいました。その中でもM57に色がついて見えたのは衝撃的でした。それも単色というわけでなく、青と緑と、一瞬周りにオレンジが見えて、実際の写真と照らし合わせてみると同じ色配置だったので、見間違いとかのレベルではない確実な色のつき方でした。






星まつり

星まつりはやっとリアル開催が再開されるようになってきました。2022年は3つの星まつりに参加できました。どれもとても楽しかったです。各記事を見てもらうとその雰囲気がわかってもらえるかと思います。実際に全国の星仲間に会えるのは星まつりの醍醐味です。その一方、原村の星まつりが開催されなかったこと、最大の胎内がオンラインだったのが残念でした。

  • 福島「星の村スターライトフェスティバル」: 2022/10/9-11


  • 京都るり渓「星を求めて」: 2022/9/18


  • 小海「星と自然のフェスタ」: 2022/11/11~13



レビュー

今年も自分で買ったもの、お借りしたものも合わせて、機材のレビューをしました。



星座ビノはハイエンドのものでの比較をしました。ハイエンドと言っても星座ビノ自身がそこまで高価な機材ではないので、集めること自体はそこまで負担にはなりません。


過去記事(その1その2)も参照されるといいかと思います。実際手持ちの星座ビノもすごい数になってきました。どれも見た時のインパクトがすごいことと、観望会で見比べをやったりすると盛り上がるので、いまだに興味深い機材なのだと思います。

サイトロンさんにご提供して頂いた機材はたくさんあります。その中でも単発の記事にしたものは以下の二つです。中にはいくつかの記事にわたって標準機材となっているFMA135やUranus-Cなどもあります。いろいろ試させて頂いて、本当にありがとうございます。




もう一つ、別のところからですがASI2400MC Proを使わせて頂いたのは非常にいい経験でした。既に上の方である程度書いてあるので繰返しにもなってしまいますが、今あるフルサイズのEOS 6Dを本気で置き換えたくなっています。感度、表現力、冷却などどれをとっても1段階上の印象です。いつか余裕が出たらこのクラスのカメラを持ちたいです。お貸し頂き本当にありがとうございました。


天文関連ショップ、施設

こちらもコロナが収束し出して、やっと実際の施設や店舗に行けるようになりました。特に関東の天文ショップはほぼ3年ぶりで、店舗の様子もかなり変わっていました。長期間店舗にお客さんが入れない状況は思ったより影響が大きかったのかと思います。名古屋で行ったコニカミノルタの前面LEDのプラネタリウムは衝撃的でした。高コントラストのおかげで、雲や夕焼けなどの何気ない風景がまるで本物のようでした。今月のCP+で横浜に行く機会があるので、もし時間が取れるならそちらも行ってみたいと思います。





周参見の途中でEYBELLにも行きました。



技術的な話など

技術的な話の記事です。それほど数は多くありません。SCA260関連、赤道儀の調整などです。本当にテクニックらしいのは、赤道儀の水平とりは本当に必要か議論したことくらいでしょうか。カメラの回転角は小技ですが、結構便利かと思います。












参考書籍、Zoom会議、オフ会など

天文関連の書籍はちょくちょく買っているのですが、記事にしたのは下の2本です。




あと、皆既月食で天体の位置計算をしたくて中野主一さんの本を何冊か買っています。



自前の講座は2回開きました。kyoyaさんの質問から盛り上がった入門講座と、CGX-Lの変な振動から盛り上がった制御講座です。





観望会以外で星仲間と集まったこともありました。迷人会のえいじさんが石川に帰ってきているということで、あんとんしゅがーさんと一緒にスタバに集まって星談義です。


小海の星フェスで知り合った方で富山近くに住んでいるご家族が自宅に来てくれたりもしました。こういった新しいつながりもまた嬉しいものです。



最後に

2022年もコロナでいろいろと制限されていましたが、こうやって見てみるといろいろ活動していますね。撮影と講演の比重が多いでしょうか。新しい項目では雑誌掲載と遠征が入ってきました。その一方、分解能挑戦が消え、星景が消え、機材調整などがずいぶん縮小しています。2023年は自分でいろいろ試す実験をもう少し充実させたいと思います。

ブログ記事としては2022年1月1日から12月31日までで104本書いたことになります。一昨年が114本だったとのことなので、少し減っていることになります。相変わらず一本一本の記事が長すぎるので、毎年のごとくですが反省しています。それでも短くならないのは全然反省が足りないからだと思います(笑)。

最近少し忙しいので2023年もここまで記事にできるかはわからないですが、楽しんでやっている限りまだまだ星活動は続くのかと思います。


今年初の飛騨コスモス天文台の観望会が、昨年の11月以来、5月28日に約半年ぶりに再開しました。ここは豪雪地帯で、雪が残る4月半ばまで車で入ることさえできないのです。

IMG_4837
3月18日の飛騨コスモス天文台へと行く道の様子。
まだ全然雪が残っています。この時は50cmはあったでしょうか。


朝から太陽撮影

この日は快晴で、朝から太陽撮影。Hαには見向きもせずに、粒状斑狙いです。前日の土曜日の撮影で何か少し出たと思った、Yellowに加え、640nm以上を通す赤外透過フィルターでも撮影してみました。でも結局ほとんど進歩はなく、以前一番最初に撮影できたかけてきたと思った画像を見返してみたのですが、季節的にはシーイングは同程度のはずなのに、 昔撮ったほうがどうみても粒状班らしい画像が撮れています。その時はPSTのエタロンをHαから外れた画像を処理していました。

流石に何かおかしいと思い始め、Orionの太陽フィルターを買うときに迷ったBaaderのフィルムフィルターを国際光器で撮影用のOD3.8の29x22cmのものを発注しました。本当はもっと大きなサイズのものがほしかったのですが、大きなのは撮影眼視併用のOD5の物しかなく、しかも在庫切れです。C8なら口径20cmなので、小さなサイズでもいいかと思い、OD3.8のものにしました。

その直後でしょうか、コメントにhasyamaさんから投稿があり、やはり似たようなガラスの厚みのあるAstrozap製では全然細かいところが見えなかったとのことでした。どうやらここが解のようです。フィルムフィルターの到着が楽しみです。


観望会の準備

むしろこのコメントで、これ以上今の装備で粒状斑を求めても無駄そうなので、やっと観望会の準備です。発注時のメールやコメント欄から時間を見返してみると、フィルムフィルター発注が13時35分ちょっと前、hasyamaさんからのコメントが13時50分、コメントに返したのが14時10分でした。なので、この時点で14時過ぎくらいだったことになります。そこから観望会で何を見せるかと、観望会が終わった後の撮影プランと、機材の選定と荷物の積み込み、シャワーを浴びるのと、少し睡眠をとるとすると、すでに時間はたりません。結局、すべて準備が終わったのが17時半。19時頃に現地到着を考えていたので、もう時間ギリギリです。17時32分に出発して、途中すき家で早めの夕食を取り、ファミマに寄って夜食とおやつを買い込み、飛騨コスモス天文台に向けて車を走らせます。途中ほとんど雲も見えずに快晴です。到着は19時10分くらいで、まだ十分明るい時間帯でした。


現地到着

現場には飛騨コスモスの会のいつものメンバーが3人、あと富山県天文学会関連でいつものかんたろうさんと、今回初参加で遠く黒部市から来てくれたKTさんがきてくれていました。

到着後すぐにドームに入ると、鏡筒が載せ替えられていました。これまでは群馬のKさん自作の口径25cm、焦点距離3000mmの鏡筒でしたが、温度順応に時間がかかり、さらにはドーム内気流のせいもあるのか、惑星などなかなかくっきり見えなかったという問題がありました。焦点距離も長いので、惑星以外になかなか見せられるものがないということもあり、先日スタッフのSDさんが友人から譲ってもらったというFC120に載せ替えたとのことです。

その後、外に出て改めてみてみると、かんたろうさんが3台も鏡筒を出していました。

IMG_5562


設置開始

私も準備をし始めます。今日は観望会後に撮影を考えているので、とりあえずまだ人が来ないうちに撮影用にCGEM IIを出します。鏡筒はFS-60CBにASI2400MC Proで、牛岳で青い馬星雲を撮った時と同じです。少し違うのは、M54の長さ調整のリングを導入したことです。

 

前回の撮影では、本来必要なフィルターホイールの厚み分の、プラスで11mm必要なバックフォーカス長を、FC76用のマルチフラットナーリングで代用したため、四隅が流れてしまっていました。今回のセットがあれば長さが4mmから39mmまで、一部抜けはありますがほぼ1mm単位で調整ができます。この日は4mmと7mmで合計11mmにして使用し、撮影鏡筒として使います。

ポイントは、撮影までの観望会の時間に電視観望で同じ鏡筒とカメラを使うことです。同じ鏡筒を使うことで、入れ替えの手間を省きます。架台は気楽にAZ-GTiを経緯台モードで使います。さすがフルサイズのASI2400MC Proです。あとで取得画像を載せますが、かなりの実力です。

問題は準備がやはり少し手間なこと。まず、冷却しなくてもDC12V電源を必要とすること。実は最初このDCを供給するのを忘れていて、何枚かは撮像できたのですが、途中で更新されなくなりDC12Vを繋ぎました。でもこの撮像できなくなった理由が、DC電源がなかったせいなのか、前回同様接続がうまくいかなかったからなのか、まだ確定していません。

今回も接続はかなり苦労しました。電視観望なのでSharpCapなのですが、1024x768ピクセルの撮像は確実に得られます。でもそれ以上の解像度の撮影がうまくいくかどうかは全く運次第でした。ケーブルを2種試しましたが、やはり全く状況は同じです。何度か解像度を変えたり、USBの転送速度を変えたり、RAW8やRAW16などの撮影モードを変えたりしましたが、うまくいくと最後には最高解像度でRAW16で動きます。一旦動くと安定ですが、安定になるまで毎度5-6回は解像度を変えるなどしました。ほとんどの項目は安定性に影響がなく運のみですが、USBのハイスピードのオンオフだけはオンの方がいいようです。ここら辺の問題さえ乗り越えれば、あとは超快適な電視観望体制になります。


最初は星座ビノ

さて、電視観望の準備をしている間ですが、まだ一番星が見える頃から徐々にお客さんが到着し始めます。ほとんどが子供づれの家族で、最初のグループは保育園年長さんと小学3年生の男の子の兄弟とご両親の4人家族でした。星座ビノを4台(Nikon, Cokin, WideBino28の現行と旧機種)出して、まだ目では見にく星を探してもらいます。

徐々に暗くなってきて、明るい星がはっきり見えるようになってくると、早速いつものようにSCOPETECHの入門機を解放して見てもらいます。といっても、季節的には惑星もないし、新月きなので月もないです。あまり見るものがないのですが、スピカが導入しやすそうだったので、最初だけ私が入れてから、小3のお兄ちゃんの方に視野からずれていったら微動ハンドルで真ん中に戻してもらう任務を任せました。慣れてきたっぽいので、次はSCOPETECHの特徴の2つ穴を利用したベガ導入に挑戦してもらいました。でもやっぱり小学3年生だと少し難しいようで、何分かやってギブアップ。今度はお父さんに挑戦してもらったら、さすがなんなく導入してくれます。お父さん得意そうで、子供たちに自慢げに見せていました。すごく微笑ましいです。その後、3年生のお兄ちゃんは真ん中に合わせるのを担当してくれていました。こうやってできるだけ望遠鏡に触る機会を作ってあげたいと思います。

途中、小5の女の子が二人、その子逹のお母さんと思うのですが二人、星座ビノがかなり気に入ったみたいです。見える星が圧倒的に増えるのが分かり、キャーキャー言いながら見てるので、毛布を出し地面に寝っ転がって見てもらいました。「交換すると見え味が違って面白いですよ」とか伝えて、星座ビノの違いも楽しんでもらいました。


観望会恒例のクイズ

電視観望はカメラのトラブルで少し時間がかかっていたのですが、その間にも続々子供たちが集まってきます。「こっちは何が見えるの?」と聞かれるので「もうちょっと待ってね」とかいっていると、「こんばんわー」と大きなこえで何人かの女の子がやってきました。暗くて顔はあまり見えませんでしたが、昨年来てくれた子達のようです。聞いてみると、5年生の女の子が二人、6年生の男の子が一人、中1の女の子が一人くらいだったと思います。その頃にはいつものMちゃんも富山から来ていていて「同じ中1だ!」とか言っていました。電視観望の準備がまだかかるので、星の解説を始めました。最初しし座の説明とかしてたのですが、さらに子供たちが集まってきたのでもっと基本の北極星から始めました。定番の北斗七星から北極星を見つける方法を話していると、方角の話になりました。みんな好き勝手に「北の反対は南」とか「あっちが東?西?」とか、色々言い始めます。

みんな東西南北の方角は確認できたみたいなので、恒例の私からのクイズです。「太陽はどっちから昇って、どちらに沈むでしょう?という質問には「東から出て、西に降りる」とかどこかしこから声が上がります。「正解です。でも太陽は本当は動いていないんですよ。」というと、6年生の男の子が「地球が動いてるから?」と的確な答えを。「星も動いているように見えるけど、実際には星が動いているわけでなくて、地球が回っていて、その地球に乗っかってる自分たちが動いているから、星が動いているように見えるんだよね。」と言って、みんな納得です。

次に第2問です。「では、月はどちらから昇って、どちらに沈むでしょう」と聞くと、これが面白いことに全員わからないのです。出てきた言葉が「習ってなーい」です。太陽は東から昇って西に沈むということを「知識として」だけで覚えてしまっているのです。先に説明までしているので、みんな地球が回っていることも知っているし理解もしているはずです。でも太陽以外になると答えることができなくなるのです。これはいけませんね。知識は必要ですがそれだけではだめで、やっぱり自分で想像して考えることがすごく大切になります。

太陽は動いていないこと。月も動いていないこと。さらに星も動いていないこと。動いているのは地球であること、だから月も太陽と同じように東から出て西に沈むこと。あそこに見えているスピカも東から昇って西に沈むこと。ここまで説明すると、「例えば、見えていないベテルギウスも東から昇って西に沈むこともわかりますね」と言っても全員納得です。このやりとりを流石にMちゃんはニコニコしながら見ていました。

そこで第3問です。「夏の太陽と冬の太陽と、どちらが高いですか?」と聞いて、「わからなかったら夏と冬どちらが暑いか考えてみてください」と言うと、これまた面白い答えが。一人の子が「夏の方が低い」と言うのです。色々聞いてみると、低い方が「近く」て、高いと「遠い」から、近くて低い方が暑くなると考えているようです。子供ながらの面白い発想です。でも結局、朝日とか夕日とかの地平線ギリギリの時と、夏の昼間にほぼ真上にある太陽の時は、どちらが暑いですか?と聞き直すと、皆さん「なるほどー」と言った様子で納得してました。

私の観望会はいつもこんな感じです。この日も、話したことに難しいことは何もないです。ここにきている子は星に興味がある子達です。いろいろ普段の体験から、自分でよく考えて「学ぶことの楽しさ」を学んでほしいと思います。


電視観望

IMG_5567

さてさて電視観望ですが、今回はASI2400MC ProのフルサイズCMOSカメラと、機材の素晴らしさもあり、かなり綺麗な天体を見てもらうことができました。しかも、かんたろうさんが眼視でいろいろ見せてくれています。できるだけ同じ天体を入れるようにして、眼視と電視で見比べてもらいました。

電視観望で見た順に並べておきます。
01_trip_mod
しし座の三つ子銀河。この画面では一つ途切れてしまっています。

02_M57
M57: 惑星状星雲。

03_M13
M13:ヘルクレス座の球状星団。

あ、もう一つエピソードを。昨年天体写真のカードを子供達に配ったのですが、電視観望でM13を見ていた時、「これ、自宅に飾ってある写真と同じ?」と言う子がいました。どうもM13カードを受け取ったみたいで、M13の形を覚えてしまっているようです。M13ですが、電視観望でもよく見ると星の色がわかります。「星は基本赤と青だよ。緑の星はなくて、白くなってしまうよ。家に帰ったら写真をよく見ると、多分色がわかるよ。」と伝えると、目をキラキラ輝かせて「うん、見てみる」と答えてくれました。自宅に帰った時の興奮している顔が目に浮かぶようです。でも帰る時眠そうだったから、写真を見るのは次の日かな?


05_antiares
アンタレス付近。色を出すのは難しいです。
アンタレスの黄色が綺麗で、右にM4、上に赤いエリアが出始めています。


06_M51_mod
M51:子持ち銀河。

07_M51
M51は小さくて、今回のセットアップで実際に見えるのはこれくらい広角です。
かなり拡大すると上のようになります。

08_M27
M27:亜鈴状星雲。

10_M81
M81とM82です。こちらもかなり拡大していてい、元の画像は下のようです。

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経緯台のAZ-GTiで長い時間(20分以上)露光しているので、回転してしまっていますが、画角が相当広いので、多少回転しても全然問題ないのがわかります。

眼視

かんたろうさんに眼視で見せてもらったのはもっとたくさんあります。これはお客さんが帰って、電視観望も片付けてからの分も入っています。
  • M57:惑星状星雲は輝度が高くてよく見えます。
  • M51:子持ち銀河は淡いですが、どちらが親でどちらが子供かはわかりました。腕はあまり見えませんでした。
  • M101:回転花火銀河ですが、相当淡いです。M51のほうがはるかに見やすかったです。
  • M81とM82は二つ並んでいるのがわかりました。
  • M13:ヘルクレス座球状星団はつぶつぶ感がすごいです。
  • M16:オメガ星雲は白鳥みたいに見えました。
  • M17: ワシ星雲はかなり淡くて薄くしか見えません。
  • M20:三裂星雲は分かれているのがなんとかわかりました。
  • M8: 思ったより淡かったです。もっと明るいと思ってました。
  • M31:アンドロメダ銀河は大きな銀河のはずでが、以外に双眼鏡で見たのとあまり差がなかったです。
他にも、特に球状星団や散開星団もたくさん見せてくれているはずでが、そもそも番号をあまり覚えていなくて、明確に番号で覚えているのはこれくらいです。


徐々に人が少なく

夏至も近くなってきているので昼が長く、天文薄明が終わるのが21時頃。22時頃には子供は眠くなってしまうので、だんだんお客さんも少なくなってきます。Mちゃんも中学生になって部活が忙しく、この日も部活が終わってからきたということで、23時頃にはもう眠そうでいつもより早めに帰っていきました。あ、差し入れでシュークリームを持ってきてくれて、皆さんでいただきました。さすがケーキ屋さんのシュークリーム、クリームも全くまがい物の味がせず、ものすごく美味しかったです。23時過ぎにはスタッフの3人も帰宅され、残ったのは私とかんたろうさんと、愛知から来ているIさんだけでした。

今回初参加のIさんは、最初は自分の機材で電視観望をしていて、少しお話ししました。機材はFSQ85とASI294MC ProをASIAirで操作と、かなり贅沢な機材です。20年ほど前かなり凝ってやっていて、しばらくお休みして、また最近復活したそうです。

Iさんはかなりのマニアのようで、途中から撮影に移り、サドル付近を撮っていました。天の川のタイムラプスと、もしかしたらもう一台出していたかもしれません。聞くと、前日は紀伊半島の方、この日は太平洋側が天気が悪かったので、この飛騨コスモス天文台まできたそうで、かなりアクティブな方です。

私もそろそろと、電視観望の鏡筒とカメラをそのまま使い、赤道儀をCGEM IIに替え、Elephant Trunk星雲を撮影を始めました。この日はあらかじめ、機材の交換を最小限にして、北の空が暗いことなどを考慮し、撮影対象を決めていました。撮影が軌道に乗って余裕が出たので、6Dで天の川を何ショットか、そのご午前2くらいからタイムラプスを始めました。撮影結果はまた別の記事で書きます。

2時過ぎに眠くなってきて、しばらく車で寝てしまい、起きたのは4時くらいだったと思います。すっかり明るくなっていました。片付けながら、かんたろうさんとIさんと話していました。かんたろうさんは昨年後半からここでの観望会はずっときてくれているので、また来月には会えます。Iさんはかなりいろんなところにいっているようなので、またどこかで会える気がします。

片付けが終わって現場をあとにしたのは、ちょうど5時くらい。6時くらいに自宅に到着し、少しだけ荷物を車から出して、少し朝食を食べてお腹を満たしたら、力尽きて寝てしまいました。忙しい休日でしたが、とても充実していました。その後、午前11時過ぎに起きたのですが、まだ寝不足で昼間じゅうずっと眠かったです。

それでもこの日も天気が良かったので、夜は自宅でSCA260で最近撮り続けているM82をLで、NGC6888三日月星雲をAOSで撮っていました。ここら辺もまた画像処理が終わったら記事にしますが、相当未処理画像が溜まっているので、いつになることやら。


まとめ

眼視と電視を比較しているときに、お客さんとスタッフを交えてこんな話をしました。
「最近の観望会って、街中の明るいところでやることが多くて、こんな天の川が普通に見えるようなところで、定期的に続けてやってる観望会って珍しいですよ。しかもかんたろうさんが参加してくれて眼視、私が電視で、星雲を比較できるくらいに充実してきて、多分全国的に見てもかなり面白い観望会だと思いますよ。」
とか言ってたのですが、皆さんあまりピンときていないようでした。そもそもここに来る地元の人にとっては、天の川は全然珍しくないんですよね。そういえばこの日も子供達に「天の川が見たことある人?」と聞いたら、ほぼ全員が手をあげていました。

この子達が大人になって、大きな街に出て行って、天の川が見えなくなるような場所で暮らすようになったとしても、この素晴らしい空と、楽しかった観望会のことは覚えてくれていると嬉しいです。

年明けの久しぶりの飛騨コスモス天文台の観望会でしたが、とても楽しかったです。改めてこの飛騨コスモスの回を立ち上げてくた故山口女史に感謝です。これからも無理することなく、地元の方逹のために続けていけたらと思います。 
 

昨晩からの大雪で何もできそうにありません。いい時期なので今年の撮影記録をまとめておきます。

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長くなってしまったので、月と太陽は別ページの記事にしました。


星景

「真脇遺跡」
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  • 撮影日: 2021年2月13日5時39分


星雲

「半月期にノーフィルターで撮影したM78」
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  • 撮影日: 2021年1月20日21時51分-1月21日1時12分、1月21日18時12分-21時20分

「Sh2-240」
masterLight_cut_ABE_PCC_AS2_SFT_all6_bright
  • 撮影日: 2021年2月6日21時22分-2月7日1時30分、2月11日19時19分-2月12日0時25分、2月13日19時10分-2月14日0時47分

「NGC1499カリフォルニア星雲」
master_cut_rot_DBE_DBE_PCC_SCNR_ASx4_HTx2_CT2
  • 撮影日: 2021年3月3日20時26分-22時29分

「NGC1499カリフォルニア星雲(その2:高ISO)」
Image66._ASx2_HT2
  • 撮影日: 2021年3月3日20時23分-22時15分

「IC4592: 青い馬星雲」
masterLight_DBE_PCC_ASx5_ET_HT3a
  • 撮影日: 2021年4月11日2時34分-4時27分、4月12日0時35分-4時8分

「FMA135で撮影した北アメリカ星雲からサドル付近
FMA135_2
  • 撮影日: 2021年日5月4日2時35分-3時48分

「自宅から撮影したアンタレス付近」
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  • 撮影日: 2021年日5月9日22時37分-5月10日2時7分

「M57: 惑星状星雲」
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  • 撮影日: 2021年日7月17日1時16分-2時51分

「初めてのナローバンド撮影: M27」
Image09_DBE2_stretched7_cut_crop_b
  • 撮影日: 2021年9月6日21時14分-23時23分(OIII)、9月24日22時13分-9月24日0時12分(Hα)

「アイリス星雲」
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  • 撮影日: 2021年10月2日23時21分-10月3日0時31分

NGC6960, 6979, 6992, 6995: 網状星雲」
masterLight_ABE_ABE_Rhalo_PCC_ASx2_HT3_cut
  • 撮影日: 2021年10月30日18時26分-19時10分、10月31日20時6分-21時20分、11月2日19時48分-23時37分

「IC1805: ハート星雲とIC1848: 胎児星雲」
masterLight_Rsmall_ABE_crop_SCNR_ASx2_HT
  • 撮影日: 2021年10月30日1時15分-5時2分、10月31日0時57分-5時2分


銀河

「おとめ座銀河団」
up_DBE_DBE_PCC_AS_HT_all_disks_back2_rot_denoise_larage_cut

up_Annotated
  • 撮影日: 2021年3月19日22時44分-3月20日4時27分

「マルカリアンの鎖付近」
03_Markarian_all

「M99とNGC4216」
05_M99_wide

「M87からM91一を網打尽」
06_M90_wide_portrait

「M99とM100」
04_M100_wide

M99」
07_M99_small

「M100」
13_M100_small

「M88とM91」
10_M91_M88

「NGC4216まわり」
08_NGC4216_small

「VISACで撮影したNGC4216、NGC4206、NGC4222」
masterLight_cut_ABE_pink_ASx4_ET_ok_tune4a
  • 撮影日: 2021年4月5日20時12分-4月6日4時14分

「M104: ソンブレロ銀河」
masterLight_ABE_DBE_PCC_HT
  • 撮影日: 2021年4月7日22時4分-4月8日3時28分

「M87」
masterLight_ABE_ABE_ABE_AS_HT2

masterLight_ABE_ABE_ABE_AS_HT3_cut
  • 撮影日: 2021年4月11日0時49分-4月8日1時45分

「TSA120で撮影したM33:さんかく座銀河」
Image17_DBE_DBE_ASx2_HTx2_4_cut_b
  • 撮影日: 2021年10月10日1時41分-4時37分、2021年10月10日20時34分-10月11日0時47分
「SCA260で撮影したM33: さんかく座銀河」
Image111_DBE_PCC_ASx2_PCC3_bright
  • 撮影日: L: 2021年11月2日23時51分-11月3日1時6分、11月6日0時58分-2時10分、R: 2021年11月5日23時43分-23時59分、G: 2021年11月6日0時1分-0時43分、B: 2021年11月6日2時21分-3時33分、

「M33さんかく座銀河のHα領域
Image111_DBE_PCC_ASx2_PCC3_bright4_modest

Image111_DBE_PCC_ASx2_PCC3_bright4

Image111_DBE_PCC_ASx2_PCC3_bright4

「ちょうこくしつ座: NGC253」
Image17_crop_ABE_ABE_DBE_DBE_PCC_DBE_mod2
  • 撮影日: L: 2021年11月3日19時53分-21時38分、11月4日0時25分-1時5分、R: 2021年11月3日22時21分-22時54分、G: 2021年11月3日22時55分-23時28分、B: 2021年11月3日21時47分-22時20分


まとめと反省

並べてみると色々わかります。

例えば、カリフォルニア星雲は先に撮った方は星が滲んでますが、後の方が星像は小さく出ています。その一方、細部に関しては先の方が良かったようです。淡い分子雲に関してはISOの高い後の方が出ているので、少し不思議です。画像処理を見直しても良いかもしれません。

青い馬やSh2-240など、自宅での青はやはりなかなか難しいことがわかります。網状星雲などDBPが貢献しています。必要ならOIIIのみで撮ったものを追加するとかが手かもしれません。

銀河は今後SCA260の分解能に期待しています。それでもFS-60CBで撮影したおとめ座銀河団は小口径ながらとても楽しかったです。

星景は1枚だけでした。真脇遺跡も夏に行きたかったですが、結局天気と時間が合わなくてダメでした。来年はもう少し力を入れたいです。

今年はなかなか時間が取れなかったと思っていましたが、それでもこうしてみると、特に星雲はそこそこ撮影できている気がします。細かい反省はまた1月末くらいに記事にしたいと思います。


後半の月、太陽もご覧ください。 

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