胎内星まつりでジャンクで購入したビクセンのミニポルタA70LF。

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ジャンクの名にふさわしく問題箇所がいくつもありました。ぱっと挙げていくと

  • 三脚が一つ中にめり込んでいて動かない。
  • ピント調整ハンドルの片側の軸が曲がってしまって、偏心している。
  • 対物レンズがほこりまみれ。
  • 微動ハンドルが付いてない。
  • アイピースが付いていない。天頂プリズムもない。
  • 当然マニュアルや箱はない。

それでも元の定価から比べたら10分の1近く。何も文句は言えません。

まず足りないものを調達しました。ジャンク品漁りは原村星まつりが格好のターゲットです。
  • 少し長さが違いますが、微動ハンドル2本。
  • アイピースを適当なものいくつか。アイピースは今回は25mmと9mmを考えることにしました。鏡筒の焦点距離が900mmなので、この場合倍率は36倍と100倍になります。
  • マニュアルはVixenのホームページにアップロードされているので、A70LFで検索してそれを参考にします。

ものは大体揃ったので、色々チェックしながら修理です。
  • まず上の金具のところにめり込んだ三脚の脚一本を、ドライバーでゆっくり戻します。
  • 次に、先端がプラスチックで保護されているペンチを使って、ピント調整ハンドルの軸の曲がりを、ゆっくり力を加えて伸ばしてやります。
  • 対物レンズはエアーで大きなダストを取り除き、レンズクリーナーで綺麗にしてやります。
  • 全体的な汚れをクリーナーで拭き取ります。
  • 新しい(といってもジャンクの)微動ハンドルを取り付けます。

次に、実際に星を見ながら調整です。
  • ファインダーの接眼レンズが目一杯ねじ込まれていて一番短くなっていたのでピントが合うように調節。ファインダー位置もある程度調節しておきます。
  • フリーストップの硬さを調節。もともと六角レンチが経緯台のゴムシートの下に収納されていて、道具を忘れることなく、観望当日にも調節できます。
  • アイピースを3種類試して、変なズレとかがないか見て見ます。月と、ベガで見てみましたが、特に異常はなく、入門機としては十分な見え味なのかと思います。
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このデザインは秀逸です。


大体ここら辺までやりますが、今回はそれに加え、SCOPETECHで秀逸の2つ穴の簡易ファインダーを自作で取り付けてみました。コメリで買ってきた「八幡ネジ」というところのMS-22というもので2個入りで200円くらいです。

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これで望遠鏡の操作に慣れていない子でも、SCOPETECHと同じように簡単に導入までできるのかと思います。