ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:アルビレオ

2021年9月30日、飛騨コスモス天文台で観望会がありました。この日は快晴だったからでしょうか、相当たくさんのお客さんが来ました。


観望会準備

この日は朝から食料品の買い物で、妻にコストコに付き合います。夜は観望会でいなくなるので、きちんと家族のご機嫌をとっておかないと、星活が脅かされてしまいます。コストコで毎回食べる北海道ソフトクリームは相変わらず絶品です。もう生クリームをそのままソフトにしたようです。いまだにどんな観光地でも、ここ以上のソフトに出会ったことがないです。

コストコから一旦自宅に戻り、昼くらいからキタムラに行ってカードの印刷です。観望会に来てくれた人に天体が写っている写真を配りたいとのことで、以前から頼まれていたものです。まだ試しなので、手持ちの画像20種を各一枚ずつ、(一番安い)Lサイズで印刷して、選んでもらうことにしました。

印刷方法は至って簡単。キタムラ店舗にあるたくさんのプリント用のモニターの前に座って、適当にメディアから読み込ませ、印刷したい画像を選択します。モニター上で最後に注文を完了するとレシートが2枚(店側用と客の控え用)出てくるので、それを持って受付に行きます。ポイントは受付の時に「補正なしで」とはっきり言うこと。これを指定しないと、変な色補正をかけれらてしまいます。天体写真は自分で納得した画像を作るので、下手に自動補正とかをかけると全く違うものになってしまいます。10分も待てば印刷されたものが仕上がってきます。

10枚印刷すると一枚あたり税込で45円になります。まだちょっと割高なので、次回はネットのフジプリで頼もうと思います。同サイズだと1枚あたり税込11円だそうですが、送料が毎回必ずかかってしまうので、大量発注に向いています。逆に、キタムラのいいところは、10分とそのばですぐに受け取ることができることでしょうか。これはネットプリントよりも遥かに便利です。

キタムラでの印刷後、観望会の機材を車に積み込みます。今日の機材は惑星用にAVXに載せるC8、電視観望でFMA135とASI294MC Pro、撮影用にTSA-120と6DをCGEM IIに載せます。汗をかいたので、積み込み後急いでシャワーを浴びて、16時半頃出発です。途中、ファミマで夕食がわりのおにぎりなどを購入。

でも富山ではまだ曇りで少し雨もぱらついていました。まあ、天気予報は晴れの予想だったのでそのまま現地に向かいます。

飛騨コスモス天文台到着

18時前くらいに現地に到着。空はほぼ快晴!その後一瞬だけちょっと雲が出ましたが、それからは一晩中ほぼ全面快晴です。

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私の到着に続いてすぐ、いつものかんたろうさんが到着。今日来ることを聞いてなかったので、一瞬誰か別人かと思ってしまいました。というか、最近特に暗いところでの目が悪くなっている気がします。メガネを変えた方がいいかもしれません。

まだ明るいですが、この日は機材が多いので順次手際よく出していきます。本当は暗くなるとともに撮影がしたくて、お客さんがあまりこない端のところにTSA-120をアイリス星雲狙いで設置しようとしました。地元の富山は北側が明るいので、北の空が暗いコスモス天文台は絶好のチャンスなのです。ですが、全然読みが甘かったです。


たくさんのお客さんが

暗くなりかけると他のスタッフとともに、お客さんが続々とやってきます。もう木星と土星はみえているので、スコープテックでまずは見てもらい、その間にC8で初期アラインメントを取ります。金星が山際に沈むギリギリのところで導入までできたのですが、ほんの30秒くらいの差で、一人のスタッフには見てもらい、もう一人には見てもらえなかったとかでした。気を取り直して木星を導入すると、もうお客さんが待っている状態です。暗くなってきて天の川も見え始めます。

先にテスト印刷した天体写真のカードをスタッフに渡しておき、来てくれた子供に配ってもらいました。子供だけで13枚は捌けたと言っているので、その両親も考えたら少なくとも30-40人のお客さんは来ていたことになります。カードを受け取った子供たちはいずれも大喜びで、写っている天体が何か何度も何度も尋ねられました。カードはかなり好評なので、20種で各10枚印刷しておこうという話になりました。リクエストとしては惑星の写真が欲しいと言うこと、あとは写っている天体の名前を入れておいた方がいいのではということでした。次回11月が今年最後ですが、それまでに準備しておこうと思います。

かんたろうさんも鏡筒やら双眼鏡やら出してくれて大活躍です。しかも私よりも遥かに知識があるので、来ていた方は説明に大喜びだったと思います。私の方も負けじと色々説明します。人数が多いので天の川の説明からです。織姫星、彦星、白鳥の飛ぶ方向など夏の大三角に絡めます。

この観望会のスゴイところは、天の川がカシオペアの方まで繋がっているのがはっきり見える(オリオン座が登ってくれば、オリオン座のところまで繋がっているのもわかります)ので、我々の住んでいる銀河と話を絡めることができ、それを実際に自分の目で確認することができることです。「天の川は銀河を真横から見ていますよ」という説明です。

しかも秋だとちょうどM31アンドロメダ銀河がカシオペアの隣にいるので、銀河の形自分の目で確認してもらうことができるのです。慣れた人は肉眼、難しい人は双眼鏡をセットしておきます。肉眼で挑戦して見えなかった人は星座ビノでなら見ることできます。みんな銀河の形を実感することができるので、結構満足してもらえるのではと思います。

機材での観望としては、C8を木星、土星、ベガ、アルビレオで適時入れ替えます。スコープテックは自分で操作してもらうよう、適時説明に入ったりします。もうずっと忙しくて、この日は珍しく電視観望なしでした。

ドームの方も開けて公開はしたけれども、望遠鏡の観察は無しでした。外で十分な機材の台数があることと、これだけのお客さんの人数だとドームの望遠鏡を扱うスタッフの方が足りません。スタッフは女性が多く、年配の方も多いので、無理をせず、できる範囲で地元の方に星を見る機会を提供していこうと決めています。こんな方針でまったりと気楽に、楽しくやっていけばいいのかと思います。ここは観望会としては珍しいくらいにいい環境なので、お客さんと一緒に天の川など、楽しめるものを楽しむのが一番かと思います。


Mちゃんが電視観望

途中だいぶ人もいなくなってきた頃に、いつものMちゃんがお母さんと、いとこの男子高校生とともに到着。Mちゃんが電視観望を始めてくれました。前回渡したQBPを試したかったようなのですが、最初に入れたのがM31。銀河なのでQBPは実はあまり有利になりません。また、とても暗い空なのでフィルターなしても十分よく見えるはずです。ハロ防止にUV/IRカットフィルターだけ残してQBPを外し、M31、M27、M57と入れてました。

もうお客さんも少なくなってきて、22時半頃でしょうか、スタッフの方も解散で、残ったのは結局かんたろうさん、Mちゃんのところ3人、私の5人でした。その代わり、赤道儀のウェイトのところに新たなお客さんが。かわいいケロちゃんです。

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もう誰もいなくなったと思っていたのですが、実は敷地のすみのところにまだ女性4人のグループで毛布を引いて空を見上げている方達がいるのが判明しました。暗くて全然気づけませんでした。

話を聞いてみるとすぐそこの地元の方達で「自分で望遠鏡を持ってくれば見えるのか?」とか言うので、「ここの望遠鏡とは別に持ってきてもらえれば使い方とかお手伝いしますよ」と返事をしました。ですが「望遠鏡持ってないので買うかなあー?」とか話が噛み合いません。よくよく聞くと、かなり遅くのつい先ほど来たらしくて、この観望かいに望遠鏡があることも知らなくて、まだ何も見ていないというのです。

そろそろ片付け始めようと思っていたので、片付ける前でよかったです。C8の惑星、双眼鏡でのすばるやアンドロメダ銀河、Mちゃんの電視観望とフルで見て頂きました。天の川の解説もして、短時間でしたが満足してくれたようで、次回11月6日の会も「ぜひ来たい」とのことでした。観望会自身は今年は11月で終わりです。そこから雪になってしまうので、来年の春までお休みです。

最後のお客さんも帰られ、ここからやっと撮影の準備を再開して、23時過ぎに撮影開始。予定通りケフェウス座のアイリス星雲です。その中の1枚です。既に分子雲も見えているので、やはりかなりいい空なのかと思います。画像処理はまた後日やります。

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Mちゃんのところは0時半くらいまでいたでしょうか。その間、かんたろうさんが眼視でいろいろ見せてくれました。Mちゃんのお母さんが一番満足していたような感じでした。撮影と眼視も面白かったのですが、長くなるので詳しい話はまた今度記事にします




2021年9月26日の土曜日、富山県天文学会のK会長の呼びかけで、いつもの牛岳に集まることに。と言っても満月の3日後のことなので、主に惑星と月です。しかも天気予報も結構前から悪くて、当日近くなってもあまり改善されず。「天気は悪くても心配しないで、まあ顔を合わせて話でもしましょう。」とのこと。機材談義でも楽しいので行ってみることに。


新しい星仲間

少し時間は遡って、 「星をもとめて」の講演の後の懇親会でのこと。参加者の一人の女性の方から、「電視観望を実際見てみたいが、どうすればいいですか?富山在住です。」との話が。「見るだけだったら自宅に来てもらってもいいですが、ちょうど9月25日に牛岳で観望会がありますが、どうですか?」とお誘いしました。詳しいことをDMでやりとりしたところ、富山に越してきた方で牛岳をそもそも知らないとか。しかも免許取ったばかりで運転が不安とのことなので、一緒に行くことに。

あと、いつものMちゃんのところにも一応声をかけておいたのですが、お母様によるとその日は科学博物館に行くかもとのことでした。 20時過ぎには月が出てしまうので、早いうちでないと天の川とかは見えないから、あまり無理しなくていいですよとお伝えしておきました。(でも結局き来てれてしまうのですが。)


観望会当日

さてさて観望回当日、この日は朝から名古屋人の心の故郷のコメダ珈琲で朝昼ごはん。「肉ダクコメ牛」で大満足。肉が溢れ出してます。Twitterで呟いたらけにやさんが「肉トッツォ(マリトッツォの肉版の意)」と教えてくれました。私は流行り物は疎くて、ついこの間やっとマリトッツォを知って、ファミマでマリトッツォ「風」シフォンケーキを食べたくらいです。

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コメダではずっとブログの記事を書いて時間を潰し、午後からは晩のための機材の準備です。持っていくものは、惑星というのでまずはC8、電視観望でFMA135とASI294MC Pro、これをAZ-ZTiに載せます。あと、Hさんが電視観望の例を見たいというので、前日まで試していたCanonの28-70mmのキットズームレンズ+Neptune-CII、ついでにMILTOLです。念のためFS-60CBとASI462MCを予備で。


富山駅でピックアップ

この日は撮影ができるくらい暗くなるのが19時過ぎ、月が昇るのが20時過ぎなので、天の川は実質1時間くらいしか見えません。早めに到着していた方が良さそうなので、17時に富山駅でHさんと待ち合わせをしてピックアップ。途中コンビニに寄り、夕食と夜食のおにぎりとサンドイッチを買い、そのまま牛岳へ。

移動の途中色々聞いたのですが、高校の頃から宇宙に興味がでて、一時期諦めてたけど最近宇宙ビジネスが盛んになってきたので再び熱が再発して、仕事をしながら放送大学の天文の講義とか受けてたそうです。星のソムリエも挑戦している最中とかで、機材とかはまだないが、星を見るのもかなりやって見たいとのこと。観望会みたいなのはこれまでIOX-AROSAで参加したくらいで、まだ天の川も見たことないとか。なので、うまくいくとこの日は色々見えるかもです。でも天気が...。

あと、今日の私のTwitterのコメダの投稿を見てたらしくて、昔コメダでバイトしてたとかで盛り上がりました。


牛岳到着

車で走っている途中からも、徐々に曇り始めているような感じです。牛岳についた時は、まだ一部青空も見えるが、薄い雲がかかっているような状態です。展望台に登って南の空も見てみますが、流石に天の川は厳しそうです。そういえば、明るいうちに展望台に登ったのは私も初めてかも。

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天の川が見えるはずの南の空はこんな感じ。厳しそうです。

到着時にすでに車が2台あり、流石にこんな早くから来る人はいないので、関係ない人だろうと思っていたら、一台はこの間自宅に来てくれたKさん。Hさんを紹介しつつ、挨拶もそこそこにKさんも私も早速機材の準備です。

Hさんが退屈しないよう、いつものスコープテックに慣れてもらう意味で、北側の富山の街を見てもらいます。
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「文字が反対になる」とか言ってました。これまで望遠鏡は自分ではほとんど触ったことはないとのことです。とりあえず楽しんでくれているみたいです。


惑星観察

まだ暗くなりかけの夕まずめ、雲越しにかろうじて木星が見え始めました。スコープテックの「二つ穴ファインダー」を利用してHさんに導入してもらいます。すぐに導入できたみたいですが「縞までは見えない」とのこと。どれどれと私も見てみましたが、まだ暗くなりきってないことと、やはり雲越しなのが厳しくて縞も「あるといえばある」というくらいでした。

上を見上げると、雲越しにベガが時折見えるようなので、星座ビノを渡し星を見てもらいました。でも流石に雲のせいか、見える星の数はかなり限られていてあまり面白くありません。そんな中、西の方に明るい星が沈みかけてました。そうです、金星です。かなり建物のきわきわだったので、急いでスコープテックで見ることに。導入後、アイピースを変えると見事に半月状態になっているのがはっきりとわかりました。

そんなこんなでC8の準備ができたのですが、金星は間に合わずに木星を導入。流石に20cmの口径なら雲越しでも縞模様まではっきり見えます。Hさんも感動していたようです。

Hさんが「あそこにあるのは土星では?」と指さすので、よく見るとホントにうっすらですが土星も見えてます。早速導入してC8で見てみると「わーっ、輪っかが!」と叫んでいました。「あの輪が小さい氷でできてるなんて」とか、「ずっと見ていたい」とか言いながら、しばらくの間飽きる様子もなく土星を見ていました。


電視観望のものすごい威力

電視観望の準備をしていると、県天のHRさんや、かんたろうさんも到着。特にHRさんは電視観望に興味津々のようです。

今回は雲がかなり厳しいので、FMA135とASI294MCにしました。月が昇ってくるのでCBPをつけています。ASI294の感度がいいのと、多少雲があっても135mmなので広い範囲が見えて、星の数は増えるはずです。実際の空はというと、夏の大三角の1等星が淡ーく見えたり見えなくなったりという状態です。1等星以下は全く見えません。

こんな状態でも電視観望だとなんとか見えるんですよね。県天のメンバー含めて初めて見た人は驚いていましたが、自分でも結構ビックリな性能発揮でした。しかもわずか口径3cm。ほぼ曇りで何も見えない空の中、超小型な望遠鏡か何かわからないような機材で星雲を見てるんです。結構シュールな光景でしたよ。

実際見えたものです。まずはM27。
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続いてM57、かなりノイジーですが、なんとか形はわかります。
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次に見たのがコートハンガー。子ぎつね座にある面白い並びの星で、名前の通りハンガーです。
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誰かが「えもんかけ」といっていましたが、そもそも「『えもんかけ』が死語に近くて通じないのでは?」とみんな大笑いでした。星の色の違いがきちんと出ているのも面白いです。これはむしろ曇りだったからなのでしょうか?

北アメリカ星雲はもう本当に辛うじて。そもそもデネブも目では全く見えていません。もしかしたら映るかもくらいで試したら、ものすごーく淡くですが辛うじて形がわかります。
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最後はM31アンドロメダ銀河です。
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これは最初CBPをつけていると全くわかりませんでした。銀河は恒星の集まりと考えると白色に近いので、光害防止フィルターは不利になることがあります。外したら最低限広がりがあるくらいにわかるようになりました。見栄えが悪いと思うかもしれませんが、繰り返しになりますが、肉眼でもう星はほとんど何も見えない状況です。

県天の何人かの方が
  • 「今日は全然ダメかと思っていたのに、それでも星雲が見えるとは!」
  • 「今の空を見てても、こんなのが見えるのが信じられない」
  • 「しかもこんな小さな機材で」
  • 「私なんか機材出す気にもならない」
とかぼやいていました。

あ、結局昨日まで試していたカメラレンズとNeputuneですが、あまりに曇りで試すことができませんでした。


電視観望に興味津々、あとAZ-GTiについて

県天のHRさんは電視観望に興味津々。色々と質問が来て、機材の写真とかかなり撮っていました。結論としてはまずは安いCeres-Cを買ってみて、SVBONYのCanonアダプターを使い、手持ちのカメラレンズでやってみることに。これならかなり安上がりです。でも、手持ちレンズがあるならこの方法が楽だということを理解してもらうのもやはりなかなか大変なのかもと実感しました。それでもHさんは、この間の「星もと」の配信映像を何度も見てくれていたので、話が通りやすかったです。

あと一つ話していて気づいたことがあります。「AZ-GTiの導入精度が出ない」というのです。「三脚でのAZ-GTiの水平出しが重要」とか、「鏡筒の水平出しが重要」とか、「水平さえ出ていればあとは最初にどこまで北を向いていただけなので、横に振ってやれば普通は視野にターゲットは入ってくるはず」とか説明していたのですが、途中話していてどうも噛み合わないのです。よくよく聞いてみたら、どうも全て赤道儀モードでの話みたいなのです。私は個人的にはAZ-GTiは経緯台モードで性能を発揮するものだと思っています。でもHRさんは赤道儀モードの方に進むべきだと思っていたようです。

私も以前、試しにAZ-GTiの赤道儀モードで撮影までしてみましたが、ピリオディックモーションが大きくガイドは必須、メーカーもオフィシャルにはサポートしていないので、どうしても必要な時でない限り赤道儀モードは使っていません。どうしてもというのは車が使えなくて、歩いて機材を運ばざるを得ない時で、それで撮影までしたい時です。車が使えれば普通の赤道儀を使えばいいだけで、AZ-GTiをあえて赤道儀モードで使う理由は実際にはほぼありません。ましてや電視観望では赤道儀モードを使う利点はほとんどないと思います。

HRさんはポルタ経緯台しか持っていないので、AZ-GTiを赤道儀モードで使っていたようですが、撮影をしない限り大変なだけで、しかもガイドをまだしていないなら経緯台モードでライブスタックで10秒くらいまでで短時間露光を繰り返した方がよほどいい結果になるかと思います。視野の回転はもちろんありますが、トリミングしてしまえばいいだけのこと。もしくは長時間撮影にしたいなら時々カメラを回転して視野を戻してやればいいだけです。

赤道儀モードはメーカーが正式にサポートしていないので、経緯台の方が力が入っているはずです。楽しみとして赤道儀モードにするのはいいかと思いますが、撮影まで考えると結構苦労してしまいます。やっぱりAZ-GTiは経緯台モードをデフォルトと考える方がいいのかと思います。というようなことをHさんと話していました。

あと、HRさんがかんたろうさんからVixenのGPを長期で借りることに。鏡筒はSD81Sを持っているので、これで撮影の方もAZ-GTiを使わなくてもバッチリなはずです。


後半、Mちゃんも到着

あと、写真に残っていないですが、アルビレオも見ました。曇っていたせいもあるのか、電視観望でも色がはっきりと出ています。こちらはC8でも導入し、見比べたりしました。宮沢賢治の銀河鉄道の夜の話になり、毎度のことどんな色に見えるかで盛り上がりました。

ちょうどこの頃でしょうか、誘っていたMちゃんとお母さんが到着しました。でもこの頃には雲がどんどん厚くなってきて、流石の電視観望でも星雲は厳しくなってきました。恒星だけなら見えるので、コートハンガーだけ見てもらいました。 

あと、約束しておいたアメリカンサイズのQBPを貸すことに。私はアメリカンサイズのCBPを手に入れたので、その間QBPを使ってもらおうと思います。ベランダ観望なので、威力を発揮すると思います。

Mちゃんと、Hさんが女子同士で色々話していたみたいです。Mちゃんはまだ展望台に登ったことがないというので、Hさんと一緒に展望台に登ったりもしていました。さらにMちゃんも星のソムリエの講義を受けていて、Hさんとかんたろうさんも加わって3人で星のソムリエトークで盛り上がっていました。


そろそろおしまい

話は盛り上がりますが、あいにくの空がこんななので徐々に流れ解散。私も機材を片付け始めます。

結局県天で来ていたのが、到着順にKNSさん、私、HRさん、かんたろうさん、SDさん、Y副会長、YYさん、K会長、あとゲストのHさんにMちゃん親子だったと思います。漏れていたらごめんなさい。

最後は私、Hさん、Mちゃん親子、かんたろうさんが残って話し続けていました。結局0時頃に解散。あ、Mちゃんのところからクッキーの差し入れがありました。美味しかったです。MちゃんとこのGP赤道儀、とうとう動かなくなってしまったようです。断線なのか何なのか、一度分解してみる必要がありそうです。まだいつかはわかりませんが、とりあえず(次の日ではない)次回の約束をしました。そうか、飛騨コスモス天文台の観望会が10月2日なので、その日でもいいかも。

0時頃に最後の5人も解散。帰りにHさんを送っていく途中、楽しかったか聞いて見たら「ものすごく楽しくて感動した」とのこと。誘った甲斐がありました。機材も揃えて星も見てみたいそうです。電視観望面白そうだし、眼視も捨てがたいと。でもよくよく聞いてみると、惑星をしっかり見たいとか。流石に最初からC8はきびしいですが、FS-60CBがパフォーマンスがいいかもしれません。電視観望にはばっちりですし、惑星もキレッキレのが見えます。フラットナーとレデューサで撮影も可能です。FS-60Qにして焦点距離を伸ばすこともできます。できないのは惑星撮影でしょうか。解像度が流石に厳しいと思います。でも予算がトータルでせいぜい10万円くらいとのこと。わかります。初心者にとっては1万円の望遠鏡も高く感じるものです。FS-60CBでも税込だと8.7万、これだけで精一杯です。うーん、他はRedCatもFMA230とかもそれ以上だし、あとは中古でしょうか?「まあ選んでいるうちが一番楽しいですよ」と話しながら、自宅付近まで送り届けてこの日は解散です。


まとめ

新たな星仲間Hさんも、県天のHRさんも「星もと」を聞いてくれてのことなので、嬉しい限りです。実際に話すと、いろんな視点で見ていることがわかるので、私の方も勉強になります。

観望会も自分でやって見たいというHさん、ボランティアで観望会に解説要員として参加できるようになるため、県天メンバーになってくれるかもしれません。Mちゃんも十分資格があるかと思いますが、規約では中学生からとなっているようです。お母さんと家族会員でも構わないと思います。

今回も楽しい観望会でした。来月またやるようです。今度は晴れてくれるといいな。

娘のNatsuです。

夏休みの自由研究で、宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」を調べました。その中で銀河鉄道の夜に出てくる星の写真を撮りました。その中のいくつかを紹介します。写真は牛岳スキー場の上で撮りました。星雲は難しいのでパパに手伝ってもらいました。

タイトルはこんな感じです。

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まずは天の川にかかる全景です。残念ながらゴールの南十字は地平線の下なので撮ることができません。

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こと座です。このページで、銀河鉄道がどのように天の川をたどっていったかを考えてみました。こと座よりも白鳥座の方が先かと思いがちですが、こと座に関しては銀河鉄道に乗る前に出てきます。

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こと座にはM57があります。銀河鉄道の夜には直接出てきませんが、宮沢賢治はM57が好きだったようです。「シグナルとシグナレス」や「土神と狐」などの物語に出てきます。

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白鳥座です。銀河鉄道の出発点です。

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白鳥座の嘴に当たるアルビレオです。銀河鉄道の夜では「アルビレオの観測所」として出てきます。

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宮沢賢治は空想ではなく、ちゃんと科学的に物語を書いていたことがわかりました。11月に石川県小松市のサイエンスヒルズ小松で渡部先生の宮沢賢治 生誕120年 講演「賢治作品の中の宇宙」に申し込みました。とても楽しみです。





 

9月10日、現在海外出張中で、アメリカワシントン州に来ています。ワシントン州といってもシアトルなどではなく、そこから内陸に何百kmか入ったRichlandという小さな田舎町です。こちらでたまたま友人と日本でいう小学5年生の娘さん、そして私の上司の4人で星を見る機会がありました。

ただ、私は今回は何の機材も持ってきていなかったのですが、友人が子供用に買ったという米国ORION社製の口径70mm、焦点距離700mmくらいのF10程度のニュートン反射鏡と、Nikonの10倍の双眼鏡、Canon EOSのRebel T1i (日本ではX3に相当)にTAMRONの18mmから??mmのF3.5のレンズをもって、砂漠地帯まで足を伸ばしました。

あいにく上弦の月に近く、月がまだまだ明るかったのですが、さすがに光害も少ない場所で透明度も良く、目で見て天の川が十分に見えるようなところでした。

今回は眼視中心だったのですが、一枚だけ撮ったわし座近辺の天の川の写真をアップします。

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Canon EOS REBEL T1i, 18mm, F3.5, 30sec, JPGで保存、GIMP2.9で加工しました。月明かりはあったのですが、それでもなんとか負けずに写っていました。

望遠鏡では定番の月、土星、火星、アルビレオをみました。友人も娘さんも、土星の輪を見るのは生まれて初めてで、すごく感動したそうです。私も土星の輪を自分の目ではじめて見たのはついこの間で、すごく感動したので、その気持ちは良くわかりました。

何よりいいのはおそらく日本ではありえないシーイングで

https://www.meteoblue.com/en/weather/forecast/seeing/hanford_united-states-of-america_5796633

で見てもindex 1, index 2ともに5段階評価で5です。こんなのは日本ではまずまずありえません。そのせいでしょうか、アイピースはあいにく24mmと10mmしかなかったのですが、10mmのもの(拡大率70倍)で何と土星の縞模様が見えてしまいます。火星も、私は見えなかったのですが、友人は黒い点が見えると言っていたので、模様も見えているようです。土星も火星もかなり地平線に近かったのですが、きらめくことも全くなく、シーイングでここまで違うのかというのが正直な感想です。是非きちんとした機材で撮影をしてみたいと強く思いました。ただしここは海外なので、よほど軽い機材を準備しなくてはなりません。これは今後の課題だと思います。

他にも双眼鏡で月や天の川付近、M31のアンドロメダ銀河も見ることができました。友人は天の川を見たのも初めてということなので、今回は短時間でしたが、盛りだくさんの内容になったのかと思います。当然アンドロメダ銀河も初めてですが、こちらはやはりボヤッとしか見えないので、インパクトは薄かったみたいです。

カメラでは月、天の川近辺を撮影しました。友人の機材なので、写真が手に入れらたら後で掲載します。

あいにく月が沈むのが0時頃なのですが、 娘さんがやはり早々に寝てしまったので、あまり遅くなるわけにはいかず、22時で撤退しました。

今回は初の海外での天体観測でしたが、機材も何も持って行かなかったのですが、ひょんなことから望遠鏡、双眼鏡、カメラを使うチャンスができました。友人のSさんありがとうございました。せっかくいい環境にいるので、また自分でも楽しんでみてください。機会があれば、今度は機材も少し持ってくるので、また一緒に見ましょう。




 

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