ほしぞloveログ

天体観測始めました。

キーワード:飛騨コスモス天文台を含む記事

昨晩は本当に久しぶりのごくごく普通の観望会で盛り上がりました。飛騨コスモスの月例の観望会です。

先月もペルセウス流星群で観望会はあったのですが、これは特別行事に相当します。天気もあいにくで、ほぼ解散してからやっと星が見え始めたくらいで、残っていた一般参加の方は1組のみ。今回は定例の観望会で、お客さんもたくさん来てくれて、普通に見えるものを見ます。天気も最初はそこまで良くはなかったですが、惑星とかはちょくちょく見え、最後は全面晴れ渡り、結局大盛り上がりでとても楽しい観望会となりました。調子に乗って書いてしまったので、また長い記事となってしまいました。もしよろしければ、昨晩の様子にお付き合いください。


いざ出発

夕方荷物を車一杯に積み込み、一人で出発。最近は子供は全然付いてくる気はないみたいです。なので機材は後部座席も助手席にもたくさん入ります。富山を出る時点ではそこまで晴れてなかったですが、それでも雲間から青空がまだ見えていました。なので機材の選定は微妙です。とりあえず惑星がメインになりそうなので、口径20cmで比較的軽量なC8、電視観望セット一式。あと迷ったのですが、子供用にSCOPETECHを最後に押し込みました。でもこれが大活躍。子供たちがくるような普通の観望会では、こういった自由に触れる望遠鏡は意外なほど好評です。

途中コンビニに寄り、夕食を買って運転しながらのおにぎりだけの簡易ディナー。天気も富山から出た時より悪くなっています。現場に着いたのは18時半頃でしょうか。国道から天文台へ行く脇道に入る時に、対向車線からちょうど車が来て同じ方向に行くようでした。先に行ってもらったのですが、ゆっくりと途中何ヶ所かの曲がり角を確かめながら進んでいるようでした。やはり観望会のお客さんで、年配の女性の方。今日初めてだそうです。


最初のお客さん

すでに木星が出ていたので「あれが木星ですよ」と伝えました。自分で双眼鏡を持ってきたらしくて見始めていましたが、なんと30年以上の昔の大きな双眼鏡で、倍率が25倍!メーカーも聞いたことないようなものなので、私が以前星まつりで手に入れた双眼鏡のような国内の小さな光学メーカーが作ったものの一つかと思います。

問題はその倍率で「わー、線が見える!」とか言っていたので、「え、木星の縞が見えるの?すごい!」と一瞬思ったのですが、双眼鏡をお借りしてみたら納得。手ぶれで木星が大きく揺れてしまうのが線になって見えてしまうのです。「さすがに25倍は手持ちでは難しいです。三脚がいりますよ」とか説明して、その間にSCOPETECHを用意して木星を見てもらうと「止まって見える!」と喜んでもらえました。

でもびっくりしたのはそこからで、衛星が見えるのはもちろん、木星の縞も余裕で見えるし、空を見上げて「木星の横の星は?」とか言うのですが、私にはまだ全然見えてません。もちろんそれは土星だったのですが、聞いたら視力2.0とのこと。そりゃよく見えるはずです。老眼だそうですが、ちょっと羨ましいくらいでした。


皆さん続々と集合

それからスタッフも、お客さんも続々と集まってきました。今回あまり確認できていませんが、お客さんだけで全部で7-8組くらいは来ていたと思います。ほとんど飛騨市や高山市の地元の人ばかりでした。多分私が富山からで一番遠いくらいです。スタッフも合わせたら20人くらいはいたと思います。
  • 上に書いた、一番乗りで私とほぼ同じ時間から来てくれた年配の女性の方。参加は初めてですが、実はスタッフと知り合いの方でした。しかも、昨年亡くなられたこの飛騨コスモス天文台の設立者のYさんが計画していた山歩きとかには、何度か参加してたそうです。
  • 子供を連れてきている家族が3組くらい。子供は小1の女の子が一人、小5の男の子が一人、あともう一人いました。やっぱり子供がいると観望会っぽくなっていいです。
  • 他にもカメラが趣味で、撮影どうですか?と勧めたら自前の6Dで撮影を始めたカップル。
  • あまりお話できなかったですが、双眼鏡を持ってきているご夫婦。 
  • 他にもいたと思いますが、暗くて把握しきれませんでした。

最初は雲間の惑星から

到着直後はまだ晴れ間が見えてたのですが、その後はすぐにずーっと雲がほぼ全面にいきわたって、ごく切れ間から明るい惑星が時折り見えるくらいです。でも雨が降るような雲でもなさそうだったので、機材の準備は進めることにしました。最初SCOPETECHで20mmのアイピースで小さな木星と土星を見てもらって、そのうち準備のできたC8で見てもらいました。まず比較で木星を見てもらうと、C8での明るさと、大きく細かく見えるその姿にみんな「わーっ!」と声をあげます。「衛星が3つ見えた!」「いや4つある!」「右に3つあるでしょ!」「2つしかないよ!」など、感想も様々です。さらに土星を入れるとその輪っかの美しさに皆さん簡単の声をあげます。一番最初に来た方の「あー、あの腰巻きがあるやつね」という独特の表現にはちょっとびっくりしましたが。

この日は気流が安定していたのでしょう。C8ではカッシーニの間隙もかなりはっきり見えていて、来ていた方達に「輪っかの中に黒いすきまがあるのわかりますか?」と聞くと、ほぼ全員がよく見えたようです。本当は惑星が揺れるのを見てもらって、大気の揺れのことを説明したかったのですが、その揺れが眼視ではわからないほど安定でした。

小1の女の子の食いつきがものすごかったです。木星も土星も、とにかくもう興味津々。一瞬天頂に夏の大三角が見えた時には、ずーっと説明してくれてました。わし座のアルタイルが出てこなくて、助け舟で「わ、わ、わ、、、、わし、わし、わし、、、」と言うと、「あ、わし座!」。「ア、ア、ア、、、、アル、アル、アル、」とヒントを出すと「あ、アルタイル!」とか反応がすごく可愛かったです。「星が大好きなんだよ!」とか言ってくれて、将来が楽しみな女の子です。

その後、所々晴れる場所も出てきて、上り始めたばかり火星を見てもらって「あー赤い!ぼやけてる!」と感想が。高度が低くて、グランドののフェンス越しなので仕方ないです。

たまたまれた晴れた天頂付近で、アルビレオを入れて見てもらったら「わーっ、綺麗!」「赤と青」「オレンジに見える」「あー、トパーズ色かぁ!」とか、皆さんそれぞれの色を楽しんでくれたみたいです。

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途中、シートで寝っ転がって見ている人も。地面が暖かくて気持ちいんですよね。眠くなってしまいそうです。


撮影に興味がありそうな人も

お客さんの中に星にすごく興味がありそうな若いカップルの方がいました。入門用のSCOPETECHを覗いて土星とかもよく見えるのに驚いて「これ幾らくらいなのですか?」と聞かれました。特価でゴニョゴニョ千円」くらいですと答えます。「わー、それだったら欲しい!撮影とかもできますか?」となんか写す方に興味がありそうです。よくよく聞いてみると、カメラ好きで星の撮影もしたいとのこと。しかもフルサイズというので「え、機種は?」と聞いてみるとなんとEOS 6D。どうも星を写すことも考えて、あえて感度の良い6Dにしたみたいです。「レンズは?」と聞いてみるとTamronの45mm F1.8。星景なら十分です。しかもこの日も持ってきてるというので「じゃあ、撮影してみませんか?」ということで、まだ雲が多かったですが雲間の星を狙って急遽撮影開始。

これまでも星は撮ったことはあるようでしたが、そこまで本格的に撮っていたわけではないようです。最初「ISO100でも写ります」とか言って撮影してくれたのですが、さすがにF1.8でもISO100では恒星は写ることは写りますが、暗すぎます。「じゃあ、ISO1600で10秒とか20秒で撮影してみてください。」とか言うと「ずいぶん明るくするんですね」とのことです。さらに、温度が高すぎてかなり赤によっているので「温度を下げてください。夜空のイメージが欲しかったら3500度くらいまで下げてもいいですよ。」とアドバイスを。きちんとRAWで撮っているので後からどうとでもなりますが、他の一般の人にお見てもらえたらと思い、少し青目にしてもらいました。何枚か写してもらい、さらには南西方向に少し雲の切れ間があったので、そこを写してもらうと雲越しの天の川もバッチリ。

途中アンドロメダ方向を撮ってくれて、M31が写っていたので、これはいいと他の方にも見てもらうことに。わーっと人が集まってきました。もしかしたら、こうやって見てもらう楽しみも味わってもらえたかもしれません。

200mmくらいの明るいレンズも持ってるとのこと。星雲とか、銀河とか、惑星とかの対象によってレンズもしくは鏡筒が変わること、赤道儀もそのうち必要になるかも、星景写真だったら三脚だけでもしばらく大丈夫なこととか話して、わからなかったまた連絡して下さいと伝えておきました。


SCOPETECHが大活躍

この日一番活躍したのはSCOPETECHでしょう。星を始めた年の原村の星まつりでSCOPETECHブースで手に入れた特価品ですが、意外なほどよく見えるのと、秀逸な二つ穴のファインダー、軽量、手に入れた値段から気軽に扱えることなどで、基本的に子供用に解放して自由に使ってもらっています。時には天頂プリズムに付いたアイピースを、まるで何かのレバーのようにレンズのところに親指を押し当てる子もいたりしますが、そんなことを気にするようではまだまだです。今回も、微動ハンドルがすっぽ抜けて「壊れたー」とか騒いでいましたが、それも経験です。

最初に夢中になったのは、なぜかスタッフのSさん(だったと思います。暗くて見えてなくてすみません)。これまで怖くて操作したことがなかったらしいので、今回は木星から挑戦です。最初なかなかうまくいかなかったのですが、少し離れて鏡筒がまず大まかに木星に向いているかどうか、縦と横から見ること。例えば今回の場合、横方向はいいけど、縦方向が大きくずれていることを理解してもらいました。その後、二つ穴ファインダー、見にくかったらファインダーを使うこと。ファインダーは片目で見てもいいけど、両目で見ると入れやすいこととか説明して、しばらく触ってもらいました。最後、とうとう自分で入れることができたようで、すごく喜んでくれ、もう大はしゃぎでした。ここら辺は子供も大人も変わりありませんね。自分で初めて導入して見た天体は、言うまでもなく格別でしょう。

次に夢中になったのは小5の男の子。お母さんは少し心配そうにしてましたが、「もう遠慮なく、壊す気で触ってもらって構いません。」と伝え、思う存分いじってもらいました。子供は目がいいので、2つ穴ファインダーの方が楽みたいです。粗動と微動の違いを伝え、しばらく触ってもらって土星を入れることができ、もう大喜びでした。最初のうちこそ2つ穴ファインダーでさえもかなり苦労してましたが、すぐに慣れ、さらには木星も入れることができてました。面白かったのは「火星入れていいですか?」とわざわざ離れたところにいる私に聞きにくるのです。「もちろんです。聞きにくる必要なんてないですよ、自由にやってください。」と伝えると、あとは色々自分で試していたみたいです。途中、よほど嬉しかったのか、成果を見てもらいたかったのか、「火星うまく入れることができたので見にきてください」とお誘いが。見てみると、えらい大きく見えています。ピントがずれていたのですが、今の火星はずれていても模様のようなものが見えるので、大きい方がよく見えるように思ってしまったのでしょう。


突如、少年期の記憶が

と、これを見て突然小さい頃の記憶が蘇ってきました。多分小学校低学年のころ、父親が買ってきてくれた望遠鏡、KENKOの屈折だったと思うのですが、それで木星を見たときのことです。「縞が見えた」と喜んでいたのですが、今思うと多分収差を縞と勘違いしたのです。その時の像が突然頭に蘇ってきて、この時も大きな像でピントがずれていて、たぶん今回見た火星のようにそれを正しい木星だと思ってしまったのです。「あー、やっぱり同じことするんだ」と、多分40年くらいしてやっと当時の謎、私の中の数少ない少年期の星の記憶が一つ蘇ったのでした。

SCOPETECHでピントを合わせてあげると「こんな小さいんだ」とびっくりしていたようでした。それではと、上ってきた火星をC8で見てもらうと模様も見えるくらいはっきりとしていました。


終盤に近づき

もう終盤に近づいたころ、何人かの女性グループでM31アンドロメダ銀河探索が始まりました。前回のYさんの命日の時もそうでしたが、星座ビノを使って見るのです。「あ、見えた!」とか「どうしても見えん!」とか、もうわーわーキャーキャー大騒ぎです。

そのうち場所がわかってくると「肉眼でも見える!」とか言い出し、7倍の双眼鏡で見てもらうと「わーはっきりわかる!」とか、本当に楽しそうです。最後は皆さん、アンドロメダ銀河の位置はバッチリわかっったようで、大満足みたいでした。

途中、「アンドロメダ銀河を望遠鏡で見たい」と言うリクエストがあったのですが、多分大きく見え過ぎるので「双眼鏡くらいが楽しいですよ」と伝えておきました。これは後にM42プレアデス星団(すばる)をSCOPETECHで入れた時に理解してくれたみたいです。実際にすでにアイピースにすばるは入っているのに、どこだか分からないようなのです。対象が大きいので少し周りからみないとわからないんですね。「アンドロメダ銀河も同じ理由です。スバルはまだ明るいけど、銀河は暗いので中心だけがぼーっとして見えるくらいです。」とか言ったら妙に納得してくれてました。でも実際見てもらったほうがよかったのかもしれません。ただ、経緯台でマニュアル導入なので、ちょっと敷居が高いんですよね。でもいい訓練かも。次回挑戦してもらいましょう。

あ、今回電視観望は(珍しく)使いませんでした。正確にいうと、ほんの一瞬だけ6DとSharpCapではくちょう座辺りを見たのですが、網状星雲が1ー2ショット映って、すぐに雲に隠れたりとかで、今回は出番無しでした。

22時に差し掛かるくらいでしょうか、お客さんもぽちぽち帰り始め、だんだん人が少なくなってきた頃です。全面が晴れてきて、天の川が南西から北東に大きく架かるのが見えました。下手なところに行くよりも、天の川を見るならここは気軽に来ることができ、安全で、トイレもあり、充分暗くて、とてもいい場所です。

しかもここはなぜか私にはとても相性がいい場所で、どんなにダメそうな日でも、たとえ雨が降っていても、必ず途中から晴れて星に巡り合える、今のところ空振りは0の不思議な場所です。この日も短時間でしたが天の川まで見ることが出きて、最後まで残ってくれたお客さんたちは大満足なようでした。

あ、大満足で思い出しました。この日流れ星が結構多かったです。主にカシオペア方向でしょうか、21時過ぎくらいから22時過ぎくらいまで、大きなものも含めて多分10個以上は流れたと思います。流れ星を初めて見た人もいて、すごく喜んでくれていました。私は残念ながらかすみ程度のを一つ見ただけです。


あー、楽しかった

私自身も久しぶりの至極真っ当な観望会で、しかも惑星、アルビレオ、天の川、流れ星とフルコース。SCOPETECHも大活躍。電視観望こそありませんでしたが、大満足でした。

来月は私は行くことができませんが、一ヶ月たつと2時間ぶん空が進んでいます。この日の21時に見えた空が、来月は19時に見えることになります。火星もすばるも最初から見えていることでしょう。来月も楽しんでもらえたらと思います。

8月23日は飛騨コスモス天文台を作ったYさんの命日です。星を見ながらYさんとの思い出を語ろうと、飛騨コスモスの会の仲間で集まりました。

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机を用意し、Yさんの写真を飾り、蝋燭と線香を立て、一人づつお祈りしました。

Yさん天文関係の写真を持ち寄り、昔話に花を咲かせます。Yさんは全国に星仲間がいて、各地に足を伸ばしていたようです。写真を見ると2016年の胎内星まつりにも行っていたとのことで、私も初めての星まつりのとしでまだ知り合いではなかったですが、どこかで会っていたかもしれません。オークション会場の写真があり、私もそこにいたはずなのですが、残念ながら写ってはいませんでした。

せっかく星仲間が集まったので、やはり星を見ます。今回は惑星用にC8を出しました。結構雲が多かったですが、ほとんどの時間、所々抜けているところがあり、月に始まり、木星、土星と見ることができました。コロナ禍で本当に久しぶりの観望会の方もいて、今年初めて見る木星と土星に年甲斐もなくキャーキャー言っていました。多分Yさんも、こんなふうにみんながコスモス天文台に集まって星を見ているのを、空の上から喜んでいてくれるのかと思います。

もう一つは、雲が多かったので135mmのレンズにASI294MC Proをつけて多少広角の電視観望にしました。三脚と自由雲台だけの手動導入です。手動導入にしては少し星雲を探すのは難しいくらいの画角なのですが、それでも雲に隠れた網状星雲が片方の東側だけ見えたとか、三裂星雲と干潟星雲とかをこの間撮った写真と比べながら「今この方向に見えているのがコレですよ。」などと説明しました。最後は北アメリカ星雲とペリカン星雲を見ました。

その後撤収したのですが、その最中にアンドロメダ銀河が見えるかというので盛り上がってしまい、最初は双眼鏡から、でもなかなか見えないので視野の広い星座ビノを人数分出してみんなでM31探しです。「ペガススの四角形の左下とカシオペアの間くらい」「もうちょっと下、ボヤーっとしたやつ」とか、色々言いながら無事に全員見つけることができました。一度コツがわかると、どこにあるか再びすぐに探し出せるみたいです。

終わってみたら月から惑星、星雲、銀河とフルコースでした。Yさんの命日で、もう一年経ったのかと思うのと同時に、やっぱり星が好きな人が集まった時は、しんみりするよりは星を見てるのがいいなと思いました。Yさんもいてくれたらもっと楽しかったのになあ。コロナ禍でなかなか集まることもできなかったですが、これからも活動続けていきますので、天国から見守っていてください。


極大日の水曜に飛騨コスモス天文台で少しだけ見えたペルセウス流星群



火球クラスの明るいのが見えたのですが、機材も何も出してなくて撮影はできませんでした。天文マニアの悪い癖で、少しくらい画像に残しておきたいと思ってしまいます。


残りものでもいい、なんとか撮影したい

今年のお盆は天気予報では全然だめそうだったのですが、次の日の木曜日、夕食後に外を見てみると思ったより晴れてます。極大日は過ぎましたが、せっかくだからとペルセウス座流星群の残り狙いで、5月終わりにアンタレス付近を撮影した場所に向かうことしました。

場所は国道から少しだけ入ったところで、自宅から車で20分ちょっとの距離なので近いものです。19時半頃自宅を出て、途中コンビニに寄って虫除けを買い、20時には到着していました。暑いかと思ったらそこそこ涼しく、標高は調べたら600mちょっと。下界より3-4度は気温が低いことになります。

ただ、来る途中もそうだったのですが、どうもこの日は北の方が晴れていて、南に行くほど曇りみたいです。到着した時も結構雲があって少し迷ったのですが、まあそのうち晴れるだろうととりあえずセットアップです。


遅れた撮影開始、天頂を大きな流星がすぎていく...

北は街明かりで明るいですが、天頂から南にかけては結構暗いです。前日に北から南に向けて天頂付近を明るいのが流れたので、そんなのを狙うためにカメラを天頂に向けます。機材は単純で、EOS 6DにSamyangの14mm F2.8をつけて、30秒露光で三脚にのせて放っておくだけ。

今撮影された記録を見たら、撮影開始は20時45分でした。なんで20時について簡単な機材でこんなにかかったかというと、準備をしている最中に実家の母から電話があってからです。今年はコロナ禍で実家に帰ルキはなかったのですが連絡をし忘れていて「帰ってくるのかわからんかった」だの、「お墓参りは誰と行けばいいのか」だの、延々と話が続きました。その最中にかなり大きな流星が天頂近くをスーッと流れていきます!もういてもたってもいられなくなり、「忙しいからまた電話する」と半ば無理やり電話を切って、やっと撮影開始となったのです。今思えば本当に惜しかった。ちょうど撮影しようとしていた方向で、あと5分早く電話を切っていたら絶対に入っていたはずです。

機材のセットアップをして撮影が始まると、しばらくは車の中にいて待っていました。とにかく虫が多いのです。虫除けも全然効きません。それでも時間がもったいないので、22時半頃からもう一つのセットアップを始めました。こちらはASI294MC Proを常温のまま、これにAPS-C用のシグマの10-20mm F3.5の安いレンズをつけて、登りつつあるペルセウス流方向に向けて、これも固定三脚で撮影します。こちらは20秒露光です。


いまいち気合が入らず、撮影終了

そのあとは車の中で寝てしまいました。目が覚めたら午前2時くらい。空を見ると雲が全体に広がっていたので、ここで撤収としました。2時半くらいに現場を出て、自宅についたのは3時くらいでした。

結局この日は最初の目で見ただけの流星が一番大きくて、あとは小さいものばかり。しかも撮影中もずっと雲がかかっていました。6Dの方は30秒露光で606枚撮影して、写ったのはわずか3枚、ASI294の方は20秒露光で487枚撮影して、写ったのは6枚です。


見るも無残な結果

まずはEOSのほう。とりあえず画像処理だけはしました。一枚目は薄雲越しで無理やり出しているのでひどいものです。最初レンズが曇ったのかと思いましたが、そのあと綺麗に撮れているので、やはり雲のようです。でもこれが今回撮影できたなかで一番大きな流星でした。3枚目がまだまともですが、流星はすごく小さいです。

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続いてASI294MC Proのほうです。こちらはもう全然やる気なしでDebayerしてオートストレッチしただけです。

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本当は比較明合成とかして放射点から出てくるのとかやりたかったのですが、ここまで雲が多いとさすがにやる気がなくなります。

あまりに冴えなかったので、2本ともタイムラプスにしました。でもどちらも冴えないです。これを見ても雲だらけなのがわかります。




というわけで、雲だらけで全然満足できず。結局ペルセウス座流星群を追いかけるのは次の日にも続くのでした。
 
 

コスモス天文台でペルセウス座流星群の観望会がありました。

夕方まだ明るいうちに現地に到着。雲がありましたが、青空も一部見えます。18時半頃準備のためにメンバーのSDさん、STさんが一緒に到着、ついでTさんも到着。冬が明けてもコロナ禍と雨で月例の観望会がずっとできなかったので、本当に久しぶりの顔合わせです。

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今回、コロナ禍ということもあり飛騨市と高山市に限って宣伝したとのことです。結構問い合わせもあったとのこと。本当に久しぶりの観望会です。張り切って看板を並べてシートを出して準備をします。受付には体温計と消毒用のアルコール、虫除けと、さらに念のために参加者全員に名前と住所と電話番号をかいてもらうリストを用意しました。 

今回はペルセウス座流星群がメインですが、木星と土星が見頃なので、C8をCGEM IIに載せて見てもらおうと準備しました。天気が心配なので、赤道儀に鏡筒を載せるまで、電源などはつながずに大物だけの設置です。とろこが、準備が終わって暗くなってきた頃には一面の雲。ちょうどその頃に、いつものS君も到着して望遠鏡を2台も出しはじめました。

20時頃、早速お客さんも来ましたが、残念ながら何も見るものがありません。しかたないのでパッと ASI294MC Proに50mmのレンズをつけて、雲越しの星を見ました。星の隙間から星が見えていたので、来ていたお客さんに「こちらで星が見えますよー!」声をかけ「目では見えない星が高感度カメラを使うとこんなに見えるんです」と説明しました。子供も含めて皆さん「こんなに見えるんだ!」驚いていましたが、それも最初の5分くらい。すぐに雲が厚くなってしまって、もうどの方向を見ても全く何も見えません。しかたないので真っ暗の中ドームをカメラで映して「まるで昼間みたいに見ええます」とかお茶を濁していました。

そんなことをしていたら、雨がポツポツ降ってきました。機材も車の中に全て退散させ、シートも全てしまいます。雨はどんどんひどくなってきて、流石に何もできないので、ドームに交代で入ってもらいました。望遠鏡の説明とかをS君が中心になってしてくれます。

私はお客さんと一緒に雨宿りしながら、先日撮影したネオワイズ彗星の写真や、飛騨コスモス天文台で撮ったカニ星雲を見せたりしました。彗星はつい先月のことだったので、知っているお客さんも結構いて盛り上がりました。iPadに写真を出して「彗星は朝上ってくるときには尾っぽから、夜沈むときには尾の方向と垂直くらいの方向に落ちていきます」とか説明したら、「えー、なんで?」と反応が大きかったです。一部ニュースでネオワイズ彗星を「流星」と表現したものがあり、お客さんは彗星を見て最初に「あ、流星」とさけんだので、ニュースの影響の大きさを実感することができました。やはり彗星も流星のように流れているイメージだったようです。「彗星はほとんど動くことはなく、地球の自転で動いているように見えるのです。でも長く見ていると、ほかの星とは違う動きをするんですよ。」とか説明をしました。

でも天気だけはどうしようもありません。21時頃でしょうか、雨がひどいのでもう片付けにはいります。結局お客さんは3−4組だったでしょうか。場所は広いので密になることもなく、何も見えませんでしたが、一応無事に終了となりそうでした。

SD3によると、この時点で連絡をくれて到着をしていないお客さんがいたらしいのですが、道に迷っているらしいです。片付けも全部終わった頃に、やっと場所がわかって到着。車が2台きて、最後の2組のお客さんとなりました。ドームの中くらいしか見せるものがなく、もうシートとかでぐちゃぐちゃになっていたのですが、最後に少しだけ見てもらいました。「何も見えませんので申し訳ありません」と言うしかなく、2組のうち1組の方は帰っていかれました。最後、お喋りをしていたS君も、S君を迎えにきたお母さんと妹のYちゃんも帰ってしまい、残ったのはスタッフのSDさんもSTさんと、もう1組のお客さんだけ。この方、どうもまだ名残惜しいようです。

この時点で21時半頃だったでしょうか。「私はもう少しだけ粘ろうかと思ってます。」とそのお客さんと話していると、ほんの少しですが星が見えてきました。お客さんも車の中から子供二人を呼び出します。SDさんとSTさんはもう車に乗って帰る寸前。大きな声で「星出てきましたよー!」と叫ぶと車から降りてきました。一部ですが、確実に星が綺麗に見えています。そのまま椅子を出して見続けました。雲間なのでわかりにくいですが、白鳥座から伸びる天の川も見えます!子供たちもきちんとわかったみたいです。「天の川初めて見た」とか言って興奮してました。

そんなときです。火球クラスのかなり大きな流星が、来たから南にスーッと大きく流れました。120度くらいは流れたでしょうか。長かったので「あーっ‼︎」と叫んでから見ても十分に見えます。そこにいた6人全員が見ることが出来ました。これにはみんな大興奮。「待った甲斐があった」とか、「最後まで粘った勝利」とか、もう大騒ぎです。これを見ることが出来ただけで、もうこの日の不満が全て吹っ飛びました。せっかく観望会に来てくれたのに、多くの参加者にはこのすごい流星を見せることができなくて、本当に残念でしたが、1組だけでもお客さんに見てもらえたのは本当によかったです。

その後も、雲が掛かっているので小さい流星はほとんど見えず。数は多くありませんでしたが、そこそこ明るいものが5つ確認できました。私はその中の3個を見ましたが、最後まで参加してくれていたお客さんは5つ全部見れたそうです。23時前になって、再び全面厚い雲に覆われてしまいやっと終了です。

全然ダメかと思っていたペルセウス座流星群で、結局機材も出さずに見ていただけですが、最初の大きな火球クラスを見えたことはかなりラッキーでした。

8月28日は飛騨コスモス天文台を作ったYさんの命日です。その日にまた集まって星を見ましょうと言って23時ちょうどに解散しました。Yさんも、みんながコスモス天文に集まって星を見ることを喜んでくれると思います。


結局この日はなにも撮影できなかったので、次の日撮影に向かうことになります。


 

先日、富山県天文学会で新年の例会がありました。そこで話すために昨年やったことを見直していたのですが、昨年もちょうどこの時期にやりたいことを書いています。




いい機会なので、それがどれくらい達成できたかの反省と、今年のやりたいことを書いていきたいと思います。いつものように長文です。読みにくくてごめんなさい。

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機材関連


とりあえず去年の目標を再度書き出してみます。
  1. FS-60Qにカメラを付けたままでしまえるケース
  2. MEAD 25cmシュミカセ用フードをヒーターに改造
  3. Vixen Portaの経緯台の評価と安定化
  4. α7sの入手
  5. 焦点距離100mmくらいの、いいカメラレンズを手に入れる
  6. FS-60Qより長焦点の撮影鏡筒を手に入れる
  7. 双眼鏡の性能がわかるようになる
パッとみても、うーん微妙です。まず、進んだことです。

 6. ここ最近で一番大きなことですが、つい最近TSA-120をとうとう手に入れてしまったことでしょうか。TwitterでTSA-120が来たときと購入までの経緯の記事の報告をしたときは、みなさん新しい機材の購入の喜びを知っているのでしょう、凄いおめでとうコメントの数でとても嬉しかったです。他にもゴールデンウィーク中にFC-76も手に入れてます。白濁したレンズの格安のものですが、作りは素晴らしく、マルチフラットナーとの組み合わせで撮影にも使えます。一方、さらなる長焦点としては夏にVISACもヤフオクで落札しましたが、おにぎり星像が解決されたのかまだ確証がなくて、こちらはさらに検証が必要です。

1. ケース関連はホームセンターで売っているプラスチックケースを利用するというのが大体定着しつつあります。TSA-120用にも、Twitterでりょーじんさんにアイリスオーヤマのケースでちょうどいい大きさだという情報をいただきました。私も同様のものを考えていたのですが、すでに使っていて実用的だという情報はありがたいです。

5. カメラレンズですが、最近PENTAXの中判の6x7レンズを集めています。すでに6本目を手に入れていて、当たり外れも多いですが、安価なので気軽に様々な焦点距離のものを試すことができます。いつかSIGMAのArtのような高級機にも手を出したいですが、しばらくはPENTAXで楽しむことにします。

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7. 双眼鏡はブログであまり報告していないですが、SVBONYを昨年初めに購入していて、庭の鳥を見るのに使ったりしています。他にも「星もと」で50年くらい前のJasonというクラシック双眼鏡を買ったりしています。どちらも高級機というわけではないので、シビアな性能は求められないと思いますが、私の目には十分不満なく見えています。ということはあまり目が肥えたというわけではないのかもしれませんが、東京に行くたびに秋葉原のヨドバシに行って双眼鏡を見比べています。明るさとか収差とか周辺像とかは、多少見分けがつくようになってきました。ただ、星を見たわけではないので、星を見ながらじっくり比べてみたいと思っています。

双眼鏡での見え方もそうですがせっかくTSA-120を買ったので、眼視の方も少し真剣にやりたいと思っています。アイピースは実は最初の頃に買ったPENTAXとかもあるのですが、あまり活用できていなかったので、今後は使う機会を増やせるかと思います。


逆にあまり進まなかったことです。

2. ヒーター関連は完全にサボってます。材料とかはとっくに揃っていたのですが、昨年は天気が悪く撮影回数が少なかったことと、自宅の庭で撮影するのがほとんどで、曇りはあまり影響ありませんでした。加えてLambdaさんの放射冷却対策の話が出てきたので、そちらの方の材料も買っているのに、これもまだ未対策。あまり進展ないです。

3. 経緯台はSCOPETECHのZEROに期待しています。Vixen Portaの方持ち経緯台との比較とかしてみたいです。

4. α7sは結局購入に至っていません。その前にモノクロ冷却CMOSカメラを購入したいのですが、予算申請がまだ認められそうにありません。


以上を踏まえて、今年の目標です。
  1. モノクロ冷却CMOSカメラを手に入れる。
  2. TSA-120を利用した眼視体制の強化。
  3. PENTAX 6x7レンズをできるだけ試して星景、星野の向き不向きを判別し、焦点距離の抜けを補完する。
大物は1番目の一つですね。後は眼視もPENTAXレンズもそれほど大きな買い物にはならないかと思います。

屈折はTSA-120の購入でしばらく物欲は抑えられそうです。少なくともTOAが(予算も含めて)視界に入ってくるまでは何年もかかるでしょう。反射は飛騨コスモス天文台の振動が抑えられて星像がもう少しシャープになれば満足するかもしれません。さらにVISACもあるので、反射もしばらく物欲は抑えられそうです。赤道儀も今のCGEM IIとサブでAdvanced VX、お気楽でAZ-GTi(こちらは主に経緯台で使用)で特に不満はありません。

細かいものはTSA-120用のフラットナーとかレデューサー、他にもフォーカサーとか、ASIAIR Proとか他にも色々欲しいもはありますが、これからしばらくは子供にお金もかかりそうで、あまり無駄遣いはせず地道に行くことになりそうです。

庭撮りがうまくいっているので、気軽に撮影するために固定で設置できるドームとかも欲しいかなと少し思い始めていますが、これはさらなる長期計画でしょう。


撮影

去年の目標です。
  1. FS-60CBでのレデューサとマルチフラットナーを使った継続的な撮影
  2. AZ-GTiの赤道儀モードでのガイド撮影
  3. C8での太陽Hα撮影
  4. シュミカセのコマ収差の補正
  5. シュミカセを使ったラッキーイメージ法での遠方銀河の撮影
  6. 冷却CMOSカメラに慣れる
  7. モノクロでの天体撮影
  8. モノクロ冷却カメラの入手と撮影

こちらも進んだことから。

1. FS-60CB、FS-60Q、FC-76でのフラットナーやレデューサーを組み合わせての撮影は天気さえ良ければコンスタントに進んでいると思います。特にQBPを使った庭撮りが結構満足がいくレベルになってきていて、例えばFC-76とQBPで自宅で撮影したバラ星雲なんかは白濁レンズの影響を微塵も感じません。



でもとにかく去年は天気が悪かった。夏場から秋ははほとんどだめでした。秋の終わりから年末にかけて少し晴れて進んだくらいです。特に進んだのは、PENTAXレンズでの星野に近い広角での撮影でしょうか。



こちらはレンズを揃えると色々焦点距離を選択できるのではと思っています。

2. AZ-GTiの赤道儀モードでの2軸ガイドでの撮影は一応目処がつきました。600mmで5分露光で、85%以上の採用率なので結果としては十分でしょう。でもこれを常時使うかというと、結構設定も大変で、風に弱かったりもするので、車で重い赤道儀でも運べるならば、普通の赤道儀を使います。海外とか徒歩とか、制限された環境のためのテストだったと言えるでしょうか。

5. ラッキーイメージングは少しは試しました。結果としてあるのはMEADE25cmでの10秒露光x50枚のオリオン大星雲



が大した処理もせずにトラペジウムまで余裕で写っています。このとき0.1秒5000枚とかやりましたが、流石にノイズが大きく無理がありました。もう一つはVISACでのM57の中心星まではっきり見えたときのものくらいでしょうか。




次はできなかったことです。

4. MEADEは周辺像が悪く、コマ収差の補正のためにクローズアップレンズなども購入したのですが、まだ試せていません。コマ収差がいやでVISACを試したのに星像が三角になるなど、なかなか思い通りにいきません。

いずれにせよ、天気が悪いのと、平日は流石に時間も取りにくく、撮影回数が少なかったために、そもそも色々試す機会も少なく、他はほとんど成果が出ていません。

3. 太陽も昨年はほとんど成果がありませんでした。C8での20cmPSTの準備はしてますが、こちらも黒点が全然出ないのでなかなか盛り上がらず進んでいません。

6, 7, 8. 冷却、モノクロも全然です。


そんなことから今年の目標ですが、結構継続が多いですね。
  1. TSA-120での撮影確立
  2. 飛騨コスモス天文台での満足のいく撮影
  3. ラッキーイメージングでの高分解能の追求
  4. ナローバンド撮影
  5. 電視観望技術を利用した超お手軽撮影で、どこまで迫れるか
  6. 太陽黒点の高解像度撮影
  7. 太陽アニメーションを作る手法を編み出す

1のTSA-120は眼視と共に撮影は大きな目標の一つです。

2の飛騨コスモスは機材としては優れているはずです。振動を抑えることとコマ収差を抑えることで、撮影レベルで実用となればと思っています。

3、4は継続ですね。

5ですが、凝った撮影とは全く逆の方向です。いかに低予算、軽量で、初心者でも撮影できる方法がないかという検証です。電視観望の技術が応用できそうで、広角なカメラレンズ、経緯台、ソフトでの補正などでどこまで迫れるかといものです。制限をつけるところと、力を入れる所を緩急つけてみようと思っています。

6, 7は黒点が出ないとあまり面白くないですが、アニメーションを作るために太陽をきちんとガイドする方法を編み出したいです。色々アイデアはあるのですが、太陽自身が活動していないのでいまいち盛り上がっていません。太陽関連でもう一つ、3.5nmのHαフィルターをBF(ブロッキングフィルター)の代わりに使えないかという試みを考えていました。国際光器さんに提供して頂いたフィルターなのですが、すでに過去すでに2度試して結果がうまくいかなくて、結局お蔵入り状態の記事になっています。今一度確認して、結果をきちんと記事にしたいと思っています。

撮影はどうしても時間がかかります。仕事も忙しくて平日はなかなか時間が取れないので、休みの日くらいは晴れて欲しいと今年も願うのですが、まあ天気ばかりは仕方ないです。富山も今日からやっと雪がふっています。


画像処理

去年はFS-60CBに凝っていました。
  1. FS-60CB用+レデューサーの四隅の処理法
  2. FS-60CB用+マルチフラットナーの四隅の処理法
が昨年の目標になります。特にレデューサーは四隅が少し流れるのですが、そこまで不満かというと、許容範囲の気もするので、画像処理での補正もあまり進んでいません。というより、やはり少し不満だからレデューサーで撮影する機会も少ないので進まないというのもあります。

今年はそれよりも
  1. 恒星処理
を目標にします。一つだけです。

難しい光害があるような中でも、一番最初の目的の「天体写真を撮ってみたい」という観点からでは自分ではそこそこ満足するようになってきました。まだ分子雲の炙り出しとかありますが、ここからは時間、お金など全てをかけなければならない修羅の道になっていくはずです。私はまだそこまでの覚悟はできていません。

それでも最近の不満はやはり恒星で、これまで星雲の方ばかりに力を入れていて、恒星の方は少し軽視していました。目標としては画像処理で恒星が飛ばないこと、周りへの自然なつながりです。画像処理にあたっては最近はStarNet++を結構使うことも多いです。星雲と恒星に分けた後、再び合わせるときにどうしても恒星とのつなぎが不自然になってしまいます。今年はTSA-120も参戦するはずなので、そこらへんに気をつけながら画像処理ができればと思っています。

一方、PixInsightに流石に慣れてきて、もうこれなしでは画像処理ができなくなりつつあります。いまだに使いこなせていない機能もたくさんあるのですが、使っている機能だけでも相当強力です。特にフラットは私はiPadとかのLEDでサボってしまっているので、PixInsightのDBEに頼りっきりです。


電視観望

去年の目標は
  1. 季節ごとの電視観望に適した天体リストの作成
  2. 電視メシエマラソン
で全然進んでいないのですが、ある意味一番進んだのが電視観望かもしれません。 これは技術的にというよりは、普及という意味です。

このブログでも紹介していますが、昨年はCANP小海の星と自然のフェスタで、2度電視観望関連の講演をしています。 CANPは本当のマニアが来ているので聞く人は限られていますが、小海の方は一般の天文好きな人も自由に参加できます。

そもそもCANPでのんたさんが「電視観望の講演一番面白かった」と言ってくれて、星まつりでも話すことができないかと助言してくれました。KYOEIのMさんとも話が進み、合同で話すことになりました。そのときのスライドをここに公開しています。エッセンスを詰めたつもりなのでよかったらご覧ください。小海では講演に続いて夜に電視観望の実演までできて、多くの方に実際に見えてもらえたのはとても有意義でした。特に小海でいっしょだったシベットさんが、各種フィルターを使った電視観望の様々な試みを凄い勢いで進めてくれています。毎日に近い頻度で更新されていて、例えば今日の記事はこれですし、6ヶ月のまとめの記事なんかは秀逸です。



また、ネットを見ていると全国的に電視観望をやったという話が普通に出てきます。このブログを参考にして試されている方も多いようです。Twitterなんかでも、例えばどこかの大学の天文部の学生さんでしょうか、多分女の子だと思うのですが、「電視観望凄い」などと呟いてくれています。もう普通の人にも認識されそうな勢いです。これはとても嬉しいことです。以前KYOEIのMさんが言っていたのですが「電視観望をブームにしたくない」と。「ブームだと必ず落ち込みが来るので、じわじわと広まっていくような形で、観測手段の一つとして広まって欲しい」というようなことを言っていました。さすがハレー彗星の時の盛り上がりとその後を知っている方の意見です。電視観望は一般の人たちにも広まりつつあって、ちょうど今そんな感じにうまく広まっている最中なのかと思います。折しもMさんが今月発売の星ナビで電視観望について書いてくれているとのことです。まもなく発売なので、私も記事を楽しみにしています。

技術的にはシベットさんが進めているフィルター関連を追試して行きたいかなと思っています。撮影のところでも書きましたが、光害防止フィルターと安いレンズなど、安価で初心者でも気軽にトライできる電視観望を提案できたらと思っています。観望会で誰かがやっている電視観望で見たりするのも楽しいですが、やはり自分で星雲とか色付きでリアルタイムで見るのが一番楽しいはずです。

でもこうやって書いていると、基本的な技術はある程度確立してきているので、電視観望のタネを播くというのは終わりに近づきつつあるかなと思ってしまいます。シベットさんのように全国で新しいことを進めてくれる人がどんどん出てくるはずで、私個人では思いつかないようなアイデアがたくさん出てくることに期待したいです。電視観望で講演とかできるチャンスがあれば、普及につながると思いますので、頑張りたいと思います。なので、目標は
  1. 電視観望がさらに一般的な観測手段になっていくように努力する。
というのを今年の目標にしたいと思います。


考察、実験、評価など

昨年の目標は
  1. シュミカセの補正レンズの設計と簡単な試験
  2. FS-60CBの光学設計を理解、フラットナー、レデューサーでの星像の再現
  3. CMOSカメラのゲインの最適値の議論
でしたが、1,2のレンズ関連はほとんど進展ありません。クローズアップレンズなども関連するので、また興味が出たときに進めるつもりです。

2modes

一方、昨年もまた興味の赴くままに、たくさんの考察や実験をしました。3に関連することでは、最近またMATLABで再開しましたが、結論出ずです。いや、実は結論出たと思って長い記事を書いたところで理解不足に気づき、一本記事がまるまるお蔵入りになっています。でもまだ諦めてはいません。

色々やっているので、何をやったか時系列で箇条書きでまとめておきます。
  1. リードノイズの温度依存性 (2019/1/27)
  2. リードノイズの実測 (2019/1/31)
  3. FS-60でのエクステンダー、フラットナー、レデューサの比較 (2019/2/9)
  4. コンバージョンファクターの実測 (2019/3/2)
  5. ラッキーイメージングでどこまで見えるか (2019/4/14)
  6. 星座ビノのレビュー (2019/4/27)
  7. 白濁レンズの眼視電視観望撮影画像処理への影響 (2019/5/11-6/29)
  8. 光学的分解能の考察とカメラの分解能の関係 (2019/8/17)
  9. 地面などの振動がどう星像に表れるかの考察 (2019/9/1)
  10. 光害下での電視観望でのQBPの効果の検証 (2019/9/15)
  11. 格安電視観望の試み (2019/11/4)
  12. アトムレンズの放射線測定 (2019/11/20)
  13. 顕微鏡でCMOSセンサー面を見る (2020/1/12)
書き切れないのもあるのですが、振り返るとまあ色々やっていますね。中にはくだらないのもありますが、これだけ楽めているのならこの趣味を選んだ甲斐があったというものでしょう。少しだけ補足です。

1,2. リードノイズ止まりで、結局まだ次のダークノイズの解析までたどり着いてもいません。
4. コンバージョンファクターはEOS 6Dのユニティーゲインを測定するのがいまだに目標です。
5. ラッキーイメージングもまだまだ入り口に立ったくらいです。
6. 星座ビノはすでに沼ですね。
スライド24


7. 白濁レンズは多分誰も欲しいとは思わないでしょうが、驚くほど全然使えます。
8. 分解能の検討はガイドカメラなどになってしまいあまり日の目を見なかった高解像度のASI178MCの再利用につながりました。
9. 地面振動は飛騨コスモスでの撮影につなげようと思っています。
13. 顕微鏡はすでにあぷらなーとさんが結果を出しているのですが、自分でもやってみようと思っています。

目標を立てるのは難しいです。その時その時で興味がわっと沸いて、結構短期間で終わらせています。ノイズの方の考察はもう少し実践に即したスカイノイズとかも考えてみたいです。


課外活動

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県天の資料でまとめたもののコピペです。

星まつり等参加
  • 6/15-16: CANP、電視観望の講演
  • 8/2-8/:4 原村星まつり、電視観望の実演
  • 8/24: 胎内星まつり
  • 9/22: 星をもとめて
  • 10/12-14: 星の村スターライトフェスティバル中止
  • 10/25-27: 小海星と自然のフェスタ、電視観望で講演と夜の実演

電視観望実演
  • 県天: 8/6山室、9/6富山駅前ゲリラ
  • 富山市科学博物館観望会: 3/9、3/16、3/24、5/25
  • 飛騨コスモス天文台観望会: 4/27、7/6、9/7星と二胡のコラボ、10/7、11/4
  • 名古屋名城公園観望会: 1/2、9/16、12/31、4/30
  • 牛岳: 4/12
  • 自宅観望会: 5/25星座ビノ、6/2白濁FC-76、8/17、 8/10法林寺、9/14QBP
 
天文ショップ訪問
  • KYOEI東京(5-6回)
  • スターベース東京(5-6回)
  • SCOPIO(名古屋: 5/11、9/21)
  • シュミット(東京: 3/30)
  • スターベース名古屋 (5/1閉店直前)
  • SKYBIRD(西国分寺: 1/11)
  • 三基光学館(相模原: 2/20)
  • CAT(春日部: 5/10)
  • ケンコートキナーサービスショップ(東京中野: 10/10)
  • ヨドバシカメラ秋葉原(5-6回)
  • キタムラ秋葉原店(5-6回)、東京駅八重洲口店(12/19)
  • トップカメラ(名古屋) (夏と冬)
もう毎年のことになりつつありますが、 結構いろんなところを飛び回っているのがわかります。よくもまあ飽きもせずと言ったところでしょうか。いや、もちろん全然飽きてないです。はい。


その他

その他、ソフト関連、工作や分解などもちょこちょこやってたみたいです。

AZ-GTiの不具合 (2019/1/6)
PythonとOpenCVを使った簡単な四隅切り出しプロブラム (2019/2/7) 
天文棚を2本作った (2019/8/10, 8/31)
電源内のバッテリー交換 (2019/12/24)

工作とかは好きなので、その場その場で必要なことをこれからもやっていくのかと思います。

スライド22



まとめ

ああ、また今回も記事が長くなってしまいました。今年の目標はブログを短くとかですかね(笑)。

目標は少し数を減らしました。数が多すぎてもやり切れなくて意味がないかなと反省しています。

昨年はなかなか忙しくて時間があまり取れませんでしたが、それでもまとめると色々やっていたことが実感できます。ブログの楽しみ方の一つが自分で書いた記事を読み返すことです。昔のことをずいぶん忘れていることに気づきます。なので、その時その時の気持ちだとか、他人には役立たないと思うので申し訳ないのですが、できるだけ細かく書いていこうと思っています。こうやって一年間のことをすぐにまとめることができるのも、こまめに記事を書いているかいあってのことなのだと思います。

今年も自分のできる範囲で、無理をせず、気をてらわず、気の向くままに突き進んでいきたいと思います。今後とも「ほしろloveログ」をよろしくお願いいたします。
 

最近時間がなくて全然ブログ更新できていませんが、ちょくちょく小物は増えています。今回はカメラ関連です。


L字型アルカスイスプレート

今回手に入れたものはEOS 6D本体につけるL型のアルカスイスのクリックリリースプレート。アマゾンで見つけた安いものです。汎用タイプとカメラの機種ごとの専用タイプがありますが、今回は6D専用品にしました。6D Mark II用もあり、今ではそちらの方が種類が多かったりするので間違えないように注意です。

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機種専用プレートの利点は、アクセルが必要なところには適切な穴が開いていて、ケーブルなどの取り付け時にも邪魔にならないことでしょうか。

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なんでL字プレートが必要になったかの理由です。まず、一眼レフカメラを赤道儀に雲台など使わずに直接載せた時、カメラ底面が基準になるので水平はある程度保証されます。ところが、画角によってちょうど90度カメラを回転させたい時にカメラの横面にはプレートを取り付けるねじ穴がないので手がありません。

実際に飛騨コスモス天文台で一晩に複数枚撮影した時にカメラを回転させる手がなくて、泣く泣く自由雲台を追加して無理やり寝かせるような形にして90度視野を回転させました。でも重さバランスが悪くてレンズの重さも相まって何度かずれて傾いていくのを、自由雲台のボールを相当硬く絞めることで何とか回避しました。

そんな時などに、このL字の短い方にアルカスイスの溝が切ってあるので、ここを利用することで正確にかつ簡単に90度傾けることができます。

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大型自由雲台

すでに上の写真に写ってしまっていますが、もう一つ、大型の自由雲台、VelbonのPH-173を手に入れました。こちらも飛騨コスモスでの撮影の時のように、カメラの重量にボールの摩擦が負けて滑ることがあり、安定性の観点からずっと欲しいと思っていました。秋葉原のキタムラで、かなり古いものですが格安で手に入れることができました。

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実は上部を外してアルカスイスクランプを取り付けようとしたのですが、その場合ボールを貫通して通っているネジをはず必要があることがわかりました。かなり頑張って(潤滑剤、衝撃など)そのネジを外そうとしたのですが結局固すぎてどうやっても外すことができませんでした。今回は諦めて普通にアルカスイスクランプを取り付けるだけにしました。

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手持ちの自由雲台よりもかなり頑丈そうです。星景写真などに活躍してくれそうです。


 


 

先週末の撮影ですが、やっと最後の記事になります。

飛騨コスモス天文台ドームの調整後
、ピラーと赤道儀の振動のために星像が三角になるという問題は依然ありますが、せっかくなので撮影を敢行しました。


初めてのM1:かに星雲

最低限の光軸調整はできました。振動は手元にあるものではどうにもなりそうにありません。今度来るときまでに太いゴムバンドでも用意して、振動をダンプさせようかと思います。星像は後で画像処理で何とか誤魔化すとして、撮影を試みました。

ドームの3000mmの鏡筒にASI294MCをつけて、十分寒いのでとりあえずは冷却もなしで撮影してみます。露光時間は60秒、ゲインは470、枚数は121枚撮ったうちの106枚を使いました。合計106分ということになります。bias補正100枚、ダーク補正100枚撮っています。flatは無しです。結果は以下のようになります。

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画像処理は星像の三角をごまかすのがかなり大変でした。色々試しましたが、結局PixInsightのMorphologicalTransformationを使いました。星像をDilationで一旦大きくしがてら円形に近づけ、その後Eroisionで再び元の大きさに縮めます。ただ、その時の星雲マスクがあまりうまくできなくて、星雲内の恒星が分離できなかったので、星雲内の星像は三角はままで結局手付かずでした。

なお、今回Starnet++がうまく分離処理できなかったので、使うのを諦めました。M57で試した時も一度うまくいかないことがあったのですが、長焦点で星像がボテっとしているようなものはどうも苦手なようです。そのため、マスクなしで処理したので恒星の色が過剰に出てしまっています。

また、光状線が二重になっているのと、きちんと十字にならないことも気づきました。おそらくまだ光軸がずれているのと、スパイダーが曲がっている可能性があります。

とまあ反省点は多々ありますが、初めてのかに星雲です。長焦点で撮ってみたいものの一つでした。モジャモジャもなんとか出たので、まあ満足です。

あ、M57も撮影していたのですが、撮影枚数が少ないのと、分解能がまだVISACに全然追いつかないので今回はお蔵入りです。


まとめ

結局4つの記事になってしまいましたが、やっと先週末のまとめが終わりました。普段あまり遠征とかしないので、寒い中コンビニ飯を温めたりしてなかなか楽しかったです。

飛騨コスモス天文台で撮影までしようとすると、まだまだ問題点があることがやっとわかってきました。テコ入れの方法はまだありそうなので気長にやっていきたいと思います。現地はもう雪が降り始めているらしいので、多分春になってからでしょうか。

今回、画像処理に時間がかかってしまいましたが、今週末撮影した画像がすでに処理を待っています。忙しいですが、もう年末ですが今年やっとまともに撮影できている感じです。日本海側は冬は全然ダメなので、今のうちが数少ないチャンスです。
 

さて、飛騨コスモス天文台の鏡筒ですが、撮影レベルで使えるかどうかの検証の続きです。今日は前回と違って時間はたっぷりあったので、色々試しました。


飛騨コスモス天文台の機材

まずは赤道儀と鏡筒ですが、改めて見てもどうもよく分かりません。赤道儀は少なくともタカハシ製で、最初NJPかと思っていたのですが、シリアルナンバーを見るとどうやら1978年製。このころはまだTS式システム160J赤道儀/J型赤道儀というシステムで販売されていたものらしくて、どうやらJPとかNJPとか単体で呼ばれる前のものだったのかもしれません。

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鏡筒についてですが、ちょうど日曜に富山県天文学会の忘年会があったので、そこで昔のことを詳しい方達に聞いてみました。焦点距離3000mmというのと口径250mmという情報から、やはりタカハシのミューロンの初期のものではないかとのことでした。でもやっぱりWebで調べても形が所々違うんですよね。

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色は赤道儀と同じです。昔のタカハシカラーなのか、もしかしたら後から赤道儀と鏡筒を合わせて別の色で塗っている可能性もあります。とりあえず機材に関してはあまり進展なしです。

(2019/12/21追記: スターベース さんで聞いてきました。少なくともタカハシ製ではないとのことです。日高光器製との情報もありますが確定ではありません。確かにネットで調べてみると、日高光器デザイン、ヨシオカ光器制作の反射型のデザインに似ているところもあります。色はどうやら赤道儀と合わせて後から塗ったのは確定のようです。)


極軸調整

まずは簡単なところからはじめす。いつものようにSharpCapでの極望です。ところがここの機材、あまりにまとまりすぎていてCMOSカメラを取り付けるところが全然ありません。いろいろ探した末、モーターのカバーを取り付けているネジを一本外して、そこに無理やりアルカスイスプレートを固定し、そこにいつものアルカスイスクランプ付きのCMOSカメラを固定しました。

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実際に現在の誤差を測定してみると、なんと20分角以上もあります。これでは流石に前回の撮影中に星像がどんどんずれていったはずです。

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とりあえず写真に写っている水平調整と、六角レンチを指している垂直方向の調整で、1分角くらいの精度まで合わせこみました。

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ただしカメラがASI178MCで、そこに焦点距離50mmのCマウントレンズをつけてあるだけなので、精度は不十分で、誤差を考えると1分角は出ていないはずで、せいぜい数分角程度かと思います。それでもずれはこれまでの10分の1程度にはなったはずなので、ノータッチガイドでもある程度の時間撮影を続けることができるはずです。


光軸調整

光軸調整の方は厄介です。とにかく鏡筒が普段触っているものより大きく、高いところにあるので扱いにくいです。まずは鏡筒を水平近くに持っていって、地平線上に見えるくらいの星を入れて、副鏡に手が届くようにしてから光軸をいじってみました。副鏡のネジは4つ。自由度はpitchとyawに分離できるので、基本的に触るのは2つのネジだけです。それぞれの自由度でどちらのネジをいじるかを決めて、もしネジを全部締めこんでしまった場合や緩めすぎになる場合は、反対側のもう一方のネジで調整するようにします。

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もともと恒星が明らかに尾を引いていたので、それを消すように調整します。ただし、中心で合わせても四隅ではコマ収差のためにどうしても尾を引いてしまうようです。カセグレン式のこの鏡筒は眼視がメインと思われるので、致し方ないです。そのうちにコマ補正を試せればと思います。


ASCOMでの動作

光軸調整後、後々のガイドなどのことを考えて自分のPCで赤道儀を操作できるか試してみました。もともとドームにあるラップトップPCにはステラナビゲーターが入っていて、LX200モードで自動導入が可能になっているようです。なので自分のPCにもLX200用のASCOMドライバーを入れて、そのドライバーを介してCartes du Cielから操作してみようと思いました。

まず、接続自身は問題なくできます。Cartes du Cielのカーソルを押すと、その方向に赤道儀が動いているのが分かります。ところが、同期だとか、導入をしようとすると、赤道儀から現在地がどこなのかの反応がないと怒られてしまいます。赤経赤緯の読み取り値を見てみると、数値は両方とも出ていますが、片方は緑色、もう片方は赤色でどうも片方だけうまく読み取れていないようです。時間ももったいなかったので、この時点で諦めて、ドームにもともとあったPCでの接続に戻して再び自動導入をできるようにしました。Cartes du Ciel以外のソフトを使う手もあるので、ドライバーがうまく動いていないのか、プラネタリウムソフトが何か悪いのか、パラメーターが悪いのか、次回の課題です。

この日はガイドは諦めるとして、ここでM57を撮影してみました。30秒露光なのでガイドなどは必要ありません。こと座の高度はだいぶん下がってきていて、山のすぐ上くらいにあります。なので枚数は全然稼げませんでしたが、前回は10秒露光、今回は30秒露光でほぼ同じような星像の大きさになったので、少しは光軸調整の効果が出ているようです。下の写真はdebayerだけしてオートストレッチをかけたものをJPEGにしたものです。星像は変な形はしていませんが、分解能はまだまだでVISACのように点像とは言い難いです。カセグレン式は中心像は結構いいと思っていたのですが、それほどでもないのかもしれません。

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M1かに星雲の撮影

さて、問題はここからです。M57も沈んでしまったので、今日のメインのM1、かに星雲の撮影を試みることにしました。M57での星像を見るに、分解能はそれほど期待できないかもしれません。M1はこの時間かなり高い高度にきているので、鏡筒を真上近くに向けます。ところがM1を導入してみてびっくり。全ての星が全然丸くありません。どちらかというと三角形です。

Capture_22_47_14_00008_22_54_58_RGB_VNG
拡大して見てみると星が三角になってしまっています。

うん?鏡筒を反対側に持ってきたので光軸がずれたか?と、気を取りなおしてまた鏡筒を水平近くに持ってきて光軸調整をしようとしますが、まだ何も触っていないのに星像がまともな丸になっています。なんで?とりあえず何も触らずにまた上の方のM1に戻すとやはり三角っぽい形です。この時点で、これは光軸のずれのせいではないと思い直し、落ち着いて考えてみました。

星像をよくみていると、どうも形が時系列で変わっています。時には丸のこともあれば、時には三角、さらには細長い時もあります。あー、と思いおもむろにいろいろなところを揺らしてみました。するとわかったのは、
  • ピラーがかなり、目で見てわかるくらいに簡単に揺れること。
  • 鏡筒とウェイトでダンベルのようになっていて、それが赤道儀の赤経周りの回転モードで励起されていること。
これらの2つのモードが励起されると、ちょうど星像が三角形のように撮影されるということです。しかもかなりQ値が高いようで、なかなか減衰しません。半減期は5秒とかのオーダーでしょうか。周波数も真面目に測っていませんが、数10Hzはありそうです。下の写真はピラーと鏡筒を叩いた時の同じM1の周りを0.25秒の露光時間で撮影したものです。2つのモードが励起されて星像が円を描いているのがわかります。

Capture_00_50_09_00001_00_50_09_RGB_VNG

コンと叩いただけでここまで揺れるのは流石にいただけないです。地面や風の揺れだけで星像がおかしくなるのも納得です。何らかのダンパーが必要になるのかと思います。

さて今回の記事はここまでで、次回は撮影したM57とM1を処理したものです。でもやはり像が甘いのであまり期待できません。

 

前々前回の記事でPENTAXの6x7の75mmでとったオリオン座とエンゼルフィッシュ、



前々回の記事でコスモス天文台での話、



前回の記事でPENTAXレンズを含んだアトムレンズの記事(結局PENTAXはアトムレンズではなかったのですが)



を書いたのですが、今回はそれらを統合したような話です。


PENTAX 6x7をレンズもう一本

先週東京に出張した際に、秋葉原のキタムラにて懲りずにPENTAXの6x7マウントのSUPER TAKMAR 105mm f/2.4レンズを手に入れました。前回手に入れたマルチコートではないようです。

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程度は悪くないのですが、レンズをのぞいてみると激しく黄変しています。

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Webで調べてみるとどうやらこれは紛れもないアトムレンズのようです。前回同様実測してみました。

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前面は1.27μSv/hとNIKKOR35mmより低いくらいでしたが、背面(カメラボディー側)はなんと9.99μSv/hと表示されて測定範囲外に。少なくともNIKKOR35mmの数倍はあることになります。これは少し驚きました。それでも100時間くらいのオーダーで数cmくらいの近距離において使った場合にやっと自然被曝程度なので、普段使用では安全性に問題があるとは思えないのですが、念のため保管の時はきちんと鉛板で覆ったケースに入れておいたほうがよさそうです。

測定の結果、今回のPENTAXレンズは本当にアトムレンズということもわかったので、同じPENTAX 6x7マウントでどれくらい性能が違うのか興味があります。はたしてアトムレンズはすごく性能がいいのか、はたまたそんなのは迷信なのか。


久しぶりの快晴で透明度も良!飛騨コスモス天文台で撮影敢行

そんな折の土曜日、昼間から珍しいくらいに快晴で しかも月も深夜遅くまで顔を出さないとあって、この日は撮影日和です。しかも遠くの立山もかなりはっきり見えるので透明度もいいはず。飛騨コスモス天文台に行って、ドームの望遠鏡の調整がてらPENTAXレンズで撮影を敢行することにしました。

飛騨コスモス天文台に到着したのはまだ日が沈む前。夕焼けが綺麗でした。

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撮って出しJPEG画像

ドームの話は次回に譲るとして、今回はPENTAXレンズの比較だけにします。試したのは以前75mmと一緒に手に入れたのにまだ試していなかった200mmでエンゼルフィッシュ星雲。今回手に入れたアトムレンズの105mmで北アメリカ星雲とサドルの近辺です。まだ画像処理が全然進んでいないので、とりあえずJPEG撮って出し画像だけ出します。

まずは200mmです。これも前回の75mmと同じで、ピントリングで最小像を超えることができないためにリングを無限大のところまで持って行っています。

IMG_4663

次に105mm。こちらはなぜかピントリングで最小像を超えることができます。最小像まではいいのですが、それを超えるととたんに赤ハロが目立ちます。どうやらK&FのPENTAX 6x7からCanon EFに変換するアダプターですが、レンズによってピント出し位置が多少異なるようです。無限遠が出ない可能性もあるので注意です。

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周辺星像

4隅の画像です。まずは200mmですが、赤ハロがひどいのがわかります。コマ収差もかなり目立ちます。

IMG_4663


次に期待のアトムレンズ105mmです。中心像は悪くないですが、周辺はコマでしょうか?収差が多少あります。それでも200mmよりは遥かにマシです。ハロはそれほど目立ちません。

IMG_4600


あれ?でも前回の75mmってもっとマシじゃなかったっけ?ちょっと前回のものも再掲載します。

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うーん、もう明らかに75mmの方がマシですね。アトムレンズにはこれ以上を期待していたのですが、どうやら75mmだけの奇跡だったのかもしれません。


PENTAX 6x7マウントレンズのまとめ

今回で3つのPENTAXの6x7レンズを試したことになります。結構目立つ赤ハロとコマ収差が出る200mmと比べると、アトムレンズである105mmの星像はかなりマシです。でも75mmの素晴らしい星像と比べると雲泥の差で、どうやらアトムレンズといえども決定的に有利というわけではないようです。今回の105mmはかなり期待していたのに、少し残念です。

でも同じPENTAXの同マウントで、なんで75mmだけこんなに性能がいいのでしょうか?他にもこのレベルの他の焦点距離のレンズも存在するのでしょうか?流石に昔のレンズで情報もあまりないので、こればかりは買って実際に試してみないとわからないですね。

次回は画像処理をして、実際の仕上がり具合で比較してみることにします。
 

週末の土曜日、飛騨コスモス天文台で今年度最後の観望会がありました。代表だったYさんが居なくなって2回目の観望会です。お客さんの多くはYさんのFacebookを見て来てくれていたので、宣伝がうまく伝わっているか、お客さんが来てくれるか心配でした。


出発

暗くなる前に到着したかったので、夕方16時に娘のNatsuと自宅を出て岐阜方面に向かいます。天気は朝から快晴だったのですが、出発する頃には少し薄雲がかかっています。結局この天気は現場に到着してからも同じで、月も星も見えるけど、うっすら全面に雲がかかっていて、もやがかかって見えるというような状態でした。とりあえず、作ったドームの合鍵が使えるかどうか確認して、ドームの電源を入れます。月を導入して同期までとったら、最低限の準備は完了。やはり望遠鏡で覗いても月はかなり霞んでいます。


愛知から7人も

天気がイマイチで、しかも少し寝不足で眠かったので、到着してから車の中で少し仮眠。早めに出た意義はこれで吹っ飛びました。 20分くらいは眠れたでしょうか、Natsuが「誰か来たよ!」と起こしてくれました。もうかなり暗い中、外に出て話してみると、以前来てくれたことがある愛知からの人たちでした。以前息子のSukeが遊んでもらって、きょうはSukeが部活の試合できていないことを伝えると少し残念そうにしてくれました。今回の人数はなんと7人。20代から40歳前までのグループで、同じ会社のキャンプ部だそうです。どうやって今日のかんぼうかいをしったかたずねると、以前ねんかんのにっていをもらっていたとのことです。来る前にYさんに連絡を取ろうとしたら繋がらなくて、このブログでYさんが亡くなったことを知ったとのことです。こうやってきてくれることは本当に嬉しいです。でも連絡方法をきちんと考えておかないと、来年度からなかなか集まってもらえないかもしれません。これは課題の一つです。


ドームで月と土星

さて、せっかくきてくれたのでドームに案内し、月と土星を見てもらいます。土星を見たことがない人も多かったみたいで、争うように見ていて皆さんそれぞれ感想を言い合っていました。問題は、アイピースがあまりないので、焦点距離3000mmの鏡筒に対して最初40mmのを使い120倍程度で見ましたが、やはりまだ小さいです。それでもこれはまだマシで、手持ちの8-24mmの可変のアイピースに変えたのですが、雲が厚くて暗いので倍率を上げると暗くて見えなくなってしまいます。今回は諦めましたが、次回は少し手持ちのアイピースをいくつか持っていこうと思います。


電視観望で夏の星雲

さて、次は電視観望です。夏の大三角の辺りだけ雲が薄かったので、定番のM57とM27を入れました。星雲はメンバー全員初めてだったみたいで、薄雲越しのコントラストがあまり良くない状況でしたが、皆さん色が付いている天体を不思議そうに見ていました。


アルビレオの色

このころでしょうか、メンバーのSDさんとSTさんが到着。いつのまにか、他の子連れのお客さんたち何人かも参加していました。星座の説明を少ししていたら、アルビレオあたりの雲がなくなっていたので、そうだ!アルビレオを見ようということになりました。アルビレオは電視観望では全く魅力がないので、ドームの望遠鏡での眼視です。Natsuに言ってドームで導入しておいてと頼んだのですが、10分程して「導入できん。」とギブアップ宣言。私も移動してみたら、PCとの接続が切れていました。ケーブル周りを歩くと接触不良で切断されてしまうようです。その頃には常連のS君も到着。接続し直して、アイピースも私の少し高倍率のものに入れ替えて、アルビレオを導入します。ここで何色に見えたかの議論が始まります。金と銀、青とオレンジ、サファイヤとトパーズなどいろいろ出ますが、やはりアルビレオは何回見ても綺麗です。


みんなでアンドロメダ銀河探し

雲が多くなってきたので、再び外に出るとアンドロメダ方向が少し晴れてきています。電視観望でM31アンドロメダ銀河を見ながら、星座ビノと双眼鏡を使ってM31探しです。それでも雲があってかなり見つけるのは困難。多分きちんと見えた人は子供づれのお母さんと前回もきくれたFさんだけではないでしょうか。

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星座ビノでウォー!

それよりも、薄雲だったので星座ビノが大活躍。普段快晴なら目で見るだけでものすごい星が見えるのですが、この日はあいにくの薄曇り。でもこんな日ほど星座ビノの威力が発揮できます。7台持ってきていたので、各所から「ウォー」とか、「すごい見える」という声があがってきます。特に愛知から来た人は普段星があまり見えないので、なぜ星が見えるかを説明したら興味津々。名古屋の方でも使えますよと伝えておきました。

また来年

そんなこんなで、子連れの方が帰り、愛知から来たキャンプ部の7人組は今日はすぐ近くでキャンプだそうです。実は夕食もすでに作ってあって、温め直すだけだとか。楽しそうでいいなあ。

だんだん曇ってきて、21時過ぎには片付け始めます。来年度どうするか、SDさんが日程を決めてくれるとのことなので、とりあえずはあまり無理をせず出来る範囲でその日程で観望会を一年続けてみましょうということになりました。あ、念願のスタッフパーカーをNatsuの分も合わせていただきました。やっと晴れて正式なスタッフということになります。S君はなんと自転車で帰宅。ほとんど下り坂なので楽なはずですが、夜の国道なので車がかなりのスピードで走っています。気をつけてとみんなで送り出しました。我々もそのまま帰宅。帰りにお腹が空いていたのでガストでチーズインハンバーグを食べて、23時前に自宅に到着。

11月で寒くなり始めているのですが、今回もお客さんが来てくれました。でもやはり今回きてくれた方にも観望会の日程をどう伝えるかとか、来年の宣伝手段はきちんと考える必要がありそうです。無事に今年度の観望会も終了し、しばらくは雪のためにお休みになります。来年5月再開予定なので「よいお年を」と少し早い挨拶をして、この日は解散となりました。Yさんの育ててくれたこの環境をうまく続けていけたらと思います。


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