ほしぞloveログ

天体観測始めました。

キーワード:スリービーチを含む記事

原村星まつり2019 (その1): 初日からの続きの記事です。


朝起きると、なんと快晴 

原村星まつり2日目。朝7時頃に起きると、空はなんと快晴。なんでも午前2時頃から晴れたとか。でもかなりの人が諦めて寝てしまっていたようです。私も午前1時までは起きていたのですが、もう晴れないと思い諦めてしまいました。

朝は富山のIさんと少し話をしました。実はお風呂に行こうとしていたのですが、「まだ空いていないのでは?」と言われ調べてみると朝10時からとのこと。Iさんに言われなければそのまま出発してしまうところでした。

風呂のついでに朝食でもと思っていたのですが、仕方ないので持ってきていたレトルトのカレーとご飯をカセットコンロで温めて朝食にしました。その時もすでにほしぞloveログの看板を見て訪問者が。(実際にはライターなしでついたのですが、壊れていると思って)コンロをつけるライターを貸していただきました。ブログを見てきてくれるので話もしやすく、とても嬉しいです。


毎年恒例、タカハシブースでの飽くなき戦い

午前9時過ぎになるとタカハシブースでの販売があります。今年も相変わらずものすごいです。あまりの人だかりで、私は完全に戦意喪失。後で空いてる時に行きましたが、今回はあまり欲しいものがありませんでした。あ、一つだけ、スリービーチの反射が販売されていました。ロゴが取れているのが惜しかったです。ロゴがきちんと残っていたら買っていたかも。どれくらいの見えなささか知りたいと言ったら、店員のS君が「そう言った意味ではよく見える方なので、期待はずれかもしれない」とのことでした。

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朝の販売時の様子。9時10分からで、9時15分に行ったらこんな感じでした。

FCT-100(追記: 初出間違えていました。2枚玉のFCー100かと思っていたら3枚玉のFCT-100。だから少し高かったのですね。)が出ていましたが、この間やっと(白濁したジャンクの)FC-76を手に入れたばかりなので、今回は断念。でもちょっと欲しかったです。

FC-76といえば、5月に閉店したスターベース名古屋店の元店長も会場で会うことができました。白濁していても綺麗に撮影までできたことを報告すると、「貰ってくれるべき人のところに行ったみたいで良かったです。」というようなことを言ってもらえました。とても嬉しかったです。その際、あの白濁はすでにタカハシの工場で清掃もしてあって、それでもあれだけ残ってしまったということを聞くことができました。どうやらこれ以上は研磨かレンズ交換しかないようですが、レンズ交換をすると焦点距離が少し短くなって、レデューサ(もしかしたらフラットナーと言っていたかも)とカメラ回転装置をつけるとピントが出なくなるということを聞きました。なので、やはりレンズ交換もきちんと考えてから実行したほうがいいようです。あ、鏡筒を切って短くすればピントは出るそうですが、流石にタカハシを切るのはちょっと気が引けます。


お風呂

さて、そんなこんなで午前10時前になったので、「もみの湯」という一番近いお風呂に行きます。会場からは1キロ以上ありそうですが、下り坂で歩いて行けない距離ではないです。お風呂に着くと星関係の人ばかり。20人くらいはいたでしょうか。地元住民は500円らしいのですが、星関係の人は皆地元でないので、一般の650円を払って入場します。お風呂場では名古屋のドブ使いのHさんと話しました。露天風呂もあり、星仲間が朝から盛り上がっています。私も話の輪に入りますが、買い物もあるので先に出て、車でスーパーに買い出しです。スーパーもコンビニも同じような距離のところにあり、会場からは車で10分くらいです。氷とかを多めに買い、朝昼ご飯を少し買い込みすぐに会場へ戻ります。


星まつりでの子供達

会場では子供向けのブースやイベントもたくさんあります。Sukeはいつもの紙飛行機ブースで初日から入り浸りですし、Natsuも2日目からは会場で楽しんでいたみたいです。前回星まつりで友達になったY君が今年も来ていて、今年も3人一緒にずっとつるんでいたようです。Y君もNatsuと同じ中3。二人とも受験生なのに今年も参加です。

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紙飛行機飛ばし大会では、3人とも入賞。中でもSukeは6位で、3人とも豪華な景品をもらったみたいです。他にもプラネタリウム作り教室や、理科実験ブース、手作り望遠鏡教室、化石掘り、天文クイズなど、子供向が来ても飽きないようになっているので、小さなお子さんとの家族旅行がてらでも十分楽しめると思います。何より、夜に望遠鏡でいろいろ見せてくれるのは星まつりならではだと思います。

もう子供の面倒を見ていなくても、勝手に遊んでくれているので楽なものです。寄ってくるのはご飯の時くらい。ちょっと寂しい気もします。旅行先で、親から少し離れて3人で遊ぶのは楽しかったみたいで、いい思い出になってくれればと思います。Sukeは「来年も絶対行く」、Natsuも「もう一年くらい行ってもいいかなあ」とか言っていますが、多分来年はもうついてこない気もします。


星仲間たち

この日も昼間は結局風呂から戻ってしばらくで全面曇り出し、一時は結構な雨が降りました。曇っている昼間に、ほしぞloveログの看板に気づいて車のところに来てくれた方もたくさんいました。FS-60CBでの電視観望セットアップと、魔改造10cmアクトマートPSTを興味深く見てくれる人も多く、天文談義に花が咲きました。Twitterでフォローしてくれている人で、昔天文少女だったという奥様の方が星が好きで、旦那様とお嬢さんと一緒に訪れてくれて、やっと実物を見ることができたと喜んでくれた方もいます。SCOPETECHのブースとほしぞloveログが目的で、もう大満足だと言ってくださって、とても嬉しかったです。(追記: あとからマリーチさんという方だとわかりました。)

これは多分初日だったと思うのですが、kaienさんに手作りのFS-60用のバーティノフマスクをいただきました。kaienさんのブログで希望者にお渡ししますと言う募集があって手を挙げていたのですが、なにぶんkaienさんとお会いしたことがないので見つけられるか自信がありません。でもちょうど私を知っている方が近くにいたので、kaienさんの方から声をかけていただけました。3Dプリンタで作ったという小さなバーティノフマスク。なかなかこんなの市販されないので、大事にしようと思います。kaienさん、どうもありがとうございました。

会場には富山勢もたくさんいました。仲のいいかんたろうさん、星まつりでしょっちゅう会うY君、朝お話しした、以前雑誌をたくさんいただいたIさん、他に私の車の富山ナンバーを見て話しかけてくれる方がいて、聞いたら車で数分くらいの本当に近くに住んでいる方もいました。運営の方で少し関わっているようで、コンサートのときに本部前でいろいろされていました。残念ながら県天の方は最近加入したかんたろうさんとY君以外はお見かけしませんでした。

他にも、12月から初めて恐ろしい勢いで電視観望を組み上げたYさん、天体望遠鏡博物館のSさんとも会うことができました。でもごめんなさい、今回あった方だけでも、もうハンドルネームと顔と名前がごちゃごちゃで、間違えた人と思って話していたりしたかもしれません。顔と名前を覚えるのが実は苦手で、たまにとんでもない失礼をしてしまうのでいつも困っています。もし勘違いとかしていたり、名前を忘れてしまったりしていましたら本当に申し訳ありません。

2日目午後は何かいろいろ忙しくて、抽選会やオークションはあまり参加できませんでした。抽選会は子供に任せっきりでしたが、ほとんど何も当たらずに、最終日に残った人たちだけで実施されたかなり率のいい抽選会で、やっと恐竜の3Dのポスターを手に入れてました。この日のオークションは少しだけ見ていたのですが、その時に面白いことがありました。忙しくてTwitterをあまり見ていなかったのですが、オークションで時間があったのでTwitterをチェックしてみると、昨年小海ですれ違ったAramisさんが「オークションを今見ている」と!すかさず会場の真ん中にいますと返事をしたら、後ろの方から出てくる人がいて、「あ、Aramisさんですか?」と無事に会うことができました。Aramisさんもっと年配の方かと思っていたら実際はかなり若い方で、奥様と小さなお子様を連れて家族旅行をかねてということでした。奥様とも少しお話しさせていただいたのですが、星にものすごく理解のある方で、とてもうらやましい一家です。


夜の部

一部で話題になっていた重力波の講演。私自身は"聞くこと"はできなかったのですが、聞いていた方の話によると会場はかなりの熱気で、話もわかりやすくて面白かったとのこと。途中から後ろの方で立ち見まで出ていて、午後8時台でこれだけの人数が集まるのは珍しいのではとのことです。最後の方に天文マニア向けに天体写真撮影時の振動対策みたいな話があって、こちらはイマイチだったという人と物凄く参考になったという人で分かれていたみたいです。質問も次々出ていて、終わってからも質問で囲まれてたみたいなので、かなり盛り上がっていたのではないかと思います。星まつりでの話がマンネリ化しているので、こういった宇宙の話も新鮮で良かったという話を何人かの方から聞きました。講演が充実している小海の「星と自然のフェスタ」でもこんな宇宙に想いを馳せるような話があるといいなあと思っています。

この日は暗くなり始めた頃から、薄雲はまだ結構残っていましたが、木星は比較的明るく夏の大三角がそこそこ認識できるくらいで、そこそこマシな状況でした。本部前や観望エリアではたくさんの人が望遠鏡を覗いています。中でも、8インチRASAとASIAirで電視観望をやっていたKYOEI?のブース前はかなりの人だかりでした。私が見たときはあんな明るいブースのところで網状星雲を余裕で色付きで見せていました。さすがRASAです。ある意味単焦点の究極みたいな明るさなので、電視観望の理想の形の一つと言えるかもしれません。


ちょっとまったり座談会

22時前くらいでしょうか、昼間にほしぞloveログの看板を見ていた人で電視観望に興味があるという方達が集まり出しました。メンバーはわかっている限りかんたろうさん、Aramisさん、半田からきているいのさん、けーたろさん、けーたろさんの大学時代の友人であとから来られたKさん、さらに以前シュミットでお会いして以来ちょくちょく交流のあるアルさんと小学2年のお嬢さん。

ただ、空はこの頃には結構曇っていたので、とりあえずは天文談義です。ネット上では知り合いなのですが、実際に会うのは初めての方も多いので、自己紹介から始まります。自己紹介といってもすぐに脱線して、いつ星を始めたとか、天文少年時代の話、機材の話、撮影の話など全然話題は尽きません。自己紹介が一周するのに1時間近くかかったのではないでしょうか。特に、撮影場所の話が盛り上がって、有名どころにいったことない私は聞いたことある場所の名前で想像するしかなく、メジャーな撮影場所でのその場の雰囲気に少し憧れながら聞いていました。

Alamisさんがされた奥様の話がよかったです。なんでも、何か機材を買うときはまず奥様に相談するそうです。例えば「レンズを買いたいが、候補はこれとこれとこれ、それぞれいくらで、満足度はこれくらい」とかいうと、客観的にじゃあこれがいいんじゃない?とアドバイスをもらえるそうです。まるで夢のようなご一家です。Aramisさんの奥様への気配りを見て、私も少し反省しました。妻はなかなか星のことまでは理解してくれませんが、私が多少物を買っても、遠征に行っても文句はほとんど言わないし、今回も原村についてきてくれるし、かなり幸せな状況ではないかと思うようになりました。

アルさんの小2の娘さんと、うちのNatsuがなぜか大の仲良しで、2日目晩にアルさんが到着してからずっと一緒に会場を回っていたみたいです。Sukeと会場で友達になったY君も一緒に、中3二人、中1一人、小2一人という、なんとも楽しそうな組み合わせで、座談会の最中もずっと4人で遊んでいて、すぐに何処かに行ってしまいます。妻とNastuのペンションの門限が23時なので、23時前にNatsuがいなくなってから今度は3人でまた何処かに行ってしまい、なかなか帰ってきません。

途中午前0時頃でしょうか、アルさんが明日も仕事ということで、帰ろうとしても全然戻ってこないので何人かで探しに行きました。しばらく探しているとアルさんから電話で「いた」と連絡があり、そのついでに我々は話題のナイトビジョンを見せてもらいました。ちょうどパックマン星雲が入っている時で、こちらは完全リアルタイムで見えるので、非常に面白かったです。何かチカチカするのが見えたのですが、ナイトビジョン特有のノイズなのかと思います。ナイトビション興味はありますが、なにぶん値段が...。本当に一桁違うみたいです。


やっと電視観望

0時過ぎ頃からでしょうか、空の様子がだんだん良くなってきました。0時半頃からは天頂を横切る天の川をはっきりみることができました。唯一南の低空の空がずっと曇っていて、射手座方向の星雲が見えなかったのが残念でしたが、すでに上ってきている秋の星座まで十分に楽しむことができました。集まった皆さんは電視観望に興味があってきてくれているので、十分に楽しむことができたのでとてもよかったです。実は集まったメンバーの中ではかんたろうさんが23時半頃、明日の木曽シュミットのボランティアのために帰宅。後で聞いたら結局晴れた空を見れなくていつもタイミングが悪い、あともう少しいればよかったと悔やんでました。

さて、お待ちかねの電視観望です。まずは定番のM57から始まります。まず、色がはっきり出てきているので「おおーっ!」と声が上がります。電視観望のことは少なくともこのブログで見て知っている皆さんですが、その場でここまで見えるとは認識されていなかったのかもしれません。

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M27亜鈴状星雲も綺麗に見えています。

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この日は北アメリカも結構映りました。暗い空なのでQBPは入れていませんが、もしかしたらQBPを入れたらもっと綺麗に赤が出るのかもしれません。今度また暗いところの電視観望で試してみようと思います。
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M13も面白いです。
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二重星団は電視観望よりはアイピースで見た方がいいです。
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M31アンドロメダ銀河。秋の星たちも、もう見え始めています。
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最後に、カメラレンズに変えて口角を天の川で見て、もう午前1時前でしょうか、いろいろ見ていたらPCが電池切れ。それほど長い時間ではなかったですが、空の様子もよく、電視観望で見る星雲星団も結構満足したもらえたのかなと思います。また再会を誓って、ではそろそろと解散となりました。


電視観望第2部

はあ疲れた、もう片付けようと思っていたら、すぐに別のお客さんが二人来てくれました。若く見えるので聞いてみたら、学生さんとのことです。電視観望に興味があるということだったので、PCの電池を別電源で改めて充電して、再び見始めます。まだセットアップが残っていた天の川を見てもらいます。

東の空、天の川の薄い方です。すでにスバルが下の方に見えています。でも下の方は少し雲がかかっています。

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中心部ですが、iPhoneのピントがずれてしまいました。目で見ると白くしか見えない天の川も、COMSカメラで見ると色がついて見えます。
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その後、第一部電視観望会と同じようにM27とかM57とかアンドロメダとか巡ります。この時のM27とアンドロメダの写真が残っていました。空も良くなっていて、上のよりも少し綺麗に出ています。
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二人とも電視観望に興味がありそうなので、できる限りの技術を見せます。それでも午前2時過ぎでしょうか、とうとう空が曇ってきました。ところがそこでは終わらず、結局ずーっと3時半近くまで話し続けていました。一人はあせとあみのふぇんさんといい、私のブログもよく見てくれているそうです。ちょうど少し前にあせとあみのふぇんさんモノクロで電視観望にトライしていたTwitterの投稿を見た覚えがあります。もう一人は同じ大学の天文サークルのメンバーで、この星まつりでAZ-ZTiを星まつり特価で購入して満足気です。あとで、Twitterでせきしょうさんという方だとわかりました。サークルの観望会で電視観望をやってみたいとのこと。実はあせとあみのふぇんさん、帰ったら早速電視観望を試していました。都内ですがそれでもそこそこ見えて驚いたとのこと。行動が早いです。この二人とは、大学のこと、サークルのこと、仕事のこと、もちろん星のことかいろいろ話し込みました。こうやって若い学生と話すのもまた期待が持てて、とても楽しいです。

さすがに次の日運転もあるので、そろそろ寝ようかと解散し、後片付けをして寝たのは午前4時くらい。もう薄明はじめくらいでした。今晩も車中泊、疲れてすぐに眠ってしまいました。

3日目に続きます。

恒例の戦利品です。

小海町の星と空のフェスティバルは結局日帰りで帰ってきてしまったのですが、いろいろ手に入れてきました。と言っても品数があるわけではなく、今回はインパクトです。

まずはとにかくスリービーチのスーパーチビテレ。アマチュア天文界の過去を調べている際に知った旧御三家の存在と、天文界の一大事件。あの実物を思う存分触ることができます。


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見よこの勇士。電視観望も対応可能。

Vixenの31.7mmアダプターが取り付けられるので、ASIカメラもそのまま取り付けられます。焦点距離が260mmと短いのでASI224MCが良さそうです。カメラレンズでいいじゃないかという声が聞こえてきそうですが、スーパーチビテレだから面白いのです。

一つわからない部品があったので説明書(説明書も当時のものがきちんと付属です)によると地上プリズムだそうです。説明書には地上プリズムがつかないモデルもあるとのことで、これは最初からついてきているもののようです。

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他にも長さ8cmくらいの金属筒のみのレンズも何もない等倍ファインダー。これは現在の入門機の2つ穴ファインダーに繋がるところがあります。なんかもう涙が出てきます。

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中にネジが縦横についていて、十字の代わりになります。

微動経緯台は押し引きネジのコンパクトなもの。頑丈そうではありませんが、この軽さの鏡筒なら十分な気もします。これは実際に使ってみないとわからないですね。

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アイピースは12mmと5mmが付属。前オーナーによると、少し曇りがあるかもとのことですが問題なさそうです。それよりも5mmのアイピースのレンズ径の小さいこと小さいこと。覗くのが厳しそうですが、現在の31.7mmアイピースが使えるなら問題ないでしょう。

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もちろん天頂プリズムも2倍バローレンズも付属で、とても綺麗です。

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むしろ気になったのは、ケースの発泡スチロールにまだ2箇所の、物が入っていたような穴があることです。何だったんでしょうか。検索して画像を比べてみると、それぞれリング上の部品があったようです。一つはカメラアダプターのようなものなのでしょうか?

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あ、三脚もついてきましたが、これは純正のものなのかどうかはよくわかりません。ただ、今でも千円くらいで売ってそうなあまりに弱そうなものなのでこれは使わないと思います。とにかくスーパーチビテレは数少ない貴重品。見えても見えなくても大事にしたいと思います。


次のアイテムは手作りの星座Bino。cokin製のレンズを二つ使っています。枠は3Dぷりんたでつくったとのことです。ところで倍率はどうやって考えればいいのでしょうか?レンズには200-52mmと書いてあります。製作者の方は1.なん倍とか言っていたので、見た目にも多分2倍以下かと思います。これのいいとことろは接眼側のレンズの径がものすごく大きくて視野が広いこと。多少主軸をずらしても余裕で見えます。一方欠点はピントが固定なこと。うまく無限遠で焦点が出るかどうか一度試す必要があります。

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同じ店で実はNIKONのレンズを使った星座Binoも置いてました。こちらは他のと比べて全然歪みがないのがよくわかる素晴らしい逸品です。ただし値段も結構したので今回は見送りました。でも欲しかったかも。もうひとつCarl Zeissのレンズを使った星座Binoも置いてました。こちらは売り物ではないということ。かなり貴重なものらしいです。でも実際にはNIKONの方が見えはいいとのこと。私も両方とものぞかせていただいてそう思いました。

とにかくこれで星座Bino系は5個目。観望会で活躍してくれそうですが、流石に数が多すぎでしょうか。


もうひとつの大物はVixenのポルタです。ユーザー同士の交換会の場所で、赤道儀と共闘セットを買っていかれた方が、逆に引き取ってくれないかと持ちかけて来られたものでした。ポルタは丁度欲しかったのですぐさま手を上げて直接交渉と相成りました。アイピースとかの付属品も全てあるようです。微動ハンドルもフレキシブルに交換してあったのですが、一方のフレキシブルハンドルが嵌め込みのところで入り込んでしまっていて、抜き取ることができませんでした。あと、ピッチ方向のフリーストップがゆるすぎて鏡筒の自重でお辞儀してしまいます。バランス調整はもちろんですが、もう少し硬めの設定にする必要がありそうです。いずれも道具を使って調整します。

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あとは細かいものばかりです。ユーシートレードで格安アイピース。
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スリービーチと同じ方からファインダー台と1インチのアイピース用のカメラアダプター。拡大撮影用みたいです。
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最後は貰い物です。

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また今回も散財してしまいました。いずれもお小遣いの範囲内くらいのもですが、今年は星まつりが4回と数も多かったのでちょっと控えないと。

あと、皆さんとの楽しい会話はプライスレスでした。

 

木曜日から韓国のソウルに来ています。韓国に来ること自体初めてで、天文事情もよくわからないのですが、 せっかくの海外なので天文ショップを覗いてみようと思いました。事前に各国の天文ショップ情報が載っているサイトで調べたところ、韓国にも何軒かの天文ショップがあるようですが、 同サイトの日本のページを見てもわかるように、ちょっと情報が古いみたいで、リンク先がないページや専門ショップでなさそうなところもあります。その中でSky39(EXO SKYという店のオンラインショップ)、Sundu、Tekoの3件は少なくとも専門的なショップのようです。でもどのページも韓国語のみで英語表記などないのでなかなか情報を引き出すことができません。翻訳にかけてもまだ店舗を持っているかどうかはっきりとわからないので、Facebookの数少ない韓国人のともだちにダイレクトメッセージを入れて聞いてみました。

とりあえずわかったことは、韓国の人はほとんどオンラインで購入するので店舗はあまり盛んではないこと、EXO SKYは以前行ったことがあるがちょっと高いとのことなどです。あとTekoには直接メールを出して聞いてみたら、店舗もあるとのことです。でも次のメールで何か購入するのだったらあらかじめ相談して欲しい、ただ見に来るだけだったら人手も足りないのであまり相手ができないとのメールが来たので、一瞬昔のスリービーチの記事を思い出しましたが、向こうの都合もあると思いTekoは諦めました。今回はあまり時間がないので行けるのはおそらく一軒だけです。なので、こうやって正直に情報をくれたのはむしろありがたかったです。さて、EXO SKYとSunduで迷ったのですが、EXO SKYとSundoで値段を比べると実は高いと行っていたEXO SKYの方が良心的な値段をつけていて、かつ少なくとも店舗はあるという情報を信じてこちらを訪ねることにしました。

そもそも初めての韓国なので、移動の仕方もままなりません。ガイドブック片手になんとかメトロ(地下鉄)の乗り方を学びながら、降り立った金浦空港から目的の駅までなんとかたどり着かなければいけません。ちなみに、EXO SKYは752番の冨川総合運動場か753番の春衣、Sundoは746番の加山デジタル団地でともに結構近いです、Tekoは離れて613番のトッバウィという駅です。メトロはT moneyというチャージできるカードを使うのが楽だとわかりました。交通費は日本に比べると随分安く感じます。ちょっと遠くても気にせず行けることがわかりました。

EXO SKYまでは、空港から2回(一回間違えたので3回になってしいまいましたが)乗り換えでいけます。乗り換え回数を増やせば近道もあるみたいですが、とにかく迷わないように乗り換え回数を少なくしました。メトロは路線ごとに番号がついているのでわかりやすいのですが、ソウル中心から離れるとどこ行きかが韓国語でしか表示されていないところがあるので、どちら方向に乗ればいいのかが迷ってしまいます。電車が途中トラブルで止まったりしたこともあり、なんだかんだで店に到着したのが16時半頃。結構遅くなってしまいましたが、きちんと店はありました。

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でもここから大きな勘違いが判明します。どうやらここは店というよりは会社のオフィスです。実際には下の写真にあるようなものすごく大きなビルの27階にあります。これはやはり店舗ではないですね。

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韓国では本当にオンラインショップのみで、日本にあるようなリアル店舗はどうやら存在しないみたいです。そんなことも知らずに突然日本からやって来たただの天文ファンに、CEOのキムさんはものすごく喜んでくれて、とても親切に対応してくれました。

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社長のキムさんです。


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セレストロンの機材がたくさん並んでいます。

このEXO SKYはCelestronの代理店で、置いてあるもののほとんどがセレストロンの商品でした。そんな中見慣れない面白そうな機械があると思ってみてみるとSKYPIXの文字が。聞いてみると独自ブランドというので、最初ピンと来ませんでしたが、よくよく見ると星まつりで毎回見るタイムラプス用のレールでゆっくり動くシステムです。なんと、ここはその大元のメーカーでした。SKYPIXは日本にも代理店があるとのことで、いつも見ていたのはその代理店が星まつりに出店していたものでした。

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オフィス内でキムさんに自己紹介がてらブログを見せたのですが、途中から韓国語に訳して直接読んでもらいました。電視観望をやっていることや、最近は太陽に凝っていること、あとCelestronというのでAdvanced VXの軸が折れてしまった記事も読んで大笑いしたりしていました。実はキムさん英語があまり達者でなく、私も韓国語は全くダメなので、途中SKYPIXの日本の代理店の方に電話を繋いでくれました。日本SKYPIXのOさんは韓国語ぺらぺらで、Oさんを通じて韓国の天文事情を聞きたかったのですが、やはり店舗はあまりないということが判明しました。その後も、英語しかないのでなかなか意思疎通は難しいのですが、それでも韓国のアマチュア天文人口は日本よりはずっと少ないことや、もう一軒のSunduはVixenの代理店であること、電視観望のようなことはまだほとんど知られていないこと、キムさん自身は相当な天文マニアで、世界各国で天体写真を撮っていることなど、後から振り返ると結構なことを拙い英語どうして会話していて、非常に楽しい時間を過ごすことができました。

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Leofotoという少なくとも私は知らなかったブランドの雲台もたくさん置いてありました。

ここはある意味メーカーでもあり、オフィスの中になんとマシンショップまであります。かなりのことができそうな工具が揃っていました。また、台湾や中国などのあまり日本に入って来ていないメーカーのことも結構聞くことができ、得るものも多かったです。

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私が滞在している最中もキムさんにはひっきりなしに電話がかかって来ていて、忙しいところに突然お邪魔してしまい申し訳無かったです。時間もあまりなく、結局何も買うことができなかったのですが、帰りになんとショップオリジナルのカレンダーをいただきました。中古のものも結構あったようなので、時間があればじっくり見たかったのですが、話だけであっという間に時間が過ぎてしまいました。

電話で対応してくれた日本SKYPIXのOさんとは、その後メールのやり取りもしたので、星まつりで直接挨拶できたらと思っています。

最初はソウルで天文ショップが3件もパッと見つかったので、今の秋葉原も天文ショップは3件しかないことを考えると、韓国は結構な充実度かと思ったのですが、やはりそこは海外。なかなか状況が違うということがよくわかりました。それでもこれに懲りずに、また海外に行く用事があれば当地の天文ショップをのぞいて見みたいと思います。明後日まで韓国に入るので、ほんとはSunduも行ってみたいのですが、なかなか忙しくてちょっと時間的に厳しいかもしれません。

あ、ちなみに韓国は食事がとても美味しいです。下のカルビ定食で夜でなんと1500円くらい。お腹いっぱいになります。

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追記: とうとう明日帰国です。土曜の夕方くらいになんとかもう一軒天文ショップに行こうと思ったのですが、調べてみるとSunduは土日休みで、Tekoも土曜は14時まで。やっと諦めがつきました。その代わりできた時間でユッケを食べに行きました。日本ではもう食べられないですが、韓国では普通にあります。めちゃくちゃ美味しかったです。

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これで1800円くらい。かなりの量で大満足でした。


2018/3/16、金曜の夜中0時、富山を出発し念願の天体望遠鏡博物館に行くために、香川に向かいました。このブログにコメントしてくれたTANKOさんが天体望遠鏡博物館のボランティアをしていて、観望会の時に来るといいと誘ってくれたので、もう少し暖かくなってからでもいいかなと思っていましたが、思い切って一番近い観望会の日に行くことにしたわけです。

今回の旅行のメンバーは家族4人で、私Samと中一の娘Natsu、小5のSukeと、あと珍しくうちの奥さんもついてきました。週間天気予報では土曜は雨だったのですが、ここ数日の天気予報はだんだん良くなってきています。途中の道もちょくちょく星が見えてきました。朝5時頃に淡路島に入り、7時前までSAで仮眠して、朝9時すぐくらいに高松市に到着しました。土曜の午前中は観光で、朝はセルフスタイルのうどんを早速食べました。「さか枝」という店で、まずセルフのスタイルに戸惑い、ぶっかけうどんとかけうどんの違いに戸惑いましたが、なんとか注文して安くて美味しいうどんを食べることができました。その後、高松観光名所の栗林公園に行き、遊覧船に乗り、ごくごく普通の観光を楽しみました。昼ごはんは今度は「松下」という製麺所系のうどん屋さんでした。ここも安くて美味しく、香川にはうどんが生活の一部だというのが実感できました。あ、妻は望遠鏡なんて興味がないというので、このあと一人で香川の名所金毘羅さん観光です。

さて、午後から我々3人は天体望遠鏡博物館です。高松から30kmくらい離れていますでしょうか。今夜は観望会までいるつもりなので、途中夕食のお弁当を買い込んで、午後2時前くらいに到着しました。

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天体望遠鏡博物館はもともと小学校だったところを、廃校になった際に借り受けて、2016年と結構最近オープンになったところです。外観は屋上のドームがなかったら本当にそのまま学校で、手書きの「天体望遠鏡博物館」の文字が、手作り感満載で、ボランティアで楽しくやっているのかなあと想像させられます。

到着するとすぐにTANKOさんが出てきてくれました。穏やかで優しそうな人で、挨拶もそこそこに早速我々3人を案内してくれました。最初に入った受付のあるところは大きな体育館のような中で、大型の望遠鏡が数多く陳列されていました。

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なんと、ここはもともとプールだったそうで、しかも室内プールなのに温水プールではなかったので、当時の子供たちは夏でも太陽が当たらずかなり寒かったとのことです。今でもプールに戻せるらしく、プールに蓋をかぶせた形で望遠鏡が置いてあります。一番古いのは1920年頃に日本に来たもので、製造はそれ以前とのことでした。

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当初は今でも残っている西村製作所が輸入を手がけ、それを手本にそっくりなものを作ることで技術を獲得して行ったようです。オリジナルのドイツ製のものと、それを元にして作った西村製のものを比べて見ることができるのですが、細かい加工のところまで本当にそっくり似ています。こうやって日本が近代化の道を辿っていったのだと知ることができます。

次は校舎に移動しますが、その校舎前にスライドルーフ式のドームがあって、昼間は太陽観測をしています。

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手前のLUNTの150mmと、いちばん奥に見えるのがCORONADOの60mm。

LUNTの口径150mmだとか、太陽を最近始めた私から見たらよだれが出るような機器を普通に使っています。晴れていたのでP.S.T.との比較もして見たかったので覗かせてもらいました。プロミネンスは出ていませんでしたが、太陽表面の模様はやはりかなりはっきりと見ることができました。隅の方にはCORONADOの60mmが使われることなく置かれていて、P.S.T.しか持っていない私としてはとても羨ましい環境でした。

ドームからそのまま校舎の教室に入ります。そこは本当に小学校そのままの教室で、望遠鏡組み立て教室などのイベントに使っているそうです。その教室を抜け、今は事務室となっている元職員室で他のボランティアの方達に少しだけ挨拶して、メインの二階教室へと移動しました。

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最初の部屋は望遠鏡の大群です。エイコーや山本光学、Cartonなど昔のメーカー、VixenやKenkoなど今も残っているメーカー、群雄割拠です。

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中でも目を引いたのが旧御三家で、ダウエル、パノップ、スリービーチが普通に並んでいます。

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これまで星まつりでダウエルを一度見た以外は、ほとんど実物を見たことがなく、噂でした聞いたことなかったので、これだけ数が揃っているともはや感動ものです。確かにやわそうな三脚などもありますが、赤道儀など結構しっかりしているように見えるものもありました。まだ御三家で星を見たことはないので、一度実際に星を見てみたいです。本当に噂通りもの凄いものなのか、それとも今見ても結構見られるものなのか。

次の部屋は俗にいう高級機と言えばいいでしょうか、今はもう撤退してしまったPENTAXが中心の部屋です。なんでも奥に並んでいる150mmは、工場に赤道儀共々そのまま残っていたものだそうです。

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上の3台はPENTAXの工場に眠っていたそうです。


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壁にはすごい数のPENTAX鏡筒が並んでいます。


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PENTAXのアクセサリーもまだまだここでは豊富です。

ちなみにこの部屋にはタカハシの機器の展示もありました。でもPENTAXに比べて意外なほど少ないです。なぜか聞いてみたのですが、おそらくタカハシ製品はなかなか手放さないからなのでは?ということです。これを聞いて、ああ、と納得しました。タカハシは今でも現役で、まだまだ使われているんですね。

3つ目の部屋は、歴史的に価値の高いものを集めています。いつの時代か誰に作られたかわからないとても古い望遠鏡が窓際にあります。五藤光学のではないかと思ったらしいのですが、微妙に違うようだとのことでした。次の部屋で後藤光学の望遠鏡の歴史がわかるので、そこにある鏡筒と比べると面白いです。

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ここでいちばん興味を引いたのは星野次郎氏作の反射型望遠鏡でしょうか。以前星野氏が書いた「反射望遠鏡の作り方」という本の復刻版を買った話を記事にしたのですが、この本に載っている反射型望遠鏡の実物を見ることができるのです。本(こちらも残念ながら復刻版)のそのページが開いてありますが、本当に本に載っている図そのままです。

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また、百武彗星で有名な百武祐司氏が実際に百武彗星を見つけた双眼鏡も飾ってあります。

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最後の部屋は五藤光学の歴史がわかる部屋です。

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綺麗なブルーがトレードマークのマークXも普通にあります。

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二階の最後の部屋は多目的教室で、当時の小学校の様子が飾ってあり、イベントなどにも使うそうです。面白いのは多目的教室のところの廊下に並んでいるMIZARのカイザーで、当時かなりの数が出たのでしょう、綺麗な状態でズラーッと並んでいました。

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三階は図書室になっていて、天文雑誌や天文に関する書籍がたくさんあります。

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中でも雑誌の充実度はすごくて、「天文ガイド」を始め、「星ナビ」や「SKYWATCHER」はもちろん、「月刊天文」や「天文と気象」も創刊号から全て揃っています。天文ガイドは何セットかあるそうです。

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各種雑誌の創刊号や貴重本の棚です。

ここは資料館にもなっていて、中島要氏、木辺鏡、苗村鏡で有名な木辺氏、苗村氏が磨いた鏡を比べることができます。

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見学が終わったらすでに16時過ぎ、少し休憩がてらTANKOさんが高校生の頃に作ったという反射鏡を見せてもらいました。子供達は、望遠鏡が鏡から作ることができるということにびっくりしているようでした。

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そんなこんなで、観望会の準備を始めました。子供達はその間ボランティアの職員の方達に色々相手をしてもらっていたみたいで、後から「滝を見た」を喜んでいました。

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観望会は100人ほどの参加者がいたということですが、空は暗く、かなり環境の良いところでこれだけの人数を集めて星を見ることができるのは素晴らしいと思います。一週間前の週間予報では雨で半分あきらめていたのに、結局この日の空は晴れ渡り、素晴らしい星空になりました。私もいつもの電視観望を披露したのですが、久しぶりに一つ大失敗をやらかしました。富山と香川は緯度、経度ともに結構な違いがあるのです。それを無視して、極軸もまあ初期アラインメントで合わせれば適当でいいだろうと思っていたのですが、初期アラインメントで星が入らないのです。それでも強引に星を入れてしまったのが敗因でした。自動導入の精度が全くありません。19時近くになり、その状態でお客さんが来始めてしまったので、仕方なく自動導入である程度まで持っていって、あとは適当にずらして導入するという形になってしまいました。

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今回は23インチのモニターを持っていったので、多くの人が一度に見え、迫力がある星雲が見えました。導入したのは、まずはM42オリオン大星雲。これは明るく見やすいので、星雲のモクモクしているところまでよく見え、皆さんとてもびっくりしていました。特に、他の鏡筒でもアイピースでM42を入れていたので、見比べることもできたのが面白かったのではないかと思います。アイピースのシャープさと、電視観望での星雲の色、さらに肉眼でもうっすら見えるオリオン大星雲を見比べるというのは、かなりインパクトがあるのかと思います。

次に導入したのはM45プレアデス星団、すばるです。さすがに光害の少ない夜空です。ライブスタックが効いてくると星間分子雲の青色が綺麗に出てきます。最後はバラ星雲。これもライブスタックのおかげでバラの構造がかなりわかるくらい見えてきます。これには星に詳しいボランティアの方達も注目してくれていたようです。

本当はこれ以降、系外銀河を入れたかったのですが、自動導入の精度がボロボロで結局導入することができませんでした。これは本当に申し訳なかったです。今回の反省を生かして、緯度経度の合わせ方を今一度確認しておこうと思います。

さて、子供はというと最初は星を見ていたらしいのですが、そのうち観望会に来ていた子たちと友達になって、適当に5人くらいでストーブのある部屋で暖を取っていたらしく、富山のことや香川のことを色々話していたみたいです。星もそうですが、夜に知らない別の土地で、子供どうしでいろいろ話すというのもまた、将来いい思い出になるのではと親心に思ってしまいます。

この日はとても寒く、21時前にはお客さんもかなり少なくなり、片付けを始めました。全て荷物を車に積み込むために時間がかかってしまいましたが、片付け終わって事務室に行くとみんな集まって、結構まったりモードで喋っています。我々も混ざって、お菓子をつまみながら天文談義や、博物館のことを色々聞いて盛り上がっていました。もっと色々話したかったのですが、さすがに昨日の夜中から移動して、子供もそうですが私も疲れてきてしまったので、ちょっと早めですが22時前くらいにはおいとますることにしました。なんでもTANKOさんはその日学校に泊まっていくらしく、子供がお化けが出ないかちょっと怖がっていました。

宿は高松市内の「旅籠屋」。妻は持って来た折りたたみ自転車で駅から移動して先にチェックインしてくれています。22時半頃には宿に到着し、本当にそのまますぐにバタンと眠ってしまいました。とても充実した一日でした。


二日目は朝から観光です。高松から少し東に行った「四国村」というところと、そのすぐ上の屋島というところを回りました。


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屋島からの景色。空気が綺麗だと遠くに瀬戸大橋が見えるそうです。


こういったところは妻がいなければ行くことはなかったでしょう。「香川どこ回って来た?」と聞かれて、「天体望遠鏡博物館だけだよ。」とならなかったのは妻のおかげで、一泊二日の強行スケジュールでしたが、家族サービスも含めた楽しい旅行となりました。

お昼は屋島の観光案内ボランティアの人に聞いた「善や」といううどん屋さんです。おでんなどもつまむことができ、最後だからと贅沢に色々選んでも4人で3千円と、うどん屋さんんはかなりリーズナブルです。帰り際に麺を打っているところを見ることができました。打って、切って、茹でてを連続でします。本当に打ち立てを食べられるわけです。美味しいはずです。

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午後ですが、再び昼から天体望遠鏡博物館に帰りがけに寄ることにしました。もう少しじっくり見たかったことと、ボランティア活動に興味があったからです。

この博物館は天文マニアはもちろん、お遍路さんの88番目の最後の寺に行く途中にあるので、お遍路さんの途中で寄られる方や、ふらっと立ち寄る一般の方も多いそうです。いうまでもなくマニアックな施設なので、なかなか一般の人には辛いのかもしれません。事実、二日目に顔を出した妻は望遠鏡がよくわからなくてあまり面白くなかったと、正直に言っていました。

元々ここは、本来処分されていたはずの貴重な望遠鏡を後世に伝えるために収集するのが一番の目的のはずです。なかなか収益が出るような施設ではないことは容易に想像できます。そのため小学校の跡地を無料で借り受け、無給のボランティアで好きな人が集まって運営しているとのことです。「この施設は売り上げがない」と言っていたのが印象的でした。入場料はとっていますが、これは市の方へ行くそうです。地元の方の協力も欠かせない存在だそうです。また、定年され時間をかけてくれる人たちがいるおかげでなんとかやっていけるとも聞きました。その過程で、天文機材を展示し、観望会などで一般の方にも星を見てもらい、望遠鏡工作教室などのイベントなども行なっています。

今回招待してくれたTANKOさんも1年ほど前に訪れて、程なくしてボランティアに申し込んだとのこと。私は富山で遠いので、実際に何ができるかはわかりませんが、それでもこの活動は素晴らしいと思ったことと、子供ともどもお世話になったにもかかわらず、皆さん明るく楽しそうに対応していただいたことが印象的で、私もボランティアとして登録だけはさせていただくことにしました。なかなか現場まで行くことはできないと思いますが、それでも何か協力できたらと思いながら、香川の地を後にしました。帰りは渋滞もありましたが、22時頃無事に自宅にたどり着きました。

天体望遠鏡博物館のボランティアの方々、本当にお世話になりました。また今後ともよろしくお願いします。

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スターライトフェスティバル2日目の記事に続き、星まつり恒例の戦利品です。今回は安いものばかりです。


まずは初日一番最初に開いていたミザールテッック。今回はここに何度も寄って色々買いあさりました。

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  • 写真左は微動付きの経緯台2つ。一部プラスチックですが、値段には代えられません。カメラ三脚と小さいジャンククラスの安価な望遠鏡の微動に使おうと思っています。
  • 大きなルーペ100円、子供用です。
  • ファインダーが足つきで新品で激安でした。隣に高いファインダーがあったのですが良さがわからなくて、買っていった人と話したら、タカハシ製で全部金属で出ていて精度があるらしいです。タカハシなんて書いてないからわからないです。でも形は覚えたので今度あったら狙ってみます。
  • あとはアリミゾとアリガタ。アリミゾはよくありますがアリガタの安いのは珍しいです。
  • 最後は右上のSukeの買った100円の双眼鏡。ケースまでついています。
  • あと写っていないですが、ZWOのカメラについている31.7mmに変換するリングにはめるレンズキャップも買いました。散々あさっても合うサイズは一つしか見つかりませんでした。

大物の一つは学研の望遠鏡です。コスモ工房のお隣のブースで皆さんお仲間みたいでした。どうもコスモ工房の酒盛りスペースみたいです。間違っていたらごめんなさい。ここでは初めて念願のスリービーチの望遠鏡を覗かせてもらいました。昼間だったのが残念。是非とも夜に見てみたかったです。

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学研といっても製作はVixen。ニューポラリスの時代のものです。名古屋で手に入れた赤道儀を改造したりして中学生の元に巣立って行ったのが初代のポラリスなので、違いを比べることができます。大きな違いはYaw方向の極軸の調整ができる押しネジが付いているところでしょうか。この時代のものは作りもしっかりしていて、まだまだ十分に使えそうです。25.4mmサイズですが、アイピースもたくさん付いていました。欠点は三脚の真ん中の金具が付いていないので、適当な鎖などをつないでストッパーにしようと思います。程度はいいので未来の天文っ子に格安で譲ろうと思っています。でも娘のNatsuもまた狙っているみたいです。


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スターバードではVixenの三脚ベースと足りなくなっていた9mmのアイピース。面白いのはCelestronの変わったアダプターで、MEADのETXの天頂プリズムを付けない方の直線側に取り付けることができる特殊サイズだそうです。ETX-70ATを持っていて、以前0.5倍のレデューサーがうまく取り付けられないことがあって、後少し縮ませることができなかったので、これはいいと思い購入しました。

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あと、アルミ三脚も安かったのでスターバードで買いました。お皿もきちんとついていました。ただ、どこのメーカーかはよくわかりません。



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Vixenブースではアリミゾの安いプレートがあったので、加工用に2本買いました。一緒に見ていたHBさんはインチネジを大量に買い占めてました。



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その他、4mmのアイピースとファインダーの足です。ファインダーの足ってなかなか無いので重宝しそうです。古いけれど金属製です。アイピースは確かコスモ工房で買ったのだと思います。ファインダーの足はお店の名前をメモるのを忘れてしまいました。ここではさらにVelbonのカメラ三角

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を買いました。古いけれど物は良さそうです。





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オークションで落としたものです。Suke用にプリズムが二つと、ロードに載っているNatsu用に自転車用のバッグです。今回は電視で忙しかったのと、それほど欲しいものもなかったのでオークションでは大したものは落としていません。



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2日目のところにも書きましたが、オークションのじゃんけんでSukeが勝ち取った望遠鏡です。やはりKENKOみたいですが、昔の補助棒みたいなのが付いている構造で、そこにつまみネジがついていて微動もできます。HBさんに聞いて私も初めて使い方がわかりました。

最後は抽選での景品やもらいものです。ポップコーン3つももらったことを付け加えておきます。

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戦利品はものだけではないですね。今回もまた多くの方と知り合いになることができました。人との繋がりが、星まつりで得ることのできる一番の宝物かと思います。

星の村天文台長始め、運営の方々、楽しい時間を本当にありがとうございました。







 

先日天文ガイドを大量にいただいた方から、さらに昔の1976年から1980年の天文ガイド70冊を追加でいただきました。まだ創刊してから10年くらいの時代のものです。しかも専用バインダーに綴じられています。まだ前の280冊が読めていないのですが、先に一番古い1976年から読み込んでみることにしました。

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そもそも1970年代の天文雑誌は友人の家や店などで何冊かをちらっと見たことはあったのですが、じっくり読むのは初めてです。富田弘一郎氏、宮本正太郎氏など大先生クラスの方々が普通に記事を書いています。ダウエル、スリービーチ、パノップの御三家が全盛期で、もう広告を見るだけで大興奮です。

どれだけ探してもほとんど資料が出てこなかった、この間手にいれたVIxenのポラリス 80Lが普通に広告に載っていて値段まで書いてあります。口径80mm、焦点距離1200mmで、名前が1976年4月号はポラリス3で7万5千円、5月号はポラリス8Lとなっていて8万円(2017/9/21 追記: 6月号で8万2千円と訂正記事があり、その後8万2千円が続いているので、正しくは8万2千円のようです)。焦点距離と光景だけで判断したので、うちにあるのはもしかしたら勝手にポラリス80Lと思っているだけで、ポラリス3とか8Lというのが正しいのかもしれません。

カートンやEIKOWなんかはたまにヤフオクにも出るのでまだ調べたことはありますが、全然知らない望遠鏡もたくさんあります。日本精光研究所のUNITRON、キング商会のコル天体望遠鏡、ニコーギ研のニコルス、山本製作所のヤマモトなど、今ではほとんど名前を聞くことがありません。性能はどのくらいだったのか、いろいろ想像してしまいます。 GOTOのMARK-Xはこの時代のデビューなのですね。写真が白黒なのでわからないのですが、このころからあの綺麗なブルーだったのでしょうか?

昨晩自宅で撮影(網状星雲を狙っていたのですが結局途中で曇ってきて諦めました)をしていたら近所のKさんがやってきて、大きな赤道儀として旭精光の物を現役で使っていると聞きました。旭精光の名を聞いたのは昨晩が初めてだったのですが、それも普通に広告に載っています。

ミザールは1976年には名器と言われるH-100やCX-150をもう広告に乗せているのですが、CX-150の定価18万円には驚かされます。タカハシのTS100mmの反射が定価8万5千円なので、CX-150がいかに口径が大きいとはいえ、かなりの値段だったという印象です。

雑誌の広告を見ていると、自分が小さいころコンピューター雑誌の広告を食い入るほど見ていたのを思い出しました。コンピューターを手にするのがどれだけ夢だったか。分野は違えど、あの頃の天文少年達も多分一台の望遠鏡にものすごい想いを馳せていたのでしょう。


お便りコーナーはまだ僅か2ページほどと少ないのですが、相変わらず年齢層がものすごく若いです。10代後半が中心、20代前半までがほとんどです。


面白い記事をピックアップしていきます。
  • 1976年4月号に「先生はアストロカップル」という天文クラブの紹介記事があります。なんと小学校の天文クラブです。最近は高校の天文クラブでさえも珍しいのですが、この当時は小学校にも普通に天文クラブがあった時代なのかもしれません。先生夫婦の自宅のコタツに小学生が集まっている写真が載っているのですが、見ていて微笑ましいです。「生徒が帰ったあとは二人だけの...」と続いていて一瞬天文雑誌らしからぬと思ったのですが、「二人だけの星の時間が始まります。」とのことで、やはり天文雑誌です。
  • 1976年7月号に本名「すぴか」という仙台の女子高生が取り上げられています。今だったら考えられませんが、なんと住所付きで。名前の通り星が大好きな女の子のようです。今でも星を見ているのでしょうか?当時としてはとても珍しい名前のはずなので、星を続けていればどなたか知っている方もいるのかと思います。
  • 1976年9月号に「切り抜くたのしい天体観察用具」という本広告がありました。子供の科学の別冊みたいですが、「北斗七星で時刻を知る<星時計>」「昼間に金星を見る<三角木>」「ベガ星で緯度を測る<観測台>」など、とても気になるふれこみの観察用具が20種もできる本だそうです。子どもの観測用具のヒントになりそうなのでぜひ見てみたいですが、さすがに40年以上経っているので現物はもう残っていないでしょう。
  • 1976年11月号に「星空への招待」という題で福島の天文イベントの紹介がありました。スラーライトフェスティバルの前身でしょうか。このころからこういったイベントは盛んに行われていたようで、当時の様子がよくわかります。写真に写っている人みんな若いですが、とても楽しそうです。

とりあえず1年分を読んで見ました。まだまだたくさん残っています。Iさん貴重な雑誌をどうもありがとうございました。大切に読まさせていただきます。

今日の晩は天気が良ければ、いつか言っていた電視でメシエマラソン(2017/4/5 追記: 結局次の日試して見ました。)でもやってみようかと思って準備していたのですが、全く晴れずあえなく撃沈。練習走行だけになってしまいました。晴れ間を待つ間暇なのでこの記事を書いています。


つい最近1980年代の天文ガイドを大量に手に入れました。古本などで探しても90年代くらいまではなんとかあるのですが、80年代から前はほとんど出回っていません。残念ながら手に入れたいと思っていたスーパーチビテレ事件の号は手に入れることができませんでしたが、図書館で読むのと違って自宅だとじっくり読むことができます。今読むと結構信じられないようなことがいくつかあります。とりあえず2年分くらい読んだだけですが、いろいろ気づいたことを書いておきます。

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  • 旧御三家がまだこのころは現役です。最盛期なのかもしれません。ダウエル、パノップ、スリービーチの広告がすごいページ数です。これだけ宣伝があるとさすがに性能が悪いとは思えないでしょう。以前紹介した書籍の中に、旧御三家への抗議の記事があって笑いながら読んでいたのですが、この頃の雑誌をみると実際に購入した人の心の叫びという意味合いが実感できます。あと、御三家以外にも今となっては聞かないような製作メーカーもいくつかあるのですが、広告だけ見ていてもいいのか悪いのかやはり見分けがつきません。
  • また販売店では協栄産業など、今でも現役のお店がすでに存在していてびっくりします。惜しむらくは誠報社です。私はスターショップ時代の、しかも休業少し前の最後の方の中古オークションや、中古カメラの購入(X560D)でしか知りませんが、このころは広告だけ見ると協栄産業と並ぶ最大級の販売店です。天文ショップがどんどん少なくなる現在、残っていて欲しかった店の一つです。
  • タカハシが他と比べても意外にそこまで高くなく、性能からみたら随分良心的な値段設定です。今メインで使っているFS-60Qの原型のFCシリーズが80年代初頭にもうできてしまっています。35年も前ですよ。
  • その代わりに輸入物のセレストロンが異常に高いです。そもそも、今も使っているC8がこのころからあるというのも驚きなのですが、値段が30万円越えです。C14に至ってはなんと250万越えです。今の貨幣価値と比べたら何倍くらいの値段になるのでしょうか?でも標準でMEADEのような形の赤道儀も付いてきていたみたいです。
  • 一般的にファインダーがでかい。特に屈折型だと主鏡より少し小さいくらいで、親子亀みたいです。こんな時代もあったんですね。
  • 現在大御所と言われている方たちの名前を随所に見ることができる。ここ一年で出会ったり、名前を聞いたり、Facebookなどですごい成果を上げている方たちはこのころから活躍していたのかと思うと、頭が下がります。常に最新の技術を追い求め、未だにすごい成果を上げ続けている方々です。星歴一年未満の私なんかが、ちょっとやそっとやったくらいでは全く太刀打ちできないのも納得です。
  • 計算式を多用した記事が平気で載っています。特にシュミットカメラの補正板の解説はすごく詳しかったですが、今回は全連載の分のバックナンバーを手に入れることはできなくて、全10回のうち後半5回部分だけ読むことができましたが、昔の記事はこんなに高度なことも書いているんだと驚きました。先日買った反射望遠鏡の作り方と合わせて読むことで理解が進みました。
  • 簡単な記事ですが、電気回路のことや、英語の記事の翻訳コーナなどの連載もあり、幅広い知識が必要だったことがうかがえます。
  • 譲るコーナー、求むコーナーの充実度がすごい。現在はヤフオクなどに変わってしまっていますが、このころは雑誌がある意味唯一の全国規模の情報交換手段で、今より重要度ははるかに高かったのだと思います。
  • 読者コーナーの年齢が信じられないくらい若い。十代前半も珍しくなく、十代後半から二十代前半が一番多い印象。文通コーナーはまだわかるのですが、普通のお便りも総じて同じような年代です。三十代、四十代は稀です。その当時天文少年がたくさんいたことを物語っています。このことを妻に話した後に言った一言: 「その人たちがそのまま年とって続けてるだけでしょ!」確かに私も当時もし天文をやっていたら9歳とか10歳。その通りです。ところで現代で天文少年と言える子は一体どれくらいいるのでしょうか?今は私を含めておじさんが幅を利かせているので、随分と少なくなってしまっているのかもしれません。

いろいろ書きましたが、昔も今も好きなことをやって楽しむという姿勢は共通だと思います。時代は変わって、いろいろ便利になり、また今の技術も遠い未来から見たら拙いことをやっていたと面白がられるのかもしれません。それでも時代を超えて当時の雰囲気を伝えてくれる雑誌はとても貴重だと思います。


さて、外は完全に曇りになって星も全く見えなくなりました。今日は撤収です。練習で組んだ電視システムは、以前牛岳数河で組んだものに比べてだいぶん進化しています。Stellariumでの自動導入や、Stick PCを使ったリモート操作などの組み合わせで、いつの間にかかなり便利なものになりました。このことはまたそのうちに記事にします。

(その2)に続きます。
 

県天の仲の良いメンバーから飲み会のお誘いを受けました。富山駅近くのスペイン料理の店で、コース料理に飲み放題がついています。料理はとても美味しくて、前菜の一つにフォアグラがあったり、海鮮スープが美味しかったり、肉はローストビーフ状に塊で焼いてあってそれを分厚く切ってあったりと、とても美味しかったのですが、それよりも皆さんとのお話の方がとても面白かったです。

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というのも、今日来ていたメンバーは私よりも年上の方ばかりで、しかもみなさん天文少年だった方ばかりです。この間見て来た1980年代の雑誌の頃の話を直に体験している人たちばかりです。 パノップ、スリービーチ、ダウエルの話はもちろん、他にも知らない名前の怪しそうなメーカーのこともたくさん知っていました。初めて買った望遠鏡の話で盛り上がり、意外にもミザールが多かったのが印象的で、この間ニューアポロ型を手に入れた話をしたら、一部ですごく盛り上がりました。昔の天の川が普通にどこからでも見えていた時代に、子供の時分を過ごしたというのは、羨ましい限りです。私は子供の頃は都会の方で、すでに星なんかほとんど見えていなかったので、もしもう少し星が見えているところにいたら、子供の頃かもっと星に興味が持てたのかもしれません。

実はこの間、35年位前の天文ガイドの広告で、前橋至誠堂という会社の富山支部の方が私と同じ町内に住んでいるということを知りました。もしかしたらと思って名前をメモっておいたので聞いてみると、やはり皆さんその方のこともご存知で、自宅のすぐ近くに住んでいていまだ元気でいらっしゃるとのことでした。もうかなり年配の方らしいのですが、その方にもらった双眼鏡の話だとか、天気のいい夜に家にいると怒られた話だとか、色々話してもらえました。もう天文はやめられてしまったとのことですが、近くなので機会があればお話ししてみたいと思います。

機材の話でも盛り上がり、特にZWOのCCDを何人かの方が購入されていたのが印象的でした。ASI1600MMの冷却型でとった綺麗なバラ星雲も見せてもらいました。皆さん本当に星が好きな人ばかりで、話題が尽きることはありません。

一部の方は、その後カラオケに行かれたとのことですが、私は帰りのバスがなくなってしまうので一次会で退散させていただきました。とても面白かったので、久しぶりに飲みすぎて酔っ払ってしまいました。自宅に着くと星が綺麗だったのですが、フラフラでとても撮影できる状態でなかったので諦めて寝てしまいました。またなにかありましたらご一緒させていただけると嬉しいです。



 

昔の天体機器のことに興味が出てきたので、いろいろ調べているのですが、過去には面白い話がたくさんあったみたいです。今回調べたのはチビテレ事件というものです。図書館に行って1980年代の古い雑誌を引っ張り出してもらい、天文ガイド1980年6月号と8月号にその記事を見つけることができました。私が小学生の頃のものです。

当時、今では御三家の一つと言われているスリービーチ社からでていたスーパーチビテレという、今でいうボーグの祖先みたいな短焦点でコンパクトな鏡筒の評価記事を、当時の学生らしき人が書いたのですが、その記事に対してスリービーチ社が広告を使って正式に反論記事を書いたという、まあいってみれば大人気無いやりとりです。これが当時とても話題になったとのことでした。大まかな話はWebをあさって知っていたのですが、記事そのものは見つからなかったので雑誌からコピーさせていただいたのですが、評価を書いた人も、反論をした業者もそれぞれに非常に熱い思いが感じられ、今読んでも面白いです。

個人的には、評価記事は悪気があって書いたものでないと思いますし、よりよく使おうというむしろ積極的に進めているような意図も感じられ、特に問題があるとは思えませんでした。それでもやはり販売する側からすると面白くなかったのでしょう。少なくとも相当気合を入れて開発したのに、という思いが伝わってきました。

このような互いの誤解は狭い天文業界では現在でも起こりうるでしょう。例えばこのblogで書いている記事を見て面白くないと思う方もいらっしゃるかもしれません。私は星は趣味として楽しみながらやっているので、喧嘩してつまらない思いをするのは本末転倒です。一方、仕事としてやっている方にとっては、時として死活問題にもなりますので、大問題なのかもしれません。それでもお互いにけなし合ったりせず、互いの立場を尊重し、仲良くやっていけたらなと思います。私自身がまだあまり星仲間がいないので、勝手にそう思うだけなのかもしれませんが、願わくばいい雰囲気の中、星を見る人たちが少しでも増えてくれればと思っています。

スーパーチビテレ事件を調べるついでに、その前後の雑誌の広告や記事も読みまくったのですが、今ではヤフオクにたまにしか出てこないメーカーが現役だったり、今もあるお店があんな当時から頑張っていたとか、昔はこんな店もあったんだとか、とにかく私のような新参者としては知らないことばかりでとても面白かったです。特に天体写真に関しては30年の間にいかに進歩があったのかを実感することができました。

私自身はここまで古い雑誌を持っているわけではないので、ごく一部しか読めていないのですが、世の中にはかなり初期の頃からの雑誌を大切に保管していらっしゃる方もいることかと思います。その当時のことを知る貴重な資料かと思うと、羨ましい限りです。




 

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