ほしぞloveログ

天体観測始めました。

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CP+2021 サイトロンブースでの生中継電視観望、見ていただけたでしょうか?奇跡的に天気にも恵まれ、もう大成功でした!当日までの準備と、当日の実際のトーク、いったいどんなだったんでしょうか?


トークのお誘い

もともと天リフさんからお話があったのは1月半ば。もう1ヶ月以上も前になります。電視観望で話して欲しいとのこと、私は日程が空いていることを確認してすぐに二つ返事でOKです。その後たまたまClubHouseを通して天リフさんと話す機会があり、「せっかくのCP+なので天文クラスター以外の人も来てるはず。じゃあ電視観望とか知らない人でも興味を持ってもらえるように、入門クラスの機材でできるだけ敷居を低くしてやってみましょうか?ちょっと前に、ちょうどサイトロンのカメラとガイド鏡でブログの記事書いたので、それの延長で行きましょう」ということになりました。

その時点ではまだ星空を中継するかは全然考えてませんでした。その後、天リフさんから講演時間の希望調査が来た時に「もし星が見えるならその場で見せたいので、できれば一番最後にして下さい」と頼んでおいたのですが、さすが天リフさん、本当に一番最後にしてくれました。時間は18時から18時半なので、この時期だとまだ少し明るいのですがまあなんとかなるかと思い、中継を決心。その後、何度かテストして晴れてさえくれればオリオン大星雲ならなんとかその時間でも見ることができるのがわかりました。それが予告編の記事前後になります。

一応技術的には見通しがついたので、あとは晴れてさえくれればなんとかなりそうです。プレゼンの資料方も方針が決まったので、結構早くに目処がつきました。


CP+開始

さて、2月25日の木曜から始まったCP+ですが、SIGHTORONブースの配信は27、28日の土日となります。土曜午後2時、天リフ山口さんからのスタートでしたが、かなり緊張しているようでした。録画ですが「一発撮りなので緊張した」と言っていました。サイトロンのトークを含む多くは事前収録でしたが、天文関連の方は生中継が多いようです。かくいう私も生中継、しかも生星空中継も目論んでいます。はてさて、どうなることやら...。

先週一度テストはしたのですが、心配性なので前日の土曜に再テスト。全ての接続と、ピント出し、カメラの向きなど一通りの撮影を試しました。1階の自分の部屋の、窓を開けてすぐ下のところに機材を置いたのですが、その時木の枝がけっこう邪魔なことに気づきました。

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前日のテスト撮影です。
少し遅い時間ですが、それでも木が邪魔してます。
本番の時間だと完全に木の枝に隠れそうでした。

とうとう自分のトーク本番28日の日曜です。昨晩気づいた木を切るために、朝からチェーンソーを出して作業開始。木の枝が電線にかかりそうになっていたので、ちょうどいい機会でした。

空は朝から晴れていて、scwによると夕方少し雲がかかるかもと出ています。一応星空中継は、トークの中で紹介する入門用のEVOGUIDE+SV305-SJ+AZ-GTiと、少し雲がかかったときのためにNIKKOR50mm+ASI294MCで広角電視観望の2本立てで用意しておきます。

さてさて午後になり、ぼすけさんのトークが始まります。ニュートニーとマクシーの解説ですが、私もそれに触発され、背後にニュートニーとマックシーを置いてみました。ブログの記事にしてないのですが、実は少し前に両方とも手に入れています。目的はむしろ教育で、観望会とかに持っていって中身を見せるとかです。

さらに、あぷらなーとさんのスムーズなトークにちょっとびびってしまいました。もちろん内容もすごく考えて作られていて、マニアックな内容を初心者にもよくわかるような話にしています。

成澤さんの頃には自分のトークの準備が佳境。ごめんなさい、成澤さんが生で中継しているのまでは認識できましたが、ここら辺からトークもあまり聞けていませんでした。自分を写すカメラ位置や、機材の最終点検です。外を見ても結構雲があって全然よくなる気配はありません。なのでスライドも少しロングバージョンに組み替えです。

20210228_1643_cloudy

Zoomもつないで天リフ山口さんとも接続確認し、準備完了。トーク開始の15分前です。外を見ると、太陽は沈んでいますが、まだ少し明るくて、相変わらず雲だらけです。


いよいよ本番

さて、いよいよ自分の時間。15分くらい遅れていたので18時15分からのスタートでした。最初の挨拶に引き続き、そのままスライドへ。今回のトークのテーマは2本だて。電視観望の入門と広域電視観望です。
スライド1

つかみは望遠鏡あるあるです。今回は、眠っている昔の望遠鏡も使える可能性があるので、そのイントロも兼ねています。前半は以前このブログでも紹介した初心者用の電視観望の組み合わせでどこまで見えるかというお話です。
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馬頭星雲も短時間だと淡いですが、40分放っておくとかなり鮮やかになります。SharpCapの設定例とともに示します。
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Livestackの効果を三つ子銀河で1枚、2枚、4枚...と128枚まで見せました。ノイズが目に見えて減っていったのが分かったかと思います。

後半は入門からのアップグレードで、手持ちの眠っている望遠鏡を使用してみようとか、カメラをアップグレードしてみようとかです。
スライド27

その中でQBPを用いるとコントラストが劇的によくなること、さらに広域電視観望の紹介で事前に撮影した自宅屋根からバーナードループが映るまでを見せました。ここは、天気が期待できないためにビデオでの紹介を急遽入れ込んだ箇所でした。最後のスライドを終えて、ダメ元で広域のカメラで空を見てみるとなんと星が見えるではないですか!

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全然期待してなかったので、ちょっと興奮してきました。この時点で18時50分くらいだったでしょうか。もし星空を中継するなら時間を延長していいという許可はあらかじめ得ていたので、さあ延長戦の開始です!

早速、最初に紹介したSV305-SJに切り替えて、EVOGUIDE 50EDとAZ-GTiで電視観望です。ここでちょっとトラブル。接続してあったはずのAZ-GTiが認識されていません。まあ放っておくとたまにあることなので、冷静にAZ-GTiの電源を入れ直します。すぐに認識され、リゲルを導入します。水平はそこそことってあったつもりですが、やっぱり一発では入りませんでした。そこで前々回の記事で紹介したプレートソルブです。



この時点で19時前くらい、時間が押していたせいもあり、十分な暗さが確保できています。そのためでしょう、なんとプレートソルブ君も一発で星を認識。うまくAZ-GTiに返して位置を補正したらすぐにリゲルが見えてど真ん中に入りました。ここまできたらもう大丈夫です。予定通りM42オリオン座大星雲を導入します。そのまま真ん中に入り既にその色と形がわかります。ライブスタックを開始してノイズが少なくなりさらに炙り出すこともできます。

M42

延長と言っても既にかなり押していたので、すぐに広域電視観望に移ります。カメラは2台とも1台のPCにつないであるので、SharpCap上でカメラを切り替えるだけです。そのPCに部屋の中にある別のPCからリモートデスクトップで接続し、その画面をZoomの画面共有で中継しています。

ところが、カメラを切り替えたらなぜか画面が真っ赤になることが数回。
red
原因はホワイトバランスが合っていなかったことと、Livestackに切り替えた時に画面をクリアすることを忘れていたためです。コメントとかTwitterを読み返すと、こういう時にすぐに立ち直るのに驚いた方が多かったみたいです。たまたますぐに気付くことができましたが、今回のように時間が限られている場合はやはりこういったミスは致命的になる可能性があるので、やはり気をつけるべきです。

広域電視観望では実際に自由雲台を手で直接動かして星雲を導入する様子を見せることができました。焦点距離50mmなので、手で導入しても位置が分からなくなるような事は無いということを示したかったのです。ところが三脚を置く位置が悪くて、オリオン座が入ったところで電線も入ってしまいました。途中「あっ、木?」とかつぶやいたと思うのですが、あれは前日に木が邪魔だったからなのです。でも電線が逆に臨場感を出していたというコメントもあったので、これはこれでよかったのかもしれません。

広域電視観望の場合かなり明るく見えるので、オリオン大星雲なんかは導入の途中で視野が動いててもそのまますぐにわかるし、燃える木も簡単に認識できます。バーナードループはどうでしょうか?ここで大きな勘違いに気づきます。この日は満月の次の日で相当明るいとその時まで思っていたのですが、早い時間だったのでまだ月が上がってきていなかったのです。調べたら月の出が18時50分、ちょうど星空中継が始まったくらいに月が出たようです。まだ月が高くなかったので暗さが保たれていたようです。

暗さも手伝ってか、Livestack前でもうっすらとバーナードループが既に見えていますし、Livestackを開始し炙り出したらかなりはっきり見ることができました。もう大成功です。この時点で天リフ山口さんに声をかけて「大成功でしたね!」と喜び合いました。CP+ではおそらくというか、確実に初めての生星空中継でしょう。むしろオンラインのCP+だからこそ実現できた臨場感だと思いました。

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中継終了後、コメントやTwitterを読み返していましたが、やはり随分と盛り上がっていたようです。とくに星空生中継に入っているとすごいコメント数になってきてます。実際の操作が見えたのが良かったという意見もありました。いくつかピックアップしてみます。
  • Bouque Ricoさん: ラストですね待ってました(^o^)!
  • Hiroyuki Narisawaさん:  楽しみ!
  • Alricha 33さん:  晴れてほしいですね!
  • Civetさん: α7sの電視観望から、CMOSカメラでの電視観望を即日に発送したのが凄すぎる!このブレークスルーの恩恵を今、我々は受け続けています。
  • はにちゃいさん:  電視観望、体験したことがないので楽しみです^^
  • 460 Photo Laboratory-ふぉとらぼさん: SharpCapは、MacOS版があればなぁ
  • 迷人会こたろうさん:  キンチョーしてませんか?笑
  • kouki atuさん: ここが知りたかった 視聴して良かった。
  • やさ_もささん: モニターで見ている分には十分すぎる
  • uminotuskiさん: 銀河が顔に見えてきました
  • 智さん: リアルタイムでノイズが消えていくのを見ると感動しますね。
  • wgateええじさん:  おおー
  • シュガーあんとんさん: 敷居が下がって天体人口増える
  • Hiroshi Tさん: 電子観望楽しいですね!
  • sabotenさん: 自分が使っているのと同じレンズだあ
  • MASAさん: 昔のレンズでも今の惑星CMOSに合うアダプターはあるんでしょうか?
  • ブラックパンダさん: 了解しました!CBPのアメリカンサイズ発売します!
  • Vtuber【ゆきさき】さん: すごいかも
  • 智志さん: 電視観望無敵!
  • 小林武嗣さん: 楽しい、役に立つセミナーです。
  • Masa Schumitさん: Samさん、ありがとうございました。とてもわかりやすくワクワク感のあるお話でした。
  • Akkeyさん: ブログ拝見して電視観望始めた一人です(笑)
  • hamsoltさん: フィルター買わないと
  • サイトロンジャパンさん: M42キター!!!
  • チーズアメさん: 経緯台でもPlateSolve走るんですね
  • nagasaki ten.さん:  ででん!
  • shuji acureさん: 凄い時代だ...!
  • りっくんさん: このプレートソルブはすごい
  • 1956 nardisさん: 富山晴れて良かったですね!
  • R & Lさん: 操作が早い!!!
  • _さすらいさん_:  LIVEでLIVEスタック!
  • 1957やまちゃんさん: 臨場感100%!
  • Kiyorin Strikeさん: 薄雲が..
  • Hiroshi Tさん: 豪快な導入W
  • Aramisさん: 電線見えるの逆にリアル
  • yamanonさん: 固定でスタックが流れないのか?
  • Yuichi Kiharaさん: 調整しているところが勉強になりますね
  • galaxy_takasさん: 10ユーロお布施します。
  • 山田祥之さん: かんどー!
  • Amanogawa Ranpoさん:  おおおー
  • yyhhaabbuuさん: お疲れ様でした
  • RYO[天文楽者]さん: お疲れ様でした!!!!!
  • あぷらなーとさん: すごい!大成功!大快挙!
  • NGC6992さん: 素晴らしかったです。ありがとうございました。
  • Heeyang Keeさん: ありがとうございました
  • mm mmさん: 88888888
  • spitzchuさん: 最高に良かったです。山口さんもお疲れ様でした。
  • ゆいさん: ありがとうございました
  • 腹黒鶺鴒さん: すごかった。。勉強になりました。ありがとうございました。
  • Masaさん: 電子観望の魅力がわかりましたー
  • Natsuokkuriさん: 家族でかんどうしました
  • Taro Mineさん: 今年のCP+で一番エキサイトしたオンラインセミナーだった
(ピックアップしきれなかった方がいましたら、ごめんなさい)

あとびっくりしたのが、トーク中にCBPのアメリカンサイズが欲しいとつぶやいたら、なんとサイトロンの方で本当に発売してくれるとのコメントが。私は後からコメントを読んだのですが、まさか本当になるとは!本当にありがとうございます。これは多くのユーザーにとってもとても嬉しいことだと思います。


終わってみて

コメントを読んで、Twitterをフォローして、今回の中継は結構凄いことではなかったかと改め思ってしまいました。最大289人の視聴者だったそうです。なかなかこれだけの人に生で星空中継を見てもらうというのは、少なくとも私の中では初めてのことです。しかも心配だった天気も奇跡的に回復しました。やはり空の中継が一番盛り上がったので、天気のおかげとも言えます。

夜の10時頃からZoomで呼びかけたら何人かの方が集まってくれました。次の日は月曜なので、遅くならないように1時間程度で終わりましたが、知った人が多かったので感想なども聞け、まったりした雰囲気でした。

準備から含めて結構大変でしたが、間違いなく今回のトークを引き受けて良かったです。本当に電視観望に興味が出て、新しく始めるような人がいてくれたら、とてもうれしいです。

天リフ山口さんはじめ、成澤さん、サイトロンジャパンの皆様、CP+の運営の皆様、どうもお疲れ様でした。私自身もとても楽しむことができました。本当にありがとうございました。

そして、視聴してくれた皆様、本当にありがとうざいました。電視観望に興味を持っていただけたらとても嬉しいです。また何か機会がありましたら、よろしくお願いいたします。


見逃した方へ、もしくはもう一度見たい方へ

3月中は配信がアーカイブで見えるとのことです。


私のトークは4時間15分くらいの所からです。まだ見ていない方がいましたら、もしよろしければご覧ください。


全国天文ファンの皆様

天リフさん主催の
「日本全国天文ファンオンラインリレー」
が2021年1月16日(土)18時より開催されます。
Youtubeでの配信になります。


当日のリンク先はここになります。 




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7人が10分ずつ順番に出てきて、天リフ編集長と絡む予定です。

「ほしぞloveログ」も出演します。電視観望について紹介しようと思っています。できれば当日の空から星雲など映し出したいのですが、北陸の冬の天気はなかなか厳しく、今の予報でも当日は雨か雪のようです。その場合は機材の説明とかを考えています。

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当日のプログラムはまだ変更などあるかもしれませんが、以下のようになっています。

1.niwaさん:全てを晒します。私の「ご近所撮影」ライブ中継!  「たのしい天体観測」https://masahiko.me 2.荻野さん;コロナ禍下で星空を楽しむ方法を探る  「奥三河☆星空の魅力を伝える会」https://hoshi-cafe.wixsite.com/sommelier 3.玄さん:わが巨筒 腰を大事に 振り回す 〜30cmF4ニュートン運用事例  「玄の館 ブログの部屋」https://genyakata.blog.fc2.com 4.satoru takagiさん:超光害地での近赤外による銀河撮影とトライバーティノフマスク  https://github.com/cytan299/tribahtinov/blob/master/translations/README_JA.md 5.南口さん:アナログレジェンド機材を最新のデジタルで楽しむ!(MS-3 + StarSenseExplorer)」  「星見屋.comhttps://hoshimiya.com 6.samさん:光害地でも星雲が見える。豪雪の富山から電視観望  「ほしぞloveログ」http://hoshizolove.blog.jp 7.utoさん:東京の窓から 5cm 反射望遠鏡で天体を観察する  「light_bucket_18のblog」http://uto18.blog.jp

この間の日曜に出演者で打ち合わせをしましたが、かなり楽しくなりそうです。niwaさんは走って中継するみたいです。utoさんも星空を中継するみたいです。天リフ編集長のツッコミも楽しみです。

星が好きな方はもちろん、星を最近始めた初心者、星に興味があるけど敷居が高そうでとかいう方も、是非ともご参加ください。初心者から、マニアまで幅広い話が展開すると思います。 

たくさんの方のご参加お待ちしています。

この記事書くかどうか迷ってました。ノイズ会議の細かい内容は既に前回のきっかけの記事の中に書いてしまったので、もう書かなくてもいいかと思って(自分で言い訳して)ました。でも明日休日で夜に時間が取れるので書いてしまいます。

正直いうと今回集まっていただいた人数にちょっとビビってしまったんです。ノイズなんて高尚なテーマを掲げたら集まるのは4ー5人のマニアくらい、それに多少聞くだけの人もいてせいぜい10人くらいかなと思っていたわけです。でも蓋を開けたら40人以上!しかも全然予想してなかった超大物のKさんまで。星を始める前にプラネタリウムで映像を子供と見て感動して、星を始めてから見て再び感動したあの方です。最近Twitterで突然フォローされてしまって驚いていたのですが、ぜひ一度お会いしたかったのですが、なんとその方まで参加してくれるなんて。黒・天リフさんとあぷらなーとさんも大物ゲストで、それでもあらかじめ参加を表明されていたのでまだいいのですが、会議中のハンドルネームを見ると相当ベテランの方もたくさんいます。いろんな意味で「責任重大だぁー!?」と会議中に焦り出してしまいました。

ちょっと時間は飛んで、実は会議が終わった後、いったん眠って朝起きた後もまだ興奮冷めやらぬで、記事を書く勇気が持てなくて、前回の記事の中に技術的な追加を書き留めるだけにしておきました。でも事の顛末は書いてないので誤魔化してるんですよね。それで初心に返り「やったことは記録しておく」の精神でこの記事としました。これだけの人数に影響を与えてしまう可能性があることは、やはり私の中でも小さなことではなく、何も書き留めておかないのは後から後悔するのではと思ったからです。

事の発端は、前の記事でも書いた通りHIROPONさんの記事です。明るいところでは低ISOが有利というのを見て、天邪鬼な私はすぐに反例を考え始めました。暗いところでは高ISOが有利になりそうなのはすぐに思いつきましたが、Twitterで議論が始まったのが朝のこと。仕事だったのでやっと夕方になり議論に参加しようといくつかコメントしたのですが、その時点で黒・天リフさんのたくさんの秀逸な質問い答えるのが面白かったと気づきました。一つ一つ答えようとしたのですが、色々散らばってたので、じゃあいっそのこと記事にと思って書いたのが、前の記事になります。

黒・天リフさんの質問を拾っていて思ったのは、長年の疑問のせいかかなり際どいところをついていて、答えを考えるのも大変でだったことです。答えを考えながら書いていて「あ、これ他の人も言いたいことたくさんあるのでは?」と思ったのがZoom飲み会をやろうとしたきっかけでした。これにはもう一つ理由があって、ちょっと前にTwitter上のタカsiさんの言い出しっぺで、何故か私が指名され急遽Zoomで7-8人集まってこの時も飲み会と題して雑談してたことがあります。でもこの飲み会、あまりにだらだらすぎたので最後こたろうさんが「次回はテーマを決めてやろう」と言われてたのが耳に残っていて、その延長で今回はテーマを決めてやったという意味があります。でもその時のZoomの飲み会もブログ記事にはしてなくて、だんだん記憶が薄れていってしまっているので、記事にしなかったことを少し後悔しています。

あと、本当はこの会議にHIROPONさんに参加してもらいたかったです。以前東京オフ会というのをやったことがあってHIROPONさんに連絡をとって参加していただいたのですが、非常に穏やかそうな方で、記事からもわかるように天文に対する真摯な態度があふれている方です。今回の会議で「飲み会」と謳ったのは理由があって、どちらのISOが有利かと結論を出したくなかったのです。当然撮影条件によって有利不利が変わるのが当たり前で、それらをできることならHIROPONさんを交えて楽しく話したかったというのがあります。

さて、当初の和気藹々とやりたかった思いとは裏腹に、会議中も人数がどんどん増えていってしまい、自己紹介の時間確保もままならなくなってきて、結局ブログを見ながら黒・天リフさんに直接口頭で質問してもらって、私がある程度ブログ記事に沿って答えて他の方の意見を募るという形にしました。会議を開催しようと思ってからある程度のこの形にしようとは思っていたのですが、本当はもう少し砕けてざっくばらんに進めたかったです。でもさすがにあの人数だと発言できる人も限られてしまい、もう飲み会と言うよりは、Twitterで呟かれていたみたいなのですが「まるで学会」と呼ばれるような雰囲気になってしまいました。ここら辺は私の力量不足で、飲み会のような気楽な雰囲気を期待して来ていただいた方には、大変申し訳なかったところです。

そこまで人も集まらないと思って、宣伝の意味も兼ねて最初から「聞くだけの方も気軽に参加してください」と呼び掛けたこともあり、多くの人が興味深く聞いていてくれたのは本当に助かりました。それでもある程度発言が一部の人に集中してしまうのは避けることができず、多くの方がまだ発言し足りなかったのではないかと反省しています。逆に、私の話だけでは全然理解が足りずに、かなりの方にフォローをしていただいたのは大変ありがたかったです。特に、何人かのセンサーや画像処理の専門の方がいて、その方達の意見は本当に参考になりました。このような場に出て来ていただいて、改めてお礼申し上げます。

23時半頃までを第1部として、黒・天リフさんの疑問を中心に進めて、それ以降を第2部として自由参加とさせていただきました。私は外に出しっぱなしにしていた赤道儀を片付けるために第2部の最初10分ほど抜けましたが、帰ってくるとあぷらなーとさんに対する質問みたいな形態ができていて、少し飲み会に近い雰囲気になってきていたのが幸いでした。あぷらなーとさん、本当にありがとうございました。あぷらなーとさんの経験豊富な具体的な話は皆さん興味深かったのではないかと思います。ここでもまだ25人くらいは残っていて、第1部の半分以上の方が参加してくれていました。この人数にも驚きましたが、もう司会というような感じでもないのでむしろ私も一参加者気分で気楽に話に加われました。

それにしてもノイズという、まあ言ってみれば小難しいネタでよくもこれだけ人が集まるものかと。やはり興味がある人は相当興味があるということでしょうか。実際、第2部が終わったのは午前1時半頃です。21時開催だったのですが、20時半過ぎには一部の方(実は一番乗りはあぷらなーとさんで、その興味の深さがよくわかります)が参加し始めていたので、実質約5時間です。しかも終わりも「会議室が午前1時半までの予約です」と言って、ある程度強引に終了に持っていった感もあるので、放って置いたら全然エンドレスでした。会議室の延長ももちろんできたのですが、まあさすがに深夜遅くにかかってくるのでいくら次の日が日曜で休みだとしても、このくらいでちょうど良かったのではと思います。

会議終了後やっとTwitterをタイムラインで追えて、「学会」という単語が随所に出ていてびっくりしていました。自分の中ではできるだけわかりやすくを心がけていたのですが、まだまだだったみたいです。でも基本的に「すごく面白かった」「難しかったけど興味深く聞けた」という意見が大半で、大変だったけど本当にやって良かったと思いました。朝起きていろいろ見ていても、Twitterはもちろん、いろんな方のブログなど各所に反応が出ていて、少なからず影響があったのかと実感し、それをみてるだけで日曜は過ぎてしまった感があります。

今回のZoom会議(飲み会だったのに...)は、かなりの人に影響を与えてしまうのではないかという、責任重大だと思った反面、何が正しくて何が間違っているのか、人の言うことを鵜呑みにせずに、ぜひとも自分で考えてもらうことの大切さを認識してほしいと思いました。今回の話も必ずしも正しいわけでなく、条件によっても結論は容易に変わってくると思います。そうやっていろいろ考えていると、何かの機会で同じように考えている人と意見を交わす時に、本当に楽しいのではないかと思います。

参加して頂いた多くの方、本当にありがとうございました。私自身も勉強になりましたし、非常に楽しむことができました。至らない点もあったかと思いますが、また何か企画しますので、その際はまた懲りずにご参加ください。


昨日、Twitterで相互フォローしているハレルマンさんからのダイレクトメールがきました。なんでもSharpCapでLive Stackがうまくいっていないとのこと。
  • 一番うまくいく時で20フレームくらい、ほとんどは数フレームできるかできないか
  • カメラはZWOのASI294MCで鏡筒がVixenポルタのA80Mfで焦点距離910mm
とのことです。910mmはちょっと焦点距離が長いですが、ASI294MCならスタックする分には普通に考えて特に問題ないはずです。

最初月の画面でLive Stackをしているところの写真を送ってきてくれたので、月ではAlignmentがうまくいかないことと、そもそも月は明るいのでLive Stackする必要がないこと、仮にLive StackしたとしてもAutoStakkertとRegistaxみたいに分解能を出すことはSharpCapではできないことをDMで伝えました。するとオリオン大星雲でもLive Stackができないとのこと。これはさすがにおかしいと、何度かDMでやりとりをして、夜にZoomでつないで様子を見てみましょうかということになりました。

22時半頃、用意したZoomに接続しているとハレルマンさんが入ってきてくれました。少しだけな話すと、関西方面の大学4年生で天文部所属だとのことです。てっきり社会人か、下手したら年配の方かと思ってました。あんとんシュガーさんの時といい、最近の私の思い込みの印象と現実とのズレは壊滅的レベルです。

話していてやっと気づいたのですが、ハレルマンさん赤道儀を使っていなくて、経緯台を使っていたのです。本来A80Mfというところで私の方で気づくべきでした。そのため画面が短時間でずれていくことが一つの原因でした。これも原因の一部でしたが、まだ2次的な原因に過ぎずに、本質的には別の原因がありました。

画面を見せてもらうと、思ったより恒星の数が少ないのです。最初に月を画面に入れて見せてくれたので、ピントはそこそこあっているはずです。ASI294MCの感度から言って、もっと見えてもいいはずです。聞くとこの日は北斗七星が見える程度というので、明るい月も出ているので、3等星くらいまでみえているだけのようです。全般にゲインが低かったこと、月が明るかったことが原因なのですが、まずは、ヒストグラムで炙り出そうとしました。

とりあえず、あまり細かい解説ばかりしても最初は理解ができないと思い、まずは詳しくは話さずに私の目で見てぱっと見でおかしいと思われそうなところを片っ端から触ってもらいました。
  • まず、露光時間を400msくらいまで長くし、電視観望目的というので(ノイズはあまり気にしないとして)ゲインを最大から数ステップ下げた420くらいまで上げてもらいました。
  • ヒストグラムをいじろうとしたら、ホワイトバランスがずれているので、ヒストグラムを見ながらRとBで調整して、背景のピークの位置を揃えてもらいました。
  • ヒストグラムで、そろったピークをブラックレベルとミッドレベルの黄色い点線で挟み、炙り出してもらいました。
多少星の数は増えましたが、それでもまだ少ない気がします。
  • ここでLive Stackをオンにし「Hilight Detected Stars」オプションをオンにすると、認識されている恒星の数がZoom越しでみてわずか3つとかでした。
  • 炙り出しさえすれば星は画面上で見えているので、LiveStack時のAlignmentに必要な恒星がうまく認識されていないようです。
  • 星のサイズの最小/最大も、ノイズレベルも特におかしな値になっているわけではないので、「あ、これはやはり暗すぎるな」と思いDigital gainを4倍にしてもらうと、すぐに検出された星の数が増え、Live Stackの枚数が増えていきました。(このテクニックは覚えておくといざという時役に立ちます、)
  • でもやはりそこは経緯台。20秒から30秒ほどで画面がずれていってしまい、アラインできるだけの恒星の数が確保できなくなり、スタックできる枚数は数十枚に止まってしまいます。
でも、別に追尾付きのドブがあるとのことで、今度はそれで挑戦してみるとのこと。ドブの焦点距離が1200mmとのことなので、さらに長くなりまが、294ならセンサー面積はそこそこ広いのでまだなんとかなるでしょう。

いろいろやってもらった過程で思ったのは、こういった細かい操作が初心者には自分が思っているよりはるかにわかりにくいのではないかと改めて実感したのです。先日の牛岳の惑星撮影をKさんと一緒にやったときも同様のことを思いました。今後ブログの説明も、初心者に向けた記事はもう少し考えた方がいいかもしれません。

その後、
  • なんでホワイトバランスを取る必要があるのか
  • Live Stackのヒストグラムの炙り出しの結果が右の小さなヒストグラムに送られて、さらに微調整できるとか
  • 電視観望では露光時間が800msくらいから数秒のもう少し長い時間でやった方がいい
  • SharpCapの有料版は年間で千数百円でそこまで大した値段ではなく、有料版の方ができることが圧倒的に多いので、早めに有料版にした方がいい
などの理由やコツを伝えました。

zoom
画面がずれていくのがわかると思います。
そのずれのために35回でスタックが止まっています。
ちょっと見にくいですが、デジタルゲインを上げたために
星が黄色い枠で囲まれていて、きちんと検出できています。


ハレルマンさんはこのブログを見てくれて電視観望を始めようと思ってくれたようです。でもやはりブログだけでは細かいことはなかなか伝わらないということを実感しました。Zoomはその点とても優れています。あまり大人数だと難しいですが、少人数なら細かい操作をマンツーマンに近い形で伝えることができます。

こうやって説明することは私は全然厭わないので、Twitteでダイレクトメールをもらえれば時間のある時に付き合ったりできます。最初から全部教えて下さいというのは困りますが、いろいろやっていてどうしても困ったとかなら、Zoomを使えば細かいことも伝えられると思います。個人でやっていることなので限界はありますが、いざという時連絡してみて下さい。


何日か前、Twitterでまりもさんという方が画像処理に困っていて助けて欲しいとの呼びかけがありました。


ちょっと気になってたんですが、撮影と画像処理で疲れてしまっていてお盆の最終日になってしまいました。


Twitterで声かけ 

ちょうどペルセウス座流星群のブログの記事も書き終えて少し時間があったので、Twitterで「Zoomで画像処理やってみませんか?」と声をかけたらすぐに返事が。その後ダイレクトメールで個別に連絡を取り、16時過ぎから早速Zoomで下打ち合わせ。もうすでに誰かが助けてくれたかと思っていたのですが、聞いてみるとまだ私だけだったみたいです。天体写真に関しては大御所のような方もいらっしゃるので、私なんかがとも思いましたが、多少なりとも力になれるならと。もともと画像処理をZoomでいろいろ検討しながら進められないかと思っていたこともあるので、私にとってもいい機会でした。

さらにいろいろ聞いてみると、大学まで北海道で、就職の時に埼玉に出てきたとのことです。まだかなり若い方にもかかわらず、星歴はなんと16年。私よりずっと長いです。子供の頃からずっと星が大好きで、今はステラメッセンジャーとしてプラネタリウムとかいろんなところに顔を出しているそうです。関東に来たのもいろいろ交流できるからとか。

北海道の空はものすごく綺麗だったとのこと。天の川もごくごく普通に見えるそうで、うらやましい限りです。撮影の方は学生の時の天文部で、最後の学年の時にカメラを手に入れてから始めたそうです。今回も天の川を撮影したけれどなかなかうまく処理できないから困っていたとか、いろいろ余分なことも含めてしばらく話していました。

さて、今回の目的と状況ですが、
  • 伊豆半島の下田で撮影した天の川をうまくあぶり出したい。
  • 下田は光害はあまりなく、十分暗かったはずだが、画像処理で明るくしようとしても天の川がうまく出てこない。
  • 四隅が暗いので、直したい。
などです。

Twitterにあがっている写真を見たらずいぶん青かったので聞いてみたら、やはり青をベースにしたいとのこと。私も青い夜空は好きなので「Zoomで話しながら青をベースに天の川を炙り出す方法を検討しましょう」ということになりました。

その際、カメラやレンズの撮影状況聞いたところ、NikonのD5300に添付の18mm F3.5のレンズを使い、ISOが(多分)12800で20秒で写したとのことでした。処理ソフトはNikonのViewNX 2をつかっているとのことです。とりあえず撮影したファイルを送ってもらい、私の方でもViewNXを一度使ってみてファイルを触ってみるので、午後5時に再びZoomで再開しましょうということに。

さて、急いで準備です

まりもさんが夕方2時間くらいしか空いていないというので、5時からに設定しましたが、この時点でもう残り30分弱。どこまでできることやら、少し焦ってしまいます。

実は、うまくいきそうならTwitterで呼びかけて公開しようという話もしていました。まりもさんは全然OK、でも私の方でソフトの確認がうまくいかず、結局二人で話すことになりました。というのも、ViewNX 2というのは旧版のソフトにあたり、最終バージョンが5年前で、私のMacではインストールすることもできませんでした。後継でのViewNX-iというのがリリースされているようなのですが、インストールはできてもうまく立ち上がらず、メモリを200GB!!も食ったと出て応答無しで止まってしまいます。仕方ないので、まりもさんは持ってないのですが手持ちのPhotoshopをメインに、少しPixInsightで補足することにしました。

下田で撮影した天の川のRAWファイルを2つ送ってくれて、午後5時まである程度見たのですが、意外なほどノイズが多いです。キットレンズで明るくないにしても、通常のあぶり出しではほとんど出てきません。時間もないので、PhotoshopのRAW filterでレンズ補正で周辺減光を落とすのと、PixInsightでABEだけかけてカブリを落としました。少し出そうかなというところでもう時間です。5時ちょうどくらいに、Zoomに再びまりもさんが入ってきてくれました。


Zoomでの画像処理開始

さて、早速画像処理の解説の始まりです。

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顔出しOKとのことでしたが、一応ぼかしておきました。

最初に「ノイズが思ったより多いみたいです」と少し話すと、どうも露光時間が間違っていたようで「1枚目が5秒、2枚目が10秒だった」とのことです。なるほど、確かに5秒ならあのノイズは納得です。聞いてみると、露光時間を伸ばしたら明るくなりすぎたとのことなので、おそらくISO12800が高すぎたのかと思います。とりあえず少しましな2枚目の10秒のほうで進めることにして、View NXが動かなかったことを説明して、手持ちのPhotoshopをZoomで画面共有して進めてみることにしました。

処理はまりもさんに見てもらうために、再び一から始めます。まずはオリジナルの画像。

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淡いですが、それでも天の川も十分に見えています。当然周辺減光もあります。周辺減光を生かして天の川をライトアップさせたように見せる手もありますが、ここではまりもさんの希望通り周辺減光をとってみます。

Photoshopで期待したのは、RAWファイルの読み込み時にレンズのプロファイルから周辺減光や歪みが補正できることです。ただ、まりもさんがPhotoshopを持っていないということなので、こんな方法がありますよという例を示すことになります。

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最初のと比べると、周辺の暗いのがなくなっていることがわかると思います。

周辺減光をとったあとも、カブリが結構残っていたので、PixInsightのABE (AutomaticBackgroundExtractor)を使うと簡単にカブリがとれますよとかいうのを紹介しました。

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特に上下の明るさの違いが補正され、さらにホワイトバランスもある程度撮れているのがわかります。

でも、最初から有料の凝ったソフトを使うのは大変なので、できる範囲で始めてくださいというは強調しておきました。重要なのは、周辺減光やカブリをとると、より淡いところが炙り出せるようになるということを知ってもらうことです。

あと、同じ画角で何枚か撮影したとのことなので、スタックするとノイズが減りますという話もしました。スタックは有料ソフトが使いやすいのですが、無料だとDSSとかもあります。固定撮影とのことなので、本当はPixInsightが星を認識して画面を歪ませて位置を合わせてくれるのでいいのですが、それに代わるものとしてSequatorでも近いことができます。ただ、こちらも最初は大変なので「まずは露光時間を30秒くらいまで伸ばして、ISOを3200くらいまで下げて撮影するだけで、かなりマシになるはずです」ということを話しました。

その他、Dfine2やDeNoiseなどのノイズ緩和ソフトも紹介しましたが、やはりカラーノイズとかが残りまくるので、試しただけで採用はしませんでした。

結局いつもやるように、いろんなことをうだうだ試していいものを残していくという、いつもやっている処理を見てもらったような形になります。小1時間なので大した処理もできなくて、結論らしい画像も仕上がらなかったのですが、そんなうだうだ過程を見てもらったのが一番だったかなと思っています。


GIMPの紹介

解説の中で、有料のPhotoshopの代わりに無料のGIMPを紹介しました。以前このブログでEOS kissで天の川を撮ろうというのを特集したのですが、

 

 

 

この時にGIMPの使い方を書いてあるので、まりもさんにも少し紹介しておきました。元々娘のNatsuのために書いた記事ですが、改めて読み直すと露光時間が短いとか、処理してもノイズが目立つとか、今回と状況がよく似ています。誰もが一度は通る道なのかもしれません。

GIMPから始めるのはいい経験だと思います。Photoshopを使った後にGIMPを使うと、さすがにPhotoshopは有料だけあるなと思うのですが、それでもGIMPでもPhotoshopでも処理の概念は基本的には同じです。GIMPが不満になったら月980円のコースを始めるのがいいでしょうか。

一つ注意点があって、GIMPはRAWファイルを直接読み込むことができません。Canonもそうだったのですが、今回NikonのRAWファイルの.NEF形式もやはり読むことができませんでした。ViewNXとか何かで別途読み込んでから.tif形式に変換して読み込むのかと思います。その際、tif形式は16ビットで保存するようにしてください。今のGIMPは16ビットの画像ファイルを扱うことができるので、淡い画像を出すのは有利です。


Zoom終了後

結局時間内では、レンズの歪み補正が悪さをして炙り出すと同心円状のノイズがでる、ABEだとカブリ除去が不十分とかで、Zoomが終わってから少し補正して、改めてまりもさんにファイルを送っておきました。これまでの上の写真も含めて、改めてZoom終了後に処理した過程なので、Zoom中に示したものよりも少しマシになっています。

ABEの代わりにDBEを使ったときのものです。

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天の川を避けて補正する点を打っていきます。
すみません、画面をiPhoneで撮ったので写り込みがあります。

DBEを含めて処理した最終画像です。
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さらに少し青味をかけたものです。
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露光時間が短いのもあり、炙り出しも私のテクニックではここら辺が限界かと思います。メールの中に、次回撮影する時は露光時間を伸ばすことと、ISOを下げることを書いておきました。往々にして、きちんと撮影した画像ほど後での処理が必要なく綺麗に自然に仕上がって、条件が悪い画像ほど後での処理が大変で、ゴテゴテと不自然になっていくものです。

あと、Zoomの中でも話したのですが、画像処理は決してやっている本人がすごいのではなく、このようなツールを開発してくれた人がすごいだけで、我々はそれを無料、もしくは少しお金を払って使わせてもらっているのだというようなことも伝えておきました。


終わってみて

画像処理をZoomで中継して説明するというのは初めてのことでした。なかなか時間内には終わらなかったですが、それでもまりもさんは喜んでくれたようです。

私自身も十分楽しかったです。

次回、もう少し露光時間を伸ばして撮影できたら再びやりましょうと約束しました。勝手も多少分かったので、できれば今度はもう少し準備に時間をかけて、公開して他の方にも参加してもらってやってみたいと思います。

事の発端は先日の太陽黒点の記事で、RAINYさんが木曜日にコメントをくれたことです。なんでもP.S.T.をジャンクで手に入れたけど、どこのネジも固すぎて何も分解できないとのことです。ちょうど私も2台目のジャンクP.S.T.を手に入れていたのですが、ほったらかしでまだ何もしていないので、いい機会かと思い分解の過程をZoomで中継しようということになりました。

しばらくメールでやりとりして、時期は早いほうがいいかなと週末に決定。RAINYさんが日曜は忙しいとのことなので、明日の土曜日の午前にしましょうと決まったのが、金曜日の夕方です。

この時点で、分解中継を公開にするかどうかまだ迷っていました。というのも、そもそもPSTの分解なんてマニアックなこと、何人の人が興味を持つのか?でもまあ、中には見てみたい人もいるかもと思い金曜の夕方にTwitterでアナウンスしたので、またしても直前アナウンスになってしまいました。太陽望遠鏡の場合、改造には危険を伴うのでいつもようなオープンで参加してもらうのではなく、Twitterのダイレクトメールで参加表明してくれた方だけにアドレスをお知らせしました。

それでもだんだん大袈裟な話になってきたので、決定した金曜夕方らか準備に取り掛かります。必要な道具は円筒部分を挟んで回せる工具。パイププライヤーと言うらしいのですが、なぜか自宅にあるはずのが見つかりません。仕方ないので急遽近所のホームセンターでとにかく買いに行くことにしました。田舎でお店が20時には閉まってしまうので、夕食前に行くことに。

ホームセンターでは通常のものより大きく開くタイプのプライヤーを見つけました。普通は直径40mmくらいまでのものが多いのですが、今回70mmくらいまで開くのがあったので、PSTの鏡筒部分や太いエタロン部分でも大丈夫そうです。もう一つキッチン用のキャップオープナーを買ったのですが、結局こちらはなんの役にも立ちませんでした。

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さて、こんなマニアックなテーマなのに、金曜のうちになんと4人もの奇特な方が参加表明してくれました。RAINYさんも他の人を個別に誘っている可能性もありますが、少なくとも私とRAINYさんも入れると6人にはなります。

PST自身は箱にものがきちんと入っていることだけ確認しました。以前到着した時に一度開けてはいますが、まだ太陽を見てもいないので、そもそも稼働するかどうかもわかりません。実際に分解できるかどうかは、臨場感を味わってもらうために、次の日の本番まで何も触らないでおきます。


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まだ箱に入りっぱなしの2台目のPST。

朝も休みの日にしては少し早めに起きて、中継用のカメラの準備をしました。今回は手元をできるだけ広角で綺麗に映そうと、webカメラがわりにEOS 6DにCanon USが開発したWebcam Utilityを使うことにしました。実はこれ6D Mark IIは対応していますが、6Dは正式には対応していません。でも実際には対応外でも使えることをこの前テストしています。ただ、今のところWindowsでしか動かないので、別途Surfaceマシンを撮影用に使うことにしました。録画もこのSurfaceですることにします。他の操作は別途Macでやることにしました。

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朝の準備の様子。

困ったのは音声です。やはりマイクとスピーカーはMacの方が良いようです。Surfaceではハウリングが起こりやすく、どのマイクをオン、どのスピーカーをオフとか制限が厳しかったのです。記録テストをしましたが、画像は記録しているPCが映しているもの、音声は他に接続されたPCからのものも全て録音することがわかったので、基本マイクとスピーカーはMacのものを使うことにしました。

準備が完了したのが開始時間10時の5分前くらい。最後にコーヒーを用意して、10時ちょうどくらいにPCの前に行くと、Niwaさんがすでに入ってくれていました。程なくして、シベットさん、RAINYさんも入って、Zoom中継の始まりです。と言っても、工具を忘れていたりで段取りが悪くて私の方がドタバタしてしまい、実際の開始は少し遅れてしまいました。メンバだーけ言うと、途中からやくもふさんが遅れて入ってきてくれて、さらにRAINYさん経由でMさんが入ってきてくれました。RAINYさんが他にも何人か声をかけてくれていたようですが、おそらくみなさん忙しいとのこと。かく言うMさんも仕事中とのことでした。あと、開始してからDMを届けてくれた方がいて、私が分解に夢中で気付けなくて参加できなかったので本当に申し訳なかったです。

さて実際の分解ですが、今回RAINYさんの1台に加えて、シベットさんもジャンクPSTを1台手に入れていて、あとは私が2台と、合計4台です。私の最初の1台はすでに分解したことがあるものなので、すぐに外せますし、外して構造を見ることもできます。一旦この1台目をある程度分解して解説します。

その後、他の3台の分解の挑戦です。まずは接眼部から。接眼部は2つ円筒がくっついています。RAINYさんは全然外せなかったとのこと、シベットさんは先のものだけは外せたようですが、もう一つ本体に付いている方は回そうとしても滑ってしまいどうしても外せなかったとのことです。私はと言うと、とりあえず手でひねってみたら先っぽの方は一つ外れました。

PST2

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でも奥のもう一つはシベット さんと同じく、どのように力を入れても外れません。ここで道具の登場です。まず傷つけないように、円筒部にゴムの板を巻き付けます。昔100均で買ったCANオープナーを使いました。そこをパイププライヤーで挟み回します。でもやはり全然捻れません。かなり力を入れてもシベットさんが言う通り滑ってしまいます。

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そこで秘密兵器です。1台目の分解の時に鏡筒部とエタロンがどうしても外れなくて一週間格闘して、最後にたどり着いたMR.HOBBYの「Mr.ツールクリーナー 改」です。これは模型用ですがかなり強力な溶剤で、筆やエアスプレーの機材を洗う時に使うもので、「模型の塗料剥がしには使わないでください」というものです。プラモデルとかだとプラモデル基材自身を溶かしてしまいます。昔一度、床にこぼしてひど目にあったことがあります。

このMr.ツールクリーナー 改をごく少量、外れない接眼部と本体の間にたらして、数分待ちます。そして再びゴムで保護しながらパイププライヤーで回すと、今度は先ほどまで力を入れなくても外れました。

Mrtools

Mrtools2

eyepiece

eyepiece2

外した跡をみると、接着剤がついていた後があるので、やはり製造の段階で強固に固定されていたことがわかります。また、「Mr.ツールクリーナー 改」が染み込んで乾き切っていない跡が見えるので、やはり接着剤の融解にかなり効果があったものと推測されます。

さらにさらにですが、中のプリズムが相当汚れていました。液体がいくつも飛び散って乾いたようになっていて、外した時に汚れたにしては液体の量が多すぎるので、今回のクリーナーではないと思います。おそらく製造過程でついたものか、考えにくいですが密閉状態で汚れていったものかと思われます。ラッキーなことにアルコールが含まれているレンズクリーナーで拭き取るとすぐに取ることができました。

と言うわけでどんどん進めます。次は鏡筒部分。RAINYさんは全く外せなかったとのこと、シベットさんはエタロンと本体は外れたけれど、エタロンと金色の鏡筒部分が外せなかったとのことです。私はまず手でやってみるとシベットさんとは逆で、エタロンと金色の鏡筒部分は簡単に外れましたが、エタロンと本体が外れませんでした。外れないところは同様に「Mr.ツールクリーナー 改」を垂らして染み込ませます。

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シベットさんも事前情報でMr.ツールクリーナー 改を手に入れていたので同様に進めましたが、量が多すぎてロゴ部分にかかってしまい、塗料が簡単に取れてしまったそうです。

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PCの画面にシベットさんのCORONADOのO文字が一部消えてしまったのが映っています。

やはり「Mr.ツールクリーナー 改」は相当強力なので、気をつけて扱う必要があります。染み込ませて待っている間に時間があったので、少し会話になりました。今回はあまり自己紹介とかあらわに時間を取らなかったのですが、この時間が少し自己紹介がわりになっていたでしょうか。

そうそう、これは私が悪かったのですが、今回の改造は太陽を見る望遠鏡ということもあり、一番最初に危険であると言うことを確認してから始めるべきでした。このことを話したのがこの時か、もう少し後だったでしょうか。このブログを見ている方にも必ずお願いしたいです。

太陽望遠鏡の改造は危険を伴います。改造したものを目で見ると失明する恐れがあります。口径を大きくしたりする改造は高温で火災になる可能性もあります。改造の際は危険を認識し、あくまで自己責任で行うようにしてください。このブログはこのような改造をできると言うことは示しますが、決して改造を進めることを目的とはしません。またたとえ事故になったとしても責任を取ることはできません。PSTの改造を調べていくと、いずれ海外の例などで大胆な改造していることを知ることになるとおもいます。同様なことをしようとするときの注意点などを日本語で示すことができればと思っています。

繰り返しになりますが、失明などの恐れがありますので、改造などする際は危険を認識し、自己責任の範囲内で行ってください。私は改造後はアイピースで見るようなことはしていません。全てCMOSカメラで映すだけにしています。

と言うような注意を実際のZoom上でもしました。楽しい趣味でやっていることです。事故など起こしてつまらない思いをしないよう、本当に注意してください。

さて、会話をしている最中にパイププライヤーで「エイ、ヤッ」と回すと、多少力がいりましたが、簡単に外すことができました。さらにその後、鏡筒の先についた対物レンズは、クリーナーなしでプライヤーだけで外すことができました。

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全部解体したところでまだ10時40分。12時まで考えていたので、遥かに順調に分解できてしまいました。RAINYさんはパイププライヤーは持っていましたが、Mr.ツールクリーナー 改がなかったこと、シベットさんは逆に、Mr.ツールクリーナー 改は用意していたけどパイププライヤーを持っていなかったことで、今回は分解はこれ以上進めることはできませんでした。やり方は少なくとも伝わったと思いますし、今回3箇所難しかったところを開けることができているので、たまたまと言うことはないはずです。それぞれ後日自分で試してみるとのことでした。

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その後はエタロンの話になり、どうやって光の周波数が選別されるのかを解説したりしていました。Niwaさんは完全に理系の方のようで、鏡の反射率で折り返し回数を決めることができるという理屈をきちんと理解してくれていたようです。ここでのキーワードはFSR(エフエスアール、Free Spectral Range、フリースペクトラルレンジ)とFinessse(フィネス)です。FSRでファブリーペローエタロンの櫛形特性の櫛の間の波長が決まり、フィネスでそれ透過波長がどれだけ鋭くなるかが決まります。ブログでも以前ここや、ここでいろいろ解説していますので、興味のある方は是非お読みください。

あ、そうそう、実はNiwaさんとやくもふさんは、そもそもなんでPSTを分解する必要があるのかをまだ認識されていなかったので、そこから解説したりもしました。PSTは口径4cmしかなくて、分解能が公開で制限されてしまうために、鏡筒部分を同じF値の口径の大きいものに交換すれば分解能を上げることができるという話です。

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私の場合、写っている10cmのアクロマート鏡筒にPSTを取り付けて分解能を上げています。

これも話したのですが、分解能を上げるのにはPSTの改造とういうのはおそらく邪道です。現実的にはCORONADOやLUNTの大口径の太陽望遠鏡を買うか、DAYSTARなどのアイピース側につける太陽用エタロンを使うと鏡筒を選ぶことができ大口径化もできます。メーカー保証もあるので、普通はこういったほうが真っ当なやり方だと思います。PSTは入門用なので安価なこと。それでも新品だと10万円以上はするので、望遠鏡としてみたら決して安いものではありません。太陽望遠鏡の中でみると安価な方なので、それを改造した方がコストパフォーマンスよく大口径につなげることができると言うのが元々の動機です。こう言ったことも理解して、PSTの改造に臨むのですが、私の目指すのはC8で20cmの口径の太陽望遠鏡にすることです。

さて、時間があったので太陽望遠鏡にとどまらず、皆さん色々な方向に話が飛んでいきます。中でも盛り上がったのがホタルです。Mさんが多分私のブログのホタルの記事を見て富山にいつか来たいとか発言したのから始まったのかと思います。それぞれの地域での撮影場所の話はもちろん、何時頃光るのか、オスメスの違いや、満月だとあまり光らないとか、Niwaさんがホタルの写真を見せたりと、星からだんだん離れていきます。そのうちなぜかホタルとカワセミの関係の話になり、Mさん得意の野鳥の話になり、RAINYさんや私もキジの写真を見せたりとか、盛り上がりました。

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まだまだ盛り上がりそうでしたが、ちょうど昼の12時になりキリがいいのと、RAINYさんが午後から仕事とのことだったので、ここで頑張って止めたような感じでした。

最近Zoomでの天文談義もさぼっていたのですが、やはりこんなふうにテーマが決まっていた方がやりやすいですね。もしくは、私は場所だけ提供して、適当に話してもらうとかでも逆に良いのかもしれません。今回のメンバーに聞いても、またこんな会を開いてほしいという意見が多かったので、そのうちにやりたいと思います。でも気まぐれなので、あまり期待せずに待っていてください。


まとめ

とにかく、時間内に無事に分解できたのでホッとしているというのが一番の感想です。うまくいかなくて、どこも分解できなかったらどうしようかと思っていました。

なのであとは気楽なもので、私自身も会話を楽しむことができました。皆さん、おそらく楽しんでいただけたのではと思います。Niwaさんはまだ星を始めて一年経っていないとのことで、ずっと孤独でこんな風に話ができたがよかったと言ってくださったので嬉しかったです。

終わった後、自分自身は結構充実していて、でも疲れていて昼からソファーで座ってずっと居眠りしてしまいした。


Zoom中継3回目になります。人数的にも今回大きく盛り上がりました。


ことの始まり

過去2回やった電視観望のZoom中継ですが、連休中にあと1回くらいできればいいやと思っていくらいでした。ところが、前々回前回Zoom中継の記事を読んでくれた星ナビ編集部からなんと原稿依頼が!この厳しい情勢の中、アマチュア天文ファンがどうやって交流を進めるのか、その一環でZoomの様子を知りたいとのことです。

空の様子はというと、晴れてはいるものの、透明度がものすごく悪く、北極星も見えません。でも天気予報を見るとこの日以降しばらく曇りとか雨。晴れの予報まで待つと満月期に入ってきます。迷ったのですが、21時半頃テストでM51を見て、下のようになんとか見えることを確認。

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長時間露光であまりリアルタイム性はないですが、これでOKと判断し、急遽3回目のZoom中継を開くことにしました。


中継開始!

この日のネタは「月夜と銀河」。月があっても電視観望でどこまで銀河が見えるか試すというのですが、透明度が悪すぎてそちらで見え方がリミットされているようです。もう一つはZoomでの盛り上がりの様子を星ナビの原稿にできるよう、オンラインで集まっている様子を記録すること。

実際には22時にTwitterでアナウンスして、22時半から開始。開始してすぐに多分10人くらいになって、その後最大20人くらいになっていました。いつものように突然のアナウンスで、まさかこんなに参加してもらえるとは。ありがたいことです。でも多分、私の力量ではこれくらいがハンドルできる限界くらいの人数かと思います。もし次回やるとして、これ以上人数が増えたらどうしようと少し心配しています。まあ、こっそりアナウンスするかですね(笑)。

中継がうまくいかなかったらどうしようとか、人数が集まらなかったらとか、逆に多すぎて収集がつかなくなったらどうしようとか、色々心配事もありましたが、結局は全部杞憂で、会話だけでも十分盛り上がりました。目的の写真も、Zoom上のそれぞれの映像とハンドルネームが出てもいいことを確認して、十分な枚数をとることができました。


参加メンバーとか

会議開始後、せっかくなので参加されたそれぞれの方に自己紹介をしてもらいました。途中参加された方にも、その都度自己紹介をお願いしています。お会いしたことのある方も、初めてな方もいろいろ。ブログやTwitterで発言されている方も多いです。まあさすが同じ趣味ということもあり、会話は放っておいても勝手に弾みます。

茨城から参加の、いつも面白いブログを書いているM87JETさんはとても反応よく発言してくれます。PowerMATEを貸してくれている仙台から参加の木人さんは、遠くのホテルのタイルで分解能のテストした時の話や秘密の作業場を画面共有で見せてくれました。

学生さんが多かったのも特徴でしょうか。皆さん関東勢ですかね、某ショップのDaikiさんや薜さんに加え、だぼさんと、高校生のRambさんも参加してくれました。Rambさんは回路まで自分で組むみたいで、OnStep自分で作っているとのことです。将来有望ですが、今年受験とのことで大変そうです。

今回、電視観望はただのおまけでした。最初に入れたしし座の三つ子銀河はほとんど見えず。
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M65とM67はかろうじてうっすら見えてますが、NGC3628はほとんど見えていません。

M51が長時間露光でせいぜいこれくらいです。

M51

途中諦めて月に行ったりしてました。

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流石に月は見えますが、この日はやはり透明度が悪く、こんな状況でした。

千葉のりょーじんさんのところでは、小学生のお嬢さんが一緒にいて画面を見てくれていて、色々子供ならではの反応してくれます。「お父さん40年も星を見てる」とか話してくれました。でも、銀河とかなかなかうまく見せることができなくて申し訳なかったです。年末に名古屋でやった電視観望会に来てくれた智さんやkima_Aquariusさんも参加してくれました。智さんは最近電視観望もすごく精力的にされていて、Twitterでよく報告されています。

同じ愛知勢では、いのさんが。福岡からRAINYさん、神奈川からJiro Sakanakaさんも参加してくれました。こうやってみると全国の人と話せるというのは結構すごいですね。あ、あとお一方kiss_a_tenさんという方が参加されていました。結局ミュート状態からお話しされることはなく、ミュートを解除する方法がわからなかったのか、話せない事情があったのか分かりませんが、せっかくなのでお話ししたかったです。


中継基地(私の部屋)の紹介

あ、そうそう、今回から中継場所が私の部屋になりました。在宅勤務でとうとう自分の部屋を確保できたので、もうキッチン側のテーブルのうるさい環境からやらなくて良くなりました。家族にも迷惑をかけなくていいです。トイレで少し抜けたのですが、その頃にはもう家族全員寝ていました。その間、皆さんで話してもらっていましたが、やはりホストがたくさん話すことになってしまうので、こういったホストがいない時間も大事なのかなと思います。その後、機材置き場やちょうど昨日買った雑誌用の本棚を見せたりして盛り上がりました。



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中継中に参加者の方から、接続方法についての質問がいくつかありました。基本的に庭においたAZ-GTiをステーションモードで自宅のLWi-Fiにつないでいます。そうすることで自宅内のどのPCからでもAZ-GTiをコントロールできます。CMOSカメラだけは天送料が多いので、カメラ近くに別のPCを置いてUSB3.0で有線で接続しています。そのPCも自宅Wi-Fiに接続します。部屋の中ではMacからカメラに接続したPCにリモートデスクトップで接続します。WindowsのRDPは速度がネットワーク帯域が狭くても転送速度が速くて、画面の劣化が少ないことが星空を中継するのに適しています。部屋のMacからZoomを立ち上げて、Zoomの画面共有でリモートデスクトップアプリを画面共有しているというわけです。

こうすることで、RDP 、Zoom共に細かい描写が可能になるため、星空をきちんと星空として配信することができるというわけです。

ここで一つ気づいたことです。最初は綺麗に見えていた月も、途中からボケ始め暗くなり、外に出て確認してみたら雲越しの朧月でした。ここで、暗いと技術的にZoomでブロックノイズがでることが判明しました。SharpCapでゲインを上げて明るくするとブロックノイズが消えるので、こうやってうまく転送速度を稼いでいるのかというのが少し分かりました。これは配信時、少し気にしておくといいかもしれないです。

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なんとあぷらなーとさんが参加!

さてさてそうこうしている間に、大物ゲストのあぷらなーとさんが仕事を終え途中からサプライズ参戦。いつも面白いことに挑戦している、アマチュア天文会きっての変な人です。ビデオカメラの映像を見たどなたかから「想像と全然違う」との感想が。やっていることがいつも奇抜で若いイメージなので、そのせいでしょうか。実は私よりもずっと先輩です。

香川の天体望遠鏡博物館に行った時に自宅にお邪魔させてもらった話とか、あぷらなーとさんが今やっているビームスプリッタを使った「オンアキシス」の話とか、あぷらなーとさんにはこの会議をすごく盛り上げていただきました。ビームスプリッタは星まつりで安く手に入るという話になると、さっそく薜さんが実際に星まつりで買ったビームスプリッタを中継で見せてくれたりしました。

BS

こうやって双方向でやりとりできるのは楽しいですね。すぐに他の人の映像へ画面を切り替えたりできるのもZoomの特徴です。


星ナビ編集部の方も!

さらにお二方、スペシャルゲストで星ナビ編集部からも途中から参加。以前福島のフターライトフェスティバルや、CANPでお会いしたKさんと、ネットよ今夜もありがとうで担当頂いたFさんです。

ちょうどよかったとばかりに、Kさんから今回のZoom中継の趣旨をお話しいただくようお願いし、さらには参加者からの質問にも直接答えていただくこともできました。私も「ギャラリーの投稿はブログとかで発表した物でもいいのか」と聞いてみたのですが、答えは「OK」とのこと。コンテストなどに出したものなど、いわゆる二重応募に相当するのはダメだが、SNSなどの個人的な公開は構わないとのことです。私は撮影したら大抵すぐブログの記事にしてしまうので投稿できないと思い込んでいたのですが、大丈夫とのことなのでいいのが仕上がったら投稿してみようと思います。


楽しかったー!

もう最初から最後まで話が途切れることはなく、結局午前1時まででの2時間半、総勢20名程度の大会議になってしまいました。それでも話は尽きることなく、結構無理に1時に終わらせた感じで、そのまま行ったらエンドレスにでもなりそうな雰囲気でした。

参加された方、本当にありがとうございました。

最初天気が心配でしたが、実際には会話の方が遥かに盛り上がって、もうおなかいっぱいです。またいつか開催するかもしれませんので、その時にはまたよかったら参加してください。また、今回ギリギリのアナウンスで気付かなかった方もいたかと思います。「参加したかったのに」と思ってくださった方、本当に申し訳ありませんでした。次回こそは、(多分)もう少し余裕を見てアナウンスするようにしようと思います。

また、土壇場で開催を決めたにも関わらずこんなに盛り上がったのは、星ナビさんからきっかけを与えていただいたおかげかと思います。どうもありがとうございました。


まとめ

そもそもZoom中継を始めたのは、この厳しい状況でも好きな天文のことでコミュニケーションが取れるのではないかと思ったからです。

Zoomは一見ノイズと間違えるような細かい星空も、制限のあるネットワーク帯域でうまく中継して見せることができる数少ないツールです。これをきっかけに参加された方も、それぞれのコミュニティーでZoomを試していただければ、星仲間と会えない状況の中、連絡をうまく取り合えるのではないかと思います。中継だけでなく、喋るだけの飲み会にしてもいいと思いますし、画像処理をリアルタイムで検討するとか、テーマを決めた討論や講演とかでも、色々応用できると思います。

Zoomは世界中でたくさんの人に使われています。パスワードを設定する、個人IDでの会議せず毎回会議室を立てる、アドレスはパスワード付きのものを公開しないなど、セキュリティーに気をつけることを忘れないでください。うまく使えば、天文仲間のコミュニケーションに非常に強力なツールになると思います。

私も3回中継を試してZoomが星空中継にも、コミュニケーションを取るツールとしても十分に使えることがわかりました。定期的にやることにはならないと思いますが、そのうちにまた開催したいと思います。今後、他の方もZoom会議とかされると思いますので、そちらの方にも積極的に参加していければと思っています。

また、今回のZoom中継では初めて記録をとってみました。これ結構すごくて、声だけでなく画面まで全部mp4で記録されています。これらをもとに、これから原稿を書きます。はたしてどんな記事になることやら。文字数制限があるのでここまで詳しく書けないと思いますが、内容は星ナビ来月号でのお楽しみということで。 


第2回目のリモート電視観望のZoom中継。すでにシベットさんが詳細を書いてくれてますが、その時の様を私も少しだけ。


シベットさんとのZoom接続まで

始まりは2度目のリモート電視観望の記事でした。



コメントのところにシベット さんから「次回の中継に参加したいがTwitterアカウント持っていないので、どうしたらいいのか」という相談が入っていたのです。

その後、向こうのブログにメールアドレスを知らせたりして連絡は取れる状態になったのですが、結局シベットさんもTwitter登録したとの連絡が昨日の夕方頃にありました。「じゃあ、今からZoomのテストしてみますか?」ということになり、19時くらいでしょうか、会議室を開いておいたらうまく接続できたようで、無事に会議室に入ってきてくれました。でもその時はマイクがないPCで繋いだので、結局最初は携帯電話で話しながら、あ、iPhoneでも入れるのではと気付いて一旦切ってまた待ちます。その後すぐに、無事にiPhoneのマイクとカメラでやりとりができました。

Zoomはここら辺の臨機応変さと、初めての人でもゲストとして繋ぐだけならアカウントを作る必要もないですし、アドレスワンクリックでアプリも勝手にインストールされるで、ほとんど困らずに使えるところがいいですね。その後、シベットさんもZoomのアカウント作ったと言っていました。ただし無料アカウントは3人以上だと40分までの制限があるので注意です。

接続の確認はできたので、一旦機材の準備をするとのことで、23時に再びZoomに入ることを約束して、一旦終了。


M51のテスト

私はその後、前回の記事の月の残りの撮影と、TSA-120でM51のテストを少しだけしました。まだ未処理で記事にもしていないのすが、この間ASI178MCで撮ったM51があって、それとPowerMATEで4倍にしてASI294MC Proで撮影するのを比較したかったのです。

でもPowerMATEによる4倍の拡大は、明るさで16分の1になることを意味し、さすがに淡い系外銀河ではあえなく撃沈。PowerMATEを抜いて、ASI294MCで常温でテストで1枚だけ撮りました。LiveStackでわずか190秒の露光なので見るまでもないのですが、小さいながらも一応形だけはわかるようです。

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でも前回書きましたが、やはり焦点距離900mmではM51は少し小さいので多分VISACで挑戦することになると思います。


再びZoomで

そのあと、Zoom中継に備えて広帯域電視観望の準備。昨晩のテストと同じく、105mm/F2.4をF2,8にしてASI294MCをつけます。準備完了のことにシベット さんが再び入ってきました。今度はマイクつきのPCにしたとのことで、声も普通に入ってきます。ただ、ビデオ映像が少し暗かったので、部屋が暗いかカメラの感度があまりよくないかと思います。私はMacですが、特段明るい部屋でもないのにシベットの映像と比べるとだいぶん明るさに差があるので、ここら辺はカメラによるのかと思います。

シベット さんの方の画面の共有とかもテストをして、大体の操作ができそうになったので、23時半頃でしょうか、Twitterで他の人も呼びかけましょうかということになり、シベットさんTwitter開始記念と銘打ってアナウンスしました。


結局夜中の天文談義に

遅い時間にもかかわらず、結局7人の方が参加してくれました。前回から同じく参加してくれた方もいますし、新規ではM&Mさん、だぼ君と、nabeさんでしょうか。他にもうお一方参加してくれた方がいたのですが、マイクがうまく繋げないようで、結局お話しすることができませんでした。これに懲りずに、もし機会がありましたらぜひともまたおつなぎください。


23時半だとまだ天の川も登ってこなくて、いまいち面白みにかけます。私の電視観望も透明度が悪いせいかあまりパッとしませんでした。その合間に、お互い初めましての方も、顔を見るのも初めての方も多いので、自己紹介とかも進みます。私にとっても何人か初めましての人もいましたが、Twitterとかブログでは知っている人たちなので、あまり初めましての気もしません。

広帯域のがパッとしない中、シベットさんが画面共有してくれて、1000mmとか400mmで電視観望して中継してくれます。nagahiroさんも天文部でZoom中継をやったみたいで、その時の写真を見せてくれたりもしました。

私がレンズを直すとかで、ちょっと外に様子を見に行った時には、皆さんでいろいろ話してくれていたみたいですが「パパがいないのに、なんか他の人の声でうるさかった」と後から妻に文句を言われました。スピーカーもマイクもオンにしっぱなしで外に行ってしまったがまずかったです。ホストなしでも勝手に会議が盛り上がるのが、天文仲間のいいところでしょうか。

0時半頃になると流石に天の川も昇ってきて、見栄えも良くなります。やはり105mmくらいの短焦点レンズだとかなり大きな構造の天体でないと楽しめないです。M13も見てみましたが、まあこんなもん

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拡大してもこれくらい。

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構成が肥大化しますし、球状星団の魅力の細かい星もわからないので、一応星団と見分けはつくけどぜんぜんおもしろくないです。 

会話ならではの裏話も飛び交ったり、まあ楽しいものです。シベットさんが星まつりでの会話みたいと表現していましたが、まさにそんな感じかもしれません。

結局この日も深夜1時頃まで話は続きました。K君のおやすみなさいがなければまだまだ続いたかもしれません。まだ平日で次の日も仕事の方もいるはずなのに、遅くまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました。やはり広域電視観望は天の川があった方が楽しいので、早い時間に中継するならもう少し時期が来てからにしようと思います。今の季節はもう少し焦点距離を長くして、やはりまだ春の銀河祭りでしょうか。自宅からでも十分に見えるので、これもまたやってみたいと思います。


その後

Zoomの話はここまでですが、その後少しだけレンズを変えて試してみました。使ったのはPENTAXの165mm/F2.8です。一例ですが、北アメリカ星雲です。

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一見きれいに見えていますが、一つ問題点に気づきました。

よく見ると恒星に、左が赤、右が青のハロが出ています。原因はすぐにわかりました。ZWO社製のCanonレンズとASIカメラの接続アダプターが昔のタイプでガタガタなのです。PENTAXレンズは重いので、自重でアダプターとレンズの間に隙間が結構空いてしまいます。さすがにこれだと辛いので、アダプターのところにパーマセルテープとかを挟み込んでガタガタしないようにします。

でもカメラレンズはやはり拡大すると星像がどうしてもぼやけてしまいます。レンズの枚数が多いから仕方ないのでしょうか?私は高級レンズと言われているものは持っていないのですが、いいレンズだとカメラレンズでも拡大しても星像肥大は抑えられるものなのでしょうか?こうやってみると、元々電視観望に使っていたFS-60CBはとても優秀です。拡大しても星像肥大が気になることはあまりなく、M57とかもきれいにみえます。今のカメラレンズをあと2倍程度焦点距離を長くしただけでM57がきれいに見えるようになるとは、やはりとても思えません。うーん、FS-60CBにレデューサーをつけるか、もっと短い焦点距離の性能をいいのを探すか。もうBORGくらいしかないですかね?


皆さん、この大変な時期に如何お過ごしでしょうか。新月期で天気もいいのに、なかなか遠征にも行けずにヤキモキしている方も多いと思います。

天リフさんでもベランダ天文台が流行っているようですが、私もZoomでの配信も見据えて家の中からリモートで、庭に置いた機材を操作して星を見えるシステムを考えてみました。


自宅からリモートで電視観望

この日は昼からずっと雨で、夜の21時くらいにやっと少し星が見え始めました。本当は庭で撮影したくて、子持ち銀河のM51狙って赤道儀を出そうと思って外に出たら、また雨がふってきました。しばらく待って、また星が見えたと思って準備をしようと思ったらまた雨。こんなことを繰り返してました。

仕方ないので待ち時間の間に超簡単なリモート電視観望装置を組んでみました。基本的には ASI294MC(Pro)に焦点距離50mmのNIKKORレンズを付けた広域電視観望システムがベース同じです。



焦点距離が短いので自動導入とかは必要なく、ただの三脚にカメラとレンズを載せて、普通のカメラのように見たい方向に、手で合わせていました。ターゲットの星雲をPCの画面でリアルタイムで「見ながら」導入するのです。今回はその手で合わせていた部分をAZ-GTiにして「リモート化」しています。

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自動導入もいいのですが、手軽さ重視でAZ-GTiをただのモーター付きの経緯台として使います。ポンと置くだけでいいですし、位置が気に入らなければヒョイと持ち上げて、適当なところに適当な向きにまたポンと置くだけです。

操作はというと今回はiPhoneとかiPadとかの端末は使いません。AZ-GTiをステーションモードで自宅LANに繋いでしまえば、SynScanまたはSynScan ProがインストールしてあるどのPCからでも操作することができるようになります。Wi-Fiが届く範囲にさえAZ-GTiをおくようにしてやれば、端末を持って近くにいる必要もなくなるというわけです。

画像取り込みには撮影用のStickPCを使いました。上の写真のハーフピラーのところに写っていますが、見ての通り超コンパクトです。実際にはハーフプレートにマジックテープをつけて、バッテリーとStickPCにもマジックテープをつけて、亀の子状態でくっつけてあります。ケーブルは少し長めにとって、水平方向位何回か回転しても大丈夫なようにしておきました。ただしこのStickPC、非力なのでよく落ちます。特にSharpCapは結構な計算量を必要とする時があり、今回はLiveStackの時に何度かSharpCapが落ちてしまい、その都度立ち上げなければなりませんでした。ここは少し改良の余地ありです。

機材を組み上げた後は、外に出てポンとそれを庭に置いて、AZ-GTiとStickPCの電源を入れます。別途PCの画面でカメラ映像を見ながらピントさ合わせたらそれでセッティングはおしまいです。超お手軽です。

早速部屋に移動して見てみます。

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画面右下に自宅の屋根が写っています。屋根が見えるということは北向きの空ということになります。この頃にはまだ方角によっては雲が残っていたりしてたのですが、こちらの電視観望の方が面白くなってしまい、この時点でこの日の撮影は諦めました。風が結構強かったこともあります。

最初の頃は、実際の空を見ていない状態での操作に慣れていないせいもあり、いまいちどこを見ているか迷いがちでした。迷うとカメラを下の方に向け、景色を見て方角を確かめます。自宅なら北から東向き、お隣さんなら北から西向き、高い木が見えたら南向きとかです。そのうち、間抜けなことにROIで画面を4分の1に制限していることに気づき、元の画角に戻したら星座全体が一画面に入るようになり、これでどこを見てるか認識できるようになり、やっと快適になりました。

これでだいたいリモートでの電視観望の方の目処がついたので、他の方にも中継で見てもらおうとZoomの準備を始めることにしました。


Zoomによる星空中継

Zoom自身は私は普段使い慣れているので特に問題ないですが、初めてで興味のある人も多いと思います。誰かが開いている会議に参加するだけならものすごく簡単で、どこかで知ったアドレスをクリックするだけです。自動的にソフトがインストールされ、パスワードを入れるなどして会議にアクセスできればそれでおしまいです。デフォルトでは立ち上げ時にマイクが入りっぱなしになっているので、声がダダ漏れになってしまうことくらいでしょうか。ミュートするのを忘れないでください。

会議を立ち上げる場合にはアカウントを作る必要があります。ネットを漁ればいろんなところにやり方は書いてあるので詳しい事は書きませんが、ポイントは会議は自分のIDでの会議室ではなく、毎回会議を個別に立て、毎回必ずIDを変えること。今回のように不特定多数の人が参加する場合はこれが必須でしょう。あとパスワードを設定して、アナウンスの際にパスワードを抜いたアドレスをアナウンスすること。Zoomに言われたアドレスをそのまま晒すと、パスワード込みなので本当に誰でも、スパンユーザーでも入ってきてしまうので注意です。パスワードは別途知らせるようにしましょう。


実際の電視観望中継、参加者は3人

やっとZoomの準備とテストもできたのが0時半頃でしょうか。Twitterで参加を呼びかけたら、このブログでもたびたびコメントしてくれるnagahiroさんがすぐに入ってきてくれました。さらに「星を求めて」でお会いした、お子さんと一緒にKYOEIの赤道儀をいじっていたzhyaさんが参加してくれました。その後しばらくしてスタベのアルバイトのK君も参加。

中継を初めてすぐの私一人の時は、まだ北の空でうろうろしていて、前回撮影したM101が見えないかなと探していたくらいでした。nagahiroさんが入ってきてからは、こと座でM57を見ましたが流石に小さすぎて点にしか見えず、ヘルクレス座の球状星団M13は結局見つからなくて諦め。仕方ないので、そのまま一気に南の空に行きました。もうこの時間だと天の川がそこそこの高度にきています。

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上の画面わかりますでしょうか。部屋のMacから外のStickPCにリモートデスクトップで接続し、そのリモートの画面をZoomで中継している画面です。右下にSyncScan Proも出ていますが、こちらもStickPC上で動かしています。天の川の中心部がはっきりと写っています。リモートデスクトップの遅延も、Zoomの遅延もほとんどきになりません。右下に干潟と三裂星雲、中央上にオメガ星雲とわし星雲がはっきり見えます。この画面が見えた時、nagahirozさんと二人で「おおっ」となりました。

実際の星空中継はかなり楽しく、またZoomの高解像度で遅延の少ない配信により、星のような一見ノイズと勘違いされやすい映像でもそこそこ見ることができるようです。実際自分でもモニター用に別のPCで見ていたのですが、大元で見ている画面からもあまり遜色なく見ることができています。中継中に参加全員にも聞いてみましたが、十分認識できるくらいきちんと見えているようでした。

次の画面は少し後の時間のものですが、左上に干潟と三裂星雲が写っています。この画面でもわかりますがM6とかM7の散開星団はよくわかりますが、画角には入っているはずのM19やM62などの球状星団はわかりにくいようです。この解像度では球状星団は固まりすぎて見分けがつきにくいのだと思います。最初の方のM13が見つからなかったのも仕方ないかもしれません。

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次に、南から東の空に移ります。途中アルタイルが認識でき、矢座がわかったので、M27を探してみました。下の画像の真ん中ら辺の緑色のがそうです。さすがに50mmしかないので、かなり拡大していてもせいぜいこれくら、かろうじて緑と赤の形がわかるかどうかというところでしょうか。

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ここで、LiveStackでノイズを下げようとしましたが、LiveStackが全くうまくいきませんでした。理由ですが、StickPCが非力でLiveStackの計算が重いことがあると思います。ROIでが面を区切って軽くしてもうまくいかないです。LiveStackのAlignmentのオプションで、認識できた星を表示する機能があるのですが、全然星を認識できていません。重すぎるからなのか、画角が広すぎるからか、それとも星像が歪んでいるからか?ちょっと原因不明なので、後日検討します。Zoomでの会話の中で、星の歪みならPENTAXの6x7レンズで試したらどうかという意見がありました。ちょっと暗いですが、暗さは露光時間を伸ばせばなんとかなるので、うまくいくかもしれません。

Alignment無しで、重ねるだけのLiveStackをしてもいいのですが、10秒もすると星がどんどん流れていきます。AZ-GTiのモーターはその方向に向けるためだけに使い、追尾していないので当たり前ですね。本当は自動追尾するように初期アラインメントをきちんとすればいいのですが、それだとポン置きの手軽さが失われてしまいます。ここはトレードオフです。

最後の画像はサドルから、北アメリカ星雲付近です。右下に網状星雲も見えています。

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富山とは言え普通の住宅地。ある意味光害地の自宅からでこれだけ中継できれば十分でしょう。もちろんアメリカンサイズのQBPが入っているおかげもあり、天の川もこれだけ簡単に見ることができます。こうやって中継で星空を見るのももちろん楽しいですが、これをネタに全国の星仲間と話ができるのも何よりの魅力でしょう。

残念ながらzhyaさんがご家族が寝ているとのことで、声を聞くことができませんでした。遅い時間からの開催でzhyaさんには申し訳なかったです。もう少しして天の川が早い時間に上がってくるようになったら、ぜひ星を求めてでお会いしたお子さんにもみてもらえたらと思います。他の二人とは結構ずっとおしゃべりモードでした。実際の交流があまりできないこの時期、こうやって話ができるのはストレス解消にもなります。また、星空中継だけでなく画像処理とかの経緯の中継にも使えそうで、会話が弾みそうです。

夜も更けてきて、zhyaさんは1時半頃には退散、結局nagahiroさんは午前2時前くらいまで、K君は結局2時過ぎまでいてくれました。K君はM57の撮影をしていたらしくて、最後私と二人になったところで、お互いに撮影状況を映しあっていました。K君は自宅すぐ前の、本当に東京近郊の街中での撮影でした。私もカメラを下に下げて横に360度一周して「こんなところだよ」とか言って説明してみました。互いにこんなことができるのもZoomの魅力かと思います。


まとめ

今回は外出が自粛される状況の中、リモート(と言っても庭ですが)で自宅からの星空の電視観望をZomを通して中継するというテストをしてみました。Zoomの性能に助けられたこともあり、ほとんど不満なく星空を共有できたと思います。また、夏の天の川で広域電視観望システムを確かめたかったのですが、こちらも自宅から天の川を十分見ることができることもわかり、大満足です。

今回はテストでしたが、また気が向いたら中継やりたいと思います。Twitterで呼びかけますので、よかったらフォローしてチェックしてください。


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