雨で星は何も見えないので、機器の調整です。

電視で使っているiOptronの80mmですが、ファインダーがないため初期導入に少し苦労していました。これまでは目分量で鏡筒をターゲットの星の方向に向け、それで視野に入ればばラッキーとしていました。ところが、最初からASI224MCなどのCMOSカメラを使うとセンサーサイズが小さいため、かなり拡大した状態になってしまっていて、なかなかターゲットが視野に入って来ません。そんな時は焦点距離の長いアイピースに取り替えることで比較的簡単に視野に入れることはできるのですが、十字アイピースとかではないのでぴったり真ん中に持ってこれなくて、精度が出ません。ある程度真ん中に入れてから再びCMOSカメラに切り替えてSharpCapなどの十字線の真ん中に持って来れば精度は出るのですが、2回入れ替えなければならず結構手間です。

Nexsterでは初期アラインメントに3つの星の導入が必要なのですが、精度が低いと結構な確率で失敗します。精度を上げるために2回取り替えを3つの星でやるのはさすがに手間なのでなんとかしたいというのが今回の目的です。

ファインダーをつけるのが一番なのですが、できる限りシンプルにという観点から余分なものはつけたくないので、SCOPETECHについているような二つ穴の簡易ファインダーをつけることにしました。実はこれ以前ミニポルタの改造でもやっているのですが、今回は適当なネジ穴がないので、台座のアリガタにM3のタップを切ることで実現しました。L時の金具はコメリで売っている適当なものです。ちょうどアナがいい位置に空いているので楽です。ただし、覗く時の穴は少し小さいのでドリルで適当に大きくしてやります。

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今回家にあるはずの蛍光塗料が見つからなかったので結局実現できませんでしたが、金具の覗く側の方に蛍光塗料を塗っておくと、暗い中穴の位置がよくわかるのでいいとのことです。私はこの間まで気づかなかったのですが、実際SCOPETECHの二つ穴も蛍光塗料が塗ってあり、下のSukeに聞いても蛍光塗料を頼りに穴を見ているみたいです。

あと、以前改良したピント調節の部分にまだ少しガタが残っていたので、筒の内側の、今回は対物レンズから遠い側にパーマセルテープを二重にして貼り付けました。これでガタはほとんどなくなりました。


これで初期導入が楽になるといいのですが。ちなみに、Nexterの初期アラインメントは3つの星を合わせるSkyAlignよりも、水平さえ出してしまえばAuto Two-Star Alignが一番手間が少なくて、導入の失敗も少ないです。最近はこちらの方を主に使うようにしています。あと、どうしても時間のない時は月もしくは木星や土星などの惑星に合わせるSolar System Alignが一番時間がかからなくて重宝します。これも水平を出していることが前提です。

結果はまた追記の形で報告します。