ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ:赤道儀・経緯台・三脚 > NexStar架台

明日から立山の観望会に行きます。その際車は乗り入れることができないので、荷物は基本手持ちになります。過去2回、電視用に自動導入を使いたくてAdvanced VXを持っていったのですが、階段などもあるため、さすがに手で運ぶには重すぎます。

Nexsterの架台を買ってからはずいぶん軽くなったのですが、三脚部分が結構長くてスーツケースに入れることができないことがわかりました。三脚をじっくり見ていると、真ん中のプレートは下側の三脚の部分とは一つのネジで固定され、上側は3つのネジで経緯台と固定されているだけで、真ん中プレートの中心穴はほとんど何も使われていないことに気づきました。

この穴を改造して、軽くて安定なこの間システマティック化したGitzoのバサルト三脚をこれに取り付けることができないか考えました。Gitzo側のトッププレートは3/8インチのネジなので、先の真ん中プレートに3/8のタップを切ります。元から空いている穴の精度が悪いのか、少しだけ斜めになってしまいましたが、無事にGitzo三脚にNexsterの可動部分が付きました。さらに軽量コンパクトになったので、また稼働率が上がりそうです。

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取り付けてから、揺すったりしてみたのですが、さすがGitzoです。ほとんどピクッとも動きません。性能的には十分そうです。

明日の本番でぶっつけで使うのは少し怖いので、今晩早速テストしてみようと思います。


2017年7月12日、平日で少し雲があったのですが、NexStar 4SE用架台のテストをしてみました。

結論としては思ったよりかなりいいです。アラインメントは簡単で、撮影さえしなければ眼視や電視では十分な精度でしょう。Advanced VXよりはやはりはるかに軽いですし、MEADEのETX-60ATよりは重いですがそのぶん精度と十分な安定性(観望会などでトラブルなく信頼できるという意味)があります。即実践投入できそうです。

まず、初期アラインメントも何通りか方法がありますが、一番簡単な「Sky Align」は、とりあえず3つの明るい星(惑星でもいいとのこと)を入れるだけの手軽さです。今回はベガとアルタイルとスピカで試しました。実は今回は水平も、北の方向も何も取らずに試したのですが、 それでもそこそこというか、十分合ってしまいます。ただし、マニュアルを見ると水平は取ったほうがいいとのこと。水準器をどこかに取り付けようかと思っています。

マニュアルは日本語版が付属されていたのですが、6SEか8SE用の英語のものを日本語に訳したものみたいで、全く同じものがネット上にもありました。どなたかが翻訳されたのでしょうか、とても役に立ちます。 

惑星だけを使った「Solar System Align」もできるようですが、こちらはあまり正確ではないとマニュアルに書いています。今回は水平を全くとていなかったので、やっぱりボロボロでした。水平をきちんと撮ってから試したいと思います。

「Two Star Alignment」 はAdvanced VXで使っているアラインメント方法と同じで馴染みがあります。「Auto Two-Star Align」というのもありますが、こちらは今回は試していませんので、またいつか試して見たいと思います。


使い勝手ですが、 Advanced VXのコントローラーよりボタンの数が少ないので少し戸惑いますが、普通に操作するぶんには十分わかりやすいです。導入速度もAdvanced VXほど速くはないですが、全く問題ないレベルでしょう。最後の微調整で流れて止まるまでの時間が思ったより長いのが気になったくらいですが、これも十分許容範囲です。

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今回はテストで木星、土星、M57、M27、月と導入しましたが、いずれも十分な精度でした。鏡筒はとりあえずFS-60CBです。

その際ASI178MCで電視で試しました。ASI224MCに比べてセンサー面積が大きいのと、周辺の収差が気になったのでレデューサも入れずに試しました。月がちょうどぴったりくらいの大きさで入って、PCの画面の解像度に比べても十分な高解像度で見えます。画面上で拡大するとまるで月を探索しているみたいです。前回のイオンの観望会で月をあまり見せることができなかったので、これは観望会にいいと思いました。実は月は観望会では大人気メニューの一つなのです。 

色々忙しかったのと、梅雨でネタがないのを理由に更新をサボっていたので、久しぶりの更新になります。この時期ポチリヌス菌に感染しないようできるだけ控えてていたのですが、久しぶりの買い物をしてしまいました。購入品はCelestronのNexStar 4SEの架台部分だけで、アリガタ溝バージョンの汎用性が高いほうのやつで、ヤフオクのジャンク品です。 一昨日落札して今日届きました。よく見ると元々仙台のとある高校で購入されたもののようで、平成21年度の備品シールが貼ってありました。たかだか6年前くらいのものなので全然古くありません。

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目的は電視用で、できるだけ軽く持ち運びができる自動導入が欲しかったからです。同じ目的で以前MEADEのETX-60ATを同じくヤフオクで落としたのですが、色々改良して動くようにはしましたが、やはり三脚がないのと、機械系の不安定性から導入失敗が何度かあり、実際の観望会に実戦投入するに至りませんでした。観望会はお客さんがいるので、がっかりさせないためにも信頼して使えるという意味での安定性が非常に重要になります。

電源は電池もしくはDC12Vみたいですが、基本的に電池が前提で、ACアダプターなどの類は付いていませんでしたが、同じCelestron AVXを使っているので、ケーブルやバッテリーも同様のものが使えます。また、アイピーステーブルを無くしているようで、付属していません。これはオークション時の注意事項にも付属しないことが書いてあって、KENKOサイトで購入できるとのことなのですが、AVXと同様のもののようなので、使いまわすことにします。あと、3つあるゴム足のうちの一つがなくなっていましたが、これもオークション時に注意事項に書いてました。実際には三脚にはめるときにゴム足が無いとネジのところが隙間から見えるようになるためむしろ便利なので、もしかしたらわざと外して使っていたのかもしれません。

さて、部屋での動作チェックは少なくとも問題なさそうです。ハンドコントロール(コントローラーと言わないみたいです)はAVXのよりもボタンの数が少なく、今回のものは日本語にも対応していないみたいです。そこらへんは特に問題はないのですが、一番困ったのはハンドコントロールが架台から外れないことでした。マニュアルには上にあげて引っ張ると外れるとか書いてあったのですが、とてもじゃないけどそんなレベルでは外れません。仕方ないのでマイナスドライバーを2本使い、少しずつ隙間を開けながらやっと外すことができました。どうやら本来はまる位置よりさらに一段奥までカッチリと入り込んでしまっていたようです。設計ミスの気がします。本来はまる位置だとスッと外すことができますが、さらに奥に入れてしまうとやはり手で外すことはできないです。簡単に奥まではまり込んでしまうので、使用時には注意が必要です。

今回は架台のみでC4鏡筒は付いてこなかったので、これまでのFS-60CBにするか、EXT-60ATの鏡筒部分だけ外してアリガタ溝をつけて使うかしようと思います。


もう少し詳しい動機を書きます。これまで何度か立山に行く機会があり、実は6月24日も行ったのですが、この日はあいにくの曇りでほとんとなにも見ることができなかったので、このブログの記事にすることもしませんでした。晴れていればそこで観望会をするのですが、立山はマイカー規制があるので、機材を手で持ってケーブルカーやバスに乗らなくてはなりません。電視で自動導入をしたいため、AVXを持って行っていたのですが、重くて重くて、なんとかならないかと思っていたのが一番の動機です。同じ自動導入ですが、AVXに比べれば遥かに軽いです。また、MEADEとCelestronを使う場合にCelestronの方が相当問題が少ないとCloudy Nightsにいくつか投稿があるのを見たので、安定動作に期待したいと思います。一度手近な観望会で実際導入して試してみます。

 

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