ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ:観測機器 > ASI178MC

あけましておめでとうございます。昨年も星を思う存分楽しむことができ、またたくさんの方にお世話になりました。今年も電視観望を始め、色々試していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

年末実家の名古屋に移動してすぐにSCOPIOに顔を出しました。すでに天文ガイドと星ナビが入荷しているとのことなので、それが一番の目的です。富山だと1月5日になるまで買うことができません。他に特に何も買うこともなかったのですが、MEADEの25㎝のシュミカセが三脚架台込みで出ているのに少し気がひかれました。経緯台は壊れていてコントローラーも無いとのことなのですが、修理して使うのも面白いかもしれません。自宅に同じ25㎝の鏡筒が使えずじまいであるので、何とか使える架台が欲しいのです。鏡筒が2本になってもしょうがない気もしまが、いつか将来の双眼を見越して手に入れておくのもありなのかもしれません。結局決心がつかなくて今回は見送りになってしまいました。

それより印象深かったのが、店長さんが電視観望に興味を持っている人が昨日来ていたと言っていたことで、このほしぞloveログも見てくれている方がいると聞いたことです。そんなことを店長さんとしゃべっていたら、いつのまにか何人かのお客さんが来ていて、その中にそのほしぞloveログを見ている方がたまたま昨日買い忘れがあったとのことで、その日も来店していました。店長さんが紹介してくれて、少しお話しすることができました。なんとCelestronのSkyrisで電視を試しているそうです。型番を聞くことはできなかったのですが、例えばSkyris 236CはSONYのIMX236を使っているとのことで(でも、IMX236の製品情報がほとんど見つかりませんでした。少し違う系列なのでしょうか?)、電視にも十分な性能があるのかと思われます。その後Twitterでやり取りすることもでき、撮影時の写真を見たらM42が結構きれいに映っています。こうやってカメラごとの情報が集まてくるといいのですが。電視観望が思ったより広がっていることが実感できました。

さて、新年最初はスーパームーンです。富山だと冬の間は天気が悪いので、先月のスーパームーンも諦めてしまいましたが、年末年始で実家の名古屋に来ているので、さすがは冬の太平洋側、天気はバッチリです。場所はお城の近くの名城公園というところで、 スターバックスの隣のすごく明るい場所での撮影です。実際の満月は明日の朝11時なので、1日の夜か2日の夜が見頃となりますが、明日は富山への移動になるので、今日のうちの撮影としました。


「スーパームーン2018」
 
rotation
名古屋市名城公園 2018/1/1 22:22
FS-60CB + ZWO ASI178MC + Advanced VX
Shutter 5.0ms, gain 0, 200/1000 frames
SharpCapで撮影、Autostakkert2.6, Resistax6, PhotoshopCCで処理 


今回は実家での新年会が終わってから、うちの子二人と、甥っ子と姪っ子の4人を連れての月見となりました。途中少し雲もありましたが、雲がかからない時間で撮影を終えることができました。街中ですが、満月の月なので光害は特に問題なく、すごく綺麗な月を楽しむことがきました。

IMG_3406


名城公園は昔は普通の公園だったのですが、最近はスターバックスができていたり、おシャレなスポットになっているみたいです。撮影しているときはまだスタバも空いていて、子供達は寒いと言ってスタバに入っていましたが、セットアップができた頃から出て来て、月を楽しみました。せっかくのスーパームーンなので、スタバから帰る人たちにも何人かに声をかけて、一緒に月を見ることができました。



 

2917年10月27日、月面Xが出るとのことで、雲間の晴れの時を狙って月を撮影しました。上弦の月の前日で、ほぼ半月に近いです。

といっても元々月を撮影するのが目的だったわけではなく、次の日の立山での観望会に備えて、電視観望の機器のチェックが第一目的で、あ、そういえば月面Xだったと思い出しとっただけです。なので架台は赤導儀ですらなく、経緯台のNexsterでした。まあ、露出時間が短いのと、後でスタックするので赤導儀である必要もないのですが。

2017-10-27-1021_3-RGB-Moon_lapl5_ap5261_rs_ps_cut2_phto


富山県富山市 2017/10/27 19:21
FS-60CB + ZWO ASI178MC + Nexster経緯台
Shutter 5ms, 21fps, gain 120, 900/1000 frames


肝心の月面Xはというと、きちんと写っているようです。月面Vも写っています。それぞれ左下と右上です。

2017-10-27-1021_3-RGB-Moon_lapl5_ap5261_rs_ps_XV_photo

なんでも月面Vのすぐ横にウサギさんがいるとか、いないとか。

先週に引き続き、昨晩も晴れわたっていたので月齢13.7日の月を撮影しました。澄み渡った空に浮かぶ、満月直前の透き通るように綺麗な月でした。


「月齢13.7日の月」

2017-09-04-1131_2-RGB-Moon_lapl6_ap1821_w_ps

富山県富山市 2017/9/4 20:31
FS-60CB + ZWO ASI178MC + Advanced VX
Shutter 4.0ms, 28fps, gain 50, 200/1000 frames



「湿りの海付近」
 
2017-09-04-1150_5-RGB-Moon_lapl5_ap6181_w_cut

富山県富山市 2017/9/4 20:50
C8 + ZWO ASI178MC + Advanced VX
Shutter 10.0ms, 27fps, gain 100, 200/1000 frames 



「ティコ」

2017-09-04-1152_0-RGB-Moon_lapl5_ap7347_w

富山県富山市 2017/9/4 20:51
C8 + ZWO ASI178MC + Advanced VX
Shutter 10ms, 30fps, gain 100, 200/1000 frames 



「シッカルド」

2017-09-04-1218_6-RGB-Moon_lapl4_ap6466_w_cut


富山県富山市 2017/9/4 21:19
C8 + Celestron3倍バロー + ZWO ASI178MC + Advanced VX
Shutter 7.5ms, 27fps, gain 300, 200/1000 frames 



「コペルニクス、ケプラー、アリスタルコス」

2017-09-04-1229_9-RGB-Moon_lapl5_ap6609_w

富山県富山市 2017/9/4 21:30
C8 + ZWO ASI178MC + Advanced VX
Shutter 5.0ms, 18fps, gain 150, 200/1000 frames 



「雨の海と氷の海」

2017-09-04-1235_4-RGB-Moon_lapl5_ap5446_w


富山県富山市 2017/9/4 21:35
C8 + ZWO ASI178MC + Advanced VX
Shutter 5ms, 28fps, gain 150, 200/1000 frames 



C8の焦点距離2000mmは高解像度のASI178MCで多数枚のスタックが生きてくるような範囲で、ほとんど画像処理が必要ないくらいシャープに出てきます。

一方3倍バローでの拡大撮影はシャッタースピードを速くしてみましたが、それでもまだ眠たい感じが残ってしまいます。少しピンボケのような感じもします。鏡筒自体の調整をあまりしていないので、一度きちんと見直してみようと思います。もしくはもっとスタック枚数を増やす方向の方がいいのでしょうか?






 

2017年6月9日、この日は満月。先日までの木星撮影は(見え方もイマイチだったので)休憩して、CMOSカメラのASI178MCの高解像度を利用して、動画で月を撮影してみました。


2017-06-09-1258_5-RGB-Moon_lapl3_ap2252_Drizzle15_w_view

富山県富山市 2017/6/9 21:58
FS-60CB + ZWO ASI178MC + Advanced VX
Shutter 2ms, 21fps, gain 110, 950/1000 frames

機材はFS-60CB+flattener (f=374mm, F6.2) + ASI178MC。このセットアップでちょうどいい具合に月が全て枠に収まります。赤道儀はいつものAdvanced VXです。FS-60はC8の上に亀の子状態で乗っかっています。この日も自動導入とかなしで、マニュアル導入。追尾モードは月にしておきます。

撮影方法は惑星の時のを応用しています。FireCaptureの重要そうなパラメータだけ書いておきます。
  • Frames captured=1000
  • File type=SER
  • Binning=no
  • ROI=3096x2080
  • FPS (avg.)=21
  • Shutter=2.000ms
  • Gain=110 (21%)
  • WBlue=99
  • WRed=60
  • Brightness=100
  • Sensor temperature=36.6 °C
 その後の処理も惑星と似ています。大きく違うところだけ書いておくと、AutoStakkert3で「Noise Robust」は2にしました。Analysisをしたらクオリティーの100から0まで、波打つように構造体がはっきり見えたので、明るいものを見ているのである意味当たり前なのですがほとんどクオリティーが高いと判断して、95%をスタックしました。1.5倍Drizzleはダウンスケール以外は推奨しないとか出るので恐れていたのですが、元の解像度がすでに3000x2000とかなので3倍はきつかろうと思い、今回試しに1.5倍を使ってみました。

意外なのはRegistaxでした。すでに細かい画像だからなのか、ほぼ空間周波数の一番細かい1だけの使用でこれもそこまできつく使えず、あとほんの少しだけ2を使ったくらいです。 これでもかなり細かいところまで出るので、あとはPhotoshopで適当に処理しました。

出来上がった画像が上のものになります。月をまともに、しかも動画で撮影したのは初めてなのですが、満月ということと、結構綺麗に出たみたいなので、まあ満足です。


あと、おまけでストロベリームーンです。なんでも北米のイチゴの収穫時期なのでこう呼ぶのだとか。

2017-06-09-1258_5-RGB-Moon_lapl2_ap2252_strawberry

実は私の誕生日が6月で、うちでは家族の誕生日は必ず手作りのショートケーキを作り、カレーライスを食べます。ケーキ作りは私の担当なのですが、いつもイチゴをたっぷり使います。ただし私の誕生日だけは妻と子供がケーキを作ってくれますが、なぜかイチゴが売っていなかったり高かったりで、このストロベリームーンの月だけイチゴが入っていません。

IMG_0989






 

2台目のCMOSカメラが必要になってきて、どうするか悩んでいたのですが、ついこの間の4月12日にZWOに直接頼んだものが、なんとわずか3日後の今日4月15日に到着してしまいました。US$300以上だとFree fast shippingが選べるのですが、それにしても速いです。支払いはPaypalですが、その場で決済ができるし、数日で届くならもう海外と言って躊躇する必要はないのかもしれません。初期不良とかの時はやはり面倒にはなりますが。

IMG_1683

結局選んだのは ASI178MC。いろいろ悩んだのですが、HUQさんが同じセンサーサイズのASI185MCでうまくいっているのは聞いているので、それよりも高解像度でだいぶん感度が低いASI178MCでどこまで電視ができるのか、どうしても確かめたかったからです。最悪もし電視で使えなくても電子ファインダーとしての使い道はあるはずなので、無駄にはならないはずです。ASI224MCでは付いてこなかったレンズキャップが新たに付属しています。Cマントアダプターなどは以前と同じものです。


早速ですが、今日は晴れていて、しかも22時くらいから月の出なので、写真撮影はあまり期待できないため、新カメラのテストとしました。 

まずはファーストライトでM42です。もたもたしていたら西の空の低いところにきてしまっていました。

IMG_1684


真ん中斜めの黒い太い影は電線で、下の三角の影は隣の家の屋根です。低いところということもあり、ASI224MCでよく見えていた構造とかまであまりよく見えていません。これはASI224MCに比べてRの感度が低いので、Hαが見にくいのかもしれません。時間がなくてあまり試せなかったので、星雲に関しては後日もう一度比較しようと思います。


さて、気づいたことですが、
  • ASI178MCとASI224MCをサンワサプライ製のUSBハブUSB-HAC402BKを使うことで、同時に2つのSharpCapを立ち上げそれぞれ表示できることが確認できた。
  • センサーサイズがASI224MCより大きいため、ASI224MCで入れていた0.5倍のレデューサーを外したらこれまでとほぼ同じ画角になる。レデューサを外せるので星像が流れない。これは結構なプラス。
  • 明るい時にASI178MCの出力画像を見ると、ASI224MCで必要だったIRカットフィルター無しでホワイトバランスが取れている。
  • Gainが510までしかない。(ASI224MCは600まで。)
  • Image ControlsのBrightnessが600まである。(ASI224MCは240まで。)
  • Stack中のDisplay ControlsやHistgramの反応速度が著しく遅い。一回、一回のスタックが終わるまで変更が適用されない。ここは大きなマイナス。
  • 左右下隅にかなり明るいノイズ、右上にも多少明るいノイズが見える。 これも結構なマイナス。 

次に、実際に時間をかけて撮った映像です。ターゲットはM100です。まずはASI178MCから。隅に明るいノイズがあるのが見えます。また横縞ノイズも見えるのと、全体的にノイジーです。星像は丸に近いです。露光時間が8秒、ゲインが450になっています。スタック時間は120秒程度です。M100を確認することはできます。右にNGC4312も見えます。

ASI178MC_M100_nobinning


次に同じ画角でASI224MC。0.5倍のレデューサーとIRカットフィルターが加わっています。そのため4隅が流れます。露光時間は8秒、ゲインは330です。スタック時間は同じく120秒です。上より明らかにノイズが少ないです。。M100の腕まで綺麗に見えています。

ASI224MC_M100_nobinning_120sec


ゲインが450と330なので、120違います。ヒストグラムを見るとピークの位置が大体位置が合っているので、これくらいのゲインの違いで、ほぼ同じ明るさになるということです。ゲインが60違うと2倍のゲイン差になるので、120違うというと4倍違うことになります。SONYの提唱するSNR1sでの検知できる最少光の差がIMX224が0.13ルクスとIMX178が0.46ルクスで3.5倍くらいの差なので、4倍違うというのはほぼ一致します。これが一番知りたかったことですが、電視に限って言えばSNR1sの値で性能が決まってしまうといってあまり間違いがなさそうな印象です。



さて、画面だけ見比べるとASI178の方でゲインさえ上げてしまえば、同じような明るさになりそこそこ映るので、あまり差がないように思えるかもしれませんが、実感としてはASI224MCの方が圧勝です。上の画像はスタックした画像なのでわかりにくいのですが、スタック一番最初の一発目に出てくる画像で認識できる天体に大きな差があります。電視ではリアルタイム性が重要になってくるので、一発目の画像の質が結構需要になってきます。そういった意味でASI224MCの方が圧勝という印象です。


また、同じ時間かけたとしてもASI178の方がゲインが高いので、そのぶんノイズも大きくなります。すごい単純計算(同じゲインの時に、同じノイズが出るとかいう適当な仮定をした場合ですが)で見積もると、ゲイン差が約4倍なので、同じ時間をかけて撮ると、ノイズはsqrt(4)=2倍の差になります。この2倍のノイズを同程度のS/Nまで持っていくためには4倍の時間をかけて初めて同程度のクオリティーとなります。至極真っ当な結論です。

同程度のクオリティーを出す場合、露出時間がゲインに比例するということは覚悟していて、まあその通りに近い結果なのですが、印象としては電視に限っていうと一発目が重要だということが実感できて、結局期待はずれでした。残念ですが、ASI178MCは主に電視ファインダーなど、広い画角で高解像度が生きる方向で使っていきます。



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