ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ: 一般


妻の誕生日

星を始めてから晴れてると平日休日限らず夜が忙しかったりするので、最近は料理をすることがめっきり少なくなってしまっていました。

今日は妻の誕生日。普段の罪滅ぼしにケーキを作りました。でも久しぶりなので、うまく作れるかどうかちょっと心配でした。

昔、アメリカ滞在中に大きなオーブンがあった(普通の家庭には、たとえアパートメントでも必ずついてます)ので、その時に考えたスポンジケーキとシフォンケーキの中間のようなレシピです。

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妻にレシピを教えた時のメモです。1998年の雑誌でもうボロボロです。

アメリカのケーキは、と言うかケーキだけでなくいろんなものが美味しくないので、ケーキ、お寿司、うどんとか、工夫していろいろ作ってました。うどんを夜に足でこねていると、下の階の人が驚いて訪ねてきたのは今でもいい思い出です。


ケーキを作ってみよう

今回久しぶりにケーキを作るにあたり、もしかして今のブログを書いているノリで、細かいコツとかまで書いてみたらどうかと思い、試しに書いてみることにしました。いつものように長いですが、もし誰かが活用してくれたら嬉しいなあと思います。

特徴
  • スポンジケーキとシフォンケーキの中間みたいな仕上がり。
  • 甘さ控えめ。
  • 中沢の生クリームを使っています。これはスーパーでも手に入り、変な材料など入っていない純生クリームでとても美味しいです。乳脂肪分が45%と36%のものがありますが、ケーキだと36%の方がいいと思います。
  • 生クリームと果物をたくさん使った贅沢な作りで、下手なケーキ屋のケーキより美味しかったりします。
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材料

スポンジ
  • 玉子: 4個(卵黄4個分、卵白4個分と言う意味です。普通は卵黄と卵白の数が違って無駄になるのですが、ここではあわせてます。)
  • 砂糖 70g
  • 水: 110cc
  • サラダ油: 80cc (適当な好みの油でいいです。)
  • 小麦粉: 130g
  • ベーキングパウダー: 小さじ2/3 (なくても構いません)

シロップ
  • 砂糖: 25g
  • 水: 50cc

生クリーム
  • パックの生クリーム 200ccを2パック(中沢の36%フレッシュクリームがおすすめです。)
  • 砂糖(色がつかないように白糖がいい): 生クリーム200ccあたり10gで計20g

仕上げ
  • 好みのフルーツ(今回はイチゴを2パック贅沢に使いました。他にも、キウイやブルーベリー、季節で果物が手に入りにくい時は、缶詰の桃などで補充したりしてます。)

用意するもの
  • 大きめのボール2個
  • 電子計り(1g単位まで測れるもの)
  • 泡立て器(電動のほうが楽)
  • へら
  • ホールケーキの枠(今回使ったのは6号、直径18センチのもの)
  • オーブン
  • ハケ(シロップ塗り用)


作り方

スポンジ:

1. まず玉子4個を、卵白と卵黄に割りながらわけ、2つのボールにそれぞれ入れます。その際、卵白に卵黄が絶対混ざらないようにしてください。卵黄が混ざると卵白がうまく泡立たないことがあり、全部作り直しになります。

2. 卵白、卵黄のボールに、砂糖70gを半分づつ分けて入れます。その際、電子計りに例えば卵白の入ったボールごとのせて、秤のスイッチを入れると、その時の重さが0gとなるので、そこから改めて35gになるように砂糖を入れておけばぴったりの量を入れることができます。卵黄にも同様に砂糖を35g入れます。

3. 卵白を泡立て器で泡立てます。この際、必ず卵白から泡立ててください。卵黄を先に泡立てて、泡立て器についた卵黄が卵白に混ざると、卵白はうまく泡立たないことがあります。
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4. 卵白の泡立ては、泡立て器をひっくり変えてしツノが出るくらいがちょうどいいです。泡立てすぎると分離してまうので、後もうちょっとかというくらいで止めておくのがいいです。

5. 卵黄は、泡立て器で混ぜていくと、まるでマヨネーズのようになります。マヨネーズ状になってなかったらまだ不十分です。
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6. 次に卵黄の方に水110ccを加えます。この際も、電子計りを使うと正確に測ることができます。ボールごと電子計りに載せスイッチを入れ、0gのところから110gになるまで水を入れていきます。
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7. ここでまた泡立て器で卵黄の方をよく泡立てます。1-2分でしょうか。

8. さらにサラダ油80ccを入れます。こちらは水より1割ほど軽いので、電子計りで90g増えたところでストップします。

9. さらにまた泡立て器で卵黄の方をよく泡立てます。これも1-2分でしょうか。

10. 次に小麦粉130g(電子計りで見ながら)とベーキングパウダーを小さじ3分の2入れます。ベーキングパウダーはなければ入れなくても構いません。それでもうまく膨らみます。ここで重要なのは、小麦粉を混ぜるときは泡立て器なら一番回転を低くして、できるだけざっくり混ぜることです。あまり混ぜすぎず、白いところがなくなって後少しくらいでしょうか。

11. 最後に、卵白を卵黄の方に加えますが、まずは卵白の3分の1くらいを卵黄の方に入れます。今度は泡立て器は使わずに、ヘラでざっくり混ぜます。これも白いところが見えなくなったら十分です。残りの3分の2の卵白も入れて、同じようにヘラでざっくり混ぜます。
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12. できた生地をケーキの型枠に入れます。ここでのポイントは、ケーキ枠にバターや油を塗ったり、クッキングペーパを底や周りに置かないことです。焼き上がった時に、生地が枠にくっついた状態を保つことで、せっかく膨らんだスポンジが縮んでしまうのを避けるためです。生地が余った場合、他の小さなアルミの方に入れてカップケーキにしたりしてます。
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オーブンを170度にして、45分間焼きます。あらかじめ余熱で温めておくといいですが、忘れててもなんとかなります。


シロップ作り

1. スポンジを焼いている間に、シロップを作ります。砂糖25gを耐熱の容器に電子計りで正確に計って入れます、水50ccをこれも電子計りで50g分になるように正確に測ります。
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計量カップで正確に測ったと思っても、結構誤差があります。
重さでぴったりにしたら、カップに残ってしまいました。

2. シロップの入った耐熱容器を電子レンジに入れ1分ほど温めます。温めたあと、一見砂糖は溶けているように見えますが、下に固まって残っていることもあるので、よくかき混ぜてください。

3. できたシロップはラップをかけて、粗熱を取るために放置しておきます。
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生クリームの泡立て:

1. さらに生クリームも、この間に泡立ててしまいましょう。必ずボールを2つ用意します。スポンジを作った時のボールでいいでしょう。よく洗って、水分をよく拭き取っておいてください。

2. 一つの(大きさが違うなら大きい方の)ボールには氷と水を入れておきます。
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3. もう一つのボールには生クリーム2パック(400cc)をいれ、砂糖を1パックあたり10g、この場合合計20g入れます。標準より少ない量ですが、淡い甘さになります。
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4. 生クリームの入ったボールを、氷水の入ったボールに重ねて、冷やしながら泡立てます。寒いところで泡立てれば特に問題ないのですが、夏場や、冬でも暖かい部屋で泡立てると空気の温度で生クリームが暖まってしまって、固まりにくくなることがあります。2パックで少し量が多いので、5分ほどでしょうか、多少時間がかかります。最初は泡立て器を高速にして混ぜて、ある程度固まってきたら微調整のために回転速度を落とします。
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スポンジの焼き上がり

1. スポンジは途中、30分くらい焼いたところですこし様子を見て、そこそこ膨らんでいるのを確認します。その時点で膨らんでなかったら何かおかしいです。

2. 焼き上がったら外に出して、ケーキの枠をひっくり返して萎んでしまわないようにします。十分冷めるまで逆さまのままにしておきます。
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3. 粗熱が取れたら、型枠の周りにナイフを入れ、スポンジを型枠から外します。
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4. 作っておいたシロップを、表面と、側面も忘れずに、たっぷり塗ります。
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5. ケーキを2段にする場合は、パン切り用包丁などで半分の高さで切ります。大抵斜めになってしまうので、爪楊枝を同じ高さに周りに刺すなどして高さに気をつけながら切っていきます。

6. 切った面にも、両面ともシロップをたっぷり塗ります。

7. ケーキの型の裏面の方を、包丁などで切り込みを入れながらスポンジから外します。裏面にも忘れずにシロップをたっぷりと塗ります。


飾り付け

1. 今回は季節のイチゴを2パック贅沢に使うことにしました。水で洗って、ヘタを切り、キッチンペーパーで水気を十分に取っておきます。
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粒の大きさを変えて2パック買ってきました。
右は中段、左は上にのせます。

2. スポンジのどちら側を使うかですが、底面が綺麗なので、こちらを上向きにすると仕上がりが綺麗になるかもしれません。まず実際に使うお皿に下の段のスポンジを置きます。

3. その上に生クリームをこれはそれほど厚くなく塗ります。
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4. イチゴをひとパック分敷き詰めます。大きなイチゴは厚くなりすぎてクリームが足りなくなる時があるので、小粒のものを選んだほうがいいでしょう。
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5. 隙間に生クリームを詰めます。端の方までクリームを入れておかないと隙間になったりしてしまいます。

6. 上の段のスポンジをのせます。
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7. 生クリームは、まずはサイドから塗っていきます。隙間が空いていると結構な量が入りますので、少し節約しながら塗ります。

8. 残りの生クリームを上面に乗せていきます。サイドと上面は、ケーキ用のヘラがあると生クリームを平らに塗ることができます。
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9. 好きな飾り付けをしてもいいのですが、うちは大抵フルーツを乗せるだけです。今回はイチゴまるまるひとパックを上に乗せてます。上のイチゴは贅沢に大粒のものが見栄えがしていいでしょう。
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10. あとは、生クリームを塗る時にお皿のケーキの周りについたものを拭き取って完成です。食べる直前まで冷蔵庫に入れて冷やしておきましょう。


最後に

どうだったでしょうか?全く星と関係ない記事ですが、たまにはこんなこともいいかなと。いつものブログのノリで、事細かに書いてしまいました。

普段撮影などでご家族に迷惑をかけている方がいましたら、一つこんなお菓子作りに挑戦して、ご機嫌をとってみるのはいかがでしょうか?


全国天文ファンの皆様

天リフさん主催の
「日本全国天文ファンオンラインリレー」
が2021年1月16日(土)18時より開催されます。
Youtubeでの配信になります。


当日のリンク先はここになります。 




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7人が10分ずつ順番に出てきて、天リフ編集長と絡む予定です。

「ほしぞloveログ」も出演します。電視観望について紹介しようと思っています。できれば当日の空から星雲など映し出したいのですが、北陸の冬の天気はなかなか厳しく、今の予報でも当日は雨か雪のようです。その場合は機材の説明とかを考えています。

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当日のプログラムはまだ変更などあるかもしれませんが、以下のようになっています。

1.niwaさん:全てを晒します。私の「ご近所撮影」ライブ中継!  「たのしい天体観測」https://masahiko.me 2.荻野さん;コロナ禍下で星空を楽しむ方法を探る  「奥三河☆星空の魅力を伝える会」https://hoshi-cafe.wixsite.com/sommelier 3.玄さん:わが巨筒 腰を大事に 振り回す 〜30cmF4ニュートン運用事例  「玄の館 ブログの部屋」https://genyakata.blog.fc2.com 4.satoru takagiさん:超光害地での近赤外による銀河撮影とトライバーティノフマスク  https://github.com/cytan299/tribahtinov/blob/master/translations/README_JA.md 5.南口さん:アナログレジェンド機材を最新のデジタルで楽しむ!(MS-3 + StarSenseExplorer)」  「星見屋.comhttps://hoshimiya.com 6.samさん:光害地でも星雲が見える。豪雪の富山から電視観望  「ほしぞloveログ」http://hoshizolove.blog.jp 7.utoさん:東京の窓から 5cm 反射望遠鏡で天体を観察する  「light_bucket_18のblog」http://uto18.blog.jp

この間の日曜に出演者で打ち合わせをしましたが、かなり楽しくなりそうです。niwaさんは走って中継するみたいです。utoさんも星空を中継するみたいです。天リフ編集長のツッコミも楽しみです。

星が好きな方はもちろん、星を最近始めた初心者、星に興味があるけど敷居が高そうでとかいう方も、是非ともご参加ください。初心者から、マニアまで幅広い話が展開すると思います。 

たくさんの方のご参加お待ちしています。

今回サイトロンさんから、まもなく発売される予定の入門用のCMOSカメラをお借りすることができました。まだ型番もついていない段階のものです。いい機会なので、このカメラを使ってできるだけ手軽な電視観望を試してみることにしました。

(2020/10/12追記) 2020年10月10日に正式発表されました。型番はSV305-SJとなります。SJはサイト論ジャパンの頭文字だそうです。販売ページはこちらになります。




星や宇宙のことに興味があり、できるなら星雲や星団、銀河などを見てみたいけれども、難しいのではないかと思っているような方にお役に立てたらと思います。もしよければ、この記事を読んでぜひ電視観望を試してみてください。


電視観望で宇宙を見る

もしかしたら、星雲や銀河を見るためには大きな望遠鏡が必要だと思っていませんでしょうか?

昔は確かにそうだったかもしれません。でも最近はCMOSカメラと呼ばれる高感度なカメラを使うことで、以前からは考えられないくらい小さな望遠鏡で、はるかに手軽にきれいに星雲などを見ることができるようになってきました。今回もガイド橋と呼ばれる、むしろ普通の望遠鏡よりも小さな鏡筒を使っています。

今回紹介する電視観望と呼ばれている方法は、大きくわけて4つのものが必要になります。

  1. CMOSカメラ
  2. 鏡筒(望遠鏡)
  3. 自動導入の経緯台もしくは赤道儀と三脚
  4. Widowsコンピュータ
順番に見ていきましょう。


1. CMOSカメラ

カメラはCMOSカメラと呼ばれる、天体用に販売されているものが適しています。今回使用するサイトロン から販売されるCMOSカメラは、電視観望をすることができるカメラの中では最も安価な部類になると思います。

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実はこのカメラ、SVBONY社のSV305と同等品で、違いはフィルター部のみ。SV305はセンサーの前に赤外線カットのフィルターが入っているため、星雲のHαの赤色を出すのに苦労しているという情報があります。今回のサイトロン社のカメラはフィルター部を通常の保護ガラスに変えているとのことで期待できそうです。

上の写真にはカメラの先端にUV/IRカットフィルターというものが付けてあります。これは赤ハロと呼ばれる星が肥大することを防いだりする役割があります。(2020/10/12追記: 正式発表を見るとこのUV/IRカットフィルターが付属した形での販売となっています。)


2. 鏡筒

カメラが入門用で比較的安価に購入できる反面、センサーの面積が小さく、天体の導入がなかなか大変になります。そのため、鏡筒(望遠鏡)はできるだけ短い焦点距離のものにして、広角で広い範囲を見るようにして、導入をしやすくしようと思います。例えば焦点距離が200mm台くらいになるとアンドロメダ銀河が画面にちょうど収まるくらいになります。ところが、焦点距離200mm台の短めの鏡筒を探すのは意外に難しく、今回はガイド鏡として販売されているSky-WatcherのEVOGUIDE 50EDを使ってみることにしました。



焦点距離は242mmなのでちょうどいいくらい、またEDレンズを使いながら税込で実売2万5千円くらいと、性能の割に比較的安価です。


EVOGUIDEを箱から出すと、ガイド用のマウントがついています。

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このままだと扱いにくく、経緯台や赤道儀に直接取り付けたいので、下のマウント部を取り外し、代わりにVixen規格のアリガタを取り付けました。

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今回は上の写真のように手持ちのアリガタを使いましたが、例えば下のリンク先のアリガタのように真ん中に溝が切ってあるものならネジとナットで止めることができるはずです。このように、自分でいろいろカスタマイズすることで応用が広がります。




鏡筒にCMOSカメラを取り付け準備完了です。ちなみに、緑のリングはこれくらいの位置でピントが出るはずです。実際に使う場合は参考にしてみてください。

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3. 自動導入経緯台AZ-GTi

電視観望の場合、目的の天体を次々見ていくことになるので、自動導入ができる経緯台や赤道儀があると便利です。今回はSky-Watcherの自動導入経緯台AZ-GTiを使います。




AZ-GTiを三脚に乗せ、鏡筒とカメラを取り付けます。この時、AZ-GTiについている水準器を見て、きちんと水平に設置されているか確認します。また、AZ-GTiの背の部分についている大きなネジを緩めて、鏡筒もできるだけ水平になるようにして再びネジを締めます。さらに、AZ-GTiの下の方についている小さいネジを緩めて、水平方向に回転させて鏡筒の先が北になるように向け、最後にネジを締めます。

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4. Windowsコンピュータのセットアップ

電視観望にはWindowsコンピュータが必須です。ノートPCだと便利です。手持ちのPCがあればまずはそれで試すので構いませんし、もしあまりのPCとか無ければPCを別途用意して下さい。少し前の安い中古PCでも十分楽しむことができます。Windows10が入っている時代のものならば十分なはずです。

PCにはSharpCapというソフトを入れてください。この際、必ず32bit版を使うようにしてください。今回のカメラはまだ64bit版では動かないようです。



PCの準備ができたら、次に、カメラをコンピュータにUSBで接続します。USB2.0という少し前の規格になりますので、ケーブルの種類に気をつけてください。コネクタの中の色い白いプラスチック部分が見えるケーブルなら使うことができます。

SharpCapを立ち上げて、メニューのCameraのところから接続します。SharpCapからはSVBonyのSV305と認識されるので、やはり同等品ということがわかります。

さて、画面に何か写っていますでしょうか?鏡筒が水平を向いているので、鏡筒が向いている先の地上の何かが写っているはずです。でもおそらくピントが合っていないはずなので、ぼんやりと写るだけだと思います。最初慣れないうちはいきなり夜ではなく、昼間に試して遠くの方を見てピントをある程度合わせておいた方がいいかもしれません。


初期アラインメント

ここでAZ-GTiの電源を入れて、スマホやタブレットで接続します。スマホやタブレットにはあらかじめSynScanまたはSynScan Proを入れておいてください。「アラインメント」でどこか明るい星を導入し、どの方向を向いているのかAZ-GTiに教えてやります。最初はワンスターアラインメントでいいでしょう。火星などの明るく見える惑星でもいいですし、秋ならこの季節唯一の一等星のフォーマルハウトでもいいでしょう。

この状態でSharpCapの画面に移ります。まず、Exposure(露光時間)を1秒程度にします。Gain(ゲイン)はとりあえず7.5とかでいいでしょう。SharpCapの画面に何か反応があるはずです。

ここで重要なのは、右下の赤、青、緑の線が出ている「Display Histgram Stretch」画面で、真ん中の黄色の点線を左の山の手前まで動かし、一番左の黄色い点線を山の左側まで持ってくることです。こうすることで、暗く映りにくい星や、星雲などを明るく映し出すことができます。

この状態で星が既に写っていればいいですが、写っていなければピントが合っていない可能性が高いです。EVOGUIDEの場合は、太い緑リングの横の少し大きめのネジを緩めて、その緑リングをクルクル回してピント位置を探します。ピントが合ったら、先ほど緩めた大きめのネジを締めて置きましょう。これでこれ以上ピントはずれないはずです。

どうしても星が見えない場合は、鏡筒がきちんと星の方向を向いているか、(よくあることですが)レンズキャップがついたままになっていないかなどチェックしてみてください。

何かの星が見えたら、最初にターゲットにした明るい恒星がSharpCapの画面に入っているか確認してみてください。入っていなければSynScanでAZ-GTiをコントロールして鏡筒の向きを変えて、ターゲットの恒星を探します。三脚の水平がきちんと取れていれば、SynScanの左右ボタンだけを押して左右に振るだけで見えるはずです。それでももし見えなかったら、上下方向も少し動かしてみてください。

うまくターゲットの星が入ったら初期アラインメントは完了です。ではいよいよ星雲や銀河で電視観望を始めましょう。


電視観望の開始!

例えば秋ならM31「アンドロメダ銀河」を見てみましょう。SynScanで「ディープスカイ」からメシエのところに「31」と入れるか、「名前がつけられた天体」を押して「アンドロメダ星雲」(銀河なのに何故か星雲となっています)を探して押します。

アンドロメダ銀河は、SharpCapの画面上でボーッとした淡い楕円に見えるはずです。明らかに他の星とは違って見えます。もし画面内にそのような楕円が入っていなかったら、SynScanの方向ボタンを押して少し周りを探ると(初期アラインメントさえうまくいっていたら)それほど遠くない位置に見つかるはずです。うまく画面内に入ってきたら、できるだけ真ん中に持っていってください。

ここでSharpCapで露光時間(Exposure)を15秒くらいにしてみて下さい。よりはっきり見えてきたと思います。もっとはっきりさせたい場合、SharpCapの上の真ん中らへんの「Live Stack」というボタンを押してください。しばらく待つと、見えている画面が何枚も重なってノイズが減り、より天体がはっきり見えてくるはずです。その際、画面下のヒストグラムの左と中央の黄色い点線を先ほどと同じように、山の両側に持ってきてください。さらに、画面右の小さなヒストグラムに拡大された山が見えると思います、そこで微調整してみてください。

うまくいくとアンドロメダ銀河が下の画面くらい見えるようになると思います。暗黒帯も少し見えていて構造もわかると思います。近くのM32も見えていますね。

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ヒストグラムの黄色い点線の位置は写真くらいの位置で見やすくなると思います。参考にして下さい。


星雲、銀河が次々と!

一つ目ん天体が見え、十分満喫できたら、次のターゲットに挑戦してみましょう。

例えばアンドロメダ銀河のすぐ近くにある、さんかく座のM33回転銀河です。近い天体なので、アンドロメダ銀河がきちんと入っていればM33も問題なく入るはずです。アンドロメダ銀河に比べると流石に淡いですが、なんとか形は分かります。

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だんだん時間が経つと、冬の代表的な星雲のM42オリオン座大星雲も登ってきます。濃淡の広がりがよくわかる大迫力の星雲です。目ではなかなか見えないのに、こんなに色鮮やかな天体が夜空には隠れてるんですね。

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オリオン大星雲の近くにある馬頭星雲と燃える木です。燃える木はまだ見えていますが、馬頭星雲の方はさすがに淡いです。もう少し露光時間を伸ばした方がいいのかもしれません。上に見える明るい星は、オリオン座の三つ星の一つ「アルニタク」です。

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最後はM45「プレアデス星団」、和名で「すばる」です。青い分子雲も多少見えています。これは少し驚きました。今回自宅から電視観望をしているのですが、分子雲がこの場所でこんなに見えるのは初めてです。馬頭星雲は相当淡かったですが、すばるの分子雲は期待した以上に見えました。どうもこのカメラは赤よりも青い方の方が見やすいようです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?比較的安価なSV305相当で、かつフィルター部分が星雲用に改善された、サイトロンからまもなく販売されるCMOSカメラを使って、どんな機材を使えば電視観望ができるかを紹介してみました。

この記事を見て電視観望に挑戦してみようと思っている方、実際に挑戦してみた方、もし分からないことがあったらメントに書き込んでください。できる限り答えようと思っています。また、うまくいった!という報告も大歓迎です。



今回の記事を読んで電視観望をやってみようと思った人に、もっと突っ込んだ記事を続編で書いてみました。実際に当たる壁と思われるようなことなども書いてあります。よかったら読んでみて下さい。



もう十日ほど前のことになりますが、とても透明度のいい日がありました。大雨の後でした。撮影だけして処理する時間が取れなかったのですが、やっと記事にまですることができました。


自宅での天の川撮影

梅雨時なのであまりはっきり晴れることはないのですが、夜に自宅の外に出てみると天頂部だけぽかっと穴が開いたように晴れていて、周りが雲に覆われて街の光が遮られているせいか、そこだけ物凄い数の星が見えました。 昼間、庭から立山がきれいに見えていたので、相当透明度がいいのかと思いました。ものの5分もするとその天頂部も雲に覆われてしまい、カメラに収めることはできなかったのですが、その後しばらくして、夜中近くにまた外に出ると、結構晴れていてしかも天の川も見えています。自宅から天の川が見えるのは珍しいので、何枚か南方向を写してみました。その中の一枚です。

「透明度のいい日の自宅からの天の川」
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  • 撮影日: 2020年6月16日23時36分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • カメラ:  Canon EOS 6D (HKIR改造)
  • レンズ: Samyang 14mm F2.8
  • 撮影: ISO1600, 露光時間20秒 
  • 画像処理: Photoshop CC
雲が残っていたので、少し硬めにあまり色を出さずに仕上げてみました。透明度がいいと自宅からでもこれくらい撮ることができます。次の日は朝から仕事なので、これくらいで無理をせずにこの日は寝てしまいました。


ホタルと天の川、再び

次の日もう一枚。昨日より少し透明度は落ちていましたが、まだいつもよりはマシそうだったので、少し早い時間に前回ホタルを撮影した場所まで行き、再び天の川と合わせて撮影してみました。時期的にはホタルは多分ギリギリでしょう。

前回から1週間ほど過ぎているため、やはりホタルの数はだいぶ減っていましたが、それでも前より少しだけ早い時間だったせいかまだ少し飛んでいます。天の川はというと、時間が早くて低いにもかかわらず、モニターでも少し見えるくらいだったので、前回よりは透明度は良かったのかと思います。

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  • 富山県射水市, 2020年6月17日21時9分から21時11分
  • Canon EOS 60D(ISO3200), 露出20秒
  • Samyang 14mm F2.8
  • ホタル: 露出20秒 x 6枚をPixInsightで比較明合成
  • 星: 6枚をPixInsightとPhotoshopで処理

今回も20秒露光ですが、使ったのは6枚だけで、その6枚でホタルを比較明合成、天の川を同じ6枚でスタックしてみました。天の川は前回より少しマシになっていますが、やはり梅雨時で雲が残っていてスタックで流れてしまっています。


梅雨

梅雨時なのでなかなか晴れませんが、また雨の後には今回のように透明度のいいチャンスがあるかもしれません。

これまでいくつか撮影したものも溜まっています。せっかくの梅雨時なので時間を見つけて、随時処理して記事にしていきたいと思います。

 

富山もホタルシーズンになりました。昨年は雨が多くて結局撮影には行けなかったので、2年ぶりの撮影になります。


天の川とホタルを一緒に撮るぞ!

今年の狙いはなんとしても天の川とホタルを一緒に収めること。一昨年も一応天気の良い日を狙って天の川も撮影しましたが、動画が主役で天の川は申し訳程度の物でした。

今年の6月はじめ、地元でホタルが出始めたとのニュースを聞いたのが満月の少し前です。満月前では天の川が出る時間にもう月が出てしまっているので、天の川と一緒に撮ろうと思ったら少なくとも満月を過ぎるまで待たなければいけません。

満月を過ぎ、月の出が22時半ころになる6月9日、ギリギリ天の川も月が出る前にそこそこ上まで登ってきます。次の日から雨の予報なので、おそらく梅雨前の最後の晴れです。多分この日が今年唯一のチャンスでしょう。 


いつものホタルポイントに到着

ホタルが舞う最盛の時間は20時頃。でもこれだと天の川には早すぎるので、仮眠をとっておいて21時過ぎに自宅を出ます。21時半過ぎには現場に到着。車を公民館の駐車場にとめ5分ほど歩きます。駐車場にはまだ車がたくさんありましたが、もう見学が終わって帰ってくる人がほとんどでした。

ちょうどこの時間から見にくご家族がいて、道がわからないというので一緒に歩いていきました。途中で「星とホタルを撮るんですよ」とか「織り姫、ひこ星あそこですよ」とか、星のことを話しながら現場まで行きました。ホタルスポットは何箇所かあるのですが、いつも行くところには時間外れのせいでしょう、もう誰もいません。それでもじっとしているホタルはそこそこいて、何匹かは空を飛んでいます。撮影の準備をしていると、その家族も「頑張ってください」と声をかけてくれて、帰ってしまいました。それからは誰も来なくて、ずっと私一人だけでした。


実際の撮影の様子

問題はこの日の透明度の悪さです。自宅を出るときに北極星が見えなかったのである程度覚悟はしていましたが、現場についても夏の大三角に毛が生えたくらいしか見えません。もともとあまり暗いところではないのですが、さすがにこの日は天の川はちょっと厳しそうです。南の方がまだ少し暗いのですが、それでもさそり座もアンタレスと3つの星がかろうじて見える程度で、天の川の撮影としては相当厳しい状況です。

試しに撮影してみましたが、撮って出しだとこれくらいです。

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現場でモニターで見るくらいだと、天の川は全く写っていません。それでも何枚か重ねれば少しは出るだろうと撮影を始めました。6DでSAMYANGの16mm F2.8で20秒露光、ISO1600で枚数を稼ぎました。よく似た構図で2箇所で撮ったのですが、使えそうなのは一昨年とほぼ同じ構図のものだけでした。

撮影してたらカメラ背面の下の方に緑のライトが点滅してます。「あれ?こんなところにLEDなんてあったかな?」と思ったら、小さなお客さんでした。

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この後もこの子、撮影が終わりに近づくくらいまでずっと同じところにとまっていました。暗い中で見ているとカメラに特別な機器でもつけたような、なんか得した気分で撮影していました。


画像処理、天の川は写っているか?

自宅に帰って実際に撮影した画像を見てみると、それなりに炙り出せばおぼろげですが天の川が少しだけ見えます。少しやる気になって画像処理を進めてみました。

この時期の天の川が登ってくる時間は、そもそもホタルの数が少ないので、84枚、トータル28分の長時間撮影した画像を比較明合成して見栄えを良くしています。比較明合成をするソフトはWindowsだとSiriusComp、MacだとStarStaxなど、いくつも便利なソフトがありますが、今回はPixInsightを使ってみました。ImageIntegrationで「Combination」のところを「Maximum」にすれば比較明合成ができるようです。

ホタル部分はこれでいいのですが、天の川部分は苦労しました。20秒画像一枚ではあまりに淡くノイジーです。スタックを試みたのですが、今回赤道儀は使わなかったので時間と共に星の相対位置がレンズの歪みでずれてしまい、なかなかうまくスタックできません。

まずSequatorを試しましたが、歪みの補正まではしてくれないようで、スタックすると端の星が線になってしまい、早々に諦めました。

PixInsightのStarAlignmentは歪みも含めて星の位置を合わせてくれますが、これでさえも最初は全くうまくいかず、ほぼ全てのパラメータを触ることになってしまいました。そもそもまず、景色部分が多いと景色の方が位置合わせされてしまいます。そのため、星が写っている部分を切り抜いて、それを参照画像にして位置合わせをします。これでとりあえず星で合わせようとはしてくれますが、それでも端の方は相当ずれます。

結局一番効いたところが「Star Matching」の「Compute Intersections」をオフにすることでした。他にもRANSACのInteractionの数を増やすのも多少効きましたが、あとはほとんどデフォルト設定でそこそこ星像が一致するようになりました。デフォルト以外にすると劇的に悪くなるパラメータもあったので注意が必要です。それでも端のほうは完全には位置合わせをすることができず、1枚、4枚スタック、8枚スタックの画像を比べ、位置ズレとノイズ減少のバランスがなんとか許容範囲の4枚スタックを採用することにしました。

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あと、今回ダーク、フラットは補正していません。ただし淡い天の川なので相当炙り出しているために、ホットピクセルがかなり目立って線を引きます。そのためダーク補正代わりにPxiInsightのCosmeticCorrectionで取り除いています。これで目立たない範囲まで落とせます。またフラット補正代わりに、DBEで周辺減光とカブリを取り除いています。こうしないととてもではないですが、天の川は見えてきません。

もしかしたら一昨年の画像もPIで処理するともっとまともな画像になるのかもしれません。その当時はPIもまだ使えてなかったし、DBEのような強力なフラットツールも使えなかったので、あぶり出しにも限界があったのだと思います。


出来上がり画像

蛍の比較合成画像と、天の川の写った星の画像を合わせるのも大変でした。こういったトータル撮影時間の違う画像を合わせるのは新星景と呼ばれる分野になるのでしょうか。ただ、今回は地上の方が遥かに長い時間になっています。

ホタルも天の川も同じ時間に撮っているので嘘は何もないのですが、ホタルと天の川の撮影枚数が全然違うので、これはどちらかというとやはり合成写真の部類になってしまうと処理をしながら思いました。

それでも見栄えだけは良くしようと努力しましたが、そもそも地上と天の川では炙り出しの度合いがとてつもなく違います。境界の部分がなかなか自然っぽくなりません。結構な時間を費やしましたが、今回はこのくらいが限界です。

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  • 富山県射水市, 2020年6月9日22時3分から22時36分
  • Canon EOS 60D(ISO3200), 露出20秒
  • Samyang 14mm F2.8
  • ホタル: 露出20秒 x 84枚をPixInsightで比較明合成
  • 星: 4枚をPixInsightとPhotoshopで処理

どうでしょうか?少なくとも一昨年よりは天の川は出ています。それでもまだノイジーですね。ホタルの数は一昨年の方が全然多いです。数はいるので、もっと乱舞している時間に撮影したいのですが、これもまた天の川と合わせると無い物ねだりです。

ホタルの飛ぶ時間、天の川の上る時間、月がない時、梅雨時期にもかかわらず天気がいい日、透明度がいい日と、条件がとてつもなく厳しいです。今回は透明度以外は条件は揃いましたがそれも本当に1日限りのチャンスでした。来年以降さらなるいい日を求めて、続けたいと思います。


おまけ

おまけで撮って出しJPEGをStarStaXで比較明合成だけした物をいくつかです。

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StarStaX_IMG_5827-IMG_5847_lighten



今回の目的は、AZ-GTiの経緯台モードを使って、できるだけ簡単に星雲を撮影しようというものです。


もっと簡単に星雲とか撮影できないか? 

ここしばらく、できるだけ簡単に星を楽しむことができないかを考えています。明るい広角レンズとただの三脚を使った電視観望もその過程のひとつです。これはQBPという武器があって初めて実現することでした。

同様に、撮影に関しても高すぎる敷居をもっと下げることができないか、ずっと考えていました。もちろん、究極的な画像を求めよういう場合は別ですが、もっと手軽に、画質は自分で満足できればいいくらいの撮影というのも、あっていいと思うのです。ここではAZ-GTiを武器として試しています。

眼視から少し手を伸ばしてみたい、電視観望よりもう少し綺麗な天体を自分で撮ってみたいとかいう人たちがきっといるはずです。天体写真の敷居を下げることで、天文人口を増やすことにつながればと思います。


経緯台撮影の問題点

赤道儀は極軸合わせなど、若干敷居が高いので、より簡単な経緯台を想定します。今回は自動導入と自動追尾がついているAZ-GTiを使うことにします。

しかしながら経緯台は撮影にはあまり向いているとはいえません。問題点は二つあります。
  • 経緯台なので撮影していると写野が回転していくのですが、それをどうするか?
  • ガイドも当然なしなので、星像がふらついたり流れたりして長時間露光ができない点。

でもこれらは、もしかしたら電視観望で培った技術が解決するのではと考えるようになってきました。カメラは一眼レフカメラは使わずに、その代わりに電視観望のようにCMOSカメラを使います。


撮影手順

簡単星雲撮影のセットアップは基本的に電視観望とよく似ています。今回はテスト記事なので全くの初心者が必要な細かい手順の説明は省きます。電視観望をやったことがある人くらいが対象です。本当の初心者向けの記事は、もっと細かい位置からの手順を踏まえて後日まとめるつもりです。

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経緯台にはAZ-GTi、鏡筒には評価用に手元にあったSkyWatcerのEVOSTAR 72EDを使います。比較的安価なアポクロマート鏡筒なので、初心者にも手頃かと思います。CMOSカメラはASI178MCを使います。ASI224MCでも良かったのですが、安価で少しでもセンサーの大きさを稼ぎたかったのでこれにしました。
  1. 今回のターゲットは初心者向けに、かなり明るいオリオン大星雲M42とします。
  2. AZ-GTiは経緯台モードで自動追尾します。精度はそこまでないのと、原理的に写野が回転していくので露光時間は長すぎると星が流れていきます。長くても30秒くらい、できれば10秒くらいまでが無難。今回は短めの3秒としました。
  3. ソフトは定番のSharpCapを使います。
  4. ゲインは高すぎるとノイズが多くなってしまいます。逆に低すぎると何も映りません。露光時間は短めなので、少し高めでもよくて、最大のゲインから1段か数段下げるといいかと思います。今回は310としました。
  5. 目的の天体がそこそこ見えていたらSharpCap上でライブスタックをしてみます。
  6. ライブスタックパネル左下の何分かおきに画像を保存するにチェックを入れます。今回は3分にしておきました。
  7. AZ-GTiの精度だと、長時間撮影していると画面がずれていくかもしれません。例えば10分くらい経ってから画面を見てみて、もし天体がずれているような時は再びSysScanのコントローラーを使って天体を真ん中に入れます。その際、ライブスタックのリセットボタンを押すのを忘れないようにしてください。
ポイントは、星像が流れないようにするために、短時間露光に抑えることです。その一方露光時間が短いと読み出しノイズが支配的になりがちですが、そこは枚数を稼ぐことで緩和します。ゲインが高いのでダイナミックレンジが不足しがちですが、淡い部分を映し出す方を優先します。また、ライブスタックを活用することで、撮影枚数を減らします。

と、ここまで読んで分かる通り、やっていることは電視観望とほとんど大差ありません。それでも、赤道儀やガイドなどの、通常の撮影に比べて遥かに手軽なことがわかると思います。

今回はライブスタック3秒x60スタックで、一枚あたり3分露光した画像を、合計1時間程度撮影し、その中の画面からずれていない10枚、30分ぶんの画像を取得しました。画像のズレはAZ-GTiのものもありますが、1時間も撮影するとそもそも15度程度写野が回転してしまいます。

写野の回転は原理的にどうしようもありません。多少の回転はトリミングで見えないようにします。なので超長時間露光は難しいですが、それとて時間が経ったらカメラ自身をマニュアルで回転させてしまえば対応できないこともありません。


撮影画像のスタック

初心者にとって厄介なのは、撮影よりもむしろ画像処理です。

写野の回転と同時に、周辺の歪みによるスタック時のずれが問題になってくる可能性があります。今回はPixInsightで星を認識して星像を合わせるような重ね方をしています。でも初心者にPIを求めるのは酷と言うものです。

ステライメージは回転は補正してくれますが、画面を歪めて星を重ねるような機能はないので、こういった場合は難しいです。あとはDSSでしょうか。DSSは一番最初に星を始めた頃に触っただけなので、ほとんど理解していないのですが、調べた限りでは画面を歪ませて合わせるような機能はないみたいです。

そういった意味でも、小さめのセンサーを使って星像がブレにくい中心像だけ使うと言うのは理にかなっているとおもいます。DSSは無料で使えることもあり、最初からあまりお金をかけることができない初心者にとってはほとんど唯一の選択肢になるので、検討する余地は十分にあると思います。


追尾時のズレの様子

撮影した10枚をスタックして画像処理をしてみました。まず、どれくらいずれている10枚でやったのか、スタック直後でストレッチだけかけた画像です。

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初期アラインメントがワンスターアラインメントしかやっていないので、AZ-GTiの設置時の水平度不足による並行ずれと、長時間の撮影による回転のズレが生じているのがわかると思います。

水平精度をさぼったので、並行ズレは結構酷くて、10分に一回くらい構図を合わせ直していました。ちなみに、20枚撮影して落とした10枚は、様子を見ていなくて平行移動し過ぎてはみ出していたもので、10枚全部がそれです。さすがにこれはひどいので、水平をきちんと取ることにより、もう少し抑えることができるはずです。逆に言うと、星像のズレとかで落としたものは一枚もないです。SharpCapのアラインメントは相当優秀です。

回転ずれは時間とともに出てきます。もっと短時間で終わらせてしまうのも一つの手です。


撮影した画像の仕上げ

画像処理をして、そこからトリミングしてまともなところを切り出します。画像処理にそれほど時間をかけていないのでイマイチなところも多々ありますが、経緯台で簡易で撮ったにしては、そこそこ写るのかと思います。

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  • 撮影場所: 富山県富山市
  • 撮影時間: 2020年2月1日22時25分
  • 鏡筒: SkyWatcher EVOSTAR 72ED
  • 経緯台: SkyWatcher AZ-GTi
  • カメラ: ZWO ASI178MC
  • 露光: ゲイン310、3秒x60枚のライブスタック x10枚 = 総露光時間30分
  • フィルターなし、SharpCapでのリアルタイムダーク補正 (3秒x16枚)あり、フラット補正なし
  • PixInsigjt、Photoshopで画像処理
トラベジウムとか少し多段でマスクをかけましたが、そもそも短時間のラッキーイメージングの手法に近くて露光不足気味で、元々ほとんど飛んでいないところが効いてきています。


いっそ、一枚撮りで


もう一つの方法が、ライブスタックの画像保存までの時間を10分とか20分とか長くしてしまって、SharpCapのライブスタック結果の一枚画像のみにして、後からスタックをしないことです。

SharpCapでは、ライブスタックの最中は恒星を多数認識して、その星がずれないようにスタックするたびに画像を歪ませて重ね合わせるので、この機能を使う利点は相当大きいです。その代わりに、長時間撮影のために天体全体が徐々にずれていくのが問題になります。これは撮影の間に画面を見ていると回転していってずれていく様子が積算されていくのがわかるので、適当なところで止めてしまえばいいのかと思います。

さらに画像の保存方式も初心者にはいくつか選択肢があって、RAWのfits形式で保存することももちろんできるのですが、もっと一般なtiff形式、もしくはPNG形式でもいいのかもしれません。特に、PCで見えている画像そのものをファイルに保存してしまう機能もあるので、これを使うと後の画像処理でストレッチをする必要もなくなります。

これと似たようなことは実はかなり昔に試していて、どの形式で保存するのが綺麗かと言う比較をしたことがあります。意外なことに、SharpCapのライブスタックに任せてしまったPNGでも十分に見るに耐える画像になっています。

少し前ですが、名古屋での大晦日年越し電視観望中に1時間ほどほったらかしておいてた3秒露光の画像を、そのままライブスタックし続けた画像が残っていました。

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1時間くらい放っておいたライブスタック画像。撮って出し。

カメラはASI294MC Pro、鏡筒はFS-60CBに旧フラットナーですが、AZ-GTiでの自動追尾なので、そういった意味では今回の撮影方法そのものの、一枚撮りバージョンになります。ダーク補正とフラット補正をリアルタイムでしてあります。

撮って出しと言っていいのかよくわかりませんが、画面に見えているのをそのままPNGで落として、それをアップロード用にJPGにしたものです。撮影時間は1時間ほどと書きましたが、時間はあまりよく覚えていません。15度くらいいという画面の回転角から、それ位の長さだったんだろうと推測しているだけです。重要なのは、AZ-GTiでのほったらかしでも、水平の設置さえ良ければこれくらいの時間は位置を合わせ直すことなく撮影できることです。

上の画像をある程度仕上げてみます。回転で切れてしまっている部分をトリミング。ASI294MCはセンサー面積が広いので、中心部だけでも十分な面積が生き残っています。

まずはWindowsの「フォト」の「編集と作成」から「調整」のみを使った場合。

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Windwos「フォト」での加工例。

簡単な調整だけでも多少は出てきます。

次はMacの「プレビュー」の「ツール」「カラーを調整」のみを使ったものです。

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Mac「プレビュー」での加工例。

うーん、どうでしょうか、Windowsの方が、ディテール、ノイズともにまさっている気がします。ここら辺は腕にも大きく依存するので、容易に逆転するかもしれません。

いずれのケースでも、さすがにトラペジウム周りのサチってしまっているところは救い出すことはできませんでした。でも、一枚PNGからここら辺まで出れば、撮影を試してみるというのならある程度十分で、これに不満が出るならスタックや赤道儀を用いるなど、次のステップに進むことになるのかと思います。

重要なのは、このようなOS付属の簡易的なツールでも、多少は画像処理ができてしまうと言うことです。これは初心者にとっては大きなメリットでしょう。逆に、改めてみてわかったのは、さすがに1時間スタックは星像が多少肥大するとするということ。これは課題の一つかもしれません。

最後は、このPNG1枚画像をツールの制限なしに画像処理した場合です。と言ってもPhotoshopです。あと、最後の仕上げに今話題のTopazのDenoiseを試してみました。これは結構強力です。しかも簡単なので初心者向けです。有料なのが初心者にとって唯一のネックかもしれません。でもそれだけの金額を出す価値のあるソフトかと思います。Denoiseに関してはまた別記事で書こうと思います。

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Photoshop CC+Topaz Denoiseでの画像処理。


まとめ

AZ-GTiを使った経緯台での撮影は一言で言うと「やはり楽」です。似たようなことを既にやっている方も、もしかしたら初心者でも同様のことをごく自然な流れとしてやってしまっている方もいるのではないかと思います。

ポンと北に向けて適当に置くだけ、極軸を取る必要なし、ワンスターアラインメント、ガイドもなし、大きくずれたら直す、というので大幅に大変さを軽減できます。30分露光でここら辺まで出れば、最初に挑戦する撮影としてはかなり満足できるのではないかと思います。

その一方、画像処理の敷居は依然高いかもしれません。後でスタックするのが敷居が高いのも事実なので、一枚どりで画面の見たままで保存してしまうのでもいいのかと思います。あとはGIMPなどの無料の画像処理ソフトや、今回試したWindowsの「フォト」やMacのプレビューでの簡易画像処理だけでも最初はいいのかもしれません。 


後日、今回使ったEVOSTAR 72Dについて、試用記を書いています。よかったら合わせてご覧ください。



先週末の土曜日、先日亡くなられた星仲間のYさんが生前に企画していた催しが開催されました。飛騨市のとあるお寺で開かれた、お堂での演奏会と境内での観望会です。
 
夕方、公共の駐車場に車を止め、会場近くまで歩いて行くと、途中ちょうどお祭りの最中。小さな田舎町で地元の人のために行われているような、こぢんまりとしたとても雰囲気のいい、日本らしいお祭りです。

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聞いてみると盆踊りがあるらしく、浴衣姿の方がたくさんいました。地元の子供達や、外国の観光客も結構いました。そういえばここは某アニメ映画の有名な聖地です。

お祭り会場で飛騨名物の「えごま」の五平餅を食べつつ、お寺まで移動すると、機材を入れるのに車を境内まで入れていいというので、一旦車まで戻りそのままお寺まで機材を運びます。

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この日望遠鏡を出すのは飛騨コスモス天文台のSさんと私だけ。もっといるかと思っていたのですが、私が持ってきたのがあいにくFS-60CBのみ。まだ明るかったですがすでに小さい子がいたので、とりあえず手持ちの双眼鏡を出して月を見てもらいました。Sさんが屈折と、惑星用に反射を出してくれたので、鏡筒の数もなんとかなり、助かりました。この日は半月過ぎの月が綺麗なのと、木星、土星が見頃です。

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二胡の演奏会が始まるまで、お客さんに電視観望で月と木星と土星を見てもらいました。FS-60CBだと惑星を見るには焦点距離が短すぎるので、3倍バローを入れてみました。これだけでも分解能はかなり改善しますが、やはりバローの入れ替えと、その後のピンドだしなどで時間を食うので、たくさんお客さんがいるときには少し辛いです。そのままバローをつけたままで星雲を見ようと思いましたが、視野が狭くなって自動導入で入りにくいことがあるのと、やはり暗いのが致命的で、元のバロー無しに戻しました。

ほどなくして二胡の演奏会が始まります。Yさんが演奏家の方達に話を持ちかけて実現した会です。「癒しの夕べ、二胡と星のコラボ」とという題名からもわかるように、たくさんの人に星と音楽を一緒に楽しんでもらいたいという願いが込められているのかと思います。全部で10曲くらいはあったでしょうか。グループでの演奏、ペアでの演奏、単独での演奏など充実していました。お客さんは100人くらいは余裕でいたでしょうか。お堂がいっぱいでした。

演奏が終わって、飛騨コスモス天文の会のTさんのスライドでの星の説明があり、その際代表のYさんのことについて触れられました。と、話を聞こうと思っていたら、外から呼び出しが。電視観望で何か見たい人がすでに集まっているとのことで境内から呼び出しが。外に向かいます。

この時致命的な失敗に気づきました。電源をオンにして演奏会に行ってしまったので、PCのバッテリーがすでに切れかけていたのです。すぐに外部バッテリーを接続しましたが、さらに少しお客さんを待たせてしまいました。

まずは簡単に月から。結構周りに人だかりができていて、ウォーっと声が上がります。その後はM57とM27などの定番の明るい天体を入れていきます。

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飛騨コスモス天文の会の方なのでしょうか、一人詳しい人がいて、いろいろ解説してくれたり、次はどれを見たいとリクエストをくれたので、いくつか見てみました。今回電視観望で初めて見たのはペリカン星雲です。

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光害防止でQBP入れてありますが、まだ月が出ている中結構良く見えました。ペリカンさんの形も一応わかります。その前に北アメリカも見たのですが、写真に残すのを忘れてました。こちらもよく見えました。

最後まで残っていた人のリクエストで、アンドロメダ銀河を見ようということになりました。見るともうペガススも登っているので十分な高度です。でも残念なことに東側が少し薄雲がかかっています。雲の中なので肝心のM31はイマイチはっきりせず。しかもカメラの埃が目立ってちょっと情けなかったです。

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観望会が終わってから、飛騨コスモス天文の会の人たちと少し話しました。と言ってもメインでやっている人はせいぜい5-6人くらいで、ほとんどのことは代表のYさんがやってくれていたようです。いなくなった今になって、Yさんがいかに貴重な存在だったかを知ることができます。今後どうするかと、一度落ち着いて話をしようという流れになりました。私も参加させてもらうことになりました。Yさんがせっかくこの地に築きあげてきた、子供達も交えて星を見るという活動の火を、なんとか絶やさずに続けていけたらと思います。


先日、関東方面で用事があり少し時間があったので、これまで行ったことがなかったCATに足を伸ばしてみました。CATさんは中古販売が主で、中古の天文機器の取り扱い数では最大規模になるのではないでしょうか。中古の機器をを探す過程で、ネットで利用された方も多いのかと思います。


少し郊外のCATさん店舗へいってみました

CATさんはネット販売だけでなく店舗も持っていて、場所は東部アーバンパークラインの「藤の牛島」という駅。すぐ隣が春日部駅なのですが、この藤の牛島は駅の周りもあまり店とかがあるわけでなく、ここから歩いて10分くらいのCATさんまで、コンビニが一件もありませんでした。というのは結構早くついてしまい、開店までどこかで時間を潰そうとしたのですが、あったのはドラッグストアが一件でした。食べるのには困らなく、定食屋さんに近い様なお店が結構あります。CATの近くにあった喫茶店は朝のみの営業で入れなかったで、結局裏手の小さな公園で時間を潰していました。

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午後1時数分前に店の明かりがついて、すぐにドアを開けてくれました。店長さんはTシャツ姿で若く見えたので年齢を聞いてみたらもう還暦間近だとか。中学の頃天文少年で、その後一時期中断。1990年くらいに復帰して、20年ほど前に同じ春日部市内でCATを作り、店が手狭になってきたため今から10年ほど前に現在の店舗に移ったとのことです。1976年から80年くらいまでと、1990年初頭には天文雑誌にも何度も入選していたとのことなので、一度作品も見てみようと思っています。


店内は所狭しの天文機材が

店の中はもう天文機材でいっぱい。移動も望遠鏡の間をすり抜ける様な感じで、足の踏み場もないとはこのことかもしれません。ほぼ全て中古機材かと思いますが、その数は半端ではありません。鏡筒は10本、20本とかのレベルではなく、100本のオーダーでしょうか。例えばタカハシが固まっているエリアでは、TOAの多分130を始め10本くらいが地面から立っています。下の写真はミザールエリアとでしょうか、カイザーなども見えます。

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GOTOの反射や、西村の反射、MITAKAの赤道儀が2台とか、貴重なものも数多くあります。通路から遠くにあって近寄ることができないものたくさんあるのですが、私が知らないだけでまだまだ面白い鏡筒がたくさんあるのかと思います。

圧巻は50cmのNINJAです。でも新品で購入してから9年間、まだ外に出したこともないとのことです。店の前は車道なので出すことはできず、裏手に運ぶには店の中の機材が多すぎるとのことです。

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おそらくですが、CATさんに来る場合はあらかじめネットで一度在庫をチェックしておいて、興味があるものがあれば店舗に来てみてみるのがいいのかもしれません。突然店舗に来ても機材の数に圧倒されて、選ぶのがなかなか大変です。

この日はたまたまと言っていましたが、ひっきりなしに電話がかかってきていました。中古の買取りの相談です。何件かは天文マニアの方から、何件かは多分一般の人で家にあった昔の望遠鏡を引き取ってもらえるかいう相談みたいです。店長さんは全ての電話に丁寧に答えていました。これだけでも結構な時間です。この日は配送もあるそうで、そのチェックもあった様なのですが、それでも上に書いた様な内容を少しお話ししていただけました。

私がその場で一つ目についたのはVixenのVC200L。スポットダイアグラムの星像が素晴らしい鏡筒です。でも見え方に多少ばらつきもある様なので、その様子を伺うことができました。まあ、電車での移動なので鏡筒を買って帰るわけにもいかなく、ネットでも出ていることを確認して、その場は諦めることにしました。

お話を伺う中で興味深かったことは、ほとんどがネット販売で、店舗まで来てくれる方はあまりいなくて、むしろ遠方から出張などの機会に訪れてくれる方が結構いること、肝心の春日部市で店舗に来てくれるお客さんは数えるほどしかいないとのことです。確かに都心からは少し離れたところにあるので、多少行きにくいのかもしれませんが、それでも天文人口が少なくなってしまったと残念そうにお話しされていました。

あと、わかりにくいですが書籍が充実しています。昔の本が多いですが、洋書の類も結構あります。興味のある方は一度実際の店舗で見てみるといいのかもしれません。



これまで回った天文ショップ

いい機会なので、これまで回った天文ショップを書いておきます。
  • 関東がKYOEI、スターベース 、シュミットと今は同じ場所にあるサイトロンの展示場、三基光学、コプティック星座館、ジズコ、スカイバード、CAT。
  • 中部がスコーピオ、スターベース (2019/5/19で閉店予定)、EYEBELL、に加え、地元(隣の県ですが)ユーシートレード、あと長野諏訪のCOSMOS。
  • 関西がKYOEI、国際光器。
  • 海外がアメリカカリフォルニアのOrange County Telescope、韓国のEXO SKY。

関東方面はもう残り少なくなってきています。 あと回っていないところは中野のケンコー・トキナーサービスショップ、埼玉の川越市にある光映社くらいでしょうか。埼玉の日高市にスターゲイズさんがあるみたいですが、店舗の情報が見つからないので通販のみかもしれません。全国で見ても店舗まで持っているのは、近場で長野のテレスコ工房、福岡のTOMITA、あと北海道にAuという店があるようなのですが、ホームページがないようなのであまり情報がありません。もしかしたら地方にもまだ天文ショップはあるのかもしれません。

大規模店から個性的なショップまでいろいろありますが、それでもこれくらいの数しか存在し得ないのはもう寂しい限りです。名古屋のスターベース さんも間もなく閉店となってしまいます。天文人口的にも厳しいのかもしれませんが、天文ショップは我々のある意味拠り所みたいなものなので、本当に頑張っていただきたいものです。

4月30日で星をはじめてはや丸3年が経ったことになります。本当に早いものです。

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3年経った現在の玄関の様子。自宅常備用です。
奥に太陽用の10cm屈折が見えています。

思えば2016年のGWにふらっと立ち寄ったスコーピオで購入したニュートン反射と赤道儀がきっかけでした。あの時ちょっと無理をして赤道儀にしておいて本当に良かったです。その後の趣味としての広がり方が全然違いました。昨日スコーピオのK店長とも話したのですが、あの時節約して経緯台にしておいたら、多分スタート時の進展具合が全く違ったものになっていたと思います。そういえば、2016年当時、本当に一番最初に寄った名古屋のスターベースも今月で閉店とのこと。3年間の間にスターショップ(旧誠報社)が程なく閉店。三基光学もシュミットも秋葉原から移転。そしてとうとう名古屋スターベースもです。まだまだこれからも移り変わっていくのでしょうか。ケーズデンキで天文機器を扱うことになったのも大きなことでしょう。

最初の一年間は全てが新しく、ものすごい密度でした。久しぶりに時間の進み方が遅くなった気がしました。電視観望に出会ったのも最初のころ、惑星や星雲の撮影も始めたり、星まつりにも参加したりと、家族を巻き込んでものすごく楽しい1年間でした。たくさんの星仲間もできました。この歳で新しい友人が増えることはあまりないのですが、これは嬉しい誤算でした。

2年目の一年間は、慣れのせいか最初の一年よりずっと時間が速く経った気がします。星は季節を感じることができるので、2年目になると繰り返しの感覚が出てきました。天の川も2年目、惑星も2年目、星まつりも2年目。技術的にもいろいろ進化しますが、逆に同じことなのでつまらなくなったとこともあります。。星まつりではたくさんの仲間に再会でき、CANPも初めて参加してさらに星仲間のつながりが広がっていきました。2年目で始めた新しいことは、太陽と立山でのスターウォッチングの参加でしょうか。太陽は改造を繰り返すなど趣味の王道を行っているようでとても楽しく、3年目まで続いています。


3年目の一年を振り返って

今回は3年目の一年間で何ができたのか少し振り返ってみようと思います。

まずは太陽。ちょうど昨年の始め頃からはじめて、PSTに10cmの屈折をつけるという魔改造機ですごく楽しむことができました。フィルターを熱で割ってしまうという大失敗もしました。夏には太陽の電視観望を何度か披露して、昼間でも安全に迫力ある太陽観測ができることがわかってきました。先月は大きな黒点も出て高解像度で撮影することができました。これからも太陽はまだまだ楽しめそうです。

電視観望の技術はある程度確立してきたので、今では観望会では安定してみなさんに見てもらえます。昨年一年間でも何度も観望会で電視観望を披露することができ、大活躍してくれました。電視観望という言葉もかなりというか、もう普通に認識されてきていますし、自らの手で試す方もかなり増えてきているようです。さらには鹿児島の電視観望を前提としたドームが出てきたことや、公共の天文台でも電視観望を導入するところが出てくるなど、大きな広がりを見せつつあるのは本当に嬉しい限りです。

電視観望で大活躍のAZ-GTiですが、これは購入当初からかなり遊べました。値段が値段なので撮影までの精度を求めるのは酷なのですが、アイピースでの観望や、電視観望では即実践投入できるレベルの商品としの完成度があります。しかも赤道儀化して、最後2軸ガイドまでできたので、十分に元を取ることができました。自動導入経緯台としての手軽さは、特に天文入門者やホントに星が初めてとかいう人にむしろオススメです。

夏には天の川の撮影の入門記事を書いたのですが、こちらは思ったより反応がなくてがっかりした覚えがあります。結構気合を入れて書いたのですが、これから天の川シーズンも始まるので、これをみて星景写真を試してみたとか言う人がいたら嬉しいのですが。

物として増えたのはSamyangの14mmの広角レンズでしょうか。これは天の川撮影で大活躍してくれています。値段の割にパフォーマンスが良かったものの一つです。

夏の火星大接近は期待したのですが、大黄雲で模様があまり見えなかったのが残念でした。それでも火星土星も綺麗に撮れたので満足です。同時期の当時中2の娘のNatsuの自由研究も見ていて楽しかったです。結構きちんとまとめていて、学校代表になりましたが、残念ながら市の方では選ばれませんでした。でもそろそろNatsuの天文熱も最後になるかと思います。一応今年のGW中の観望会も、あぷらなーとさんが来ると言ったらと付いてきたのですが、最初だけは起きていましたが、途中からほとんど車の中で寝ていました。もういつまで続くやらです。

あぷらなーとさんで思い出しました。香川の望遠鏡博物館の講演会の帰りにあぷらなーとさん宅に寄らせていただきました。本当にお話が面白い方で、話が機知に飛んでいて、かつ理論的。一緒に連れていったNatsuとSukeを魅了していました。自宅ではお母様にもずいぶんお世話になりました。おとといの観望会で岐阜まで来ていただきました。次回こそはぜひ富山までと思っています。

星まつりは3年目でも出来る限り参加しています。原村、胎内はもう3回参加したことになります。残念だったのは福島でしょうか。台風の影響で中止になってしまいました。その代わりでもないですが、3年目は京都の星を求めてや小海の星フェスに新たに参加しました。大きな戦利品としては、胎内で見つけたファミスコと小海で見つけたスーパーチビテレでしょうか。見え味はともかくとして、昔の古き良き?時代に少しだけ参加できた気がして嬉しかったです。

星まつりではたくさんの星仲間と話せました。このブログを見てくれている人も多くて、話しかけてくれるのはとてもありがたいです。もともと星まつりで暗い中話しかけてくれた、かんたろうさんが富山に来てくれたことも大きいです。昨年自宅に泊まってもらったのですが、まさか富山市民になるとは。あと、去年から富山に就職できたY君の存在も大きいです。星まつりや観望会など、結構イベントのたびに顔を合わせています。Y君みたいな若い人がこの業界を引っ張っていってくれればと思います。お二方とも県天に参加してくれたので、大きな戦力になってくれると思います。

秋から冬にかけては、赤道儀の水平出しの謎解きやらQBPフィルターで遊んでいました。QBPフィルターは自宅撮りの可能性を一気に広げてくれて、かつ色もあまりおかしくならないなど、非常に使い勝手がいいです。同時期にQBPと一緒にFS-60CBの新型フラットナーとレデューサ、およびFS-60Qを自宅でテストしていますが、上々の結果でした。

冬の北陸は天気が良くないのでで、撮影よりは解析とかに時間を費やすことになります。まだ未完ですが、ASI294MC Proでいろいろ検証しています。同様に光学設計も冬の楽しみの一つですが、こちらもシュミットカメラまでたどり着きましたが、シュミカセで止まってしまっています。こちらもまた再開させたいと思っています。

天文ショップにはいつも本当にお世話になっています。KYOEIのMさんにはいつもお世話になっています。いろいろ相談に乗ってもらっていてとてもありがたいです。スターベースのI店長さんはじめ、仲のいいS君にはいつも色々お話させてもらっています。この間あったアルバイトのK君も、S君と共に将来楽しみな若手です。中野に移ったシュミットのH店長にはAZ-GTiのトラブルの件では素早い対応をしていただきました。初めて行けた店もあります。スカイバードのS店長は星まつりでは何度もお会いしているのですが、店舗では初めてでした。相模原に移った三基光学でもM店長と20年以上前にもしかしたら会っていたかもと、大盛り上がりでした。Mさん元気そうで何よりでした。

3年が過ぎとうとう4年目に入りましたが、ものすごいベテランだらけのこの分野ではそれでもまだまだ若輩者です。これからも色々な方にお世話になると思います。まだまだやりたいことだらけなのでこれからも存分に楽しんでいこうと思います。今後ともほしぞloveログ共々、よろしくお願いいたします。


 

星と関係ないですが、家族サービスで花見に行きました。場所は富山でもしかしたら一番有名な場所かもしれません。世界一美しいと言われているスターバックスがある富岩運河冠水公園です。

富山に越してきた頃は桜の時期になるとこのスターバックスに行っていました。最近行っていなかったので久しぶりです。星を初めてカメラも三脚もあるので、ついでなので桜を撮ってみました。

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月を写したものもあるので、一応は星空と関係するのでしょうか。鮮やかな色を出すのは楽しいですね。

うーん、でもやはり星とは違うのでカメラ用のブログでも作ろうかな?インスタでもいいかも。
 

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