ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ: まとめ

1月末、今年の目標を考える時期になりました。書き始めたはいいのですが、反省と称してブログ見直してたら何日かにわたってしまって、とうとう2月に食い込んでしまいました。いつもに増して長い記事です。お暇な方はよろしければお付き合いください。

昨年の反省にならい
  • 機材、撮影、画像処理、考察評価など、活動、その他
と分けていきたいと思います。


機材関連

去年立てた目標を見直してみます。
  1. モノクロ冷却CMOSカメラを手に入れる。
  2. TSA-120を利用した眼視体制の強化。
  3. PENTAX 6x7レンズをできるだけ試して星景、星野の向き不向きを判別し、焦点距離の抜けを補完する。
うーん、2020年はコロナでショップに行けなかったこともあり、機材に関してはあまり進んでいない気がします。


1. モノクロ冷却CMOSカメラ
はASI294MM Proが出たので購入リストには入っているのですが、最近ASI2600MM Proが発表されたので迷っています。ただ、今もカラーカメラのブロードバンドやQBP、CBPでの撮影も面白くて、もう少し待つかもしれません。


2. TSA-120購入当初の頃はシリウスBを見たり、トラペジウムのE星、F星やさらに暗い星を見たりと、TSA-120ならではの楽しみかたで、かなり充実していました。



でもあとは惑星を少しみたくらいで、特に2020年の後半はそれほど進んでいません。その代わり、撮影に関して(後述)はQBPやCBPなどかなり進展がありました。



3. Pentax 6x7
レンズに関してはここでまとめましたが、

はほとんど進展はありません。しかも上記ページで評価した165mm、後に赤星像が肥大することがわかり、結構ショックでした。この記事で紹介した165mmが最後に購入したPentax 6x7レンズになります。

それでもNEOWISE彗星で6x7の105mmを使ったり、広域電視観望でも使ったりと、実用でもそこそこ役立っています。




あと、一昨年の目標で
  • Vixen Portaの経緯台の評価と安定化
というのがありましたが、これはZEROの評価の一環で、Vixen Portaの経緯台の評価を合わせてすることができました。


ポルタIIは入門用に広いシェアを得ています。ステップアップとしてZEROは面白いと思っていたのですが、残念ながらつい先日生産中止が決まってしまい、現行モデルでは在庫限りとなってしまっているようです。後継機が出てくれれば良いのですが、開発に大きく関わった方が引退されてしまっているというので心配です。

機材に関してはTSA-120以降、大きなものは購入していません。というかTSA-120が相当楽しいので、他を購入するモチベーションがかなり下がってしまっています。というわけで、

目標:  屈折はTSA-120でかなり満足しているので、反射のいいものが欲しい気もしています。まあ守れるかどうかわかりませんが、今年の目標としては
  1. モノクロ冷却CMOSカメラを手に入れる。
  2. 反射の口径の大きい性能の良い鏡筒を手に入れる。
としておきます。2に関しては2020年はVISACを使うチャンスがほとんどなかったので、まずはVISACを試し、それでもダメならということになるかもしれません。あと、先日SCORPIOで見た30cmのGinjiが魅力的でした。天リフのリレーで玄さんが30cmをぶん回していたのも楽しそうでした。30cmクラスは惑星や銀河用にできれば持っておきたいですが、赤道儀を選ぶことと、ここら辺までくると自宅ドームとか欲しくなります。最近自宅撮影でそこそこ満足いく結果が出てきてるので、本気で考えても良いのかもしれません。そのためにはまずは資金ですが...。


撮影

これも昨年の目標を見返してみます。
  1. TSA-120での撮影確立
  2. 飛騨コスモス天文台での満足のいく撮影
  3. ラッキーイメージングでの高分解能の追求
  4. ナローバンド撮影
  5. 電視観望技術を利用した超お手軽撮影で、どこまで迫れるか
  6. 太陽黒点の高解像度撮影
  7. 太陽アニメーションを作る手法を編み出す

1. TSA-120に関しては結構がんばったと思います。というか、昨年はTSA-120がメインの1年でした。作例だけ見ても、13あります。ちょうどCBPを手に入れた頃で、自宅庭撮りとかでも結構うまく出ました。これだけでもTSA-120を購入した甲斐があったというものです。かなりの稼働率です。













特にアンドロメダ銀河と、プレアデス星団と、オリオン大星雲は、昔撮影したものを再撮影してみたくなったものです。何年か経って、機材も画像処理の技術も随分と進化したことがわかります。

他にも、星景写真や惑星など、2020年に撮ったものは他の機材のものも含めてここにまとめてあります。



2. 飛騨コスモス天文台での撮影に関しては、雪解け時には既にコロナ禍であまり移動もできず、結局ドームでの撮影はできませんでした。飛騨コスモス天文台で観望会が3回あったのみです。

3. 4. のラッキーイメージとナローバンドに関してはほとんど進展がありません。VISACの復活とともに進めることになると思います。

5. 電視観望のお手軽撮影に関しては、SharpCapが一眼レフカメラに対応したことが大きいです。例えば6Dで連続撮影してその画像をLiveStackすることができます。電視観望をする際のいちばん大きな壁が、CMOSカメラの値段かと思います。小さな面積のASI224MCなどはまだ安価ですが、センサー面積の広いASI294MCなどは10万円近くするので、やはり初心者には敷居が高いと思われます。本当は導入の楽なセンサー面積の広いものほど初心者に使ってもらいたいのです。その点、APS-Cなどの中古の安価なカメラが電視観望ように使えるなら、かなり敷居が下がることになるかと思います。



ただ、いまだSharpCapの一眼レフ対応はベータ版で、そのまますぐに初心者におすすめというわけにはいきません。ここら辺は時間が解決してくれるでしょう。

もう一つ、サイトロンのSV305-SHJとSkyWatcherのEVOGUIDE 50EDを使った電視観望入門記事は、かなり好評だったようです。コメントの数も63とこれまでの記事で最も多いです。


6. 大口径鏡筒での太陽撮影は大きな進展がありました。C8とPSTを利用した口径20cmの太陽Hα望遠鏡です。2年越しの計画がひょんなことでうまく行きました。シンチレーションがいい日の解像度は物凄いものがあります。あくまで自己責任ですが、これはやった甲斐がありました。


その後の太陽黒点も、PSTで撮影したとは信じられないくらいの解像度で撮影できています。これは昨年の大成果の一つでしょう。




太陽関連で言うと、日食をまともに撮影したのは昨年が初めてでした。部分日食でしたが、それでも十分楽しめました。



7. 太陽アニメーション手法を確立できました。かなり複雑な手順になりますが、出来上がりを見るとやる価値はあると思います。


ただ問題は、恐ろしくディスク容量食うんですよね。節約して1コマ2GBで撮ったとしても200コマとか撮ると400GBです。処理も合わせると5-600GBとかいってしまうこともあります。なかなか気楽にはできません。


目標: 全体を振り返ると、TSA-120、お気軽電視観望、太陽まあそこそこ進んでいますね。撮影に関しては、そろそろ明るいのよりはもう少し淡いのとかが楽しくなりそうです。なので今年の目標は
  1. モクモク暗黒体を撮影する。
  2. 銀河も積極的に手を出す。
とかにします。その過程でナローになるのか、ブロードでまだ撮り続けるのか、いろいろ試しながら進めていきたいと思います。


画像処理

昨年の目標は
  1. 恒星処理
だけでした。これはまだ継続中ですが、着実に進歩していると思います。StarNetの扱いもだいぶノウハウが溜まってきました。またPixInsightでの恒星の扱いもだいぶマシになったと思います。というか、去年1年で画像処理全般の腕がかなり上がったのではと思っています。StarNetとDeNoise AIの力が大きいかと思いますが、画像処理全般について私だけでなくPixInsightの使いこなしなども含めて、特に新しい若い方を中心に進んでいる気がします。蒼月城さんのビデオ解説はもちろんですが、最近はNiwaさんのブログでの解説が非常に有用です。私も置いてかれないように丁寧な画像処理を今後も目指したいと思います。

あと、今もそうですが少し派手目な色調に傾倒しています。じっくりみると飽きてしまうのですが、最初のインパクトや画面を小さくした時でもきちんと認識されるのがいいところかと思っています。まだしばらくギリギリのところを攻めて行こうと思っています。そのうち飽きたら落ち着いた作風にするかもしれません。

あ、そういえばモニターのキャリブレーションも一時期凝ってました。印刷したものとモニター上の画面がこんなに合うとは、ちょっとびっくりでした。



カラーチャートまで作ってしまいました。

カラーマネージメントはそのうち通る道だとは思っていたので、いい経験でした。印刷に関してもある程度の知見を得ることができました。でもいまだに雑誌に投稿できてないチキンです。


目標: 画像処理に関しては、
  1. ハッと思われる画像処理を目指す。
  2. 隙のない画像処理を目指す。
としたいと思います。ちょっと抽象的なのでもう少しわかりやすくいうと、天体マニアだけでない、一般の人が見ても綺麗と思われるような、そして且つ天体マニアが見てもおかしいと思わないようなものを目指したいです。昨年末に撮ったM42もまだ少し不満が残っています。年明けに撮ったM78ももう少し感覚的でない、具体的にはPhotoshopよりもPixInsightを多用して定量的な画像処理をしてみたいです。新しい素材よりも、一度処理した画像を他の方法で処理し直す方が良い練習になるのかと思っています。M78、M42と過去に帰っていき、少し再処理を頑張ることで、次回の素材までに手法が確立できたらと思っています。


電視観望? 中継と言ってしまっても良いかも

去年は
  1. 電視観望がさらに一般的な観測手段になっていくように努力する。
という目標でした。昨年はコロナが大変で、観望会や星まつりが相当中止に追い込まれました。その代わりと言っては何ですが、電視観望がかなり広まったのではないかと思います。外に出れないので、ベランダ観望を始めた人が電視観望にも興味を持つというパターンです。

かくいう私も、Zoomを利用した電視観望中継を何度かやってみました。



あ、そういえばこの電視観望中継ですが、星ナビにも紹介されたのでした。これは大きな宣伝効果ですね。


そういえば、ネオワイズ彗星の中継なんかもしました。撮影のついでだったのですが、ずっと梅雨が続いていて全国的に天気が悪く、この中継で初めてネオワイズ彗星が見えたという方もいたみたいで、反応が大きかったです。マニアだけでなく、一般の方も結構参加してくれました。



ここら辺は広域電視観望の技術を確立できたことで、かなりやりやすくなり、見ている方も見応えが出る感があります。



広域電視観望については、この間の天リフさんのリレーでも紹介しました。昔からカメラをやっていた人にとっては、むしろこちらの方がとっつきやすいかもしれません。これも広まっていくと良いなあと思っています。


この過程で出てきた、「屋根から上る北アメリカ星雲」は電視観望ならではの臨場感で、最も気に入っているものの一つです。
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Zoomにおいては電視観望だけでなく、遠くのいろんな人と繋がることができる、ある意味コロナ禍でなければ気づかなかったかもしれない使い方を模索できました。

PST分解の中継
なんて、Zoomがここまで広まらなかったら多分考えもつかなかったと思います。



ブログやTwitterで質問が来て、それをZoomで相談にのるというのもありました。こんなのもやはり新しい形なのかと思います。



Zoom飲み会と称して、ノイズをネタに大勢が集まってしまって焦ってしまったこともありました。学会みたいだったと言われてましたね。


星まつりでの電視観望の講演などはコロナで実現しませんでしたが、その分結局別の方法でいろいろやることになったんだなというのが感想でしょうか。特にベランダ感冒のおかげか、ここ1年で一般の方達にも認識され始めるくらいになってきていると思います。今後も技術的なことはもちろん、リモートでの講演とかでも積極的に話して、電視観望の魅力を伝えていけたらと思っています。


目標: 今年の目標ですが、
  1. コロナ禍のうちはリモートでの企画を続ける
  2. 晴れてコロナ禍が終わったら、星まつりや観望会で電視観望の魅力を伝えていく
としたいと思います。できれば今年はコロナ収束して欲しいです。

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考察、実験、評価など

理論的なことは昨年は意外なほど進んでいない気がします。というより、これまで考えてきたいろいろなことが、ノイズ軽減や画像処理に生きてくるようになってきたと言っても良いのかと思います。

例えばノイズ飲み会のもとになった、天リフ編集長の疑問に答えるとかも、過去の考察があったからなのではと思います。


エタロンの直感的な理解の記事もやっと書くことができました。


CMOSカメラのコンバージョンファクターを求めることも継続していますが、カラーCMOSカメラはいまだに謎で進展がありません。Matlabの紹介くらいで終わってしまっています。



測定、評価に関しては大きく二つのことをしました。

ZEROの振動測定



大阪あすろとぐらふぃ〜迷人会の井戸端さん製作の微動自由雲台の振動測定です。



ともに、減衰特性に優れた素晴らしい機材です。惜しむらくは、ZEROが生産中止になって在庫限りになってしまったことです。井戸端さんはさらに改良を重ねているらしいので、こちらはさらに楽しみです。


他にもいろいろやってます。

CBPフィルターの検証は、彗星だけでなく、光害フィルターとしても十分に使え、しかもQBPより青系も出やすいとか、赤ハロを防ぐことができ恒星の色が出やすいとかのメリットもあるのではという面白い結果になりました。



トラペジウムを利用したバローレンズの見比べもかなり面白かったです。TeleVueいまだに借りっぱなしです。まだ使っていいよと言ってくれてますが、いい加減に返さなくてはダメですね。



縞ノイズ解析もやりました。画像処理に関連することになりますが、縞ノイズの一つの原因がフラットであることもわかりました。撮影後、暗い中で長時間かけて撮るフラット画像はノイジーということです。それよりも明るいところで短時間で撮った方がいいという結果でした。




大気収差も少し解析してみました。TSA-120で月を見て収差らしきものが見えてびっくりしたのですが、計算すると大気分散で説明ができそうでした。逆に大気分散が見えてしまうTSA-120の性能に驚きました。


シュミットさんからたまたまお借りしたEVOSTAR 72EDの勝手な評価記事は、なんと6本の分量になってしまいました。入門者の最初のED鏡筒としては手軽で扱いやすいものかと思います。タカハシのマルチフラットナーと組み合わせると像がかなり決まりますが、接続に少し苦労しました。








太陽用のBF(ブロッキングフィルター)を3.5nmのHαフィルターで置き換えられないかを、国際光器さんに協力していただいて試したのも面白かったです。結局この試み自体は失敗に終わったのですが、カメラ側に入れてやれば散乱光などを防ぐためか、コントラストが明らかに向上するという効果が見られました。この件シベットさんも追試してくれていました。その後3.5nmフィルターは返してしまいましたが、後のC8にPSTを繋げた時の散乱光の影響の大きさを見るに、やはり一定の効果があるものと今も思っています。





新しいStick PCも試しました。これすごく良くて2台持っています。電源だけが弱点ですかね。


縞ノイズの可視化は結構インパクトがあったみたいです。


固定三脚で天の川を撮影しPixInsightでスタックできるのは、結構実用性が高いと思いました。


小ネタは意外なほどウケがいいです。



あと、TSA-120を整備する過程での鏡筒周りの小ネタとか、ガイド鏡の固定方法とかケースについての考察とかです。






ソフト解説も少ししています。主に撮影ソフトですね。
 

 
 

電視観望の初心者向けにソフトの紹介です。SharpCapは初心者には思ったより敷居が高いみたいで、ASILiveの方がやはり楽みたいです。でもLiveStackは少し重いのと、微調整がやりにくいので、慣れたらSharpCapに移っていくのかと思います。

そういった意味では、ASILive自身が電視観望の普及という意味で、ずいぶん貢献してくれていると思います。

少しだけ開発もしてます。と言っても、以前pythonで書いたものの移植ですが。


こうやってみると、面白いことからくだらないことまで、相変わらず結構な量のことをやっていることがわかります。基本的にはその時に面白いと思ったことだったり、必要だったりしたことです。おそらくただそのまま撮影するよりは、何か新しいことをやってその結果を見たいというのがあるのかと思います。それでもTSA-120が来てからは、性能にはあまり疑いを持つ必要がなくなってしまったので、平日夜中中放っておいて撮影という余裕?みたいなものも出てきました。

目標: おそらくこれからも考察などは状況に応じて行き当たりばったりだったりします。機材の評価を突然頼まれたりもしますし、頼まれもしないのに勝手に評価したりもします。ここら辺は今後も、その時その時の興味の赴くままにやっていけたらいいのかと思います。


課外活動

昨年はコロナ禍ということもあり、ほとんど外で活動することができませんでした。

星まつりは福島のスターライトフェスティバルのみです。それでも開催できたのが奇跡と思えるくらいでした。



数少ない観望会飛騨コスモス天文台での観望会が3回。
 
 
 

富山市科学博物館での観望会はしばらく中止が続き、再開してからも完全予約制で人数を制限して現在も進められています。お手伝いはコロナ前が1回、落ち着いてからが2回参加できたのみです。




一方、こちらは富山のある企業が観望会を計画して実現するために機材を導入するという、少し面白い経験でした。


現在はさらに進化して、VMC260Lを発注したというから大したものです。


写真展は昨年の中では貴重な行事の一つでした。一つはコロナ第一波直後くらいでしょうか、黒部市の科学館です。


もう一つは、年末から年始にかけての富山市科学博物館での写真展です。




天文ショップには数えるほどしかいけていません。コロナ前にスターベースでTSA-120を決める時に行けたのと



コロナが落ち着いた時と、母親が骨折した時に、実家に帰って寄ったSCORPIOショップ2回のみです。




それでも新しい友人もたくさんできました。SNSなどのやりとりが主ですが、実際にあんとんシュガーさんが2度自宅に来てくれました。



科学博物館の観望会で知り合った宙ガールのMちゃんも自宅に来てくれました。相変わらず星三昧のようなので、これからどういう道に行くのかとても楽しみです。


これらの活動記録、並べてるので多少外でもいろいろやっているように見えますが、一昨年と比べると遥かに少なくなっています。一時はありとあらゆる行事が中止になってしまったので、コロナの影響はやはり大きかったです。ワクチンも出来てきて落ち着いていく方向に行くと思うのですが、今年はいろいろな行事もある程度は再開されることを期待したいです。


最後に

上の中から、昨年1年で大きく印象に残っていることを3つ挙げるとしたら
  • TSA-120購入から、テスト、撮影まで。
  • 口径20cmでの太陽Hα撮影でのものすごい分解能。
  • 画像処理の進歩
でしょうか。機材の一つは既製品の使い込み、もう一つは魔改造なので、いいバランスだったのかと思います。

画像処理は自分自身まだ進化している途中だと思いますが、自宅撮影とかでも長時間露光と相まってなのか、やっと少し満足するようになりつつあります。以前ももちろん、その当時はできる限りのことをしてきたつもりですが、今見直して再処理したくなるのがいくつかあります。当然、今いいと思っていても将来見るとまだまだだなあとなると思うのですが、昨年1年間に続き今年もこの路線を続けて、少なくとも自分で満足できるような、そしてできれば他の人が見ても納得してもらえるような方向で進められたらと思います。

ちなみに、1年で何本ブログの記事を書いたか数えてみると、2020年1月1日から12月31日まででなんと141本でした。3日に一本以上書いている計算になります。でもまだネタは全くつきず。書きたいことだらけです。

あ、去年の反省の最後に書いた「ブログの記事を短くする」は全く達成できませんでした(笑)。

こうやってみるとやはりこの1年間、たとえコロナ禍であってもいろいろやってきたんだなあと、改めて実感します。この趣味のおかげでしょうか、外に出れない厳しい環境下でもほとんどストレスなく、楽しいことに没頭できた気がしています。



突然の名古屋行き

天リフ中継の次の日、なんと実家の母親が足を2ヶ所も骨折したとの連絡が入り、急遽緊急事態制限下の名古屋に行くことに。母親の世話をしたり、病院に付き添ったり、家の片付けをしたり、結構大変だったのですが、それはそれでなんとかしました。少しだけ時間があり、せっかくなのでSCORPIOに顔を出しました。

夕方16時半頃に店に到着。店長さんと近況を話して、最近のC8での太陽撮影や、先日の天リフの広域電視観望でバーナードループが見えることなど一通り盛り上がります。昨年夏に導入をお手伝いした日本空調さんの様子も聞くことができました。最後に日本空調さんから連絡があったのが「電視観望の最中にASI294MCが突然画面が暗くなった」というので、「SCORPIOさんに相談した方がいい」と答えていたので、その後の様子を聞くことができました。カメラはそのまま交換したとのことで、後で確認したら電視観望の最中にUSBケーブルを何度も抜き差ししていたとのことです。見えなくなったのはそれが原因だったのではということでした。カメラ自体は特に問題なかったそうです。動作中のUSBケーブルの抜き差しは、電源も供給されていることを考えると、確かにあまり良くないかもしれないですね。私も覚えておくことにします。


購入品

この日SCORPIOでいくつか細かいものを購入しました。一つはSVbonyのヘリコイドです。

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今使っているサイトロンのガイド鏡ですが、不安定そうな一本足を取り除いて、出てきたT2ネジにASI290MMを直接取り付けてます。

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でもASI290MMは太陽撮影と兼用なので、いちいち取り外す必要がありちょっと面倒でした。代替機種として福島のスターライトフェスティバルでASI120MM miniを特価で購入しました。miniなので差し込み口の径がアメリカンサイズのアイピースと同じなのですが、T2ネジには直接つけることができません。そこで、T2からアメリカンサイズの変換アダプターのようなものが欲しかったのです。ZWOのヘリコイドがちょうどそのサイズだったのは知っていたのですが、その場ではZWO社のものはなく、代わりにもう少し安いSVbonyのものがあると出してきてくれました。ネジ径に問題もなさそうなことと、更にコンパクトなことと、少しだけ安いので、SVbonyのものにすることに決めました。

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実際にガイド鏡に取り付けてみましたが、上のようにASI120MM miniをうまく組み込むことができました。

カメラがヘリコイド内部の段差に当たってしまって、最後まで押し込めないのは誤算でした。カメラは圧倒的に小さくなって良かったのですが、ヘリコイドの分は当然体積が大きくなるので、そこはマイナス。ヘリコイドでピント調整がしやすくなったのはプラスです。前部の対物レンズでももちろんピント調整できますが、赤いネジを締め込むと少しズレしまうのが不満でした。でもまあ、一度合わせたらほとんどいじることはないので、どちらでもいいと言えばどちらでもいいです。

ASI120MM miniには、2mほどの長さのUSB Type A - USB Type Cケーブルが付属されていて、これまで使っていたUSB3.0のType Bケーブルより細くコンパクトになりました。さらに、もっと短いUSB Type A - USB Type Cケーブルも付属されているので、ASI294MC ProなどのUSB2.0出力があるカメラで撮影する際には、そこからガイドカメラのASI120MM miniに接続できるようになります。そのため長いケーブルが一本丸々省略できるためにこれは大きな利点です。

でもよく考えたら、最近ASI290MMも安いのでそちらを追加した方が良かったかもしれません。いや、太陽用だと290のセンサー面積が小さいのが少し不満なので、グローバルシャッターのASI174MMを買って、290をそのままガイドに使っても良かったかも。いや、ASI294MMだとアップデートで分解能倍くらいになるしいっそのこと...。


あともう一つちょっとした買い物は、サイトロン製の3倍の星ビノです。笠井製の3倍の星座ビノは持っていますが



サイトロン製のものは似て非なるなるもののようです。前回10月にSCORPIOに行った時にその場で直に比べさせてもらいましたが、明らかに周辺の歪み具合が違います。前回はまだ見本があっただけで在庫がなかったので、今回やっと手に入れることができました。値段も1万円台前半なのでおすすめです。

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まあ、夜に見ると笠井のものとの違いがどこまでわかるかは、実際に試してみないとわからないと思いますが、2倍のものはたくさん持っていても3倍のものは一つしかなかったので、ちょうど良かったです。

あとは細かいものだけです。中古のフレキシブルハンドル。ハンドルの持ち手が小さいのが気に入りました。

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Vixenの5mmのジャンクのアイピース。中にカビがあるかもとのことですが、みた限りは大丈夫そうでした。安かったので誰かにあげようと思ってます。

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天文年間。買い忘れてたのでちょうど良かったです。

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やくもふさんと

そんなおり、以前SCORPIOでお会いして、PSTの分解にも参加してくれたやくもふさんが入店してきて、Advance VX用の三脚にサイトロン製のカーボン三脚を実物と合わせていました。合わせてみるとピン位置が合わないので、そこは3Dプリンタで自作するかもとのことです。カーボン三脚実物は軽くて石突きも頑丈そうで、結構良さそうでした。お店にあるのは古いバージョンで、新しいバージョンは足を伸ばしたり短くしたりする時の空気抜けの穴が空いているとか。

やくもふさんが気づいたのですが、お店にGINJIが150mm、250mm、300mmとそろっています。

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わかりにくいかもしれませんが、写真の真ん中に3本並んで写っています。特に30cm、二人とも欲しがってたのですが、重さ約20kgとやはり赤道儀を選びます。タカハシならEM400クラス、VixenならAXDくらいが欲しいとのこと。CelestronでもCGXクラスとのことなので、少し考えてしまいます。ちょうど天リフのリレーでも玄さんが30cmを振り回してたのですが、個人でドーム無し持ち運んで運用するには多分30cmは限界近くの大きさでしょう。C14とかは35.5cmありますが、シュミカセなので短く、重さも20kg程度で同じくらい。EQ6Rなら20kgでギリギリ。まあいつかドームでEQ8とかで30cm以上というのを夢見ることにします。たまにお店に行くと、どんどん夢が膨らんでいきます。怖い怖い。

あともう一つ面白かったのは、15cmのシュミット補正版が2枚入っていてEDという名で売り出していたという珍しい反射型のオレンジ色の鏡筒がありました。メーカー名は聞いたけど忘れてしまいましたが、口径の小さいものも発売されていたそうです。一般的にシュミカセは周辺に行くほどコマ収差が気になるのですが、補正版2枚だと星像がどれくらいになるのか気になります。最近機材が多すぎるので我慢しているのですが、それでもかなり魅力的でした。でもここはぐっと我慢です。今の手持ちの本数から考えると、買っても絶対活用できなさそうです。以前どこかでも書きましたが、一度に操作できるのは(私は)せいぜい2本です。

最後に出てきたのが、Unistellar社のeVcope。お手軽電視観望を実現している新しいタイプの望遠鏡です。実物は初めてみました。思ったより細長いのと、実際に持たせてもらいましたが、見た目より軽くて運搬もそれほど苦ではなさそうです。

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初心者がなかなかパッと変える値段ではないですが、こういったパッケージ物の活路は必ずあるのかと思います。ソフトも独自開発みたいなので、もう少し値段もこなれて一般的になれば一気に広まって、望遠鏡の一ジャンルを絞めるようになるのかもしれません。


いろいろ終えて、やっと富山へ

仕事も休んで(と言っても一部はリモート会議)3日間名古屋に滞在しました。緊急事態宣言の中、結局外食は帰るときに高速手前で入ったすがきやだけでした。あとは全部コンビニかスーパーの弁当など。まあ、贅沢は言ってられません。 

名古屋からの途中の道も結構雪に降られ、富山についたらまた2-30cm雪が積もっていました。でも、次の日は朝から夜までものすごい快晴。

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月が夜中ころまで出てましたが、少しだけ撮影しました。あまりうまく行ったかどうか自信がありません。うまく撮影できていたら、また画像処理して記事にします。
 

2020年の反省を書こうと思ってブログを読み返してましたが、あまりに記事の数が多くて、しかもむやみやたらに長いので嫌になりました。あまりにやったことの幅が広くて、全くまとまりそうにありません(笑)。

もうどうしようもないので、せめて撮った画像だけでもまとめようと思いました。

それでは今年撮った天体関連の写真一覧、よろしければみてください。

星景・星野


「田んぼに映る天の川」
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撮影地: 富山県富山市, 2020年5月14日0時36分



「透明度のいい日の自宅からの天の川」
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撮影日: 2020年6月16日23時36分



「夏の天の川2020」
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撮影日: 2020年8月14日23時38分-23時42分


「北の天の川」
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撮影日: 2020年8月14日22時41分-22時46分


「ペルセウス座流星群2020」
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撮影日: 2020年8月30日0時42分


彗星

「ネオワイズ彗星」〜人生初のしっぽの見える彗星〜 
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石川県羽咋市, 2020年7月16日20時49分


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石川県羽咋市, 2020年7月18日20時15分-21時23分


星雲、星団

「EVOSTAR 72EDで撮ったバラ星雲」
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撮影日: 2020年3月26日20時2分-21時59分


M65 M66 NGC3628: 三つ子銀河」
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撮影日: 2020年4月14日21時4分-23時1分


「回転花火銀河M101」
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撮影日: 2020年4月16日21時29分-4月17日0時20分


「TSA-120で撮ったヘルクレス座球状星団M13」
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撮影日: 2020年4月29日0時24分-1時23分


「子持ち銀河M51」
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撮影日: 2020年5月13日21時22分-23時27分


「アンタレス付近」
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撮影日: 2020年5月30日0時47分-3時11分


「M20三裂星雲とM21」
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撮影日: 2020年8月14日21時4分-23時40分


「M27:亜鈴状星雲」
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撮影日: 2020年8月18日21時47分-8月19日3時52分


「北アメリカとペリカン星雲」
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撮影日: 2020年8月19日20時26分-8月20日3時32分


「三日月星雲」
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撮影日: 2020年8月20日20時30分-22時42分


「らせん星雲」
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撮影日: 2020年8月21日午前0時2分-1時29分


「M31アンドロメダ銀河」
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撮影日: 2020年10月19日21時37分-20日3時40分


「M33: さんかく座銀河」
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撮影日: 2020年11月12日21時1分-13日22時55分


「M42 オリオン大星雲」
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撮影日: 2020年12月9日20時57分-12月10日1時10分


「M45: プレアデス星団(すばる)」
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撮影日: 2020年11月14日23時32分-4時52分


太陽

「初めての日食」
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撮影日: 2020年6月21日

「久しぶりの黒点」
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撮影時間: 2020/6/8 16:44


「10月31日の黒点」
14_32_40_lapl3_ap1765_IP3_cut
撮影時間: 2020/10/31 14:32 
記事


「11月の大きな黒点」
12_19_28_lapl5_ap2515_IP

12_24_13_lapl5_ap2545_IP
鏡筒: 国際光器マゼラン102M、口径102mm、焦点距離1000mm、F10 アクロマート
撮影時間: 2020/11/21 12:19(上)、12:24(下)


「口径20cmでの初のHα撮影」
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15_02_16_lapl3_ap504_IP2_color_dark_cut
鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
撮影時間: 2020/11/21 15:02


「2020/11/30の大黒点」
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11_51_38_lapl3_ap2313_RS_color

撮影時間: 2020/11/28 11:51


「太陽プロミネンスのタイムラプス映像」
Blink
撮影時間: 2020/5/13 11:57



「TSA-120で初めて撮った月」
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「地球照」
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18_59_37_lapl2_ap231_RS2_evening

19_02_07_lapl2_ap3065_evening
富山県富山市下大久, 2020年4月27日19時6分、月齢4.3
記事 


惑星

「久しぶりの火星」
Jup_201704_lapl5_ap123_RS

Sat_204251_lapl5_ap107_RS_cut

2020-10-02-1454_2-U-RGB-Mars_cut_L
撮影日: 2020年10月2日23時54分
記事

「MEADE2cmで撮った火星」
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その他

「蛍と天の川」
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富山県射水市, 2020年6月9日22時3分から22時36分


「口径120mmで見るシリウスB」
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「トラペジウムG星、H星、I星⁉︎」
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まとめ

どうでしょうか?コロナ禍で大変な年でしたが、こうやってみると1年間で撮影した枚数もそこそこになるのを実感します。今年はTSA-120が戦力に加わり、星雲星団が昨年までより充実しました。それでも北陸の天気の悪さはいかんともし難く、休日に天気がいいことはなかなかないので、自宅での撮影が大半です。

あと昨年末くらいからでしょうか、ここ一年で画像処理がかなり進歩した気がします。StarNetやDeNoiseなどのツールのおかげももちろんありますが、腕の方もだんだんそれらのツールを使いこなすように上がってきているようです。

今回は画像の一年のまとめですが、実はこんなことはやったことは初めてです。電視観望の一年のまとめもやってみたくなりました。あと、これとは別に毎年恒例の1年の反省と新年の目標の記事をそのうち書きたいと思います。


今回は本ブログについて考えていることを書いてみます。これからブログを書いてみようと思っている方の参考になればと思います。

ブログを書き始めたきっかけ

この「ほしぞloveログ」ですが、星を始めた2016年4月30日当日から記事が存在していますが、実際に記事を書いたのはひと月ほど遅れて5月終わり頃だったと思います。なので最初の何回分かの記事はカレンダーを見ながら思い出して書いています。きっかけは、前趣味のラジコンでほとんど記録をしていなかったこと。途中からだんだん過去に何をしてきたか分からなくなっていたのですが、ある程度経つと「今更記録してもなぁ」と思ってしまい、少し後悔してたからです。なので星が趣味で確定だなと思った時に「あ、記録しておこう」と思いました。


最初は日記代わり

なので、最初の方の記事を見てるとわかるのですが、ほとんど日記です。今でもその傾向は強くて、あったことはできるだけ書き留めておこうと思っています。でも悩みは基本公開記事なので、公に書けないこともあることです。直接お会いした方にはいろいろ話すこともあるのですが、記録として残ってしまうとまずいことはあまりかけないので、それで忘れてしまうこともあったりします。

最初は日記だったのですが、興味が機材系に寄っていたここともあり、そのうちにコメントなどを通じてこのブログを読んでいてくれている人が結構いることに気づきました。そうすると少し意識も変わり、他の人が読んでも役立ったり、楽しいと思えるようなものにしようという気持ちになります。つい先日もTwitterであったのですが、このブログがきっかけで何か始めたとか、問題が解決したとか聞くのは、やはり正直とても嬉しいものです。

というわけで、今回はブログを書くことのメリットを中心に、いろいろ思っていることを書こうかと思います。


ブログを書くことのメリット

記録になっている:
このブログは毎回記事が長いのですが、その時に思ったことを忘れないようにできるだけ細かく書いているからです。読みにくくなっていることも多々あり、読んでいる方には甚だ迷惑かもしれませんが、ご容赦ください。自分であとで読んでその時の状況を思い出したり、再現するためです。後から読み返すとわかりますが、時間が経つと相当のことを忘れてしまっています。記憶を呼び起こすためにも、ブログはとても役に立ちます。

他の人が読んでくれている:
これはまず、単純に励みになります。ブログを書くモチベーションになります。コメントとか、感想を読んでいるのはとても楽しいです。その上で、もし他の方の役に立っているなら、こんなに嬉しいことはありません。

後で自分で読んでも楽しい:
これは、ブログを書き始めたあとしばらく立ってから気づきました。忘備録と言う意味ではなく、自分の過去記事が読んでいて楽しいのです。「あー、あの頃はこんなこと考えてたな」とか、「馬鹿なことやってたな」とか、その時の気持ちまで思い出してくるので、本当に楽しいです。暇な時は結構過去記事を読んでいたりします。すると更にアイデアが浮かんできたり、次の記事のモチベーションになったり、実はこの「読んでて楽しい」に気付いてからこれがいちばんのメリットの気がしています。

自分で読んでいるだけなら良いのですが、中にはケニ屋さんみたいに全記事制覇を宣言してくれるような奇特な方(もちろんありがたいという意味です)がいます。そんな時には長い記事は申し訳ないなあと思ったりしますが、その一方シベットさんみたいにもっと長くてもいいと言ってくれる場合もあります。確かに昔と比べると一つ一つの記事が長くなってきているのですが、逆に少し更新頻度が落ちているとも思います。ここら辺はバランスですが、この記事の最後に「ブログを書くコツ」みたいなのを載せておきます。

まとめることでより理解ができる:
記事を書く時に、頭の中でいろいろ整理します。また資料を調べ直したりもします。このことが例えばその場でわからなかったこと、未解決なことに道を開くことがよくあります。きちんと言葉や文書にすることで、何が問題だったのか、どう考えたら良いのか、ぼんやりしていたことがはっきりするのです。

趣味としてメリハリがつく:
星の趣味は、ある意味個人趣味かと思っています。星を見て、撮影して、自分で満足すればそれでおしまいです。もちろんそれだけだとつまらないので、他の人の機材を参考にしたり、他の人の成果を見たりで交流があります。「書き記しておく」と言うのは、更に加えて趣味の幅を広げることになると思います。少なくとも私の場合は「書く」と言うことが、機材を揃える、星を見る、電視観望する、撮影する、観望会をするということに匹敵するくらい、大きな割合を占めています。ブログを書いてなかったら、もしかしたらここまでのめり込んでなかったかもしれませんし、もしかしたらすでに他の趣味に映っていたかもしれません。

自分の思いや、細かい技術を残し伝えることができる:
ブログという形態の一番のメリットだと思っています。文字数制限とかもないので、自分の思っているくだらない考えとか、変なこだわりとかも気にせずに書くことができます。SNSと違って、アクセスしないと記事に接することはないので、変な考えの押しつけみたいになることも少ないです。また、技術に関してはブログのフォーマットでの制限は確かに存在しますが、工夫次第で数式も含めて相当細かく記録しておくことができます。時には小難しいことを書くこともあります。もしかしたらその場では理解できなくて読みにくいと思われる方もいるかもしれませんが、ある時期が来てものすごく役に立ったかあると嬉しいです。分かりにくいことはできる限りわかりやすく書いておこうと思っています。せっかくの楽しい趣味なので、技術などは出し惜しみせずできるだけ共有して、願わくば次の新技術につながればと思っています。


デメリット 

唯一のデメリットは、書く時間を取られることでしょうか。でもこれも趣味の一環なので、それほど苦にはなりません。「これだけ長い文書書く時間よくとれますね」とか言われますが、天文趣味の場合実はいちばん時間がかかるのは画像処理だったりします。

あと、ごく稀に返答に困るようなコメントとかもありますが、第一方針として楽しくやりたいので、悪口とかはできる限り書かないようにしています。それでも人によっては気分を害することもあると思うので、もし私の記事が原因で嫌な思いをされる方がいるとしたら、それは明らかにデメリットの一つかと思います。できるかぎり避けたいと思っています。

基本的にデメリットよりもメリットの方がはるかに多いと思っています。


このブログの方針

いくつかは繰り返しになりますが、今は以下のような方針でブログを続けています。
  • その場の細かいことは結構すぐ忘れてしまうので、くどいことでもくだらないことでもできるだけ細かく書く。
  • 基本的に悪口は書かない。
  • 自分に対するこだわりはたくさんありますが、自分のこだわりを他人に押し付けたりするようなことはしたくありません。
  • 人物崇拝は好きではなく、成果に対する正当な評価の方が正しいと思っています。なので、偉い先生が言っていたからとか、神話のようなことは自分で確かめない限りは信じないようにしています。
  • 一方、必要な情報を集めるのは当然のことと思っています。それでも鵜呑みにはせず自分で判断して取捨選択をするようにしています。

SNSとの関係

最近はTwitterで呟いて、そのまとめを記事にすることがよくあります。もともとSNSは時間を取られてしまうのであまり好きではなく、Twitterも最初は天リフさんの「#天文なう」に載せたいという理由で始めました。Facebookアカウントも持っていますが、最近はほとんど使っていません。

Twitterでブログのネタを宣伝することの問題点は、ブログのコメント欄への書き込みが少なくなることです。その一方、Twitterはその場の反応が見られるのがいちばんのメリットでしょうか。Twitterへの投稿は長くは残らない(残っていても見にくい)ので、のちに役立つ意見とかはブログのコメントに残したいのですが、ここら辺はバランスで今後の課題かと思っています。

現在使っているLivedoorブログですが、コメント書き込み時に以前あったメールアドレスを書き込む機能が、ちょっと前に無くなってしまいました。なので私に個人的に連絡を取る方法が限られてしまっています。もし個人的に連絡を取りたい方はTwitterのDM(ダイレクトメール)でお知らせください。Twitterでフォローとかされていない方は「ほしぞloveログ」を検索すればすぐに出てきます。DMで書ききれない込み入ったことはメールアドレスをやりとりして続けれたらと思います。


できてないこと


過去記事の最新情報への更新:
昨日、今年一年のブログのPVを集計してみました。12月28日までの集計になります。

PV_cut

こうやって見ると、マニュアル的な物や、導入時のレファレンス的な記事が何度も読み返されていることが分かります。しかも1位が2016年の記事、星を始めて半年経っていない時のものです。これが2020年でも1位とはちょっと驚きです。この記事は情報としては古くなっているので、書き直したほうがいいくらいです。他にも新しい製品が出てたりで、情報が古いものが散見しています。早急に書き直したほうがいいのですが、なかなか気合が入りません。そのうちにこっそり更新しておきます。

ボツネタの再記事化:
あぷらなーとさんに言われて、これまでのボツネタのタイトルを出してみました。Twitterで書いたのは文字制限があったので、こちらのほうが数が多いです。下に行くに従って古くなります。
  • PixInsightフローチャート
  • Stellariumで自動導入
  • 高度なツールについて
  • ここ何年かのエポックメイキング技術
  • ダーク補正続き
  • 天体撮影ソフトの比較
  • 最近の撮影スタイル
  • Conversion factorの件一応解決
  • 雨の日の観望会
  • 近所の子と星見会
  • 過去記事ピックアップ
  • ブログについて
  • ASI294MC Proの性能評価 (その4): ダークノイズ
  • 双眼鏡
  • 初冷却カメラ
  • ASIAIRみたいなplate solvingをやってみよう
  • Vixen ポルタ II A80Mf
  • SharpCapの無料版と有料版の違い
  • 天の川画像処理
  • 書籍
  • SharpCapの新機能: Sky Brightness測定
  • ノイズが少ないカメラって?
  • 各種機器改良やテストなど
  • 天体機器まとめ
  • 天文ガイド一気読み(その9): 1977年
  • MetaGuideでのオートガイド
  • なぜ星雲が見えやすくなるのか?
ついでに少し中身も見たのですが、いくつか再記事化すると面白いものになりそうなネタがありました。実は今回のこの記事もその一環だったりしています。


おまけ: ブログを書くコツ

何かあったら忘れないうちに、できればその日のうちにすぐに書くことが長く続けるコツの一つかと。次の日でいいやと思って一日放っておくとボツネタになることがよくあります。

書き方としては
  • 最初書きたいことを箇条書きにする。
  • 箇条書きを時系列や言いたいことの順に並び替える
  • 箇条書きの間を埋めていく
というやり方でやってます。箇条書きにするのは全体を考えて、頭に浮かんだことをとにかく書き留めておくため。この段階で細かいことを考えると、書きたいと思っていたこと自体を忘れてしまいます。逆に箇条書きにしてキーワードさえあれば、連鎖ですぐに思い出せます。

キーワード間を埋めるときは細かいことに集中します。そのことについてどれだけ深く考えることができるか、どれだけ詳細に思い出せるかが勝負です。

あとは、考えている時間をできるだけ少なくすること。考えると同時にキーボードを動かしていると余分な時間がかからずに嫌になりません。

書き終えたら必ず全体を見渡すこと。細かいことに集中して書いていると、それぞれセクションの間で不整合が起きていたりします。一度全体を読み直して俯瞰し、ミスなどを直します。私の場合はそれでもミスが残っていたりするので、のちに読み返した時もたくさんミスに気付いてその都度直したりしてます。


まとめ

今回は天リフさんのピックオフでTwitterの書き込みを取り上げてもらえたのと、



過去記事の一部にまとめようとしたのがあったので、一気に書いてしまいました。実際には天文ネタとあまり関係なく、コラム的に書いてしまいましたが、どうでしょうか?これからも、こんな気楽な記事もちょくちょく書いていこうと思います。

 

今回の記事はいろいろあるので、日記のようなものです。


2020年12月5日

この日は天気予報ではずっと雨で、朝から本屋に行って天文ガイドと星ナビを購入。富山では1日発売日が遅れるのでこれで最速です。そのままCostcoにいって食料品の買い出しです。買うものは大体決まっています。大抵いつも一品だけ新しいものを買います。今回は高山ラーメンのブースがあり8玉で1000円くらい、しかもスープを8種類から自由に選ぶことができます。帰りに食べるソフトクリームは相変わらず絶品で、どこの観光地に行ってもこれだけ贅沢な味のソフトクリームはなかなか出会えないです。生クリームをそのままソフトクリームにした感じで、これで250円なので毎回食べてます。

買い物が終わり外に出てみると、なんと南は快晴!急いで自宅に帰り、太陽撮影の用意です。ところがセットアップが完了したところですぐ脇に大型の暑い雲が迫ってます。天文あるあるの一つですね。わずか3ショットで太陽は隠れてしまい撮影はおしまい。その後雨が降り出しました。 本当はERFを外してみたかったのですが、そんな余裕は全くありませんでした。というよりも、シンチレーションが相当悪いです。その中の一つを画像処理しましたが、もうどうしようもないので強烈な画像処理をかけていて、よく見るといろいろ破綻しています。

12_53_30_lapl4_ap344_RS2

その日の夜はZoomでの集まりが2つありました。一つは20時からの「オープン双天会」です。私はあまり眼視の経験がないので大したことは話せませんが、シリウスBとトラペジウムの見え方を少しだけ話しました。ここは第一部だけで退散してまい、次の21時からの「天体画像処理研究会第一回オンラインミーティング」に参加しました。提案者の処理管理プロセスのプレゼンがあり、その後画像処理について話しました。関連して、PIでどこまで処理するかの話があったのですが、少なくとも私はPIの後にPhotoshopに引き渡しししまいます。PIだけでできたら再現性という意味でも理想的なのかもしれませんが、かなりの方がやはり感覚的にPhotoshopもまだ手放せないという感じでした。それでも若い人がこうやっていろいろと新しいことを提案してくれるのはものすごくいいことだと思います。私も年齢的にはもう全然若くないですが、この分野ではまだ4年半と長いわけではないので、心だけは若いつもりでいたいと思っています。

23時にオンラインミーティングが終わった後は、はやぶさ2の期間中継まで少し時間があったので、昔の画像の再処理です。第一弾はモンキー星雲。QBPを使い始めた2019年初め頃に撮影したころのもので、まだ癖が掴み切れていませんでした。約2年でどこをいじればいいかも大体わかってきたので、試しに再処理してみました。

Before
light_BINNING_1_integration_DBE_PCC_AS_PS5

After
light_BINNING_1_integration_DBE_PCC_HSVRepair_AS_all4_cut

です。メインのモンキーが赤一辺倒だったのを補正したのと、恒星がうるさかったのをシャープ化したことと、背景のモヤモヤを出してみました。モヤモヤはまだ試行錯誤中で迷っています。何か薄い模様があるのは間違いないのですが、これをこんな風に出していいものなのでしょうか?

そんなことをしていると、はやぶさ2の中継が始まるような時間になってきました。Youtubeの方をメインで見てましたが、テレビでも中継が一部あったようです。無事にカプセルが切り離され、ビーコンを受診し、一空いてをし、ヘリコプターが向かったとこらへんまで追っていましたが、4時近くでしょうかその後は寝てしまいました。


2020年12月6日

朝起きると、太陽は出ているものの雲も多くて、この日の太陽撮影は諦めました。そのため午前中に時間ができたので、富山市化学博物館の天体写真展に解説役として顔を出すことにしました。

IMG_1321

IMG_1323

IMG_1326

天体写真の他にもいろいろ展示してあったり、クイズがあったりと、子供でもある程度楽しめるようになっています。中でも隕鉄から作った刀「流星刀」は、幕末の榎本武揚が何振か作らせたもののうちの一つで、一見の価値ありです。

日曜と言うこともあり、基本的には親子連れがほとんどで、小さい子がたくさんいます。天体写真をメインに見にきていた方はほんの数人といったところでしょうか。ちょうど富山市天文学会の会長さんもきていて少し話したのですが、こういった写真展では周りの明かりが結構暗いこともあり、印刷の方で相当明るくなるように出しておいた方がいいのではと言う意見で一致しました。多分写真展に何度も出している会員の方はそういったことを知っているので、思ったよりかなり明るくして見栄えを良くしています。少なくとも私自身、フジプリで印刷して部屋で見たものよりは相当明るくした方がいいのではと思いました。

そんな中、私の顔を見て話しかけてくれた親子がいました。毎週の観望会に参加していて、私の顔を覚えていてくれたみたいです。小学4年生の男の子で、話していて昨年5月に月に北斗七星がよく見えていた子だと思い出しました。この子も星が大好きで、毎週科学博物館の観望会に参加し、ポルタIIを買ってしまったとのことです。以前うちに来てくれたMちゃんと同じような感じだったので聞いてみたら「名前まではわからないが、その子のことは観望会で毎週会っているのでわかる」とのこと。せっかくなので、「今度Mちゃん誘うときに一緒にうちにきませんか?」と声をかけておきました。

12時半頃でしょうか、外を見るとけっこう晴れてきています。太陽が撮れそうなのと、お腹も空いてきたので昼食がてら自宅に戻ろうとしたら、科学博物館入り口のところでなぜか偶然Mちゃんがプラネタリウムのチケットを受け取っていました。どうやら一人できているらしくて、昨晩の観望会はもちろん、ほぼ毎週の如くきているみたいです。

「昨日から天体写真展やってるよ」声をかけ、私も何枚か展示していることを伝えると「一緒に案内して欲しい」とのことで、再び特別展示室へ逆戻り。プラネタリウムが13時からなので、それまで写真を見ながらいろいろ話しました。なんでもはやぶさ2の中継を見ていて、夜中じゅうずっと起きていて今朝は寝坊したとか、赤道儀がいまだにうまく動かないとか、相変わらず宇宙三昧のようです。Mちゃんに、先に会った4年生の男の子のことを聞いたら、「名前は知らないけど毎週あっているので良く知っている」とのこと。熱心な子同士、ちゃんとお互いを認識しているみたいです。

プラネタリウムが始まるので、13時前にMちゃんと分かれ自宅に戻ります。午後は雲も少なくなり、太陽がずっと顔を出しています。こんなのは久しぶりなので早速撮影を始めます。ところがです、とにかく画面がユラユラです。昨日はたった3ショットで、あまり調整できなかったのできちんと判断できてなかったですが、昨日も今日もやはりシンチレーションがものすごく悪いみたいです。

それでも雲もなく時間だけはあったので、かなりの本数を取りました。その中で、前回の撮影記事のコメントにあったERFが悪さをしている可能性があるというのを試したくて、ERFの代わりに31.7mmのHαフィルターを入れたもので撮影してみました。ちなみにHαフィルターは7nmのものです。

まず、ERFからHαフィルターにすることでカメラに当たる光が80倍程度になりました。露光時間が10msから1.25msに変更で8倍、ゲインが300程度から100程度で10倍です。

明るさが変わるのは(接眼部に入っている)ERFが入っていたところ以降です。ERFの手前にあるエタロン部に当たる光量は変わりません。なので得た論に対する光量による損傷は(これまで問題ななら)関係ないでしょう。BFに関しては元々ERFの後にあり、Hαフィルターをカメラのところに取り付けたため、これまでと順番が変わり、BFにより多くの光が当たることになります。少なくとも上の80倍かける1/Hαの透過率くらいの光が当たっています。それでもまあUV/IRフィルターとエタロンで反射する分が相当あるため、実際の光量はそこまでなく(カメラの感度から言ってみれば通常の昼間の撮影程度の明るさに相当)、光によるBFの損傷なども少なくとも確認することはできませんでした。

実際に画像処理をしたものが以下となります。でもこの日も相当なシンチレーションの悪さです。その中で、かろうじて最後の処理までたどり着けたものです。ほとんどのものがスタックした段階でブロックノイズが出たりで破綻してしまいました。実際に比較してみます。

これまでのERFと
13_31_20_lapl4_ap2378_RS

次にHαフィルターに置き換えたものです。
13_36_12_lapl4_ap2410_RS

画像だけ見ると、Hαフィルターの方が周辺部まで模様が出ているように見えます。確かに、ここまで中心と周辺が均等に出たことはこれまでありませんでした。ERFがやはりなんらかの理由で周辺を崩していたのでしょうか?でも明るくなったために露光時間を短くできたことで、よりシンチレーションの影響が少なくなっただけの可能性も捨てきれません。何より、80倍の光量の違いと言うのがかなり大きくて、これが太陽からくるHα情報が80倍になったのならいいのですが、Hα以外の周りの波長が大幅に増えただけなら、Hαのコントラストという意味では逆に不利になってきます。

いずれにせよ、この日はシンチレーションがあまりに悪くて、ERFの問題については結論が出なかったといったところでしょうか。今後もう少しシンチレーションがいい日を狙って、再度検証しようと思います。

ちなみに、C8でプロミネンス をまだきちんと撮ってなくて、どこまで分解できるのか興味があるのですが、この日は流石にシンチレーションがとてつもなく悪く、まだ分解能に迫るようなことはできませんでしたが、一応一枚だけ処理できた(やはり他もブロックが出てしまったりでスタックさえまともにできませんでした)ものを載せておきます。

13_46_18_lapl4_ap244_IP

もう少しシンチレーションのいい日を改めて狙っていろいろ試します。

夜に科学館であった小4の男の子のお母さんからも連絡が来たので、この日の夜に官房会を開こうとも思ったのですが、ちょっと天気が厳しそうで諦めることにしました。でもそこそこ晴れていたので頑張ってやっても良かったかもしれません。

今週末もいろいろなことがあり、あまり星は見えませんでしたが、それでも楽しい週末でした。天気がもう少しよかったらもっと楽しめたのかもしれませんが、仕方ありませんね。




「AR2824」
10_18_30_lapl4_ap2271_IP_color_cut
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 4.0beta (64bit)
  • 撮影時間: 2021/5/23 10:18 gain70, 1.25ms x 5000フレーム中上位25%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、Registaxで細部出し、PhotoshopCCで後処理


「次の日のAR2822」
12_50_58_lapl4_ap2196_IP_cut

12_56_51_lapl4_ap2208_IP_cut
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 4.0beta (64bit)
  • 撮影時間: 2021/5/9 12:50 gain60, 2.5ms x 1000フレーム中上位50%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、Registaxで細部出し、PhotoshopCCで後処理

「AR2822」
12_42_38_lapl4_ap1472_IP_cut
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 4.0beta (64bit)
  • 撮影時間: 2021/5/8 12:42 gain120, 2.5ms x 1000フレーム中上位50%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、Registaxで細部出し、PhotoshopCCで後処理

「AR2818」
15_02_44_lapl4_ap2482_IP._cut_color
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 4.0beta (64bit)
  • 撮影時間: 2021/4/24 14:45-14:49 gain 100-120, 2.5ms x 500 or 1000フレーム中上位75%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、Registaxで細部出し、PhotoshopCCで後処理

「C8での太陽プロミネンスタイムラプス」

14_35_41_lapl4_ap1177_IP5_cut
  • 撮影日時: 2021/2/6 14:35
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 3.3beta (64bit)
  • 撮影条件: ser形式でgain 150, 1.25ms x 2000フレーム中上位60%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、ImPPGで細部出し、PhotoshopCCとShapen AIで後処理



「2021/1/31の太陽プロミネンス」
14_35_25_lapl4_ap1540_RS_color_cut
  • 撮影日時: 2021/1/31 14:35から14時45分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 3.3beta (64bit)
  • 撮影条件: ser形式でgain 150-170, 1.25ms x 2000フレーム中上位50%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、ImPPGで細部出し、PhotoshopCCとShapen AIで後処理

「2020/12/27の黒点」
_12_58_34_lapl4_ap2556_IP_DBE_cut

_12_59_24_lapl4_ap2549_IP_ABE_cut
  • 撮影日時: 2020/12/27 12:58から13時4分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 3.3beta (64bit)
  • 撮影条件: ser形式でgain 150-300, 1.25ms x 2000フレーム中上位30-50%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、ImPPGで細部出し、PhotoshopCCとShapen AIで後処理

「2020/11/30の大黒点」
11_51_38_lapl3_ap2313_RS

11_51_38_lapl3_ap2313_RS_color


  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 3.3beta (64bit)
  • 撮影時間: 2020/11/28 11:51 ser形式でgain 300, 10ms x 2000フレーム中上位30%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、Registaxで細部出し、PhotoshopCCで後処理


「口径20cmでの初のHα撮影」
15_02_16_lapl3_ap504_IP2_cut

15_02_16_lapl3_ap504_IP2_color_dark_cut
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 3.3beta (64bit)
  • 撮影時間: 2020/11/21 15:02 ser形式でgain 300, 10ms x 2000フレーム中上位50%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、ImPPGで細部出し、PhotoshopCCで後処理



12_19_28_lapl5_ap2515_IP

12_24_13_lapl5_ap2545_IP
  • 鏡筒: 国際光器マゼラン102M、口径102mm、焦点距離1000mm、F10 アクロマート
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 3.3beta (64bit)
  • 撮影時間: 2020/11/21 12:19(上)、12:24(下)、設定はともにser形式でgain 300, 10ms x 5000フレーム中上位50%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、ImPPGで細部出し、PhotoshopCCで後処理

「初めての日食」

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  • 鏡筒: 国際光器マゼラン102M、口径102mm、焦点距離1000mm、F10 アクロマート
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 3.2 (64bit)
  • 撮影時間: 2020/6/8 16:44 ser形式でgain 410, 5ms x 1000フレーム中上位80%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、ImPPGで細部出し、PhotoshopCCで後処理


「太陽プロミネンスのタイムラプス映像」

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  • 鏡筒: 国際光器マゼラン102M、口径102mm、焦点距離1000mm、F10 アクロマート
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: FireCapture


「2019年4月13日の太陽黒点」

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  • 鏡筒: 国際光器マゼラン102M、口径102mm、焦点距離1000mm、F10 アクロマート
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 3.2 (64bit)
  • 撮影時間: 2019/4/13 8:45頃から10時00分頃までの15本のうちのワンショット、露光時間5ミリ秒、5000枚、うち20%を使用。
  • 画像処理: AS3にてスタック。ImPPGで細部だし、PhotoshopCCで疑似カラー化と後処理。




「太陽ジェットの噴出」

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  • 鏡筒: 国際光器マゼラン102M、口径102mm、焦点距離1000mm、F10 アクロマート
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 3.2 (64bit)
  • 撮影時間: 2019/4/6 14:50頃から15時40分頃まで、モノクロ16ビットのser形式で31本、それぞれ10ms x 500フレーム x 15本, 10ms x 1000フレーム x 15本, 10ms x 5000フレーム x 1本、ゲインはそれぞれサチらない範囲で最大 
  • 画像処理: AS3にてスタック。全て上位50%使用。ImPPGおよびPhotoshopCCで後処理。
 
「プロミネンス 」

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  • 富山県富山市 2018/3/3 11時1分
  • P.S.T. + ASI178MC + x5 barlow lens + Advanced VX赤道儀
  • Shutter 200ms, gain 350, 80/200 frames
  • Autostakkert3 + Registax6 + Photoshop CCで画像処理


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