ほしぞloveログ

天体観測始めました。

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冬支度のために、リモート撮影環境を再度整えようとしているのですが、Windows 10のアップデートでStick PC上でいくつかこれまで動いていたソフトが動かないなどのトラブルが発生したので、メモがわりに対処法を書いておきます。


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RDP wrapper

Stick PCはモニタなどもないためリモート使用が前提なのですが、home editionのためRemote Desktopのサーバー側にはなれないため、RDP wrapperというソフトを使って外部からRemote desktopで接続していたのですが、Windows 10のCreator updateで使えなくなってしまいました。対処法はまずは
 
https://github.com/stascorp/rdpwrap/files/1236856/rfxvmt.zip

からrfxvmt.dllを拾ってきます。これを解凍して中身のrfxvmt.dllをc:¥Windows¥System32に入れるのですが、セキュリティーのため簡単には入りません。まず、コントロールパネル->システムとセキュリティ->ユーザーアカウント制御設定の変更に行き、カーソルを一番下まで下げる。エクスプローラーか何かで、c:¥Windows¥System32¥rfxvmt.dllを右クリックしてプロパティの「セキュリティー」タグで自分がフルコントロールできるようにし、その後リネームします。その後拾ってきたrfxvmt.dllをコピーします。ユーザーアカウント制御設定の変更を元に戻すのを忘れないようにしてください。

次に、RDP wrapperを再度ダウンロードしておきます。解凍後、uninstall.batを右クリックの管理者権限で実行してアンインストールしてから、再度install.batを右クリックで管理者として実行してインストール。最後にupdate.batを右クリックで管理者として実行。

これでアクセスできるようになるはずです。


Astrotortilla

星図とのマッチング、Plate solvingで使っていたAstroTortillaがどうもうまく動きません。「Tool」の「Log viewer」でみても数秒でNo solutionと出てしまいます。ログレベルを「Info」から「Debug」にしてみてみると1073741792というコードとともに止まってしまっています。googleで調べるとどうやらファイルの書き込み権限か何かの問題のようです。cygwinが怪しそうなので、再度インストールすることにしました。ただし、そのままインストールするだけではすぐに終わってしまってcygwin関連を書き換えないのでやはり同じエラーコードで止まってしまいます。まずはインストールされているcygwinをリネームするなり削除するなりして、cygwin以下が新規でインストールされるようにします。その後以前の記事のようにインストールし直します。データのダウンロードに再度数時間かかりますが、これをしない限り直りませんでした。cygwinも含めてインストールをしなおすと、無事に動くようになりました。



Windows10 設定変更ツール

今回のアップデートで懲りたのと、以前にも観測で使おうとしてアップデートが始まったことがあったので、今回「Windows10 設定変更ツール」v1.4というアプリを使って、アップデートを自動でしないようにしました。設定したところは作者HPの説明にあったように3箇所で、「ダウンロードとインストールを通知」「自動メンテナンスを無効にする」「Cortanaを無効にする」のみです。これで不意なアップデートは停止できるはずです。

赤道儀の遠隔操作のためにStick PCを使うことがあります。Stick PCはモニターを持っていないので、いずれにせよなんらかの遠隔の画面表示が必要になります。特に、冬場の遠征ではとてつもなく寒いので、暖かい車の中から遠隔操作するというスタイルを一度経験すると、ずっと外で待っているというスタイルには戻ることができません。

そのための接続としてこれまで、
  1. Stick PCの無線LANを無理やりルーター化する
  2. 超小型の安価な簡易ルーターを使ってみる
  3. BUFFALO製のポータブル無線LANルーターで接続する
と試してきました。1.はUSB3.0カメラの雑音で接続が不安定になり、5GHzに逃げようとするもできないことがわかり断念。2.は付属ソフトがこなれていなくてバグだらけで設定が大変なのと、Windowsが動いているPCのUSBに挿さなければならず、USBポートを無駄に使用してしまうのでイマイチ使用頻度が下がってお蔵入り。3.は接続がどうも安定でなく、時々Remote Desktopでの接続が切れてしまうのが悩みでした。

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ELECOM製は変な切断はないと聞いていたので、ちょと前に5GHzのポータブルの無線LANルーターWRH-583GN2-Sを購入してみました。色をグリーンにしたのは単に安かったからです。ブラックはなぜか倍近くの値段がしました。パッと使ってみた限りでは変な切断などはなさそうです。

実際にテストして良かったと思ったのは、BUFFALO製に比べてはるかに高機能で、普通の家庭用無線LANルーター程度のことができてしまいます。例えば
  • SSIDの名前の変更
  • パスワードの変更
  • 管理者の名前の変更
  • LAN側のIPアドレスの範囲を任意に変更することができる
など結構基本的なことが普通にできます。BUFFALO製はこれらのことがことごとくできなくて、本当に簡易使用を前提としているようで不満だったのですが、ここら辺のことが見事に解決されました。特に、
  • MACアドレスを見てDHCPの割り当てIPアドレスを固定できる
のが便利で、やっとこれでその場でIPをDHCPの範囲内でやみくもに打って、Remote DesktopでStick PCを探し出す必要がなくなりました。

逆にできると思っていたのにできなかったことが、
  • 無線でWAN側につないで、LAN側からもインターネットに接続する
という、BUFFALOではできていたことができません。WAN側は有線使用が前提みたいです。これは結構痛くて、遠征時にiPhoneのテザリングなどで外につなぐことができなくなります。遠隔地では基本Stick PCに接続できればいいだけなので、外につなぐ場合は操作する側のPCを直接テザリングでiPhoneにつないでしまえば問題ないので、ほとんど大丈夫なのですが、Stick PCにアプリを入れたい時だけは困ってしまいます。それでも遠征するような光害がないところは、携帯の電波も貧弱なので同じかもしれません。まあ、痛し痒しです。

こういったことは買ってみて自分で試さないと、事前に調べただけだとなかなかわからないんですよね。それでもELECOMの方は、実際に使うときのために事前に柔軟に設定できるので、使用時に無駄な時間を取ることなく、何より安定性は優れていそうなので、すぐに実践投入できそうです。アマゾンのレビューで熱暴走の心配が報告されていましたが、これはBUFFALO製も同じような評価でした。夏場は外に出て星を見ていた方が楽しいのでそれほど遠隔操作で使う機会がなく、むしろ冬場の使用が多いのでそれほど問題ないと思います。


相変わらず富山の天気が全くさえないので、Stick PCネタです。

前回までの記事で、天体撮影時のStick PC DG-STK4Dのリモート操作を確立するために、AUKEYというメーカーのWF-R3というUSBに直接挿して使うWi-Fiルータのセットアップを試すなどしていたのですが、万が一遠征などの外で使えなくなるのも不安なので、予備のネットワークとしてBuffalo製のホテル用Wi-FiルータWMR-433-BKを試してみました。ホテル用の小さいサイズのWi-Fiルータとしては数少ない11ac対応で、5GHzで使えるものです。意外なことにアマゾンだとBuffaloの方が安いです。

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上の写真の手前に写っているものがBuffaloで、Stick PCのUSBのところに挿さっている小さなのがAUKEYなのですが、Buffaloの方も思ったより小さくて、USB「バッテリー」からケーブルを介して給電します。なのでAUKEYと違ってPCが無くてもネットワークが確立できます。これは大きな違いで、AUKEYはWindowsが立ち上がって、アプリケーションがきちんと動いていないと、そもそも何も動かないので、緊急時の安定性はBuffaloの方が完全に上です。

セットアップはとても簡単で、マニュアルの通りにやっていけばStick PCと別のPCをそのままDHCPで接続でき、ホストネームでRemote desktop経由でStick PCを操作することができます。

もともと家庭用無線LANルータくらいのことができると期待していたのですが、思ったよりというか、相当低機能でした。期待していたのにできなかったことが
  • SSID名を変えることができない。
  • パスワードも変えることができない。
  • LAN側のIPアドレスの範囲を変更することができなくて、192.168.13.XXXで固定。
と言った具合に、ある意味ほとんど設定できるところがありません。できることは
  1. ルーターモードでWAN側が有線か
  2. ルーターモードでWAN側が無線か
  3. 中継機モードか
  4. インターネットなしのローカルネットワークモードか
のほぼ4つだけです。この数少ないできることの中で、いいなと思ったことは、WAN側を有線でも無線でも選択できることです。なので自宅などでは、無線のみの全く有線なしの状態でStick PCと他のPC間のリモート操作と、インターネットが同時に使えます。これは、これまでのAUKEYでも無理すればできそうな感じでしたが、AUKEYに付属のユーティリティソフトがあまりにいまいちで、無理な挑戦はやめたという経緯があるので、ここは利点です。それでもSSIDはおろか、パスワードさえも変えることができないというのはAUKEYに比べてもあまりにも低機能であることは否めません。

AUKEYに比べて、利点はというと
  • PC側に面倒なセットアップが何もいらない。
  • マニュアルがまともな日本語。
といったところでしょうか。特にPC側にソフトを何も入れなくていいというのはかなり大きな利点です。PC側を下手に不安定にする恐れもありません。温度上昇に弱いという報告が随所で上がっていますが、今のところは冬でしかも夜の使用なので問題ではありません。それでも結構温かくなります。夏になった時にトラブルが出るかもしれません。

まあ、バックアップとして持っておくぶんには及第点としておきます。 (2017/10/26 追記: 結局接続が結構な頻度で切断されることがわかり、ELECOM製のポータブルルーターを購入しました。)
 

Stick PCのセットアップ (その3): 接続が不安定な原因」でUSB3.0での接続が2.4GHz帯にノイズを出し、無線LANを不安定にしていた件ですが、 アマゾンで超小型の無線LANの子機にも親機にもなるものを買い、5GHzでのアクセスポイントでの接続を目指しました。

「無線LAN 子機 親機」で検索するといくつか見つかるのですが、注意することは必ず11ac対応のものにすることです。11n/a/b/gは2.4GHzなので意味がありません。あと、必ず親機と書いてあるものでないとアクセスポイントでの接続ができません。たまたまタイムセールだったAUKEYというところのWF-R3というものですが、リチウムイオンバッテリーのANKERとよく似た名前のメーカーです。ANKERも問題なく使えていますが、AUKEYの方が古くからある会社とのことで、日本語のホームページなどもあり、サポートもある程度なんとかなりそうです。

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設定ソフトは一応日本語ですが、日本語が少しおかしいのと、インストール時に結構癖があるので、ネットワークやPCに慣れていない人は戸惑うかもしれません。まず付属の説明書は英語や、その他外国語で、日本語はありませんが、大したことは書いていないので、設定ソフトそのものを見た方が早いです。ドライバーは小さいサイズの8cm CDに入っているので、対応ドライブがない場合はWebから落とした方が早いです。「aukey driver」などで検索すれば出て来ますが、見つかりにくい場合はここからWF-R3というドライバーを落としてきます。(2017/2/11追記: すごくたどり着くのに苦労したので書いておきますが、オフィシャルウェブサイトはhttps://www.aukey.com/らしく、ここから辿れるhttps://www.aukey.com/downloads/にあるWF-R3 & WF-R5 Wi-Fi Adapter Driver for Windowsの方が若干新しいようです。)ドライバーは普通にインストールすればいいですが、最初にWindowns PCのUSB端子に機器を接続してもLEDが光らず、OSを再起動したりしてやっと認識できたりしました。

この機器はclient, client+AP, APのみと3つのモードがあるのですが、今回欲しいのはアクセスポイントなのでAPの方を使います。clientは子機専用。client+Aは子機と親機の併用ですが、この場合のアクセスポイントはSoftAPとほぼ同等で、試したところ5GHzにはなりませんでした。今回の目的のためにはハードウェアでアクセスポイントを構成するAPのみのモードにします。モードの変更は、Windowsタスクバーの右下のアイコンの中から、今回インストールした設定ソフトを右クリックし、APモードにします。(ここでも、モードが変わらないなど何度かトラブルがありましたので、OSを再起動したり、ドライバーを入れ直したりもしました。いったん動き出したら安定になりました。)

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先ほどのアイコンをダブルクリックをするか、右クリックから設定を選び、設定ユーティリティーを開きます。SSIDを設定しますが、名前を適当なものにし、同じ画面に出てくるアダプターをVirtualなものから下の写真のようにハードウェアに変更し、上の右矢印を押しパスワードなどを設定します。これをやらないと、結局SoftAPと同等になってしまい、5GHzで接続できません。

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その後、タスクバー右のWiFiのアイコンをクリックして出てくる「ネットワーク設定」を押すなどしてネットワークの設定画面を開き、左の「状態」を押して、「アダプターのオプションを変更する」を選択するなどして、ネットワークアダプターの画面まで行きます。今回出来たWi-Fi2を右クリックし、「プロパティ」から「構成」を押してアダプターのドライバーを設定できる画面を開き、「詳細設定」のタブを開き、「Channel Mode」を選び、ここで「5G Only」を選び、5GHz専用にします。OK押してアダプターがいったん消え、再度作成されます。これでクライアントから接続する準備ができました。(5GHzs専用にすると、エラーダイアログが何度か出たりしますが、適当に消してしまえば問題なく動くようです。)

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その後クライアントから、先ほど設定したSSID名のアクセスポイントを選びますが、この際DHCPで接続するとIPが192.168.123.xxxになってしまいます。接続する機器のIPは192.168.123.xxxのどれかに固定してしまった方がリモートデスクトップのIPを固定できるのでいいと思います。
 
いったん設定すると、PCを再起動しても自動的にAPモードで立ち上がりますが、最初の頃トラブルでログインしてあらわにAPモードにしないとSSIDが現れないということがありました。こんな場合はドライバーを再インストールした方が早いと思います。


ここから2017/2/11 追記:
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どうもこのAPモードで立ち上げるのが、立ち上がったり立ち上がらなくなったりで、うまく切り替わらないことが多いので、最後は結局

C:\Program Files (x86)\MediatekWiFi\Common>ApUI.exe

をスタートアップに登録してしまいました。その際タスクマネージャーのスタートアップでRaUI.exeを無効にすることを忘れないでください。これで圧倒的に安定になりました。

また、途中ドライバーのインストールとか、アンインストールとか色々やっていると、いざアンインストールしたいときに0x80040707とかいうエラーコードとともに、アンインストールもインストールも何もできなくなることがあります。

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そんな時は

C:\Program Files(x86)\InstallShield Installtion Information

の中にある、フォルダを消してみてください。ただし上のディレクトリは隠しファイルになっていることがあるので、エクスプローラーの「表示」メニューの「隠しファイル」をチェックする必要があります。
-------------------------------------------
追記ここまで。


さて、この状態で安定して動くようになったのですが、もともとStick PCにUSBポートが2つしかなく、CCDと撮影用カメラを繋ぐので二つとも使ってしまっていたので、USBの拡張アダプターを追加して、そこに今回のLAN親機を挿しました。最初他のPCにこの親機をつけて、Stick PCとiPad双方から繋ごうと思ったのですが、一台増えるとトラブルの可能性も増えますし、計算機自身のバッテリーの心配もしなくてはならなくなるので、結局USBアダプターの追加を選びました。本当は一般の家庭内無線LANルーターみたいに、PCに接続しなくても単独で動くことを期待して、バッテリーのUSB給電だけで動くといいなと思っていたのですが、この機器はPCにつながない限りは親機にはなれないことがわかりました。

とりあえず多少の不満はありますが、いったん設定さえできてしまえば5GHzの接続はやはり圧倒的に安定です。

2017/3/23 追記: 予備のネットワークとしてBuffalo製のホテル用Wi-Fiルータを試しました。こちらはPCに繋がなくても、USBバッテリーにつなぐだけでネットワークが確立するところが利点です。

 

以前の記事で書いたように、Stick PCをアクセスポイントとして使うことで、リモートでの撮影を試していたのですが、どうも通信が不安定で使えない時が多く、結局ノートPCに直接にCCDとカメラを接続して使う(例えば2016/1/7の記事)ということが何度かありました。色々調べていて、やっとその原因がわかりました。USB3.0からでるノイズで無線LANの2.4GHz帯が乱されるからです。

撮影時にはCCD(ASI224MC)がUSB3.0で接続されています。Stick PCにiPadからリモートデスクトップで接続するのですが、CCDをつなげた瞬間など、よくリモートデスクトップの接続が切断されます。色々やっているうちに、CCDのピントを合わせるとか、ケーブルに触れた時など、CCDに手で触った途端に接続が不安定になることに気づきました。CCDをケーブルから完全に外すと必ず安定になるため、ここら辺が怪しいと睨んだのですが、USB3.0が2.4GHz帯に大きなノイズを出すという記事を見つけて、少し調べて見ました。

まず、2.4GHz(IEEE 802.11g)でStick PCから自宅のLANにつないで試して見ました。写真はその時のpingの応答ですが、真ん中らへんからCCDの接続部を少し触った瞬間に1万ミリ秒クラスの大きな遅延が起きているのがわかります。実際に10秒止まるわけではないのですが、リモートデスクトップの反応がなくなったり、接続そのものが切断されたりするので、すぐにわかります。これは確実な再現性があります。 

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逆に、CCDに触らなければネットワークはかなりの確率で復帰して、遅延も10m秒オーダーに戻ることもあるので、必ずしも使えないというわけではない(というか、これまでこのような状態で無理して使っていたことになります)のですが、CCDに触れないわけにもいかないので、やはりこの不安定性はいただけません。


解決策の一つとして、5GHz帯を使うことが挙げられていました。同じことを自宅の5GHz(IEEE 802.11a)のLANにつないで試しました。結果を見ても、ほとんど影響ないことがわかります。こちらも確実に再現性があります。

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原因はわかったのですが、解決策はなかなか厳しいです。まず、アクセスポイントとして使っているSoftAPですが、これを5GHzにする方法が見つかりません。

色々調べると、元のネットワークアダプターが5GHzでつながればアクセスポイントも5GHzになるはずだという記事があったので、試してみました。上と同じように5GHzでStick PCから自宅LANにつないだ上で、アクセスポイント経由でStick PCにpingを打ってやります。実際にどの速度でつながっているか見ることができないのですが、少なくともUSB3.0のノイズに明らかに影響されたことがpingの遅延からわかるので、2.4GHzでつながった状態なのだと推測することができます。

次に、下の写真のように元のアダプターのドライバーの詳細設定のところで5GHzのみに制限して試したのですが、この場合そもそもSoftAPでのアクセスポイントのアダプタを生成することができませんでした。

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以上のことから、今のところの解決策はUSB3.0を諦めるか、なんとかして5GHzのみの環境にするかですが、CCDを変えるわけにはいかないので、苦労して設定したSoftAPによるアクセスポイントを諦めるのは惜しいのですが、USB給電できる小型の5GHz対応の無線LANの親機を導入しようと思っています。これについては後日また試したらレポートしようと思っています。

2017/1/29 追記: 超小型のUSBの無線LANの親機を導入しました。




 

その1: 「リモートデスクトップで使う」からの続きです。

5. アクセスポイントの設定

次にやったことが、Stick PCのWi-Fiをアクセスポイントとして使うことです。ここはとても手こずりましたので、このページに独立した記事としました。

2016/12/16に一度試しましたが、いまいちなので、次の日色々やり直しました。一応記事としては線で消した状態で残しておきますが、下の12/17のところから読んでください。

Windows10の設定の「ネットワークとインターネット」の 「モバイルホットスポット」 より「編集」をクリックし、適当な「ネットワーク名(SSID)」と「ネットワークパスワード」を設定し、モバイルホットスポットを「オン」にします。こうすることで、iPadでこのSSIDを選べばSick PCと直で接続ができ、リモートデスクトップから全ての機能を使用することができます。


コメントにも書きましたが、モバイルホットスポットはStick PC側がインターネットに繋がっていないと、そもそもオンになりません。なので変則的ですが以下のような方法で、外でもiPadからStick PCをリモートコントロールできるようにしました。

1. iPhoneのテザリングを利用し、Sitck PC及びiPadをiPhoneに接続します。ここで接続された両機のIPアドレスを含む範囲をMCafeeのファイアーウォール設定の中の「マイネットワーク接続」で通すようにします。私の場合は192.168.137.XXXでした。実際にはこのセグメントは「マイネットワーク接続」に自動的に登録されるので、もう大丈夫かと思うかもしれませんが、「職場」となっているとまだリモートデスクトップが通らないので「自宅」に変更します。範囲の設定は一度だけやればいいです。

2. iPadのリモートデスクトップアプリでStick PCに接続。Stick PCのモバイルホットスポットをオンにする。(この際、モバイルホットスポットの所を右クリックして「スタート画面にピン留め」としておくと、あとでアクセスしやすくなります。)

3. 一旦リモートデスクトップは切断する。

4. iPhoneのテザリングをオフにする。

5. iPadのネットワークをモバイルホットスポットのSSIDに変更する。

6. 再びiPadのリモートデスクトップアプリでStick PCに接続。

3番はやらなければ勝手に切断されますし、4番は一番最後でも構いません。一応リモートデスクトップで何かStick PCを触っている限りは接続は保たれるようです。ですが、iPadに触っていなくてロックされた時や、iPadを触っていてもリモートデスクトップを切断して何分かすると、Stick PCの方がインターネットから接続が外れたと判断するようです。こうなった場合はまたiPhoneのテザリングから始めればよくて、そこまでたいした手間でもないのですが、やはり不便な事は事実で、実用上は厳しいのかなと思います。


12月17日午後追記:
少しやり方を変えました。ただし、やっていることがだんだん複雑になってきていますので、最悪Windowsが壊れるかのせいもあります。試される方は、あくまで自己責任でお願いします。

1. まずネットワークアダプタのドライバーをWindows8.1時代のものに変更します。「AC 3165 driver」などで検索すると出てきます。私は18.33.0というバージョンを探してきました。実行ファイルになっているので、そのまま実行し、インストールします。

2. タスクバー右のWiFiのアイコンをクリックして出てくる「ネットワーク設定」を押すなどしてネットワークの設定画面を開き、左の「状態」を押して、「アダプターのオプションを変更する」を選択するなどして、ネットワークアダプターの画面まで行きます。

3. Wi-Fiのアイコンを右クリックして、プロパティを選び、出てきた画面の「構成」ボタンを押します。「ドライバー」タブを押し「ドライバーの更新」を選びます。次の画面で「コンプピューターを参照して...」を選び、さらに「コンプピューター上のデバイスドライバーの...」を選んで、出てきた画面の複数あるドライバーのうち、上でインスト〜下バージョンのもの(この場合18.33.0)を選びます。そのまま「次へ」と押していくとドライバーが変更されます。確認は先程の「ドライバー」タブのところなどで、バージョン番号が変わったことで確かめることができます。

4. やらなくてもいいですが、管理者権限でコマンドプロンプトを開いて
 
netsh wlan show drivers

と打って、「ホストされたネットワークのサポート」が「はい」になっていればOKです。

5. あとはsfotAPをサポートしたアプリの「Virtual Router Manager」や「HostedNetworkStarter」などを使ってもいいのですが、起動時にそのままアクセスポイントを立ち上げたいので、Windowsのドキュメントアプリや普通のエディターなどで

netsh wlan set hostednetwork ssid=XXXX key=XXXX keyUsage=persistent
netsh wlan start hostednetwork

と書いたファイル(XXXXは適当に入れてください)を作り、拡張子を.batにしてバッチファイルとしてどこか適当なところに保存します。

試しに、このバッチファイルをダブルクリックするとhostednetworkが生成されます。確認方法としては、2番で見たネットワークアダプターの画面で新しいローカルエリアネットワークとかのアイコンが出ていれば、うまくいっている証拠です。

6. (このショートカットをWindowsの起動時に自動的に実行したいのですが、その場合ローカルポリシーエディターが必要になるようです。ところがこのStick PCのWindowsはHomeエディションのため、ローカルポリシーエディターが入っていません。Homeエディションにローカルポリシーエディターを入れる方法もあるようで、色々やってみたのですが、どうしても起動時にバッチファイルが立ち上がりません。今回はWindows起動時でのバッチファイルの起動は諦めて、ログイン時に走らせることにしました。その代わり、ログインプロセスをスキップすることにしました。) Windown+Rなどで「ファイル名を指定して実行」を起動するなどして、そこでnetplwizを起動します。出てきたダイアログで「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」のチェックを外し、OKを押し、自動ログインに備えてパスワードを入力します。

7. 5番で作ったバッチファイルを

C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup

に入れます。 

8.  再起動してiPadなどから作成したSSIDが見えて入れば成功です。

9. 試している途中で、DHCPだとIPアドレスのセグメントが変わって繋がらなくなることがありました。私が見たのは192.168.137.XXXと169.254.53.XXXの2種類でした。何が原因で切り替わるのかわからなかったので、Stick PCのHostedNetworkもiPadから見たSSIDの設定も192.168.137.XXXの中の固定IPに変更しました。IPアドレスとサブネットマスクだけ指定すればあとは設定の必要はないです。Remotedesktopでホスト名だけの指定だと繋がらないことがあるので、これも上で設定した固定IPアドレスで指定するようにしました。これで再現性もあり、長時間繋げなかったりしても、再接続も安定にできるようになりました。

これでやっと、外にいてインターネットがない状態でも、Stick PCを起動しただけでアクセスポイントが立ち上がり、iPadなどですぐにつなげることができます。


6. 使用感

テストとして室内でですが、iPadからリモート状態を保ったまま、ASI224MCとBackyard EOS経由で60Dをつなぎました。CPUパワー的には全く問題なさそうです。

最初iPadからのRemotedesktopのマウスのドラッグ操作に少し戸惑いました (ダブルクリックのダブルの時に画面から離さずにそのままドラッグです) が、慣れてしまえば驚くほどストレスなく操作することができています

転送速度も圧縮を相当うまくやっているのか、かなり速いです。動画を再生しても端末上で少し画像が荒くなりますが、十分に見ることができます。hostednetworkだと通信速度が表示されないみたいで、実際にどれくらいでつながっているのかわかりません。その大元の物理的なWi-Fiの方の通信速度は150Mbpsと表示されているので、この速度が出ていると思っていいのかどうかわかりませんが、体感的には動画も余裕で見えるのでかなりの速度が出ている気がします。

意外なほど使用感がいいので、実働で早速実戦投入したいと思うのですが、最近の富山の天気がずっとダメです。富山の冬は晴天率が低いのは知っているのですが、星を始めたらなおさら冬が恨めしくなってきました。

さてこのシステムの天体観測でのメリットですが、もちろんリモートで操作できるので、車の中など寒いところから逃れられるのが一番なのですが、もう一つのあまり期待していなかったメリットが、ケーブルの量を少なくすることができるということです。正確には短くできるといったほうがいいでしょうか。例えばこれまでCCDとPCを2mの長さの太いUSB3.0ケーブルで繋いで、PCはわざわざ机を出して操作していたのですが、Stick PCはCCDのすぐ近くに置くことができるので、かなり短く、太さも多少細いケーブルも使うことができます。またラップトップPCもいらなくなりそうなので、机を出す必要も無くなって、さらに簡単になりそうです。

バッテリーは以前鏡筒のヒーター用に購入した13000mAhのものを使おうと思っていますが、Stick PCに繋ぐためのmicro USBケーブルを持っていなかったので、ミニキーボードと合わせて早速発注しました。実働時間などもまたレポートしたいと思います。


2017/1/22 追記:
その後接続が不安な状況が続きましたが、やっと原因がわかりました。

先日ドスパラで購入した、リモート撮影用に使うためのStick PCのセットアップについてメモしておきます。

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1. 仕様と下準備

仕様としてはWindows10のHome Editionの64bitがついているモデルで、メモリが4GB、ストレージが32GB、USB3.0が二口ついていて、wi-fiでネットワークにつなげます。バッテリーはないので、必ず外部電源を必要とします。特徴は小さいことと、HDMI端子がついていて、テレビやモニターに挿せばそのままテレビやモニターがPCに早変わりするというものです。ただ、CPU、メモリ、ストレージ共にまだまだ非力なので、やれることはある程度制限されてしまいます。

HDMIはフルサイズのものなので、そのまま普通のテレビとかにつなぐことができます。AC電源もついているので、とりあえずすぐに試すことができます。

マウスとキーボードは別途用意する必要がありますが、 今回はキャンペーンでもらったワイヤレスのマウスとキーボードがセットになっているのものを使いました。USBを一つしか食わないのでいいのですが、キーボードが少し大きすぎます。もっと小さいキーボードでマウスの機能がキーボードにくっついているもの、例えばトラックパッド付きのものならば、なおいいかと思います。一旦リモートデスクトップ環境ができてしまえばマウスもキーボードも必要ないのですが、いざという時のために荷物に入れておくことを考えても小さいほうがいいと思います。

ストレージは小さいのですが、マイクロSDカードを挿すことができるので、写真や動画を撮ることも考えると、大容量でできるだけ読み書きの速度が速いものがいいでしょう。今回は容量128GBで、Read 90MB/s, Write 60MB/sと一応保証されているものにしました。


2. 起動

まずはセットアップのために全てを接続し、その後本体の電源ボタンを数秒間長押しすると電源が入ります。何も問題がなければテレビなどの画面にWindowsのセットアップ画面が表示されるはずです。そのまま進めるとセットアップ完了で、通常のWindowsが使えるようになります。

ストレージ容量はもともとついているものが32GBで、最初から15GBちょっと使われているのですが、残りは半分以下の13.5GBくらいでしょうか。アップデートなどでも容量を食っていくはずなので、アプリなどはできるだけ外部のマイクロSDにインストールするほうがいいのかもしれません。

最初マイクロSDの認識で「セキュリティで保護されたドライブ」とかいう名前がついたのでちょっと戸惑いましたが、名前を普通のものに書き換えてやった以外は、普通のドライブとして使えるようです。


3. アプリケーションのインストール

アプリは導入と撮影に必要なものだけにしました。具体的にはCドライブにSharpCap、FireCaputer、PHD2をインストールし、星のデータが大きくなりそうなStellariumはマイクロSDのDドライブにインストールしました。また、ZWO社のASI224MCを含んだドライバーもインストールしました。


4. リモート接続

次に、リモートでの操作のためのセットアップです。Microsoftのリモートデスクトップを使えるといいのですが、WindowsのHome Editionだとそのままでは使うことができません。そのためここではRDP Wrapper Libraryを導入することにしました。これでMicrosoftのリモートデスクトップを使うことができるようになります。

iPadで操作しようと思っているので、iPadにMicrosoftが開発したiOSアプリ「Microsoft Remote Desktop」をインストールします。その後自宅のLANにStick PCとiPadを共に接続した状態で、リモートデスクトップで接続しようとしたのですが、ここで少し困りました。うまく接続できないのです。

原因はStick PCに最初からついてくるセキュリティーソフトのMCafeeで、とりあえずファイアーウォールの機能を無効にしたら接続できることがわかりました。でも完全に無効にしてしまうのも不安なので、MCafeeのファイアーウォールの設定の中の「ポートとシステムサービス」から「リモートデスクトップ/… ポート 3389」にチェックを入れます。それだけだとまだダメで、同じくファイアーウォールの設定の中の「マイネットワーク接続」で自分のLANのセグメントの範囲を指定して通すようにします。これでやっと安心してリモートデスクトップで接続することができました。


その2 アクセスポイントの設定に続く

2017/11/24 追記: Windows 10 Creator updateでアップデートしたらリモート接続に不具合が出ました。症状と対処法はこちら。 

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