ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ: 見学、訪問

少し前に県天のOさんから電話がかかってきて、このまえ見た望遠鏡だけど引き取ってもらえないかという話をもらいました。

このまえというのは今年の4月21日のことで、元富山市天文台長のKさんの自宅へ遊びに行くのでこないかとOさんから誘われた時のことです。Kさんの自宅は街から外れた高台にあり、そこで観望会をした時にOさんが持ってきていた望遠鏡を引き取って欲しいということでした。Oさんによると、なんでも自宅がいっぱいでもう置き場所も無くなってきたのでということです。私も古い望遠鏡は大好きなので、二つ返事で引き取りますと言ってしまいました。それでも、自分で扱うことのできる望遠鏡は一度に1台か、頑張ってもせいぜい2台ということはよくわかっています。用途別ということももちろんあるのですが、古い望遠鏡であまり時間をかけてあげられないものが待機してしまっているのも事実です。今回のものは手動式の赤道儀です。できれば星好きな中高生くらいの子に譲ってあげるのでもいいでしょうかとお聞きしたら、やはり使ってもらうのが一番ということなので、一旦引き取らせていただいて、きちんと整備して、誰か熱意のある天文っ子に譲ろうと思いました。

そんなこんなで先週「週末にでもOさんのところに引き取りに行きます」と電話をしたところ、たまたま土曜日にまた元天文台長のKさんのところへ行くというので、結局引き取りついでに、私もKさん宅へお邪魔することになってしまいました。今回は昼間の訪問です。

土曜日、道に迷いながらまずはOさんの自宅にたどり着き、望遠鏡を引き取りました。手動式といっても、タカハシのTS式の65mmV-1で、焦点距離800mmと手ごろです。木製三脚ですが木箱に三脚も赤道儀も鏡筒も一箱に収まる、非常にコンパクトに収納できるものです。かなり使い込んであるのがわかりますし、綺麗に木箱にしまわれていてとても大事にされていたこともわかります。年数は経っていますが、この間見せてもらった時もミザールABを見分けるなど、まだまだ十分に見ることができます。アイピースも1インチ(25.4mm)径ですが18mmから6mmまで4本あるので、基本的に困ることはないでしょう。レンズに少し汚れがあるかもといっていたので、できるだけ綺麗にして、大事にに使ってくれそうな子に渡したいと思います。

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午後2時前くらいにそろそろとKさん宅へ向かいました。ほかのメンバーもちょうど同じ頃に到着です。奇しくもメンバーは前回と全く同じ県天のYさんと天文台のNさんです。今回は太陽望遠鏡を何台か持ってくると聞いていたので、私も10cmの改造PSTを持っていきました。天気はあいにくの雨で、太陽を見ることはできません。普通のPSTが一台あったので、私の改造版PSTのエタロン部を外して見たり、ペンタプリズムを端から覗いたりして見比べるのは興味を引いたみたいです。他にもLUNTの60mmもありましたが、「改造しちゃダメだよ」と言われてしまいました。

面白かったのはKさんの話です。昔、木辺鏡で有名な木辺成麿氏を富山に呼んで、鏡づくりをしたらしいのですが、その際は7-80人集まったとのことです。富山の人だけではないかもしれませんが、これだけの天文マニアが富山に集まったのは時代のせいなのか、木辺氏だからなのか、いずれにせよすごいことです。最初用意した材料の数が全然足りなくて、急遽ガラス屋さんに行って多少薄くても仕方ないと言って追加基材を頼んだそうです。Kさんによると、とにかく当時は大型の部類だった15cmの望遠鏡が欲しくて欲しくて、多分みんなそんな気持ちだったのかと。コーティングのことも聞いたのですが、銀コーティングで、硝酸銀を使って全部自分でやったそうです。結局望遠鏡として完成したのは3年後だったとのことです。大変そうですが、一度くらいは鏡づくりもやって見たい気がします。

他にも、富山の奥地にクレーターの形のような大きな穴があり、みんなで探検に行ったことがあると。30度くらいの斜度の坂を登り、穴の内側部分にたどりついてよく見ると、地面にいくつも穴が空いている。おそらく地殻変動からできたもので、隕石などではないだろうという結論だったとのことですが、その後もいくつかの大学も調査に来たとのことです。

今のSWATと元県天会長さんの関係の話とか、他にもいろいろ興味深い話を聞くことができました。

自宅はカナダから取り寄せた木材をふんだんに使ったログハウス風で、とてもお洒落です。奥様に出していただいた紅茶が、すごくいい香りで美味しかったです。ちょうどその日が娘のNatsuの誕生日だったので私だけ先においとましましたが、雨のなかK夫妻に見送っていただいて申し訳なかったくらいです。2時間ちょっとの短い時間でしたが、非常に楽しく優雅な時間を過ごすことができました。自宅から意外に近くなので、また遊びにいけたらと思います。

昨晩に引き続き、原村星まつり二日目。昨日午前3時頃寝たはずなのに、朝7時にはもう目が覚めてしまいました。夜の機材の後片付けの残りを終え、太陽用の10cm PSTを再びセットアップし、子供を起こし、店を回るなどして時間があっという間に過ぎていきます。

昨日遅かったせいか、子供はのんびり9時前くらいに起き出して、起きた途端にSukeは紙飛行機大会へ。あとで聞いたら入賞したみたいで、下位の方でも結構豪華な賞品が出たとのことです。

朝の9時からタカハシブースで大売り出しが始まります。ですが今年は写真のように長蛇の列。

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ブース前だけでなく、道を挟んだ反対側にも並んでいます。5人づつの入場で、すし桶を持ってその中に商品を入れて行き、一人抜けたらそのすし桶を次の人に渡して一人入るとかみたいでした。でも写真からもわかるように、さすがにこの人数を見て今回は参戦を諦めました。昨年の福島くらいからおぼろげながら感じていたのですが、星を始めてから2年くらい経って、(安いものばかりですが、相当数買い込んでしまっているので)やっとだんだん買いたいものが少なくなってきて落ち着いて来ました。あとで戦利品のページにまとめますが、今回は大したもは購入していません。細かいものがほんの少しと、気になった物の中でお小遣いで買える程度のものが数点とかです。今後は気に入ったものを厳選していくのでしょうか。新たな沼の始まりの予感が...。

タカハシに参戦せず朝ぷらぷらと歩いていているときにとった、観望会エリアの朝の写真です。

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カバーがかけられていてよくわからないかもしれませんが、奥の方にもものすごい鏡筒がズラーっと並んでいます。


そうそう、太陽でじろーさんのことを書くのを忘れてました。以前ブログにコメントをくれた方で、タカハシのμ180をPSTにくっつけた方です。初日の結構最初の方に来て頂いて、今回の魔改造10cm PSTを見ていただきました。日本では反射型をPSTに取り付けた方はこの方だけで、いろいろ話していると、以前挑戦したC8 PST計画をまた復活させたくなってしまいました。じろーさんから双望会つながりの方達を紹介していただきました。じろーさんともう一人関西の方のノリツッコミがすごくて、皆さんとても仲が良さそうで羨ましい限りでした。もう双望会は終わってしまったとのことですが、できるなら一度行ってみたかったです。

太陽でもうおひとかた、面白い機材がありました。PSTのHα版に加え、CaK版を持っている方です。しかも太陽からの電波をパラボラアンテナで受け取ることができ、フレアが発生した時に起こる電波を見ることですぐに観測を始めることができるというものです。

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実はこの機材の持ち主は、福島のスターライトフェスティバルでもお会いした方で、その時ASI224MCを取り付けさせてもらって太陽電視観望を少しだけ試させてもらったことを、お話しさせて頂いてお互い認識することができました。動いているところを見せてもらおうと思っていたのですが、その後お会いすることができなくて残念でしたが、またいつかの星まつり出会うことができるはずです。

午前中も何人かの人に太陽を見せることができました。富山のY君も昨日から会場に来ていて、昨日から何度か太陽を見てくれました。KYOEIのMさんも来ていて、AZ-GTiの精度の話などで盛り上がりました。ブースを出している店員の方の中にも知り合いが増えて来ました。2年前に初めて原村に来て、誰も知り合いがいなかったことを思うと雲泥の差です。まだまだ書ききれませんが、本当にたくさんの星仲間と会うことができ、また再会の約束をします。星を続ける限りいつかどこかで必ず会えるはずです。

うちの子二人も、仲良くなった滋賀のY君と来年の再会を約束し、紙飛行機ブースの方達にお礼を言い、私も皆さんとの別れを惜しみながら、13時半頃でしょうか、会場を後にしました。


次の目的地は、木曽観測所です。原村からは車で2時間くらいでしょうか。伊那インターでおりて山越えですが、ちょっと前にいい道ができたらしく、木曽福島に抜けるのはかなり楽になったとのことです。ちょうどそこらへんでは妻が運転していて私は眠っていたのですが、気づくと車一台しか通れないような山道に。どうやら古いカーナビに従って旧道の方に来てしまったようです。すぐに運転を交代して引き返し、Google mapで道を確認しながら正しい道に入りました。でも土砂降りの雨で、あー観望会中止かなと思いながらの移動でした。

木曽観測所は原村星まつりに合わせたかのように、ちょうど同じ週の土日で一般公開をしています。実はここには去年も原村の帰りに訪れて観望会に飛び入り参加したのですが、いろいろとお誘いを受けてまた今年も参加することになりました。

木曽観測所に到着するほんの少し手前に、大きなアンテナが見えます。名古屋大学の太陽風を観測する施設です。ここも同じ日に共同で一般公開をしていて、車を降りて歩いて行くとテントが見えて来て、係りの方が施設の案内をしてくれます。雨はほとんど上がっていましたが、案内してもらっている最中にすごい雷がすぐ近くに落ちて、アンテナから少し離れました。下の写真を見ると人との大きさを比べることができるので、相当大きなものだということがわかると思います。

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車に再度乗り、そこからもう少しだけ進むと、道路に沿ってすでにたくさんの車が停まっています。大きなドームが見えてきます。ドームの周りにタープが張ってあって、そこで受付を済ませます。Igua(イグア)さんという、長野出身のシンガーソングライターがきていて、星をテーマにした歌を引き語りで聞かせてくれたりします。私は流れてくる曲を聴いていただけでしたが、娘のNatusは結構聴いていたみたいで、いい歌だったと後でイグアさんに伝えていました。


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土曜日は夜の観望会があるので、たくさんのお客さんが来ているようです。でも写真にあるように結構曇っています。車を降りた途端ずいぶん涼しく感じたのですが、聞いて見ると昼間はすごく暑かったのに、やはりここら辺も一度スコールのような雨がどっと降り、そのあと涼しくなったとのことです。その残りの雲が南の空一面に覆いかぶさっています。それでも北のほうは多少晴れて来ているので、何か見ることはできるでしょうというような雰囲気でした。

会場ではなんと、いつも仲の良いご近所のMさん一家が富山から来ていました。明日までいるとのことで、子供たちは早速大盛り上がりです。さらに、去年お会いした松本から来ている一家にも無事に再開することができました。6年生の女の子と、3年生の男の子がいる4人家族です。子供達もお互いよく覚えていて、再会をうれしそうにしていました。お姉ちゃんはさすがにしっかりしていて、うちのSukeと一緒の年とは思えずに、中学生くらいに見えました。やはり上の子は下の子の面倒を見るのでしっかりするのでしょうか。逆に下の子をみているとSukeが小さかった時のことを思い出しました。

さて私はというと子供達のことは放っておいて、観望会の準備です。去年と同じ場所に陣取って、電視観望です。昨晩の原村の時と同じセットアップで、口径6cmのタカハシのFS-60CBをSky-Watcherの自動導入経緯台AZ-GTiに載せて、CMOSカメラはZWOのASI294MCとなります。暗くなる頃には、多少雲も残っていましたが、天頂付近もそこそこ晴れてきていて、定番のM57、M27、M13に加え、お客さんからのリクエストできれいに晴れている北の空のM81とM82を入れました。観望会終了間際の21時頃になって、南の方も全面晴れてきました。惑星は早いうちから見えていたのですが、サソリの全景がみえてきて、程なく天の川がきれに見えてきました。それではと早速、昨日試したSAMYANG 14mm + ASI294MCで天の川を試しました。もちろん綺麗に見えるのですが、この日は電視なんかよりも目で見た方がはるかに天の川の迫力があったと思います。天の川の2本の流れが目で見てはっきりわかります。

残念ながら、この時の電視観望の写真を一枚も撮っていないことに気づきました。どなたかこのブログを見て、その当時の写真など送ってくださる方がいましたら、コメントにメールアドレス込みでお書きください。私の方から連絡させていただきます。もしくはほしそloveログのTwitter宛にダイレクトメッセージで入れてもらえれば、こちらから連絡いたします。

観望会の時間も21時で終了。徐々にお客さんも少なくなっていきました。私も機材を片付け始め、一通り片付いたところで、少しだけ天の川を撮影しました。かなりの枚数を撮ったので、ここでは撮って出し(サイズが大きすぎたので一辺を半分の大きさにだけしました)JPEGだけ載せておきます。きちんと画像処理したものは、また後日まとめてアップすることにします。

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実はこの日は泊まり込みで、次の日も木曽観測所に朝から参加。太陽観測のセットアップで来ているお客さんに披露しました。ダンボールで囲んでPCの画面を見やすくしています。

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その時の見ていた太陽のを写真に撮っています。原村初日の繰り返しになりますが、

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というように、プロミネンスやプラージュをみんなで見ることができます。実はこの日もIgua(イグア)さんのコンサートがあるようで、準備の時に楽器を演奏している男の方の方に太陽を見てもらいました。ところがなぜかすごい興味を持ったみたいで、赤道儀とSharpCapの操作方法を伝えたら、私がいない時も自分でずっと太陽を見たようです。私の代わりにお客さんの対応もしてくれていたみたいです。どうもありがとうございました。

今日は朝からの参加で、昨日も来ていたM一家と、再会できた4人家族もまたきていて、子供達はそれぞれ楽しんでいたみたいです。本当に一日中いたので、あとで「飽きないの?」とか聞いてみたのですが、友達といるせいかNatsuもSukeも「めっちゃおもしろかった」だそうです。その時にやっていたパズルだそうですが、

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写真はM一家提供

かなり難しかったそうで、みんな夢中でやっていたそうです。こんなちょっとしたイベントもやっていますし、メインの木曽シュミットはドームに入って見学することができます。運がいいと動くところも見えるはずです。口径1mの望遠鏡が動く様子は圧巻です。30分おきにツアー形式で解説してくれるので、細かいところもよくわかります。


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ドームの他にも小惑星を探すゲームが面白かったです。2枚の写真から動いている天体を見つけ出します。19個あるそうですが、7個以上見つけるとクリアファイルがもらえます。私は11個でした。Natsuはなぜか22個もみつけたのですが、半分以上間違いで正解は10個だけでした。

この日は講演会もありました。香川の天体望遠鏡博物館に引き続きなぜかまた重力波の話だったのですが、立ち見席が出るほど盛況でした。昨日は間に合わなかったのですが、土曜、日曜と二つの講演があり、毎年楽しみにしている人もたくさんいるとのことで、今回も二日連続で講演を聞きにきたという方も何人もいらっしゃいました。

講演会が終わると太陽が大きな雲に隠れ始めていて、ちょっと待ったのですがもう厳しそうだったので、機材を片付け始めました。この日もものすごく天気が良く、天の川の写真もたくさん取れたので、こちらも前日の分と合わせて、後日アップしたいと思います。

観光も少ししてきました。木曽観測所から降りた上松(あげまつ)といところの、寝覚めの床。浦島太郎が玉手箱を開けた場所という伝説が残っているそうです。

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木曽福島では蕎麦をいただきました。美味しかったです。

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今回も星度満点の夏の家族旅行となりました。なんと妻は来年も行きたいと言っています。何が楽しかったのか謎ですが、まあいい傾向でしょう。


最後は、今回の戦利品のページです。

 

最近天文ショップに行っていなかったのですが、久しぶりに関東方面に行く機会があり、少し時間が取れたので秋葉原天文ショップめぐりをしました。



シュミット

秋葉原近辺には3件の天文ショップがあります。まずは御徒町駅で降りてシュミットさん。店長さんとも最近は顔なじみです。ここではセレストロンの火星フィルターを購入しました。アイピースで見るときに火星の模様がコントラストよく、よりはっきり見えるそうです。6千円くらいでそれほど高くないのと、7月31日の火星最接近の時に地元富山の科学博物館で観望会があり、その時に使えればと思ったのが購入動機です。そもそも火星は最接近といっても、土星や木星ほど模様がはっきり見えるわけではなく、さらに大黄雲とよぶ砂嵐で今も模様がほとんど見えない状態が続いています。なので少しでも見えるようにと思ったのです。Cloudy Nightsにもスレッドが立っています。一定の効果はあるような書き込みがあります。さらにシュミットさんのページを見ると他の色もあるみたいですね。リンク先のシュミットの説明でも書いていますし、スレッドの書き込みにもありますが、色によって見えかたや見えやすい場所が変わるとのこと。まあ、実際に自分の目で見て確かめるのが一番でしょう。


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でも実はもう一つの動機があります。電視観望でこの火星フィルターが使えるかどうかの検証です。店長さんの話によると、撮影で試した人がいてそれは流石に厳しかったとのことです。具体的に何がダメだったのかはわからないのと、人によってもどこからがダメだという基準が違うのでなんとも言えないのですが、どうやら波長データを見ると緑部分の透過率をごっそり落としていて、赤と青はほとんど通しているるようです。それでマジェンタ(紫)っぽくなるのでしょう。余分な色を落としているのでトータル的にコントラストが上がるのかと思いますが、撮影しようとするとカラーバランスが崩れて記録されてしまうのではないでしょうか。このあいだの天体望遠鏡博物館でも電視観望で火星を見て模様が見えたので盛り上がったので、多少カラーバランスが崩れたとしても、これでもう少しコントラストよくはっきり見えると観望会に来た人は喜んでくれるかもしれません。

あと、シュミットさんで面白いお客さんがいました。まだ星を初めてわずか一週間という方です。使っている赤道儀はEQ-35で、珍しくモーターなしの微動ハンドルでの使用だそうです。微動ハンドルを触ると揺れてしまうのが目下の悩みで、惑星もすぐに逃げて行ってしまうというので苦労しているとのことです。なのでやっとモーターセットを購入するとのことでした。今は惑星に夢中で、火星フィルターも購入していかれました。この方の話さらに続きます。


スターベース

さて次は順番通りに行けばスターベースさんです。顔なじみのS君もいて、スタックの話とかで少し盛り上がりました。ちょうど原村の準備をしていて、今年はたくさん放出するとのことで期待してしまいます。なので今回は何も購入せずに、原村での掘り出し物をを楽しみにすることにしました。S君と話しているおり、新しいお客さんが来たのでS君が対応に向かうと、なんと先ほどシュミットで会って話した方です。なんとCMOSカメラにも挑戦するとのことで、シュミットの店長さんにスターベースを紹介されたとか。改めて話して見るとなんでEQ-35が微動ハンドルモデルだったかわかりました。なんと最初の赤道儀だけはどうしても微動ハンドルでやってみたかったと。シュミットの店長さんにもさんざん止められたにもかかわらず、それでもこだわりで微動ハンドルにしたとのことで、なかなか面白そうな方です。でも微動ハンドルは一週間で満足して、次はモーターとのこと。今は惑星を見ているだけで面白いが、次は撮影もということで、カメラとバローレンズを一気に購入していかれました。私もかつてそうでしたが、誰もが通る惑星撮影の道を着実に歩んで行っていかれることでしょう。ちょうど星ナビの8月号がまだ店頭にあったので、ついでにこのほしぞloveログが掲載されたことも紹介して、惑星私もたくさん失敗しましたとか話しました。もしこのブログを読んでいただけたら、コメントとかくださると嬉しいです。


キタムラ

そんなこんなで、次はKYOEIに向かいます。と、そのついでにヨドバシの少し手前にあるキタムラでレンズを物色しました。6Dに普段使いできる、二千円程度の超格安の28mm-70mmのF3.5-4.5のジャンクレンズです。前もよく似たもの(EF 28-80mm F3.5-5.6 USM)を同じキタムラで買いましたが、下のSukeに渡したKiss X5天体改造版はレンズが付いていないので、普段使い用に取られてしまいました。安くて古いレンズですが、昼間普通に使うぶんには全く問題なさそうです。

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KYOEI

今日のメインはKYOEIに予約してとっておいてもらったSkyWatcherのAZ-GTiマウントです。三脚とピラーがセットになったものが一般的みたいですが、私は軽量化を図りたいのでマウントのみの購入です。マウントのみの方が入荷数が少なく、最後の一個と言っていました。店頭でも常駐のデモ機を見せてもらいましたが、思ったより小さくて軽くてかなり使いやすそうです。KYOEIのMさんによると導入精度も相当いいとのことで、早く自分でも試してみたいです。

目的はもちろん電視観望。これまで電視観望用にいかに軽量でシンプルで安価な自動導入できるマウントを探し続けて来ました。もともとAdvanced VXで電視を始めましたが、もっと手軽に持ち運びができて、かつ自動導入機能があるものです。これまで購入したのがMEADEのETX-60ATとセレストロンのNexterの架台部分。しかしながらこれらはいずれも中古で、ヤフオクで落としたものです。入手が大変ですし、新品だとたとえあったとしても高価になります。新品ならば、私自身は購入していませんが、Kenkoのスカイエクスプローラー SE-AT100Nはデフォルトでは自動導入はできないのですが、どうにかこうにか改造すると自動導入まで可能になるとのことです。でも改造が必要となるとやはり敷居は高く、なかなか一般の人にはオススメできません。

そんな折のAZ-GTiです。そもそも値段がものすごい。実売3万円です。この値段でよくここまでコンパクトに、自動導入まで詰め込みました。スマホとかタブレットがコントローラーになるというのも今時の流行りで、こういったことを大手メーカーが勧めてくれるのはサポートやソフト開発の面からも非常に心強く、一般の人で天文に興味がある一定層の方達にも十分勧めることができるのではないでしょうか。

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早速Gitzo三脚と合わせてみました。
かなりコンパクトにまとまりそうです。

AZ-GTiは自動導入がありますが経緯台の範疇なので、赤道儀とは違いカメラなどで撮影をしようとすると、星像が回転してしまいます(ファームウェアアップデートでAZ-GTiを赤道儀モードで動かすことも可能らしいです。)。ところがSharpCapのアラインメント機能は回転も補正してリアルタイムで星を重ねてくれるので、星像が流れないくらいの短時間露光にして撮影してスタックすれば、長時間露光と同じように撮影することもできます。読み出しノイズの点だけ不利になりますが、それでもガイドさえ必要なくなるという手軽さを考えれば、十分実用になるかもしれません。実際KYOEIのMさんはこの手法で綺麗に星団を撮影したものを見せてくれました。ここら辺のこともいずれ試してレポートしたいと思います。


さて、昨日は皆既日食、今日は曇りと、せっかく購入した新アイテムもまだ試すことができません。自分で色々試してみて、電視観望に実践レベルで使えそうかどうか、いい所、ダメな所も含めてまた報告したいと思います。










 

香川県天文旅行の二日目です。今日はなんと、個性的な機器でアマチュア天文界に一石を投じ続けてている「あぷらなーと」さんの自宅に訪問です。


朝早く、天体望遠鏡博物館と同じ校舎でやっているどぶろく作りの人たちの声で目が覚めました。疲れていたのと冷房が程よく効いていてぐっすりと眠ることができました。実はこのブログで知り合って、天体望遠鏡博物館に行くきっかけとなったTANKOさんも校舎に泊まっていました。部屋は別でしたが4人が学校に泊まっていたことになります。TANKOさんを起こさないように注意しながら、さっそく出発の準備です。子供達はまだ寝ています。

ある程度荷物も積み込み、出発準備も目処が立ったところで、子供たちを起こします。そのころにはTANKOさんも起きていました。Sukeがサンダルがなくなったと騒いでいたら、TANKOさんが履いていっていました(笑)。昨晩の残りの食料を朝ごはんがわりに少し頂いて、結局朝8時頃でしょうか、天体望遠鏡博物館を出発しました。

昨日お風呂に入っていなかったので、朝から温泉探しです。実はすぐ近くにオススメの温泉を聞いていたのですが、残念ながら9時からオープンで時間が少しもったいなかったので先に移動し、あぷらなーとさん宅の近くの、スーパー銭湯のようなところで汗を流しました。さすがに人の家に行くのに汗臭い格好では申し訳ないです。でもそもそも長ズボンは昨日の汗で履く気にならないので短パンだったのですが、今考えたら訪問するのに短パンは無かったのではと、ちょっと反省しています。というのもあぷらなーとさん宅で、特にお母様にとてもよくもてなして頂いて、こんな格好で、しかも子供二人を引き連れての訪問で、変な人が来たと思われてしまったかもしれません。

いやー、それにしてもあぷらなーとさん、ブログを見ていても変な人と十分わかるのですが、ご本人もものすごい人でした。部屋に所狭しとおいてある望遠鏡、赤道儀の数々。本も科学関係のものばかりです。きわめつけはなんと、新作のBORG3連チャンです。

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あぷらなーとさんをブログで拝見している方はもうご存知かと思いますが、いつもものすごく変わった、とても面白い事をしている方です。上のBORG3連チャンは最新の変なものですが、その前には普通じゃ絶対見ることのない形の望遠鏡とか、千円台の格安レンズで超高分解能を実現するだとか、ピリオディックモーションを相当厳密に解析するとか、150円の分光シートでフラウンフォーファー線を見るとか、霧箱の宇宙線を天体カメラで見たりとか、もうとにかく普通の人がやらないことばかりしています。

しかも最近腕を怪我されて、来年の6月まで運転もできないにもかかわらず、手術直後に着々と新しいアイデアを考えて、すでに色々動き出しているみたいです。

私も星を始めた頃からブログを拝見させてもらっていて、一度会って話してみたいとずっと思っていた人でした。何かの拍子に香川在住という事を知って、前回の3月の香川の訪問時にコンタクトを取ろうとしたのですが、連絡が取れたのが香川旅行から帰ってきてから。なので今回7月と香川に行く機会が思ったより早く訪れたので、やっと念願叶ってお会いできたわけです。

ところがです、もちろん天文のお話はしましたよ。当然どんどん濃い話に入っていきます。でも天文の話をしている途中に、子供たちがちょっとつまらなそうだったので、「何か本でも見せてもらえば」と言ったとこらへんから一気に別の方向になだれ込みました。見せてもらったのが、あぷらなーとさんが6年生の時にやった自由研究と、中学生の時にやった自由研究です。

大人の私が見てもすごいと思ったので、ちょうど少6のSukeと中2のNatsuから見たらとんでもないものだったのでしょう。二人とも押し黙ったようにじっくり読みだし、最後には目を輝かせながら「すごい」と。なんでも香川では自由研究の競争がものすごいらしくて、クラス内で全員発表して代表を選び、学年で代表を選び、学校で代表を選び、さながら対抗戦のようでクラス代表を応援するような感じだそうです。科学好きな子の芽を伸ばすのにものすごくいい環境があるみたいです。

あぷらなーとさんの6年の時の自由研究ですが、市で2位まで行ったという集大成で、うちの子が見ても全く太刀打ちできないレベルのものです。その時の市で1位だった子は6年間かけて温めた結果を持ってきたため、どうしても勝てなかったらしいのですが、そのあと高校で再会し、向こうもあぷらなーとさんを覚えていて、未だに付き合いが続いているとか。やはり類は友を呼ぶです。

ちなみにあぷらなーとさんの6年の時の自由研究は生物系でアオミドロの観察だそうで、接合胞子というものを見つけたという内容です。生物が苦手な私には全く未知の世界でした。実は昆虫も好きらしく、アゲハ蝶がマリーゴールドを食べて成長するという事を中学生の時に世の中で初めて発見したとのこと。高校の時に昆虫雑誌に投稿論文を書いて採用され、その後全ての図鑑のアゲハ蝶の食性にマリーゴールドが追加されたという、ある意味スーパー科学少年だったみたいです。その時も、とある本職の昆虫学者から、10年かけてやっとアゲハ蝶がマリーゴールドを少し食べることが最近わかってきたくらいだと、大量の資料付きで反論が来たらしいのですが、これが中学生の結果だと聞いてさすがにびっくりだったらしいです。

肝心の天文はというと、やはり子供の頃からの趣味で、大学の時に明るいところに住んでいたので一旦中断したそうですが、その後めでたく復帰。そして今に至るというわけですが、限られた資金で色々機材を工夫して性能を引き出す、その過程を楽しむというのは、あぷらなーとさんも私もよく似たもので、この日初めて会って話をしたのに、全く初めての気がしませんでした。実は年齢的にも私が一つ下くらいで、ほとんど同じです。遠いところですが、お互いに切磋琢磨して進んでいけたらと思います。

そんなこんなで昼ごはんの時間になり、あぷらなーとさんに香川一美味しいという釜揚げうどんの店に連れていってもらいました。

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まず、ツユが面白いです。すごく大きな徳利に入っていて自分でうつわに注ぎます。

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うつわにツユを注ぐためには徳利を水平より下に傾けなければならず、あぷらなーとさんの考察では下の写真のようにテーブルの外にうつわを出して、徳利を水平以下に傾けて注ぐしかないというのを科学的に解を出したそうです。たまたま、香港から来たという外国のお客さんがいて、やり方がわからず店員さんがやった方法がまさにあぷらなーとさんがいった方法そのもので、あぷらなーとさん自身「やっぱり合っていた!」と喜んでいました。

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うどんは4人で9玉の大きなたらいに入ったものですが、最初多いかなと思ったら全然余裕で食べることができます。とにかく美味しかった。暖かいうどんですが、比較的柔らかく、中にコシがある感じです。あぷらなーとさん曰く、昔ながらの香川のうどんはこんな感じで、一般に流行っているものすごくコシがあるのは一部の店が出していたのが流行ってしまったとのことです。もにゅもにゅ、ツルツルですぐになくなってしまいました。

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お腹も膨れて再びあぷらなーとさん宅に移動する最中、幽霊の話で大盛り上がりでした。科学的に考えると幽霊はいないが、中学の頃見たことがあるとのこと。なんかよくわからないですが、あぷらなーとさん実は塾の先生で(本家のブログを見ている方は知っていると思います)、面白い話のネタをたくさん持っているのです。子供達はもう夢中で、さらにあぷらなーとさん宅に着いてから、今度は音楽の話に。ちょうどNatsuがギターに少し飽きて来た頃で、それより作曲をどうやるかに少し興味があるみたいです。私は音楽に関しては全くアドバイスできないのですが、あぷらなーとさんは音大を目指す学生のために音楽理論も教えることがあるらしくて、作曲のためのいい参考書を紹介してもらいました。帰ってから早速アマゾンで中古で探して発注したのはいうまでもありません。さらに、小説も書いているとのことで、かなり多趣味で、天文だけを見てもわかるようにそれぞれ相当やり込んでいるみたいです。

逆に意外だったのが、観望会をほとんどしたことがないとのこと。私の場合観望会は星趣味の中でもかなりの率を占めているのでこれは不思議でした。でも塾のエキストラ授業で天文も教えているらしいので、子供に星に興味を持ってもらいたいという点では十分な貢献をされているのかと思います。

結局振り返ってみると、天文の話よりも他の話が盛り上がってしまい、思ったより天文の話ができなかったと。でもあぷらなーとさんがなぜあんなブログを書き続けることができるのかが、今回とてもよくわかりました。

午後3時前くらいでしょうか、全然話し足りないのですが、次の日は私も仕事ですし、子供達はまだ学校もあります。ものすごく残念ですが、あぷらなーとさん宅を出ることにしました。私もものすごく楽しかったですが、子供たちが「来てよかったー!」としみじみ言っていたことが印象的でした。お互い遠いですが、星を続けていれば必ずまた何処かで会えるはずです。もし富山に来たら大歓迎しますので、いつかぜひ。


さて、帰りは仮眠をとりながらのんびり移動し、自宅に到着したのは0時過ぎ。まるまる二日とちょっと。今回もかなり強引な行程でしたが、初日の天体望遠鏡博物館と二日目のあぷらなーとさん宅訪問。充実し過ぎの香川旅行でした。



木曜日から韓国のソウルに来ています。韓国に来ること自体初めてで、天文事情もよくわからないのですが、 せっかくの海外なので天文ショップを覗いてみようと思いました。事前に各国の天文ショップ情報が載っているサイトで調べたところ、韓国にも何軒かの天文ショップがあるようですが、 同サイトの日本のページを見てもわかるように、ちょっと情報が古いみたいで、リンク先がないページや専門ショップでなさそうなところもあります。その中でSky39(EXO SKYという店のオンラインショップ)、Sundu、Tekoの3件は少なくとも専門的なショップのようです。でもどのページも韓国語のみで英語表記などないのでなかなか情報を引き出すことができません。翻訳にかけてもまだ店舗を持っているかどうかはっきりとわからないので、Facebookの数少ない韓国人のともだちにダイレクトメッセージを入れて聞いてみました。

とりあえずわかったことは、韓国の人はほとんどオンラインで購入するので店舗はあまり盛んではないこと、EXO SKYは以前行ったことがあるがちょっと高いとのことなどです。あとTekoには直接メールを出して聞いてみたら、店舗もあるとのことです。でも次のメールで何か購入するのだったらあらかじめ相談して欲しい、ただ見に来るだけだったら人手も足りないのであまり相手ができないとのメールが来たので、一瞬昔のスリービーチの記事を思い出しましたが、向こうの都合もあると思いTekoは諦めました。今回はあまり時間がないので行けるのはおそらく一軒だけです。なので、こうやって正直に情報をくれたのはむしろありがたかったです。さて、EXO SKYとSunduで迷ったのですが、EXO SKYとSundoで値段を比べると実は高いと行っていたEXO SKYの方が良心的な値段をつけていて、かつ少なくとも店舗はあるという情報を信じてこちらを訪ねることにしました。

そもそも初めての韓国なので、移動の仕方もままなりません。ガイドブック片手になんとかメトロ(地下鉄)の乗り方を学びながら、降り立った金浦空港から目的の駅までなんとかたどり着かなければいけません。ちなみに、EXO SKYは752番の冨川総合運動場か753番の春衣、Sundoは746番の加山デジタル団地でともに結構近いです、Tekoは離れて613番のトッバウィという駅です。メトロはT moneyというチャージできるカードを使うのが楽だとわかりました。交通費は日本に比べると随分安く感じます。ちょっと遠くても気にせず行けることがわかりました。

EXO SKYまでは、空港から2回(一回間違えたので3回になってしいまいましたが)乗り換えでいけます。乗り換え回数を増やせば近道もあるみたいですが、とにかく迷わないように乗り換え回数を少なくしました。メトロは路線ごとに番号がついているのでわかりやすいのですが、ソウル中心から離れるとどこ行きかが韓国語でしか表示されていないところがあるので、どちら方向に乗ればいいのかが迷ってしまいます。電車が途中トラブルで止まったりしたこともあり、なんだかんだで店に到着したのが16時半頃。結構遅くなってしまいましたが、きちんと店はありました。

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でもここから大きな勘違いが判明します。どうやらここは店というよりは会社のオフィスです。実際には下の写真にあるようなものすごく大きなビルの27階にあります。これはやはり店舗ではないですね。

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韓国では本当にオンラインショップのみで、日本にあるようなリアル店舗はどうやら存在しないみたいです。そんなことも知らずに突然日本からやって来たただの天文ファンに、CEOのキムさんはものすごく喜んでくれて、とても親切に対応してくれました。

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社長のキムさんです。


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セレストロンの機材がたくさん並んでいます。

このEXO SKYはCelestronの代理店で、置いてあるもののほとんどがセレストロンの商品でした。そんな中見慣れない面白そうな機械があると思ってみてみるとSKYPIXの文字が。聞いてみると独自ブランドというので、最初ピンと来ませんでしたが、よくよく見ると星まつりで毎回見るタイムラプス用のレールでゆっくり動くシステムです。なんと、ここはその大元のメーカーでした。SKYPIXは日本にも代理店があるとのことで、いつも見ていたのはその代理店が星まつりに出店していたものでした。

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オフィス内でキムさんに自己紹介がてらブログを見せたのですが、途中から韓国語に訳して直接読んでもらいました。電視観望をやっていることや、最近は太陽に凝っていること、あとCelestronというのでAdvanced VXの軸が折れてしまった記事も読んで大笑いしたりしていました。実はキムさん英語があまり達者でなく、私も韓国語は全くダメなので、途中SKYPIXの日本の代理店の方に電話を繋いでくれました。日本SKYPIXのOさんは韓国語ぺらぺらで、Oさんを通じて韓国の天文事情を聞きたかったのですが、やはり店舗はあまりないということが判明しました。その後も、英語しかないのでなかなか意思疎通は難しいのですが、それでも韓国のアマチュア天文人口は日本よりはずっと少ないことや、もう一軒のSunduはVixenの代理店であること、電視観望のようなことはまだほとんど知られていないこと、キムさん自身は相当な天文マニアで、世界各国で天体写真を撮っていることなど、後から振り返ると結構なことを拙い英語どうして会話していて、非常に楽しい時間を過ごすことができました。

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Leofotoという少なくとも私は知らなかったブランドの雲台もたくさん置いてありました。

ここはある意味メーカーでもあり、オフィスの中になんとマシンショップまであります。かなりのことができそうな工具が揃っていました。また、台湾や中国などのあまり日本に入って来ていないメーカーのことも結構聞くことができ、得るものも多かったです。

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私が滞在している最中もキムさんにはひっきりなしに電話がかかって来ていて、忙しいところに突然お邪魔してしまい申し訳無かったです。時間もあまりなく、結局何も買うことができなかったのですが、帰りになんとショップオリジナルのカレンダーをいただきました。中古のものも結構あったようなので、時間があればじっくり見たかったのですが、話だけであっという間に時間が過ぎてしまいました。

電話で対応してくれた日本SKYPIXのOさんとは、その後メールのやり取りもしたので、星まつりで直接挨拶できたらと思っています。

最初はソウルで天文ショップが3件もパッと見つかったので、今の秋葉原も天文ショップは3件しかないことを考えると、韓国は結構な充実度かと思ったのですが、やはりそこは海外。なかなか状況が違うということがよくわかりました。それでもこれに懲りずに、また海外に行く用事があれば当地の天文ショップをのぞいて見みたいと思います。明後日まで韓国に入るので、ほんとはSunduも行ってみたいのですが、なかなか忙しくてちょっと時間的に厳しいかもしれません。

あ、ちなみに韓国は食事がとても美味しいです。下のカルビ定食で夜でなんと1500円くらい。お腹いっぱいになります。

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追記: とうとう明日帰国です。土曜の夕方くらいになんとかもう一軒天文ショップに行こうと思ったのですが、調べてみるとSunduは土日休みで、Tekoも土曜は14時まで。やっと諦めがつきました。その代わりできた時間でユッケを食べに行きました。日本ではもう食べられないですが、韓国では普通にあります。めちゃくちゃ美味しかったです。

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これで1800円くらい。かなりの量で大満足でした。


先週大阪に行く用事がありました。夕方梅田に到着したのですが、少し時間があったのでKYOEIを覗いてその帰り道、曇りの予報のはずの空が意外にそこそこ晴れているので、ふと思い立って2月に行ったばかりの星カフェSPICAにカウンター席が空いていないか電話してみました。前回は雨のために観望会が開催されなかったので、ぜひ一度観望会を体験してみたいと思っていました。さすがに平日ということもあり、一人のカンター席は空いているとのこと、 ただし19時半からプラネタリウムと観望会があるので、それまでに来て下さいとのことでした。梅田駅の御堂筋線のところで19時ちょうどくらいでしたが、松屋町までだったら30分あればじゅうぶん来れると教えてもらえたので、早速お店に向かうことに。

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到着したのは19時20分過ぎで、とりあえずドリンクを注文し早速プラネタリウムです。今回はオーナーさんは不在でしたが、代わりに「よるうどん」さんという方が解説をしてくれました。お客さんは二人組が4組と、あとは私一人。カップルが二組と、女性同士が二組で、やはり男同士でというのはいません。私以外はいずれも初めての来店とのことでした。話はさすが大阪、前回同様ユーモアたっぷりに星座ネタが続きます。半分お笑いですが、それでも星のことが心に残る構成になっているのはさすがです。春の大曲線から、アークトゥルス、店の名にちなんだスピカに持っていくなど、きちんとその後の観望会で見る星のことをさりげなく説明してくれています。ちなみにスピカの名前を聞いたことがない人が結構いたのには大笑いでした。「帰る時にでも店名を見てください」とのことでした。

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数量限定の「太陽スカッシュ」。
後からスライスしたオレンジをお皿に入れてもらって
デザートがわりに食べることができます。

さてプラネタリウムは15分もなかったでしょうか、天気が何とかなりそうとのことで早々と屋上に上がっての観望会です。入り口のドアをくぐって、さらにもう一つあるドアを外に出て、階段を上がるとビルの屋上に出ます。そこに望遠鏡と観望用の椅子が並んでいます。まだ金星がビルの上に見えていて、最後の薄明が残っているような時間帯でした。鏡筒はVixenの80mm程度の恐らく600mm程度の短焦点、レンズはEDとのことです。PORTA経緯台に載っています。

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 まずはアークトゥルスを覗いて、星の色を確認させてくれます。何人かは黄色っぽい色がついているのがわかったと言っていました。北斗七星は、周りが明るいのと霞で、ほとんどどこにあるのかわかりませんでした。それどころか、一等星のスピカでさえも全然目立たなくて、大阪ってこんなに見えないんだと、ちょっと都会の明るさをなめていたかもしれません。

新月期なので月は出ていないのですが、この季節はこの時間にすでに木星がソコソコ登っているので、みんなで木星を見ました。これも低空のかすみのせいでしょうか倍率100倍で縞が、慣れている人ならかろうじて何とか見えるような状況でしたが、これが逆にまた面白くて、縞が見えた人見えない人、衛星に注目して縞を見るのを忘れていた人色々で、すごく盛り上がっていました。その頃には金星がビルに沈んで、星が動いて行くのを実感させてくれます。縞が見えなかった人も再度アイピースを覗いて、全員が木星の縞を確認できたところで観望会は終了です。シンプルですが、解説がとてもうまくて、星に全く詳しくなくても十分に面白いと思える内容でした。

実際来ている人たちはこれまで望遠鏡を覗いたことがある人が2-3人と、ごくごく普通に雰囲気を楽しみたい人が来ているので、必要十分な説明だと思いました。でも話の端々によるうどんさんから「星好きの人感」があふれ出ていたので、観望会が終わってからカウンターでいろいろ聞いてみました。大学では天文同好会に所属していて、卒業後関西のかなり大きなプラネタリウムでボランティア解説員をやっていたとのことで、やはり相当星好きの方のようです。SPICAは7ヶ月くらい前から。大阪の天文部とかの学生とも繋がりがあるようで、以前富山大の天文部にいて私もよく知っているM君のことも知っていました。

「子供でもなく、年配の大人でもなく、若い人に星に興味を持ってもらうのにSPICAはとても面白い場所だ」とのことで、私も全くその通りだと思いました。オーナーの方も同じようなことを言ってたと思いますが、「大阪でも星が出ていることを実感して欲しい」という思いはSPICAにきて星を見上げた人たちにはきっと伝わっていると思います。

結局よるうどんさんと話し込んで長居してしまい、何と22時からの2回目の観望会まで参加してしまいました。時間制限がないのは平日カウンター席の特権だとか。2回目の観望ではだいぶん高度の上がった木星の縞がよりはっきりと見えていました。お客さんは今回もみんな大満足だったようで、若い世代に星を見せる機会をあたえてくれる星カフェSPICAはデートにも、星のことを話すにもすごく居心地のいいところです。



 

先週、今週と立て続けに東京方面に用事があり、少し時間があったので天文ショップのはしごをしました。秋葉原には現在3つの天文ショップがあります。KYOEI、スターベース、シュミットです。KYOEIは多種にわたるメーカーを扱っています。大阪店もあり、日本でも最大級のショップなのかと思います。スターベースはタカハシの直営店で当然タカハシ製品はアクセサリに至るまで充実しています。シュミットはサイトロンの直営店でセレストロン製品、SkyWatcher製品などが充実しています。以前は秋葉原にもう一軒、三基光学というお店もあったのですが、現在相模原方面へと移転の最中だとのことです。今回は恵比寿にあるジズコにも寄ってみました。また、以前にも関東だけでなくいろいろ天文関連ショップを訪れていますので、以下ののリンクも参考にして下さい。
 
天体関連ショップ訪問記


 さて、ここから今回の訪問記です。

シュミット

回った順に、まずはシュミット。先日購入したCGEM IIのコントローラーが動かなくなった件で、日本語版のファームウェアを書き換えるので送って欲しいと言われていたのですが、そのまま手持ちで訪れました。書き換えはすぐにやってもらえましたが、最近のSkyWatcherのコントローラーはWebに上がっているファームに日本語も含まれているのだが、Celestronのものはまだアップされているものは英語版だけで、日本語版は店頭にしかないとのこと。早く日本語版も含まれてくれればと思います。星座名や星の通称名はやはり日本語の方がわかりやすいです。

無事にコントローラーは動くようになったのですが、店長さんと話しているとそういえばこの間まで学生だった子が就職で富山に行ったよとか言う話になって、え、それ先週自宅に来たY君のことでは?と盛り上がり始めました。どうやら連休中に実家に帰ったY君はシュミットにも顔を出していたみたいなのです。店長さんによると名前までは知らなかったが、学生の中でも相当熱心な部類だったようです。やはりY君只者ではないみたいです。


スターベース東京

次に行ったのがスターベース東京店。顔なじみの店員さんS君にも会えて、FS-60用のAPS-C用撮影用のリングと、近接リングを購入しました。APS-CリングはFS-60でAPS-C撮影するときに周辺が1ピクセルくらいのオーダーで流れるのを防ぐと言うものです。その代わりにフルサイズの周辺を犠牲にするそうです。周辺が流れると言っても、あまり気にならない程度のもので、都市伝説ではないかとも言われているみたいですが、三基光学によるとフィルターとかを入れると顕著とのことで、まだAPS-Cで撮影する機会もありそうなのと、安価なので購入しておきました。今回のものはスターベースオリジナルのものですが、もともと三基光学でも同様のものを出していました。現在三基光学が休店状態なので、こう言ったものをタカハシの直営店が出してくれるのはありがたいです。中には自作している人もいるとのことです。

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さて、ここでもなぜかY君の話が出ました。連休中にちょうど来たみたいで、自宅に来ることをS君に話していたみたいです。なんと違う大学の天文部だけれど、学生同士の繋がりでS君とY君は知り合いだとのことです。大学生では珍しいくらいに熱心で、やはり機材屋さんだったそうです。しかも天文ショップで昔バイトしていたそうで、やはりY君只者ではないみたいです。


ジズコ

今回、恵比寿にあるジズコにも初めて顔を出してみました。マンションの一室が店舗になっています。取り扱っているものは輸入物が多く、展示してあるものを見ても、相当なマニアのためのショップという印象です。この間新調した赤道儀を選ぶときの候補だった、ロスマンディーも置いてあったのでじっくり見ることができました。太陽もCORONADO、LUNTとかなり充実していました。店内に置いてあった書籍に、「天体望遠鏡徹底ガイドブック―光学系分析と実写テスト」というのがありました。天文ガイドの記事をまとめたものらしいですが、望遠鏡の詳細がかなりきちんと書かれていて、それらを一覧で見ることができるのでとても有用そうな本です。2008年と少し古いですが、それでも鏡筒だとまだまだ現役のものも多いので、早速自宅に帰ってからアマゾンで中古を探し手に入れました。今回はジズコさんでは特に何も購入することがなかったのですが、もう少し予算に余裕ができたらぜひお世話になってみたいお店かと思います。


KYOEI TOKYO

最後はKYOEIの東京店です。ここではASI290MMを購入しました。私にとって初めてのモノクロカメラです。買うか買わないか散々迷ったのですが、太陽と惑星の撮影に有効そうなのでついに購入に踏み切りました。その際仲のいいMさんと小一時間話していたのですが、感度と分解能について有意義な話を聞くことができました。モノクロカメラの分解能の検証もしてみたいので、また使ってみて状況をブログに書こうと思っています。

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あと、以前このブログで紹介したRevolution Imager R2がついにKYOEIから発売されるようになりました。嬉しい限りです。オールインワンパッケージでモニターまでついていて、PCを使わない電視観望としては、この手軽さはベストな選択肢なのではないでしょうか。アメリカの天文雑誌「Sky & Telescope」で2017年のHOT PRODUCT賞をとっています。開発者のMikeとは当時ショップでものすごく盛り上がり、今でも連絡を取り続けています。日本語版が発売されてとても喜んでいるとのことです。

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とうとうP.S.T.用の秘密兵器がオーストリアから到着しました。

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分解したP.S.Tのエタロン部の先に妙な筒がついています。
これが今回の秘密兵器です。

P.S.T.は太陽のHα機器としては非常に廉価なのですが、口径わずか40mmと小さいために分解能があまり良くなく、ドーズ限界で考えると3秒ほどにもなってしまいます。P.S.T.の焦点距離が400mmで5倍のバローレンズなんかをつけてしまうと合成焦点距離が2000mmとかになってしまい、例えば今使っているASI178MCは1/1.8インチサイズで3096x2080画素なので、一素子あたりの画角を計算すると0.24秒ほどになります。口径からくる分解限界が、センサーの画素の12.5ドット分にもなってしまうので、やはりもう少し口径を大きくしてカメラの方の分解能を活かしたくなります。ちなみに、分解能は動画の多数枚スタックで緩和されると思うのですが、枚数のルートで良くなっていくと考えてもいいのでしょうか?ここら辺の理論限界の話をあまり聞いたことが無いので、いつかまた考えてみたいと思います。

日本ではP.S.T.の改造は「庭先天体写真家?」さんや、「星への誘い」さんなど、検索すると数例がヒットしますがそれ以外はほとんど見つかりません。それでも海外ではこの手の改造はもっと盛んなようで、P.S.T.の改造はStage1とかStage2とか段階を踏んで名前がつけられていますが、口径を大きくしようとすると必ず突き当たる問題があります。エタロン部の先のネジがM50で、それを例えば2インチサイズになんとか変換して鏡筒の2インチの接眼部に取り付けるなどの必要があります。このM50から2インチの変換が大変で、改造したい場合は大方の場合特注で部品を作られているようです。特注は大変そうなので、がんばって色々探していると、世界で唯一オーストリアの天文ショップがこんなPSTの改造が前提という摩訶不思議な変換アダプターを、なんと在庫ありで置いていることがわかりました。「PST-50」という型番なのですが、結構よくある型番みたいで、Googleでこれを検索しても他のものばかり出てきてなかなかヒットしません。これを見つけたときは海外にもかかわらず早速注文してしまいました。

面白いのがここからです。発注後店長さんからメールが届いて、なんと奥様が日本人だということで、たまたま日本に帰る機会があるから、ちょっとだけ待てるなら送料が安くなるので日本に着いた時に送ってあげるよとメールが来たのです。普通だとオーストリアからの輸送は意外に費用がかかって、55ユーロの部品に35ユーロの送料がかかるみたいです。迷わず待つ方を選び日本からの送付をお願いし、今度は奥様とのメールのやり取りが始まりました。その過程でわかったのですが、なんとこの店長さんはあの有名なガイドシステム「M-GEN」の開発者だったのです。M-GENは天体写真を撮ろうとする人は一度は検討する、日本で今最も有名なガイド機材で、KYOEIさんが販売を手掛けています。ちょうど今月5月号の天文ガイドでもM-GENの詳しい解説がされていました。

とにかくこの時点で、さすがに世界で何人が必要とするかわからないアダプターをなぜ製作販売するのか、やっと理由がわかりました。本人が筋金入りのマニアで、しかも技術も才能も十分にあるショップなのです。ちなみにM-GENはLACERTA M-GENと呼ばれたりもしていますが、LACERTAとは、店長の名前と、トカゲ座(lacerta)を重複させた意味の会社名だそうです。メールのやり取りの途中で色々と話が合うところもあり、店長と奥様と結局25通ほどもやりとりしてしまい、ショップで作っている数々のオリジナルグッズからいくつかサンプルを送るので、日本でも紹介してほしいと、そんな運びになってしまいました。

届いた箱を開けてみてびっくり。予想もしていなかったものがめちゃくちゃ大量に入っています。もともと欲しかったのはPSTの2インチへの変換アダプターPST-50のみ。そのほかは全部オリジナル商品のサンプルで、順に行くと

1. まずはももともと頼んでいたPST-50。

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これをP.S.T.のエタロン部の先に取り付けると、2インチ径になるために、2インチのアイピースが取り付けることのできる鏡筒に接続することができます。実際に取り付けた写真がこのページのトップのもので、前回までは大口径化のテストとして80mmの鏡筒の接眼部をまるまる外し、下にアリガタを取り付けて無理やりくっつけていたのですが、これでやっとF値の違いや光軸合わせも心配せずに取り付けることができます。

今週末は雨のようなので、次回晴れて時間が取れるときに試したいと思います。今からものすごく楽しみです。


2. LACERTAロゴが入っている、赤いLEDが先に埋め込まれたキャップ。写真で光っているのがわかりますでしょうか?これは下のSukeがすぐに持って行ってしまいました。来年の星まつりにかぶっていくそうです。

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3. ワインボトルです。

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と言うのは嘘で、実は星座がプリントされた折り畳み傘。これは娘のNatsuが傘がちょうど欲しかったと言って持っていってしまいました。

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4. 太陽関係で、太陽用のファインダーも入れてくれていました。PSTを大口径改造するとファインダーの光の取り入れ口が影になってしまい、PST付属のファインダーが使えなくなってしまうので、これは素直に嬉しかったです。太陽ファインダーはTelevueのSol-SearcherとCORONADOのSol Rangerがメジャーですが、日本で入手しやすいのはSol-Searcherの方だけだったりします。これも日本で発売されると嬉しい方も多いと思うのですが。

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試しにSkyWatcherのBKP200取り付けてみました。特に問題なくハマるようです。

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5. 次のは今まであるようでなかった商品かと。潜望鏡タイプの小さな望遠鏡のようで、倍率を1.25倍と2.5倍に変えることができます。一見下側の穴にアイピースを取り付けられるようですが、微妙に径が合わなくてアイピースは入りません。

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最初何に使うかよくわかりませんでしたが、ここを見てやっとわかりました。極軸望遠鏡に取り付けて、無理な体勢で見なくてむ拡大鏡です。うちのセレストロンのAVXに付いているCG-5にはそのまま取り付けることができました。これはもしかすると意外なほど便利かもしれません。

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6. あと、これがどうしてもわかりません。Remote Shutter Relese Quadrublicateと書いてあるので、連動してシャッターをどうにかするようなスイッチか何かみたいなのですが、どなたかわかる方いますでしょうか?

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7. 最後にモーツァルトチョコレート。家族みんなでいただきました。

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8. あと、一緒にショップのカタログも入っていたのですが、多分オーストリアなのでドイツ語なのでしょうか、全然読めないので写真や図から色々想像を巡らします。実は海外ショップのカタログってこれまでみたことがなく、このカタログが今回送ってもらったものの中でなぜか一番面白かったです。SkyWatcherとかタカハシとかCelestronなど、日本でおなじみのメーカーのものも載っているので大体はわかるのですが、オリジナル商品もたくさんあり、こちらは結構本気で推理しないとどんなものかなかなかわかりません。

USBで接続できる電動フォーカサーシステムのようです。M-GENのようなオリジナル開発で、カタログの中ではM-GENと並んで大きく取り扱ってありました。

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こちらもLACERTAオリジナル開発のニュートン反射のようです。店長とのメールのやり取りの中でいつかこのFoto-Newtonを香川の天体望遠鏡博物館に入れたいと書いてありました。

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200kgの重さを乗せてもビクともしないLACERTAブランドの木製三脚が左下に載っています。右のページは未だに何かよくわかっていません。

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子どもの頃英語のパンフレットで、読めもしないのに想像を巡らしていたことを思い出してしまいました。ちなみに、M-GENのカタログも入っていて、こちらは英語だったので、ドイツ語?よりもはるかにすらすら読めるような気がして、なんだか不思議な気分でした。


オリジナルで、痛いところをつく非常に有用な開発を進めるLACERTAですが、今回ふとした縁から、色々話が発展しました。実はKYOEIの方ともお話ができて、M-GENの取り扱い時についても少し話をお聞きすることができました。その当時オーストリアまで交渉に行って自宅にまで招かれたそうです。LACERTAの店長さんはもちろん日本のこともよく知っていて、前回行った香川の天体望遠鏡博物館の話をしたら、是非とも次回日本に行く際には寄ってみたいとのことでした。こうやって少しずつ人の輪が広がっていくことも天文趣味の醍醐味かと思います。
 

続き P.S.T. (その14): 今回のPST-50を使ってみました。
果たしてその結果は? 

東京方面に用事があったので、前回の記事でオフ会の呼びかけをしたのですが、4月2日の火曜日、平日にも関わらず何人かの方が集まってくれて、ほしぞloveログの東京オフ会を無事に開催することができました。二部構成になっていて、昼は国立天文台見学、夜は飲み会を兼ねた天文話です。本当は都会での電視観望とかもやりたかったのですが、さすがに平日ということで諦めました。

参加者ですが、遠くは名古屋方面からHUQさん、Cafe TEMOの記事で近くに住んでいるとコメント頂いたHIROPONさん、知り合いの紹介で来られたMさんとAさん、いつもこのブログを読んでくれているというLIVさん、あとは私と娘のNatsuの7人です。直前の呼びかけにしては結構集まっていただけました。HUQさん以外は初対面で、Natusは「ネットで知り合った人とは会ってはいけません」と学校で言われているそうですが、そんなことは気にせずの参加です。

昼の部、最初の集合場所は三鷹の国立天文台。NatsuとHUQさんと正門で落ち合い台内見学です。国立天文台は以前にも記事(その1その2)にしたことがありますが、広大な敷地に天文ファンならよだれが出るような新旧の機器があちこちにあります。HUQさんは国立天文台は初めてだとのことです。重り駆動の赤道儀にびっくりしていました。たまたま観望会の準備をしていたのか、一般公開用の三鷹光器のGNF65で金星とベテルギウスを覗かせてもらいました。この記事の最後のクイズにもあるちょっと変わった場所も見学してきました。

夕方からバスで移動し、武蔵境駅でHIROPONさんと改札で落ち合います。おっさん二人と女子中学生という変な組みわせなので、向こうはすぐにわかったみたいです。HIROPONさんとは初対面でしたが、秋葉原までの電車の中ですでに天文談義が始まってしまいます。

今回、夜の部の集合場所を秋葉原にしたのは天文ショップがあるからで、待ち合わせ場所を天文ショップにしておけば早く来ても飽きることがないだろうという理由からです。結局お店はメンバーの一人のMさんがスターベースで買い物をしたいということで、スターベースに決定。我々4人が夕方6時半過ぎに到着すると、すでにMさんがいて、程なくしてAさん、最後にLIVさんが到着しました。そこでも早速機材をネタに話がみなさん止まりません。私も普段富山では毎月6日にか買えない天文雑誌を買ったのですが、他に特に買い物をするわけでもないので、お店の方には迷惑だったかもしれません。でもその場でP.S.T.が置いてあって、最近夢中な太陽を改造P.S.T.で撮ろうとする話をしていたら店長さんも興味津々みたいでした。そんなこんなで閉店近くにスターベースを出て、LIVさんが予約してくれたバルに移動。秋葉原駅の方に5分ほど歩いて到着しました。

店の中に入り、適当に飲み物を注文して自己紹介から始まります。みなさん自己紹介も長い長い。と言うよりもすぐに脱線して話に夢中になり、自己紹介の途中だということを何度も忘れてしまいます。MさんとAさんは、私の知り合いの方の紹介で来てくれました。MさんはまだしもAさんは超初心者と言っていたのでちょっと心配していたのですが、全然普通にみなさんと話していました。あとで聞いたらすごく楽しかったと言うのでちょっとホッとしました。Mさんは星だけでなく、自転車もやるらしく、娘のNatusも少しロードをやっているので二人で盛り上がっていました。なんでも30から始めたとのことで、パパも自転車やろうと言われてしまいました。運動不足なので、ちょうどいいかもしれません。自転車レースの後の、夜の乗鞍の天の川の写真がすごく綺麗でした。

HIROPONさんは言わずと知れた光害地のスペシャリストで、PHD2の日本語版マニュアルを書いた方といったほうが通じやすいでしょうか。いつか会ってみたかった方の一人で、実は今回のオフ会はHIROPONさん来てくれないかなと思って計画したオフ会でした。2年近く前、星を始めたごくごく初期の頃にHIROPONさんのブログの記事を随分参考にさせてもらいました。特に反射型の購入記事はとてもわかりやすく、随分理解を助けていただきました。今回やっと直接会ってお礼を言うことができました。

HUQさんはわざわざ名古屋からトランクでフルの機材を持って来てくれました。BORG55FLをSWAT350とSS-oneに載せて、お店の中で組み立てていました。店員さんに見つかるとアレなので、機材が出ている間はLIVさんが気を使って注文を止めていてくれました。機材ネタはものすごく盛り上がります。電池とウィエイトを兼ねた組み合わせの摩訶不思議な赤道儀にはみなさん興味津々です。

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ビールの空きグラスを横目に、堂々と店の中での赤道儀です。


最後のLIVさんはこのほしぞloveログをかなり読み込んでいただいているみたいで、最近ASI294MCを購入され、電視を試し始めたとのこと。でも中々星雲に色がつかないそうです。この時もすぐにみんなで294は赤が出ないだとか、いや385も出ないだとか、224は少なくとももっと鮮やかだったと、自己紹介の途中ですぐ茶々が入ってに勝手な方向に行ってしまいます。今回LIVさんにはお店の予約から、その場の注文まで色々お世話になってしまいました。どうもありがとうございました。またブログにコメントください。なんでも答えますよ!

今回集まったみなさんは、意外にもお一人で星をやっている方が多いらしく、こういったみんなで話す機会がこれまであまりなかったということで、結構喜んでくれたみたいです。あ、HUQさんは別です。どこへでも行く人です。そのせいか、オフ会の間中、食べることよりもほとんどみんなずっと話しに夢中でした。娘のNatsuも大人に混じってですが、すごく楽しかったようです。タブレットやスマホで、自分で撮った天体写真を見せ合うこともできるので、初めてあった人でも同じ趣味ということですぐに打ち解けることができます。HUQさんの超長時間撮影とか、HIROPONさんのガラガラ台車を1km引っ張っての光害地での撮影とか、面白いことばかりしての撮影を目の当たりにして、皆さん大盛り上がりでした。月は黄色く見えるのになんで撮影すると白いんだとか、限界等級はなんで決まるか?口径か?焦点距離か?とか、普通の人から見たらどうでもいいことでもみんな真剣に話しています。

最後まで盛り上がりましたが、次の日も皆さん仕事だということで、夜10時すぎには解散。HUQさんは深夜バスで名古屋へ、みなさんもそれぞれ家路に着きました。HIROPONさんとは途中まで電車が一緒で、そこでも色々話しましたが、ブログの記事から想像できるように、とても洞察力のある、ユニークな方でした。

半分は思いつきと思い切りで呼びかけしたオフ会でしたが、後で頂いたメールを見てもかなり好評だったみたいなので、またいつか機会があったらどこかで集まれればと思います。参加された皆さん、お疲れ様でした。私の勝手な思いつきに付き合って頂き、本当にありがとうございました。


最後にクイズです。下の写真は国立天文台の中にある観測機器の一つです。さて何でしょう?

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ヒントは地下。



2018/3/16、金曜の夜中0時、富山を出発し念願の天体望遠鏡博物館に行くために、香川に向かいました。このブログにコメントしてくれたTANKOさんが天体望遠鏡博物館のボランティアをしていて、観望会の時に来るといいと誘ってくれたので、もう少し暖かくなってからでもいいかなと思っていましたが、思い切って一番近い観望会の日に行くことにしたわけです。

今回の旅行のメンバーは家族4人で、私Samと中一の娘Natsu、小5のSukeと、あと珍しくうちの奥さんもついてきました。週間天気予報では土曜は雨だったのですが、ここ数日の天気予報はだんだん良くなってきています。途中の道もちょくちょく星が見えてきました。朝5時頃に淡路島に入り、7時前までSAで仮眠して、朝9時すぐくらいに高松市に到着しました。土曜の午前中は観光で、朝はセルフスタイルのうどんを早速食べました。「さか枝」という店で、まずセルフのスタイルに戸惑い、ぶっかけうどんとかけうどんの違いに戸惑いましたが、なんとか注文して安くて美味しいうどんを食べることができました。その後、高松観光名所の栗林公園に行き、遊覧船に乗り、ごくごく普通の観光を楽しみました。昼ごはんは今度は「松下」という製麺所系のうどん屋さんでした。ここも安くて美味しく、香川にはうどんが生活の一部だというのが実感できました。あ、妻は望遠鏡なんて興味がないというので、このあと一人で香川の名所金毘羅さん観光です。

さて、午後から我々3人は天体望遠鏡博物館です。高松から30kmくらい離れていますでしょうか。今夜は観望会までいるつもりなので、途中夕食のお弁当を買い込んで、午後2時前くらいに到着しました。

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天体望遠鏡博物館はもともと小学校だったところを、廃校になった際に借り受けて、2016年と結構最近オープンになったところです。外観は屋上のドームがなかったら本当にそのまま学校で、手書きの「天体望遠鏡博物館」の文字が、手作り感満載で、ボランティアで楽しくやっているのかなあと想像させられます。

到着するとすぐにTANKOさんが出てきてくれました。穏やかで優しそうな人で、挨拶もそこそこに早速我々3人を案内してくれました。最初に入った受付のあるところは大きな体育館のような中で、大型の望遠鏡が数多く陳列されていました。

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なんと、ここはもともとプールだったそうで、しかも室内プールなのに温水プールではなかったので、当時の子供たちは夏でも太陽が当たらずかなり寒かったとのことです。今でもプールに戻せるらしく、プールに蓋をかぶせた形で望遠鏡が置いてあります。一番古いのは1920年頃に日本に来たもので、製造はそれ以前とのことでした。

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当初は今でも残っている西村製作所が輸入を手がけ、それを手本にそっくりなものを作ることで技術を獲得して行ったようです。オリジナルのドイツ製のものと、それを元にして作った西村製のものを比べて見ることができるのですが、細かい加工のところまで本当にそっくり似ています。こうやって日本が近代化の道を辿っていったのだと知ることができます。

次は校舎に移動しますが、その校舎前にスライドルーフ式のドームがあって、昼間は太陽観測をしています。

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手前のLUNTの150mmと、いちばん奥に見えるのがCORONADOの60mm。

LUNTの口径150mmだとか、太陽を最近始めた私から見たらよだれが出るような機器を普通に使っています。晴れていたのでP.S.T.との比較もして見たかったので覗かせてもらいました。プロミネンスは出ていませんでしたが、太陽表面の模様はやはりかなりはっきりと見ることができました。隅の方にはCORONADOの60mmが使われることなく置かれていて、P.S.T.しか持っていない私としてはとても羨ましい環境でした。

ドームからそのまま校舎の教室に入ります。そこは本当に小学校そのままの教室で、望遠鏡組み立て教室などのイベントに使っているそうです。その教室を抜け、今は事務室となっている元職員室で他のボランティアの方達に少しだけ挨拶して、メインの二階教室へと移動しました。

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最初の部屋は望遠鏡の大群です。エイコーや山本光学、Cartonなど昔のメーカー、VixenやKenkoなど今も残っているメーカー、群雄割拠です。

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中でも目を引いたのが旧御三家で、ダウエル、パノップ、スリービーチが普通に並んでいます。

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これまで星まつりでダウエルを一度見た以外は、ほとんど実物を見たことがなく、噂でした聞いたことなかったので、これだけ数が揃っているともはや感動ものです。確かにやわそうな三脚などもありますが、赤道儀など結構しっかりしているように見えるものもありました。まだ御三家で星を見たことはないので、一度実際に星を見てみたいです。本当に噂通りもの凄いものなのか、それとも今見ても結構見られるものなのか。

次の部屋は俗にいう高級機と言えばいいでしょうか、今はもう撤退してしまったPENTAXが中心の部屋です。なんでも奥に並んでいる150mmは、工場に赤道儀共々そのまま残っていたものだそうです。

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上の3台はPENTAXの工場に眠っていたそうです。


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壁にはすごい数のPENTAX鏡筒が並んでいます。


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PENTAXのアクセサリーもまだまだここでは豊富です。

ちなみにこの部屋にはタカハシの機器の展示もありました。でもPENTAXに比べて意外なほど少ないです。なぜか聞いてみたのですが、おそらくタカハシ製品はなかなか手放さないからなのでは?ということです。これを聞いて、ああ、と納得しました。タカハシは今でも現役で、まだまだ使われているんですね。

3つ目の部屋は、歴史的に価値の高いものを集めています。いつの時代か誰に作られたかわからないとても古い望遠鏡が窓際にあります。五藤光学のではないかと思ったらしいのですが、微妙に違うようだとのことでした。次の部屋で後藤光学の望遠鏡の歴史がわかるので、そこにある鏡筒と比べると面白いです。

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ここでいちばん興味を引いたのは星野次郎氏作の反射型望遠鏡でしょうか。以前星野氏が書いた「反射望遠鏡の作り方」という本の復刻版を買った話を記事にしたのですが、この本に載っている反射型望遠鏡の実物を見ることができるのです。本(こちらも残念ながら復刻版)のそのページが開いてありますが、本当に本に載っている図そのままです。

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また、百武彗星で有名な百武祐司氏が実際に百武彗星を見つけた双眼鏡も飾ってあります。

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最後の部屋は五藤光学の歴史がわかる部屋です。

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綺麗なブルーがトレードマークのマークXも普通にあります。

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二階の最後の部屋は多目的教室で、当時の小学校の様子が飾ってあり、イベントなどにも使うそうです。面白いのは多目的教室のところの廊下に並んでいるMIZARのカイザーで、当時かなりの数が出たのでしょう、綺麗な状態でズラーッと並んでいました。

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三階は図書室になっていて、天文雑誌や天文に関する書籍がたくさんあります。

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中でも雑誌の充実度はすごくて、「天文ガイド」を始め、「星ナビ」や「SKYWATCHER」はもちろん、「月刊天文」や「天文と気象」も創刊号から全て揃っています。天文ガイドは何セットかあるそうです。

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各種雑誌の創刊号や貴重本の棚です。

ここは資料館にもなっていて、中島要氏、木辺鏡、苗村鏡で有名な木辺氏、苗村氏が磨いた鏡を比べることができます。

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見学が終わったらすでに16時過ぎ、少し休憩がてらTANKOさんが高校生の頃に作ったという反射鏡を見せてもらいました。子供達は、望遠鏡が鏡から作ることができるということにびっくりしているようでした。

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そんなこんなで、観望会の準備を始めました。子供達はその間ボランティアの職員の方達に色々相手をしてもらっていたみたいで、後から「滝を見た」を喜んでいました。

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観望会は100人ほどの参加者がいたということですが、空は暗く、かなり環境の良いところでこれだけの人数を集めて星を見ることができるのは素晴らしいと思います。一週間前の週間予報では雨で半分あきらめていたのに、結局この日の空は晴れ渡り、素晴らしい星空になりました。私もいつもの電視観望を披露したのですが、久しぶりに一つ大失敗をやらかしました。富山と香川は緯度、経度ともに結構な違いがあるのです。それを無視して、極軸もまあ初期アラインメントで合わせれば適当でいいだろうと思っていたのですが、初期アラインメントで星が入らないのです。それでも強引に星を入れてしまったのが敗因でした。自動導入の精度が全くありません。19時近くになり、その状態でお客さんが来始めてしまったので、仕方なく自動導入である程度まで持っていって、あとは適当にずらして導入するという形になってしまいました。

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今回は23インチのモニターを持っていったので、多くの人が一度に見え、迫力がある星雲が見えました。導入したのは、まずはM42オリオン大星雲。これは明るく見やすいので、星雲のモクモクしているところまでよく見え、皆さんとてもびっくりしていました。特に、他の鏡筒でもアイピースでM42を入れていたので、見比べることもできたのが面白かったのではないかと思います。アイピースのシャープさと、電視観望での星雲の色、さらに肉眼でもうっすら見えるオリオン大星雲を見比べるというのは、かなりインパクトがあるのかと思います。

次に導入したのはM45プレアデス星団、すばるです。さすがに光害の少ない夜空です。ライブスタックが効いてくると星間分子雲の青色が綺麗に出てきます。最後はバラ星雲。これもライブスタックのおかげでバラの構造がかなりわかるくらい見えてきます。これには星に詳しいボランティアの方達も注目してくれていたようです。

本当はこれ以降、系外銀河を入れたかったのですが、自動導入の精度がボロボロで結局導入することができませんでした。これは本当に申し訳なかったです。今回の反省を生かして、緯度経度の合わせ方を今一度確認しておこうと思います。

さて、子供はというと最初は星を見ていたらしいのですが、そのうち観望会に来ていた子たちと友達になって、適当に5人くらいでストーブのある部屋で暖を取っていたらしく、富山のことや香川のことを色々話していたみたいです。星もそうですが、夜に知らない別の土地で、子供どうしでいろいろ話すというのもまた、将来いい思い出になるのではと親心に思ってしまいます。

この日はとても寒く、21時前にはお客さんもかなり少なくなり、片付けを始めました。全て荷物を車に積み込むために時間がかかってしまいましたが、片付け終わって事務室に行くとみんな集まって、結構まったりモードで喋っています。我々も混ざって、お菓子をつまみながら天文談義や、博物館のことを色々聞いて盛り上がっていました。もっと色々話したかったのですが、さすがに昨日の夜中から移動して、子供もそうですが私も疲れてきてしまったので、ちょっと早めですが22時前くらいにはおいとますることにしました。なんでもTANKOさんはその日学校に泊まっていくらしく、子供がお化けが出ないかちょっと怖がっていました。

宿は高松市内の「旅籠屋」。妻は持って来た折りたたみ自転車で駅から移動して先にチェックインしてくれています。22時半頃には宿に到着し、本当にそのまますぐにバタンと眠ってしまいました。とても充実した一日でした。


二日目は朝から観光です。高松から少し東に行った「四国村」というところと、そのすぐ上の屋島というところを回りました。


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屋島からの景色。空気が綺麗だと遠くに瀬戸大橋が見えるそうです。


こういったところは妻がいなければ行くことはなかったでしょう。「香川どこ回って来た?」と聞かれて、「天体望遠鏡博物館だけだよ。」とならなかったのは妻のおかげで、一泊二日の強行スケジュールでしたが、家族サービスも含めた楽しい旅行となりました。

お昼は屋島の観光案内ボランティアの人に聞いた「善や」といううどん屋さんです。おでんなどもつまむことができ、最後だからと贅沢に色々選んでも4人で3千円と、うどん屋さんんはかなりリーズナブルです。帰り際に麺を打っているところを見ることができました。打って、切って、茹でてを連続でします。本当に打ち立てを食べられるわけです。美味しいはずです。

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午後ですが、再び昼から天体望遠鏡博物館に帰りがけに寄ることにしました。もう少しじっくり見たかったことと、ボランティア活動に興味があったからです。

この博物館は天文マニアはもちろん、お遍路さんの88番目の最後の寺に行く途中にあるので、お遍路さんの途中で寄られる方や、ふらっと立ち寄る一般の方も多いそうです。いうまでもなくマニアックな施設なので、なかなか一般の人には辛いのかもしれません。事実、二日目に顔を出した妻は望遠鏡がよくわからなくてあまり面白くなかったと、正直に言っていました。

元々ここは、本来処分されていたはずの貴重な望遠鏡を後世に伝えるために収集するのが一番の目的のはずです。なかなか収益が出るような施設ではないことは容易に想像できます。そのため小学校の跡地を無料で借り受け、無給のボランティアで好きな人が集まって運営しているとのことです。「この施設は売り上げがない」と言っていたのが印象的でした。入場料はとっていますが、これは市の方へ行くそうです。地元の方の協力も欠かせない存在だそうです。また、定年され時間をかけてくれる人たちがいるおかげでなんとかやっていけるとも聞きました。その過程で、天文機材を展示し、観望会などで一般の方にも星を見てもらい、望遠鏡工作教室などのイベントなども行なっています。

今回招待してくれたTANKOさんも1年ほど前に訪れて、程なくしてボランティアに申し込んだとのこと。私は富山で遠いので、実際に何ができるかはわかりませんが、それでもこの活動は素晴らしいと思ったことと、子供ともどもお世話になったにもかかわらず、皆さん明るく楽しそうに対応していただいたことが印象的で、私もボランティアとして登録だけはさせていただくことにしました。なかなか現場まで行くことはできないと思いますが、それでも何か協力できたらと思いながら、香川の地を後にしました。帰りは渋滞もありましたが、22時頃無事に自宅にたどり着きました。

天体望遠鏡博物館のボランティアの方々、本当にお世話になりました。また今後ともよろしくお願いします。

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