ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ:イベント > 講演会

小海の「星と自然のフェスタ2022」の2日目前半の記事から続いて、2日目の後半の様子です。



いよいよ電視観望講演

私が担当する電視観望の講演会は14時40分から。午後も最初のうち会場内を回っていましたが、いよいよ13時頃になると落ち着かなくなってきて、一旦ホテルの部屋に戻りスライドのの最終チェックをします。スライドは数えたら75ページもあります。時間は50分なのでかなり多めですが、ライブスタックで変わっていく様子を何枚かアニメみたいに切り替えていくので、そういうのをさっ引いても実質60枚切るくらいです。まだかなり多いので、実際のトークの時にはテンポよく進めていく必要があります。

14時前にもう一度本部前に行って、残り枚数の確認です。この時点でまだ10枚以上残っていましたでしょうか。ちょうどかんたろうさんがいて「お布施、お布施」とかいいながらチケットを買ってくれました(笑)。ありがとうございました。来ない人もいるだろいということでチケットは50枚刷ったと聞いたので、この時点で40人くらいで実質ほぼ満席かなと思っていました。部屋に戻って、14時には荷物を講演会場に運び込みます。

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機材は
  • NEWTONY+Ceres-C+AZ-GTi
  • FMA135+Uranus-C+AZ-GTi
  • FS-60CB+ASI294MC
  • NIKKOR 50mm, F1.4+自由雲台
  • Vespera
となります。全部で4.5セットといったところでしょうか。一部借り物もあります。

機材は会場外の廊下のところに置いたのですが、ちょうど食堂上のガラス張りのテラス状態になっていて、昼間はとにかく暑いのです。それでも前の講演の終了15分くらい前になると、徐々に人が集まってきて、早速ですが機材を囲みながらの雑談モードの質問タイムが始まります。

そうこうしているうちに、前の講演が終了予定時刻少し前に終わったので、部屋の中に入り準備を始めます。とりあえず機材を適当に前方に置いて、次に参加者の確認です。ここまでの講演ではどうもチケットの確認をあまりしていなかったようなのですが、私の講演はワンコイン500円ということで有料なので、不公平がないようにしはくてはいけません。「では一旦外に出てもらって、チケットと共に入場してもらうことにしましょう」ということになり、2つあるドアの後方だけを開けてチケットを受け取り一人づつ入場してもらうことにしました。途中、スタッフの方がチケット受け取りを引き受けてくださったので、私はPCをプロジェクターにつないで、画面のチェックに取り掛かることが出来ました。その間に、参加者の方に前の方に資料を取りに来てもらいます。

資料は2つあり、ひとつはプレゼンスライドの中でも技術的なことを書いてあるページを印刷して、後で確認できるようにしたもの。今回のトークは基本的には初心者向けにしました。やはりまだまだ初めてみたいという方の声をたくさん聞くことと、情報が拡散しているので何から始めたらいいかわからないという声もよく聞くからです。ただ、話を聞いただけではなかなか覚えていられない細かいことも多いはずなので、ページ数を限ってますが、必要と思われるページを印刷して確認できるようにしてみました。

もう一つの資料は、少しマニア向けにと考えたもので、今回特別に用意したCMOSカメラの系譜図です。現在いろいろとまとめている資料の一部で、ファーストバージョンを講演に来ていただいた方に限定公開してみました。かなり気合を入れて用意したのです。講演に参加された方のブログ記事などをみている限り、結構好評なようで少し安心しました。今後もう少し時間をかけて仕上げていくつもりです。

機材を発表順に並べて、プロジェクターにも画面を映して、準備完了となります。始まりの時間の14時40分まで5分近くあったので、その時間ももったいなくて質問時間にします。

ちょうど14時40分に開始して、講演自体はページ数の割に滞りなく進みました。できるだけわかりやすくと思いましたが、どうだったでしょうか?機材の説明が暗い中でだったので、どこまで見えたか心配でしたが、講演終了後にあかりがついてから、片付けている際にも前に来て見ていた方が多くいたので、短時間でしたがなんとか見ていただけたのかと思います。

実際にはトークが終わってからも時間が10分近く余っていたと思います。ここでも時間ギリギリまでたくさんの質問が出てきました。片付けの最中にも、特に機材を見ながらいろいろ聞かれることも多かったです。こうやって面と向かって質問をやり取りできるのは、リアル開催の最大の魅力です。コロナがこのまま収まって、星関連のイベントが以前のように普通に行われるといいのですが。

その後、会場を次の講演の方に引き継ぎ、廊下であらためて機材を台車の上に乗せてホテルの部屋に向かいます。ここでやっとホッとできました。

たくさんの方に来て頂き、質問等もとても盛り上がったので、本講演は大成功かと思います。開始の際の準備のときに机の搬入とか色々手伝ってくれた方々、片付けの際にも同じように手伝ってくれた方々、会場スタッフの方、そもそもこの講演の準備に貢献していただいた多くのスタッフの方々、そして講演に参加していただいた皆様、星仲間の知り合いの方も多く参加してくれました。本当にありがとうございました。


講演終了後

講演も無事に終え、まだ興奮も冷めやらぬまま部屋に戻りました。渡されたチケットを数えると、なんと49枚ありました。もともと40名の定員でしたが、チケットだけ取って来れない方もいるなどの考慮でしょうか、余分に発行していたと聞いています。後で本部で確認したら6枚残っていたので、だれも欠席しなかったとしたら55枚発行され、49人来てくれたことになります。用意していた資料は50部切るくらいだと思っていたのですが、それでも1部残っていたので、実際には何度か印刷テストしていたのも混じっていて、ちょうど50部くらいになっていたのかもしれません。もし参加したのに資料をもらうのを忘れていたという方がいましたら、Twitterの方でご連絡頂ければ個別に送らさせていただきます。

講演会場とその外が暑かったのでしょう、部屋で気づいたら汗だくでした。ちょうどいいやと思い、そのまま温泉に向かいます。

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さっぱりした後のアイスは格別でした。でもその間にどうやら抽選会を逃してしまったようです。

夜はシュミットブースで19時から電視観望実演をするので、18時のレストランオープンの少し前から並び、早めの夕食ビュッフェです。朝食ビュッフェよりも豪華で、嬉しかったのがケーキです。すでにたくさん食べてお腹いっぱいなのですが、やはりケーキは別腹。妻と二人で大きなケーキを3つ(と言っても2つぶん以上は私が)食べました。

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このケーキも美味しかったですが、その後に食べた柿のケーキも美味しかったです。


シュミットブースでの電視観望実演

食事を終えて、電視観望実演の準備をしていたら、もう19時ギリギリです。急いでシュミットブースに移動して、そのまますぐに実演開始となりました。今回はあらかじめ開始時間と終了時間をはっきりと決めることにしました。これは昨年の実演で夕方のうちから準備を始めたら人が集まり始めてしまって、どこが開始か全くわからなくなってしまったことの反省からです。さらに、準備するところも含めて、見る人によっては参考になるということで、本当にカメラの接続から開始です。

初めから3-40人はいましたでしょうか、たくさんの人が集まっていて、講演に参加くれた人もたくさん来てくれているようです。機材は最近いつも使っているFMA135にUranus-Cを取り付け、光害防止フィルターとしてCBPを使っています。架台も定番の手軽なAZ-GTiです。

ところが今回は接続したPCが絶不調です。まずSurface7が反応しません。キーボードもタッチパッドも、画面を触ってのクリックも動かなくなりました。こんなのは初めてのことです。でもこれ、後でホテルの部屋に帰ると普通に動いたので、ちょっと謎です。もちろん予備のPCは用意してあって、2台目のSurface8に移しました。ところが、PC単独では問題ないのになぜかHDMI出力の大型モニターに画面が出ず、こちらも諦めます。結局、最後の砦の結MacBool ProをBootCampで起動しました。こちらは大型モニターにも表示でき、なんとかその場を凌ぐことができました。ただし、このBootCamp軌道でのSharpCapですが、プレートソルブは設定していなかったので、うまく自動導入の精度が出るか、ちょっとドキドキものでした。

恥ずかしながらですが、こんなトラブル含めて、そのまま見ていただいての実演となりました(笑)。動き出してからは極めて順調です。最初はたしか北アメリカ星雲を導入したでしょうか。ライブスタックと共に徐々に出てくる形に「オーっ!」という雰囲気です。説明に夢中であまり記憶がないのですが、多分次がアンドロメダ銀河、他に亜鈴状星雲、三日月星雲とかにいったと思います。例によって講演中の写真が全然なく、サイトロンのスタッフの方がその時の様子を撮影してくれた写真を頂いたので、載せておきます。

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今回の電視観望は2台体制です。私の機材は口径わずか3cmでここまで見えるという驚きを、となりではAskarの80PHQで、こちらは口径も十分で淡いものも見えるというデモです。80PHQの画像は大型プロジェクターに映していて、網状星雲の細かい模様や、FMA135では流石に淡くて映しきれないM33: さんかく座銀河を映し出したりしていました。

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集まってくれた方からは質問がひっきりなしに出てきます。すでに自分で試している方、初心者でもかなり本気でやってみたい方と、質問からその熱気が伝わってきます。そんな中に、横浜から来たという小学3年生の女の子と、そのご両親が熱心に話しかけてくれました。なんと抽選でNEWTONYが当たったそうです。最初初心者かと思ってNEWTONYとCeres-Cとか話していたのですが、どうやら「月とか惑星の次に行きたい!」とのこと。スターセンスエクスプローラー付きの鏡筒も持っているようです。ならば話は早くて、「できるだけ面積の広いカメラに予算をかけた方がいいのでは?」という話になりました。

まだまだ盛り上がっていますが、今回は20時半で終了ということにして一旦締めます。その後もM15を見たいとかでリクエストもあったのですが、80PHQのほうで終了後少しだけ映し出していました。私の方はまだまだプライベートでやる予定だったので、終了後しばらくしても残ったていた人には、「一旦出直してきてそこの中央エリアでこじんまりやります!」などと伝えて、一旦終了となりました。

シュミットでの実演が終わり一度ホテルの部屋に戻ると、妻は完全にくつろぎモード。どうも妻も少し外に出て実演を見に来ていたみたいで、開口一番「パパのところだけ人がいっぱいだったよ!一体何やってたの?」とまるで何か悪いことでもしているようかの言われよう(笑)。「今からまた行ってくる」とだけ言い残し、再び機材を持って外に出ます。


中央エリアでの電視観望

去年はシュミットでの実演で疲れ果てていて、夕食はコンビニで弁当を車の中で食べた後、力尽きて途中の道に車を止めて寝てしまい、会場にたどり着いたら0時過ぎで何もできなかったという痛い経験をしています。でも今年は実演が終わってもまだ余裕があるので、再び中央エリアに機材を持って繰り出し、今度は個人的に電視観望実演です。

機材を持ってホテルから出たところで、先の実演中に話していた小学3年の女の子と、そのご両親がちょうどホテルの部屋に帰るところでした。「これから電視観望するのですが、良かったら一緒に見ますか?」と声をかけると、即答で「はい!」とのことで、さらに夜の部にも参加することに。3年生なので眠くないか心配でしたが、「普段も夜11時頃までは星を見ている」とのことなので、全然大丈夫そうです。

まずはセッティングをしつつ、「そういえば星座ビノとか見たことありますか?星座用の2倍くらいの低い倍率の双眼鏡です。」というと、普通の双眼鏡は持っていても星座ビノは知らない様子。とりあえず電視観望の方の用意が終わり、M42:オリオン大星雲が画面に入ったとことでライブスタックしつつ、その間に車の方へ行き星座ビノを撮りに行きます。たくさんの星座ビノの入ったプラスチックケースとともに帰ってくると、ちょうどM42もいい具合にノイズが落ちています。長くスタックすると、ランニングマンも見えてくるので、みんなでその形を確認します。

さてここから星座ビノ見比べ会の始まりです。知り合いでは、いのさんとがいましたで。あとは小海で初めて会った方達です。人数分のビノは出したつもりなので、7-8人はいましたでしょうか。上板2丁目さん作のものが
  • cokin
  • Nikon
  • Canon
市販のものが多分ですが
  • 昔の白いWidebino28
  • Supere Widebino36
  • 笠井の3倍
  • サイトロンの2倍
  • SCOPETECHの1.8倍
くらいでしょうか?それぞれに特徴があって、子供だとcokinが接眼側の径が大きいので見やすく、NikonとSupere Widebino36はやはり見え方が他とは一段上というのは伝わったみたいです。Canonも負けていません。逆に3倍は、見える範囲が狭くなり星座の形がわかりにくくなるので、初心者にはやはり2倍が良さそうです。

3年生の女の子とご家族からは、星フェス終了後に「Supere Widebino36を買うことにしました」と、メールが来ました。メールには女の子のとても可愛いお礼の手紙が添付されていました。電視観望にも興味があるので、引き続きメールで機材選定とかのやりとりしています。こういった出会いも星まつりならではで、全国に星仲間が増えていきます。

電視観望はその後も続き、0時近くになってやっと片付けです。この日はあまり画像は残していませんでしたが、数少ない残っていた画像です。

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片付けがほぼ終わり、機材も車に積み込んで、もう少しだけメイン会場をプラプラしていると、Pentax一眼でSharpCapで電視観望がてら撮影をしている若い方がいました。話を聞いてみると、なんとこの方ペンタ用のASCOMドライバーを書いている方とのことで、それを使ってSharpCapで見ているというのことでした。昨晩お会いした、Pentax鏡筒で電視観望したいという方もその場にいて、一緒にSharpCapでPentaxカメラが動く様子を見ていました。まだまだ不安定と言っていましたが、自分でドライバーを書いて動かしているところがすごいです。帰ってからTwitterでフォローさせていただきました。

気づくと結構薄い雲が空のかなりの範囲を覆ってきています。0時半頃でしょうか、そのあとにキャンプサイトへと移ります。


夜中のキャンプサイトにて

キャンプサイトでは、XRAYさんはじめ、Masaさん、かんたろうさんなどが火を囲んで話しています。Masaさんとは初顔合わせすることが出来ました。Twitterの様子から20代くらいのかなり若い方かと思ったのですが、私とかなり近い年齢だということがわかりました。SNSだけだとなかなかわからないですね。いつもハンドルネームと顔と本名がぐっちゃになってしまい、色々申し訳ないことをしてしまっています。名前とか間違えて覚えていたら本当に申し訳ないのですが、どうかご容赦ください。

集まっている人の中で、特に昨年XRAさんと一緒に来ていたburamudさんと画像処理について突っ込んでお話しさせてもらいました。昨年の時点では「まだこれから始めます」みたいな雰囲気でしたが、最近はASI533MC Proまで買ったそうで、撮影にかなりのめり込んでいるようです。「ほしぞloveログ」もよく見て頂いているようで、最近撮ったバラ星雲の中心部の色出しとか、いろいろ聞かれました。撮影したバラ星雲に色が出ないと悩んでいるようなのですが、画像を見る限り赤一辺倒でなく、白っぽくなっている部分も残っているので、青の諧調は十分残っているようです。なので画像処理の問題で、出にくい青をきちんと引き出してやれば、色階調がきちんと出てくると思います。ノイズ処理がうまくいかなくて淡いところがモコモコしてしまうという話もしました。それでも色々話していて、若い方は1年でものすごく成長するというのを実感しました。

すこし晴れてきたので、かんたろうさんがM42を導入しようとしたのですが、ファインダーもすでに片付けてしまったとのことで導入できず断念したようです。ここで私もそろそろ眠くなってきて、明日の帰りの運転もあるので、そろそろホテルに帰ることに。時間は午前1時20分くらいでした。


2日目まとめ

2日目は講演を含めて超盛り沢山でした。書ききれていないこともたくさんあります。多くの星仲間に会っていますが、ほんの一部の方しか登場して頂いていません。新しい星仲間との出会いもたくさんありました。今回はとても充実した星フェスになりました。

さて、次の記事は3日目についてです。



今週9月10日土曜日の18時25分から、天リフ超会議で「電視スペシャル」が開催されます。




配信ぺーじはこちらになります。


今回、基調講演としてトップバッターで話させて頂くことになりました。

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「電視観望のこれまでとこれから」
9月10日(土)18時半~19時

私が電視観望を始めたのが2016年の8月なので、それからもう6年の月日が流れています。星の趣味を始めたのが同じ2016年の5月なので、私の星歴はほぼそのまま電視観望歴となります。

これまで電視観望についていろんなことを提案してきましたが、ここ数ヶ月「電視観望」という技術、手法、文化(?)などということについて、いろいろ考えていました。

今回の講演は、これまでのような電視観望の機材紹介とかではなく、全く新しい方向性で話そうと思っています。スライドもほとんどのページが1から作り直しで、それでもかなりの枚数になってしまいました。講演時間は30分間と他の方よりも長い時間を頂いていますですが、それでも話し切れるかどうか?

考えていることがうまく伝わるかどうか、少し心配もしています。もしかしたらすごいと思われるかもしれませんが、もしかしたら何当たり前のことを言っているんだとか思う方もいるかもしれません。それでも自分的には最近ずっと考えていることのまとめ的な話になると思いますし、またこれからの行動のキッカケ的な話になるかもしれません。

お時間がありましたら、
ぜひリアルタイムでお聞きください。


電視スペシャルなので、シベットさんはじめ多くのスペシャリストの方や販売店の方など、興味深い話もたくさん予定されています。

また、21時15分から質疑応答、22時から懇親会もあります。これらに参加したい方は、非公開のZoomでの会議形式になり、こちらのフォームから申し込む必要があるとのことです。先着90名とのことなので、ご希望の方はお早めにお願いします。
 


電視観望について聞きたいことなどある方は、この機会に是非ご参加ください。 懇親会では皆さんとお話しできるのを楽しみにしています。


それでは明後日、土曜日の夕方から、
私も期待半分、プレッシャー半分で、
今からとても楽しみにしています。

多くの方の参加をお待ちしています。
 


志賀高原天空フェス

2022年7月29日と30日に開催された長野県の志賀高原で開催された天空フェス。志賀高原といってもとても広く、今回はその中の熊の湯での開催です。実際には「天空フェスWeek」となっていて、7月25日から31日まで開催されているイベントで、リフトで山頂まで行き、そこから星を眺めるというのがメインです。元々は会場周辺に泊まっている宿泊客のためのイベントだったらしく、そのWeekの中の今回は週末の29、30日が特別イベントという位置付けになるようです。さらに、8月8日から14日までが横手山での天空フェスWeekで12、13日がKYOEIさんがスポンサーの特別イベント、9月23日、24日が山の駅でのイベントになります。

今回、私が電視観望のセミナーとして呼ばれたのも、サイトロンさんがスポンサーになっているからなのですが、そもそも天文関連の会社がスポンサーになるのも今年が初めてとのことで、そのため天文マニアにはこれまであまり知られていないイベントだったようです。

今年は今後まだ、横手山と山の駅でのイベントもありますので、参加される場合の楽しみ方の例も含めて記事にしておきたいと思います。


昼の志賀高原

せっかく志賀高原に来たので、昼間も少し楽しみます。

私が志賀高原に来たのは、まだバブル期だった学生の頃の冬のバスツアーのスキー以来。東京から夜行で長い時間をかけて移動したのを覚えています。夏に来たことはこれまでなく、今回は富山から上越JCTで上信越道に入り、信州中野インターチェンジで降り下道を30分ほど走ります。知らなかったのですが、志賀高原まで来ると草津温泉も下道であと数十kmで、関東からは草津から抜けてくる車も多いとのことです。志賀高原一帯の地名はスキーの時のものをまだよく覚えていて、一ノ瀬、焼額山、丸池、横手山など、今回の熊の湯もふくめて馴染みがあります。確かスキーの時にはローカルなバスが運行されていて、そのバスでスキー場間を移動していました。

今回夏に志賀高原に来て、ずいぶん印象が変わりました。インターチェンジを降りた中野市から国道292号線で志賀高原まで続くのですが、山に入るとどんどん標高が高くなり、志賀高原エリアにはいると沢山の池があることがわかります。丸池だとか蓮池なんかはスキー場の名前としても覚えていました。どうもこの辺り一帯が湿原エリアになっていて、池と池を結ぶ歩道が整備されているようです。さらに、サマーリフトと呼ばれる夏に運行しているリフトがあり、今回も熊の湯の丸山リフトというのを使い、200mくらい上にある高原エリアまで運んでもらいました。

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この日宿泊する予定の熊の湯ホテルです。
天空フェス会場は左の道を奥に歩いていったところです。

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ホテルから歩いて数分のところにあるサマーリフトの一つ、丸山リフトです。


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リフトを降りたところ。たくさんの登山客がいます。

リフトで上に登ると沢山の登山者がいて、多くの人が大沼池を目指します。この池はかなり奥にあり、徒歩でしかいけないようです。私はセミナーの準備も残っていたので、ここから近くの渋池まで少しだけ歩いて引き返し、帰りはリフトを使わずに徒歩で下って少しだけ山の散策を楽しみました。一緒に行った妻は4時間くらい歩いてきたようで、帰ってきたら疲れ果てていました。聞いたら、志賀山と裏志賀山に登ってきたとのこと。途中の道が狭くて細くて岩だらけだったらしく、簡単な四十八池の方に行けばよかったと言っていました。

他にも池巡りの湿原コースなどが志賀高原全域にあるようなので、昼は山歩き散歩を楽しみ、夜は星空フェスを楽しむとかで、夜だけでなく総合的に楽しむのがいいのかと思いました。


会場の下見とセミナー準備

さて、妻が登山に行っている間、私はセミナーの準備と会場の下見です。会場は熊の湯キャンプ場で、受付やセミナー会場は3階建ての建物の中です。

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まだサイトロンのスタッフも来ていなくて、キッチンカーがちょうど到着して準備を始めているところでした。キャンプ場のスタッフの方にセミナーとの下見ですと声をかけると、星を見る場所やキャンプをする場所などを案内してくれました。「よかったら山頂の星見会場も見ますか?」というので、お言葉に甘えてリフトに乗って山頂へ。

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途中景色がきれいで、風が気持ちよく最高でした。この時の天気はというと、雲間に青空が一部見えるくらいです。これくらいでもいいので、せめて夜に星が見えればとこの時は考えていました。

山頂に着くとなんとハンモックが!ここで寝ながら星が見えたら最高でしょう。この時は気づかなかったのですが、後から聞いたら下界も見えるそうで、夜になるとその光が綺麗とのことです。

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ハンモックで寝っ転がっていたら、スズメバチがまとわりついてきて退散。そのまま帰りのリフトに乗ります。ところがこれが怖い怖い...。景色が見える昼間だから一層だと思いますが、そのまま落ちていきそうな感覚でした。よく考えたら下にくだるリフトってほとんど乗ったことがなかったかもしれません。

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熊の湯では昨年からキャンプ場をオープしたとのことで、スキー場下部の芝生の広いスペースに自由にテントを張ることができます。申し込みは下の写真のようなチケット販売機でできるようです。

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この時にもすでに一張りテントが設営されていました。後で分かったのですがこのテントの方も電視観望セミナー参加者で、前日から泊まられていたそうです。

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一旦ここでホテルに戻り、チェックイン。ロビーで待っている間に、たまたま同席した旅行会社の人と話しました。この日は都心からの中学校の2年生が林間学校に来ていて、ここ一帯のいくつかのホテルに分散して泊まっているとのことです。この方、最初私のことを引率の先生と間違えて話しかけてきたようでした。でも旅行会社の人も今回の天空フェスのこと知らなかったみたいで、ちょっと意外でした。その後、本当の先生も現れ「引率大変ですね」とか話していたのですが、中学生は天空フェスには参加できないんだろうなと思うと、せっかくの機会のはずなのにちょっと残念でした。有料イベントなので仕方ないこともありますが、ホテルのエレベーターにさえ「中学校の生徒は使用しないでください」と張り紙がしてあるくらいなので、かなり行動が制限されているのかと思います。

チェックインの後、再び会場に行くと、間もなくサイトロンのスタッフさんも到着して、設営が始まります。2階はサイトロンのブースになり、天文機材や書籍、アクセサリーなどが並びます。

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セミナー会場も準備ができました。この日紹介するつもりなのが、架台がAZ-GTi、鏡筒とカメラがNEWTONY+Ceres-CとFMA135+Uranus-Cです。プロジェクターがすごかったです。真上にレンズが付いていて、スクリーンから30cmの距離で投影可能な最新型だそうです。

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スタッフと一緒にスライドを一通りチェックして、代替準備完了。一旦ホテルの部屋に戻り、30分くらい仮眠をとり、17時過ぎに会場に向かいました。


電視観望セミナー

2階のサイトロンブースの前では、お客さんが何人かいて、今日のセミナーを受講してくれるという方もいました。

話してみると、電視観望を始めたはいいがなかなかうまく行っていないとのこと。なんとかしたくて今回参加を決めたようです。まだ時間があったので少し聞いてみると、まず鏡筒がMAK127であること。MAK127は焦点距離が1500mmと長くて視野がかなり狭くなるので、初心者が導入するにはかなり厳しいと思います。カメラはNeptune-C IIを使っていて、もう少し視野を広げようとしてどこかの電視観望を説明している動画でASI482MCがいいといっていたので買って試したが、全くうまくいかないとのことでした。あのカメラはピクセルサイズが大きく、一見期待できそうなのですが、オフセットに難ありのようなので、私も結局使ったことがありません。とにかく初期導入に困っているとのことで、プレートソルブを試したいそうなのですが、こちらもうまくいっていないとのこと。聞くとこの日は自分の機材を持ってきているそうなので、せっかくだから一緒にやってみましょうと言って、PCとカメラとAZ-GTiを接続してチェックしてみました。私よりも年上の方だと思いますが、PCの設定もきちんとしてあり、SharpCapやPlayer Oneカメラのドライバー、 SynScan ProやASTAPもインストールされていたりで、かなり使いこなしているようでした。ASCOM関連もPlatformまではインストトールされていたのですが、SynScan Apps用のASCOMドライバーが入っていなかったのが原因でした。改めてインストールし、SharpCapから無事にAZ-GTiに接続もでき、その場では星が見えなかったのでプレートソルブのテスト機能を走らせただけですが、おそらくこれでうまくいくはずです。セミナーの時にも説明はしたのですが、この場でも焦点距離が短い方が楽だということを力説しておきました。

こんなことをしていると、セミナー開始15分くらい前になってしまい、急いで3階にいくと、もう何人かの方は席に着いていました。スタッフさんに聞いてみると、事前申込者が4、人当日申し込みが4人で、合計8人とのこと。平日の夕方からのセミナーで都心からも遠く離れているので、参加もなかなか難しいと思いますが、それでも8人も集まってくれてとてもありがたかったです。

それぞれどこから来たか聞いてみると、やはり関東勢がほとんどです。天体の経験が長い方もいましたが、電視観望の経験はと聞いてみると半分少々が試したことがあるけど、基本的に初心者に近く、いずれもあまりうまくいっていないとのこと。残りの半分切るくらいの人が、興味はあるので始めてみたいという方で、中には天体撮影もやっているベテランに近い方もいるようです。

せっかくの機会なので、わからないところはできるだけ解決してあげたくて「どんどん質問して下さい」と言っていたのですが、セミナーの途中に何度も、セミナーが終わってからもずっと質問が続くような状態でした。今回は有料のセミナーということで、いずれも何か解決したいことがあるというような意気込みを持って参加するような方が多く、皆さん相当熱心にでした。

最後の方の質問で、電視観望でまとまった書籍みたいなのはないかと聞かれたのですが「詳しいものはまだ存在していない」と答えざるを得ないことが非常に残念でした。セミナーの中でもサイトロンで作った「電視観望実践ガイドブック」があるとは伝えたのですが、それも読んだがやはりまだ細かいことがわからないという質問のようです。とうより、最初は何がわからないかもわからず、どこまでできるかもわからないということのようで、考えてみればそれはもっとかもしれません。例えば「SharpCapの有料版があることはわかっていて、どんなことができるようになるかもある程度わかる。でもどの機能が実際に電視観望に有効かを知ろうと思うととても苦労する」というようなことです。確かにこういった細かいことまでまとまった書籍というのは販売されていません。

私のところもブログの記事でしかなく情報が散乱しているので、何か一冊、細かいところまで手が届く書籍のようなものがあるといいのかもしれません。天文ガイドの記事もありますがやはり字数制限もあり、応用編などはどうしても紹介にとどまってしまいます。いつかどこかで、思う存分書けるような一冊を出版できたらと、最近考え始めています。

いずれにせよ、セミナーに参加していただいた方には、今回のスライドと動画を後でお渡しすること、わからないことはいつでも連絡をいただければ応えることをお伝えし、セミナーはここで終了となりました。

30分ほど休憩の後は、外に出ての実際の星空での実演です。休憩といっても用意して頂いていた夕食がわりのホットドックを急いで頬張り、すぐにそのまま機材の準備です。今回時間がなくてキッチンカー巡りができなかったのが心残りです。でもホットドックははみ出るほどの大きなソーセージとチーズがかかっていてとても美味しかったです。


電視観望実演

実演会場は、建物があるところから坂を10m位上ったところで、昼間乗ったリフトとは別のリフトの乗り場の開けたところになります。下の写真に写っている小屋に機材を入れておき、雨の時は退避させ、天気が良ければ出すというような形になります。電源もあるので、今回は大きなプロジェクターを出していました。

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20時半頃に建物の前に集合して、スタッフさんとともに上に上がる予定でしたが、20時20分にいくとすでに何人かは集まっていたので、私と一緒に実演会場まで先に移動してもらいました。ただしこの時点ではかろうじて薄い雲のところから星が見えている程度で「晴れてくれー」と願っているような状況でした。上に登って機材を展開していると、少なくとも南の低いところは星がはっきり見えてきて、さそり座がよく見えてきました。サイトロンスタッフのWさんはすでにセットアップをしていて、AZ-GTiのオフィシャルな赤道儀版とも言える、まだ発売前のSTAR ADVENTURE GTiを試用していました。鏡筒とカメラはWさんも私もFMA135とUranus-Cで、特に相談したわけでもなくかぶってしまいました。それだけ使いやすいということでしょう。

私もセットアップをはじめます。セミナーで話した通り、
  1. 三脚を調整しAZ-GTiの水平と、同じく鏡筒の水平も(水準器を置いてきてしまったので、目分量ですがある程度)とります。
  2. PCとカメラを繋ぎSharpCapで画面に何か見えることを確認します。
  3. PCとAZ-GTiをWi-Fiで接続し、 PC上のSynScan Proから操作し、初期アラインメントをします。
ところが今回珍しく深刻なトラブル発生です。初期アラインメントが全然うまくいかないのです。最初見えていたさそり座のアンタレスで全然画面に入らず失敗。一旦あきらめて、雲が晴れてデネブが見えてきたのでデネブで再度初期導入。これも画面に入らず失敗。AZ-GTiの電源を落とし、改めて水平をきちんと確認し、北も確認し、それでも画面に入らず失敗。惜しいところで入らないとかではなく、10度くらいターゲットからズレるようなので、磁北と真北を間違えたのではと思い、北極星の位置を見ながら確認しても失敗。相変わらず10度くらいのオーダーで全くずれてしまいます。合計4−5回電源を入れるところから繰り返したことになるでしょうか。お客さんがいる観望会でこれだけトラブルのは珍しいというか、ほぼ初めてのことです。一方、プロジェクターに映しているWさんの電視観望セットは絶好調で、次々と天体を映し出していきます。

流石に何かおかしいと思いますが、こういう時こそあせってはダメです。電源がおかしいかとかなど色々考え、あることに気付きました。答えは上の1から3の中にあるのですが、これだけで気付く方いますでしょうか?
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ヒントですが、実際には1から3のうちの3が問題でした。3の何が問題かわかりますでしょうか?
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これ以降答えになります。考えている方は答えをまとめてみてください。
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答えは、PCからAZ-GTiをコントロールしてしまったことがトラブルの原因でした。もう少し詳しく書くと、今回富山から志賀高原に移動して来たわけで、当然緯度経度はかなり違います。最初にスマホのSynScan Proで操作してやれば、スマホのGPS情報が自動的にAZ-GTiに転送されるのですが、GPSを持っていないPCで接続すると過去の緯度経度情報を使ってしまいます。そのため自動導入も全然違った方向を向いてしまったというわけです。

これに気づいてから、スマホで接続して初期アラインメントをすると、これまでの苦労がなんだったのかというくらい素直にデネブが画面内に入りました。このトラブルだけで30分近くロスしてしまったので、実演としては失格です。まあ、途中手動で北アメリカ星雲を入れてライブスタックを見せていて少し場を繋いだことと、初期アラインメントができなければその後何をやっても無駄だということを身をもって示したということで、なんとかお許しいただければと思います。

ここからはこれまでの失態を挽回すべく、どんどん天体を入れていきました。M27を自動導入し実際の電視観望で綺麗に見えることを確認し、M57ではFMA135の短い焦点距離でも十分分解することを示します。時間があまりなくほとんど写真を撮れてなかったのですが、下は数少ない写真の一つで、M8干潟星雲と、M20三裂星雲です。

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この日の空のコンディションの良さと明るい天体ということもあり、6.4秒露光の一発であからさまに画面に鮮やかな星雲が出てくるので、セミナーの受講生も含めて、その場で見ていた方は「おぉー!」というような雰囲気でした。

この頃になると私もやっと余裕も出てきて、改めて空を見上げると全面快晴。プロジェクターの明るさがすぐ近くにあるにもかかわらず、天の川もかなりくっきりと見えていました。実は私の方が見えるようになると、今度はプロジェクターを利用しているWさんの方がトラブってて「天の川で迷子になったー」と叫んでいました。

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上の写真は終了間際の21時50分くらいでしょうか、この頃にはWさんのトラブルも解消し、プロジェクターにはM51子持ち銀河が、私のPCには網状星雲がそれぞれはっきりと見えていました。

この時点でアナウンスが流れて、22時にイベントは終了とのこと。我々もここで片付けとなりました。今回トラブルはありましたが、やはりそれでも快晴の空が全てで、セミナーだけでは説明しきれない説得力を持って電視観望の楽しさを示すことができたと思います。

結局、ちょっと楽しみにしていた夜のリフトはセミナーと実演で時間がなくて乗ることはできませんでした。その代わりに妻が夜にリフトに乗ってくれていて、後から感想をたっぷりと聞かされました。ちょうど空が晴れ渡った21時くらいにに乗ったみたいで「星が目の前に迫ってくるようで、とにかく大迫力。降りたら誰もいなくて星空を独り占めで、天の川はもう普通にはっきりと見えて、下の方にあるさそり座も全部見えた。あと、すごく大きな流れ星(火球だよと教えました)を見たよ。音が聞こえたくらい大きかった。下の明かりもすっごく綺麗。これだけでもう大満足。」とのことでした。


イベントについて

片付けも終わり、ホテル内の温泉に行くと、ちょうどサイトロンの若手のスタッフ2人と一緒になりました。昭和レトロ満載の、すごい雰囲気の温泉です。お湯に浸かりながら、多分1時間くらいは話していたでしょうか。趣味としての星のこと、アマチュア天文の将来、業界の裏話など多岐に渡り、とても楽しかったです。もちろん今回のイベントについても話しました。

その延長ではないですが、今回のイベントについて改善点も含めて、少し書いておきたいと思います。

今回参加して、過去のことも調べて少しわかったのですが、まず認識しておかなければならないのは、このイベントは元々志賀高原での夏の滞在を促すためのものとして立ち上がり、基本的には会場周辺のホテル宿泊者を想定していると思われることです。そして、天文関連の会社にスポンサーを頼んだのは今年が最初のようで、天文マニアにこのイベントの存在が届き始めたはおそらく今回が初めてだったのではということです。

その上で少し議論ですが、まずイベント参加料が2500円ということです。最初少し高いのではと思ったのですが、天文マニアの視点を外して、一般の人が参加することを想像してみます。夏休みのイベントとして高原に旅行に行き、そこで(天気さえ良ければ)極上の星が天の川と共に確実に見えるというなら、この値段もありかなという気がしました。これは妻の反応が物語っていて、リフトがやはりメインであるということです。イベント参加料にはリフト代も含まれています。しかもリフトはその時間の間は乗り放題だそうです(すみません、多分間違いないと思いますが、一応参加時に確認してください)。妻はこれまでもたまには私に付いてきて、濃い天の川も何度も見ています。それでもリフトに乗って山の上に見にいくという体験は初めて。相当迫力があり楽しかったようで、(私は夜にリフトに乗れなかったので)いまだに何度も話してくれます。都会の、普段天の川など全く見えないところから来て、リフトに乗っている時も、山頂についてからも、迫力満"天"の星を楽しめる保証をしてくれるなら、決して悪くないと思ったというわけです。

その一方、普段から光害の少ないところに遠征とかしている天文マニアにとっては、天の川はよく見ているはずなので、参加料の割にそこまで魅力とならないかもしれません。とくに今回セミナーで参加して頂いた方は、ほとんどの時間をセミナーと実演に使ってしまったので、私と同じでリフトに乗る時間はなかったのが現実だと思います。百歩譲って、セミナーに参加された方は目的があり納得済みでイベントに参加しているのでまだいいかもしれませんが、一般の方で参加してリフトに乗らなかった、もしくは乗れなかった場合です。今回も、実際に満天の星が見えたのは21頃からです。21時だと家族連れで子供が小さいとすでに厳しい時間かもしれません。妻がリフトに乗った時には誰もいなかったと言っていたので、この日実際にリフトに乗って星を見た方は、参加者全体の中でも数えるほどかと思います。リフトが運行しない場合はイベント参加料が安くなるとアナウンスされていましたが、天気が悪いとリフトが運行されている場合は実際にリフトに乗る参加者は少なくなってしまうのかと思います。もちろん天気のことなので、文句を言ってもしょうがないのは参加者も納得済みかとは思いますが、天気が悪くても楽しめるようにすることをもう少し考えてもいいように思えました。

参加する前、事前に昨年の星空フェスの様子などの宣伝の動画を見ました。もっと飲食やアクセサリー販売のブースが出ていたり、ヨガイベントやバーのようなものがあるのかと思っていましたが、あれは熊の湯ではなく他の場所で行われたものだと、現地についてやっと理解できました。動画では何がどこで行われているか何も解説がなかったので、普通に考えると自分が行く場所でも行われていると期待してしまいます。妻もビデオを見て期待していたところもあったので、少し残念がっていました。それでもリフトに乗って星が見えたので「それだけで価値がある」と言っていましたが、そうでない家族連れなどは少し物足りなかったかもしれません。これは今後大いに改善して頂きたいと思った点でした。


まとめと、帰り道

個人的には電視観望の実演のところでGPSのトラブルがあったものの、セミナーも盛り上がり、実演も最後は奇跡的に快晴と、十分楽しむことができました。次の日の朝、ホテルの朝食会場でセミナー受講生の一人と会い感想を聞いてみたら「とても楽しかった、目から鱗のことがたくさんあった」というようなことを言っていただいたので、今回の講師を引き受けた甲斐があったのかなと思えました。

帰りに、志賀高原歴史記念館に寄っていきました。元々志賀高原最初のホテル「志賀高原ホテル」のエントランス部分を残して記念館にしているところです。入場は無料で、志賀高原の丸池スキー場をベースに活躍した1956年(昭和31)のコルチナ・ダンペッツオ(イタリア)冬季五輪のスキー男子回転銀メダリストの猪谷(いがや)千春の紹介コーナーは中々見応えがありました。

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山から降りて高速のインターに向かいますが、高原から下界に降りたときの暑いこと暑いこと!気温が10度以上違ったりするので当たり前なのですが、改めて高原がいかに涼しかったか思い知らされました。

久しぶりに妻もついてきた星イベントですが、ずっとコロナでどこにも行けていなかったので、とてもいい機会でした。講師として呼んで頂いたサイトロンさんにはとても感謝しています。今後の志賀高原のイベントはさらに天文マニアが増えてくる可能性があります。これまで通りのホテル宿泊の方に喜んでもらうのはもちろん、マニアも含んだ皆さんが楽しめるイベントに発展していってもらえたらと思います。

妻もとてもいい夏休みのイベントになったと喜んでたので、今回は大成功だったかと思います。

今週末の7月29日金曜日18時30分から、

において
をすることになりました。
  • 天空フェスはリフトで標高1,960mの山頂へ行き、『熊テラス』から眼下に広がる夜景と綺麗な夜空を堪能できる星イベントです。夏休みの行事として、ご家族連れで参加されても楽しいかと思います。
  • セミナーの内容は初心者向けにわかりやすく、一般の方にも興味を引くようなものにしようと思っています。


会場はタイトルにあるように長野県の志賀高原の熊の湯キャンプ場(〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町平穏7148)になります。

実は今回の話、有料イベントと知らずに引き受けてしまったのですが、セミナー参加料2000円の他に、イベント入場料(一部アトラクション代、保険代、リフト乗車代が含まれます。):
  • 大人:税込2,500円
  • 小学生:税込2,000円
  • 小学生未満:無料
が必要とのことです。

さらに私の講演は平日の金曜にあるので、なかなか参加しにくいかもしれません。定員20名ですが、まだ枠はあるとのことです。もし電視観望に興味があり平日時間が取れる方は、よろしければぜひご参加ください。

お申し込みはこちらから


お願いいたします。



当日はサイトロンの天文機器の販売ブースも出ますので、講演を聞いて興味が出たらその場で機材を買うこともできるようです。せっかくの機会なので、

その場で購入した機材を使って、
私Samといっしょに
電視観望のセットアップを組むことができたら

と考えています。さらに、もし天気が良ければ

実際にその機材で電視観望で星雲などが見えたら

と思います。
NEWTONY

なお、7月30日の土曜日は17時30分から
も開催されます。

こちらも合わせて、皆様のご参加を是非お待ちしています。


 

島根で行われた公開天文台協会の全国大会で電視観望の話をしました。元々は天文普及教育研究会でのトークでの懇親会で電視観望の話をして下さいということでお誘いを受けていました。


観望会における電視観望

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8時間かけて到着した出雲市駅。ここからさらに車で1時間の三瓶山に向かいます。

参加メンバーは全国の科学館やプラネタリウムなどの天文台を持っている施設関連の方がほとんどで、私がこれまであまり関連を持てなかった方達ばかりで、非常に貴重な体験でした。これまでのブログでの配信や、星まつりでのデモとは違った層の方達に電視観望をアピールすることができるので、かなり気合が入ります。今回のテーマが「多様化の時代に求められる観望会とは」 というもので、その中でも電視観望は重要な手法の一つとして捉えていただいているようです。基本的に一般の方達に天文を広めていくプロの方たちの集まりです。参加者からさらに電視観望が広がっていくかもしれないので、大いに期待してしまいます。

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会場準備中の写真。

研究会は3日間の日程です。個々の発表があり、自らの施設の紹介、コロナ禍での施設運営、光害の話や、博物館方についての議論など、内容は様々ですが、どれも非常に興味深かったです。KYOEIさんが光害防止フィルターについて発表されていたのも印象深かったです。

自分の電視観望の発表は1時間近くあったので、かなり詳細に話すことができました。かなり好評だったようで、その場での質問も多く出ましたし、トーク終了後もかなりの方に個別に色々聞かれました。今回皆さんと話していてわかったのは、公開天文台においてもかなりの率ですでに電視観望が実施されている、もしくは非常に興味があって導入を検討しているというところが大多数であるということでした。なので皆さんトークもかなり真剣に聞いてくれていて、とても心強く感じました。また、参加者の中にはこのほしぞloveログをすでに読んんでくれている方もいましたし、電視観望に否定的な意見も出るかなとも心配していたのですが、それは全くの杞憂であって、もう完全に観望手段の一つで、今後電視観望を導入していかない手はないというような雰囲気でした。アマチュア天文から発展し、公的な天文台等にもきちんと認識されているということがわかっただけでも、私としてはかなりの収穫でした。

トークで一つ強調したのは、皆さん施設において大きな望遠鏡を触れる立場の方が多いはずなので「是非ともCMOSカメラを付けてみて下さい」ということです。焦点距離が長くても、導入精度のいい赤道儀もあるはずなので、系外銀河とかも難なく見えるはずです。私自身はそんな大型の望遠鏡を触ったことがないので、ある意味羨ましいのですが、色々試していただいてまたどのように見えるのか、何が難しいのかなどノウハウが蓄積されていき、その情報が共有できるといいのかと思います。


電視観望の実演

梅雨が心配だったのですが、会期中に梅雨も明け3日とも夜は晴れるというコンディションで、当然夜は電視観望のデモを行いました。機材は電車でも持っていけるように、FMA135+ASI294MC+AZ-GTiをミニ三脚に載せた非常にコンパクトなものです。トークの最中に明るいところでも機材を見てもらいましたが、鏡筒の小ささに皆さん驚いていました。

トークの中でも重点的に説明したのですが、ライブスタックよりもまずはヒストグラムの左の2本線で挟むこと、これを実演して見せることができました。後で聞いたら、「電視観望やっているけど、2本線で挟むことをやっていなくてあまりはっきり見えていなかった。帰ったら早速試してみる。」と言ってくれた方もいました。

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初日の電視観望で観た、雲越しの北アメリカ星雲

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定番のM27。この頃から雲も少なくなってきました。

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網状星雲。

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アンタレス付近のカラフルタウン。青が少し出始めたか?

上の画像は初日のものですが、最後の夜に30分ほどでしたが、M57、M27、北アメリカ星雲を参加者のかなりの方に見てもらうことができました。トークの後での実演だったので、本当にこんな小さなシステムでここまで見えるんだと、びっくりされた方も多かったようです。


配信システム

今回の大会で、特筆すべき欠かせない役割として活躍したのが、会場とオンラインのハイブリッド開催を担う配信システムでした。

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普段から星空中継などをされているチームがボランティアベースで構築してくれていたのですが、ハードウェアコーディングなどの機材を実際に見ることができてかなり勉強になりました。PCベースだと不安定で、ハードベースにすることでかなり安易したシステムにしているとのことです。また、発表スライドの表示形式や配信にあった設定などもとても詳しくて、自分のトークの時にも色々設定していただきました。

今後の天文イベントはこういった配信体制の確立は必須だなあと実感させられました。もちろん一般のにも応用が効きそうな方法なので、色々参考にしたいと思います。


発表会以外のプログラム

発表以外のイベントも楽しくて、歩いて5分くらいのところにある三瓶自然館サヒメルでは、日本最大のスライディングルーフがあり、GOTOのクーデ型の望遠鏡4台を覗かせてもらったり、

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西村の口径15cmの屈折で電視観望、口径60cmの反射望遠鏡で眼視と、M5球状星団を見比べることができました。

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電視観望ではM5の恒星の色を見分けることができ、皆さんその威力を垣間見ることができたのではないかと思います。その後のプラネタリウムでは特別ゲストで生ブラック星博士が出てきたり、

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三瓶自然館サヒメル

せっかくなので、少しだけ三瓶自然館サヒメルについて。

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時間があったので施設の見学をしました。三瓶山の自然や動植物、昆虫などの展示が多く、家族連れで楽しめる施設になっています。埋没林が印象深く、火山で埋もれた高さ十数メートルの木を掘り出したものを展示してあります。かなりの迫力です。

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車で移動ということなので行けませんでしたが、埋没林博物館というのもあるとのことです。

望遠鏡は先に書いたスライドルーフに納められたクーデ式と60cmの反射があります。堀田仁助という地元出身の江戸時代の天文方の展示があり、プラネタリウムではその伝記のプログラムもあります。

SANBE BURGERという地元の肉を使ったハンバーガーショップもあります。

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看板メニューの三瓶バーガー美味しかったです。

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まとめ

会場でお会いできた皆様、電視観望の実演を含めていろいろお話させていただきありがとうございました。普段聞けないような話も色々していただきとても参考になりました。電視観望が観望会でかなり使われていることを聞いて、とても嬉しかったです。私のトークやデモが実際に参考になってくれれば幸いです。またJAPOSの役員の皆様、サヒメルのスタッフの皆様、3日間大変お世話になりました。とても快適に楽しく過ごすことができました。本当にありがとうざいました。

3日という短い間でしたが、最後の解散の時は名残惜しかったです。もしまた機会があれば参加してみたいです。
 

昨晩、kyoyaさんの質問に答える形で、Zoomを使い天文入門講座を開催しました。

きっかけ

きっかけはほとんど忘れかけていたのですが、kyoyaさんと話していて思い出しました。2月末にTwitter上で何かのkyoyaさんの発言で「色々調べているとなぜかSamさんのブログに行き着く 」というのがあったのに私が反応したことかと思います。

kyoyaさんは以前Clubhouseでの星座ビノの話題で呼ばれた時に一緒に話して他ことがあります。その後kyoyaさんからDMで質問があり、それに答えているときに望遠鏡を「倍率」で理解していることに気づきました。話を聞いてみると「焦点距離」でなかなか理解できないようなのです。そこで入門講座でもやりましょうか?という話になり、kyoyaさんがすごく盛り上がってくれたので今回のことが実現しました。

今回もkyoyaさんの仲のいいかたに声をかけていただいて、結局10人近く集まりましたでしょうか。
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一人一人自己紹介してもらいましたが、メンバーは多くが初心者です。これは説明のしがいがありそうです。一部私よりもはるかにベテランの方もいらっしゃいました。もし私が間違ったことを言ったらどんどん突っ込んで欲しいとお願いしておきました。


目的と方針

今回の特徴は、あらかじめkyoyaさんの星見の環境と、やりたいこと、質問事項などを聞いておいて、それらをもとに私がスライドを作り、Zoom会議の中で互いにやり取りしてkyoyaさんと他の参加者にも「理解してもらう」というものです。

あらかじめもらっていた質問は私にとってはとてもありがたく、ある意味財産になります。初心者がどう言ったところでつまづくのか、何がわからないのか教えてくれます。例えばkyoyaさんは星雲とはかなり小さいものだと思っていたとのことです。CP+の配信のスライドの動画で月からオリオン星雲に移動するのがありましたが、その時に倍率を変えて拡大したのではと思っていたとのことです。オリオン星雲が満月ほどの大きさがあるとか、北アメリカ星雲とかもっと大きいとか、なかなか想像できなかったとのことです。

今回の講義では、数学は使わずに算数だけにして小学生でもわかるものを目指しました。kyoyaさんがわからなそうな顔をしていたら、わかってもらうまでできる限り噛み砕いて説明します。途中、同じくらいの初心者の方が先にわかったら、その方に説明してもらうという様なこともしてもらいました。コメントを見てもかなり活発にやり取りしてくれていたみたいで、その中でも倍率を変えるのgoogleマップでズームすることと同じではという意見は秀逸でした。倍率を上げて拡大するということは、見える範囲を狭くするということです。


講座の一例

プライベートな講座なので一部だけですが、使ったスライドを載せておきます。今回は質問に加え、倍率を噛み砕いて理解するとか、角度と時間の関係を実感するなどをかなり時間をかけて、わかるまでやり取りしました。

スライド7

スライド8

kyoyaさんの質問にあったのですが、「追尾しないと望遠鏡で見えている星はどれくらいの時間で視野から逃げていくか?」という様な疑問にも、できる限り自分で答えてもらうようにしました。望遠鏡の倍率と視野角の関係がわかり、星は時間当たりどれくらいの角度動くかが分かれば概算できますね。
  1. 例えば100倍の倍率で見ていると、1倍の視野を180度と仮定したら100倍で 180/100~2度くらい。
  2. 星は24時間で360度動くので、1時間で15度動く。
  3. 2度なら2/15時間=8/60時間=8分で望遠鏡の視野から逃げる。
という様な感じです。理解さえできれば小学生でも算数で簡単に出せます。


まとめ

このような議論を20時から延々と23時半まで続けてました。他の方の反応も見ていましたが、かなりわかってくれたみたいで、中には目から鱗が落ちる説明だと言ってくれた方もいました。

あ、でも「天文入門」と題打っておきながら、kyoyaさんの質問がかなり電視観望と機材によっていたので、天文らしい天文の話は全くできませんでした。そこら辺が反省材料でしょうか。

私もとても楽しかったので、他の方も興味を持ってくれるなら、そのうちに第2弾とかやってみたいと思います。

電視観望についてトークのオファーが

以前CANPで知り合った方から、日本天文教育普及研究会の関東部会で電視観望について話してくれないかというオファーがあり、昨晩話させていただきました。クローズドな会合で、会員以外の方の参加も可能でしたが、Youtubeなどの配信と違いZoomでの双方向の会議ということもあり、私からは宣伝は控えていました。それでも100名以上、多くの分野からの参加者があり、Zoom会議としてはかなり大型のものとなったようです。


会議の様子

内容はというと、基本的にはこれまでの講演などで話してきた事のまとめのような形にしました。ただ天文教育と普及いう事なので、機材などの説明は少し簡略化し、むしろ今後電視観望を使うとどのように普及に貢献できるかということを主に置きました。あと、電視観望の理論というか技術的背景のようなこともせっかくなので最後の方に少し加えておきました。天文っぽいことはあまり入れなかったので、そこらへんのことを期待していた方には少し物足りなかったかもしれませんが、そちら方面は私なんかよりはるかに詳しい方も多いと思うので、今回は電視観望に特化したような話にしました。

参加者は研究者、学校などの教育関係者、もちろん趣味として天文をされている方もいました。今回は会員と会員外が半々くらいだったとのことです。サイエンスに興味がある方も多いと思うので、電視観望のような見る手段だけの話がどれだけ通じるか少し心配だったのですが、興味がある方が集まっていることもあり、かなり好意的に受けとられたのかと思っています。

トークの最後にはFMA135とASI294MCをAZ-GTiにのせてリモートで自宅の庭からの空を見てもらいました。北陸としては奇跡的に全面快晴で、月は出ていましたが短時間のうちにオリオン大星雲、馬頭星雲、バラ星雲、かもめ星雲を見てもらいました。ライブスタックの時間も十分に取れなかったのでまだノイジーでしたが、かなり実際の雰囲気は伝わったのかと思います。

他の講演もすごく楽しみで、一人は大阪市立科学館の方で、eVscopeを使ってマニュアルまで書いてくれていた方で、天文学会の機関紙の「天文月報」にも電視観望で記事を書かれた方です。実はその天文月報の記事が出る直前にやりとりをしたことがあり、今回直接顔を見てお話が聞けたのが嬉しかったです。



もうお一方が、電視観望について論文を書かれた方です。教材開発というものとプレートソルブというテーマで教育の範囲で2本書かれています。




この方は本当に名前だけしか知らなくて、これまでやりとりしたことがなかったので、実際にお話しできて嬉しかったです。

天文月報も論文の方もいずれもアマチュア天文で広まっているとの記述があり、この「ほしぞloveログ」も見てくれていたようなので、とてもありがたいです。

トークについてはチャット欄に質問もたくさんきていて、いくつかはチャットで、いくつかは口頭で答えました。でも実際の会話はその後の22時から続いた懇親会のほうがいろいろ込み入ったことも話せました。

懇親会

懇親会はまずはAtom camを用いた流星観測の話がありました。1時間弱くらいこの話で盛り上がったでしょうか。その後話題はeVscopeに移り、その後ブレイクアウトルームに移りそこで電視観望を含んだ雑談に近いような話をずっとしていました。このブログにコメントをよくいただけるRainyさんもいて、今後電視観望を盛り上げていく話をしていました。0時半ころでしょうか、主催者からメインルームに戻るように促され、そこからもずっと電視観望に関する話をしていました。徐々に人数が少なくなってくると、いろいろオフレコの話も飛び出し、とても楽しかったです。結局午前2時前くらいまで続いたでしょうか。さすがに平日の夜なので、そこで私は退散。もう終わりそうな雰囲気でしたが、さらに残った方もいるのかもしれません。


まとめ

今回、星好きの方たちといろいろつながりもできました。非常に有意義な会合で、トーク、懇親会共に参加してとてもよかったです。

実際の教育や普及に関わる方たちの集まりなので、実際に電視観望の普及にもつながりそうで期待しています。トークの中でも話したのですが、やはり天文人口の裾野を広げるのが大切なのかと思います。どなたかも言っていましたが、電視観望がその一翼を担うことができると嬉しいです。

 

CP+の配信も終わり、ちょっとほっとしています。今年は収録配信でしたが、どんな結末だったでしょうか?


サイトロン本社での収録

2022年2月25日(土)にCP+配信のための収録をするためにサイトロン本社に向かいました。横浜アリーナでちょうどこの日の関東に出張だったため、少し早めに朝富山から新幹線で移動です。

実はこの出張、かなり早くから決まっていたので、講演の依頼をいただいた時点でそもそも今年のCP+のライブ配信は諦めていました。その代わり関東には来ているので横浜アリーナのステージで話す予定だったのですが、ご存知の通りリアル開催は中止になり全てオンライン配信になってしまいました。その前後も忙しくてほとんど時間が取れなかったので、元々予定していた土曜の同じような時刻で収録ということになったというわけです。

実は東京に来るのは2年ぶり。ずっとコロナ禍で来ていなかったので、新幹線から興奮気味です。行きの新幹線で以前よく食べていた「ますとぶりの小箱」を富山駅で買い乗り込みます。新幹線の中では収録スライドの最終チェックをして、少しトークの練習をします。サイトロンに到着したのは朝の10時半過ぎくらいだったでしょうか。

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聞いたら店舗はずっとお休みで、今はネットと電話でのみ対応しているとのことです。この日は収録のためにドアを開けていてくれていました。

中に入って少しお話をしました。新製品を含む機材もその場で見せていただきましたが、個人的な一番の興味はまだ開発中というAZ-GTiの小型版です。小海で実物を見せていただいて、前日のブラックパンダさんを含めてトークの中でも出ていたのですが、電視観望にさらなるコンパクトかの可能性を見出してくれそうで、かなり楽しみです。他にも4枚玉の107PHQを初め、いくつかの新赤道儀とか、小海ではまだ展示されてなかったものもあり、スタッフの雰囲気も合わせてとても元気な印象を受けました。

そんなことをしている間に11時も回ってしまい、さっそく収録です。事前にスライドをスタッフの方と一緒にチェックしましたが、基本的に私の意向を全面的に尊重してくれて、何も手直しすることなく収録に進みました。収録では昨晩東京から福岡に帰った天リフ編集長とZoomでつながってのやりとりです。サイトロンの雰囲気も伝えつつ、用意したNEWTONYとCeres-C、AZ-GTiを画面の中に入るよう近くに寄せて収録が始まります。

収録自身は特に緊張することもなく、滞りなく終わりました。途中FMA135とASI294MCも紹介しましたが、どうだったでしょうか?スライド内では広域電視観望として、昨年と同じく一眼レフカメラの焦点の短い明るいレンズを使った方法も紹介しています。今年はオリオン星雲はもちろん、バラ星雲とかカモメ星雲を画面を見ながら手動導入してみました。この広域での電視観望も導入装置とか必要なく手軽なので、広まってくれればいいなと思います。

本当は、Ceres-Cとズームレンズを使ったものを紹介しようとしたのですが、Ceres-Cもズームレンズも三脚へのマウントが難しく、今回はあきめました。もう少しいうと、マウントはMoreblueの1.25インチのマウントを手に入れたので間に合いました。



これでCeres-Cをアルカスイスプレートなどに固定できます。ただし、穴の大きさがギリギリでCeres-Cを入れ込むのに少し苦労するので、噛んだりしないよう注意して下さい。これを手に入れたまでは良かったのですが、その後全く天気がだめで、北陸の冬の空を恨みました。実際、スライド内で使った撮影画像や動画はほぼたった1日のワンチャンスで撮ったものです。Ceres-Cを使ったズームについてはまた天気が良い時に試して、そのうち記事にします。

さて、収録さえ終わってしまえば、私としてはあとは配信を待つのみで、気楽なものです。その後、ファイルの転送とチェックがてら、天リフ編集長とサイトロンのスタッフの方といろいろ話していました。最近は雑談レベルで会話できる機会がなかなかないので、こちらの方も楽しかったです。

その後まだ仕事まで少し時間があったので、スタッフの方と藍屋に移動して食事をしました。久しぶりに行った藍屋ですが、富山に藍屋はないのでちょっと嬉しかったです。ここでもいろんな話を聞くことができました。秘密の話もちょっとありました。やっぱりこうやって星好きな人と話すと楽しいですね。


2月26日(日)の配信当日

さて、2月26日の日曜日、実際の配信当日です。この日も東京で仕事が結構遅くまであり、宿泊しているホテルに戻ったのは配信の1時間前くらいでした。パパッと片付けて、配信を見始めたのが根本さんのDBPとQBPのお話しが始まる少し前でした。根元さんの話の途中から少しコメントに参加しましたが、QBPとCBPでの青の出方の話になっていました。私は撮影用には青も出したいのでCBP、電視観望用では青を出すのがそもそも難しいのでQBPの方が好きだったりします。さらに青以外にもオレンジや緑もCBPの方が出やすいとかコメントしてたら、まもなく私の配信の時間になってしまいました。


今回のポイントは、ライブ中継ではないのでその分コメント欄で皆さんの質問にリアルタイムで答えていくことです。

最初に
  • Sam: ​コメントできるだけ拾いますので、どんどん質問とかして下さい。
と呼びかけました。サイトロンさんからも
  • サイトロンジャパン / SIGHTRON JAPANさん: Samさんの配信は収録となりますが、チャットに入られていますので、随時ご質問をどうぞ。
とのサポートコメントが。

何人かの「待ってました」とか「よろしくお願いします」とか反応がありました。最初は質問というよりは、いくつかやりとりです。
  • たつまるさん: Prayer One激推しです。
  • Sam: Player One、新しい会社なのに使ってみると恐ろしくこなれています。
  • M1623:さん 電視観望で初めて見たときは感動したなあ
  • Sam: 是非自分の目で見て下さい。絶対感動しますよ。私も電視観望始めた時、ほぼ毎日見てました。
  • kyoyaさん: 「その場で色が付く」!パワーワード!!
  • Sam: やっぱり電視観望はリアルタイムというのが良いのかと思います。
その中で
  • 渋ニャアー(マネア)さん: 今日もライブスタック中継あるか!と、思ったけど録画かぁ。
とのコメントがありました。申し訳ありません、今年は上に書いたような事情で録画になってしまいました。またいつかライブ中継やります。

昨年の中継については
  • 291inuさん: 去年のセミナー見て始めた口ですが、すごい面白いですよ。
  • たつまるさん: 去年の講演は何十回も見て勉強しました。
  • Civet2009さん: 自分は電視観望なかったら今ごろ星やってないかもしれないくらいの勢いです(笑)
という嬉しいコメントが。 

トークが始まるとNEWTONYについてコメントがたくさんありました。
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  • 291inuさん: ニュートニー小海の時に買っておけばよかった…w
  • M1623さん: これで銀河も見えるんですねえ
  • 雑兵Aさん: マルカリアンチェーンがこんなに!
  • Sam: シュミットのサイトで買えますので、是非是非。
  • kyoyaさん: すごい…!
  • 渚みかんさん: ちっさいので持って行くのも楽ですね!
  • 雑兵Aさん: 6600円のNEWTONYでこんなに見えるのはすごいですよねえ
  • M87JET tubeさん: NEWTONY君、かわいい(*´▽`*)
  • はにちゃいさん: 初心者でも手を出しやすくてありがたい価格!シュミットのサイト早速見てきました笑
  • Civet2009さん: 接眼部にヘリコイドのついたNewtonyを1万円くらいで出してくれないかな・・・実は現状ではピント合わせがまあまあ難しいです。
  • Sam: センサー面積が小さいので、短い焦点距離の教頭が必要になるのです。NEWTONYは安価で数少ない短焦点の鏡筒です。

セットアップ時の水平出しは重要なのでコメントでも強調しておきました。
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  • T.マリーチさん: 水平出し、ちゃんとやらなかったからダメだったんだ。早速、ダメポイント!
  • Sam: 水平出しは実は相当重要です。導入の精度を上げたい場合は必須です。

Ceres-CのDSPも皆さん関心が大きい様です。
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  • fukutiwhiteさん: DPS効果あるみたいですね
  • 2あぷらなーとさん: 出た!DPS!!
  • masatoshi yamadaさん: DPSあるのはいいなぁ
  • Sam: DPS電視観望にこそいいですよ。LiveStackでほとんどミミズが出ません。
  • Civet2009さん: Ceres-Cもダークなしでいけますか?
  • Sam: ダークなしで余裕です。ホットピクセル見つけたのは1個だけでした。
  • 2あぷらなーとさんさん: やはり「ガイディングカメラ」シリーズは他のシリーズよりもDPSが強めのテイストに設定されてるのかもしれませんね
  • Sam: DPSもついていてさらに安価なので、入門用はほぼこれ一択かと。
  • Sam: DPSの設定が撮影用途と違うというのはあり得るかもしれません。比較してみたいです。

QBPについてもいくつかやりとりがありました。
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  • fukutiwhiteさん: QBP2とQBP3はだいぶ違いますか?
  • T.マリーチさん: フィルターの重要性がかなり分かる!
  • 俵藤太さん: QBP2とQBP3は邪悪さんの課題対応で、赤外線カットが違うのでは?
  • Sam: QBP3のほうが赤外の影響が出にくく赤外に感度があるカメラでは赤ハロが軽減できるはずです。
  • 2あぷらなーとさん: 高級アポや反射系ならQBP2でも良いと思いますが、赤外線領域の色収差が大きな筒(アクロマートなど)に赤外感度の高いカメラだとQBP3の方が圧倒的に良いです
  • 2あぷらなーとさん: 高級アポや反射系ならQBP2でも良いと思いますが、赤外線領域の色収差が大きな筒(アクロマートなど)に赤外感度の高いカメラだとQBP3の方が圧倒的に良いです
  • Sam: CBPでも赤外ハロはあまり出ないはずです。
  • 291inuさん: 2枚玉EDとCBPだとなんか恒星に滲みっぽいものでるので赤外フィルター入れてますがいらないのかな?
  • Sam: CBPがあれば赤外フィルターなしで良いはずです。
  •  kyoyaさん: 最初のセットでフィルタは無しでもそこそこ色も見えますか?
  • Sam: フィルタなしでもとりあえず試してみて下さい。そこそこは見えます。次にフィルタを入れてみて違いを見るのも楽しいです。違いははっきりわかると思います。

Live stackについてです。
  • 雑兵Aさん: おー、重ねるときれいになった!
  • T.マリーチさん: グラフの見方を初めて理解できました。
  • Sam: 山が太いとノイズが大きいと思って下さい。スタックすると細くなります。
  • kyoyaさん: これは固定で、追尾はしてないということなのですか?
  • Sam: 経緯台ですが、自動追尾しています。さらにLiveStackではSharpCap上でソフト的にも追尾します。

電視観望で憧れを実現できるはずです。
  • みるみるくさん: マルカリアンチェーン憧れです。すごい!
  • Sam: マルカリアンチェーンならホントにすぐ見えます!ただ、今の季節だと夜遅くまで起きてないとダメですが(笑)。

途中、なんとあぷらなーとさんから「Samさんセット」の提案が!
  • 2あぷらなーとさん: 電視観望入門用「Samさんセット」とか発売されないかなぁ♪
  • Sam: サイトロンさんで聞いたのですが、ホントにSamさんのトークと同じものを欲しいという問い合わせがあるそうです。
  • ブラックパンダさん: 古典アクロマート3本セットの「あぷらなーとさんセット」と、電視観望入門用「Samさんセット」いいですね!
  • 2あぷらなーとさん: ブラックパンダさんノリ良すぎ♪

ASI294についてのコメントも。
  • Civet2009: ここ3年くらい非冷却でASI294MCを超えるCMOSは出てないと思います
  • Sam: ASI294MCはかなり息が長いです。電視観望では性能だけ考えたらベストだと思います。
FMA135についても既に持っている方からコメントが。
  • fukutiwhiteさん: FMA135買ったけど後悔していないw
  • M1623さん: FMA135はいいですぞ
  • 291inuさん: 今度試してみます。
  • 雑兵Aさん: 手で導入できるの、いいですね!AZ-GTiがちょっと価格を押し上げちゃうので。
  • T.マリーチさん: 「超コンパクト」なんて最高です!
  • たつまるさん: 去年のsamさんの講演見て、FMA135+Neptune-CⅡを買いましたw
  • 雑兵Aさん: 小さいなあ
  • シュガーあんとんさん: この屋根の上の北アメリカはインパクトありますよねぇ~!
  • Sam: 屋根からシリーズは私もかなり好きです。
  • 雑兵Aさん: 屋根が入ってるの、リアル感あって好きです。
  • アルさん: FMA135楽しいですよね
  • Sam: FMA135は小さいM57から大きいアンドロメダまで全部楽しめます。

いくつか質問やアドバイスなどです。 
  • 俵藤太さん: 写真として保存できるんですよね?
  • Sam: 写真と電視観望画像の差はほとんどないです。自動的に記録する設定もできるので、後からみたものを写真として振り返ることもできます。
  • ころばせさん: ニュートニー、住宅街だと筒先にフードがあるといいかも。
  • Sam: NEWTONYはカメラが先端につくので、近くの光が邪魔になる時があります。やはりフードがあると良いです。

広域電視観望の感想です。
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  • Civet2009さん: この広角電視観望がまたタノシスギル!
  • Taro Mineさん: シームレスに手動導入しちゃうのか!!
  • たつまるさん: いきなりこんなに見えるんですね〜
  • Sam: ほんんとのほんとに手動導入です。
  • Sam: 屋根からシリーズは私もかなり好きです。
  • 雑兵Aさん: 屋根が入ってるの、リアル感あって好きです。
  • Sam: 広角電視観望は観望会でも大人気です。

カメラレンズに関してもやりとりが。
  • たつまるさん: PENTAXレンズに付ける方法が分からないんですよね〜。
  • Sam: PENTAXをCanonに変換するアダプダーがあれば、あとはCanonでピントが合います。
  • たつまるさん: なるほど、一度EFマウントに変換するんですね!ありがとうございます!
  • 291inuさん: 完全電子マウントなソニーのレンズだと厳しいなぁ…
  • Sam: ソニーマウントは経験ないです。ピントと絞りが外から手で調整できればなんとかなる気がするのですが。
  • 291inu: Eマウントだとピントリングすら電子制御なんで…
  • Sam: なるほどEマウントはやはり難しいのですね。
  • Civet2009さん: 広角電視観望用に古い一眼レフレンズをゲットしてもいいと思いますよ。自分は1600円のCanonFD50mmF1.4を使用(笑)
  • Sam: クラシックな明るい標準レンズはかなり安価に買えるはずです。ここで使ってるのも5千円くらいでした。
  • Taro Mineさん: タクマ―なら何本も持ってる
  • Sam: タクマーも十分使えますよ!
  • 291inuさん: なので近所のハードオフ巡って使えそうなレンズ探してますw

北陸の天気に関してです。
  • シュガーあんとんさん: 北陸はホントに晴れないのに・・よく撮れましたねぇ・・素晴らしいなぁ!
  • Sam: この1日だけでした。本当はこのあと月のない日をずっと狙ってたのですが、結局全く晴れなかったです。
  • Sam: 月があってもこれくらい見えます。
  • 雑兵Aさん: 月があんなに近くにあるのに!
  • Sam: 月と重なってたので、エンゼルフィッシュ星雲は流石に諦めました。

いくつか回答を飛ばしていたものがありました。申し訳ありませんでした。ここで回答しておきます。
  • masatoshi yamadaさん: SharpCapはpro版?
無料版でもかなりのことはできますが、炙り出しとか圧倒的に楽になるので、有料版をお勧めします。1年あたり2000円です。支払いはPayPalが楽です。
  • b ICEさん: 次は画像処理の解説を是非
本格的な画像処理は難しいですが、電視観望用の簡易画像処理は開設してもいいかもしれません。


いくつか、とてもありがたいコメントです。
  • ころばせさん: 初めて星雲・星団を探すとき、どれくらいの大きさで見えるのかが分かると探しやすいので、こういう講演は参考になりますね。
  • Civet2009さん: これから電視観望が天文への入り口だった、っていう人も出てくるんでしょうね。電視人口も増加の一途?
  • たつまるさん: 電視観望やっていたら、見知らぬ小学生にメッチャ喜ばれました。
  • Sam: 子供の反応を見てると自分も楽しくなりますよね。

トークが終わってからのコメントです。みなさん、どうもありがとうございました。私も楽しかったです。
  • fukutiwhiteさん: モチベ上がる~
  • みるみるくさん: わくわくが止まりません。ありがとうございました。
  • Taro Mineさん: ワクワクをありがとう!!
  • 俵藤太さん: サイトロンのセミナーは良かったです
  • 渋ニャアー(マネア)さん: ブログと併せていつも楽しませて頂いております。
  • Taro Mineさん: 楽しかった~
  • kyoyaさん: まだ頭がグルグルしてます(@▽@;)
  • はにちゃいさん: 質問に答えていただけて勉強になりました!
  • サイトロンジャパン / SIGHTRON JAPANさん: Samさん、しつぎのご回答ありがとうございます!
  • Mitsuyuki TAKEUCHIさん: ありがとうございました!
  • 俵藤太さん: 質疑応答できるととてもいい
  • 291inuさん: 電視観望から始めてもいいし、入門用望遠鏡の次のステップにもいいですね。
  • 石橋隆司さん: ワクワクしました!ありがとうございました(*^^*)
  • Taro Mineさん: 全画面表示でもチャットが載ってくるのが良いですよねぇ。
  • Sam: 今回は収録だったので、コメントに集中できました。このやり方もいいかもです。

サイトロンさん、本当にありがとうございました。
  • ブラックパンダさん: Samさん、ありがとうございました!
  • Sam: ブラックパンダさん、ありがとうございました。
  • 中村恋魚さん: 3日間楽しかったです(*´∀`*)
  • 天リフVideoさん: サイトロンジャパン様、素晴らしい企画をありがとうございました!

数えてみるとみなさんから合計145のコメントがあり、私Samが質問などに59回答えていました。最初はLive中継でなかったので申し訳ないかな思っていたのですが、コメントに集中してリアルに返していくというのはかなり良かった気がしています。これまで中継しているうちはほとんどコメントを追うことができず、寂しかったのですが、今回はむしろ視聴者との結びつきが強かったのかと思いました。ただし、リアルでテンポよく回答していくのはかなり大変だということにも気づきました。終わった後の心地よい疲労感はLive中継した時と同じくらいかと思いました。

正直いうとやはり昨年の天気が奇跡的に晴れた時の方がインパクトがあったかと思いますが、今年は今年で入門者がより手を出しやすくというので、また繰り返して見ていただければと思います。電視観望がじわじわ広まって、第3の観望スタイルみたいになっていってもらえればと期待してしまいます。

現在ではサイトロンさんはじめ、多くの販売店やメーカーが電視観望に力を入れてくれています。eVscopeはじめ、新しいStellinaやVesperaなどのもっと手軽な機器も出てきています。まだまだ発展する技術だと思います。今回は入門用の配信でしたが、ベテランの方も気楽に見える電視観望を是非とも試していただけたらと思います。

電視観望の未来は明るいです!
 

今年2022年も昨年に引き続き、CP+のサイトロンブースでトークをさせてもらえることになりました。


今年も話すことになりました!

事の発端は小海の「星と自然のフェスタ」でのシュミットさんでのお手伝いの時です。「また今年もCP+に出展するので電視観望でお話しできませんか?」というオファーでした。二つ返事でOKといきたかったのですが、ちょうどその頃の予定を見ると仕事の方がかなり立て込んでいます。「まだ日程も決まっていないし、どれだけ枠が取れるかもわからない」ということで、決定は後日ということになりました。

その後、プロデューサー役の天リフ編集長とのスケジュール調整で2月25日土曜の昼からのパシフィコ横浜会場でのステージ枠が唯一の時間が取れる場所ということで、決定となりました。

ところが皆さんご存知の通り、今年もリアル開催は中止になってしまい、オンライン配信のみとなってしまいました。もしかしてライブ配信も可能かと少し考えたのですが、実は土日が仕事で東京に滞在する予定になっています。夜まで仕事があるので、諦めて土曜日朝からサイトロン本社に立ち寄って収録という運びになりました。天リフ編集長もきてくれているらしいので、楽しい撮影になりそうです。


今年の内容

今年は「もっと入門寄りに」というリクエストを受けています。そこでタイトルは

「電視観望入門」
NEWTONYとCeres-Cで星雲の色を観てみよう

としました。この一年の間に最安に近いCMOSカメラCeres-Cも販売され、それを活かす短焦点鏡筒というという形でNEWTONYが使えます。できるだけ敷居を下げて、これまで星雲などを見たことない方や、天文初心者に電視観望を体験してもらえればと思っています。

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あとは、特にCP+ということで天文以外のカメラクラスターの方にも聞いてほしくて、一眼レフカメラ用のレンズを利用した電視観望も少し話そうと思っています。

一応スライドなどの準備は全てできましたが、とにかく今年は晴れの日が極端に少なくて、しかも月がかなり明るい日で撮影に苦労しました。もしかしたら今週木曜夜にもうワンチャンスあるかもしれません。うまくいったら少し枠組みを変えて、土曜日の収録に臨みたいと思います。


いよいよ日曜夜の配信です!

というわけで、

2月27日(日)の夜21時20分から
サイトロンジャパン CP+2022オンラインセミナー 
 
をご覧ください

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CP+の中でも日曜一番遅くの時間帯でオオトリのような感じになってしまっていす。皆さんよろしくお願いいたします。
 

前回記事からの続きです。



2021年9月19日は、毎年京都るり渓で開かれてきた「星をもとめて」のオンライン開催の日です。前回2019年のリアル開催の時に講演を頼まれていて、今回「やってみようよ電視観望」というタイトルで話すことができました。


スライド作り

問題は資料作り。実はこれまで電視観望についての講演は4回ほど(2019年6月:CANP、2019年10月:小海「星と自然のフェスタ」、2021年1月:天リフ「日本全国天文ファンオンラインリレー」2021年3月: CP+2021サイトロンブース)やったことがあり、 ある程度のスライドのストックはあります。










なので講演一週間くらい前までに、まずは手持ちのスライドを組み合わせてある程度の並べ替えをしました。でも、ある程度話を繰り返すと同じような内容になってしまうんですよね。何度も聞いてくれる人はもしかしたらつまらなくなってしまうと思ってしまうのです。その一方、今回は初心者向けにということも頼まれていたので、どうしようかと迷っていたら、仕事の方で忙しいのも手伝ってあっという間に前々日の金曜夜になってしまい、この時になってやっと資料作りに専念できる時間を作り出せました。今回のトークの時間は40分とかなり長めです。なのでこれまで時間制限でなかなか話せなかった細かいことも話せそうです。

その金曜夜と、土曜夕方くらいまで、ほぼ丸一日スライド作りに全力を尽くした結果、(この時点である程度分かっていたのですが)いつのまにかかなりマニアック向けの凝ったスライドになっていました。しかも40分のトークにスライド50枚以上。1枚1枚の密度を考えたら、1枚1分では終わらなさそうな内容です。それでも前半は初心者向けなはずだと、自分自身に言い聞かせ、まだ本番まで1日近くあるのでここから不必要な部分を削っていけばいいと安易に考えていました。

土曜は少し早めに寝て、本番の日曜の朝、スライドを削る方向のはずが、わかりやすくしようとさらに途中のタイトルなどを追加。枚数は60枚ほどになっていました。午後になって13時頃、Zoomのテスト接続を試して山下さんと話したのが運の尽きでした。講演時間は18時30分から19時10分までの40分の予定なのですが「最後なので(時間的には)ゆるくでいいですよ」とのお言葉に、「うーん、削るのはまぁいいか」と思ってしまったのです。「もしかしたら晴れるから、中継の準備もしなければ」とか「トークが終わったら懇親会もあるから、夕食ははあらかじめとっておいた方がいいか」とか色々自分に言い訳しながら、スライドを削る時間を諦めて、最終練習と微調整くらいに留めておいてしまったのです。いや多分疲れてたのですね、せっかくの機会なので思いの丈を話してしまおうと思ってしまったのです。


実際のトークの様子

さて、実際の本番18時30分。前のお二人は多少時間が延びたのですが、それでも10分程度と全然許容範囲内。なんだかやばい気がしてきました。まあどうにかなるかと、半分諦めもつけてトークをスタート。それでも前半はまだ初心者向けだとこの時は信じて話してました。

おそらく初心者が最初に迷うのがカメラ選び。ここはきちんと情報を入れておいた方がいいと思い、頑張って作ったスライドと共に丁寧に話します。本当は初心者にとっては、決めうちの一機種を「これが一番です。これだけ買っておけば間違いない!」とか言ってもらった方が多分いいんですよね。でも今回は真逆で、「できるだけ情報を見せていいものを選んでください」という方向にしてみました。もちろん推薦機種とかは示しましたよ。でもそれでもなんでこのカメラがいいのか、どうしても理解して欲しかったのです。

なのでお詫びではないですが、ややこしい話しなってしまった尻拭いとして、(まあ、配信ビデオの方を見ていただければいいのですが)スライドをここに載せておきます。

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古くなってしまいましたが、以前のカメラ選びの記事と合わせてお読みください。なんとかカメラ選択の助けになればと思います。

後で天リフさんのTwitter投稿を見たら、


「過去のSamさんの講演の中で一番突っ込んだ詳しい解説かも。」とのコメントが...。さらに講演後の懇親会の中で星見屋さんから「いやーマニアックでしたよ。センサーの感度を考えて買う初心者なんていませんよ。」とのお話が...。やばい、どうやら前半ですでにやらかしてしまったことにかなり後になってやっと気づきました。

さてトークの方ですが、スライドが半分くらいのところですでに30分くらいの時間が過ぎていました。後半の応用編と電視観望の理論みたいなさらにややこしい話になります。もともとこちらは、これまでの過去のトークを聞いてくれた人が飽きないようにと用意していた話なので分かりにくい話も多いはずです。それぞれ所詮スライド1-2枚では細かい話はできないので、こちらも申し訳ないので説明相当のブログ記事へのリンクを示しておきます。

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おまけです。スライドだけ用意したけど、時間が足りなくて諦めたものです。
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配信ビデオ


YouTubeの配信の方が既にアップされているようです。聞き逃した方で、興味のある方は是非ご覧ください。



ここの1時間52分23秒くらいからです。


懇親会

講演後は、そのままZoomでの懇親会へとなだれ込みました。名前を見ると知り合いの方も何人かいます。Revolution Imagerや3倍星座ビノなどで盛り上がったあっかさんとは、初めて実際に話すことができました。

あと、富山の方(最近引越しされてきたらしいです)も参加されていて、電視観望見てみたいとのこと。その後のやり取りで9月25日の地元の牛岳で観望会に参加することが決まりました。こうやって少しづつですが、天文の輪が広がっていくのは嬉しいものです。

今回はZoomのブレイクアウトルームが用意されていたので、いくつかの話題に応じて各部屋に別れることができます。メインルームでは人が多く、なかなか発言できない人も多いと思い、チャット欄に「何か今日のトークで聞きたいことがある方はどうぞ」とメッセージを残してブレイクアウトルームの一つに移りました。程なくして数人の方が入室されてきて、そこからずっと質問に答えたり、天文談義に花を咲かせていました。こういった知らない人同士が気楽にまったり話せるような時間は、オンラインと言っても星まつりと同じですね。とても幸せな時間です。

参加者の1人、最近星を初めて、今日のトークを聞いてQBPをポチってしまったというXRAさん。横浜の方と言うのでQBPの効果は相当あるかと思います。他にも懇親会で話題になっていたものを次々ポチしてました。ご家族の理解は大丈夫でしょうか(笑)? 他にも2019年の原村や星もとでお世話になったKaienさん、望遠鏡博物館に誘っていただいたTANKOさんの顔も。

どなたかが「このメンバーだとAZ-GTi全員持ってるのでは?」との質問にTANKOさんが「私持ってない」と即答。でも「え、でもeVscoop持ってるのでは?」とすかさずツッコミが入り、みんな大笑いとビックリ。クラウドファンディングでかなり安く手に入れたとのことですが、出資してから手元に届くまで3年待ったとか。

あと、この日の講演で小惑星の掩蔽で話をされた渡辺さんもブレイクアウトルームに来てくれてました。研究に近いことをされていて撮影とかとはまた違った楽しみ方をされているので、トークも含めて参考になる話が多かったです。

その場で気づけなかったのですが、チャット欄を見ると以前の星もとでお会いした、当時阪大の学生で娘が随分お世話になった方が、なんと高校で理科の先生になったとのことです。月日が経つのは早いです。特に学生さんはどんどん次の世界に移っていくので、羨ましい限りです。チャットの返事をしようと思ったら、既に退席した後で非常に残念でした。高校の頃自分で天文部を立ち上げたことのある経験を持っているとのことです。赴任先の高校で天文部がなかったらまた天文部を作ったりするのでしょうか。いや、天文部のある高校を希望したのかも。天文のことをきちんと伝えることができる、生徒想いのいい先生になってほしいです。

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ブレイクアウトルームですが、結構な人数が集まりました。
右のチャットのところに、理科の先生になったとメッセージが届いていました。

その後、何気なく外を見ると月が出てかなり晴れています。せっかくみなさん興味を持ってくれている方が集まってくれているので電視観望中継を試みます。


急遽電視観望中継

ここからは今日これまでの鬱憤を晴らすべく大盛り上がりです。最初は月でアラインメントを取ります。ちなみのこの日は満月前日。空には煌々と明るい月が輝いています。それでも今の機材は凄いですね。今回は口径わずか3cmのFMA135に新製品のアメリカンサイズのCBPを先端につけます。カメラはトークでもベストと紹介したASI294MC。これらを、これもトークで紹介したAZ-GTiに乗せます。

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まず最初はM27。かなり拡大しています。というのも、135mmの焦点距離でフォーサーズサイズのカメラだと相当広角で見ているために、M27は非常に小さく映ります。

M27

機材を自宅Wi-FIルーターから離れて置きすぎていたために、M27の後にネットワークトラブルがありましたが、少し家の方に移動して再びアラインメント。この後は順調でした。

実は私はあまり写真を撮っていなかったのですが、参加者のToyoharaさんがいくつか画像を残しておいてくれました。上と同じM27ですが、Zoomの先では下のように表示されていたようです。
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中継先でもそこそこきちんと配信されているがわかります。

同じく、M57もToyoharaさんが残してくれていました。M27もかなり拡大しましたが、M57はもっとひどいです。小さすぎて恒星と見分けがつかず、映っていても探すのに苦労します。なので、まずはAZ-GTiでわかりやすいベガを再アラインメントし直し、その近くにあるM57を精度良く自動導入するというテクニックを紹介しました。これだと点にしか見えないM57も、画面の真ん中ら辺を拡大していくだけで形が見えてきます。
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それでもM57は135mmだと分解能限界です。むしろFMA135の性能の良さで恒星の肥大を防ぐことができていて、なんとか見ることができています。

あと、PCの画像に残っていた北アメリカ星雲です。満月期でここまで見えれば十分でしょう。皆さん満足してくれたようです。観望会などでも使えそうだということを実感してもらえたかと思います。

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他にもM31アンドロメダ銀河、網状星雲なんかをみました。M31は銀河なので、CBPは外した方がよかったかもしれません。網状星雲を見ている間に雲が出てきて、他の方向も探りましたが8割以上曇っていて、この日の懇親会は終了となりました。最後の方で山下さんが参加されてきて「もう他のブレイクアウトルームはとっくに解散していて、あとはここだけ」とのこと。皆さん、遅くまでご参加お疲れ様でした。私も非常に楽しい時間を過ごすことができました。

実は今回のブレイクアウトルーム、このブログでもおなじみの小6のMちゃんも始まりから夜遅くの最後まで参加してくれてました。ブレイクアウトルーム内では唯一の女性で、唯一の小学生(中学生、高校生もいなかったです。大学生はスタッフの方が途中参加してくれてたと思います。)です。でも0時近くなってこんなに遅くまで大丈なのか聞いてみたら「お母さんが切れそう」とのこと。お母様、夜遅くまで付き合わせてしまい、すみませんでした。でも後でお母さんからメッセージが届いて「見え始めたんだから仕方がないんだよ!すっごく面白かった!」と言っていたそうです。


まとめ

講演の方は多少マニアックになってしまい、反省しています。でもこれまでにない長時間のトークだったので、話したいことをかなり入れることができて、自分としては思いの丈を果たせました。実際に電視観望を始めるときに当たる困難を、うまく解決することができるように話したつもりです。わかりにくいところは今回の記事のリンク先などと合わせて、配信を何度か聞いていただければと思います。

その後の懇親会はもちろん話してるのも楽しかったです。でもやはり電視観望に興味を持ってくれてる方が集まってくれてるので、中継ができてよかったです。

今回の「星もと」をきっかけに少しでも天文に興味を持つ人が増えてくれるなら、何よりです。


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