いつの頃からか、夜空の視野確定の目的のためにStellariumというフリーのプラネタリウムソフトを使っていました。Windowsだけでなく、Mac、Linuxでも動くみたいです。

自分が持っているカメラやCCDなどの「センサー」、望遠鏡や望遠レンズなどの「望遠鏡」、「アイピース」、バローヤレデューサなどの「レンズ」の4種類が登録でき、それぞれの組み合わせでの視野を画面内に表示してくれるので、非常に便利です。これは一番右上のスパナマークのアイコンをクリックすることで設定画面が出て、上の4つの項目がタブになっていて、そこに自分で登録します。登録の仕方はあらかじめ登録されている例を参考にすれば迷うことなく進められると思います。

表示する星や星雲/星団などの設定も画面左下のアイコン群の中かから「空と表示の設定」から細かく設定できます。

また、どこまで暗い星をデータとしてもつかなども設定でき、画面左下のアイコン群の中かから「設定画面」を押します。出て来た環境設定の「ツール」タブから、ダウンロードすれば、最大で 18等星!まで表示できるそうです。等級ごとに段階を踏んでデータをダウンロードできるのですが、全部で9段階あるみたいで、細かい星に行くほどデータファイルのサイズがどんどん大きくなってくるので注意が必要です。

やっとここで今回のタイトルについてですが、2016/11/9にオートガイド(追記: オートガイド自身は2016/11/24にやっと試すことができました。)の準備段階として、計算機から何かソフトを利用して赤道儀の自動導入をしてみようと思い、ぱっと調べたところCartes du Cielというソフトが出て来ました。あと、いつも使っているStellariumでも自動導入できるとの記事がいくつかありましたが、ASCOM経由でしかもStellariumScopeという外部ソフトが必要とのことなので、どうしようかと迷いました。結局、Stellariumが普段使いのソフトですごく使い勝手がいいので、多少面倒でも一本のソフトで視野決定と自動導入がまとまればいいと思い、 ASCOMとStellariumScopeをインストールまでして頑張ってみました。

セットアップは、Advanced VXに付属(最初付属されていることを完全に忘れていて、自作しようとしていました。)のD-SUB9ピンのシリアルコネクタから電話の4芯線に変換するケーブルを赤道儀のコントローラーのお尻に指し、計算機側はUSB-RS232C変換ケーブルを使ってCOMポートを作ります。

手持ちのUSB-RS232CがELOCOMのUS-SGTの、さらにシリアルがEで終わるかなり古いもので、オフィシャルにはWindows7までしか対応していないため、Windows10での認識に苦労しましたが、なんとかCOMポートを開くことができました。

以下の一節は最悪Windowsを破壊することや、Windowsの再インストールが必要になることもありますので、あくまで自己責任でお願いします。

認識には色々試しましたが、結局私の場合は64bit版のWindows10でしたので、Windownそのものを書き換えるというこのページが役に立ち(注: ただし64ビット版のWindwosのみに有効な書き換えで、32ビット版のWindowsには使えません)、US-SGTのROMを書き換えることもせず、最後はELECOMでもProlific(苦労した人にはおなじみのドライバーです)でもなくMicrosoftのWindows10標準のドライバーで動かすことができました。コツは、上記アップデートをした後、デバイスマネージャーなどから「Elecom USB-Serial Converter」にビックリマークがついているなど、まだうまく認識されていないのを確認して、プロパティーの「ドライバー」タブの「ドライバーの更新」とすすんで、下の「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します」を選び、再び下の「コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択します」を選び、ここで「互換性のあるハードウェアを表示」のチェックを「外し」、製造元に「Microsoft」、モデルに「USBシリアルデバイス」を選択し、「次へ」を押します。多少文句が出ますが無視して、「ドライバーウェアが正常に認識されました」と出れば成功です。


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無事にCOMポートがひらけたら、次はStellariumの設定です。

まず私が一番驚いたことは、StellariumScopeを動かそうとしてStellariumの設定を触っていると、なんとStellarium単体で自動導入ができることがわかってしまったことです。結局ASCOMもStellariumScopeも必要ありません。少なくともGoogleで「Stellarium 自動導入」で検索してもASCOM経由やStellariumScopeの情報ばかりで、単体で自動導入ができるなんていう記事はほとんど見つけることができませんでした。

さて、その方法ですが
  1. 準備したRS-232Cケーブルと必要ならばUSB-シリアル変換ケーブルを赤道儀と繋いでから、Stellariumを立ち上げ、画面左下のアイコン群の中かからスパナの形の「設定画面」を押し、出て来た環境設定の一番右のタブの「プラグイン」を押し、出て来た左側のメニューの下をスクロールして「望遠鏡のガイド」を選びます。
  2. もしここで「起動時に実行」にチェックが入っていなかったらチェックをして、一度「メイン」タブに行って「設定を保存」してからもう一度Stellariumを再起動します。
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  3. 再起動後また同じ「望遠鏡のガイド」までいったら、「設定」を押し、「Add」で赤道儀を追加します。
  4. 「Stellarium, directly through a serial port」を選び、作ったCOMポートを選び、あとはDeviceモデルを自分のに合わせて選ぶくらいでしょうか。私の場合はAdvanced VXなので、「Celestron NextSar (Compaible)」になります。
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  5. うまくいくと先の画面で「Start」を押すと「Connected」となります。
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  6. 画面下の「Move a telescope...」というアイコンから移動の画面が出て、適当な天体を選んでから「現在の天体」を押して「Slew」を押すと、目的の天体まで赤道儀が移動します。茶色のマーカー(アルタイル)が現在指している位置で、白いマーカー(デネブ)が目的の天体です。
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  7. Stellarium上で赤道儀の位置までリアルタイムで表示されます。これは赤道儀の方のコントローラーで移動しても、その結果が画面上に現れるので、見失うこともありません。

この機能を理解してからGoogleで「Stellarium 望遠鏡のガイド」と検索すると、私の説明よりも遥かにマシなページが出て来ました。皆さんはそちらのページを参考にされた方がわかりやすいと思います。

とにかく、フリーのプラネタリウムソフト単体で、赤道儀との接続ケーブルさえあれば計算機から赤道儀の自動導入までできるので、お得感たっぷりです。今日は雨なので、晴れたら早速実践投入してみます。
 


2016/11/12 追記: 早速実践導入して見ました。非常に快適です。PCの画面上で選択できるのはとてもわかりやすくて楽です。赤道儀の回転も、遠い天体は速い速度で移動し、最後に直前でスピードを落とし、ゆっくり天体に近づくなど、非常にスムーズで、Advanced VX自身の自動導入と同じような動きをしています。おそらく、SharpCapの自動導入の制御部分はAdvanced VXの制御をそのまま使っているのだと思います。また、Advanced VXのコントローラーを同時に併用することもできるので、Stellariumに繋ぎながらもコントローラーの方向キー微調整できたり、コントローラーの自動導入を利用することもできます。

最初は気をつかって赤道儀本体でホームポジションにしてからSteralliumを立ち上げるとかしていたのですが、不思議なことにいつ何時Stellariumを立ち上げても、きちんと赤道儀が実際に指している位置にマーカーが来ています。どうやら、赤道儀自身が今どこを指しているかの情報を持っていて、その情報を計算機側に送ってStellariumで表示しているみたいです。ただ、赤道儀の自動導入を使って出した指した位置と、Stellarium場での表示位置が少しだけずれることがあります。ほとんどずれないこともあります。キャリブレーションなどの細かい補正情報が入っていないのでしょうか?今の所不明ですが、実用上はほとんど問題になりません。

あと、COMポートの認識に一度戸惑うことがありましたが、ドライバーをあらわに指定し直した後はそのような認識の失敗は出ていません。

ステラナビゲーターを買おうと思っていたのですが、今のところStellariumの自動導入で不満はありません。その代わりと言っていはなんですが、画像処理に備えてステラナビゲーターを購入しました。