ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ:観測機器 > Revolution Imager

Revolutio Imager (以下RI)で一つやり残していることがあります。

入門用の望遠鏡にRIをつけた場合星雲に色がつくかどうかです。RIを使うのは機器をPCなどに接続することや、カメラでの撮影に手が出ない人なども想定されるので、その人達が楽しめるレベルの鏡筒で動くことを確認したかったのです。

とりあえず子供が使っているSCOPETECHの口径60mm、焦点距離800mmの屈折型望遠鏡に、0.5倍のレデューサーを装備したRevolutio Imagerをつけて、焦点距離400mmで試しました。ターゲットはこれまで何度となく見ている、輝度の高いM57です。これが見えなければ他は厳しいという判断です。場所は富山の自宅の庭で、条件が良いと天の川がかろうじて見えるくらいの場所ですが、この日は天の川は見えていませんでした。

まずSCOPTECHの結果ですが、M57が小さすぎて見つからない。望遠鏡は経緯台に乗っているのですが、これまで赤道儀での自動導入しかしたことがないので、明らかに自分の経験不足です。さすがにファインダーもなく、あるのは鏡筒についている2つの穴だけなので、暗い星が全く見えず、ターゲットの場所を特定するのが難しいです。M31やM42などの大きなものだとまだましなのかもしれません。

小一時間奮闘し、結局見つからなかったので、とうとう諦めて一昨日整備したFS-60QとCCDファインダーに頼ることにしました。焦点距離が600mmと少し短くなるので、レデューサーは外しました。

こちらに変更してからは、ファインダーの精度も十分に出ているせいか、ほぼ一発でM57を視野に入れることができました。まあ鏡筒の値段が全然違いますが、口径は同じ60mmなので、集光力は同じと考えて、SCOPETECHでもうまく導入できれば同様に見えると思うことにしましょう。

結果は写真を見ればわかりますが、なんとか色が出るくらいでしょうか。これをすごいと思うか、まだまだだと思うかは人によるかと思います。それでもアイピースと比べるとはるかにはっきり色も形も出るということは言えるかと思います。

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RI付属のCCDの設定項目を相当調整した結果なので、初心者が一発でこの画像を出すのは少し厳しいかもしれません。ちなみに時間的には20時頃で、月齢16日のほぼ満月が少し登りかけてきていたので、空はそれほど暗いわけではありません。というかかなり明るい日で、この条件下で頑張ればこれだけ見えるというのはある意味すごいとも言えます。

あと、赤道儀のTG-SPがやはり絶不調で流れまくっていたので、もし流れるのを抑えることができるともう少しスタックの回数を増やすことができて、多少マシになるかもしれません。でもよく考えると、初心者で経緯台で試す人もいるはずなので、今回の条件の方が実際の使用に近いのかもしれません。

ちなみにこちら

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が同じFS-60QでASI224MCで撮ったものです。公平を期すためにSharpCapのスタック機能は無しの場合です。

さらにオートアラインがついたスタック機能をオンにすると

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はるかに綺麗に見えます。やはりソフトでの調整もあり、ASI224MCの方が見えやすいという結論は以前と変わりありません。

さて今回のポイントの、入門者が色のついた星雲をRIで見ることができるかですが、見ることはできるが、思ったより敷居が高いというのが私なりの結論です。経緯台での星雲の導入が思ったより難しい(これはRIに関係ないのかもしれません)ことと、たとえそれを乗り越えたとしても、例えば今回の画面を初心者が見て色がついた星雲と思えるかどうかという点だと思います。そもそも口径60mmで眼視で星雲を見るのは至難の技なので、それから言ったらはるかに見えるようになっているのかもしれません。それでも口径200mmでのM57ははっきり色がついていると誰もが言うと思います。やはり初心者が最初に手にする60mm程度の口径では本当にギリギリというところだと思います。

逆にいうと、タイトルの趣旨とは違って来てしまいますが、例えば自動導入付きの赤道儀に、口径200mm程度の鏡筒を持っている方には、是非とも電視のインパクトを存分に味わってもらえればと思います。電視は自動導入との相性がとてもいいです。口径も60mmでは少し厳しかったですが、200mmもあれば全く見え味は違ってきます。アイピースと電視で星雲を見比べてみると、これまでとは全く違った楽しさに出会うことができると思います。こういった意味ではコンピューターなど追加アイテムが一切いらないRevolution Imagerは手軽に電視観望を実現できるすごく有効な手段だと思います。

それでも、今回の経緯台で小さなM57を探す過程は面白かった(結局私はSCOPETECHでは見つけられませんでしたが、一番の理由はファインダーがなく、かわりに2つの小さな穴が鏡筒に付けてあるだけで、ベガなどの明るい星はよく見えるのですぐに導入できるのですが、琴座の他の星はこの日はほとんで見えなかったのが原因なのだと思います。)ですし、初心者ならばより口径の大きい望遠鏡への興味もわくだろうし、カメラでの撮影の方にも興味が行くのではと思います。より天体観測への深い興味を持つためのきっかけにはなるのかなとは思いました。

ただ、このために初心者が299ドル、日本に持ち込むともう少し高い値段になるでしょうが、それを払うかどうかは、うまく魅力を伝えていかなければならないのだと思います。実際ひと昔前からみたら、電視なんて考えられなかったでしょうし、眼視とカメラ撮影の中間だと思うのですが、カメラで撮影するよりも安く済むのも事実でしょう。また、技術革新が早い機器でもあるので、5年後にはもっとすごいものがもっと安価に出ているかもしれません。この過渡期に、リアルタイムでの電視観望に興味を持てる人にとっては、お手軽な面白い機器なのだと思います。


ついでにRevolution ImagerでM27も撮ってみました。

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本当にうっすらと見える程度ですが、繰り返しになりますが、月齢16日の明るい状況下ででの見え味です。

今回のことから、星まつりで安く手に入れたファインダーが余っているので、SCOPETECHにネジ穴を開けて取り付けてやって、子供にM57とM27を探させてみようと思います。見えたら喜ぶかなあ? (追記:後日余っているファインダーを取り付けました。)


10月2日、やっと晴れました。日曜の夜で明日は仕事なのですが、久しぶりの全天に近い星空なので、自宅の庭で少し見てみました。

前回の記事に引き続き、電視観望の検証の続きです。まずやったことはRevolution Imager (以下RI) とASI224MCの比較です。特に星雲に色がつくかという観点で比較しました。

最初はC20、北アメリカ星雲です。CSマウントの8mmでの比較です。

ASI224MC: 1秒露光、Gain450 (45dB)、8回スタック、

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色は付いていて、メキシコ半島の形もなんとかわかります。

続いてRI: 64FLD, 36dB

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全然色がつきませんでした。形は多少わかります。でもこれはまだ設定不足だったことが後に判明し、次のM57で評価はいい方向へと覆されました。でも、その前にASI224MCで16mmで写したものを載せておきます。

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なぜかというと、同じF1.2でも明らかに16mmレンズよりも8mmのほうが明るいからです。写真を見てもらうと分かりますが、かなり無理をして色を出しています。このときの設定が1.5秒露光、Gain 480(48dB)、9回スタックです。スタックの回数はノイズが落ちるだけなのでそれほど差はないのですが、これで8mmのときとだいたい同じくらいの明るさだと思うと、1sec/1.5sec x (45-48)dB = 1/(1.5 x 1.4) ~ 1/2.1 で約半分くらいの明るさです。確かに8mmのほうが値段も高いし、作りもしっかりしてるのですが、同じF1.2でも大分違うなあというのが感想です。メキシコ半島の形はよりはっきりわかります。

次はBKP200にカメラを取り付けての電視です。まずは以前も撮影したM57です。ASI224MC: 1秒露光、Gain600 (60dB)、8回スタック、

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綺麗に色がでています。電視観望としては十分でしょう。

次はRI:  64FLD, 36dBです。最初の設定は画面を見ればわかりますが、

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真ん中にうっすら見えています。先の北アメリカ星雲と同じ設定です。ここの「画面調整」をいじったものが

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になります。これならば電視観望としては十分合格圏でしょう。先の北アメリカ星雲も、もっとマシに見えるはずですが、今回は試すことができませんでした。次回以降リベンジしてみます。


続いて、これも以前撮ったM27、亜鈴状星雲です。ASI224MC: 2秒露光、Gain550 (55dB)、8回スタック、

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続いて、RI:  256FLD, 44.8dB

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「画質調整」のところはいじっていないのですが、露光とゲインは最大です。ここら辺がRIの限界な気がします。ASI224の方はまだ余裕がありそうです。


だいたいここまででASI224とRIとの比較はできたので、これ以降ASI224のみですが、その前に少しまとめてみます。やはりASI224のほうがソフト上でいろいろ調整でき、解像度もいいので、性能としては上ですが、RIの方も値段からいったらとても充実したセットで、入門者も扱えることを考えると、なかなか見えなかった星雲の色が楽しめるという観点からは、すごくお得なセットだと思います。日本でも是非販売されれば、天体観測の裾野が広がることにかなり貢献するのではないでしょうか。自分の目で星雲に色が付いているのをみるなんて、私自身少し前まで本当に憧れでした。あと、もう少し試したいことは、入門用の6cmクラスの口径と合わせてみることです。また後日、子供と一緒に試してみたいと思います。


続いてこと座の球状星団M56です。ASI224MC: 1秒露光、Gain600 (60dB)、16回スタック、

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十分綺麗に見えています。球状星団は比較的このシステムに向いている気がします。


だんだん厳しくなってきます。C27、白鳥座の三日月星雲です。ASI224MC: 4秒露光、Gain450 (45dB)、22回スタック、

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ずいぶん無理をして色を出していますが、かろうじて形が見えています。

さらにC33、白鳥座の網状星雲。ASI224MC: 5秒露光、Gain450 (45dB)、11回スタック、

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こちらも相当無理がありますが、形は一応多少見えています。

最後は同じく網状星雲の西側のC34です。ASI224MC: 10秒露光、Gain400 (40dB)、8回スタック、


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ほとんど形もわかりません。ここら辺が限界でしょう。

やはり輝度の低い星雲はあまり得意ではないようです。撮影するときは分のオーダーで露光するので、まあ当たり前といえば当たり前なのですが、それでも自宅の庭での撮影なので、もっと暗いところに行けばもう少しマシなのかもしれません。一度天気がいい日に、いつもの牛岳に行って試してみようと思います。


あと、今回焦点距離800mmのBKP200で試したのですが、もう少し広角でみたいこともあり、実は0.5倍のレデューサーも試しました。しかしながら、結局どうやっても合焦しませんでした。(追記: 後日解決しました。)

ASI224もRIのCCDも同じように1.25インチに変換するアダプターの先につけたのですが、センサー面から多分5cmくらいのオーダーで離れているところにレデューサーが位置していると思います。フォーカサーではあわしきれなかったので、フォーカサーのアダプターを外して、かなり大きな範囲で前後させたのですが、全く合焦する気配がありませんでした。何か間違っているのか、ちょっと不本意なので、C8か6cmの屈折で試してみようと思います。







Revolution Imagerの使い勝手などの印象を書いておきます。

付属のマニュアルは英語なので、天体観測入門者がターゲットとはいえ、子供とかにはマニュアルは辛いかもしれませんが、あまり大したことは書かれていませんし、操作自体はすごく簡単です。

まずは
  1. CCDを望遠鏡に取り付ける場合は、1.25インチのアイピース口への変換アダプターを取り付ける。
  2. 必要ならばレデューサーも取り付ける。特にCCDのセンサーの面積が小さいので、眼視などに比べて思ったより狭い範囲で見えてしまいます。600mm以上の焦点距離の長い望遠鏡の場合は最初はレデューサーをつけたほうが、より広角で見えるために使いやすくなると思います。
  3. CCDには望遠鏡の代わりにCSマウントのレンズを直接つけることもできるので、その場合は変換アダプターは必要ありません。CCDを望遠鏡に固定する代わりに三脚などに取り付けてください。
  4. CCDとコントローラーを接続。
  5. コントローラーの次に付属のBNCケーブルを接続。
  6. ケーブルのもう一方の端にモニターから出ている黄色のコネクタを接続。
  7. バッテリーと、バッテリーの線を2股に分けるケーブルに接続。
  8. 2股の一方をCCDに、もう一方をモニターに接続
  9. バッテリーに付いている、小さな電源スイッチを0から1に切り替える。
で機器のセットアップは終了です。

次は実際の操作法穂ですが、CCDでは日本語も選べるので、まずは日本語に切り替えてから試すといいと思います。日本語の選び方は、
  1. コントローラーの真ん中のボタンを押し、
  2. 出てきたモニタ上の設定で、「← 1 / 2 →」のところを選び、コントローラの右を押します。
  3. するとLANGUAGEというのが見えるので、
  4. 一度下のボタンを押してそこを選択し、
  5. 左を一回(もしくは右を7回)押し、日本語を選択します。
  6. その後、下の方の終了を選び、真ん中のボタンを押し、
  7. 設定保存のところで真ん中のボタンを押すと完了です。
その後、電視観望をする時に重要なことは、露出時間と感度を適正に選ぶことです。
  1. 真ん中のボタンを押し
  2. シーン選択で左右のボタンを押し、「カスタム」になったところで、真ん中のボタンを押します。
  3. すると「画質詳細メニュー」という画面になります。ここの「シャッター/AGC」でまた左右のボタンを押し「マニュアル」になったところで、真ん中のボタンを押します。
  4. シャッターは英語のマニュアルには8FLDがいいと書いてありますが、ここはお好みで。私は128FLDくらいまで使います。
  5. 「AGC MAX」はゲインで、マニュアルには12dBがオススメと書いていますが、私は36dBくらいまで使います。

これらは見たいものに合わせて適時調整すればいいと思います。あともう一つ重要なのが、何回スタックするかです。
  1. 「画質詳細メニュー」のところのDNRを選択し、真ん中のボタンを押します。
  2. 「レベル」の数が何回スタックするかで、数が大きいほどノイズが減りますが、更新速度が遅くなります。通常は2から3程度を選ぶといいと思います。
と、こんなところなので、ほとんど問題なく使えるくらい簡単だと思います。それよりも、望遠鏡やレンズを取り付けた時にピントが合わなくて見えないとかで焦ることのほうが、よほど可能性は高いと思います。明るいうちに一度練習するといいかもしれません。

あと、充電する際は、充電器のスイッチを1の方にすることを忘れないでください。

さて使い勝手ですが、まずは一番の利点はPCなど余分なものを用意しなくていいことかと思います。CCD、モニター、バッテリー、コントローラーと必要なものはすべてそろっています。おそらく想像したよりも、はるかに星が数多く、明るく見えると思います。少なくともCanonの一眼レフカメラのライブビュー映像などに慣れていると、モニター上でこんなに見えるものかという感想を抱く人も多いと思います。これは長時間露光の効果をそのままモニターに映すことができるが一番の違いなのと、CCDの感度がソニー製で相当いいこと、リアルタイムスタックでノイズを除去する効果が大きいことからきているのだと思います。

実はCanonの一眼レフカメラで単純に同じことができないかと考え、付属のモニターおよび、PCとUSBでつないでEOS Utility上で試したのですが、ある一定上の明るさからは、付属モニターとPC上のどちらの場合も明るくなりませんでした。言って見れば「ライブ」ということにこだわっているとも言え、たとえシャッタースピードが秒単位になったとしても、モニター上ではもっと早く「ライブ」で動く様子が見えます。これは撮影ということを考えた場合には十分納得できるのですが、ソフト上でどうにでもなる機能の気がします。どうせならシャッター速度の増加と供に、露光時間も長くして、モニター上で明るくしてもらえれば、天体観測には相当使い勝手が良くなるのではと思います。Sonyのα7Sとかではそのようなモニターにしているのでしょうか? (追記: その後EOS X5及び60DとMagic Lanternで色々試しました。ただしあまり入門向けの記事ではないです。)

さて話を戻して、Revolution Imagerの場合、モニターへの出力はNTSCのアナログ信号なので、解像度、画質ともにそれほどいいわけではありませんが、電視観望という目的だとこれでも十分かと思います。それよりもケーブルの数が少し多いのは気になりました。コンピューターとかを使わなくていいが利点なので、仕方ないかもしれませんが、逆にその分電源などのケーブルが少し煩雑になります。

バッテリーの持ちはあまり良くないかもしれません。今回は3時間ほどでまずはモニターの方の電源供給が切れました。CCDだけは使えるようでしたが、モニター電源が切れると実質使えないと思ったほうがいいでしょう。付属モニターの代わりに、USB接続のPCへのキャプチャーがオプションで出ていて、今回それも手に入れたのですが、PCにつなぐのなら手軽という利点はなくなってしまうので、そこは考えものだと思います。

バッテリーの充電は5-6時間くらいはかかるようです。バッテリーは12Vなので、別の大容量バッテリーを用意したほうがいいかもしれません。コネクタだけ注意すれば、赤道儀で使うバッテリーが使用できると思います。

ここまでが使い勝手ですが、それでもこれまでの眼視で見えなかったものがその場で色付きで見えてくるというのは、十分なインパクトがあります。観望会で使えることはもちろん、特に入門者が個人で使う分にも十分お勧めできると思います。写真撮影までするとなると敷居が高いのも事実なので、眼視では見えない星雲などの色を見るために、導入するというのは悪くない解だと思います。機材の充実度を考えるとこれで300ドルというのは安いのかもしれません。ただ、実際に日本から買うとなると送料も多少かかるので、もう少し高くなるかと思います。

対抗馬は同じソニーセンサーなどを使った高感度な天体用カメラですが、例えばZWO社のASI224MCで4万円ほどです。こちらはUSB3接続のノートPCなどが別途必要になり、ソフトなどもフリーですが自分である程度使いこなさなくてはならないので、少し敷居が高くなります。解像度の点や細かい設定ができることなどは、こちらの方が上でしょう。 計算機はバッテリー駆動で、カメラと計算機を結ぶだけなので、ケーブルの本数はこちらの方が少ないことも、公平を期すために記しておこうと思います。

手軽なRevolution Imagerか、少し手間をかけてZWOかというところだと思いますが、まだまだこれからいろんな機器が発達していくと思います。今はまだ電視観望の聡明期と言ったところでしょうか。

 

近頃ずっと天気が悪く、ほとんど星が見えていません。今週少しの晴れ間に試したことを書くことにします。結構まとまりの無い記事です。

今やりたいと思っていることは
  1. ASI224Revolution Imagerとの比較。(追記: 2016/10/2に試しました。)
  2. CSマウントレンズでどのようなものを見ると面白いか。(この記事内で試しています。)
  3. CanonレンズをASI224に付けた時に、どのようなものを見ると面白いか。(この記事内で試しています。)
  4. 0.5倍のレデューサーを手に入れた(Revolition Imagerに付いてきた)ので、BKP200に取り付け焦点距離400mmにした時に、どのようなものを見ると面白いか
  5. 入門用の口径60mm程度の屈折望遠鏡に同じく入門用のRevolution Imagerを取り付けた時どう見えるか。(追記: 2016/10/17に試しました。)
などたくさんあるのですが、星がなかなか見えないので一向に進みません。とりあえず、1番目をM45(プレアデス星団)で比較してみました。ASI224とRevolution Imagerともに、焦点距離16mmのCSマウントレンズをつけています。まずはASI224をSharpCapで500msでスタック無しで撮った画面をiPhoneで撮影したもの。

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雲間ですが、綺麗に見えています。続いて、Revolustion Imagerの7インチモニターをiPhoneでそのまま撮影したもの。

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こちらは露光時間は128FLDで、ゲインは36dBに合わせて、3回のスタックを繰り返している画面です。これで数秒ごとの画面更新になります。

ASI224の方が解像度が高いので、当然細かく見えるのですが、電視観望の目的の一つの「みんなで天体を共有する」という観点で考えると、印象としてはどちらも同様に楽しめるのではないかというのが、一番の感想です。色つき天体はまだ比較できていないので、次回以降試したいと思います。

あと、2番、3番を少し試しました。

現在CSマウントのレンズが
  • 4mm F1.2
  • 6-15mm F1.4
  • 8mm F1.2
  • 16mm F1.2
と揃っており、EOS-T2ADJでCANONレンズをASI224に取り付けることができるので、EOS X7についてきた
  • 18-55mm F3.5-5.6
  • 55-250mm F4-5.6
を使うことができます。

まずはM31(アンドロメダ星雲)を16mmで見てみました。500m secの8回スタックです。

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形は十分に見えていると思いますが、実質4秒かかっているので、リアルタイム性は少し薄れるかもしれません。

続いてM42(オリオン大星雲)をEOS付属のレンズで200mm程度で見てみました。

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18-55mmの短い焦点距離のレンズではやはり拡大率が足りずに、また暗くなってしまうので、長い焦点距離のレンズの方が見やすかったです。F値が大きいのですが、それでも色がついて見えるのは特筆すべきだと思います。問題は、私自身が望遠鏡などの眼視でオリオン大星雲を見たことが無いので、眼視との比較がまだできていないという、間抜けな所でしょう。

あと、三脚にCCDを乗せただけで合わせこんんでいるので、追いかけることもできなくて、ゆっくりですが時間と供にだんだんずれていきます。

SharpCapのすごいところが、このずれていく星に対するLive Stack機能で、「Align Frames」というオプションをオン(デフォルトでオンみたいです)にすると、星がずれていっても(回転しても)画像上でうまく追いかけていってスタックしてくれるとことです。逆に惜しいところが、スタックする回数を指定できないので、「Clear」ボタンを押すまではずっとスタックし続けてしまうところでしょうか。そのため、多少リアルタイム性が失われてしまいます。Revolution Imagerでは指定回数まででスタックを止めて、そのまま更新し続けてくれるので、スタック機能を比べた際のリアルタイム性はRevolution Imagerの方が上かと思います。


いろいろやっていて、やっと焦点距離と画角の関係が感覚的にわかってきました。式自体は単純で、

画角[rad] = 2 atan( (センサーサイズ[mm]/2) / 焦点距離[mm] )

と表されますが、今使っているASI224MCが1/3インチ型というやつで横4.8mm、縦3.6mmなので、例えば焦点距離2.4mmのレンズを使うと、横の画角がちょうど90度となります。大まかに言うと20mmクラスの焦点距離で10度のオーダー、200mmクラスで1度のオーダーとなります。メシエ天体のかなりのものは40分(0.65度位)でほとんどのものが大体画角にうまく収まるようなので、200mmから400mmくらいの焦点距離を中心に探ればいいということになります。逆に天の川など数十度の広範囲を見たいときには4mmとか8mmのレンズを使えばいいということになります。

ということで、最初の方のやりたいことの4番目の、0.5倍のレデューサーを焦点距離800mmのBKP200に付け、焦点距離400mmにしてメシエ天体を見て、見えるものに当たりをつけたいというわけです。


でもなかなか天気がそれを許してくれません。オリオン大星雲を撮れた9月30日午前3時頃くらいだけがチャンスだったのですが、それも朝5時の薄明で時間切れでした。今週もずっとダメそうなのですが、来週末は少し晴れるみたいです。


前回の海外での天体観測の記事に引き続き、現在アメリカ出張中で、今はワシントン州から移動してロサンゼルス近郊に来ています。せっかくの休日なので少し足を伸ばして、Santa AnaにあるOrange county telescopeという天文ショップに行ってきました。念願のひとつだった海外天文ショップの状況の確認を、まだ1店目ですが、ついに実現することができました。

Orange county telescopeは、ここに店を構えて4年だそうです。ロス近郊にはセレストロン本社(トーランス市、この店から車で北西に1時間くらい)やミード本社(アーバイン市でこの店のすぐ近く)、ビクセンのアメリカ本社(この店から車で20分くらい南)など天文機器各社が車で行ける範囲にあるのですが、天文ショップはここの他には調べた限り一軒しか見つからず、その一軒は日曜休みなので、今回行けるのはこのOrange county telescopeほぼ一択でした。店長のMike(下の写真の中央の人)さんはとても詳しい人で、いろいろ面白い成果がありました。12時過ぎに入店して、3時頃まで居ついて、ずーっと盛り上がって話し込んでいました。

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お店は所狭しと望遠鏡が並んでいて、一見意外なほど日本と品揃えは似ていました。だいたい多い順に鏡筒はCelestron, Mead, Vixen, Orion, Explore Scientiifc位で、赤道儀はCelestronが多かったです。珍しいのはOrionとExplore Scientiifc社製の鏡筒が普通に置いてあるところくらいでしょうか。

Celestronはかなりの種類が置いてあったのですが、その中でも次に狙っているC11と今持っているC8 (ただし自分のは中古の相当古いモデルですが) が置いてあって、途中で中国系のC8ユーザーの人 (上の写真の右側の人) が来店して、同じ鏡筒どうして盛り上がっていました。もう40年くらい星をやっているベテランの方だそうです。他にも日本のものもありました。私(正確には娘が)も持っている学研「大人の科学」の付録の室内プラネタリウムなどです。

以下、新しい情報や、今まで知らなかったことのメモ書きです。
  • Celestronの赤道儀につなぐLiFeバッテリーがAdvenced VXの三脚の足に付いていました。これまでの鉛電池よりはるかに小型で、白色ライト、赤色ライトを切り替えることができます。確かUSBの出力も付いていたような...。バッテリーは10時間持つそうです。新製品だそうで、私はまだ見たことがなかったです。
  • STARSENSE AUTOALIGNや、他には日本ではまだ販売されていない(される予定もないようですが)Celestronの赤道儀とリンクするSkyPortalやSkyQ Linkなどのwifiアダプターが人気だそうですが、あいにく今日は品切れで、Celestronの方でも品薄で、仕入れてもすぐに売れてしまうそうです。
  • C8の補正板が付いている周りのネジ穴は、一部ネジがないものもありますが、これは補正板の中心位置を調整するためのもの押しネジ用のネジ穴だそうです。以前補正板を回転させた時に、像がずれるので中心が狂っていると思っていたのですが、調整する方法があるということが今回わかりました。(2016/9/25 追記: 補正板を清掃がてら、枠も外してみたのですが、少なくとも私の手持ちのC8は枠が鏡筒にほとんどぴったりはまっていて、ネジで中心をずらせるような隙間はありませんでした。もしかしたら前オーナーがネジ止め部分を改造している可能性はありますが、いずれにせよ中心を移動するのは無理だと思います。)
  • C8の補正板はフラットだと思っていたのですが、目ではわからないくらいの湾曲が付いているそうです。目ではわからないですが、玉を置いたら転がっていくそうです。これまで日本ではどの人に聞いてもフラットだと言われたので、どちらが正しいのか、一度自分で試してみようと思います。(2016/9/25 追記: 補正板を清掃がてら手で触ってみると、明らかに平面ではありませんでした。Mikeの言うことが正しかったです。)
  • San Diegoまで行くと、もっと大きな天文ショップがあるとの事です。今回は無理ですが、機会があれば行ってみたいです。 


 さて、ここからが本題ですが、以前、星雲を色つきでリアルタイムで見るという記事を書きましたが、それとほとんど同じようなことを店長のMikeさんも考えていて、なんとSony製センサーを持ったCCDカメラと簡易モニターなどを一パッケージにして、REVOLUTION IMAGERという名前で既に売り出していました。このシステムで見たときの写真も見せてもらったのですが、やはり星雲も綺麗に色が出ています。露光時間は5秒くらいあれば、星雲に色が付いて見えるとのことです。店頭ではC8にこのシステムを取り付けてデモを行っていました。


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写真にはモニターとコントローラーしか写っていなくて、肝心のCCDが写っていないのですが、そのまますぐに始められるセットになっていて$299.99だそうです。CCDは露光時間とゲインをコントローラーで変えることができるので、見たい天体の明るさによって調整することができます。さらにすごいのが、カメラにはDNRという画像をスタック(重ね合わせ)できる機能が付いていて、しかもカメラ単体でスタックが可能とのことで、単純露光したときよりもダークノイズを軽減できるので、星雲の色等もよりはっきりと見ることができるそうです。私のシステムではスタックは考えていなかったので、これは盲点でした。

このシステムはアメリカの2大天文雑誌のひとつAstronomyでも革命だという評価で記事となって(すみません、もしかしたら広告かもしれません 追記:後から写真が見つかりました。小さいですがきちんとした記事です)載っているのを見せてもらいました。

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私にとっても、このシステムはちょうどタイムリーなのと、値段もASI224MC単体よりも安い位なので、一つ購入することにしました。日本で宣伝すると言って少し安くしてもらったので、帰国してからこのブログでも使用記を書こうと思っています。

早速、購入したものを中身を詳しく見てみると

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  • CCD
  • 1.25インチアイピース径への変換アダプター
  • 7インチくらいのモニター
  • モニターリモコン
  • モニター台
  • x0.5レデューサー
  • コントローラー
  • UV/IRカットフィルター
  • リチウム電池 (12.6V, 4800mAh)
  • 電池袋
  • 充電器
  • 電源二股アダプター
  • 収納ケース

がセットになっていてかなり盛りだくさんです。収納ケースも付いていて全てのものが入るので、持ち運びにも便利そうです。

CCDとモニターはBNCで接続するみたいです。なのでアナログ信号でモニターに持っていっているみたいです。1.25インチへの変換アダプターが付いているので、買ってそのまま(充電はしなくてはいけないかもしれませんが)望遠鏡へアイピースの代わりに取り付けて使うことができそうです。モニターは枠のようなケースに収まっていて、両端のボタンを押してケースを外さないと、固定用のネジが見えてこないので注意です。

他にもオプションでwifiで飛ばしてタブレットやスマホでみるアダプターや、CCDの映像を動画として記録する小型レコーダーなどが置いてありました。また、望遠鏡にはセレストロンのNexStar シュミカセ用Piggyback Mountを使って固定するといいと言っていました。日本にも海外発送してくれるそうです。日本の代理店も探しているようです。

さて、私の方も負けじと、blogにアップしてあるリアルタイム観測の動画を見せたのですが、やはり興味津々でした。いろいろ話している途中で、キャプチャーソフトは何を使っているか聞かれたのでFireCaptureだと答えたのですが、すかさずSharpCapだと上で書いたようなスタックができるので、より見やすくなると教えてくれました。こちらも早速、帰ってから試したいと思います。

とにかくMikeさんは星が好きな人みたいで、とても親切で、私の数少ない惑星や星雲の写真を見せたのですが、今度来るときは是非観望会にきませんかと誘われてしまいました。帰りがけに来年のアメリカの皆既日食のポスターも頂きました。次回長期出張の時にはまたコンタクトしてみようと思います。

いやあ、それにしても世界は広いですね。同じようなことを考えている人はやはりいるものです。上のリンク先の動画を見ていると楽しそうに説明するMikeさんと、興味津々でモニターを見ている子供の顔がとても印象的でした。私もこういった観望会を実現させてみたいものです。





 

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