ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ:観測・撮影 > 電視観望

5月24日、平日ですがとても晴れているのでASI294MCをMEADEの25cmシュミカセLX200-25に取り付けての電視観望です。焦点距離が1600mmのf6.3と、焦点距離があまり長くなく明るいので電視観望に向いてそうです。

実はこの日は惑星撮影のためにMEADEの25cmのシュミカセを使っていたのですが、実際の撮影をするにあたり、やはりまだ色々準備不足なところがあることが判明しました。まず、C8での惑星撮影の時に使っていたマイクロフォーカスを使うことができません。 もともとこの鏡筒は頂き物で、接眼部がオリジナルのものかどうかはわからないのですが、少なくとも付属のアダプターで手持ちのマイクロフォーカスを直接取り付けることはできませんでした。そのためミラーシフトを避けることができず、ピント調整がとても厳しいです。また、フードを用意していないため、しばらくすると補正板が曇ってきてしまいます。自宅で電源が取れたので無理やりドライヤーで温めたりしたのですが、ヒーターなども用意する必要があるかもしれません。あと副鏡の調整もまだ全然甘そうだということも判明しました。一度明るいところで合わせたのですが、内外像は全然ダメで、逆に内外像から合わせていくとピントを合わせた時に全然ダメです。そんなこんなでこの日は一旦惑星は諦めて、お気楽な電視観望へと路線変更したというのが実情です。

さてそんな適当な動機の電視観望でしたが、夏の星雲星団は久しぶりで、しかも新カメラと明るい鏡筒なので思いのほか楽しむことができました。まずは定番のM57です。

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SharpCap上で適当にスタックしたのを一旦PNG形式で保存して、ブログにアップするためにjpgに変換しただけの、後からの加工などは何もしていない、実際に画面でリアルタイムで見えている画像そのものです。4秒露光で、記録を見ると40回スタックしているので、計2分40秒の露光になります。拡大すると中心星もきちんと2つ写っています。解像度が高いカメラなので、リアルタイムで拡大しても画面が破綻しないです。ピントが甘く、流れてしまっているのは惑星撮影の際の鏡筒の副鏡調整の失敗であきらめたときの名残ですのでご容赦ください。

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右端の方に、近くの渦巻銀河IC1296も入ってはいますが腕はさすがに全く見えていません。IC1296の腕とともにM57をいつか綺麗に撮るのが目標の一つです。

ちなみに今回の電視は一回の露光時間を4秒、ゲインを470に固定して、dark画像を撮ってリアルタイムで補正をしています。dark補正をしないと

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のようにホットピクセルによる偽色が出てしまいます。dark補正をすると普通に見るぶんには問題にならないレベルくらいにはなります。また、赤道儀の極軸の精度が悪くて画面が流れていくと、星をうまく重ねていくアラインメントの効果で画面をずらしながらスタックしていくので、ホットピクセルが目立たなくなります。露光時間やゲインを固定しての電視は厳しいことも多いので、わざと極軸をずらすというテクニックはTipsとして知っておいてもいいかもしれません。

ちなみにこの偽色はASI294MCだけの問題ではなく、ASI224MCでも同様に出て来ます。というより、以前はじめてまともに極軸をきちんと合わせてから電視観望をやって、そのときにやっとホットピクセルに気づいたという経緯があります。


次も定番のM27です。ライブスタックで見たままのものです。4秒露光で46回、計3分4秒です。

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ちなみにその時の画面をiPhoneで撮ったものがこちらです。ちょっと明るく写っていますが、基本的にはノイズも色もその場で見るのと同じような見え味です。

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さすがに撮って出しだと少しノイジーなので、 Photoshopで3分加工です。お気楽3分露光に3分加工でこれならまあ許容範囲でしょうか。

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次はM13の撮って出しです。

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やはり周辺減光が激しいので、今度はフラット補正をリアルタイムでするといいかもしれません。ちなみにこれもPhotoShopでガンマだけいじる30秒加工で見栄えだけはもう少し良くなります。

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最後は三日月星雲。画面を撮ったのしか残ってませんでした。

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自宅からなのでこれくらいが限界です。あ、ちなみにこの日は上弦の月を過ぎたくらいで、この時間にはまだ月が明るく照らしていました。なので条件はそもそも良くないです。月がなければもう少し全体的にましになるかと思います。

久しぶりの一人電視観望でしたが、夏の星雲、星団を見ることができて結構満足でした。平日で次の日も仕事なのであまり遅くなることもできず午前0時前には退散でした。



 

2018/3/16、金曜の夜中0時、富山を出発し念願の天体望遠鏡博物館に行くために、香川に向かいました。このブログにコメントしてくれたTANKOさんが天体望遠鏡博物館のボランティアをしていて、観望会の時に来るといいと誘ってくれたので、もう少し暖かくなってからでもいいかなと思っていましたが、思い切って一番近い観望会の日に行くことにしたわけです。

今回の旅行のメンバーは家族4人で、私Samと中一の娘Natsu、小5のSukeと、あと珍しくうちの奥さんもついてきました。週間天気予報では土曜は雨だったのですが、ここ数日の天気予報はだんだん良くなってきています。途中の道もちょくちょく星が見えてきました。朝5時頃に淡路島に入り、7時前までSAで仮眠して、朝9時すぐくらいに高松市に到着しました。土曜の午前中は観光で、朝はセルフスタイルのうどんを早速食べました。「さか枝」という店で、まずセルフのスタイルに戸惑い、ぶっかけうどんとかけうどんの違いに戸惑いましたが、なんとか注文して安くて美味しいうどんを食べることができました。その後、高松観光名所の栗林公園に行き、遊覧船に乗り、ごくごく普通の観光を楽しみました。昼ごはんは今度は「松下」という製麺所系のうどん屋さんでした。ここも安くて美味しく、香川にはうどんが生活の一部だというのが実感できました。あ、妻は望遠鏡なんて興味がないというので、このあと一人で香川の名所金毘羅さん観光です。

さて、午後から我々3人は天体望遠鏡博物館です。高松から30kmくらい離れていますでしょうか。今夜は観望会までいるつもりなので、途中夕食のお弁当を買い込んで、午後2時前くらいに到着しました。

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天体望遠鏡博物館はもともと小学校だったところを、廃校になった際に借り受けて、2016年と結構最近オープンになったところです。外観は屋上のドームがなかったら本当にそのまま学校で、手書きの「天体望遠鏡博物館」の文字が、手作り感満載で、ボランティアで楽しくやっているのかなあと想像させられます。

到着するとすぐにTANKOさんが出てきてくれました。穏やかで優しそうな人で、挨拶もそこそこに早速我々3人を案内してくれました。最初に入った受付のあるところは大きな体育館のような中で、大型の望遠鏡が数多く陳列されていました。

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なんと、ここはもともとプールだったそうで、しかも室内プールなのに温水プールではなかったので、当時の子供たちは夏でも太陽が当たらずかなり寒かったとのことです。今でもプールに戻せるらしく、プールに蓋をかぶせた形で望遠鏡が置いてあります。一番古いのは1920年頃に日本に来たもので、製造はそれ以前とのことでした。

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当初は今でも残っている西村製作所が輸入を手がけ、それを手本にそっくりなものを作ることで技術を獲得して行ったようです。オリジナルのドイツ製のものと、それを元にして作った西村製のものを比べて見ることができるのですが、細かい加工のところまで本当にそっくり似ています。こうやって日本が近代化の道を辿っていったのだと知ることができます。

次は校舎に移動しますが、その校舎前にスライドルーフ式のドームがあって、昼間は太陽観測をしています。

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手前のLUNTの150mmと、いちばん奥に見えるのがCORONADOの60mm。

LUNTの口径150mmだとか、太陽を最近始めた私から見たらよだれが出るような機器を普通に使っています。晴れていたのでP.S.T.との比較もして見たかったので覗かせてもらいました。プロミネンスは出ていませんでしたが、太陽表面の模様はやはりかなりはっきりと見ることができました。隅の方にはCORONADOの60mmが使われることなく置かれていて、P.S.T.しか持っていない私としてはとても羨ましい環境でした。

ドームからそのまま校舎の教室に入ります。そこは本当に小学校そのままの教室で、望遠鏡組み立て教室などのイベントに使っているそうです。その教室を抜け、今は事務室となっている元職員室で他のボランティアの方達に少しだけ挨拶して、メインの二階教室へと移動しました。

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最初の部屋は望遠鏡の大群です。エイコーや山本光学、Cartonなど昔のメーカー、VixenやKenkoなど今も残っているメーカー、群雄割拠です。

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中でも目を引いたのが旧御三家で、ダウエル、パノップ、スリービーチが普通に並んでいます。

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これまで星まつりでダウエルを一度見た以外は、ほとんど実物を見たことがなく、噂でした聞いたことなかったので、これだけ数が揃っているともはや感動ものです。確かにやわそうな三脚などもありますが、赤道儀など結構しっかりしているように見えるものもありました。まだ御三家で星を見たことはないので、一度実際に星を見てみたいです。本当に噂通りもの凄いものなのか、それとも今見ても結構見られるものなのか。

次の部屋は俗にいう高級機と言えばいいでしょうか、今はもう撤退してしまったPENTAXが中心の部屋です。なんでも奥に並んでいる150mmは、工場に赤道儀共々そのまま残っていたものだそうです。

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上の3台はPENTAXの工場に眠っていたそうです。


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壁にはすごい数のPENTAX鏡筒が並んでいます。


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PENTAXのアクセサリーもまだまだここでは豊富です。

ちなみにこの部屋にはタカハシの機器の展示もありました。でもPENTAXに比べて意外なほど少ないです。なぜか聞いてみたのですが、おそらくタカハシ製品はなかなか手放さないからなのでは?ということです。これを聞いて、ああ、と納得しました。タカハシは今でも現役で、まだまだ使われているんですね。

3つ目の部屋は、歴史的に価値の高いものを集めています。いつの時代か誰に作られたかわからないとても古い望遠鏡が窓際にあります。五藤光学のではないかと思ったらしいのですが、微妙に違うようだとのことでした。次の部屋で後藤光学の望遠鏡の歴史がわかるので、そこにある鏡筒と比べると面白いです。

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ここでいちばん興味を引いたのは星野次郎氏作の反射型望遠鏡でしょうか。以前星野氏が書いた「反射望遠鏡の作り方」という本の復刻版を買った話を記事にしたのですが、この本に載っている反射型望遠鏡の実物を見ることができるのです。本(こちらも残念ながら復刻版)のそのページが開いてありますが、本当に本に載っている図そのままです。

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また、百武彗星で有名な百武祐司氏が実際に百武彗星を見つけた双眼鏡も飾ってあります。

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最後の部屋は五藤光学の歴史がわかる部屋です。

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綺麗なブルーがトレードマークのマークXも普通にあります。

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二階の最後の部屋は多目的教室で、当時の小学校の様子が飾ってあり、イベントなどにも使うそうです。面白いのは多目的教室のところの廊下に並んでいるMIZARのカイザーで、当時かなりの数が出たのでしょう、綺麗な状態でズラーッと並んでいました。

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三階は図書室になっていて、天文雑誌や天文に関する書籍がたくさんあります。

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中でも雑誌の充実度はすごくて、「天文ガイド」を始め、「星ナビ」や「SKYWATCHER」はもちろん、「月刊天文」や「天文と気象」も創刊号から全て揃っています。天文ガイドは何セットかあるそうです。

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各種雑誌の創刊号や貴重本の棚です。

ここは資料館にもなっていて、中島要氏、木辺鏡、苗村鏡で有名な木辺氏、苗村氏が磨いた鏡を比べることができます。

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見学が終わったらすでに16時過ぎ、少し休憩がてらTANKOさんが高校生の頃に作ったという反射鏡を見せてもらいました。子供達は、望遠鏡が鏡から作ることができるということにびっくりしているようでした。

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そんなこんなで、観望会の準備を始めました。子供達はその間ボランティアの職員の方達に色々相手をしてもらっていたみたいで、後から「滝を見た」を喜んでいました。

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観望会は100人ほどの参加者がいたということですが、空は暗く、かなり環境の良いところでこれだけの人数を集めて星を見ることができるのは素晴らしいと思います。一週間前の週間予報では雨で半分あきらめていたのに、結局この日の空は晴れ渡り、素晴らしい星空になりました。私もいつもの電視観望を披露したのですが、久しぶりに一つ大失敗をやらかしました。富山と香川は緯度、経度ともに結構な違いがあるのです。それを無視して、極軸もまあ初期アラインメントで合わせれば適当でいいだろうと思っていたのですが、初期アラインメントで星が入らないのです。それでも強引に星を入れてしまったのが敗因でした。自動導入の精度が全くありません。19時近くになり、その状態でお客さんが来始めてしまったので、仕方なく自動導入である程度まで持っていって、あとは適当にずらして導入するという形になってしまいました。

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今回は23インチのモニターを持っていったので、多くの人が一度に見え、迫力がある星雲が見えました。導入したのは、まずはM42オリオン大星雲。これは明るく見やすいので、星雲のモクモクしているところまでよく見え、皆さんとてもびっくりしていました。特に、他の鏡筒でもアイピースでM42を入れていたので、見比べることもできたのが面白かったのではないかと思います。アイピースのシャープさと、電視観望での星雲の色、さらに肉眼でもうっすら見えるオリオン大星雲を見比べるというのは、かなりインパクトがあるのかと思います。

次に導入したのはM45プレアデス星団、すばるです。さすがに光害の少ない夜空です。ライブスタックが効いてくると星間分子雲の青色が綺麗に出てきます。最後はバラ星雲。これもライブスタックのおかげでバラの構造がかなりわかるくらい見えてきます。これには星に詳しいボランティアの方達も注目してくれていたようです。

本当はこれ以降、系外銀河を入れたかったのですが、自動導入の精度がボロボロで結局導入することができませんでした。これは本当に申し訳なかったです。今回の反省を生かして、緯度経度の合わせ方を今一度確認しておこうと思います。

さて、子供はというと最初は星を見ていたらしいのですが、そのうち観望会に来ていた子たちと友達になって、適当に5人くらいでストーブのある部屋で暖を取っていたらしく、富山のことや香川のことを色々話していたみたいです。星もそうですが、夜に知らない別の土地で、子供どうしでいろいろ話すというのもまた、将来いい思い出になるのではと親心に思ってしまいます。

この日はとても寒く、21時前にはお客さんもかなり少なくなり、片付けを始めました。全て荷物を車に積み込むために時間がかかってしまいましたが、片付け終わって事務室に行くとみんな集まって、結構まったりモードで喋っています。我々も混ざって、お菓子をつまみながら天文談義や、博物館のことを色々聞いて盛り上がっていました。もっと色々話したかったのですが、さすがに昨日の夜中から移動して、子供もそうですが私も疲れてきてしまったので、ちょっと早めですが22時前くらいにはおいとますることにしました。なんでもTANKOさんはその日学校に泊まっていくらしく、子供がお化けが出ないかちょっと怖がっていました。

宿は高松市内の「旅籠屋」。妻は持って来た折りたたみ自転車で駅から移動して先にチェックインしてくれています。22時半頃には宿に到着し、本当にそのまますぐにバタンと眠ってしまいました。とても充実した一日でした。


二日目は朝から観光です。高松から少し東に行った「四国村」というところと、そのすぐ上の屋島というところを回りました。


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屋島からの景色。空気が綺麗だと遠くに瀬戸大橋が見えるそうです。


こういったところは妻がいなければ行くことはなかったでしょう。「香川どこ回って来た?」と聞かれて、「天体望遠鏡博物館だけだよ。」とならなかったのは妻のおかげで、一泊二日の強行スケジュールでしたが、家族サービスも含めた楽しい旅行となりました。

お昼は屋島の観光案内ボランティアの人に聞いた「善や」といううどん屋さんです。おでんなどもつまむことができ、最後だからと贅沢に色々選んでも4人で3千円と、うどん屋さんんはかなりリーズナブルです。帰り際に麺を打っているところを見ることができました。打って、切って、茹でてを連続でします。本当に打ち立てを食べられるわけです。美味しいはずです。

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午後ですが、再び昼から天体望遠鏡博物館に帰りがけに寄ることにしました。もう少しじっくり見たかったことと、ボランティア活動に興味があったからです。

この博物館は天文マニアはもちろん、お遍路さんの88番目の最後の寺に行く途中にあるので、お遍路さんの途中で寄られる方や、ふらっと立ち寄る一般の方も多いそうです。いうまでもなくマニアックな施設なので、なかなか一般の人には辛いのかもしれません。事実、二日目に顔を出した妻は望遠鏡がよくわからなくてあまり面白くなかったと、正直に言っていました。

元々ここは、本来処分されていたはずの貴重な望遠鏡を後世に伝えるために収集するのが一番の目的のはずです。なかなか収益が出るような施設ではないことは容易に想像できます。そのため小学校の跡地を無料で借り受け、無給のボランティアで好きな人が集まって運営しているとのことです。「この施設は売り上げがない」と言っていたのが印象的でした。入場料はとっていますが、これは市の方へ行くそうです。地元の方の協力も欠かせない存在だそうです。また、定年され時間をかけてくれる人たちがいるおかげでなんとかやっていけるとも聞きました。その過程で、天文機材を展示し、観望会などで一般の方にも星を見てもらい、望遠鏡工作教室などのイベントなども行なっています。

今回招待してくれたTANKOさんも1年ほど前に訪れて、程なくしてボランティアに申し込んだとのこと。私は富山で遠いので、実際に何ができるかはわかりませんが、それでもこの活動は素晴らしいと思ったことと、子供ともどもお世話になったにもかかわらず、皆さん明るく楽しそうに対応していただいたことが印象的で、私もボランティアとして登録だけはさせていただくことにしました。なかなか現場まで行くことはできないと思いますが、それでも何か協力できたらと思いながら、香川の地を後にしました。帰りは渋滞もありましたが、22時頃無事に自宅にたどり着きました。

天体望遠鏡博物館のボランティアの方々、本当にお世話になりました。また今後ともよろしくお願いします。

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ASI294MCを使っての電子観望を以前レポートしましたが、鏡筒は口径わずか60mmのFS-60Qを使ったため、暗いというのが印象でした。口径のもっと大きな鏡筒を使えばこの問題は解決するのではと思い、今回は焦点距離が800mmと比較的近いBKP200を使って試してみます。

計算上は口径が200mm/60mm = 10/3倍、焦点距離が800mm/600mm = 4/3倍なので、明るさは ((10/3)/(4/3))^2 = (5/2)^2 = 25/4 ~ 6倍くらいになります。FS-60Qの6秒露光がBKP200での1秒露光に相当するということです。


まずオリオン大星雲。明るいので非常に見やすいです。今回は動画です。

 



さすがは口径200mm。500ms露光ですがほぼリアルタイムになっていて、見ていても全く見劣りしません。もちろんASI294MCの高感度と高解像度、高い飽和容量も効いているでしょう。

ライブスタックの様子も映像でアップしておきます。画像調整を少ししているので、上の動画とは少し見え味が違いますが、スタックしていくにつれてノイズが減っていくのがわかると思います。



最後は馬頭星雲と燃える木ですが、今日は少し霞みがかっているせいか、自宅からではあまりはっきりとは見えませんでした。こちらは6.4s露光でのライブスタックになります。最初見えなかった馬頭星雲が、スタックするにつれて、見えてくるのがわかると思います。


他にもいろいろ見たのですが、一つ気づいたことがあります。どうも迫力に欠けるのです。最初は春霞のせいかと思っていました。でも先の馬頭星雲でも、FS-60Qの時の方が暗いのですが迫力がある気がするのです。例えば以前撮った写真の記事と比べて見てください。明らかにFS-60Qの方がよく見えています。

ここでやっと気づいたのは、BKP200にセンサー面先の大きいASI294MCをつけると、周辺減光が激しいのです。周辺減光といっても普通に眼視する分には全く気にならないレベルです。でも電視の場合にはある意味明るさの違うごくわずかな色領域をリアルタイムであぶり出すようなことをするので、どうしても周辺減光が目立ってしまいます。これが圧倒的に迫力を無くしています。フラットで補正すればいいかもしれませんが、露光時間、ゲインごとにフラットを用意して、リアルタイムでそれぞれの設定によって変えていくなんてことは現実的ではありません。

また、これは反射のせいなのでしょうか、コントラストが低い気がします。副鏡などがあるので反射の方がコントラストが低くなるという話はよく聞きます。通常の撮影では画像処理でコントラストを多少持ち上げることができるのですが、今のSharpCapではコントラスト調整はありません。V3.0以前はコントラストなどがあったので、もしかしたら古いバージョンの方が見栄えがいいかもしれません。最近雷ボタンに頼りすぎなのですが、調整機構を省かれてしまった弊害が出ているのかと思います。

今回の状態はBKP200のため明るさ十分、ASI294MCのため解像度十分過ぎ、でも周辺減光影響大の状態です。解像度が十分すぎるので、もしかしたら焦点距離が3ぶんの2以下になるFS-60CB状態にして、明るさを2倍以上にして、解像度は犠牲にし(それでもまだPC画面の解像度に比べて十分すぎ)、より広い範囲で見るのが一番楽しいかもしれません。



天リフオフ会でのMさんからのリクエストにお応えして、SharpCapを使った電視観望でのトラブル解決集を作りました。うまく見えない時に参考にしてください。

電視観望の基本的な説明は
  1. 電視観望を始めてみたい方へ
  2. 電視観望実践編
  3. 電視の楽しさ
をお読み下さい。一度試してみてうまくいかないときに、今回のトラブル解決集が役に立つかもしれません。



以下FAQ集です。他にも気づいたら随時追加していきます。

・バージョンはどれを使ったらいいの?
2018年3月現在の最新版の3.1は、電視観望に使える最適化ボタンがついているのでオススメです。有料ですが大部分の電視観望に必要な機能は無料で使うことができます。バージョン3.0台もしくは2.9台でも電視観望でもちろん使えますが、調整に少しテクニックが必要になります。

・星雲の色が薄い 
まずは比較的見やすい天体から始めましょう。冬ならオリオン大星雲M42、夏なら惑星状星雲のM57が明るくてオススメです。

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・それでもまだ暗い。
露光時間とゲインを調整しましょう。露光時間は1秒くらいから始めましょう。ゲインはとりあえず最大(カメラによって違います)か、ゲイン最大であまりにノイズが多いならそれから50(5dB=1.7倍)とか100(10dB=~3倍)下げたくらい。

・明るさはこれくらいでいいの?
右パネルの中にある、ヒストグラム(Display Histogram Streatch)を見て下さい。ピークが左すぎたりしていませんか?ピークの位置を左側3分の1くらいになるような明るさを目安に、露光時間とゲインを合わせてください。

・画面は十分明るいんだけど、星雲が全く見えません、導入はうまくいっているはずなのに、なんで?
ヒストグラムのところにある、雷のようなマークのボタンを押してください。かなり見栄えが良くなると思います。

・あ、なんか見えた、でもちょっと見えにくいです。
カラーバランスはあっていますか?ヒストグラムの赤、青、緑のピークの位置が同じところになるくらいに、White Bal(R)とWhite Bal(B)を調整してください。その後、もう一度雷ボタンを押してください。


・でもなんか、色が赤っぽかったり、逆に緑ぽかったりしてます。
カラーバランスはかなり微妙です。White Bal(R)とWhite Bal(B)の値を5とかかえると相当印象が変わります。1とか、2くらいでかえて、好みの色になるよう微調整してみてください。その後、雷ボタンを押すのをお忘れなく。

・さっきまで見えていたのに、どこか触ったら突然見えにくくなった。
ゲインとか、露光時間とか、何か変えたりしませんでしたか?そんな時は雷ボタンを必ず再度押してください。

・結構見えるようになったけど、まだ見栄えがイマイチ
雷ボタンも完璧ではありません。試しにヒストグラムにある3本ある黄色い縦の点線のうち、左2本を動かしてみてください。左2本の間の隙間が小さいほど、淡い部分をあぶり出します。一番左の線を動かすと真ん中の線も合わせて動きますが、これで全体の明るさ(バックグラウンド)を調整できます。2本の線の隙間でピークを挟むようにするくらいがいいでしょう。

・結構見えるようになったけど画面がザラザラしている。
ゲインが高すぎるなど、ノイズが多いからです。SharpCapの目玉機能のライブスタックを試してみましょう。上の方にある「Live Stack」ボタンを押してください。下にパネルが出てきます。同時に画面がスタックされてノイズがどんどん少なくなっていくのがわかると思います。

・ライブスタックがうまくいかない 。
「Alignment」機能がうまくいっていない可能性が高いです。画素数が多くて細かすぎるカメラの場合少し調整が必要です。「Alignment」タブの「Minimum star width」と「Maximum star width」の値を増やしてみてください。「Highlight Detected Stars」にチェックを入れると画面上で検出された星にマークがつきます。マークがつかなかったらうまく検出できてない証拠です。

・Alignmentがどうしてもうまくいかない。
とりあえずAlignment機能を切ってしまうのも一つの手です。星が少し流れていきますが、自動追尾のついている赤道儀や経緯台なら多少の時間はだいじょうぶなはずです。

・ライブスタックをしたら突然画面が暗くなったり明るすぎたり。
ライブスタックのヒストグラムで雷ボタンを押していませんか?その場合は右のパネルにある小さいヒストグラムの雷ボタンをの下のリセットボタンを押してください。少し解説すると、①まずはライブスタックにあるヒストグラムでの調整した結果が、②次に右パネルにあるヒストグラムに反映されます。さらに③右パネルでの効果と重ね合わせたものが結果として④メイン画面に表示されます。2箇所のヒストグラムで操作すると混乱してややこしいので、ライブスタックにあるヒストグラムを触るときは、右パネルのヒストグラムは(雷ボタンの下のリセットボタンで)リセットして何の効果もない状態するなどしてわかりやすい状態で試すのがいいと思います。

・いろいろやったけど、それでもまだ星雲が見えない。
暗い星雲に挑戦していませんか?その場合は露光時間を増やして、ゲインを下げてみてください。読み出しノイズが小さくなるので、より淡い星雲まで見えるようになります。15秒くらいまで増やしてみてもいいです。

・それでもどうしても見えない場合は?
都会で明るすぎるとか、満月で明るすぎるとか、環境が悪すぎる場合は見えにくいです。また、カメラの感度が低い、望遠鏡の口径が小さすぎて暗すぎるなどの機器の問題も。薄雲が出ていて見えにくい場合もあります。諦めが肝心な時もあります。時間を置いて冷静に考えるとおかしい部分を思いつくこともあります。トラブル解決も楽しみの一つと思うくらいの気持ちで、余裕を持ってやるのがいいのかなと思います。


皆さんどうでしょうか?役に立ちましたか?
どうしても解決しない場合はこのブログにコメントしてください。相談に乗ります。







 

昨晩は楽しかったです。夕方から外に出ていたのですが、19時ころからどんどん雲が多くなってきたので諦めていたのですが、22時過ぎにまた外に出てみると、なんと雲がほとんどなくなり晴れ渡っています。やっと新カメラでテストが思う存分できそうです。星はそれほど多くは見えないので透明度は大したことないですが、赤道儀をセットして準備を始めました。

場所とセットアップは先日と同様、自宅の庭で新CMOSカメラASI294MCをつけたFS-60QをAdvanced VXに載せています。口径は60mm、焦点距離は600mmのF10になります。 

まず試したのは先日の最後に雲がかかってしまったM42、オリオン大星雲です。4秒露光で、16回スタックです。淡いモクモクまで見え始めていて、もう前回よりも圧倒的にすごいです。これでわずか総露光1分ちょいです。ASI294MCのポテンシャルがわかる一枚です。ちなみに先日ASI224MCで撮ったものがこちら。恒星の飛び具合(224のはピンボケとうわけではないです)もかなり改善されているのがわかります。

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このオリオンもそうですが、今回見て回った天体のうちいくつかは、各露光のフレームをfits形式で残してあります。また、ライブスタックをした結果も画面で表示されたままのものをPNG形式で、またトーンカーブとかの効果が入っていない、スタックしだけのそのものをRAW形式で保存してあるので、後日画像処理をしてそれぞれの結果を比較したいと思います。

これ以降、電視て見ていった時間順に示します。

次に、バラ星雲です。以前のASI224MCの結果と比べると飽和は抑えられていて、色も自然ですが、かなり暗くなっています。これはSharpCapの新機能のトーンカーブ調整であわせているためで、画面のコントラストなどの調整がなくなっているからです。明るさを出したい時もあるので、トーンカーブのみでなく画面調整の項目も残しておいて欲しかったです。

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続いて馬頭星雲と燃える木です。これも以前と比べると明るさが足りないです。明るさが足りない理由の一つがやはりノイジーということもありますが、今回はスタックを重ねることができなかったことも原因の一つです。冬場で寒いので、StickPCに繋げてリモートで家の中から接続してます。接続自身は多少の画質劣化はあってもそれほど問題はないのですが、それよりもStickPCのUSBの転送速度のせいでしょうか、フレームレートが高すぎて取り込みを落としている可能性があるとの警告がしょっちゅう出ています。実際、結構な率で取りこぼしや、アラインメント失敗が起きています。これは実際に外でまともなPCに接続して直接見ていた時には気づかなかったことなので、やはり電視にはSrtickPCは少し非力なのかもしれません。

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オリオン座星雲内で、M78です。実は自分で見るのは初めてです。別れている様子はなんとかわかりますが、細かい構造はさすがに厳しいです。

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M45、すばるは結構進展がありました。自宅で星間分子雲がこれだけ見えたのは初めてです。

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クラゲ星雲です。さすがに淡い天体は厳しいです。

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ペルセウス座の二重星団です。星団は比較的電視に向いているかもしれません。もう少し露光時間を伸ばすなど、まだ工夫の余地がありそうです。

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続いてモンキー星雲。これもバラ星雲やクラゲ星雲と同じくやはり暗くて色が薄いです。結構露光時間を取ってもこれなのでリアルタイム性という観点からいくと厳しいかもしれません。口径の大きい鏡筒を試してみたいです。

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M1、カニ星雲のリベンジですが、前回とあまり変わりありません。今回も結構拡大しています。やはりこの口径の鏡筒ではこれくらいが限界か。

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午前3時過ぎ、夜も更けてきた最後の方はもう春の星座になってきます。系外銀河です。「マルカリアンの鎖」と呼ばれるM84、M86、M87周りです。NGC4402, 4388, 4413, 4425, 4435, 4438, 4461なども見えています。このころになるとまた透明度が悪くなってきて、星が見えにくくなっていました。それでもこれくらいは見えるので結構驚きました。

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富山は海に面している北のほうが街なので、北の空は明るくてこれまでほとんど見たことがなかったのですが、夜中で街灯りも多少はマシかと思い、少し見てみました。下はM106、りょうけん座の渦巻銀河です。腕の様子も多少見えています。他にもNGC4217やNGC4220も写っています。色がつかないので電視のメリットは半減しますが、それでも光害の中、系外銀河も意外に見えるようです。

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午前3時半過ぎ、風が強くなってきました。フクロウ星雲を狙って見ましたが、光害と風でかろうじて穴二つが見えているくらいでしょうか。風で赤道儀が揺れているというよりは、繋がっているケーブルの揺れのようです。

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最後の最後で真北のM81を見てみましたが、さすがにこの方向は厳しいみたいです。空も透明度が相当悪くなっていて、外に出るとほとんど星も見えない状況でした。

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少し時間を戻して、同じ日の夕方過ぎにオリオンが登り始める18時半ころにSIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSMを10mmにしてASI294MCに取り付けて見てみました。焦点距離が短いので星の数は大したことないですが、かなり広い範囲を見渡せます。ヒアデス星団、すばるがはっきり見えています。雲があるのと、透明度もよくなかったので目ではすばるがやっとぼやーっと見える程度でしたが、PCの画像を通すとはるかに星の数が多くなります。WideBino28で見た時と同等か、それ以上でしょうか。複数の星座が一度に見えるので、星座をみんなでトレースしながら確認するのとかに使えるかもしれません。

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今回のまとめ

やはり全般に暗いというのが挙げられると思います。特に淡い天体は厳しいです。この面積のセンサーを有効活用するためには、できるだけ焦点距離をキープしたまま鏡筒の口径を大きくする必要がありそうです。

あと、まじめに撮影をしようとすると厳しいかもしれませんが、富山でも意外に北の空も電視だと楽しめることがわかったので、今度もう少し探索してみたいと思います。

とにかく昨晩は久しぶりに晴れた空を満喫してかなり満足でした。後日、fitsで保存した画像を加工したものも比較してみます。そこそこ見える画像になるのか、それとも全くダメなのか。もし撮影の道がひらけそうなら、次はノイズを最適化して、ガイドで長時間露光でしょうか。

 

週末の金曜日、夕方ものすごく晴れていたので張り切っていたら、食事を終えた午後7時頃にはまた雲が。それでも昇りかけのオリオン座は見えていたので、短時間ですがASI294MCに再びNIKKORの50mm f1.4をつけてバーナードループに挑戦しました。

結果はかなり厳しかったです。 6.4秒露光を50回ほどスタックしていますが、数十回くらいからはほとんど改善しません。よく見ると三つ星の下を回り込むように、本当にうっすらループが見えている程度でしょうか。馬頭星雲と燃える木は小さいですがきちんと色がついて見えています。

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レンズは十分に明るいので、やはり厳しいのは自宅庭の光害のせいかと思います。電視だと流石に淡いものはなかなか手強いです。次の手は光害防止フィルターを入れるとかでしょうか?あと、SharpCap自身にフラット補正の機能があるので、それも試す価値があるかもしれません。

あまりに寒いのでしばらく家に入り、温まってから外に出たら雲一面と、ものすごい風でした。ショックだったのはPCが風で吹っ飛んでいたこと。少し傷がつきましたが、一応問題なく動いて今もこのブログを書いています。机から落ちていたのによく壊れなかったです。短時間でも放っておくのはちょっと心配です。反省しました。

 

もう、ムハッという感じです。ASI294MCすごすぎです。電視の画面の中で神々しいくらいの星がちりばめられています。

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オリオン座の三つ星付近です。画面は何の加工もしていません。
露光時間800ms、ゲイン450で、スタックも何もしていません。
iPhoneでPCの画面をそのままとっただけです。


今日もずっと雪で天気が悪かったのですが、夜に外に出て見ると雲が少し切れているところがあったので、駄目もとと思いながらASI294MCを出しました。

カメラ側はZWO製のCanonアダプターを付けて、レンズはNIKKOR-S 50mm F1.4のオールドレンズにCanonアダプターを付けてです。二つをくっつけて、簡単に三脚の自由雲台に乗せてのマニュアル導入です。中くらいの星座がちょうど入るくらいの画角なので、かなり広角で、手で合わせるので十分です。

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雲の切れ間といっても、けっこう霞んでいるので、目ではほとんど星なんて見えないです。たまに明るいプロキオンが見えるくらいで、リゲルもベテルギウスもほとんど見えません。とにかく動画を見てください。



ものすごい高感度のためにまるで昼間みたいに見えますが、れっきとした夜の映像です。場所は自宅の庭。露光時間は400ms、ゲインは500。ASI294MCの最大ゲインは570なのですが、それに近いゲイン500でもノイズがこれまで使ってきたカメラよりも圧倒的に少ないです。アップロードのために解像度を1024x698に落としていますが、もとは4144x2822の超高解像度映像です。

何本か撮影したうちの一つですが、間も無く雲が多くなってきて撤収しました。とにかくASI294MCですが、凄いポテンシャルかと思います。早く晴れたににじっくり見たいです。


その5: 2017/12/21にFS-60Qで電子を試しました。
 

我が家に3台目のCMOSカメラ、通称赤カンがやってきました。ZWO社の新製品ASI294MCで、目的はもちろん電視です。1台目の224MCは星見屋さん、2台目の178MCはZWOのwebサイトから直で、今回はKYOEIさんでの入手になります。

元々は今回もZWOで手に入れようともしたのですが、国内の販売店の方がサポートなども楽にできるのでお勧めとのことです。実はKYOEIホームページを見てもZWOの新製品は載っていないので、最初ZWOに直に行ったのですが、残念ながらZWOでは在庫切れでした。一方KYOEIさんの方は、webには載せていなくても在庫があるとのことで、問い合わせてみることが大事だとよくわかりました。


ASI294の中身

さて、実際に箱を開けてみた中身ですが、

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  • まずはセンサーサイズの大きさに驚きます。これまで使っていたCMOSカメラとは全然違う印象です。
  • ASI224MCやASI178MCと違って、まずCSマウントの簡易レンズが入っていません。なので初めてのCMOSカメラとして一番最初に使おうとすると、簡単にテストができないので戸惑うかもしれません。フォーサーズレンズか、鏡筒を別途用意しておくといいでしょう。
  • 1.25インチ(φ31.7mm)に変換するアダプターは同じですが、それに加えてT2径を11mm伸ばすアダプターが付いていて、そこに先のφ31.7mm変換アダプターを取り付けることができます。そのため普通のアイピース差込口にそのままはめることができます。
  • さらに16.5mmと書いてあるアダプターがあるのですが、これは「M43-T2 adapter」と呼ばれるものなのでしょうか、4/3レンズをつけるマウントみたいですが、私はまだフォーサーズレンズを持っていないので確かめられません。
  • どうもいくつかZWOのASI294MCページの説明と写真とは少し違うようで、まず説明の方の1から7番の部品で、3、5、6番がオプションとなっていますが、2番のEOS-T2アダプターもオプションで付属はしていません。私は以前電視用に購入しているのですが、Canonレンズを使いたい場合は持っていてもいいかもしれません。
  • 1番のM43-T2 adapterは写真の方には載っていませんが付属しています。代わりに写真の「T2-1.25'' adapter」は付いてこないようなので注意が必要です。
  • キャップが1.25インチ、2インチともに付いているのは好感が持てます。


ASI294MCの特徴

さて、ASI294MCの特徴ですが、電視観望という観点からなにが面白いかと言いますと、

1. まずはフォーサーズという大きなサイズでありながら、2017年6月とかなり最近発表されたSONYの裏面照射CMOSセンサーIMX294を使うことで、SNR1s0.14lxという驚異的な数値を出しているところでしょう。これはこれまで最高だったASI224MCにも使われてるIMX224や、ZWOのもう一方の新製品ASI385MCに使われるIMX385の0.13lxに相当する値で、なおかつセンサーサイズが2.5倍から4倍と圧倒的に大きいということです。同じ画角で焦点距離の長いレンズを使うことでより暗い星まで映し出すことができるはずです。SNR1sは電視にかなり直結する値だというのが以前調べた時の印象で、今回は大きく期待できるところです。

2. また画素数も4144x2822もあり、不足気味だったASI224MCの1305x977と比べると、撮影にも十分対応できるくらいの分解能です。

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右がフォーサーズサイズのASI294MC、左が1/3インチサイズのASI224MCになりますが、実際のセンサーサイズを比べてみると、その差は歴然です。単純に一辺で4倍なので、面積は16倍になります。

なお、中の黒いリングは最初から固定されていて、取り外して使うことは想定していないようです。私は最初これにフィルターをつけることができるのかと思っていましたが、よくみるとネジを切っているわけではないので、取り付けることはできなく、下手に取り付けようとすると下のガラス面を傷つけるので気をつけた方がいいです。

3. 一素子のサイズも3.75umから4.63umと大きくなっているので、一素子あたり受けるフォトン数も約1.5倍となります。

それでもSonyのα7Sに使われている一素子8.4umでフルサイズ35mmというお化けセンサーに勝つことは到底できませんが、あれはセンサー単体では発表されていないのと、一眼レフカメラという制限がどうしても付いてしまうために、星食い問題があったり、別途スタックができないということなどから、意外に今回のIMX294でもなんとか太刀打ちできるのではないかと考えています。

4. 伏兵なのがFull wellが63700とかなり大きいということかもしれません。これまでASI224MCでの電視で不満だったことの一つが、明るい恒星がすぐに飽和してしまうことでした。大きなFull wellはダイナミックレンジに直結するので、飽和を緩和できるかもしれません。


考えられる使い方

まず一番に考えられるのが、大きなセンサーサイズを利用した、50mm以下の短焦点レンズを用いての広角の電視です。星が画面一面に散らばったような映像を楽しむことができると期待しています。
(追記: 2017/12/17にやっと少しだけ雲間から星が見えてファーストライトが実現しました。本当に圧倒的な迫力で星がちりばめられていました。)
その中に色がついた星雲がいくつも見えるような電視観望ができたらと思っています。実際、天の川などの淡い部分もかなりの光害下でも見えてしまうのではと思っています。いろいろ試してみたいと思っていますが、問題が一つ。これまでASI224MCの電視で使っていたようなCSマウントやCマウントのレンズを使うことは苦しくなってくるはずなので、別途レンズを揃える必要があります。以前買ったNIKORの50mm、f=1.4でまずは試して見たいと思います。

これまではASI224MCのセンサーサイズの制限から、星雲などを見るときも200mm以下の非常に短い焦点距離のレンズを使っていましたが、もう少し長い焦点距離のレンズを使うことができます。具体的にいうと、FS-60CBに0.5倍のレデューサーをつけて180mm程度にしていたものから、FS-60Q状態の600mmで使うことが十分できるようになります。圧倒的な解像度で楽しむことができるでしょう。その一方、当然焦点距離が伸びた分暗くなるので、電視にとっては幾分不利になるのも事実で、より明るい光学系が欲しくなるかもしれません。もしかしたら一番最初に買って最近あまり出番のない口径20cm、焦点距離800mmのSKYWatcherのニュートン反射BKP200がかなり使えるかもしれません。

できることなら撮影にも使いたいと思っています。冷却タイプではないのですが、解像度、14bitという分解能、圧倒的なセンサー感度から考えて、かなり「気軽」にそこそこの撮影ができてしまうのではないかと密かに期待しています。

さて、富山は冬型の気圧配置で今日も雲一面です。雪も降り始めているのですが、新CMOSカメラのテストができるように、晴れてくれる日がとても待ち遠しいです。


その2でASI294MCの性能評価しています。
 

この日は馬頭星雲を撮影する前に、もう一つのテストをしました。電視でのShaprCap Pro 3.1β版の新機能ヒストグラムについてです。この間の志摩での電視観望会でなんとインストールしてあった3.1βが現場で期限切れに気づくという間抜けなことがあったので、新たにアップデートしてきちんと動くかどうか試したのですが、大きく変わっているところがありました。電視観望にも大きく関係しそうです。

これまであった「Display Controls」が無くなってしまっていて、その代わりにRGB別のヒストグラム「Display Histogram Stretch」というのが足されていました。ヒストグラム自身は元のバージョンでもライブスタック時に見て調整することはできていたのですが、今回のものはライブスタックとは別に個々の画面でも使えるものです。しかもこの新しいヒストグラムも、これまであったライブスタック時のヒストグラムもRGB化されてるので、ホワイトバランスなどが取りやすくなっています。

とりあえず、M42オリオン大星雲を写して見た画面を載せます。スタック画面で無く、1.6秒露出のワンショットなのでノイズは多いです。新しいヒストグラムが右下に見えていると思います。

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まずスタックをしない時のこの「Display Histogram Stretch」ですが、Black Level、Middle Level、White Levelという3つの線を移動することによりレベルの応答を変えることができます。これはあくまで表示される画面の結果を変えるだけで、カメラの信号そのものを変更するようなものではないです。基本的にはブラックレベルとミドルレベルの線でヒストグラムのピークを挟むことによりより見やすい画面が得られるのですが、今回はヒストグラムのグラフの中にあるイナズマ状の「自動設定ボタン」を押すことによりこのような見やすい画面がほぼ自動で得られるようになっています。実際に上の画面はほとんど何も調整らしい調整はせず、ただこの自動調整ボタンを押したのみです。


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次に、上の画面の様にライブスタックを始めるともう一つのヒストグラムが有効になります。下の方のライブスタックエリアにある「Histogram」タブをクリックすることでスタック時のヒストグラム機能にアクセスできます。でも結果として、スタック無しの個々の画面用、スタック時用と2つのヒストグラムが出てくるので、その関係に戸惑います。

色々試してわかったのですが、単純に言うとまずスタックのヒストグラムの設定が大元の設定になり、その結果がDisplay Histogram Stretchに受け渡され、そこでの設定と合わさったものが画面に表示されるということみたいです。

実際にやる場合は
  1. スタックなしの単独画面の時は右側のDisplay Histogram Stretchで自動設定ボタンを押す。電視の最適化に近いような画面に簡単にすることができる。
  2. スタックがある場合は右側のDisplay Histogram Stretchは自動設定ボタンの下のリセットボタンを押して応答をまっすぐにしておいてから、スタック用のヒストグラムで調整する。スタック用のヒストグラムも自動設定ボタンが同じように使えて、簡単に電視の最適化に近いようなことができる。
  3. スタック用ヒストグラムはさらにカラーバランスを変えることもできる。この結果もそのまま右側のDisplay Histogram Stretchに渡される。
  4. 問題は、スタック用ヒストグラムで調整したことは、スタック用ヒストグラムでは確認できないということです。スタック用ヒストグラムで調整して、右側のDisplay Histogram Stretchでその効果を確認するというやりかたが使いやすいようです。


とにかく電視に関して特筆すべきは、今回はイナズマ状の自動設定ボタンを押すことによりこのような見やすい画面がほぼ自動で得られるようになっていることでしょう。これまであった「Display Controls」のGammaやContrast、Brightnessでの調整もなかなか細かいことができたり、大きくいじることで見えにくかったものが見えてきたりもしたのですが、それと比べても自由度は減っている気はしますが今回の自動設定ボタンはかなり優秀です。自由度は減っても、同じようなことを圧倒的な短時間と、技術に全くよらずにできてしまうことは、電視観望会などで大きな威力を発揮するのかと思います。

馬頭星雲で比較して見ました。最初が以前のバージョンのDisplay Controlsで調整した場合です。

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次が、新しいバージョンの自動設定ボタンで調整した場合です。

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共にスタックしていますが、古いバージョンは6.4秒x26スタック、新しいバージョンは6.4秒x16スタックと、総露出時間が短くても新しいバージョンの方が明らかに綺麗に見えています。

ベータ版で次々に新しい機能が付いてくるので、まだまだ今後のShapCapの進化が本当に楽しみです。


2017年の10月も終わりの頃でしょうか、電視祭りのお誘いがありました。九州から天文リフレクションズの編集長のYさんが長野に来るというので、11月18日に中部地方でどこかで集まらないかというのです。一年ちょっと前、電視を始めた頃にYさんのblogに何度かコメントしたことがあり、画像処理や天体機器での論理的な切り口にとても共感でき、その後も何度かメールなどでやりとりしました。天文リフレクションズの立ち上げの頃からこのblogのことも色々取り上げていただくなど、是非とも一度会ってお話ししたかった方の一人です。

RASAで電視をするHUQさんに加え、Yさんもα7Sを持ってくるとのこと。私もいつもの電視機器で張り切らないわけがありません。

そんなわけですぐに「行きます!」との返事をしました。どうやら集合は「みつえ」とのこと。てっきり名古屋近辺とかでよく行く飲み屋の名前か何かと思いました。そうか飲み会か、そのあとに名古屋で星でも見えるのかな?電視だったらなんとかなるか?とか勝手に思っていました。ところが何度かやり取りしている間に奈良の方に「御杖(みつえ)」という高原があって、そこで星見だとやっと理解できたのです。よくよく考えたら、遠方への遠征は星まつりを除くと初めてのことで、俄然楽しみになってきました。これなら飲み会と違って子供も参加できそうなので、上のNatsuを連れて参加することにしました。電視の装備も万全に、木曜までに全て車に積み込み、あとは夕方に仕事が終わってそのまま名古屋方面に向かうだけにしておきました。

前日の11月17日の金曜日、夜のうちに名古屋に移動して実家にでも泊まろうと考えていたのですが、なぜかその日の昼くらいから猛烈な頭痛で、仕事も早退してしまい、結局夜になっても治らなくてその夜の出発は断念。そのまま寝続けて次の日の土曜日、12時間以上寝て朝おきたらなんとか頭痛も引いていて、せっかくの機会なので多少無理してでもと思い、朝出発することにしました。

みつえの天気予報は曇りと良くなかったので、あまり期待せずに人と会って話せたらいいやくらいに思っていたのですが、それにしても富山と出発してからずっと土砂降りの雨。こりゃあ星見なんかは無理かと思っていたら、途中で場所変更の連絡。海側の方がまだ天気が良さそうということで、志摩方面に決まりました。東海北陸道を通り、名古屋を通り過ぎ、特に渋滞もなく順調でしたが、雨はずっと振り続けています。これはとんぼ返りになるかもしれないと思い、せっかくだから通り道の津市にあるEYBELLに寄って行きました。

店長さんは相変わらず親切で、鏡筒バンドや微動ハンドルなどの細かなアクセサリーと、KASAIのWideBinoの白塗りのかなり昔のモデル、あとVixenの三脚が中古で安く出ていたので購入しました。ありがたかったのは以前ここで購入したCD-1のガイド信号入力用にとちょうど欲しかったDD-3が置いてあったので、売り物かどうか聞くと「壊れているのであげるよ」と。回路がどこかおかしいみたいですが、直して使えればラッキーです。さらにVixenのモーター用のギアまで頂きました。明るいうちに現場につきたかったので、EYBELLを午後3時頃に立ち去り、そこからは下道で現地まで向かいました。

途中、雨も止みつつあって、海が近づいて来ると西側に夕焼けのようなものが見えています。少しくらいは星も見えるかとか多少期待したのですが、現場に着いてみるとその期待を見事に裏切り、少しの曇りの後はすぐに一面に星空が広がってきました。現場ではすでにHUQさんと、今回の遠征を企画してくれたAさん、桑名に住んでいる「くわなのほしぞら」というブログを書いているMさんが来ていました。HUQさんは福島スターライトフェスティバルでお披露目したRASAを、今回はAさん所有のタカハシEM-200に載せいていて、ちょうど準備しているところでした。やはりEM-200は安定性抜群とのことで、とにかくブレずにピントが合わせられるとおもしろいこと(スターライトフェスティバルで実際に見た方は意味がわかるかも)を言っていました。私も娘と一緒に電視のための機材を準備しはじめました。しばらくすると九州からフェリーに車を乗せて来たYさんが到着し、最後に大阪からKさんが到着して全員集合となりました。HUQさん以外は基本的に初対面ですが、さすがにそこらへんは星仲間。すぐに話が盛り上がり、もう話は尽きることがありません。

私の方の電視の機材は、FS-60CBにASI224MCをつけ、それを壊れて修理したAdvanced VXに載せたものです。なかなか修理後のテストができていなくて、今回はそのテストも兼ねています。軽い鏡筒で負荷をかけずに、精度がどれくらい取れるかのまずは簡易テストです。極軸出しと、初期アラインメントは特に問題なく、自動導入の精度も問題なし。ウォームホイールの当たり具合で精度が出ないかもと言われていたので、一番心配していた追尾精度ですが、電視程度では全く問題ないことがわかりました。これなら撮影も問題ない気がします。そのうちにガイドしながら撮影を試してみようと思います。

機材の準備をしていると、今日はお客さんとおさんどんに徹すると宣言していたAさんが、なんとキムチ鍋の用意をしていてくれました。寒い中、辛い鍋は体も温まり、本当に美味しかったです。娘のNatsuはキムチ鍋は初めてで、普段からキムチ大好き少女なので、めちゃくちゃ美味しいと叫んでいました。

さて、電視にものすごく興味がある人が揃っている場での実際での電視観望ですが、空が暗いせいでしょうかM57やM27はすごく綺麗に色鮮やかに見えます。下の写真は画面をiPhone5Sで撮ったもので、なんの加工もしていない撮って出し画像です。実際の画面の見栄えもかなりこれに近いです。亜鈴の中の構造も結構見えています。

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M27亜鈴状星雲


この画像がわずか口径6cmの望遠鏡でその場で見えるということは、やはり相当インパクトがあるようです。実は私はやはり経験不足で、どんな天体が見栄えがいいかとかは、何かで調べながらでないとよくわからないのですが、HUQさんがいると次はこれがいい、次はこれはどうだと色々教えてくれるので、すごく楽でした。そうやって見たのが、NGC247とNGC253でした。NGC253の方は写真にもとったので載せておきます。横線が入っているのはPCのせいみたいです。HP製ですが、普段使っているMacだとこんなことはないみたいです。

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NGC253。この日初めて見ました。


他にもアンドロメダ銀河や北アメリカ星雲、すばるなどもみました。

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M31アンドロメダ銀河。M110も見えています。


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北アメリカ星雲


アンドロメダは構造までよくわかりますし、北アメリカも形が結構はっきり出ます。すばるは写真に撮り忘れてしまいましたが、青い色はよくわかりますが、分子間雲が刷毛ではいたような様子まではさすがに見ることはできませんでした。他にもスターライトフェスティバルで見た三日月星雲も見てみました。大きさ的にもちょうどいいです。

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井上さんのRASAはさすがに大口径なので、短時間露光でかなり明るく星雲を炙り出せます。α7Sのフルサイズ高感度センサーと相まって、わずか1/4秒毎での更新なので、雲が流れていく様子など、本当にリアルタイム感満載で色付き星雲と合わせて動く様子が見て取れます。

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HUQさんのRASAセット。
α7SをHDMIで出力してモニターで見ています。
上にあるのは撮影用のスマホ。

一方私のシステムはSharpCapでスタックしてノイズを低減させるので、HUQシステムに比べると相当安い機材で、低解像度なのですがそこそこ見える画像を炙り出してしまいます。ただし、スタックするということは、言い換えるとリアルタイム性では完全にRASA+α7Sには負けてしまうということです。結局のところ、感度と解像度(センサー面積)、露出時間(リアルタイム性)、ノイズの全てを満たす機材はなかなか難しくて、RASA+α7Sがかなり近いところをいっているのかと思います。ただ、ノイズはやはり高感度にしている分どうしても多くなるので、もしα7Sにスタック機能を載せることができれば最強のシステムになるのかと思います。ただしこのHUQさんのシステムは誰もが真似をできるというわけではなく、機材の値段やα7Sの改造など敷居が低く無いことは間違い無いでしょう。なので、ASI224MCと小口径の鏡筒で手軽に電視システムを構築するというのは観望会で普及するかという観点から考えると有利なのではと思います。


もう一つ電視で試したのが、Aさんが持っていた焦点距離200mm、F値2.8のCanonEFレンズ、通称「ニーニッパ(カメラに詳しくない私はこの意味が最初理解できませんでした)」です。これをZWOが出しているASIカメラに取り付けることができるアダプターを使って ASI224MCに取り付けてみました。昔のレンズということで、少し色収差があるのではないかと言っていましたが、多少恒星が滲む程度で、十分に明るく鏡筒がわりに気軽に使える電視システムになりそうです。FS-60CB+0.5倍レデューサよりも2段階くらい明るいでしょうか。値段も中古なら数万円だそうです。以前紹介したCelestronのTravel Scope 70の代わりに使ってもいいのかもしれません。このレンズで映した馬頭星雲と燃える木です。

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Aさんのカメラレンズで映した馬頭星雲と燃える木。


星像が少し大きくなってしまっていますが、十分に使えると思います。


途中、Natsuのギター演奏でスピッツのチェリーを歌い、空が曇ってしまって、まったりモードで椅子に座って円になって話し込んだり、YさんのFSQ-106で眼視で見るオリオン大星雲と電視を見比べたりなど、ものすごく楽しく濃い時間を過ごすことができました。

Kさんは初めてまだ2年くらいで、星暦は私と同じようなもの。ついでに年齢も同じでした。すごく真面目で、今回も一人黙々と撮影をしていました。ダークやフラット処理など、いろいろ話しました。エンジニアとのことで、いろいろ自分で試しながらやるタイプのようで、気が合いそうです。画像処理の議論をもっとしてみたいです。

Yさんは少年時代の話とか、天文リフレクションズの話とか、いろいろ聞くことができました。Yさんの顔は写真では見たことがあったのですが、星大好き少年がそのまま大人になったような、イメージ通りの方でした。今では天文リフレクションズが本職ということで、本当に好きなことに人生をかけるすごい人です。

Mさんは用事があるとかで先に帰ってしまったのですが、「くわなのほしぞら」というブログをやっていると後で聞きました。星を始めた頃から読んでいたブログの一つで、いろいろ勉強させていただいたブログです。もっとお話ししたかったです。

Aさんは実はSNSで名前だけは知っていて、後から聞いたら今年の原村で電視観望を見てくれていて、しかも議論になった時に、今でもはっきり覚えている助け舟を出してくれた方でした。なので実は初対面ではないのですが、暗い中でのことなので顔は今回初めて見ることができました。今回こんな素晴らしい企画を立ててくれて、どうもありがとうございました。

HUQさんはRASAを見ても分かる通り言わずと知れた変な人で、いろんなことを試すとてつもなく面白い人です。電視のアイデアしかり、この人から学んだことは数知れずです。

まったりモードが続き、0時近くに風が強くなってきたところで退散。帰りに松坂のファミレスに寄って、やっと明るいところで皆さんの顔を見ることができました。ファミレスでももちろん星の話で盛り上がるのですが、今回あまりに濃いメンバーばかりで、娘のNatsuは少し引いていました。Kさんと私を除いてみんな天文少年の思い出があるくらい昔から星をしているのですが、意外なことに途中結構長いこと星をやめていて、何年か前に復帰したという人が多いこと。Kさんも私も合わせて、ちょっと前はあまり星に興味がなかったことでした。こんな人たちが意外に新しいことをやりたがるのかもしれません。

ファミレスも午前2時に閉店で追い出されて、それぞれ帰路につきました。名古屋の実家に着いた時には午前4時。そのまま寝てしまいました。

次の日は朝からNatsuの買い物に付き合い、午後1時の開店と同時くらいにSCOPIOに顔を出しました。壊れたAdvanced VXの話で店長さんと盛り上がりました。天頂プリズムと、正立プリズム、微動ハンドルなどのアクセサリを買い足し、お店に来ていたカップルのお客さんが星を始めるとのことで、いろいろ話して盛り上がりました。初心者は予算の限りもあるので、やはりポルタとかになりそうです。WideBino28が置いてあったので、それも進めておきましたが、本当は赤道儀付きをお勧めしたかったです。帰りの車の中で、「もし最初に買ったのがポルタだったらこんなに続かなかったんだろうね」と、娘と話していました。

寝不足だったので実家で一寝入りして、夕方にいつもいくステーキ屋さんで300gのステーキを食べて、富山まで帰りました。

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途中、飛騨コスモス天文台に寄っていったら、少し雪が積もっていました。少し曇っていましたが、寒い中少しだけ見ていた星がとても綺麗でした。

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