ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ:場所 > 自宅

夏至の次の日でとても日が長いです。梅雨なのに空は晴れ渡り週末の金曜ということもあり絶好の星見日和なのですが、夕暮れ時に金星と月と木星だけが見えていてあまりに空が綺麗なので、椅子に座って何の機材も出さずに暗くなるまで庭でずっと空を見ていました。たまにはあくせくせずに星を見るのも、何とも贅沢でいいものです。

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全く気合が入っていないのでスマホで一枚どりです。


何でこんなことを書くかというと、CGEM IIが重いのです。玄関に三脚と赤道儀本体を組んであって、頑張れば何とか一体でそのまま運べる重さ。これ以上重ければ三脚と本体を外して持ち歩くのですが、何とか持ててしまうのが問題です。歩く距離はたかだか10mも無いくらいですが、ここ最近しょっちゅう出し入れしてると色々無理が出て来ます。腕が痛くて腰が痛い。そんなわけで今日はなぜか赤道儀を見て疲れてしまったというわけです。

暗くなって家に戻る頃には薄曇り。このブログを書いている途中にさっき見たらかなりの雲で、ああ今日は撮影できないから仕方ないやと、なぜかホッとしている自分がいます。とても微妙な罪悪感です。


さて、昨晩撮影した木星です。224MCでのRGBと290MMのLを1ショットづつだけ撮って雲で撤収。なぜかLは未だにうまく出ません。今日もRGBだけでの処理です。

2018-06-21-1253_5-RGB_lapl6_ap93_RS

これも途中雲で暗くなったので、2400フレームから半分の1200フレームくらいを処理しただけです。光軸も再度いじりました。まだ多少変わるかもしれませんが、これ以上劇的に良くなることはなさそうです。それでも大赤斑が写っているものでは、これまでではベストかもしれません。

だめだ、なぜか気合が入らないので今日はもう寝ます。

今年のゴールデンウィークは忙しかったり天気が悪かったりで、あまりアクティブな星活動はできなかったのですが、最終日の5月6日にこのブログが縁で知り合ったY君を自宅に招き、いつものM家の子3人とご両親、うちの家族4人の総勢10人で、庭にタープを張り半分キャンプ気分で集まりました。最初観望会をと思っていたのですが、準備の時から雲がかかって途中で雨も降ってきたので、何も見えなかったのですが、星仲間の楽しい集まりとなりました。


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今回の集まりは元々はY君がTwitterで「ほしぞloveログの管理人さん富山在住であることを今知った」とつぶやいたのが始まりでした。「もしかして近くの方ですか?」と返したあと、Twitterの過去投稿を見てよくよく聞いてみると、今年から社会人一年生でなんと富山に赴任とのこと。せっかくなので天文談義でもと思い誘ったのですが、ちょうど子供達から見たらお兄さんのような年齢なので、色々親の世代だと(星関係に限らず)話せないことも盛り上がってくれるかなとかいう思惑もありました。Y君は来てそうそう、M家のK君の初代ポラリスの赤道儀の不具合を一緒に直すなど、どちらかというと機材屋さんとのことでとても頼もしいです。さらには子供達のカレー作りの総監督など、面倒見もよくとても助かりました。

Y君はSKY90+90S使いで、なんでも90S赤道儀はお父さんが使っていたものを譲り受けたそうです。天文機材は長生きで、親子で機材を引き継ぐことができるというのは、趣味としては珍しいのではないかと思います。前日まで実家の関東に戻っていて、大学の観望会にもOBとして参加していたそうで、学生の中でも非常に熱心な天文マニアだったのかと思います。車がまだないということで、あまり富山の星空はまだ見ていないみたいですが、新しい仕事に慣れて車を手に入れたらぜひ富山の空を楽しんでもらいたいと思います。車で数十分走るだけで、かなりの空に出会うことができるはずです。

さて夜のメニューですが、Y君始め子供達で作ったカレーを中心に、M家で作ってきてくれたサラダ、Costcoで買って来たチキンの丸焼きやピザです。最初子供達はござを引いてそこで食べていたのですが、途中からの雨でみんなタープの中に入って来ました。うちはCostco大好きで、これも以前Costcoで買った大きめのタープなので、10人でも余裕で入ることができます。みんなお腹いっぱになると、焚いてあった火のそばに行き恒例のマシュマロ焼きです。雨で火が消えないか心配でしたが、結構長い時間燃やしていたので大丈夫だったみたいです。花火も少しやりました。残念ながらこの日は空は冴えなかったですが、楽しい1日となりました。


子供達は学校ではネットで知り合った人と実際に会ってはいけませんと教えられているそうですが、またもや親がそれを破ってしまいました。でも星好きに悪い人はいません。変な人はたくさんいますが。

Y君、これからも富山で星を楽しみましょう。


志摩でご一緒したAさんが自宅に遊びに来ました。これまで観望会で星が好きな子供がくることはよくあったのですが、よく考えたら星で知り合った仲間が自宅に遊びにくるのは初めてかもしれません。

写真も好きだという長野のAさんは、撮影旅行で今福井なのですがという連絡が金曜にありました。福井、能登半島と回って、富山に寄ってくれたみたいです。大雪の中心配だったのですが、土曜日夕方に無事に富山に到着しました。 

自宅では機材を見たり、お決まりの星談義で盛り上がって、時間はあっという間に過ぎます。外はまだ雪で道路も厳しそうなので、外食は諦めて夕食は家でキムチ鍋。もともとうちではキムチを食べる習慣はあまりなかったのですが、志摩でAさんにチゲ鍋を作ってもらってからキムチの美味しさに目覚めて、ちょくちょくキムチ鍋を食べるようになりました。特に娘のNatsuはキムチ大好きっ子なのですが、下のSukeは辛くて食べれないため、今回はキムチはお好みで後入れです。でも後半からSukeもちょっと食べれるようになり、キムチを鍋に入れて煮込んで食べることができましたが、意外や意外、後入れの方がキムチが冷たくてシャリシャリして美味しかったりしました。

外は雪は止んでいたのですが、一面曇り空で撮影とかは流石に無理です。なので夜は画像処理で星マスクの練習でもやろうとか喋っていたのですが、Aさんが子供に付き合ってくれてトランプやらオセロやらで、あっという間に時間が過ぎてしまいました。もともと五箇山か白川郷に夜からライトアップが終わった合掌造りの撮影に行こうと考えていたみたいなのですが、結局夜遅くなってしまい泊まって行くことに。ただ、冬場で自宅に布団が余っていないので、結局持参した寝袋で寝てもらってしうことになってしまい申し訳なかったです。 

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かまくら作りに精を出すAさんと子供二人。私はサボってブログ書きに。

昨日の晩のゲームに続き、朝起きても子供二人のかまくら作りに付き合ってもらい、逆にすっかりお世話になってしまいました。今朝は富山にしては珍しく気温がかなり低くて、雪が固まらないのでバケツで水をかけていました。出来上がったかまくらは5人は入れる大きなもの。Aさんお疲れ様でした。

目的の画像処理もできなかったのですが、来月に八ヶ岳でまたお会いする予定なのでまあいいかと。初めての星仲間のお泊まりでしたが、改めて考えると星を始めてから1年半くらいで新しい知り合いが物凄く増えました。この歳になると仕事を変わるでもしない限りなかなか知り合いは増えないのですが、同じ趣味だと盛り上がってすぐに友人になれるので、新しい趣味というのもいいものだと実感しています。


 

やっと秋らしくなってきて天気がいいので、もう先週になりますが、2017/9/24に撮影を敢行しました。

この日は外でバーベキューをしていて、実は途中結構雲があったので、次の日が仕事なこともあり、雲の間に電視でも気楽に思っていたのですが、どんどん雲がなくなってきてあわてて21時頃から準備を始めました。ターゲットもあまり決めていなかったのですが、ギャラリーに飾りたいこともあり、もう少し星雲の種類を増やしたくて、これまで撮ったことのない白鳥座の三日月星雲に決めました。


今回の反省です。
  • ガイド用のカメラを普段使っているASI224MCからピクセルサイズが小さいASI178MCに変えてみました。224MCの方を電視に使いたかったのもあるのですが、もちろん精度が良くなると思ってピクセルサイズが小さい方にしてみたのです。ですが、やはりパラメーターの合わせこみが十分でなく、おそらく感度不足によるターゲット星の位置精度が悪いこと、フィードバックゲインの調整が不十分で、ややオーバーダンピング気味になっていたことなどで、結局精度は悪化しました。次の極軸も原因ですが、丁寧な合わせこみが必須と実感しました。
  • ガイドがあるからいいやと思って、極軸は極軸望遠鏡のみで結構適当に撮ったのですが、これが原因で赤経の一方向のみにずっと星が移動し続けていて、ピリオディックモーションと相まって、ちょうど同位相で動くときにすごく動き、ガイドが追いつけなくて星像が流れるということが起きました。逆位相の時はうまく打ち消しあってまともな星像になります。結局半分くらいが流れて使えなかったので、極軸はやはりきちんと取るべきだと反省しました。普段Sharpcapで1分くらいまで合わせ込むのが結構重要だったようです。
  • 時間がなかったので、構図が少し甘かったです。三日月星雲が少し左に寄ってしまいました。

いかに準備を手際よく済ませて、かつ精度を出すというのが今後の課題になってくる気がしました。この観点から考えて、今回良かった点は、
  • FS-60Qに変更してEOS 60Dを取り付けてピントを合わせてから、一度も外していないためピントが固定されていていちいち合わせ直す必要がないことです。これは時間短縮に大きく繋がるので、カメラを装着したまましまえて、なおかつ車のトランクにもコンパクトに入るケースが欲しくなってきました。
  • 撮影中に眠っておいて、目が覚めた際にその都度切り替えたので、ダークやフラットもフルで撮ることができ、かつ十分な睡眠時間が確保できました。フラットは今回も
  • 自宅の庭の場合、FS-60QだとISO3200で120秒でヒストグラムのピークがほぼ半分くらいまできます。ここを標準にするとダークフレームや上手く行くとフラットフレームも溜め込んで使い回すことができるかもしれません。自宅撮影の場合は撮影場所もマーカーを置いて固定してしまう方がいいのかもしれません。

実際に画像処理をしてみると、2分間露光をわずか19枚しか使うことができず、細部も出ずにノイジーと厳しい結果となりました。ほとんど価値なしです。一応反省の意味を込めて載せておきます。

「NGC6888 三日月星雲」

NGC6888_120s_3200iso_+23c_20170924-22h11m_x20_di_ps_a

富山県富山市, 2017年9月24日22時14分
FS-60Q + Advanced VX赤道儀
EOS 60D(新改造, ISO3200, RAW), 露出2分x20枚 総露出40分, dark, flat処理
f50mm+ASI224MC +PHD2による自動ガイド
Steller Image 8、Photoshop CC + Nik collectionで画像処理


やはりこのような淡い天体は、自宅のような光害の酷いところでは難しいようです。少なくとももっと時間をかける必要がありそうです。この日のいろいろな反省点もあり、次の日はもう少し撮影に時間をかけることができました。これは次の記事に書きます。

バーベキューの時の写真と、電視でのM27の画像をそのまま撮影したものも載せておきます。

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台風一過の2017/9/18、透明度に期待して撮影を始めました。次の日仕事なので、遠出はせずに自宅での撮影です。途中までは良かったのですが、結局雲が出て来てあえなく断念。撮影時間は2分x12枚のわずか24分。そのため頑張って処理をしてもさすがにこれくらいが限界です。


「網状星雲」

VELI_120s_3200iso_+25c_20170918203232_x12_digi_ps_level_photo

富山県富山市, 2017年9月18日20時34分
FS-60Q + Advanced VX赤道儀
EOS 60D(新改造, ISO3200, RAW), 露出2分x12枚 総露出24分
f50mm+ASI224MC +PHD2による自動ガイド
Steller Image 8、Photoshop CC + Nik collectionで画像処理


輝度の高いところは出ていますが、淡いところはほとんど出ていません。またノイジーなのも否めません。

先日の北アメリカ星雲はFS-60CBにフラットナーをつけてf=370mmの広角で撮ったのですが、どうしても周辺が流れてしまいました。そのため今回はFS-60Qに戻してf=600mmの多少狭い範囲で撮影しているのですが、やはり周辺は流れません。やはりFS-60Qにするためのエクステンダーの性能がいいのでしょう。実質3枚玉になるようなものです。この結果は「デジタル点写真のための天体望遠鏡ガイド」のスポットダイヤグラムで見比べたとおりなのかと思います。

でも網状星雲は全体像を見るためにも、もう少し広角で撮りたいというのもまた事実です。FacebookでHUQさんからモザイクを勧められました。もう少しいろんなものを撮ってからと思っていますが、少しモザイクにも手を出したくなってきました。

さすがに今回の写真は撮影時間が足りていないので、そのうちにリベンジしたいと思います。
 

ついに念願の自宅ギャラリーができました。といっても家の奥の方の、トイレの隣の寝室手前の廊下です。誰かお客さんが来たときに、トイレに行くついでに気づいてもらえると嬉しいです。

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最近富山市天文台で行われた県天の写真展のために提出していた4枚の写真と額がやっと返ってきました。この写真は天文台での写真展の後、富山市ガラス美術館、黒部市科学館イオンモール砺波店などでも展示されました。まだまだ満足のいくものからは程遠いので、恥ずかしいこともあるのですが、それでもこの趣味を続けていく上でとても大きな励みになりました。

昔買ったピクチャーレールを頑張って廊下の上の方に取り付けて、ピクチャーワイヤーで吊るしたので、結構というか、思った以上に様(さま)になっています。この4枚をとりあえず自宅ギャラリーに飾ってみたわけですが、こうやって飾ると写真の出来以上にかっこよく見えてしまいます。やっとできた自分のスペースですが、早速妻が自分のものも飾りたいと言い出しました。でもこの場所は死守するつもりです。
 
スペースは限られているので、写真は時々入れ替えて楽しみます。またキタムラに行って印刷してこようっと。 

CANPから帰って、いろいろ忙しくて画像処理が追いついていませんでした。やっとCANP前の2016年6月14日、実はこの日は誕生日だったのですが、かなりシーイングがよさそうなのと、大赤班が21時ころから現れるので、前回と同じくC8での撮影となりました。

前回からの進展ですが、これまで撮影時にDebayerをしていたのでSERファイルを8bitでしか保存していなかったのを、Debayerを解いて16bitのオプションにきちんとチェックを入れたとです。これが結果にどのくらい影響があるかは後日検証するとして、とりあえず今回まずは16bitで撮影することができました。

実際の撮影は3倍バローで5000フレームを4本、その後5倍バローで4本撮りました。まだHDDの容量が余っていたので、大赤班の移動を見るために5分くらいおきにあと7本撮ったのですが、徐々にシーイングが悪くなっていったように思います。

シーイングに関しては、最初はピント合わせで衛星を使っていたのですが、その衛星も徐々に見えにくくなっていったのと、大赤班もそれに伴って動画で確認しにくくなってきたので、1時間くらいの間にシーイングは結構変わっていったことになります。

画像処理を試したのですが、結局後半の方が5倍バローで画素が細かいだろうことと、大赤斑がより真ん中に来ていたので、こちらを処理することにしました。しかしながらかなりノイジーだったので、後半の11枚をWiJUPOSで全て使って一枚の画像にしました。そのため端のほうのクオリティーが落ちてがしまっています。


2017-06-14-1249_0-RGB3_cut


富山県富山市 2017/6/14 21:33:09

C8 + Explore Scientific x5 barlow lense + ASI224MC + Advanced VX


F50, f=10000mm, Shutter 5ms, fps79, gain 480, 3000/10000frames x 11sets


やっと念願の大赤班を取ることができました。シーイングはよかったのですが、処理をするとあまり大したことはなかったのが少し残念です。

先日の木星画像をFacebookのデジタル天体写真グループに投げたところ、いくつかのコメントをいただき、とくにベテランの方から具体的な数値とともにアドバイスをいただきました。まとめておくと
  • 200秒は長い。自転でブレる可能性がある。120秒くらいまでならAutoStakkertでアラインしてくれるはず。
  • シャッター速度は5msから10msでいい(思ったより早いです)。
  • C8の場合、ゲイン350くらい、ガンマ40くらいで撮ることが多い。
  • スタック時は端はアラインメントポイントに入れていない。
  • スタックするのは気流が悪いと40%、下手したら30%の時もある。

これらのアドバイスをもとに、昨晩2016/6/8の曇りの晴れ間に撮影してみました。
  1. C8で3倍のCelestronのバロー(前回は5倍)にASI224MC
  2. FireCaptureでシャッター5ms(前回は10msと20ms)、ROI600x600で、平均で102FPS(前回は80-50FPSくらい)、Gain450(アドバイスでは350くらいでしたがこれだと暗すぎました。前回は400ちょいでした)、ガンマは結局オフにして、5000フレームを5本(前回は4本)です。撮影時間はそれぞれ50秒ほど(前回は100秒と200秒)になります。
  3. その結果をAutoStakkert3で上位40%分(前回は50%)を3倍のdrizzleでスタック。
  4. RegistaxでWavelet変換。
  5. WinJUPOSで5枚(前回は4枚)重ねる。
ということをしました。前回WinJUPOSまで持っていった場合との違いを赤で書いておきました。

結果ですが、以下のようになりました。

2017-06-08-1241_5-RGB2

結論としては、ほとんど変わらないか、もしくは少し悪いくらいかもしれません。それでもアドバイス頂いた方向性は正しいと思います。悪かった原因はだいたいわかっています。
  • C8の副鏡の調整不足が第一。
  • 出してすぐに撮影したので、筒内気流が収まっていなかった可能性が高い。
  • トータル時間は以前の方が長い。
  • Registaxの合わせこみが不足、または1本目の動画に合わせたWaveletが2本目以降にあっていない。
  • Photoshopでの最終処理で多少劣った。
などです。動画を見る限り、シーイングは良くはないですが、先日と比べてそれほど悪いこともないと思います。曇りで大赤斑もないことはわかっていたので、もともと撮影は考えていませんでしたが、晴れてきたら、いてもたってもいられなくなって撮影したので、あせっていました。やはり少しマシな日にまずは落ち着いてやろうと思います。しかも途中でPCのバッテリーが無くなるなど、結構イマイチな日でした。やっぱりドームとはいかないまでも、ベランダとかに常駐させて、電源とかの心配をせずに撮影できる環境が欲しくなってしまいます。

あと、この日気づいたことですが、雲がなくなってきて時間がもったいなかったので、極軸望遠鏡とファインダーで導入しました。電子極軸や自動導入を全く使っていないという意味です。もちろん自動追尾はしていますが、それでも準備時間が圧倒的に短く、アナログをバカにしてはダメだと改めて思いました。特に最近FS-60Qでファインダーを取っ払ってしまっていて、ファインダーそのものを使う機会が減っていたので、改めてファインダーでの両目導入の手軽さを実感しました。


ここ最近ずっと惑星なのですが、これがまた結構面白くなってきました。手持ちの機器でとりあえず試したいことが出てきています。
  • ADCをつかった土星の撮影のリベンジ
  • MagicLanternでの惑星撮影
  • ASI178MCでの月の撮影(次の日の2017/6/9に試しました。)
今晩は満月なので、天気が良ければまずは月でしょうか。


日曜夕方、夕飯を外食で済ませた後、立山が綺麗に見えていたので空の透明度も悪く無いと思い、近所の子供達を集めて今年初の自宅観望会を開きました。

機材ですが、双眼鏡とSCOPETECHは子供達に解放して勝手に色々見てもらい、FS-60CBはC8の上に子亀状態で乗せて電視、C8は眼視とフル稼働に近い状態です。

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一番星が出てまだ暗くなりきる前、知り合いの近所の子供が3人おばあちゃんに連れられてやってきました。今日は三日月の1日前、まだ細い月が夕方の西の空に綺麗に輝きます。SCOPETECHは子供でも簡単に導入ができるので大人気です。C8は焦点距離が長いのでかなり拡大してクレーターを見ます。電視では露光時間を延ばしていくと地球照はおろか、クレーターまではっきりと見ることができます。眼視との比較が面白く、目で見えない月の影の部分が見えるのにみんな驚いていました。

その後は空高く上がっている木星です。焦点距離2000mmのC8に13mmのアイピースをつけて150倍くらいで見ると木星の縞がよく見えます。衛星も4つ綺麗に見えます。

私が導入している間に、子供達は勝手にシートとマットレスを持ってきて、布団をかけてみんなでくるまって寝っころびながら騒いでいます。その間に今度は電視でM57を入れます。子供達の反応はイマイチでしたが、おばあちゃんがWideBinoでこと座の形を認識して、iPadのプラネタリウムソフトと比べていました。M57の位置と大きさが少し実感できたみたいでした。

そのあとは星座教室。みんな寝っころびながら木星とスピカの比較に始まり、北斗七星から春の大曲線、うしかい座、からす座、しし座、さそり座、こと座とたどって、夏の大三角はまだベガしか見えないねと言っておしまいです。

その頃になると月がちょうど屋根に沈んでいく頃になり、なんで月が動くのとか、地球が動いているのとか、月を見ながら子供ながらに色々考えているみたいでした。月が沈んだ午後9時に頃には第一部が終了となりました。実は最後に土星を見ようとしたのですが、まだ近所の木に遮られて見ることができませんでした。みんなでおやつを食べたあと、3人の子たちはまたおばあちゃんに連れられて帰っていきました。うちの子も眠いと言い出して、布団とともに家の中に入っていきました。

ところがそれから数分後に、別の知り合いの子がお母さんに連れられてやってきました。せっかくなので第二部を開催です。第二部には妻も家から出てきてお母さんどうしておしゃべりタイムが始まります。木星を見て、同じような星座解説をして、最後に今度は土星もきちんと見ることができました。土星の輪は初めて見るらしく、とても喜んでいました。午後10時前にやはりその子が眠いと言って帰って行きました。

こじんまりした観望会でしたが、こうやって近所の子に星を見せてやるのも楽しいものです。



3月3日、やっと満足いくくらい、夜が晴れました。久しぶりの撮影で、かつ久しぶりのブログ記事更新です。

これまでも何度か多少いい天気の時もあったのですが、一部しか星が見えていなかったり、晴れていても満月に近かったり、晴れている日に限って出張で富山にいなかったり、ずっと曇りで寝る時間になって空を見たら晴れているのに気付いたのに次の日仕事で泣く泣くあきらめたりと、ここ2か月近く全く成果がなかったので、一晩中撮影できたのは本当に久しぶりです。

実は何日か前、夜中の1時半ころに目が覚めると星が出ていたので、そこからSWATで撮影しようとしたのですが、空はすっかり春の星座で、戸惑ってしまい極軸合わせと導入で最後までうまくいかず薄明で終了となりました。その時狙っていたのが乙女座の「マルカリアンの銀河鎖」と呼ばれている、たくさんの銀河が連なっている、いわば銀河で作る星座ともいえるものです。初めての春の星座なので、当然撮影も初めてで、というより、乙女座付近にたくさん銀河があるのは聞いていたのですが、実際のマルカリアンの銀河鎖という名前を知ったのは星座の本を買ったつい最近なので、SWATのマニュアル導入では私の腕では全く歯が立ちません。どこを見ているのか目印の星がないので暗くて全くわからないのです。ガイド鏡のレンズを短い焦点距離のものに代えたりして試しているうちに時間切れで、気づくと薄明の中夏の星座が出始めていました。


1. バラ星雲

昨晩はそんな中でのリベンジです。天気が良かったので夕方からはりきって自宅の庭で準備を準備を始めました。

機材はいつもの通りFS-60Q (f=600mm)、今回は導入で失敗しないように、安全策でSWATではなくAdvenced VXの自動導入を使うことにします。カメラはEOS 60Dを天体用改造したもの。ガイドはASI224MCに200mmのレンズを取り付けたものに、ソフトはPHD2を使っています。カメラ撮影補助のソフトにはBackyardEOSを使っています。

この日は月齢4日で大した明るさでもないですが、夜11時近くまで月が出ているのと、この季節だと乙女座が昇ってくるまで時間があるので、練習がてら前回不満があったバラ星雲で撮影を試しました。前回の撮影からの改良点は
  • ピント調整が減速機のおかげで7倍程度細かく合わせられるようになった。
  • 望遠鏡の固定が、ピント調整の時はスムーズに、固定時はより強固に固定できるようにした。
  • これまで50mmの短焦点レンズだったガイドレンズを交換した。その時使った娘のレンズをガイドレンズとして借りっぱなしにするのは流石に気がひけるので55mm-200mmのCanonのズームレンズを4000円台で見つけたので、ファインダーとガイドがある程度両立でき、かつガイドの精度が上がった。
  • リモートスティックPCのネットワークが安定になったので、自宅の温かい部屋の中からでも外の望遠鏡の付近に行っても快適に操作ができる。
バラ星雲でこれらの効果を確かめ、撮って出し画像でも星像が格段にシャープになっていることがわかりました。撮影時間ですが、前回画像処理に回したのは結局40分ほどでしたが、今回は2時間ほどは取れたのでこちらは期待できそうです。ただ、月明かりがあったのと、自宅での撮影なので、色は前回ほどはでないかもしれません。

FS-60Q (f=600mm)、 EOS60D改、iso3200、120秒の撮って出しjpgです。

ROSE_LIGHT_120s_3200iso_+12c_20170303-22h32m38s767ms

自宅、月明かりの悪条件ですが、うっすらとバラの形は見えています。前回の画像処理前の撮って出し画像と比べてもシャープさは格段に上がっているのがわかります。というより、いかに前回のがピンボケだったか、反省しきりです。こんなのを天文台の写真展に出したかと思うととても恥ずかしいです。今回の処理がうまくいったら入れ替えでしょうか。



1. マルカリアンの銀河鎖

こちらは多数の銀河という、完全に初挑戦の種類の天体です。焦点距離600mmとAPS-Cカメラで結構いい具合の範囲になります。最近構図の確認はStellariumに頼りきっています。手持ちのカメラやレンズ、レデューサーやバローなどを登録でき、どのくらいの範囲が見えるかがすぐにわかります。惜しむらくは、その構図を回転方向に調整しにくということ。デフォルトでは表示している画面に対して水平か、上が北になるかです。

さすがにAdvanced VXの自動導入は楽で、SWATでの苦労はなんだったんだというくらい簡単に導入できました。FS-60Q (f=600mm)、 EOS60D改、iso3200、240秒での撮って出しjpgを載せますが、これだけでも結構銀河の形が見えてしまっています。画像処理が楽しみです。

MARKARIAN_LIGHT_240s_3200iso_+12c_20170304-01h32m26s538ms_a


ただ、結構な率で星像が流れてしまっています。4分で50枚ほど撮ったのですが、下手すると2割くらいしか使えないかもしれません。ガイドは200mmなのですが、RMSで0.4-0.5ピクセルくらいなのであまりいいわけではありません。ピークは時として大きく揺れます。ずれは主に赤緯方向です。風のせいかと思っていますが、ちょっと謎です。


ところで、日本語でなぜ「マルカリア”ン”の銀河鎖」と言うのかと思っていました。「マルカリアン銀河鎖」か「マルカリアの銀河鎖」が正しいのかと思ってしまっていたのですが、英語名がMarkarian's chainなんですね。マルカリアさんではなくマルカリアンさんが見つけたというわけです。



今回の反省点は

  • ASI224MCが何度か認識されないことがありました。ケーブルを入れ替えたり、ドライバーも入れ替えたりしたのですが、そういった問題ではなく、不安定な様子です。結局何度かのPCのリブートで解決しました。
  • 小型無線LAN親機のSSIDのIPが169.254.113.86にどうしても固定されてしまう。iPadのWi-Fiを静的アドレスにして、169.254.113.XXなどの同じセグメントにして、host名でアクセスすることでやっとアクセスできました。この際、DHCPは親機がルーターの機能を持っていないので当然働かず、IPを直接指定しても接続できませんでした。要調査です。
  • 星が徐々にずれていく現象が見られました。ガイドのキャリブレーションでやっと気づいたのですが、Advanced VXが立ち上げ時追尾モードになっていない場合があります。あらわにトラックレートを恒星と指定してやればいいのですが、これまでもたまにこの現象が現れています。毎回気づくまで時間がかかるので、時間がもったいないです。
  • 今回初めて天頂越えでの連続撮影になりました。天頂を超えると追尾できなくなるようなので、再度天体を導入し、反転させなければなりません。ちょうど仮眠をとろうとしていた直前に流れ出して気づいたので、事なきを得ました。ここまではそれでもまだ良かったのですが、実はカメラの向きも反対になってしまうために、撮影した写真が上下反対になってしまうのです。最初これに気づかず、構図が合わないと悩んで結構時間を食ってしまいました。
  • マルカリアンの銀河鎖ですが、風のせいか、主に赤緯方向に結構ガイドが暴れました。非定期に数秒のスケールで暴れるので風かと思っているのですが、それほど強く吹いてなかった気もしています。ちょっと調査が必要かもしれません。
今回撮った写真は今日これから画像処理をします。どれだけ出てくるか、特にマルカリアンの銀河鎖はこれまで挑戦したことがなかった種類の天体なのでとても楽しみです。(追記: マルカリアンは次の日も撮影を続行しました。)


話は変わりますが、このブログを書いている最中に県天のK会長から電話があり、黒部の科学館で6月頃に天体写真の楽しみとかいうテーマで何人かで講演しないかというお話がありました。まだ初心者で大した経験もなくて、いつもトラブルで困っているのですが、そんな困っていることをネタにでも話せたらなと思います。今からとても楽しみです。

あと、いまさらながらに思うのですが、結局いまだにSWATで撮影に成功していません。もともと海外撮影のために準備しているのですが、なんとかして一つでも成功させないとと思っています。


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