ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ: 場所

時間が少し前後してしまいますが、前回の記事の前日、8月12日(金)の話です。

8月12日は毎年恒例のペルセウス座流星群です。でも今年は満月と重なってしまい、淡い流星を見るのは難しいかもしれません。でも大きな流星も流れることもあるので、運がよければ見えるかもしれません。


飛騨コスモス天文台へ向けて出発

昨年はコロナでダメでしたが、ここ数年は飛騨コスモス天文台でペルセウス座流星群を見ることが多いです。


今年もその予定でしたが、天気予報がイマイチ。それでも一応行きますと連絡し、17時過ぎに出発。機材も気楽なもので、満月でさらに天気が悪そうなので撮影機材はあきらめ、一応電視観望と、子供用にいつものスコープテックの屈折を持っていくだけです。途中これもいつものすき家で牛丼特盛と豚汁を頼み、腹ごしらえして18時前くらいに店をでます。

途中青空も結構見えていたのですが、岐阜に入ることに徐々天気が悪くなり、雨も降ってきました。でも現地に到着する頃には、少し雲も少なくなってきて、一部青空も見えています。


ドーム操作の確認

19時15分頃に到着したでしょうか。現地にはすでにいつものスタッフも来ています。

到着してすぐに、スタッフのSDKさんと約束をしていた、ドームの赤道儀の操作方法を伝えます。SDKさんが以前試したのですが、マニュアル通りに進めても途中でうまくいかなかったとのこと。ステライメージでどのプロトコルで使えばいいか迷ったようです。実は以前、このドームを立ち上げた故Yさんがまだ元気だった時に同じことをたずねられて、一緒に試してミードのLX200モードであることを突き止めたことがあります。同様にしてみたらきちんと動かすことができました。SDKさんにも再び一から操作してもらい、今後もわからなくならないように、きちんとメモを残しておきました。


少ないお客さんとの盛り上がり

外に出ると、南の空と天頂が晴れています。ただしやはり天気は微妙なのでお客さんは少なく、関係者に近い方が二人、あとお客さんと呼べるのは3人の家族と、女性の方一人くらいでした。お客さんが来た頃には再び全面曇り。しばらくすると小雨も降り出してきました。せっかくなので、SDKさんがドームを案内して解説してくれます。

その間、私は雨よけがてらトイレのひさしがある所でスタッフのSKTさんと話し込んでいました。話題はドームの保険についていです。年額でそこそこの金額を払っていて、どうしたらいいかという相談でした。そもそも、何があった時に何に対してどれくらい支払われるかとかわからなかったので、それを確認するのがいいのではという話になりました。ここは特に手作りに近いドームです。保険といってもなかなか直してくれる業者も見つからないかもしれません。製作者に連絡を取るのが一番なのですが、遠方ということもあり頻繁にというわけにはいきません。こういった、今後の管理、保持についても考えていかなければいけません。

ドームからお客さんが出てきましたが、まだ全面曇っています。雨はかなりマシになって、ほとんど降ってませんでした。家族で来ていた方はその時点で帰ろうとしていましたが、少し雲の薄いところが見え、雲の向こうが明るくなってきてたので「もう少し待ってたら、何か見えるかもしれませんよ」とひきとめました。しばらく待つ間、いろいろ話してみました。高山から来ていてお子さんは小学5年生。その子がどうしても参加したいと言うので、親が連れてきたということのようです。流れ星は見たことがあるらしいですが、天の川はあまりはっきり見たことはないようです。

そうこう話しているうちに、月が雲越しに少し見えそうだったので、いつものスコープテックの5cmの屈折を出しました。雲がキワキワで、月よりもすぐ上の土星が見えそうだったので、まずは時間勝負で私が導入してすぐ未見てもらいます。土星を見たのは家族3人ともはじめてで、大喜びでした。特にお父さんが「ウホッ」とか言いながら興奮状態でした。男の子も最初雲越しでくらかったので「細長く見える」とだけ言っていたのですが、そのうち雲も晴れてきて、輪っかがきちんと見えると大興奮。お母さんにも、もう一人来ていた方にも見てもらいました。

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男の子とお父さんには望遠鏡の操作方法と、導入方法を伝えました。男の子はちょっと挑戦してあきらめてしまって、次にお父さんがチャレンジ。お父さんはすぐにコツを掴んで、その後その男の子もすぐに導入までできるようになりました。3年生くらいでもできる子がいるので、5年生だと大抵できるはずです。

次第に雲が晴れる時間も出てきて、月を導入してもらってみてもらったり、そのうち低空に木星が出てくるとそちらも導入してもらい、衛星までばっちり見えて大喜びでした。20mmのアイピースでたかだか40倍でしたが、木星の縞は赤いのが見えました。最初は男の子の方が見え、お父さんはどうしても見えなくてくやしがっていたのですが、さいごにはお父さんも、お母さんも縞まで見えて喜んでいました。今度は自分の望遠鏡を持ってくるそうです。

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あ、恒例のクイズも出しました。いつものとおりで、太陽や月がどちらから昇ってどちらに沈むかから始まり、やはりお父さんもお母さんも含めて月が答えられず。さらに星の動きについても聞きました。その流れで、動かない星のことを聞きました。すぐに男の子が「北極星」と答えてくれたのですが、じゃあなぜ北極星が動かないかという質問には相当頭を使っていたようです。親は流石にすぐに分かったようですが、その子は頭を北極星の方に向けて自分が回転してやっと納得したようです。

8月27日の観望会も来ると言うので、一つ宿題を出しました。惑星の「惑」は「まどう」とよ向けれども、なぜ惑うのかというものです。調べたら色々わかると思います。「チ。」とか読んでもいいですね。月末の観望会で答えを聞くのが楽しみです。

さてさて、今日のメインの流星群でしたが、きていた人の中で一人だけ一つ見えたと言っていて、他の方は全滅でした。晴れている部分が少なかったのと、月も明るかったので仕方なかったかもしれません。


次回は8月末

22時半過ぎになると徐々に曇ってきて、23時前にはすっかり曇って今日はここまでかなと言うことで解散しました。

23時ちょうどくらいには現地を出発し、0時位に自宅に到着。3時頃まで起きていたら、次の日寝坊してしまい、コメダ珈琲に行くことができませんでした。

時系列的には、この後に前回の記事の密会に続きます。 

 

次回の飛騨コスモス天文台の月例観望会は、8月27日です。

恒例の飛騨コスモスの観望会ですが、前回6月はJAPOS出席のために休んでしまったので、2ヶ月ぶりになります。


久しぶりの観望会

2022年7月23日、この日の天気予報は微妙でした。そもそも早くに梅雨明けしたはずなのに、全然晴れてくれないです。予報も晴れか曇りか、時間によってころころ変わり、SCWで見てもそこそこ雲の率が高そうです。でも北の富山よりも南の岐阜の方が少しマシなようで、当日の午後に判断するに、まあ何か見えるのではないかと思い、 準備して出発することにしました。でも撮影までは無理そうなので、観望会用に電視観望セットと、子供への解放用にSCOPETECHの屈折、あとは星座ビノくらいです。

夕方、早めの簡単な食事を自宅でとり、17時40分頃に出発。途中コンビニにより、ここ2ヶ月近く評価していたSV405CCをあぷらなーとさんに送付しました。 ついでに夜食とおやつなど買い込み、富山を後にします。岐阜に入ると途中に青空も見え始めてきて、天気もなんとかなりそうです。

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到着

飛騨コスモス天文台に到着すると、すでにかんたろうさんと、富山県天文学会のHさんが来ていて、機材を展開していました。写真を撮るのを忘れてしまいましたが、かんたろうさんはYさんから譲ってもらった新兵器の45cmのドブソニアンを出しています。一方Hさんも、長いことかんたろうさんから借りていたGP赤道儀をとうとう返却し、なんとSCOPIOで手に入れたという未開封中古のEM200のTEMMA2モデルを設置してます。HさんはさらにFMA180にCeres-Cで電視観望セットも出しています。

程なくして飛騨コスモスの会のスタッフのSDKさんとSTさんが到着です。SDKさんと話すと、ドームで長年使っていた自作の口径250mm、焦点距離3000mmの鏡筒は、返却したとのことです。段ボール箱を組み合わせて箱を作って送ったそうなのですが、重さが70kgほどもあったそうです。

だんだん一番星が出る時間になってきます。STさんがものすごく目がいいことがわかりました。私は全然見えなかったアのですが、STさんはークトゥルス、ベガ、アルタイル、スピカなど次々に見つけていきます。私は途中から星座ビノを使い、やっとSTさんに追いつくことができました。STさんは老眼で遠視だからと言っていましたが、ちょっと羨ましいかもです。


Uranus-C

その後、私も機材を展開し始めます。暗くなり始めでなかなか初期アラインメントのプレートソルブがうまくいきません。そうそう、今日の電視観望では新兵器のIMX-585を搭載したUranos-Cを導入です。

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観望会ついでにいろいろテストしてみようと思っています。

目的は
  • ピクセルサイズが2.9umと小さいが、電視観望で使えるのか?
  • DPS(Dead Pixes Suppressioin)機能がどれくらい効くのか?
  • 1/1.2インチサイズはPlayer Oneのカメラの中でも最大。これでASI294MCにどこまで太刀打ちできるのか?
  • 電視観望で見た画像を保存して画像処理すると、天体写真として成り立たせることはできるか?
などです。この日使うPCにPlayer Oneの最新ドライバーをインストールし、SharpCapで認識して画像が出るところまで自宅で確認しておきました。

鏡筒はいつものFMA135、これにCBPをつけます。ASI294MCがフォーサーズで19.2mm x 13.1mm、Uranus-Cが1/1.2インチで11.2 x 6.3 mmなので、横で1.7倍、縦で2.1倍、面積で約3.5倍とそこそこの差はあります。これとFMA135で大きな北アメリカ星雲やアンドロメダ銀河がどこまで入るのか?分解能は良くなるので、例えばM57がどこまで見えるのかが興味の対象です。


楽しいお客さんとのやりとり

さて、電視観望の結果は後述するとして、うまくいかなかったASTAPでのプレートソルブですが、なぜかAZ-GTiにフィードバックすると星が認識できなくて、フィーバックしないプレートソルブのみだとうまく位置を特定できるような状況でした。もちろん、SharpCap上でのAZ-GTIへの接続はうまくできていて、矢印ボタンで動かすことはできる状況です。その後、SharpCapを立ち上げ直すと、AZ-GTiにフィードバックしてもきちんと星認識をして、ズレを直して、希望方向に向いてくれるようになりました。結局原因は不明ですが、そろそろお客さんも来始めているので、早速M27を導入し見てもらいます。

最初に来てくれたのは家族4人連れ。お父さん、お母さん、保育園の双子?の女の子です。星雲をみて最初「おおー」と言ってくれてたのですが、まだ完全に暗くなっていなかったので、星座ビノで星が増える様子を観察してもらいました。子供用にcokinとNikon、大人用に旧型のWideBinoと笠井の2倍です。子供も含めて、星がたくさん見えることを実感してもらって、さらにSIGHTRONの3倍も投入して、「交換すると見え味が違って面白いですよ」というと、家族間でいろいろ見比べが始まりました。「星座がちょうど入るくらいの星座用の双眼鏡です」と説明して「星座アプリとかで形を見て、それを実際の空でトレースするのも楽しいですよ。ここの空は肉眼でも十分星座が見えますけど、この双眼鏡を使うとさらに細かい星があることもわかります。」などというと、この星座ビノの良さが少しわかっていただけたようでした。

次の家族はお母さんと小さな多分4歳か5歳くらいの女の子と、小学5年生のお姉ちゃん。下の子が「アルデバラン」とか「シリウス」とかいうので、「すごい!よく知ってるね!」とか言ってたのですが、残念ながらこの時期には見えません。どうも昨年この観望会に参加れていて、秋や冬の星座を見て覚えてくれていたようです。「アンタレス!」というので、「あ、それならあそこに見えるさそり座の赤い星だよ」といって、今度はSCOPETECHで見てみようということになりました。お姉ちゃんは5年生ということなので「じゃあ、望遠鏡自分で使ってみようか」と、早速二つ穴での導入の仕方を説明します。勘のいい子で、すぐに2つの穴に導入することができ「じゃあここ覗いてみて」と接眼部を覗いてもらうと「入ってる!」と。ピントを合わせてもらって、妹に「お姉ちゃんが頑張って入れたやつだよ」と言って見てもらいました。

勘の良かった子なので、前回と同じクイズをしてみました。太陽が東から昇り、西へ沈むことはすぐに答えられました。でもやはり月はどちらから昇り、どちらに沈むか答えることができません。一緒にいたお母さんもわからなかったようです。でも5年生なので、地球が回っていることも知っているはずで、そのことを思い出してもらうと、すぐに月がどちらから昇り、どちらに沈むか答えることができ、「じゃああのアンタレスは?」と聞くと、すぐにきちんと「東から登って、西に沈む」と答えることができました。少しきっかけがあると頭の中ですぐに考えることができるようで、勘のいい子です。

お母さんもかなり興味があるようで、前回来たときに地球は銀河の中にあるという話をきいたとのことです。じゃあまたここで問題です。「あちらに見えている天の川の濃いところは、銀河で言うとどの向きでしょうか?」と聞くと、最初はなかなか答えられませんでしたが、冬にも銀河があること、銀河の円盤の中にいること、その円盤の中から見ると天の川が濃い薄いも含めて、全天を一周することなどを説明すると、最後は南の濃く見えている天の川は銀河の中心方向だということを答えることができました。

残念だったことは、私がそのお母さんと話していると、下の子が多分ヤキモチを焼いたと思うのですが「もう帰ろー」とか言い出すのです。「ごめんねー、難しかったねー」と言って謝っておいたのですが、なんかとても可愛かったです。


雲と共に雨が

実は天の川クイズを出していた頃には雲が出てきてしまい、天の川は見えなくなってしまっていたのですが、それどころか、霧雨のようですが明らかに雨が降ってきています。PCなどもあるのと、予報では天気は悪くなる方向だったので、私はそこで機材を撤収しました。

結局電視観望で見せたのはM27だけ、対応した家族も2組だけでした。でもこの時点でもまだ星は見えていて、Hさんもかんたろうさんも多少の雨には負けずに頑張っていました。雨がだんだん強くなってくるとじきに二人もカバーをかぶせたり、撤収したりでここで中止。お客さんも徐々に帰って行きました。

かなり雲で覆われていますが、全く星が見えなくなることなく、それでも霧雨はずっと振り続けています。この辺りはほとんど風はないのですが、おそらく山頂で降っている雨が、強い風にあおられてばらまかれているのではなどとみんなで話していました。

その後、みなさん諦めて機材を車の中に詰め込んで、少し雨も小降りになってきたので、椅子を出してまったりモードで、スタッフのSDKさんと、コーヒーを差し入れてくれたSTさんも交えて話していました。

まあここからなのですが、天文あるあるで徐々に空は快晴に!まずはHさんが我慢しきれずに機材を出し始め撮影を開始。ついでかんたろうさんが最初は120mmの屈折で眼視。私は双眼鏡でかんたろうさんのコーチを受けながら、天の川方向の星雲星団を双眼鏡で追いかけることに。


双眼鏡で見るDSO

途中方向によっては多少曇っていたりで、かんたろうさんのコーチには全然ついて行けずに、結局星座アプリで天体の位置を確かめなが落ち着いて見ることに。

まず、教えてもらったM6、M7両方を視野に入れることができ、次にM8とM20が見え、さらにバンビの横顔も確認、その上のM16、M17まではっきりと見えました。他にも星座アプリで確かめながらNGC系をいくつか見ました。双眼鏡でも明るいDSOなら十分見えるんですよね。これもまた空が暗い飛騨コスモスならではの観望会なのかと思います。

途中、白鳥座の方に移り、双眼鏡で網状星雲の「い」の字の一画目が見えたのは感動でした。残念ながら2画目は淡すぎて私での目では見ることができませんでした。

でも今日はもっと感動したことがあったのです。双眼鏡観察をしばら続けていると、かんたろうさんが「45cm出せば良かった」と悔やんだ声を出しはじめました。あまりの空の良さに、結局再度ドブも組み立てることに。ついでに私も、再度電視観望機材を出して目的のUranus-Cの評価です。


電視観望

この時点で23時半頃、月が出るまで1時間の勝負です。

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まずは最初にお客さんには見せたM27。本当は羽根が出るまでスタック時間を稼ぎたいのですが、数もかせぎたいので1対象あたり5分に限ります。

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1ショットあたりの露光時間は6.4秒ですが、ゲインを失敗して350に抑えてしまいました。ゲインは最大800まで上げることができるのでもう少し攻めてもよかったかもしれません。ASI294MCの最大ゲインが570なので、上げられるゲイン幅が23dB分の14倍くらい大きいことになります。ここら辺も回路関連の技術が上がっているせいでしょうか。また、オフセットも数値だけ見ても500まで上げることができます。実際にオフセットが上がる量も画面を見ているとわかりますが、(実用上はどうあれ)かなり大きなところまで上がるようです。

あと気づいたのが、ノイズが小さいことです!ヒストグラムを見ても、山の幅がかなり小さいです。DPSが効いているのでしょう、ホットピクセルの数もかなり少ないです。でも全くの0ではなくて、いくつか目に止まるくらいは存在しています。


次は北アメリカ星雲。今回は90度回転が合ってなくて、縦横が逆になってしまっていますが、ASI294MCの時にはペリカン星雲も込みで全景を入れてもまだ余裕がありますが、Uranus-Cではちょうど全景がぴったり入るくらいでしょうか。

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同じようにどこまで入るか見ようとして、近くの網状星雲を入れてみましたが、なぜか全く出てきませんでした。位置が間違っていた可能性もありますが、もしかしたら大きすぎて入らなかった?とにかく時間がないのでスキップです。

同じく近くの三日月星雲です。

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この時間、ほぼ天頂に近く経緯台の最も苦手な領域になります。少しの時間での移動に追いつくために、大きな回転が必要になるため、6.4秒毎の露出で星が流れてしまっています。

次は南の天の川を見ようとしたら、いつの間にか雲に覆われています。しかたないので秋のアンドロメダ銀河へ。こちらも大きさの比較がしやすいです。うん、FMA135とUranus-Cだとアンドロメダ銀河は画角的にぴったりですね。

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あとはどこまで分解能があるのか見るためにM57を導入します。ピクセルサイズがASI294MCより1.5分の1くらい小さくなるので、分解能は少しマシになります。それでもジャギーは見えています。
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45cmドブで衝撃的なことが

と、ここらへんで全面が曇ってきました。先のM57は雲の影響もだいぶ受けています。電視観望はこの時点で終了なのですが、実は電視観望の間、ずっとかんたろうさんの叫び声が響いていて、「(何々が)入ったよー」との招集でHさんと私は45cmドブを覗きにいきます。

今回も色々見せてくれました。M13の中心のベンツマーク型の暗黒帯とか、銀河がすぐ隣の恒星のゴーストに見えるのとか、他にも色々見せてくれたはずなのですが、M57のインパクトがありすぎて記憶が飛んでしまっています。

なんと今回M57に明らかに色がついて見えたのです!もちろんすごく淡いのですが、中心付近は青色、外に行くに従って緑色、大外枠の細いラインで少し赤っぽい色も見えていたかもしれません。青と緑については、見間違いとか、錯覚とか、偶然とかいうレベルとは一線を画します。70倍の時には色がよく見え、逆に360倍で大きく見たときには色は認識できませんでした。これは明るさの違いかと考えています。そもそも淡いので、70倍の方がより単位面積当たりの光子として情報が目に入ってくるのでしょう。さらに、後で画像で色を確認すると、中の方が青に近く、外に行くに従って緑、外側が赤なので、見た色と実際に合っています!

ところが、かんたろうさんは色はそこまでではなかったみたいです。多分一つ理由があって、私はずっと電視観望でPCの明るい画面を見ながら、呼ばれるたびにドブのところまで行っていたので、暗順応が全くできてなかったのです。PCの画面を離れてから30秒後くらいにドブを覗いていたとかいう状況でした。そのことを話すと、かんたろうさんもスマホの画面をみて暗順応を崩していましたが、あまり改善はされなかったようです。

とにかく今回、初めて目で見て星雲に色がつきました。これは2016年に星を初めて、6年越しの達成です。もともと、この星雲の色を見たいがために電視観望に走っていたようなものなので、これは私にとってはそうとう大きな出来事です。

輝度の明るい星雲、例えばオリオン大星雲とかも、この暗順応させない方法で一度試してみたいです。


とうとう撤収

午前1時頃には高層の雲が全面にかかってしまい、全体が霞んだ星空になってしまいました。東の方が少し月で明るくなってきた気もします。流石に皆さんそろそろ撤収です。私も電視観望だけだったので、すぐに片付けることができます。かんたろうさんもドブを片付け終わってます。大きさの割に出し入れがかなり早いという印象です。HさんがEM200で新しい機材のせいか、少し時間がかかってきます。私も眠気が出てきて、このままいると寝てしまいそうなので、先に帰宅することにしました。


画像処理

次の日(日曜の今日)、電視観望で5分ライブスタックで保存したM27だけ少し画像処理してみました。といっても処理に掛けた時間は15分ほどで、ライブスタックで保存したFits画像を、PCCで色を補正して、ASでストレッチ、StarNetで恒星と背景を分離して、Photoshopで簡単に仕上げただけです。

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たかだか5分でこれくらいにはなるので、もっと時間をかければさらに見栄えは良くなると思います。

Uranus-Cですが、心配していたピクセルサイズの小ささは電視観望でも大した問題ではないようで、十分に天体を見ることも、ある程度の観賞用の画像にすることもできそうです。というか、ノイズも小さいし、感度も悪くないし、センサー面積もそこそこ、DPSでホットピクセルも少なく、かなり使い勝手の良いカメラだと思います。Player Oneの中でもセンサー面積だけ見たら電視観望に最も向いていると言えますし、ASI294MCと比べてもホットピクセルが少ないのは明らかに利点になります。値段的には税込みで6.5万円程度。ASI294MCが税込みで10万ちょいなので、値段的にも少し差があります。

前回のSV405CCもそうでしたが、2017年に発売されたASI294MCが長いこと築いていた電視観望ベストカメラの牙城も、少しづつというか、やっと崩れ始めてきた気がします。


まとめ

天気が微妙な観望会でしたが、それでも最初の1−2時間はお客さんも星を楽しめましたし、小雨の後の快晴では双眼鏡でのDSOや、45cmのM57で色がつくなど、かなりインパクトが大きかったです。目的のUranus-Cの電視観望も時間はあまり掛けられなかったですが、ほとんどの目的は達成できました。ずっと思い出に残るような、ある意味とても感慨深い観望会になりました。

初日からの続きです。




起床後の太陽

星の村天文台星まつりの2日目、土曜日の朝。昨晩寝たのが午前2時近くでしたが、7時半頃には目が覚めました。雲もありましたが、晴れ間もかなりあり、駐車場で太陽望遠鏡をセットし始めます。赤道儀はCGEM II、そこにいつものPSTにC8をつけます。いや、今回の場合はPSTにC8をつけたと言った方がいいでしょうか。PSTを持っている方も多く、その改造に注目してくれます。

機材のセットアップを終え、PCを出したり初期アラインメントの晴れ待ちの間に、さすがは星まつり会場、かなりの興味を引いたようで、次々と話しかけられます。

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例えば初期アラインメントで対物側のシュミット補正版の明るいスポットを見ながら、スポットが真ん中に行く様子を見せ、画角的にもカメラに太陽がきちんと入ることをわかってもらったりしました。

プロミネンスも大きく迫力があるものが出てましたし、黒点も2箇所、はっきりと見えるものが出ていました。今回は太陽撮影ではなく、ある意味太陽を電視観望で見てもらうことを目的としました。なので撮影した画像はないのですが、リアルタイムで見るだけでも解像度が半端ないことは皆さん皆さんよく理解してもらえたようです。

そもそも、こんな魔改造機に注目する人は、ほとんどPSTを自分で持っている人なのです。中には2つ持っているという人もいました。しかもかなりの人が、最近よく見えなくなってきてあまり使ってなと言うのです。初期のものは対物レンズについているコーティングがERFを兼ねていて、そこが経年劣化でダメになることが多かったりします。オリジナルのPSTは口径4cmで、これが5倍の20cmになったC8になるとさすがに分解能は相当違い、画像処理をする以前のPCのリアルタイム画像でさえも、プロミネンスや黒点もかなりはっきり見えてしまいます。PSTはF10前提で、C8ならピッタリとか、皆さん基本すぐに理解してくれ、カンどころを話しても通じるとことがありがたいです。

実際にPCの画面を見てもらうときは、明るさが一番の敵なので、上のようにPCを箱に入れ、さらに自分自身の明るさが画面に反射するのを防ぐために、下のように雨用のカバーをかぶって見てもらいます。

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「今回の会場内で一番見応えがあった」という方もいて、星まつりで大口径の可能性を見せるという価値はあったのかと思います。

使われなくなったPSTは恐らくかなりの数が全国にあって、再利用という意味では大口径化はかなり魅力的に映ると思うのですが、安全には相当気をつける必要があります。会場でもそもそも「熱くならないか?」と聞いてくれる方もたくさんいて、これまでこの「ほしぞloveログ」で書いてきたように「UV/IRフィルターを入れて熱を吸収しないようにしている」と説明しました。そもそも、
  • PSTの分解が大変なこと、
  • PSTを改造したら少なくとも私はそれ以来一度もアイピースでのぞいたことがないこと
など、相当の注意と覚悟を持つ必要があることを強調して説明しています。この方法は実験としては面白いかもしれませんが、決して推奨する方法とは言えず、まっとうにはDayStarなどを使って大口径に挑戦するのが本道です。

そもそも太陽観測は危険を伴い、観望会などで使うのはどうしても躊躇してしまいます。口径に関わらず、CMOSカメラを使って太陽観測をするのは、万が一のことを考えると機器の破損だけですみます。そもそも目で見ないので、失明などを避けることができるはずで、まだ安全なのかもしれません。そう言った観点からも太陽電視観望を導入する利点があることなども話しました。


やっと会場へ

太陽電視観望でひっきりなしで人が来ていて、駐車場から会場に初めて行けたのがもう抽選券を配り始める11時ちょっと前。会場では星友のIさんがVRで天の川を見せてくれました。

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写真にも写っているように、専用の2つレンズで撮るとのことで、最近やっと天の川もうまく撮れるようになってきたとのことです。昼間にも関わらず、顔や目線を動かすとその方向に見えるVRでの天の川はかなりインパクトがあります。

外山さんのところは相変わらず面白いです。写真を撮り忘れてしまいましたが、ある回路を見せられて「これが何かわかりますか?」と聞かれました。全く想像もつかなかったのですが、なんとアナログのPEC(ピリオディックエラーを補正するもの)だそうです。8個石が載っていて、信号を8段階に分けて覚えているようで、速い信号を返すのは難しいが、低い周波数の信号で十分補正ができるとのこと。製品化はさすがに難しいと思いますが、こんな実験的な楽しいことをやってしまうのも外山さんならではです。

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同じブースでピリオディックモーションの実測もやっていました。大学時代の先輩でもあるHBさんともたくさん話すことができました。

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今回食事はほとんどふもとのコンビニです。クーラーボックスを持ってきてその中に氷を入れておくことで、ある程度の買い溜めができます。会場での食べ物はしいたけ屋さんくらいと、ワッフルなどのキッチンカーが1台出ていたくらいなので、あらかじめ用意してきた方がいいかもしれません。この日の昼も、一度下まで降りて、コンビニで夕食分まで買い込んでおきました。


抽選会

15時になると、抽選会が始まります。私はなんと2番目に当たって、ポスターをいただきました。

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早くに当たってしまったので、当たったポスターを片付けがてら車に戻り、ちょっと休憩。休憩中に星友の仙台の木人さんがちょうど会場に着いたようで、駐車場を歩いているところで話しました。その際、手作りの魔除けならぬ、「雲よけ」を3枚いただきました。何が書いてあるかはわかりませんが、これで雲が去ってくれれば万々歳です(笑)。

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木人さん、この日の夜の電視観望にも来てくれたのですが、遅くまでいられないそうです。なんでもこの日は残業していることになっているとか。「自宅には疲れた顔をして帰らなければ」とか言っていました。以前CANPでお会いした時も、何故か一眼レフカメラとレンズで惑星を撮影していることになっているとか、相変わらずユニークな方です。


講演

17時からは恒例の渡部先生の楽しいトークです。なんでも金曜日に海外から帰ってきたそうで、なんとかトークに間に合ったとのことでした。予測した流星群が出るかどうか確認しに行って、見事に出現して予測が当たったそうで、話もとても楽しかったです。

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渡部さんに引っ張られるように重力波の話も出てきました。皆さん結構笑っていたので、内容としては面白かったのかなと思います。

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電視観望も2日目

その後、徐々に暗くなってきたので、この日も電視観望の準備。もともと天気予報ではせいぜい20時頃まで天気がもつくらいでしたが、なんとこの日も23時頃までずっと快晴。星まつりで二日連続で晴れるなんて、相当貴重です。梅雨入り前というのはやはり日程的にいいのかもしれません。

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この日も最初は定番の三つ子銀河やM81とM82です。

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さらにM57とかの定番も見ましたが、この日面白かったのが、山から登る北アメリカ星雲でしょうか。こんなのは電視観望ならではですね。

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途中、SharpCapが難しいと言う意見があり、ASILiveを試してみました。サドルから三日月星雲です。簡単に操作できるのですが、何か微調整しようとするとあまり自由度がないのは相変わらずです。初心者はこちらの方が扱いやすいかもしれません。慣れて不満が出てきたらSharpCapというのが王道でしょうか。ただし注意として、このAISLiveはZWO社のASIシリーズのカメラでしか使えないので、もしこのソフトを使うことを念頭に置いているならZWO社のカメラを選ぶ必要があります。

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考えさせられたこと

一緒に付き合ってくれていたさすらいさん、やまのんさんなど、いろいろな方と話したのですが、その中で木人さんから言われたことはかなり考えされられました。「電視観望はそんなに簡単だ簡単だと言っていいのか?」という疑問です。やはり天体観測につながるようなことなので、当然ですが難しいところもあります。

私は基本をものすごく大切にしてて、例えば電視観望でも架台や鏡筒の水平を取ることとか、無闇にケーブルを増やしてトラブルになるよりはできるだけシンプルにして安定な稼働を目指すべきで、必要なら最低限のケーブルを追加していくとかです。「簡単だ」と言う呼びかけが「基本を疎かにしてもできる」というように解釈されてしまうと、それはやはりおかしくて、むしろ基本をきちんとした方が実際の稼働はトラブルが少なく簡単になることが多かったりします。

実際に、この日の電視観望を見に来てくれている方の中にも「以前挑戦して難しかったから諦めてしまった。これを見てもう一度やってみようかなあと思った。」というような方が少なくとも二人いて、こういった方たちを救いきれてこなかった現実に、私は愕然としてしまいました。今回天文ガイドに書いている記事も、ある人にとっては物足りないでしょうが、ある人にとってはやはり難しすぎたりするのです。いろんなレベルの人、いろんな考えの人がいて、もちろん全部に一人で対応するのは全然無理なのはわかっているのですが、まだ初心者に対しての考え方が全然不十分だったようです。

この日の昼間に、前回の福島スターライトフェスティバルで会うことができた、VixenのIさんに再会できました。とても若い方で、今回も私の姿を見つけて声をかけてくれました。Vixenブースにいなかったのでなんでか聞いたら、わざわざプライベートで来ているとのことで、本当に星好きな方です。Vixenは日本では初心者のことを重要な顧客として考え商品展開をしている最大手です。電視観望のことも当然話しました。Iさん含め、若い社員が新しいことをいろいろ考えているみたいです。初心者を含めて、星の魅力を伝えていくという方針も素晴らしいと思います。Vixenさんが本気になってくれれば、相当のことができるのかと思います。初心者を大切にして裾野を広げることが、星を趣味にする若い方を増やすことにもつながるのかと思います。私は個人的にVixenさんの底力みたいなのをかなり期待しています。

途中、木人さんのところに、岡山で行われているCANP組のかんたろうさんから電話がかかってきました。天リフ編集長にもつながり、話すことができました。全然違う場所で星好きな人が集まっていて連絡を取り合うと言う、趣味はやっぱり距離も近くするんだなあと改めて思いました。


後片付け

さて、23時くらいになってくると少し雲がかかってきました。網状星雲を見たのですが、すでに薄い雲がかかっているような状態で、晴れていればもう少しきれいに出たのかと思いました。

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この網状星雲でこの日の電視観望もおしまい。また再会を約束し、片付け始めました。駐車場で荷物をしまい、まだ少し晴れ間があるのでドブ組のところによりました。最後M5を見せてもらいました。ヒロノさんもずっと解説していて疲れていたようで、その後曇ってこの日は皆さんおしまいになっていったのかと思います。

私は日曜に少し用事があったので、ここで会場を後にします。ふもとのコンビニで少し食事をとり、飲み物と帰りのおやつを買いこみ、0時半頃に帰路につきます。でもすぐに眠くなり、猪苗代湖手前くらいで午前4時くらいまで寝てしまいました。目覚めた後は眠気もなく、自宅まで順調に午前8時過ぎくらいにはたどり着き、そのまま片付けもしてしまい、シャワーを浴びて昼くらいまで寝てました。


戦利品

今回の戦利品は本当に少ないです。いつもは独立ページを作るのですが、今回はここで書くくだけです。太陽フィルムと、2インチのキャップ。あとは木人さんにいただいた雲避けシール、あぶくま洞のクリアファイル、抽選で当たった月のポスターです。


お疲れ様でした

今回の星まつりも、やはり人に会うのと、あとは電視観望、太陽機材を見てもらうのが主目的です。そう言う意味では十分に目的を果たせました。披露した機材をネタに、さらに新しい星友もできていきます。これだから星まつりは楽しいです。

今回お話しさせていただいた方々、今後ともよろしくお願いいたします。また、このような大きなイベントを実現してくださった、天文台台長はじめスタッフの方々、本当にありがとうございました。最終日を待たずに帰宅してしまい、申し訳なかったのですが、また来年も時間の許す限り参加したいと思います。

参加されたすべての皆さま、お疲れ様でした。


福島の星の村天文台で行われた星まつりに参加してきました。前回まではスターライトフェスティバルと呼ばれていたもので、昨年から開催時期を6月に移動し、名前を星まつりと変えましたが、昨年度はコロナ禍で中止となったので、実質的には変更後初めての開催となります。




出発

6月3−5日の金土日の開催で、平日でしたが金曜の午前中に出発することにしました。

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北陸道から新潟で磐越道に乗り替え、福島に入り猪苗代湖を越えしばらく走り、ETC専用の田村スマートインターチェンジが最寄りになります。途中、北陸道の最後の方の黒崎サービスエリアで恒例のスターバックス。

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このスターバックス、毎回何かしら話しかけられます。今回は「抹茶好きなんですか?」と「コーヒーはのあまり飲まないんですか?」でした。そういえば1年半前の時も話しかけられたことを思い出しました。「年1回くらいの福島まで行くんです。前の時も話しかけらたんですよ!」とか言ったら「何かあるんですか?」と聞かれたので「星まつりというのがあって福島まで行くんです。」とか会話がはずみます。来年もまた黒崎でトイレ休憩することになりそうです。


会場到着と開会式

現地到着は15時半頃だったでしょうか、会場に一番近い駐車場もまだそこそこ空いていました。

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会場に着いたら各ブース設営準備でした。

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すでに開いていた国際光器さんのところに行き、先週OD3.8の太陽フィルターを購入させていただいたことを報告。ついでにOD5.0のシートが特価だったのでその場で追加購入しました。今回主な買い物はこれだけです。星まつりでしたが、今回はうまく物欲をコントロールできました。

会場で星仲間との再会です。最初に福島に参加したのが2016年。途中2度ほど台風などで中止になりましたが、開催された時には必ず参加していました。多くの知り合いもでき、歩いているはしから挨拶とお話しとで、そのまま17時の開会式になだれ込みます。

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星の村天文台長の挨拶です。

開会式では6月に移した理由が語られました。とにかく10月の台風に悩まされたこと。梅雨前の6月第1週が晴天率がいいからということでした。この判断は大正解だったと思います。実際、事前の天気予報に反し、どんどん予報も良くなり、金曜夜も土曜夜も、それぞれ0時頃、23時頃までと快晴で、天の川が2本の構造がわかるくらいかなりはっきりと見えました。地元の人によると、年何回あるか位のレベルの透明度だそうです。あと、まだ虫が出る前だったこと、多少寒かったですが、これまでの10月末とかの寒さに比べると遥かにマシで、車中泊も寝袋一つで十分に快適でした。


個性的な天体機器

開会式終了後、駐車場へ戻り少し回ってみると、utoさんがすぐ近くにいらっしゃいました。以前天リフの行事の時にオンラインではご一緒したことがあるのですが、お目にかかるのは初めてでした。念願の極小手作り反射鏡筒の実物を見ることができました。

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作りが細かくて素晴らしいです。夕方のまだ明るいうちの月を見せて頂きましたが、実用レベルできちんと見えるところがすごいです。

ちょうどその場にいた方が、面白いものを取り出しました。極小繋がりで、なんと100円ショップの時計を利用した赤道儀です。

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時計なら「24時間で一回転」というまさにコロンブス的発想で、コンパクトさ、コスト、アイデアなど、もう天文マニアとして申し分ない逸品です。電池は動作させっぱなしで1年持つそうです。すごすぎます。

実際には以下のように使うとのことで、バランスを取ることで余分なウェイトなどを必要せずに実用で使えるとのことです。

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utoさんが自分のコンパクト反射に入れたがっていました。今はアイピース入れに使っているという、本体の小さなスペースに本当に入りそうなくらいの大きさです。

実はこの方、昨年の小海で車を止めてすぐに会った方で、金沢から来たOさんということがわかりました。ドブ使いで、小海でもみた黄色の手作りドブを出していました。やはりすごい方は何を作ってもすごいですね。

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星仲間のヒロノさんの66cmドブでも月を見せてもらいました。「星の村天文台の65cmより1cm大きい」とのことでした。

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電視観望関連

ヒロノさんといっしょに、19時からプラネタリウム内で始まるKYOEIさんの電視観望講座を聞きに行くことに。

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プラネタリウムのプロジェクターでスライドを表示させて話すのですが、この椅子がいけません。完全リクライニング型でかなり倒れ込むので、確実に眠くなります。私はがんばって起きてましたが、ヒロノさんはよく眠れたそうです(笑)。講演内容はいつもZoomで電視観望を講座をされているだけあって、とてもスムーズで、笑いありの、かなり完成されたレベルでした。質問もたくさん出てました。星まつりでこういった講演会があるのは、情報を知りたい方もたくさんいるはずなので、やはりいいですね。講演予定時間は30分でしたが、この時点で天気がかなり良くなってたので、外に行ってみる方が説得力があるということで、実際のスライドは20分程度、10分質問時間で19時30分には皆さん外に移動しました。

KYOEIブースではZWOの新しい赤道儀AM5が使われていて、かなり注目を浴びていました。まだ日本ではこの1台があるだけとのことです。

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私はここで自分の電視観望の準備を始めます。最初天文ガイドの電視観望特集企画で、天文ガイドブース前に展開しようと思っていたのですが、あいにくKYOEIブースの隣で、邪魔になってしまうと悪いと思い、しいたけ屋さんの販売がすでに終わっていたので、そこで展開することにしました。

あ、しいたけ屋さんといえば、毎回しいたけの串焼きが絶品で、この日もプラネタリウムでん講座が終わってから夕食がてら食べようとしたら、なんと講座の間に閉店。この日は残念でしたが、次の土曜日に焼き鳥とたこ焼きと合わせて、しいたけの串焼き今回も頂くことができました。

肝心の電視観望ですが、今回のセットアップはFMA135+ASI294MC+AZ-GTiの超コンパクトセットです。実は豪華なFS-60CB+ASI2400MC Proのセットも持ってきていたのですが、車から機材を手持ちで運ばなければならないことと、口径3cmという小ささが逆にインパクトになるだろうと思い、FMA135にしました。

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天気が良かったことと空が暗かったこともあり、かなり綺麗に見えたのですが、始める頃の時間帯はこの季節あまり見栄えのする天体が少なく、月の地球照とか見せてました。あとはせいぜい三つ子銀河とM81、82が少し見栄えがくするくらいです。

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程なくしてM57が登ってくると少しカラフルになります。FMA135だと拡大率の限界に近くて、カメラのピクセルが見え始めます。M57のような小さな天体は、視野角と解像度の関係を示すいい例になります。

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KYOEIさんの電視観望実演も含めて、多くのブースが21時頃には片付け始めます。私のところはこれからば本番です。21時頃になるとデネブも見え始め、北アメリカ星雲が見えます。

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その後、サドル付近を見てみます。真ん中に三日月星雲が小さく見えます。

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拡大してみますが、光学性能が優れているFMA135のおかげで、破綻や星像の過度な肥大がすることなく、三日月星雲単体でも十分みることができます。

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他にも定番のM27などです。

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最初の頃は一人でこじんまりとやっていたのですが、途中から何人も立ち寄ってくれました。さすが星まつり、実際に電視観望をやってみたい人、すでやっている方も多かったです。今回の星まつり参加の目的の一つが電視観望のデモなので、疑問とかトラブルとかの解消の仕方をできるだけ実演も含めて話したつもりです。実際のライブスタックが始まったら放っておけばいいので、話す時間は十分にありました。こういった取り回しのしかたも、もしかしたら参考になった人もいるのかもしれません。

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今回もう一つの収穫が、天文ガイドの編集の方に実際に見て頂いたことです。他の方もそうなのですが、わずか口径3cmの鏡筒(ガイド鏡では?と言っている方もいました)でここまで見えるのは驚きなのかと思います。原稿執筆時にも私から説明もいろいろしたのですが、本当に百聞は一見にしかず、やはり実物を見て、あーだこーだ議論して、見たい天体をドンドン変えていきと、もうとにかく楽しいのです。

その中で、編集の方が以前この星の村天文台で電視観望をみた覚えがあるという話をしてくれました。α7sもあったというので、恐らく2016年の最初にスターライトフェスティバルに参加した時で、私もBKP200とASI224MCで電視観望を披露した時です。場所も編集長の記憶と一致していました。あの頃から考えると、もう格段の隔世の感があり、5−6年の間に電視観望自身がものすごく進歩したことを改めて実感しました。

電視観望の技術の進歩といえば、2017年にやはりここ福島で、初めて画面に三日月星雲を映し出す
ことができました。その姿が上がってきたときには「おおーっ」という感じで、相当盛り上がったことを覚えています。まだまだフィルターを使うという概念があまりなく(QBPが発売されるもっとまえのことでした)、淡い天体を炙り出すのに苦労していた時の話です。ちなみにその時出した三日月星雲がこれです。

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上のものと比べると、今の方が口径さらに小さくなっているのに、はるかにきれいに出ていることがわかると思います。


片付け

0時近くでしょうか、だんだん雲が出てきてこの日の電視観望は終了。星友かつ、大学時代の先輩のHBさんに片付けを手伝ってもらいました。HBさんには焼きしいたけやコーヒーをご馳走になったりで、いろいろお話しさせていただいたりで、今回も大変お世話になりました。いつもどうもありがとうございます。

車に荷物を入れ、少しだけドブの方々に眼視で見させて頂きました。M13の粒状感は半端なかったです。他にもM51子持ち銀河や、M81と82のペアなど見せてもらいました。程なくして雲が全面を覆ってしまって終了となりましたが、最近眼視がかなり魅力です。

車に戻り、よく考えたら夕食を食べていないことに気づき、5分ほど山を降りたコンビニに買い出しに。やっと暖かいドリアを食べ、再び会場の駐車場に戻り、そのまま車で寝ました。そこまで寒くなく、寝袋一枚を広げてかけるだけで十分眠ることができ、かなり快適でした。梅雨前のこの季節、かなりいいです。

さて、土曜日のことはまた続きの記事で。

 

今年初の飛騨コスモス天文台の観望会が、昨年の11月以来、5月28日に約半年ぶりに再開しました。ここは豪雪地帯で、雪が残る4月半ばまで車で入ることさえできないのです。

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3月18日の飛騨コスモス天文台へと行く道の様子。
まだ全然雪が残っています。この時は50cmはあったでしょうか。


朝から太陽撮影

この日は快晴で、朝から太陽撮影。Hαには見向きもせずに、粒状斑狙いです。前日の土曜日の撮影で何か少し出たと思った、Yellowに加え、640nm以上を通す赤外透過フィルターでも撮影してみました。でも結局ほとんど進歩はなく、以前一番最初に撮影できたかけてきたと思った画像を見返してみたのですが、季節的にはシーイングは同程度のはずなのに、 昔撮ったほうがどうみても粒状班らしい画像が撮れています。その時はPSTのエタロンをHαから外れた画像を処理していました。

流石に何かおかしいと思い始め、Orionの太陽フィルターを買うときに迷ったBaaderのフィルムフィルターを国際光器で撮影用のOD3.8の29x22cmのものを発注しました。本当はもっと大きなサイズのものがほしかったのですが、大きなのは撮影眼視併用のOD5の物しかなく、しかも在庫切れです。C8なら口径20cmなので、小さなサイズでもいいかと思い、OD3.8のものにしました。

その直後でしょうか、コメントにhasyamaさんから投稿があり、やはり似たようなガラスの厚みのあるAstrozap製では全然細かいところが見えなかったとのことでした。どうやらここが解のようです。フィルムフィルターの到着が楽しみです。


観望会の準備

むしろこのコメントで、これ以上今の装備で粒状斑を求めても無駄そうなので、やっと観望会の準備です。発注時のメールやコメント欄から時間を見返してみると、フィルムフィルター発注が13時35分ちょっと前、hasyamaさんからのコメントが13時50分、コメントに返したのが14時10分でした。なので、この時点で14時過ぎくらいだったことになります。そこから観望会で何を見せるかと、観望会が終わった後の撮影プランと、機材の選定と荷物の積み込み、シャワーを浴びるのと、少し睡眠をとるとすると、すでに時間はたりません。結局、すべて準備が終わったのが17時半。19時頃に現地到着を考えていたので、もう時間ギリギリです。17時32分に出発して、途中すき家で早めの夕食を取り、ファミマに寄って夜食とおやつを買い込み、飛騨コスモス天文台に向けて車を走らせます。途中ほとんど雲も見えずに快晴です。到着は19時10分くらいで、まだ十分明るい時間帯でした。


現地到着

現場には飛騨コスモスの会のいつものメンバーが3人、あと富山県天文学会関連でいつものかんたろうさんと、今回初参加で遠く黒部市から来てくれたKTさんがきてくれていました。

到着後すぐにドームに入ると、鏡筒が載せ替えられていました。これまでは群馬のKさん自作の口径25cm、焦点距離3000mmの鏡筒でしたが、温度順応に時間がかかり、さらにはドーム内気流のせいもあるのか、惑星などなかなかくっきり見えなかったという問題がありました。焦点距離も長いので、惑星以外になかなか見せられるものがないということもあり、先日スタッフのSDさんが友人から譲ってもらったというFC120に載せ替えたとのことです。

その後、外に出て改めてみてみると、かんたろうさんが3台も鏡筒を出していました。

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設置開始

私も準備をし始めます。今日は観望会後に撮影を考えているので、とりあえずまだ人が来ないうちに撮影用にCGEM IIを出します。鏡筒はFS-60CBにASI2400MC Proで、牛岳で青い馬星雲を撮った時と同じです。少し違うのは、M54の長さ調整のリングを導入したことです。

 

前回の撮影では、本来必要なフィルターホイールの厚み分の、プラスで11mm必要なバックフォーカス長を、FC76用のマルチフラットナーリングで代用したため、四隅が流れてしまっていました。今回のセットがあれば長さが4mmから39mmまで、一部抜けはありますがほぼ1mm単位で調整ができます。この日は4mmと7mmで合計11mmにして使用し、撮影鏡筒として使います。

ポイントは、撮影までの観望会の時間に電視観望で同じ鏡筒とカメラを使うことです。同じ鏡筒を使うことで、入れ替えの手間を省きます。架台は気楽にAZ-GTiを経緯台モードで使います。さすがフルサイズのASI2400MC Proです。あとで取得画像を載せますが、かなりの実力です。

問題は準備がやはり少し手間なこと。まず、冷却しなくてもDC12V電源を必要とすること。実は最初このDCを供給するのを忘れていて、何枚かは撮像できたのですが、途中で更新されなくなりDC12Vを繋ぎました。でもこの撮像できなくなった理由が、DC電源がなかったせいなのか、前回同様接続がうまくいかなかったからなのか、まだ確定していません。

今回も接続はかなり苦労しました。電視観望なのでSharpCapなのですが、1024x768ピクセルの撮像は確実に得られます。でもそれ以上の解像度の撮影がうまくいくかどうかは全く運次第でした。ケーブルを2種試しましたが、やはり全く状況は同じです。何度か解像度を変えたり、USBの転送速度を変えたり、RAW8やRAW16などの撮影モードを変えたりしましたが、うまくいくと最後には最高解像度でRAW16で動きます。一旦動くと安定ですが、安定になるまで毎度5-6回は解像度を変えるなどしました。ほとんどの項目は安定性に影響がなく運のみですが、USBのハイスピードのオンオフだけはオンの方がいいようです。ここら辺の問題さえ乗り越えれば、あとは超快適な電視観望体制になります。


最初は星座ビノ

さて、電視観望の準備をしている間ですが、まだ一番星が見える頃から徐々にお客さんが到着し始めます。ほとんどが子供づれの家族で、最初のグループは保育園年長さんと小学3年生の男の子の兄弟とご両親の4人家族でした。星座ビノを4台(Nikon, Cokin, WideBino28の現行と旧機種)出して、まだ目では見にく星を探してもらいます。

徐々に暗くなってきて、明るい星がはっきり見えるようになってくると、早速いつものようにSCOPETECHの入門機を解放して見てもらいます。といっても、季節的には惑星もないし、新月きなので月もないです。あまり見るものがないのですが、スピカが導入しやすそうだったので、最初だけ私が入れてから、小3のお兄ちゃんの方に視野からずれていったら微動ハンドルで真ん中に戻してもらう任務を任せました。慣れてきたっぽいので、次はSCOPETECHの特徴の2つ穴を利用したベガ導入に挑戦してもらいました。でもやっぱり小学3年生だと少し難しいようで、何分かやってギブアップ。今度はお父さんに挑戦してもらったら、さすがなんなく導入してくれます。お父さん得意そうで、子供たちに自慢げに見せていました。すごく微笑ましいです。その後、3年生のお兄ちゃんは真ん中に合わせるのを担当してくれていました。こうやってできるだけ望遠鏡に触る機会を作ってあげたいと思います。

途中、小5の女の子が二人、その子逹のお母さんと思うのですが二人、星座ビノがかなり気に入ったみたいです。見える星が圧倒的に増えるのが分かり、キャーキャー言いながら見てるので、毛布を出し地面に寝っ転がって見てもらいました。「交換すると見え味が違って面白いですよ」とか伝えて、星座ビノの違いも楽しんでもらいました。


観望会恒例のクイズ

電視観望はカメラのトラブルで少し時間がかかっていたのですが、その間にも続々子供たちが集まってきます。「こっちは何が見えるの?」と聞かれるので「もうちょっと待ってね」とかいっていると、「こんばんわー」と大きなこえで何人かの女の子がやってきました。暗くて顔はあまり見えませんでしたが、昨年来てくれた子達のようです。聞いてみると、5年生の女の子が二人、6年生の男の子が一人、中1の女の子が一人くらいだったと思います。その頃にはいつものMちゃんも富山から来ていていて「同じ中1だ!」とか言っていました。電視観望の準備がまだかかるので、星の解説を始めました。最初しし座の説明とかしてたのですが、さらに子供たちが集まってきたのでもっと基本の北極星から始めました。定番の北斗七星から北極星を見つける方法を話していると、方角の話になりました。みんな好き勝手に「北の反対は南」とか「あっちが東?西?」とか、色々言い始めます。

みんな東西南北の方角は確認できたみたいなので、恒例の私からのクイズです。「太陽はどっちから昇って、どちらに沈むでしょう?という質問には「東から出て、西に降りる」とかどこかしこから声が上がります。「正解です。でも太陽は本当は動いていないんですよ。」というと、6年生の男の子が「地球が動いてるから?」と的確な答えを。「星も動いているように見えるけど、実際には星が動いているわけでなくて、地球が回っていて、その地球に乗っかってる自分たちが動いているから、星が動いているように見えるんだよね。」と言って、みんな納得です。

次に第2問です。「では、月はどちらから昇って、どちらに沈むでしょう」と聞くと、これが面白いことに全員わからないのです。出てきた言葉が「習ってなーい」です。太陽は東から昇って西に沈むということを「知識として」だけで覚えてしまっているのです。先に説明までしているので、みんな地球が回っていることも知っているし理解もしているはずです。でも太陽以外になると答えることができなくなるのです。これはいけませんね。知識は必要ですがそれだけではだめで、やっぱり自分で想像して考えることがすごく大切になります。

太陽は動いていないこと。月も動いていないこと。さらに星も動いていないこと。動いているのは地球であること、だから月も太陽と同じように東から出て西に沈むこと。あそこに見えているスピカも東から昇って西に沈むこと。ここまで説明すると、「例えば、見えていないベテルギウスも東から昇って西に沈むこともわかりますね」と言っても全員納得です。このやりとりを流石にMちゃんはニコニコしながら見ていました。

そこで第3問です。「夏の太陽と冬の太陽と、どちらが高いですか?」と聞いて、「わからなかったら夏と冬どちらが暑いか考えてみてください」と言うと、これまた面白い答えが。一人の子が「夏の方が低い」と言うのです。色々聞いてみると、低い方が「近く」て、高いと「遠い」から、近くて低い方が暑くなると考えているようです。子供ながらの面白い発想です。でも結局、朝日とか夕日とかの地平線ギリギリの時と、夏の昼間にほぼ真上にある太陽の時は、どちらが暑いですか?と聞き直すと、皆さん「なるほどー」と言った様子で納得してました。

私の観望会はいつもこんな感じです。この日も、話したことに難しいことは何もないです。ここにきている子は星に興味がある子達です。いろいろ普段の体験から、自分でよく考えて「学ぶことの楽しさ」を学んでほしいと思います。


電視観望

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さてさて電視観望ですが、今回はASI2400MC ProのフルサイズCMOSカメラと、機材の素晴らしさもあり、かなり綺麗な天体を見てもらうことができました。しかも、かんたろうさんが眼視でいろいろ見せてくれています。できるだけ同じ天体を入れるようにして、眼視と電視で見比べてもらいました。

電視観望で見た順に並べておきます。
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しし座の三つ子銀河。この画面では一つ途切れてしまっています。

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M57: 惑星状星雲。

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M13:ヘルクレス座の球状星団。

あ、もう一つエピソードを。昨年天体写真のカードを子供達に配ったのですが、電視観望でM13を見ていた時、「これ、自宅に飾ってある写真と同じ?」と言う子がいました。どうもM13カードを受け取ったみたいで、M13の形を覚えてしまっているようです。M13ですが、電視観望でもよく見ると星の色がわかります。「星は基本赤と青だよ。緑の星はなくて、白くなってしまうよ。家に帰ったら写真をよく見ると、多分色がわかるよ。」と伝えると、目をキラキラ輝かせて「うん、見てみる」と答えてくれました。自宅に帰った時の興奮している顔が目に浮かぶようです。でも帰る時眠そうだったから、写真を見るのは次の日かな?


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アンタレス付近。色を出すのは難しいです。
アンタレスの黄色が綺麗で、右にM4、上に赤いエリアが出始めています。


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M51:子持ち銀河。

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M51は小さくて、今回のセットアップで実際に見えるのはこれくらい広角です。
かなり拡大すると上のようになります。

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M27:亜鈴状星雲。

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M81とM82です。こちらもかなり拡大していてい、元の画像は下のようです。

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経緯台のAZ-GTiで長い時間(20分以上)露光しているので、回転してしまっていますが、画角が相当広いので、多少回転しても全然問題ないのがわかります。

眼視

かんたろうさんに眼視で見せてもらったのはもっとたくさんあります。これはお客さんが帰って、電視観望も片付けてからの分も入っています。
  • M57:惑星状星雲は輝度が高くてよく見えます。
  • M51:子持ち銀河は淡いですが、どちらが親でどちらが子供かはわかりました。腕はあまり見えませんでした。
  • M101:回転花火銀河ですが、相当淡いです。M51のほうがはるかに見やすかったです。
  • M81とM82は二つ並んでいるのがわかりました。
  • M13:ヘルクレス座球状星団はつぶつぶ感がすごいです。
  • M16:オメガ星雲は白鳥みたいに見えました。
  • M17: ワシ星雲はかなり淡くて薄くしか見えません。
  • M20:三裂星雲は分かれているのがなんとかわかりました。
  • M8: 思ったより淡かったです。もっと明るいと思ってました。
  • M31:アンドロメダ銀河は大きな銀河のはずでが、以外に双眼鏡で見たのとあまり差がなかったです。
他にも、特に球状星団や散開星団もたくさん見せてくれているはずでが、そもそも番号をあまり覚えていなくて、明確に番号で覚えているのはこれくらいです。


徐々に人が少なく

夏至も近くなってきているので昼が長く、天文薄明が終わるのが21時頃。22時頃には子供は眠くなってしまうので、だんだんお客さんも少なくなってきます。Mちゃんも中学生になって部活が忙しく、この日も部活が終わってからきたということで、23時頃にはもう眠そうでいつもより早めに帰っていきました。あ、差し入れでシュークリームを持ってきてくれて、皆さんでいただきました。さすがケーキ屋さんのシュークリーム、クリームも全くまがい物の味がせず、ものすごく美味しかったです。23時過ぎにはスタッフの3人も帰宅され、残ったのは私とかんたろうさんと、愛知から来ているIさんだけでした。

今回初参加のIさんは、最初は自分の機材で電視観望をしていて、少しお話ししました。機材はFSQ85とASI294MC ProをASIAirで操作と、かなり贅沢な機材です。20年ほど前かなり凝ってやっていて、しばらくお休みして、また最近復活したそうです。

Iさんはかなりのマニアのようで、途中から撮影に移り、サドル付近を撮っていました。天の川のタイムラプスと、もしかしたらもう一台出していたかもしれません。聞くと、前日は紀伊半島の方、この日は太平洋側が天気が悪かったので、この飛騨コスモス天文台まできたそうで、かなりアクティブな方です。

私もそろそろと、電視観望の鏡筒とカメラをそのまま使い、赤道儀をCGEM IIに替え、Elephant Trunk星雲を撮影を始めました。この日はあらかじめ、機材の交換を最小限にして、北の空が暗いことなどを考慮し、撮影対象を決めていました。撮影が軌道に乗って余裕が出たので、6Dで天の川を何ショットか、そのご午前2くらいからタイムラプスを始めました。撮影結果はまた別の記事で書きます。

2時過ぎに眠くなってきて、しばらく車で寝てしまい、起きたのは4時くらいだったと思います。すっかり明るくなっていました。片付けながら、かんたろうさんとIさんと話していました。かんたろうさんは昨年後半からここでの観望会はずっときてくれているので、また来月には会えます。Iさんはかなりいろんなところにいっているようなので、またどこかで会える気がします。

片付けが終わって現場をあとにしたのは、ちょうど5時くらい。6時くらいに自宅に到着し、少しだけ荷物を車から出して、少し朝食を食べてお腹を満たしたら、力尽きて寝てしまいました。忙しい休日でしたが、とても充実していました。その後、午前11時過ぎに起きたのですが、まだ寝不足で昼間じゅうずっと眠かったです。

それでもこの日も天気が良かったので、夜は自宅でSCA260で最近撮り続けているM82をLで、NGC6888三日月星雲をAOSで撮っていました。ここら辺もまた画像処理が終わったら記事にしますが、相当未処理画像が溜まっているので、いつになることやら。


まとめ

眼視と電視を比較しているときに、お客さんとスタッフを交えてこんな話をしました。
「最近の観望会って、街中の明るいところでやることが多くて、こんな天の川が普通に見えるようなところで、定期的に続けてやってる観望会って珍しいですよ。しかもかんたろうさんが参加してくれて眼視、私が電視で、星雲を比較できるくらいに充実してきて、多分全国的に見てもかなり面白い観望会だと思いますよ。」
とか言ってたのですが、皆さんあまりピンときていないようでした。そもそもここに来る地元の人にとっては、天の川は全然珍しくないんですよね。そういえばこの日も子供達に「天の川が見たことある人?」と聞いたら、ほぼ全員が手をあげていました。

この子達が大人になって、大きな街に出て行って、天の川が見えなくなるような場所で暮らすようになったとしても、この素晴らしい空と、楽しかった観望会のことは覚えてくれていると嬉しいです。

年明けの久しぶりの飛騨コスモス天文台の観望会でしたが、とても楽しかったです。改めてこの飛騨コスモスの回を立ち上げてくた故山口女史に感謝です。これからも無理することなく、地元の方逹のために続けていけたらと思います。 
 

昨日ブログを書き終えて、アンテナ銀河の画像をチェックしていたら、思ったより使える枚数が少ないことがわかりました。「行かずに後悔するより、行って後悔した方がいい」と謎の決断をし、そのまま再び牛岳へ。


2日連続で牛岳へGO

ゴールデンウィークも終わりに近づいてきました。星だけに集中しているわけにはいかず、他にやるべきことが山ほど残っているのですが、これだけ好条件の長期休暇も珍しく、ここを逃したらアンテナ銀河の仕上がりに大きく違いが出るはずと思い、この日も18時過ぎに牛岳に向かって車を走らせます。出発時に妻がお昼寝していたので、起こさずにこっそり出かけます。そのため夕食はファミマの冷やしうどん。牛肉が乗ってるちょっと贅沢な方です。あと、お約束のおやつも買い込みます。

19時には現地に到着。流石に3連休の最終日です。星関係の人はほとんど誰もきていません。一般の人の車が数台あるくらいでした。なので昨晩の南の視界が建物で遮られる頂上ではなく、少しだけ下った南が全面開けている少し坂になっているところを陣取りました。牛岳もガチの撮影組は大抵この場所です。私はこれまで牛岳ではあまり真面目に撮影したことがなかったので、ここは初めてになります。


セットアップと撮影

設置している最中に、県天のK会長が車でやってきました。30分くらいでしょうか、少し話して、他の場所へ移って行きました。結局この日は天文勢は会長のみでした。

準備中の写真です。多分疲れてたんですね。写真ほとんど撮ってなくて、貴重な一枚です。
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日に日に月が明るくなってきてますが、アンテナ銀河は方向が違うので、まだこの程度なら許容範囲です。準備は20時頃には完了したので、子午線通過前に何枚か撮りたかったのですが、10分露光だと何故か相変わらず「子午線通過前だけ」星が流れてしまいます。これはかなり再現性があり、子午線を通過して赤道儀を反転させると流れは無くなります。子午線通過前後は鏡筒とウェイトが水平近くなり、たわみの効果などは最大になるのは理解できるのですが、これだと赤道儀を反転させてたわみがなくなる理由がわかりません。いまだに謎です。結局この日もまともな画像は赤道儀反転後のみで得られました。

アンテナ銀河の方が落ち着いてきたので、夕食をとり少し休憩。おやつはまたしても同じホイップメロンパンです。上の写真とこの写真が今回の写真全部です。ホントはもっと撮ろうと思ってたんですが、トラブルとかですっかり忘れてました。

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ASI2400MCでの青い馬星雲

22時半頃でしょうか、2台目の機材を出し青い馬を狙うことにしました。そういえば、ASI2400MCで写した三つ子銀河が好評で、もう少し借りていていいことになりました。せっかくなのでASI2400MCでの撮影です。

今回ASI2400MCのための新兵器を導入しました。ZWO社のフルサイズCMOSカメラに直接取り付けることができる、Canon EFマウント対応のアダプターです。フルサイズCMOSカメラの取り付けネジがM54で、これに対応しているアダプターを手持ちでほとんど持っていなくて、前回の贅沢電視観望でFS-60CBへの取り付けでかなり苦労したので、楽をするために購入しました。今回は撮影なので、星像がピシッと出るFS-60CBにマルチフラットナーをつけます。取り付けもアダプターのおかげで簡単で、しかも周辺減光もかなり軽減(前回は内径の小さい一般のT2アダプターを使ったので)されています。

ところが、四隅の星が盛大に伸びるんですよ。理由ははっきりしていて、今回買ったCanonマウントはEWFを使うことが前提で、EWFの幅が11mmなのでバックフォーカスが11mm足りないんです。EFWの代わりに、マルチフラットナー用のFC76の調整リングを持っていたので11mmよりは少し長いですが、それを間に入れます。すると惜しい、フォーカサーを一番縮めても少しだけ長すぎてピントが出ません。一旦リングを外したりしましたが、FS-60CBは鏡筒接眼側に20mmくらいの延長筒が標準で付いているのに気づき、それを外しました。回転装置が少し使いにくくなりますが、なんとかピントが出て、四隅の星像も遥かにマシになりました。

次のトラブルです。NINAでASI2400MCの画像が撮影には進むのですが、ダウンロードできません。ASI294MM Proは全然問題なく撮影、ダウンロードできます。ドライバーとNINAは最新のものだったので、以前のバージョンとかにそれぞれ戻しますが、いずれもダメ。何か別の問題の可能性が高いです。結局NINAは諦め、急遽SharpCapに切り替え撮影することにしました。SharpCapでの撮影でガイド時にディザーをしようとする場合、ライブスタックモードが前提となります。これがいまいちなのでこれまでSharpCapを撮影に使ってこなかったのですが、今回はディザー無しで、縞ノイズが出ることも覚悟の上、PHD2でガイドしながらの撮影となりました。

これらトラブルのために撮影を始めたのは午前0時半頃。あまり時間がなくなってきましたが、どんな画像になるのか楽しみです。
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Gain150の3分露光での、撮って出しの強炙り出しです。


初のSAO撮影

その後午前1時頃、アンテナ銀河の方がかなり西の低空に来たので、ここで終了。まだ少し時間があるので、カメラの回転角やその他設定を変えずに撮影できる天体はないか探したところ、M16オメガ星雲がちょうど画角ぴったりです。

ついでなので、連休前に手に入れた8枚対応のEFWでHα、OIII、SIIのSAOナローバンド撮影に初挑戦です。

このあと仮眠を取り始めたのですが、うとうとしながら見たHα、OIIIはかなり凄かったです。SII見てないのですが、よく考えたらHα、OIIIはBaaderでSIIのみOptlongだったことに後から気づきました。もしかしたらピント出てないかもです。

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SIIの撮って出し、オートストレッチ。やっぱりちょっとピンボケっぽいです。
あと、思ったより暗い。同じ設定でHαは十分明るいです。


撤収

仮眠後、目を覚ましたら午前4時半近く。かなり明るくなっていて、そのまま撤収し5時過ぎに帰宅です。3つ使ったバッテリのうち、冷却とStickPCに使っていた古いやつが完全に空になっていました。

途中ファミマに立ち寄り、ゴミ捨てと朝食を買い込み、6時前に自宅に到着。買ってきた親子丼を食べ、まだかなり眠くて、そのまま寝てしまいました。

3日連続の遠征、といっても近征なのでまだかなりマシなはずなのですが、さすがに疲れてきました。でもまだ午後早い段階なので、今日こそは太陽を見ます。黒点が成長して大きくなっているみたいです。画像処理も溜まっているし、原稿書きとかも残っています。残り3日のGW、有意義に使いたいと思います。

 

一昨晩に引き続き、昨晩も遠征。富山県天文学会、我々の中では通称「県天」と呼んでますが、今回はその県天の集まりです。




牛岳に集合

集合場所はいつもの牛岳、雪も溶けてやっと行けるようになりました。話によると4月8日頃はまだ雪で全然ダメで、4月17日に話を聞いたら上のいつも観測をしている所まで行けたとのことです。

実はこの日は前日の遠征と、ブログ書きで疲れてしまってました。でも昼間は太陽観測をしたいし、でも眠くてで、結局何もせずに夕方16時頃から仮眠を取ることに。17時半頃には起きて、妻が作ってくれた焼きそばを食べ(多かったので夜食用にタッパに入れ持っていきました)、18時頃出発。車の中の荷物はほぼ昨晩のまま。充電したバッテリーを積み込んだくらいです。天気もいいので期待できそうです。

19時頃に到着すると、すでにたくさんの県天メンバーが来ていました。空いている一番奥のスペースに車を止めます。
  • お隣さんはε130をロスマンディーに載せているYYさん。ラズパイで撮影です。うまく撮れないとつぶやいてましたが、最後の方でガイドのトラブルシューティングにつきあうことに。
  • 星景写真が好きなAUさんが、職場の同僚のIKさんを連れてきて沼に引きずり込もうとしているみたいです。
  • 昨年からメンバーになったHRさんは相変わらずかんたろうさんの赤道儀で撮影。Yさんと同じラズバイ組です。
  • この日の目玉は新人のHKさん。なんと50cmのドブソニアンです。県天でドブ持ちはこれまでいなかったとのことで、県天初のドブ、しかも50cmです。M104ソンブレロ銀河、M13球状星団など見せてもらいましたが、それはそれは見事でした。
  • 同じく新規会員のHDさん。FS-60CBで撮影です。なんとこの日は泊まりだとか。今年の新人さんは全然新人さんっぽくなく、ベテランさんばかりです。
  • 会計のSさんは珍しくテーブルとともにFSQ85をセットアップ。会長がスープを作ってくれるそうなので大きなテーブルを用意したそうです。
  • 他にも黒部のKTさん、富山のHYさん、KDとかも来てました。
  • 遅れてK会長も到着。GINJIをだしてました。春雨スープを用意してきてくれて、2杯もいただいてしまいました。
忘れている方がいたらごめんなさい。気づいたら随時追加していきます。皆さんとは冬が明けての久しぶりの観望会です。天文談義に花がさき、誰もがとても楽しそうでした。


なんと牛岳で初の撮影

皆さんこの日は撮影の人が多かったです。それもそのはず、ゴールデンウィークで新月期、晴れていていて、しかもこの日は透明度がかなり良かったです。かくいう私も、苦節6年、初めて牛岳でまともな撮影を敢行しました。ここで撮ったのは惑星くらいで、あとは星を初めて直後の練習がてらの撮影くらいです。牛岳は週末や休日は人が集まるので、たいていは話に夢中なのと、電視観望で来ている人に見せていると、全然撮影する余裕なんかありません。

でもこの日は、前の晩からの機材がそのまま車に載っています。かなりの量なので本当は持ってくるか迷ってました。もしあれば撮影するかもくらいの気持ちで持っていったら、ブログを読んでくれている隣のYYさんが、「新しい機材?じゃあ出して!」と言うので、まあ仕方ないなあと呟きながら(内心ニヤニヤ)、重いCGX-LとSCA260を展開します。でもYYさんの一言が、のちに撮影を始めてから感謝することになります。

機材を出すとやっぱり人が集まってきます。天文ガイドに記事が載った話も交えて天文談義に。薄明終了が21時すぎなので、撮影の準備はのんびりです。

準備の最中に、話しかけてきてくれた親子連れがいました。なんでも金沢から来たとのことで、小学5年生の娘が天の川を見たいというのでわざわざ牛岳まで来たとのことです。夜中になると見える旨伝えて、せっかくなので望遠鏡見て行きませんかと声をかけ、「皆さーん、小学5年生の女の子が色々見たがっていまーす、どなたか何か見せてくれる方いますかー?」と声をかけると、AUさんの双眼鏡での月をはじめ、続々と解説とともに色々導入して見せてくれます。ここら辺は県天のすごくいいところだと思います。中でも、HKさんのドブは普段なかなか見えるものでもないので、早速ソンブレロ銀河から見せてくれました。ついでに私も見せてもらったのですが、きちんと2つに分かれていて、間の暗黒隊も十分見えます。そのうち会長が撮影中のPCに映ったしし座の小さい方の3つの銀河を見せてくれたりで、もう大丈夫そう。私は再び撮影の準備にかかりました。

準備が完了したのが21時過ぎ、子午線反転まであと少しなので、ちょっとだけ待って赤道儀の反転が完了してから撮影を始めました。撮影は極めて順調。この日は風もほとんどなく、赤道儀もものすごく安定。10分露光でも余裕です。最近の自宅と、昨晩も撮影していたアンテナ銀河、雲と風でなかなかうまくいかなかったですが、やっと満足のいく状態で撮影することができたのです。重い機材を出すのを躊躇してた私に葉っぱをかけてくれたYYさんに感謝です。

撮って出しだとこんな感じです。アンテナもはっきり見えているので期待大です。画像処理は他の天体もたまっているので、そのうちまた記事にします。
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撮影を開始した頃、いつものMちゃんとお母様も到着。なんでも山に入ってから迷ったらしくて、獣道のようなところまで車で入ってしまい、大変だったそうです。早速アンテナ銀河の撮影状況を見せたり、ドブソニアンのろことに行って親子共々キャーキャー大興奮です。どうやら初めてドブを覗いたとのこと、是非ともいつか星まつりに行って思う存分たくさんの大口径ドブを見比べて欲しいです。


電視観望

撮影が始まると余裕が出てきたので、電視観望の準備です。この日もお気楽に、いつものFMA135 + CBP + ASI294MCをAZ-GTiに載せます。この日は透明度が良かったので、電視観望でもよく見えました。

M104ソンブレロ銀河。ドブソニアンでも見せてもらえたので見比べができます。
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北の空でM81と82。Mちゃんが見たいと言ってたやつです。
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上のソンブレロ銀河もそうですが、FAM135が広角なので、元はこんなに小さいです。
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わかりますでしょうか?中心に2つ見えると思います。

続いてM27亜鈴状星雲です。これはかなり時間が経って、天の川が昇りかけてきてからのものです。
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こちらも実は小さいんです。拡大しても耐える得るのはFMA135の光学系が優秀だからでしょう。
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続いて北アメリカ星雲。かなり綺麗出ました。12.8秒露光で、たかだか9分ライブスタックです。
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M16わし星雲とM17オメガ星雲です。8分のライブスタックです。
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などなど、ほかにもM51子持ち銀河がありますが、さすがにこちらは小さくてFMA135の限界です。
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たまたま来ていた一般の方にも見てもらいました。その中に、最初に声をかけてくれた親子連れの方がいました。しばらく仮眠をとってから起きて、無事に夜中の天の川も見えたとのことです。電視観望で星雲を見てもらっていたら、お父さんが興味がありそうで「どれくらいの値段がするのか?」と聞かれました。FMA135はまだいいのですが、やはりASI294MCが10万近くと一般の人にいうのは気がひけるくらいです。やはりまだ一般の人に気軽に勧めるには、少し高いですよね。


早めに撤収

さて、撮影の方は0時半ごろまで続き、もうアンテナ銀河が建物の影に隠れているのに気づき終了。21枚中13枚、2時間10分ぶんが画像処理に使えそうです。RGB合わせてなので、ちょっと枚数が少ないです。もう少し撮り増ししたいかもしれません。一度処理して、ダメなら今晩もう一度出撃かもしれません。

撮影終了後も、そのまま電視観望を続けたりダラダラ喋っていたりで、この日はやはり人との交流を楽しみます。実はその前の撮影中も話に夢中で、機材はほっぽらかしでした。

途中、YYさんがラズパイのPHD2でガイドがうまくいかないというので、ちょっと付き合ってましたが、どうも赤経が方方向にズレ続けます。最初極軸がずれているのかと思ったのですが、ガイドなしでズレていくか見てても、どうもドリフトしている様子はありません。その場ではわからなかったのですが、片付ける時に赤経のクランプがゆるくて、片方に回りやすく、片方は固くて回りにくいという不思議な状態でるのが分かったとのことです。おそらくこれが原因だったのかと思います。

午前2時過ぎくらいでしょうか、私も撮影機材をのんびりと片付け始め、午前3時くらいにやっと片付け終わりました。YYさんは先に片付けが終わり、下に行って天の川を取るとのことで先に出て行きました。最後に残っていたのは、私と本日泊まりだというHDさんだけでした。私が帰る時もまだ薄明まで30分くらいあると言うので天の川を撮っていました。天頂近くにかなりはっきりとした天の川が出ていました。

4時前位に自宅に到着、そのまますぐに寝てしまいました。ちょっと疲れが出てきたみたいです。遊び疲れですが...。

冬はなかなか遠征がいけないのとで、ゴールデンウィークで久しぶりの遠征です。といっても近征で、車で30分くらいの所です。

最近天文関連の活動が多すぎて書く暇がなく、ブログの更新が滞っているのですが、遠征はその場の雰囲気を忘れてしまうので、画像処理はまた後にするとしてとりあえず書いておきます。


久しぶりの遠征で準備に四苦八苦

GW中の5月3日、この日は朝10時からZoomで天文関連の打ち合わせ。その後は太陽撮影で忙しく、ドタバタしながらの遠征準備です。最近はずっとSCA260とCGX-Lでの撮影が多いので、今回の遠征はいい機会とばかりに、この大型セットを持ち運びできるかテストしてみます。

まずは特等席の助手席にSCA260を積みます。少し背もたれを倒して安定するように積み込みますが、最近はホコリ問題でカメラをできるだけ外さないと決めたので、カメラに変な力がかからないように気を使います。

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CGX-Lの赤道儀部分は後ろの座席に、シートベルトを一旦伸ばし切って縮めることで、シートベルトが(一旦外すまで)伸びないようにします。三脚は巨大なので苦労しました。今回初めて気づいたのですが、下から押し上げる巨大な台座があるのですが、三脚を畳むときはちょうど脚が収まるように3箇所カットされています。取り付けるネジも2段階になっていて、緩めるだけだとネジが落ちないように工夫されていて、その状態で三脚をたたむことができるというわけです。ただえさえ大きくて重くてあつかいがたいへんなので、運ぶことやしまうことも考慮してあります。使って初めてわかるありがたさです。結局後ろ座席の床に横向きに倒して置きました。台座の幅が結構あるので、出し入れの時は前の座席を一旦前に移動する必要がありましたが、なんとか収めることができました。

まだスペースがあるのでCGEM IIも持っていくことに。赤道儀は後ろ座席の空いている側に、三脚は床に、今度は立てて置きました。というのはCGX-Lの三脚で床がいっぱいで、重ねておくしかなく、木津着くのが嫌だったからです。足を多少開いて立てて置いたらそこそこ安定しました。

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トランクはその他機材でいっぱいです。ちょっと前に大型の防湿庫を買って、ほとんどのレンズやCMOSカメラ、小型鏡筒を入れることにしたので、遠征時はここから必要なものを毎回ピックアップする必要があります。

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心配性なので、今回使わないもの(電視観望関連とか)もたくさん持っていきますが、次の日(今書いている今日)、夕方から牛岳で富山県天文学会の観望会なので、そのまま使えるのかと思います。仲のいい(4月から中学生になった)Mちゃんにも声をかけておいたので、来てくれると思います。

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と、準備に戸惑って、自宅を出たのが18時過ぎ。途中の「すき家」に入って腹ごしらえ。お腹が空いていたので特盛と豚汁卵セットです。お腹も一杯になり、さらに途中ファミマによりおやつと夜食を買い込み撮影現場に向けて出発です。といっても、そこから15分くらいなのでもう近いものです。

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セットアップはトラブル続き

現場に到着したのは結局19時過ぎでした。雪解けでまだほとんど人が入った形跡がなく、途中道路のど真ん中に大きな岩が落ちていて、車幅ギリギリで怖かったです。到着後すぐにセットアップを始めますが、すぐにバッテリーを一つ忘れたことに気づきました。普段バッテリーを3つ持っていくのですが、出発直前に1つを充電し始めて、「忘れないようにしよう」と気をつけてたのですが、案の定忘れました。しかも今回はめずらしく撮影の方が2台体制だったので、バッテリー2台だとギリのギリでした。天文あるあるかと思いますが、遠征の時は大抵何か忘れます(笑)。私が結構あるのがガイド鏡を忘れることです。一応予備が入れてあるのですが、予備の方は焦点距離が短くて苦労したりします。

もう一つのトラブルが、リモートデスクトップでStickPCにつながらなかったことです。外ではミニワイヤレスルータにつなぐのですが、このStickPCは以前きちんとテストしていたはずです。しかたないので、別途USBタイプの外部モニターを取り付け、メイン機で見ながら、マウスとキーボードもつないで設定など見てみますが、IPアドレスはきちんと割り当てられています。それぞれのPCからルーターにはアクセスできます。それでもpingは互いに通りません。結局ファイヤーウォールが問題だったのですが、ファイヤーウォールの設定が(プライベート、ドメイン、パブリックの)3種類あり、外部に繋がないLAN状態なのでプライベート設定かと思っていたら、最後に試したパブリック設定のファイヤーウォールが原因でした。前はきちんと繋がったのを確かめているので、アップデートとかの際に勝手にオンになってしまったのかもしれません。出発前に直前チェックをしておくべきでした。

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やっと撮影開始

これで全てOKで、撮影開始は21時半近く。ちょうど子午線を越えるかどうかというところだったので、自動導入で赤道儀が反転する時間まで待ってから撮影を開始しました。ところがいざ撮影を始めてみると妙にバタバタします。撮影後は車の中で暖まっていたのですが、確かに外に出ると結構な風が吹いています。この時点で元々やろうと思っていた10分露光をあきらめて、3分露光にしました。多少星像は歪むときもありますが、そこそこ円を保っています。ある程度の星像肥大は避けることができなさそうです。

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一応アンテナも写っているみたいでます。

おやつタイム

撮影も軌道に乗って落ち着いてきたので、おやつタイムです。今日はファミマで買ったホイップメロンパン。遠征の楽しみの一つです。

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この時に、なんとアイスを買っていて食べ忘れていたことを思い出しました。袋の中で当然クタクタに。家に帰ってまた冷やして食べます...。


SQM測定で空の暗さを確認

ちなみにこの場所、南側はiPhoneのDark Sky Meterで測るとSQM21.31です。自宅から車で30分でこれならまあまあかと。北側は富山の町あかりで全然ダメです。北側を撮るときはもっと南まで下がります。

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SQMが測定できるといっても、専用機と違うのでどこまで精度があるかわかりません。それでも使っている限りそこそこの指標にはなるのかと思っています。値段も値段(250円)なので、趣味の範囲で使うのなら手頃でいいのかと思います。


2台目のセットアップもトラブル

時計を見ると22時半頃、少し落ち着いたので、2台目のセットアップにかかります。もう一つの狙いは夜中からのアンタレス付近です。CGEM IIにEOS 6Dと借り物のSIGMAの105mmを載せます。F1.4の化け物レンズです。レンズにはアルカスイス互換の脚がついているので、そこに小判鮫状態でガイド鏡を取り付けます。

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ターゲットはアンタレス全域と青い馬、天の川の一部が入る構図です。でもこの構図、その場で気づいたのですが、カメラを縦に固定する必要があるんですよね。6DにはL字のブラケットがついているのですが、縦に固定するとPCと接続するUSB端子が塞がれてしまうのです。仕方ないので、PCからの BackYardEOSとの接続は無しで、ガイド時のDitherはしない覚悟で、MagicLanternのバルブ撮影に切り替えました。ところがです、このバルブ撮影はこれまで何度もやっていてうまくいっているのですが、今回全くうまく動きませんでした。シャッターを押している時だけ露光するという、本当にごく普通のバルブ状態になってしまって、全然長時間露光になりません。改めてネット調べてみても設定は正しそうです。

すでにこれだけで30分以上ロスしてます。一度カメラを外して車に戻り、冷静になり考えてみました。そうだ!L字ブラケットを裏返せばいいのではないか!と思い、ネジを緩めて外そうとしたところ、わざわざ裏返さなくても、横にスライドすればいいのではと気づきました。

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これでUSB端子に接続でき、かつ縦方向でアルカスイスクランプに固定できます。時計を見ると0時半過ぎ。

さらに、撮影し出してから星像を改めてBYE上で拡大してみてみると、コマ収差が結構出ています。ここでレンズをF1.4からF2.0に変更するとかなりましになりました。カメラレンズだとF値の変更もBYEからできるのに改めて気づきました。ISO800の30秒露光でもちょうどいい明るさなので、F2.0でもかなり明るいレンズなのがよくわかります。


おやつタイム2

ここからは順調に撮影できたので、ホッとして夜食の冷やし中華と、本日2度目のおやつタイムのクリームパンです。え、おやつタイムの「2」ですって?食べ過ぎですね。でも遠征時は何を食べても美味しいです。

あ、冷やし中華で思い出しました。この日むちゃくちゃ寒かったんですよ。念のためスキーウェアを持っていったのですが、それでちょうどいいくらいでした。でも手袋を忘れてしまっていて、寒い中アンタレスで苦労して、ブルブル震えていたところ「冷やし」中華。車で暖房をつけて、しばらくして暖まってからやっと食べる気になりました。お腹もいっぱいになり急激に眠気が。午前1時半頃でしょうか、仮眠をとります。


後片付けとフラット撮影

次に目が覚めたら3時半頃、でもまだ眠くて動き始めたのはもうかなり明るくなりかけてる4時過ぎ。すぐに片付ければいいものを、せっかく明るい時までいるのでフラットを取ろうと画策し始めました。撮影している最中に片付けもやれば時間短縮だ!と思っていたのですが、フラット撮影の最中でPCへの接続が突然止まりました。バッテリー切れです。バッテリーを一つ忘れたつけが最後にきました。

というわけで、フラット撮影も中途半端、意気消沈して片付けもダラダラやっていたら現地を出たのは5時半過ぎ。6時過ぎに自宅に戻り、やっと就寝です。でも仮眠が長かったせいか、寝付けたのが多分7時過ぎ。10時半に起きて、ブログを書きながら今に至ります。

まとめと今日これから

トラブルだらけの遠征でしたが、それでも楽しいものです。うまく撮れているといいなあ。アンテナ銀河は風が強くてダメだったかも。あ、アンテナ銀河沈む頃にM57に切り替えたの今になって思い出しました。風がピューピュー言ってたので、ヤケになって10秒露光、ゲイン450の多数枚撮影。でも眠気の中セットしたのでどうなっているかよくわかりません。アンタレス付近はそこそこ撮れているとは思いますが、どうでしょうか。

程良い疲れと眠気が気持ちよく、充実した一日でした。GW中まだチャンスがあるならもう一度くらい遠征に行ってもいいかもしれません。

そんな感じで、明けて今日現在、ブログを書いています。時間があれば今日は少し太陽も見たいし、今晩は県天の集まりで牛岳です。荷物を車に乗せたままなので、準備時間は短縮できるとおもいます。牛岳は一般の人も夜景を見にたくさん来ていると思います。人がいると話してしまうので、撮影は難しいかもしれません。電視観望にするかも。しかもまだ天文ガイドの原稿を描いてる途中です。連休はやりたいことだらけで忙しいです。


 

この記事は前回の「星と自然のフェスタin小海2021(その2): 電視観望実演」からの続きの記事となります。




朝、車の中で目覚めて

目が覚めたらなんと8時。7時に目覚ましをかけておいたはずなのですが、全然が目覚めなかったみたいです。ホテルの朝食ビュッフェが7時から9時までと聞いていたので、すぐにレストランへ向かいました。宿泊客以外は1300円で食べることができるとのことで、フロントでお金を払いレストラン内に。昨晩がコンビニ弁当だったので、朝から豪勢にいきます。コロナ禍でビュッフェ形式もなかなか難しかったのですが、食べ物を撮りに行く時は手袋をしていくなどで対策していました。

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このあとさらにおかわりをして、デザートもヨーグルトを中心にお腹いっぱい頂きました。リエックスホテルはシャトレーゼ系列なので、ヨーグルトやアイスが充実しています。アイスで思い出しました。結局温泉は時間不足で入ることができませんでした。無料アイスも楽しみだったのですが。


ブース巡り

朝食後、暖かくなってきたので少し着替えをして、その後朝の会場を一回りします。

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朝10時頃の様子です。まだお客さんもそこまで多くはありません。

いくつかのブースで色々お話しさせていただきました。
  • Vixenさんでは昨晩の電視観望の話になりました。実はVixenブースとシュミットブースは隣り合わせで、昨晩ずいぶんご迷惑をおかけしたのではと、少し心配していました。その心配とは裏腹に、Vixenさんも電視観望に相当の興味を持っているとのお話を伺うことができました。特に、電視観望に適した短焦点鏡筒という意味で、最近始めたクラウドファンディングのSD60SSの話になりました。この新しいSD60SSは、以前の星まつりでお会いした、この「ほしぞloveログ」を読んでくれている若手の方が進めているということを聞くことができました。若い人がいろんなアイデアを出してくれるのは頼もしいことです。今回の経験を糧に、将来大きな開発をしてくれるのではと期待してしまいます。「Samも応援していますとぜひともお伝えください。」とお願いしておきました。
  • KYOEIブースではいつものMさんと話せました。Mさんは初日に電視観望の講演があり、その流れもあってKYOEIブースの電視観望のデモもかなりの人が来ていたそうです。KYOEIではずっとZoomでの電視観望の講義を続けていて、最近はわかりにくいところを動画であらかじめ撮影して当日解説をしながら進めているとのことです。これがかなりわかりやすいと好評だそうで、今回の講演会でもその手法を使ったとか。Zoomでの講義は随時申し込みが行われているので、興味がある方は調べてみるといいと思います。今回の小海の現地では、FRA400とASIAR PROを用いた電視観望セットを見せていただきました。赤と白のコントラストが見た目もかっこいい機材でした。このテーマは「頑張れ日本」とのことです。最初赤と白でなるほどと思ったのですが、意味は全然違っていて、「このセットアップには日本製品が一つも使われていない」というのです。これはある意味ショックで、ある意味確かにと納得させられました。先のVixenの話ではないですが、今は日本のメーカにとってはかなり厳しい状況かと思います。おそらく、今までと一緒のことをやっていてはなかなか状況は好転しないでしょう。クラウドファンディングを利用するのはリスクを減らす一つの秀逸なアイデアかと思います。いろいろ考えさせらたブース回りでした。唯一の救いは、CMOSカメラのセンサーだけは日本のSONYが席巻していることでしょうか。
  • 恒星社ブースで、「極・宇宙を解く」という本を手に入れました。星まつり価格なのか、かなり安く買うことができました。天文宇宙検定1級の参考書らしです。天文関連が広くうまくまとまっていて読みやすそうで、いい復習になりそうです。
  • 五藤光学ブースでは方位磁針を買いました。今時珍しいシンプルなやつです。一個10円でした。戦利品はまた次の記事でまとめます。
  • プラネタリウムソフトSUPER STAR Vの開発をなさっている方のブースに立ち寄りました。この星フェスに初回から参加していて、前回は赤道儀の導入ソフトの開発のかなりマニアックな話を講演会でされていた方です。前日隣のブースのOさんから紹介されていたのですが、夕方からの電視観望の実演の時前の方にいて、ずっと見てくれていて、たくさん質問してくれた方です。この星フェスのあり方を色々話されていました。やっぱりマニアだけを対象にしていると限界があり、一般の人、一般の星好きな人をどう取り込むかが重要だとのことで、私も大いに賛成です。

今回妻を誘ったのですが、コロナ禍でなかなか外に出れなかったこともあり、クラフトショップが50店もあるよとか話して、もう少しで来てくれるところでした。決めては車中泊で、そのことを言うとそれ以降全く興味を示してくれなくなりました...。私は晴れたら夜は星を見るので全然いいのですが、やはり普通の人はきちんとしたところで寝たいものです。でも今回はホテルを取ろうにも開催が発表されてすぐに満室になってしまっていたようです。後から聞くと、町が部屋を押さえていて、町の方に問い合わせた方によると、全て出展者向けで一般の人は予約できないとのことだったそうです。これでは星見をしたい旦那さんとホテルで寝たい奥様の両立は難しいと思うので、来年はもう少し改善していただきたいものです。

ついでに、星フェスから帰って妻と話した、どんなものがあればついていくかというのを揚げておきます。かなり妄想も入っています。カッコ()内は私の感想です。
  • 旦那さんが星を見ている間、夜とかゆったり映画観賞会とかがあるといい。
  • アウトドアグッズ販売とかあってもいい(山歩きが趣味なので、朝の散歩はかなり興味を持ってました。)
  • 何かの(星以外の)発表会もあってもいい。例えば舞台でダンス披露とか(最近趣味でフラダンスを始めたからだと思います。)
  • オーガニック(最近健康に気を使うようになってきたみたいです。)
  • ヘルシーコーナー(最近体重が...。)
  • 日常と違う癒し空間がほしい(なんのことやら...?)
  • 温泉、サウナ(これはありますね。)
  • 子供向けのワークショップ(これもありますね。家族が来やすくなるのではとのことです。)
  • 追記1: 最近流行ってるサウナフェア、テントのサウナで外に出たら星が見える。
  • 追記2: グランピング 
くだらない意見も多いですが、星以外の「自然」についても夜の行事や、講演会(今年はこちらも充実してきました)があるというのは、一般の人にとってはいいのかもしれません。とにかく強調してたのは「癒し」とか「ゆったり」とかでした。寒いなんてもってのほか、旦那を放っておいてリゾート気分を味わいたいようです。このイベントを成功させるのに、スタッフがどれだけ苦労しているか分かっているのでしょうか?なんとまあ贅沢なことを気軽に言います...。

ブースは他にもたくさんあり、紹介しきれていませんが、その場でしか聞けない話や、新しい情報など、直接話ができるリアル星まつりはやはりいいです。

そうそう、ブース回りをしている途中で声をかけてきた方がいて、星座ビノを私の星仲間の小学6年生の女の子「Mちゃんにあげて下さい」と言うのです。申し訳ないことに、最初この方が誰だかわかりませんでした。サングラスを別のメガネに掛け替えていたからかもしれないのですが、そもそも私は顔を覚えるのがすごく苦手でなのです。でも話していてすぐに、テレコンビノを売っていた上板2丁目さんとわかりました。ブログを読んでいてくれてのことかと思うのですが、Mちゃんのファンということで「仕入れ値は大したものではないので気兼ねすることなく受け取って欲しい」とのことでした。Mちゃん喜ぶと思います。今度会ったときに必ず渡しておきます。上板2丁目さん、どうもありがとうございました。私からもお礼を言わせていただきます。


そろそろ帰る準備

12時頃から抽選会が始まりました。受付時にもらえるバッヂに番号がついていて、それが抽選番号になります。抽選は前日にもあり、この日は前日外れた人と、前日の抽選以降に受付した人が対象になるそうです。残念ながら何も当たることがありませんでしたが、賞品は10万円以上のものもあったとかで、かなり豪華だったようです。

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抽選会の様子。

抽選会が始まってしばらくして、多分長野県は宇宙県関係の方達だと思うのですが、7−8人の方といろいろ話しました。多分Samのネームプレートを見て話しかけてきてくれたのかと思います。その中にテレコンビノを売っていた上板2丁目さんがいたのですが、今度は奥様といたせいか、またも顔を認識できず。本当に申し訳なかったです。メンバーの中にだいとしいさん夫婦がいたのですが、よくよく聞くと「だい」と「しい」で「だい」が旦那様、「しい」が奥様とのことで、二人合わせてのハンドルネームとのことです。実は以前Twitterで、星を求めてのときのあのマニア向けになってしまった配信ビデオを見てくれていて、「妻もよくわかったみたいだった」と言ってくれたのが、だいとしいさんの奥様の方だったと、このとき気づきました。


帰路につく

さて抽選会も終わり、そろそろ帰ろうと思いシュミットさんへ挨拶に行きました。その際、昨晩のお礼ということで会場で使える500円券を2枚もいただきました。単純な私はもうウハウハ状態で、何を食べようか真剣に考えはじめました。まずは昼ごはんに、もう最後でなのか特価になっていたローストビーフ丼を買います。

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これはかなり美味しかったです。写真で見てもわかるとおり、お肉だけでなくいろんな具が入っています。受け取るときに「わさびが入ってるから気をつけて」と注意を受けるのですが、そのワサビがアクセントになっていて、とても満足でした。

さらに、ホテルの販売ブースでお土産のバームクーヘンと、その場で食べるデザートとして「何とかアラモード(すみません、名前を忘れてしまいました)」を500円券で頂きました。

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このアラモードの方がかなり凝っていて、温かいりんごのシロップ煮の上に冷たいアイスがのっていて、アーモンドとマカロンでしょうか、いわゆる「熱つ冷や」でもうほっぺが落ちそうでした。二手間、三手間かけてあり、さすがホテルクオリティです。

あと、前回夜に電視観望のデモをしたときに、それを見てすごく感動したとのことで地元のジャム屋さんからジャムを頂いたのですが、お礼を言いたくてそのジャム屋さんを探していました。クラフトコーナーに一つだけジャム屋さんがあったので、前回の話をしたのですが、どうもそのジャム屋さんではないとのことです。このジャム屋の店員さんも前回の星フェスで、その時のジャム屋さんにお客さんとして行った覚えがあるので、ジャム屋さんが出ていたことは間違えないとのこと。今回は残念ながら前回のお店とは違うのは確実なようです。せっかくの機会なので一つ「ハックルベリー」というナスの仲間というジャムをお土産に買いました。ヨーグルトに入れるととてもおいしいそうです。

この後、駐車場に戻り、13時半くらいだったでしょうか、小海を後にしました。帰りは途中で少しだけ仮眠した以外は順調で、18時位には自宅に着きました。お土産を家族に披露して、疲れたのか早めにベッドに入りました。


たくさんの方にお会いして

今回の星フェスでは、数多くの方にリアルで会うことができました。久しぶりに会った方もいますし、2年前の開催以降にSNSなどで知り合いになって初めて会う方も多かったです。すでにここまでの記事で何人かの方には登場いただいていますが、メモがてらも兼ねて覚えている限り挙げていきたいと思います。

ただ、先にも書きましたが、顔を覚えるのが苦手で、顔とハンドルネームと名前がすぐにごちゃごちゃになります。もしかしたら忘れてしまっていたり、間違えて覚えているかもしれません。その際はどうかご容赦いただき、コメントやTwitterなどで教えていただけると助かります。

  • まず、けーたろさんに紹介していただいたと思うのですが、あの「天体写真の世界」で有名な吉田隆行さんにとうとうお会いすることができました。星を始めた頃、数少ない有益な情報がきちんとまとまっているページで、ずっと参考にさせて頂いていました。実は私、微動雲台のレポートを書いたことが縁で大阪迷人会の合宿に誘われていて、吉田さんも迷人会の合宿に参加されているので、コロナでなければ吉田さんとはもっと早く会えていたはずなのです。吉田さんは噂通り落ち着いた方で、あの合宿に耐えられるのが不思議なくらいです。吉田さんもほしぞloveログも読んでくれているというので、恐縮してしまいます。ずっと会いたかった方なので、とてもうれしかったです。
  • 成澤さんも、今回はじめて実際に会うことができました。本を頂いたお礼を言うことができました。配信で見るようなテンションで、とても明るい方でした。
  • 天リフ編集長にはいつもお世話になっています。今回福岡から車で来たとのことです。本当にお疲れ様でした。編集長はZoomなどでよく話すせいか、全然久し振りという気がしませんでした。
  • 同じく、遠く高知から参加のシベットさんにも2年ぶりの再会です。シベットさんもSNSのやり取りや、オンラインイベントのたびに顔を見ている気がするので、久し振りという気がしません。
  • Nickさんご夫妻も2年ぶりの再会です。夜中にナイトビジョン出していたらしいのですが、行けなかったことが悔やまれます。
  • マリーチさんも久しぶりの再会です。旦那様とお嬢さんに会えなかったのが心残りです。
  • 智さんは2019年の大晦日の名古屋の観望会以来です。今回、お礼でお土産を頂いてしまいました。私がきっかけで星に興味を持ったからとのことですが、私は多分ただのきっかけだけで、智さん自身が電視観望から撮影までどんどん進化されています。お土産家族でいただきましたが、とてもおいしかかったです。ありがとうございました。
  • アルさんとお嬢さんにも会えました。原村以来でしょうか、お嬢さん3年生と言ってましたでしょうか大きくなってました。
  • Aramisさんと、息子さんにも会えました。確か原村で会ったのが最初かと記憶しています。Aramisさんのところのお子さんももうかなり大きくなっていました。コロナ禍の2年間はやはり長かったです。
  • 上板2丁目さんにはやっと星座ビノのお礼を言うことができました。Mちゃんにプレゼントもいただきました。
  • Twitterでやりとりをしているinuさんも上板2丁目さんのところでNikonのテレコンビノを買ったらしいです。
  • M87JETさんも前回の星フェス以来です。胎内でお会いしたのが初めてですね。荷物運んでいただきありがとうございました。
  • ケニ屋さんご夫妻にもお会いすることができました。あれ、ケニ屋さんってもしかして初顔合わせでしょうか?以前どこかの星まつりであっている気もするのですが...。ブログ全読みで印象深いのですが、やり取りはブログとSNSだけ?
  • だぼさん、TOA130のファーストライトおめでとうございます。
  • ほしたろうさん、電視観望実演の時の写真撮ってくれてありがとうございます。
  • りょーじんさん、くろくまさん、RYOさん、さすらいさん、だいとしいさんご夫妻、たかしさん、M-neoさん、お会いできてうれしかったです。
  • Twitterで事前にやりとりをしていたmymyさんが、声をかけてくれなかったのがとても残念です。次回機会があったら、遠慮などすることなくぜひお声掛けください。
  • XRAさんあらため、私の滑舌の悪さでハンドルネームが変わってしまったXRAYさん。XRAYさんの方が呼びやすくてかっこいいと思います。どんどん沼にハマってきてますね!
  • spitchuさんや塚原さんら、星景勢の方達にもお会いできましたが、夜で暗くてなかなか顔が分かりませんでした。天文あるあるですね。
  • 名古屋勢もたくさんいました。いのさん、いつも星まつりでお会いするお二人、LedRilyさん。
  • 智志君とぼすけさん、SVBONYの店番お疲れ様でした。
  • ひぃひさんは来ていたと聞いていましたが、結局会えなかったと思います。残念です。
  • ヒロノさんも星まつりのたびにお会いしています。今回は噂の天文好きのお嬢様にもお会いすることができてうれしかったです。
  • 天体望遠鏡博物館のみなさんにも久しぶりにお会いできました。TANKOさんと奥様にもお会いできました。今回は夫婦でこられている方も多かったようなのですが、これはこの星フェスの方向性のおかげなのかと思います。Tさん、手作りのキーホルダーありがとうございました。
  • あと、中1で自作で何台も望遠鏡をつくっているすごい男の子に会いました。将来が楽しみです。もう一人すごい小学生の子もいると、Vixenブースで噂で聞いたのですが、その子には会うことができなくてちょっと残念でした。
  • 初出でけーたろさん忘れてました。吉田さんがTwitterに入ってきてくれましたね。さっそくフォローしました。
  • 富山勢はあまりいなくて、かんたろうさんくらいでしたでしょうか。いつも一緒にいるので当たり前すぎて初出で小海であったのを忘れてました。

覚えている限り書きましたが、忘れてしまっている方がいましたら申し訳ありません。大事な方をド忘れしてしまっている気もします。

電視観望の実演に来てくれた皆様も、寒い中本当にありがとうございました。今回は非常にやりがいのある実演で、解説している私自身も楽しむことができました。また同じような機会がありましたら、よろしくお願い致します。


目標は達成できたか

さて、最初に立てた目標が達成できたかどうかですが、、
  1. 久しぶりにあう人達との交流。 ->  ◎
  2. シュミットで電視観望の解説と実演。 ->  ◎
  3. 夜に電視観望のデモ。 ->  ×
  4. 星座ビノの制作者にお礼を言う。 ->  ◯
  5. Canon製のテレコンビノを利用した星座ビノを手に入れる。 ->  ◯
  6. ホテルの温泉に入って食べ放題のアイスを食べる。 ->  ×
  7. 朝のビュッフェを食べる。 ->  ◯
  8. 2019年の電視観望を見て感動したというジャムのお店に商品をいただいたお礼を言う。 ->  ×
といったところでしょうか。最初の2つが自分的には十分充実していたので、とりあえずはかなり満足です。惜しむらくは3ですが、これは体力的にしかたなかったです。星座ビノのお礼は3年越しのことなので実現できて良かったです。ジャム屋さんはいつか星フェスとは別に訪れてみたいです。あとはどうでもいいですね。


楽しかった〜!

 今回の「星と自然のフェスタ」、もうものすごく楽しかったです。帰ってからも、「楽しかったー」、「楽しかったー」と繰り返し言っていました。

今回「星と自然のフェスタ」のリアル開催を決行してくれた、テレスコ工房の店長さんはじめ、スタッフの方々、小海町の役場の皆様、リエックスホテルの皆様、こんな楽しいイベントにして頂いて本当にありがございました。これだけたくさんのお客さんが来ると、相当大変だったと思います。とても感謝しています。

来年もできるならまた開催していただけると、とても嬉しいです。その際はぜひまた参加させていただきたいと思います。


次回で最後、戦利品の記事です。 



2021年11月13日と14日、長野県の小海町で2年ぶりに開催される「星と自然のフェスタ」に参加してきました。

昨年10月の福島以来の久しぶりのリアル星まつりで、 本州では今年唯一ではないでしょうか。とにかく楽しかったー!!! たくさんの人にお会いでき、色々話すことができました。やっぱりリアルはいいですね。

ちなみに、前回2年前の「星と自然のフェスタ」はこんな感じでした。




準備

久しぶりのリアル星まつり。もう何日か前からソワソワ状態です。Twitterでも徐々に盛り上がりを見せつつあります。星まつりでいつも困るのは、誰が誰だかわからないことです。私自身、顔と名前を覚えるのがすごく苦手で、ただえでさえ、顔と本名とハンドルネームがグッチャグチャになります。しかも今回は2年ぶり、顔半分はマスクで隠れてます。なので今回はネームプレートを作ってみました。

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Twitterでも同じように考えている人がいて、プレートを見るとお互い認識できるはずです。実際、これがすごく役に立って、私のこともわかってもらえますし、他の方のネームプレートでSNSのあの人かと何度認識できたことやら。

木曜日には機材の準備もある程度終えておきました。今回のテーマは「シンプル」です。電視観望にはFMA135にASI294MCを取り付け、自由雲台とミニ三脚に載せる超コンパクト仕様。あとはノートPCにUSBケーブルを接続するだけなので、カバンからさっと出しすぐに使うことができます。

もう一つ迷ったのが、太陽電視観望です。C8とPSTを持っていくとすると、赤道儀が必要になります。大幅な荷物増なのですが、散々迷って結局持っていくことにしました。しかも赤道儀は座席から簡単に出せるようがいいやと、わざわざ重いCGEM IIを選んでしまいました。結局太陽セットは使わなかったのですが、持っていかない不安よりも、持っていって使わない方が気楽な気がしました。なんで使わなかったかと言うと、久しぶりの星まつりで人と関わる時間を大切にした方がいいと思ったからです。


今回の目標

今回、星と自然のフェスタに参加するにあたり、いくつか目標、目的を揚げました。
  1. 久しぶりにあう人達との交流。
  2. シュミットで電視観望の解説と実演。
  3. 夜に電視観望のデモ。
  4. 星座ビノの制作者にお礼を言う。
  5. Canon製のテレコンビノを利用した星座ビノを手に入れる。
  6. ホテルの温泉に入って食べ放題のアイスを食べる。
  7. 朝のビュッフェを食べる。
  8. 2019年の電視観望を見て感動したというジャムのお店に商品をいただいたお礼を言う。
いくつかは実現でき、いくつかは実現できませんでした。記事は時系列で書こうと思うので、うまく実現できたかどうか、おいおい書いていきます。


いざ小海に向けて出発

さて、直前に積み込むもの以外の準備は整ったのですが、問題はいつ出発するかです。金曜仕事が終わってからすぐに出れば、前日に集まっている人がいるはずなので夜には合流できるかも。でもそのためには徹夜体制になるのと、寒い車中泊が2泊になり、なかなか厳しそうです。迷いに迷って、やっぱり寝不足だと危ないので諦めて土曜の朝早くに出ることにしました。

でも遠足前のワクワク気分で、全然眠れなんですよね。結局寝たのは2時間くらいでしょうか。あまり寝られないので3時には起きて、シャワーを浴びて、飲み物とか、湯たんぽとか、枕とか、最後の準備をしました。

結局なんだかんだで午前4時半前くらいに出発でした。運転は4時間くらいの予定なので、うまくいくと8時半頃にはつくはずです。高速に乗る前に、コンビニに寄っておにぎりなど買い込みます。朝ごはんがわりです。途中、北陸道から上信越道に入る手前くらいで明るくなってきました。星祭に行く途中に夜明けを迎えることはよくあるのですが、撮影時の夜明けとまた違ってドライブ時の夜明けも景色が次々変わり、とても綺麗です。

途中トラブルなど何もなく、いくつかドライブインに寄っただけで、最後は佐久小諸ジャンクションで中部横断自動車道に入り、八千穂高原ICで下道におります。ここまでくれば小海里エックスホテルもすぐです。下道では帰りに入れるガソリンスタンドがあることと、会場から一番近いコンビニを確認し、無事に会場に到着。

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会場手前の登り坂。
この日は快晴で、途中の道から見える山がものすごく綺麗でした。


会場のホテルリエックスに到着

会場に到着したのはほぼ予定通りの8時半ころ。一般の人が止める駐車場のうち、一番会場に近い第2駐車場に止めました。この時点では、まだ駐車場はかなり余裕がありました。止めた場所が、たまたまちょうど天リフ編集長の隣でした。降りたら編集長とspitzchuさんが話していたので、早速お久しぶりですと挨拶します。天リフ編集長はリアルでは久しぶりですが、ネットでは顔込みで話しているので、なんか不思議な感触でした。

駐車場にはいくつも望遠鏡が出ています。止めたところの近くに、ドブソニアンが一つ出ていました。
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挨拶してお話を聞いてみると、富山のお隣の金沢からきているとのことで、富山の県天のメンバーの名前もご存知でした。このドブソニアン1993年作とのことで、もう30年近くになるとのことです。おもしろいのは、副鏡を含む頭頂部を取り換えることができる構造になっていることです。

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副鏡の径も結構違い、遮蔽率を変えることで惑星や星雲など対象に合わせて対応できるとのことです。

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ここら辺で、天体望遠鏡博物館でお世話になったT女史も合流。編集長、spitzchuさん、Tさん、私の4人で会場に移動します。ちょうど9時頃だったでしょうか、駐車場から会場に移る時には、第2駐車場の真ん中にも車が止まりまり始めていました。

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その後、駐車場はみるみる一杯に。会場から一旦戻ってきた時には第2駐車場は満車で、さらに奥の駐車場や、道のところに案内されていたようです。


会場の様子

会場は駐車場からすぐの距離ですが、滞在中はここを何度も歩くことになり、体力のない私は苦労しました。坂道もあるので、重い機材を運ぶのはかなり大変そうです。

キャンプ場が星空サイトという名前になっているので、最初ここに居を据えようかと思ったのですが、車の乗り入れが結構大変そうでした。多分ずっと駐車はできなさそうな様子だったので、結局一般の駐車場に止めておくことにしました。

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キャンプ場はこんな感じです。

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前日から来ている方も何人かいたようです。本番の土曜はテントでいっぱいになるかと思っていたのですが、実際にはそれほど埋まっていませんでした。もともとこの星空サイトでしか望遠鏡を出せないようなアナウンスがあったのですが、その後駐車場で望遠鏡を展開することが途中から許可されたからだと思います。

朝の会場の様子です。まだ人もまばらで、いくつかのブースはすでに空いていましたが、正式な販売は10時からのようです。

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10時になると開会式が始まりました。トレーラーの舞台が用意されていました。

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ブースめぐり

早速ブースをひとまわりします。SVBONYのブースでは、智志君とぼすけさんが店員さんとして働いていました。社員の方が来ることができないので、お手伝いというよりはお仕事としてやっているとのことです。ここでは私も持っている安価な双眼鏡と、EDタイプの双眼鏡の見比べができました。天リフ編集長は「これは圧倒的に違いますね」と言っていましたが、私の能力では違いがあまりよくわかりません。というか、安価な方でもう十分見えると思えてしまいます。確かにEDの方が収差が小さい気がします。安価の方は少しの青い収差、EDの方はもう少し小さな緑の収差に見えました。でもそこまで大きな違いには見えませんでした。双眼鏡はもう少し経験を積む必要があります。
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その一方、スワロフキーのフィールドスコープの解像度は私のような素人でもはっきりわかるくらいの、なんじゃこりゃ!!!というくらいのものすごい解像度でした。「ウォー!」と叫んでしまいました。でも値段を聞いたら70万とこちらも「ウォー!」でした。

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いくつかブースを回りながら、夜に電視観望の実演をするシュミットさんへ。一緒に実演をするWさん、H店長に挨拶をして、実演時間やどういう方法でやるかなど少し打ち合わせしました。ブースにはブラックパンダさんもいらっしゃって、2年前の胎内以来お会いすることができました。ブラックパンダさんにはTwitterで呟いたQBPのアメリカンサイズや、CP+の配信での何気ない一言でCBPのアメリカンサイズを実現していただいたり、電視観望のための機材もどんどん見つけてきてくれたりで、とても感謝しています。ブラックパンダさんには広報の方も紹介していただきました。まだ入社2年目の若い方で、また講演とかする場合はお世話になるのかと思います。この方、まだ撮影とかしたことがなく、難しいと言っていました。その通りだと思います。そのマニアでない意見を生かして、初心者にも優しい機材とかの意見を反映していただけるとありがたいと思います。

その後は、シュミットの方もお客さんも交えて、展示品の話題です。私も最近手に入れたSCA260が展示してありました。聞いたら初期ロットはかなり少なかったようで、手に入れられた私はかなりラッキーだったようです。でもこのSCA260、私も思った通りやはり大型なのは事実で、かなりの赤道儀に載せないと揺れてしまって撮影時の歩留まりがあまり伸びないようです。余裕で載せることができるように、EQ8とかの話題が出ましたが、流石にすぐには買えないので、軽量化の方向で進めるような話をしました。

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あとプロトタイプらしいですが、面白そうなものがありました。まだ話せる段階ではないとのことですが、少し聞いただけでも今すぐにでも欲しいと思いました。写真を見て想像してみてください。
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まだ日本では未発表のFRA”500”も置いてありました。実際に持たせてもらいましたが、かなりの重量で相当しっかりした作りのようです。
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店頭にはたくさんのフィルターが置いてありました。最初はQBPからはじまったサイトロンのフィルターですが、その後CBPやQBP II, III、IR透過フィルターや、最近のDBPなど、多種多様のフィルターを開発しています。ブースに朝早くから来ていた他のお客さんとどのフィルターがいいかの話になり、最近DBPで撮った網状星雲や、まだブログ記事にしていない胎児とハート星雲を見せたりしてました。選択肢があるので、選べるのがいいことと、値段も手頃で気軽に買えるのがいいのかと思います。見ている間にも何枚も売れていきました。

2日目シュミットブースに立ち寄った時に、ちょうどAramisさんがシュミットにいて、私が「CBPが一番使いやすいのでは」と言うと、CBPに即決でした。Aramisさんならうまく活用してくれると思います。


スコープテックブースに立ち寄ると、以前のZEROの振動解析をしたブログの記事を見てくれたスタッフの方とお話しすることができました。原村の星まつりで手に入れたSCOPETECHの望遠鏡は、いまだに観望会で毎回活躍し、稼働率No.1です。

その足で星の手帳社ブースによって、天体日めくりを買いました。ZEROの開発の時にお世話になったOさんとお話しすることができました。Oさんは前回の小海で電視観望を見てもらったのですが、そのことも覚えていてくれました。

Oさんには隣のブースのプラネタリウムソフトSUPER STARの作者の方を紹介していただきました。あとで書きますが、この方電視観望のデモでもずっと見てくれていましたし、2日目に色々話すことができました。

また、さらにOさんには誕生年と誕生日をいうと惑星の位置を教えてくれるというすごい方を紹介していただきました。どうやら頭の中で惑星を動かしながら位置を特定するらしいです。

Oさんは流石にこの業界に長くいるだけあって、顔が広く、面白い方を色々知っています。少し天文から離れているようなのですが、すごく情熱のある方なので、また戻ってきて色々開発して欲しいです。

他にも、天体望遠鏡博物館のブースでは懐かしいみなさんに会うことができました。

誠分堂ブースでは定期購読ありがとうと言われてしまいました。ブログを見てくれているとのことです。ありがたいです。

スカイバードブースでは大学の1年先輩のHBさんの近況を聞きましたが、最近お店には来ていないとのことです。コロナ禍でなかなか店舗に行くことができなかったのかもしれません。ここでは、この間手に入れた2倍のPowerMATEのTリングへのアダプターが格安で売っていたので、買っておきました。

書ききれませんが、他にも多くのブースが出ていて、立ち寄らせていただきました。


フリーマーケットコーナー


最初フリーマーケットコーナーがどこにあるかわかりませんでした。ホテルのトイレに行く際に、いくつか望遠鏡を出しているところがあったので、トイレ帰りに立ち寄ったらそこがフリーマーケットコーナーでした。

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ここでやっと、星座ビノの製作者の上板2丁目さんにお会いすることができました。3年前の小海でCokinのテレコンビノを使った星座ビノを購入しました。その後ヤフオクでNikonの星座ビノを落としたら、パッケージがCokinのものとよく似てます。もしやと思い連絡を取ったら同じ製作者で、いつかお礼を言いたいと思っていた方です。今回ようやくお礼を言うことができました。

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今回もいくつもテレコンビノがありましたが、事前情報でCanon製のものがあり、今回これを手に入れることも目的の一つでした。Canonは2つ残っているうちの一つを譲って頂きました。こちらももうなかなか出ない貴重なもので、かなりよく見えます。夜に星を見るのが楽しみです。またコレクションが一つ増えてしまいました(笑)。

別のテントでは元スターベース名古屋店の店長さんがケースを売っていました。小さめのアイピースケースを一つ購入しました。スターベース繋がりですが、今回はタカハシが参加していないので少し寂しかったです。

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他にも、昔のアイピースを売っている方がいたので、5mmのハイゲンスを一つ購入しました。これはLambdaさんの提唱する、抜けのいいアイピースをバローと合わせてできたらと思っています。でももっと焦点距離の長いものが必要だったのかもしれません。


アストロカー

この「星と自然のフェスタ」はテレスコ工房の店長さんが中心になって開催されているのですが、今年は自慢のアストロカーが登場しました。

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中には太陽望遠鏡が設置されています。GOTOの大型の望遠鏡に90mmのSolar Maxをダブルスタックで取り付けてあり、プロミネンスや太陽光球面全体のHα像がものすごい解像度ではっきりと見えました。アマチュアクラス(?)の眼視では最高峰かと思います。

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すごいのはこの車のつくりで、観測中はジャッキアップしてあって、人が載っても全く動きません。

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食事事情

ブース周りの途中で、前回プリンが美味しかったことを思い出しました。

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一口食べて、前回と全く同じ感想になりました。昔、母に作ってもらったプリンの味を思い出すのです。聞いたら使っているのは卵と牛乳と砂糖だけだそうで、シンプルですが、なんの変な味もしなくて、物凄く美味しいです。前回Twitterで宣伝したらどんどん売れたことを覚えていてくれて、今年も同じくTwitterで宣伝したら、店の人からまるで賄賂の如くりんごを一個手渡されました(笑)。

その後、天リフ編集長も私のツイートを見て食べたそうです。しばらくしてから来てみたら、今回も見事に完売。「あれからすぐにたくさん買いに来てくれた」とのことで、宣伝のお礼を言われました。。

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昼食はリエックスホテルがブースで出しているカレーを食べました。500円ですが、さすがホテルのカレー、とてもおいしかったです。ちょうど愛知の智さんもカレーを買っているところで、さらには智志君も隣にいて、いっしょに話しながら食べました。

他にも多くのキッチンカーが出ています。キッチンカーの方は2日目にローストビーフ丼を食べました。基本的に食べるものには困らないと思います。

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電視観望の準備

その後もいくつかブースを周りながら、夜の電視観望の実演の準備がてら車と会場を何度か行き来し、シュミットブースに再び。

既に長い記事になっているので、ここからのことは次の記事に書きます。




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