ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ:イベント > 観望会

昨晩は本当に久しぶりのごくごく普通の観望会で盛り上がりました。飛騨コスモスの月例の観望会です。

先月もペルセウス流星群で観望会はあったのですが、これは特別行事に相当します。天気もあいにくで、ほぼ解散してからやっと星が見え始めたくらいで、残っていた一般参加の方は1組のみ。今回は定例の観望会で、お客さんもたくさん来てくれて、普通に見えるものを見ます。天気も最初はそこまで良くはなかったですが、惑星とかはちょくちょく見え、最後は全面晴れ渡り、結局大盛り上がりでとても楽しい観望会となりました。調子に乗って書いてしまったので、また長い記事となってしまいました。もしよろしければ、昨晩の様子にお付き合いください。


いざ出発

夕方荷物を車一杯に積み込み、一人で出発。最近は子供は全然付いてくる気はないみたいです。なので機材は後部座席も助手席にもたくさん入ります。富山を出る時点ではそこまで晴れてなかったですが、それでも雲間から青空がまだ見えていました。なので機材の選定は微妙です。とりあえず惑星がメインになりそうなので、口径20cmで比較的軽量なC8、電視観望セット一式。あと迷ったのですが、子供用にSCOPETECHを最後に押し込みました。でもこれが大活躍。子供たちがくるような普通の観望会では、こういった自由に触れる望遠鏡は意外なほど好評です。

途中コンビニに寄り、夕食を買って運転しながらのおにぎりだけの簡易ディナー。天気も富山から出た時より悪くなっています。現場に着いたのは18時半頃でしょうか。国道から天文台へ行く脇道に入る時に、対向車線からちょうど車が来て同じ方向に行くようでした。先に行ってもらったのですが、ゆっくりと途中何ヶ所かの曲がり角を確かめながら進んでいるようでした。やはり観望会のお客さんで、年配の女性の方。今日初めてだそうです。


最初のお客さん

すでに木星が出ていたので「あれが木星ですよ」と伝えました。自分で双眼鏡を持ってきたらしくて見始めていましたが、なんと30年以上の昔の大きな双眼鏡で、倍率が25倍!メーカーも聞いたことないようなものなので、私が以前星まつりで手に入れた双眼鏡のような国内の小さな光学メーカーが作ったものの一つかと思います。

問題はその倍率で「わー、線が見える!」とか言っていたので、「え、木星の縞が見えるの?すごい!」と一瞬思ったのですが、双眼鏡をお借りしてみたら納得。手ぶれで木星が大きく揺れてしまうのが線になって見えてしまうのです。「さすがに25倍は手持ちでは難しいです。三脚がいりますよ」とか説明して、その間にSCOPETECHを用意して木星を見てもらうと「止まって見える!」と喜んでもらえました。

でもびっくりしたのはそこからで、衛星が見えるのはもちろん、木星の縞も余裕で見えるし、空を見上げて「木星の横の星は?」とか言うのですが、私にはまだ全然見えてません。もちろんそれは土星だったのですが、聞いたら視力2.0とのこと。そりゃよく見えるはずです。老眼だそうですが、ちょっと羨ましいくらいでした。


皆さん続々と集合

それからスタッフも、お客さんも続々と集まってきました。今回あまり確認できていませんが、お客さんだけで全部で7-8組くらいは来ていたと思います。ほとんど飛騨市や高山市の地元の人ばかりでした。多分私が富山からで一番遠いくらいです。スタッフも合わせたら20人くらいはいたと思います。
  • 上に書いた、一番乗りで私とほぼ同じ時間から来てくれた年配の女性の方。参加は初めてですが、実はスタッフと知り合いの方でした。しかも、昨年亡くなられたこの飛騨コスモス天文台の設立者のYさんが計画していた山歩きとかには、何度か参加してたそうです。
  • 子供を連れてきている家族が3組くらい。子供は小1の女の子が一人、小5の男の子が一人、あともう一人いました。やっぱり子供がいると観望会っぽくなっていいです。
  • 他にもカメラが趣味で、撮影どうですか?と勧めたら自前の6Dで撮影を始めたカップル。
  • あまりお話できなかったですが、双眼鏡を持ってきているご夫婦。 
  • 他にもいたと思いますが、暗くて把握しきれませんでした。

最初は雲間の惑星から

到着直後はまだ晴れ間が見えてたのですが、その後はすぐにずーっと雲がほぼ全面にいきわたって、ごく切れ間から明るい惑星が時折り見えるくらいです。でも雨が降るような雲でもなさそうだったので、機材の準備は進めることにしました。最初SCOPETECHで20mmのアイピースで小さな木星と土星を見てもらって、そのうち準備のできたC8で見てもらいました。まず比較で木星を見てもらうと、C8での明るさと、大きく細かく見えるその姿にみんな「わーっ!」と声をあげます。「衛星が3つ見えた!」「いや4つある!」「右に3つあるでしょ!」「2つしかないよ!」など、感想も様々です。さらに土星を入れるとその輪っかの美しさに皆さん簡単の声をあげます。一番最初に来た方の「あー、あの腰巻きがあるやつね」という独特の表現にはちょっとびっくりしましたが。

この日は気流が安定していたのでしょう。C8ではカッシーニの間隙もかなりはっきり見えていて、来ていた方達に「輪っかの中に黒いすきまがあるのわかりますか?」と聞くと、ほぼ全員がよく見えたようです。本当は惑星が揺れるのを見てもらって、大気の揺れのことを説明したかったのですが、その揺れが眼視ではわからないほど安定でした。

小1の女の子の食いつきがものすごかったです。木星も土星も、とにかくもう興味津々。一瞬天頂に夏の大三角が見えた時には、ずーっと説明してくれてました。わし座のアルタイルが出てこなくて、助け舟で「わ、わ、わ、、、、わし、わし、わし、、、」と言うと、「あ、わし座!」。「ア、ア、ア、、、、アル、アル、アル、」とヒントを出すと「あ、アルタイル!」とか反応がすごく可愛かったです。「星が大好きなんだよ!」とか言ってくれて、将来が楽しみな女の子です。

その後、所々晴れる場所も出てきて、上り始めたばかり火星を見てもらって「あー赤い!ぼやけてる!」と感想が。高度が低くて、グランドののフェンス越しなので仕方ないです。

たまたまれた晴れた天頂付近で、アルビレオを入れて見てもらったら「わーっ、綺麗!」「赤と青」「オレンジに見える」「あー、トパーズ色かぁ!」とか、皆さんそれぞれの色を楽しんでくれたみたいです。

IMG_0752

途中、シートで寝っ転がって見ている人も。地面が暖かくて気持ちいんですよね。眠くなってしまいそうです。


撮影に興味がありそうな人も

お客さんの中に星にすごく興味がありそうな若いカップルの方がいました。入門用のSCOPETECHを覗いて土星とかもよく見えるのに驚いて「これ幾らくらいなのですか?」と聞かれました。特価でゴニョゴニョ千円」くらいですと答えます。「わー、それだったら欲しい!撮影とかもできますか?」となんか写す方に興味がありそうです。よくよく聞いてみると、カメラ好きで星の撮影もしたいとのこと。しかもフルサイズというので「え、機種は?」と聞いてみるとなんとEOS 6D。どうも星を写すことも考えて、あえて感度の良い6Dにしたみたいです。「レンズは?」と聞いてみるとTamronの45mm F1.8。星景なら十分です。しかもこの日も持ってきてるというので「じゃあ、撮影してみませんか?」ということで、まだ雲が多かったですが雲間の星を狙って急遽撮影開始。

これまでも星は撮ったことはあるようでしたが、そこまで本格的に撮っていたわけではないようです。最初「ISO100でも写ります」とか言って撮影してくれたのですが、さすがにF1.8でもISO100では恒星は写ることは写りますが、暗すぎます。「じゃあ、ISO1600で10秒とか20秒で撮影してみてください。」とか言うと「ずいぶん明るくするんですね」とのことです。さらに、温度が高すぎてかなり赤によっているので「温度を下げてください。夜空のイメージが欲しかったら3500度くらいまで下げてもいいですよ。」とアドバイスを。きちんとRAWで撮っているので後からどうとでもなりますが、他の一般の人にお見てもらえたらと思い、少し青目にしてもらいました。何枚か写してもらい、さらには南西方向に少し雲の切れ間があったので、そこを写してもらうと雲越しの天の川もバッチリ。

途中アンドロメダ方向を撮ってくれて、M31が写っていたので、これはいいと他の方にも見てもらうことに。わーっと人が集まってきました。もしかしたら、こうやって見てもらう楽しみも味わってもらえたかもしれません。

200mmくらいの明るいレンズも持ってるとのこと。星雲とか、銀河とか、惑星とかの対象によってレンズもしくは鏡筒が変わること、赤道儀もそのうち必要になるかも、星景写真だったら三脚だけでもしばらく大丈夫なこととか話して、わからなかったまた連絡して下さいと伝えておきました。


SCOPETECHが大活躍

この日一番活躍したのはSCOPETECHでしょう。星を始めた年の原村の星まつりでSCOPETECHブースで手に入れた特価品ですが、意外なほどよく見えるのと、秀逸な二つ穴のファインダー、軽量、手に入れた値段から気軽に扱えることなどで、基本的に子供用に解放して自由に使ってもらっています。時には天頂プリズムに付いたアイピースを、まるで何かのレバーのようにレンズのところに親指を押し当てる子もいたりしますが、そんなことを気にするようではまだまだです。今回も、微動ハンドルがすっぽ抜けて「壊れたー」とか騒いでいましたが、それも経験です。

最初に夢中になったのは、なぜかスタッフのSさん(だったと思います。暗くて見えてなくてすみません)。これまで怖くて操作したことがなかったらしいので、今回は木星から挑戦です。最初なかなかうまくいかなかったのですが、少し離れて鏡筒がまず大まかに木星に向いているかどうか、縦と横から見ること。例えば今回の場合、横方向はいいけど、縦方向が大きくずれていることを理解してもらいました。その後、二つ穴ファインダー、見にくかったらファインダーを使うこと。ファインダーは片目で見てもいいけど、両目で見ると入れやすいこととか説明して、しばらく触ってもらいました。最後、とうとう自分で入れることができたようで、すごく喜んでくれ、もう大はしゃぎでした。ここら辺は子供も大人も変わりありませんね。自分で初めて導入して見た天体は、言うまでもなく格別でしょう。

次に夢中になったのは小5の男の子。お母さんは少し心配そうにしてましたが、「もう遠慮なく、壊す気で触ってもらって構いません。」と伝え、思う存分いじってもらいました。子供は目がいいので、2つ穴ファインダーの方が楽みたいです。粗動と微動の違いを伝え、しばらく触ってもらって土星を入れることができ、もう大喜びでした。最初のうちこそ2つ穴ファインダーでさえもかなり苦労してましたが、すぐに慣れ、さらには木星も入れることができてました。面白かったのは「火星入れていいですか?」とわざわざ離れたところにいる私に聞きにくるのです。「もちろんです。聞きにくる必要なんてないですよ、自由にやってください。」と伝えると、あとは色々自分で試していたみたいです。途中、よほど嬉しかったのか、成果を見てもらいたかったのか、「火星うまく入れることができたので見にきてください」とお誘いが。見てみると、えらい大きく見えています。ピントがずれていたのですが、今の火星はずれていても模様のようなものが見えるので、大きい方がよく見えるように思ってしまったのでしょう。


突如、少年期の記憶が

と、これを見て突然小さい頃の記憶が蘇ってきました。多分小学校低学年のころ、父親が買ってきてくれた望遠鏡、KENKOの屈折だったと思うのですが、それで木星を見たときのことです。「縞が見えた」と喜んでいたのですが、今思うと多分収差を縞と勘違いしたのです。その時の像が突然頭に蘇ってきて、この時も大きな像でピントがずれていて、たぶん今回見た火星のようにそれを正しい木星だと思ってしまったのです。「あー、やっぱり同じことするんだ」と、多分40年くらいしてやっと当時の謎、私の中の数少ない少年期の星の記憶が一つ蘇ったのでした。

SCOPETECHでピントを合わせてあげると「こんな小さいんだ」とびっくりしていたようでした。それではと、上ってきた火星をC8で見てもらうと模様も見えるくらいはっきりとしていました。


終盤に近づき

もう終盤に近づいたころ、何人かの女性グループでM31アンドロメダ銀河探索が始まりました。前回のYさんの命日の時もそうでしたが、星座ビノを使って見るのです。「あ、見えた!」とか「どうしても見えん!」とか、もうわーわーキャーキャー大騒ぎです。

そのうち場所がわかってくると「肉眼でも見える!」とか言い出し、7倍の双眼鏡で見てもらうと「わーはっきりわかる!」とか、本当に楽しそうです。最後は皆さん、アンドロメダ銀河の位置はバッチリわかっったようで、大満足みたいでした。

途中、「アンドロメダ銀河を望遠鏡で見たい」と言うリクエストがあったのですが、多分大きく見え過ぎるので「双眼鏡くらいが楽しいですよ」と伝えておきました。これは後にM42プレアデス星団(すばる)をSCOPETECHで入れた時に理解してくれたみたいです。実際にすでにアイピースにすばるは入っているのに、どこだか分からないようなのです。対象が大きいので少し周りからみないとわからないんですね。「アンドロメダ銀河も同じ理由です。スバルはまだ明るいけど、銀河は暗いので中心だけがぼーっとして見えるくらいです。」とか言ったら妙に納得してくれてました。でも実際見てもらったほうがよかったのかもしれません。ただ、経緯台でマニュアル導入なので、ちょっと敷居が高いんですよね。でもいい訓練かも。次回挑戦してもらいましょう。

あ、今回電視観望は(珍しく)使いませんでした。正確にいうと、ほんの一瞬だけ6DとSharpCapではくちょう座辺りを見たのですが、網状星雲が1ー2ショット映って、すぐに雲に隠れたりとかで、今回は出番無しでした。

22時に差し掛かるくらいでしょうか、お客さんもぽちぽち帰り始め、だんだん人が少なくなってきた頃です。全面が晴れてきて、天の川が南西から北東に大きく架かるのが見えました。下手なところに行くよりも、天の川を見るならここは気軽に来ることができ、安全で、トイレもあり、充分暗くて、とてもいい場所です。

しかもここはなぜか私にはとても相性がいい場所で、どんなにダメそうな日でも、たとえ雨が降っていても、必ず途中から晴れて星に巡り合える、今のところ空振りは0の不思議な場所です。この日も短時間でしたが天の川まで見ることが出きて、最後まで残ってくれたお客さんたちは大満足なようでした。

あ、大満足で思い出しました。この日流れ星が結構多かったです。主にカシオペア方向でしょうか、21時過ぎくらいから22時過ぎくらいまで、大きなものも含めて多分10個以上は流れたと思います。流れ星を初めて見た人もいて、すごく喜んでくれていました。私は残念ながらかすみ程度のを一つ見ただけです。


あー、楽しかった

私自身も久しぶりの至極真っ当な観望会で、しかも惑星、アルビレオ、天の川、流れ星とフルコース。SCOPETECHも大活躍。電視観望こそありませんでしたが、大満足でした。

来月は私は行くことができませんが、一ヶ月たつと2時間ぶん空が進んでいます。この日の21時に見えた空が、来月は19時に見えることになります。火星もすばるも最初から見えていることでしょう。来月も楽しんでもらえたらと思います。

8月23日は飛騨コスモス天文台を作ったYさんの命日です。星を見ながらYさんとの思い出を語ろうと、飛騨コスモスの会の仲間で集まりました。

IMG_0486

机を用意し、Yさんの写真を飾り、蝋燭と線香を立て、一人づつお祈りしました。

Yさん天文関係の写真を持ち寄り、昔話に花を咲かせます。Yさんは全国に星仲間がいて、各地に足を伸ばしていたようです。写真を見ると2016年の胎内星まつりにも行っていたとのことで、私も初めての星まつりのとしでまだ知り合いではなかったですが、どこかで会っていたかもしれません。オークション会場の写真があり、私もそこにいたはずなのですが、残念ながら写ってはいませんでした。

せっかく星仲間が集まったので、やはり星を見ます。今回は惑星用にC8を出しました。結構雲が多かったですが、ほとんどの時間、所々抜けているところがあり、月に始まり、木星、土星と見ることができました。コロナ禍で本当に久しぶりの観望会の方もいて、今年初めて見る木星と土星に年甲斐もなくキャーキャー言っていました。多分Yさんも、こんなふうにみんながコスモス天文台に集まって星を見ているのを、空の上から喜んでいてくれるのかと思います。

もう一つは、雲が多かったので135mmのレンズにASI294MC Proをつけて多少広角の電視観望にしました。三脚と自由雲台だけの手動導入です。手動導入にしては少し星雲を探すのは難しいくらいの画角なのですが、それでも雲に隠れた網状星雲が片方の東側だけ見えたとか、三裂星雲と干潟星雲とかをこの間撮った写真と比べながら「今この方向に見えているのがコレですよ。」などと説明しました。最後は北アメリカ星雲とペリカン星雲を見ました。

その後撤収したのですが、その最中にアンドロメダ銀河が見えるかというので盛り上がってしまい、最初は双眼鏡から、でもなかなか見えないので視野の広い星座ビノを人数分出してみんなでM31探しです。「ペガススの四角形の左下とカシオペアの間くらい」「もうちょっと下、ボヤーっとしたやつ」とか、色々言いながら無事に全員見つけることができました。一度コツがわかると、どこにあるか再びすぐに探し出せるみたいです。

終わってみたら月から惑星、星雲、銀河とフルコースでした。Yさんの命日で、もう一年経ったのかと思うのと同時に、やっぱり星が好きな人が集まった時は、しんみりするよりは星を見てるのがいいなと思いました。Yさんもいてくれたらもっと楽しかったのになあ。コロナ禍でなかなか集まることもできなかったですが、これからも活動続けていきますので、天国から見守っていてください。



久しぶりの観望会

夕方少し晴れそうなので、富山市科学博物館の観望会に出かけました。科学館での観望会は調べたら去年の5月以来で本当に久しぶりです。よく考えたら夏は星まつり秋は飛騨コスモスと、いろいろ忙しかったせいかあまり行けてませんでした。あと、とにかく観望会の土曜日になかなか晴れなかったのです。実際今日も職員の方達が「雨プロ(雨の時のプログラムという意味らしいです)のネタが尽きたー。今日晴れてよかったー!」と言っていたくらいで、本当に久しぶりの晴れの観望会とのことです。

富山市科学博物館の凄いところは、毎週土曜日に必ず観望会を開くところです。天気が悪くても、室内でお話しがあります。これをずっと続けているのは凄いことだと思います。でも、北陸の冬の天気は結構悲惨で、なかなか観望会の日に晴れてくれなくて、今回は久しぶりの晴れの観望会となったわけです。


光害地での広域電視観望のテスト

今回の観望会での目的は、先日うまくいったQBPと明るい単焦点レンズを使った広域電視観望のお披露目です。



これまでは自宅で試していたので、住宅街といえどもまだ星は見える場所です。今日は科学博物館のある場所で、完全に市街地です。昔、娘のNatsuが自由研究で光害の影響を調べたとき、科学博物館から山側へ移動して行くと光害がどれくらい変わっていくかというのの、最初の起点の一番明るいところです。



こんな明るいところで、一体どこまで見えるのか?それを確かめるためのテストも兼ねています。


セットアップ

機材は前回までと全く同じ、NIKKORの50mm、F1.4レンズをF2で使い、アメリカンサイズのQBPをCMOSカメラに直付け。CMOSカメラはASI294MC Pro(常温で使用)です。他はシンプルな三脚と自由雲台だけで。雲台にカメラを取り付けるアダプターも前と同じで、超シンプルシステムです。

車から機材を運びますが、移動距離100m強。PC2台、観望会用に星座ビノ8個、テーブル、椅子を持っても一度で余裕で運ぶことができます。とにかく軽い。テーブルと椅子が一番重いくらいで、機材一式は重さ的にはもう誤差の範囲に入ってきています。

実際の設置も超簡単。一番時間がかかったのがテーブルの組み立てでしょうか。あ、あと星座ビノ8個ををケースから出すこと、これが意外に時間を食います。それに比べたら、特に今回はPC上に前回のSharpCapの設定が立ち上がったまま残っていたので、三脚の足を広げて、ケーブルをPCに繋いで、PCでカメラの映像が写っていることを確認して、カメラをオリオン座の方に向けて、ピントを合わせて、たぶん2分くらいでM42までたどり着きました。この手軽さに比べると、手軽だと思っていたAZ-GTiさえ煩わしくなってしまいます。


市街地での広域電視観望の実際

さて、こんな明るい中での広域電視観望、うまくいったのでしょうか?

結果だけ言うと、大成功。写真見てください。

IMG_9508

もちろん、この場所より暗い自宅でやった時ほどきれいには出ていません。でもオリオン座の三つ星とベテルギウス、M42に馬頭と燃える木、左上にはバラ星雲、なんと言ってもバーナードループも淡いですがきちんと出ています。これらを一つの画角に入れることで、実際に目で見ているオリオン座と大きさを比較できて、星雲がどの位置にあるのか、バーナードループがどれくらい大きいのかが実感できるというわけです。これでも露光時間1.6秒で、スタックは写真では89枚となっていますが、20枚もスタックすれば十分見えます。

ちなみに、科学博物館が設定した今日の観望会のテーマが「オリオン座をみよう」です。オリオン座は電視観望でもインパクトがあるので、今回のテストにもぴったりのテーマです。今回の観望会には、もちろん科学館の望遠鏡や富山県天文学会(県天)の方達の望遠鏡も出ていて、オリオン座に関連するもの、リゲルやベテルギウス、トラペジウムなどを見てもらいます。県天メンバーで他にも電視観望をやっている方もいて、実際M42などをお客さんに見てもらってたようです。

それでもおそらく今回のように、街中の観望会でバーナードループを見ると言うのは、これまであまりなかったのではないでしょうか。さすがにこれには来ていた人たちもびっくり。科学館の職員の方や、他の富山県天文学会のメンバーなど、星に詳しい人たちは特に「こんなところでまさかバーナードループまで見えるとは」と、本当にびっくりしていたようです。職員の一人は「初めてバーナードループ見た」と言っていました。


面白そうな女の子が

そんな中、一人異常に反応の良いお客さんがいました。女性の方で、子供と一緒に来たお母さんのようです。上の画面を見て「すぐに子供を連れてくるから待ってて」というのです。連れてきた女の子がこれまた凄い。聞いたら「小学4年生」と言うのですが、上の広域電視観望の画面にものすごく感動したらしくて、いろいろ話してくれました。「半年くらい前にこの観望会でいろいろ教えてもらって星に興味が出た」「レグルスを一番最初に覚えた」「バラ星雲を見たかったけど、いろいろやって自分ではどうしても見ることができないとわかったのに、今回初めて本当にバラ星雲を見れたので本当に嬉しかった」とかです。

それならと「是非星座ビノを試してください」と、お母さんとその子に見てもらいました。この日は星座ビノ8種類を大放出。見え方の違いを含めて、他の人たちにも楽しんでもらっています。お母さんもその子も星座ビノの存在は知っていて欲しかったらしいのですが、選ぼうとしたら種類がありすぎでどれがいいかわからなかったとのこと。ホントはNikonのテレビューを見て欲しかったのですが、お母さんは老眼と自己申告、その子もメガネをかけているので、ピントが調節できるWideBino28を新旧バージョンを最初に見てもらいました。

これもまた面白いように反応してくれます。うまく見えているようなので、それではとCS-BINO3x50を見てもらいます。



これは流石にインパクトがあったようで、二人ともキャーキャー言いながら取り合いで見ていました。もしこれが買いたいなら、CS-BINOという機種の3倍の方ですよときちんと伝えておいたので、もし購入したくなってもわかるかと思います。

というのも、以前書いた通り倍率が3倍と少し高いので、狭い範囲を見ることになり星座の全景が見にくくなるのが少し心配だったのです。「倍率が高いと星座の全景が見えないので、星座の形を覚えていないなら2倍の方、星座の形を覚えていると3倍のほうが良いんですよねー」とか私が言うと、すかさず女の子が「はい、星座の形覚えてます!」とのこと。これならまあ大丈夫でしょう。


トラペジウムの導入

その後、お母さんは何処かへ行ってしまい、その子といろいろ話していたのですが、なんと「望遠鏡を買って今日も持ってきている」とのことです。これは一緒に見なくてはと、反対側のエリアに行くとそこにはVixen PORTAの80mmが。

びっくりしたのは、「何を見ようか?」と話していて「じゃあ、トラベジウムって知ってる?」と聞いてみたのですが「見たことある!」と言って、何の躊躇もなくすぐにその子が導入を始めました。するとファインダーを覗いてから、すぐに鏡筒に移りほぼ一瞬です。多分全部で2-30秒でしょうか、「入った」と。「え、こんなに早く?」と思って見てみるときちんと台形が見えます。しかも結構大きく。「え、アイピース何mm?」とわかっているかどうか試す意味も含めて、わざとシンプルに聞いてました。アイピースをきちんと外して確認して「えーと、6.3mm」とケロっとして言います。「えーっ、そんなに短いの!それで一発導入!?」なんだこの子は?私よりもはるかに速い...。紛れもない星ガールです。

わずか半年前に星に興味が出て、小学4年生の女の子に4、5万もするポルタを買い与える親も相当理解があると思っていたのですが、物凄い価値のある買い物です。こんな子がずっと星好きでいてくれて、いつか中学校や高校で天文部に入るか、もしくは天文部がなくても作ってしまうか、どんどん伸びていって欲しいです。

お母さんも星座ビノが欲しい、その子も望遠鏡で撮影もしてみたいと、やりたいことにキリがないみたいです。「そんなのを沼って言うんですよ」と言ったらお母さんの方から「そうですよねぇ」としみじみと返事が。そこで、星まつりのことを話しました。天文機材はやはり高価です。星まつりならかなりお値打ちに物が揃うはずです。胎内の星まつりのことは聞いたことがあったみたいで、今年は是非とも行ってみるとか。

20時すぎ、この日の観望会も終わりの時間となり、またここでの再開を約束してこの日はお別れとなりました。まだ小学生、変に高価な機材とかに走らずに、子供のうちだからこそ味わえる星の楽しみ方を充分に堪能して欲しいです。そして純粋に星が好きなのを忘れずに、素直に進んでいって欲しいです。まあ、今の様子を見ていると心配はなさそうです。


エピローグ

その後、私も後片付けをして、事務室のところでコーヒーをいただきながらスタッフの人たちと喋っていました。ちょうど星ナビの今月号があり、KYOEIのMさんが書いた電視観望の記事のことが話題になりました。「私も星ナビに出てるんですよ」と、小海の講演の時の小さな顔もわからないような写真を見てみんなで笑っていました。

久しぶりの観望会でしたが、バーナードループも見せることができたし、面白そうな子がいたし、大満足の1日でした。観望会の最後の方からですが、夜は予報通り曇り。記事にしていないですが、実は昨日も夜にいろいろやっていて少し睡眠不足で眠いので、今日はもう素直に寝ます。


本ブログとTwitterで宣伝しておいた名古屋の名城公園での電視観望ですが、大晦日という忙しい時間にもかかわらず一般の人、地元の同級生、天文マニアと何人もの人が集まってくれました。天リフさんでも告知して頂いたおかげです。


いざ実家の名古屋へ

天気予報によると、天気は問題なさそうでしたが、風が強いという予報が出ていたが少し心配でした。当日、車で名古屋に移動する際はずっと曇りで、小雨もぱらついていたので少し心配でした。

私自身は12月31日の午後に名古屋入り。実家に少し寄って用事を済ませてから16時半前くらいに現場に到着しました。ホントは暗くなる前くらいでいいかなと思っていたのですが、Twitter上で午後かなり早いうちから、5月に観望会で一緒だった高校生の智志君が既に現場についたと連絡があったので、急いで用事を済ませて名城公園に向かいました。まだ少し雲は残っていますが、夜半にかけて晴れていくでしょう。風もたいしたことはありません。なんとかなりそうです。


現場到着、早速高校生の智志君が

現場に着くと既にスターバックスの横に智志君が機材を展開してました。でもここだと建物があって少し視野が悪いので、いつものように階段デッキ上に移りました。

255C954F-E81F-4D69-99C4-07504031DD44

この日の名古屋、とにかく寒い。風があるせいもあって夕方でもすでにかなり体感で寒いです。しかも智志君、てんこ盛りの機材を自転車と電車で持ってきたとのことで、上の写真の通りなんと上着なしです。「自転車で暑くなるから」とのことですが、流石に寒そうです。ちょうどコートとスキーウェアが車に入っていたので、コートを貸して、さらに自分もですがカイロを智志君にも渡し、やっと少しマシになりました。


セットアップ開始

階段デッキの上のほうで機材をセットします。

A3FC18CA-718E-4DD2-8660-335C34CA6217

機材を設置している途中から、周りにいた人たちに声をかけて、まだ明るいうちの月を見てもらいました。今回は入門用のSCOPETECHも持ってきているので、興味がある人には自分でマニュアル追尾や、最初から導入までしてもらいます。子供たちも何人かきてくれました。子供は暗くなってからだとなかなか来れないので、明るいうちに月を見てもらうことができてラッキーでした。これは早く来てくれた智志君に感謝ですね。


月の電視観望開始

暗くなり始めるくらいから、早速月の電視観望も始まります。

426188D2-6FF2-4C40-9781-8926A4337960

月齢5日なのでまだそこまで明るくなく、CMOSカメラのゲインを上げると地球照もよく見ることができます。やはり一般の方だと望遠鏡を覗く機会もあまりないようで、クレーター初めて見たという方もたくさんいました。

81A7D231-1564-4A9B-A6AB-D3AA413E4A5C

智志君も最近手に入れたというASI183MCで、同様に電視観望しているのが写真の奥に写ってます。


たくさんの人が

名城公園に来る前に、うちの子に頼まれて、二人を栄近くの東急ハンズに送っていきました。ハンズの帰り17時過ぎに名城公園に寄ってくれたのですが、ちらっとだけ顔を出して、後はスターバックスに直行。18時の閉店近くまでいて、寒いからといって今度は電話だけで顔も出さずにバスに乗って帰ってしまいました。上のNatsuは最近はギター、それに今回名古屋で買ったベースに夢中な中3の受験生、大丈夫か?下のSukeは中1で卓球部に入り最近は卓球しかしてません。二人ともあまり星に興味は示してくれなくて、成長の過程なのですがまあ寂しいものです。


何人か、天文好きな方も来てくれました。最初に来てくれたのは、名前を失念してしまいましたが60歳位の方で、直接告知を見たのではなく、知り合いに今日こんなのがあるよと教えてもらったそうです。聞いてみると東亜天文学会のメンバーの方で、相当経歴は長いようです。

程なくして、まささんが参入。最初わからなかったのですが、どこかで見た顔。よくよく聞いてみると名古屋のドブソニアン勢力の中の一人で、これまでも星まつりで何度かすれちがっているそうです。それどころか、3年半前の一番最初に行った原村の星まつりで息子のSukeと一緒にドブの人たちに「星雲に色がつきますか?」と一番最初に聞いた人らしいということが判明しました。あの頃は訳もわからず尋ねまくっていましたが、結局それが今の電視観望につながっています。そう思うと感慨深いです。この日も大口径で星雲に色がつくかどうかの議論に移ったことは、ごくごく自然な流れです。

このころ、Facebookで繋がっていた高校の同級生が息子さん二人を連れてわざわざ来てくれました。高3と中3の男の子で素直そうな子でした。旦那さんの実家に行く途中に寄ってくれたのとことです。子供二人も理系に興味があるようで、ノーベル賞を取った梶田さんの講演を聞いた話とかしてくれました。聞いたところ今年また同窓会とかもあるようです。たまに地元でこういったイベントをやって昔の知り合いが来てくれるのはとてもうれしいです。
 
同じ頃にTwitterで参戦を予告してくれていた智さんが到着。 結局電視観望機材を持ちこんでわざわざ恵那から電車で移動してきてくれたとのことです。 折角なので智さんの機材で電視観望はじめますが、早速問題が発覚です。

65002F5B-582C-4DEE-A2DB-110A044EC653


智さんの電視観望でのトラブルシューティング

まず簡単に月を入れたのですが、何故かきれいに見えません。ピントが合わないようにも見えますが、どうも月の周りの光芒が明るすぎて恐ろしくコントラストが悪いみたいです。少なくとも私はこれまで電視観望でこんなのはみたことがないです。

5F57D795-813A-4B66-BF0D-37865A54328A

面白くなってきました。さて、何が悪いのか一つづつチェックしていきます。鏡筒は笠井の8cmクラスだったでしょうか、そこにASI385MCを付けています。

最初はレンズの曇りを疑いました。でも鏡筒をざっと見てみますが、まだ機材を出したばっかりで冬場で空気も乾燥していて、曇りのようなものは確認できません。ほかに何が問題があるのか?こんな時、トラブルシューティングで一番大事なのは問題の切り分けです。

まず、今のこの場で私の方で使っていてとりあえず問題のないASI294MCを、智さんの鏡筒につけてみることにしました。これで光芒が改善されなければ鏡筒側が悪く、改善されればカメラ側が悪かったことになります。結果は光芒がなくなり、月も全く問題なくきれいに見えるようになりました。ということは問題はカメラ側にあることになります。

ではカメラの何が悪いのでしょうか?曇っている?ホコリがついている?よくよく聞くとレデューサーを付けてあるとのこと。でもレデューサーなら私もASI224MCでセンサー面積が小さい場合は普通に使ってましたし、レデューサーが悪さをすることは基本的にないはずです。それでも智さんがレデューサーをはずしてみると、なんと変な光芒は見事に消えて無くなりました。レデューサーそのものが悪いのか?聞いてみるとSVBONY製とのことです。でもSVBONYって安いけど決して品質が悪いわけではありません。私も双眼鏡ひとつ持っていますが、全然不満ないです。というか、よくこの値段でこの品質が出せると思うくらい素晴らしいです。

それならと思い、私がこれまで使っていた手持ちのレデューサーをたまたま持ってきていたので、こちらに交換してみます。これで光芒が消えるなら本当にSVBONYのレデューサーが悪いということになります。結果は、同じように光芒が出てしまいます。この時点でSVBONYのレデューサーに問題があるわけでなく、何かレデューサーそのものに一般的に問題があることが分かりました。SVBONYのレデューサーAmazonでも最安で性能も十分でいいと思いますよ。

でもまだ納得がいきません。次に、智さんのカメラに私の手持ちレデューサーを付けたまま、私のFS-60CBに取り付けます。これは予想通り光芒が見えます。ここで、最後に智さんのカメラだけを私のASI224MCに取り替えます。以前はASI224MCで普通に見えていました。結果はこれでもまだ光芒が残っています。確認のため、月だけでなく明るい星でもやってみます。M42です。

CF86E12C-22FC-429E-AAFD-F807B62F63B6

やはり同じように光芒が出ていてボヤボヤです。これまでこんなことはなかったので、何か違いがあるはずです。ここで心当たりのある唯一の違いが、レデューサーをCMOSカメラに取り付けるためのアダプターだと気づきます。今回使っていたのがZWOのカメラに標準でついてくる少し長めのもので、

IMG_0148

これだと長すぎるので私は普段短かめのアダプターを使っていたことです。

IMG_0147

残念ながら短いアダプターはこの日は持っていなくて直接試すことができなかったのですが、もうこの違いでしか説明できません。ずっと昔に、レデューサーがなぜ0.5倍に自動でなるのか考えてみたことがあります。今回きちんと検証できていませんが、やはりセンサー面とレデューサーの位置が離れすぎているのが問題なのかと思われます。短いアダプター持っていなかったのが悔やまれます。


やっと星雲電視観望

21時前くらいでしょうか、ここらへんで智さんの帰宅時間が迫ります。オリオンがビルの上にやっと上がってくることでしょうか。せめてと思い、ギリギリ見えるようになったM42だけは電視で見てもらい、ここで智さん退散です。東亜天文学会の方もここで帰宅なさるとのことで、智さんをJR駅まで送っていってくれることになりました。折角機材を持ってきていただいたのに、あまり時間をかけることができず残念でした。でも智さんがあとでTwitterで一人だと解決できなかったと書いてくれていました。来て頂いた甲斐はあったのかなと思い少し嬉しくなりました。

A24B8E51-D3F1-46CF-BCDC-3304015FD205



その後気を取り直して、本日のメインの電視観望を再開です。といっても、寒いのと天文談義の方が盛り上がり、肝心のメインはなんかまったりモードです。とりあえずは馬頭星雲と燃える木。

18587C9C-6CC7-40DF-8386-7378B92B8B21

燃える木はまだ分かりますが、馬頭さんが厳しいです。かろうじて形が分かるくらいでしょうか。

次はバラ星雲。

CBB2F3F7-956F-4066-8899-09D63FDD069C

うーん、本当に厳しいです。ギリギリまで炙り出してこれです。かなりキワをついているので周辺減光も相当目立ってしまうレベルです。一応フラットを撮影して、SharpCapの機能にあるリアルタイムでのフラット補正をかけてみました。

D3F06C8F-129D-4DDC-88EF-18C491335192

周辺減光は少しマシですが、以前厳しいことには変わりありません。あ、光害防止としてQBPを入れてもこれくらいです。名古屋ど真ん中の電視観望だとここらへんが限界でしょうか。

23時頃でしょうか、年越し直前に最後のゲストのkima_Aquariusさんが到着です。オリオンとか一通り見せて、次のモンキー星雲です。

7F944841-0B79-4B6B-97D4-22E8C472CB98

バラ星雲よりはすこしマシで、形もなんとかわかります。

ここらへんでだんだん雲が出てきました。雲間のクラゲ星雲を何度か入れているところで。0時ちょうど、年越しです。今年も充実した星ライフを送りたいのですが、仕事も忙しくどうなることやら。

肝心のクラゲですが、年が明けてやっと雲まで見ることができました。それでも流石にこの光害地では淡過ぎで、傘のところがかろうじて分かるくらいです。

B1295034-084D-4B21-A408-CF72FF89E69A

とにかく寒い。とても寒いです。しかも雲が広がってきて空を見ることもできなくて、むしろ話の方が盛り上がります。


智志君

あ、そうそう、智志君ですがこんな中でも電視観望とか撮影とか色々やっていたようです。

智志君の機材はSCOPETECHの80mm鏡筒。焦点距離が1000mmなので多少大きめになります。そこにASI183MCを取り付けて、AZ-GTiで自動導入までしています。鏡筒のF値が10を超えているので多少暗いのですが、月とかは明るいので電視観望でも問題ないはずです。M42とかは暗いことよりも、視野が多少狭くなるので中心部を見ることになります。SharpCapもまだ慣れていないようで、ヒストグラムでM42も十分明るく見えるようになることを伝えたら喜んでくれているようでした。

その状態で撮影を始めていました。ガイドとかはないので露光時間を伸ばすことはあまりできませんが、それでも何十秒かで露光していて、数十枚とか撮影できたようです。途中、SharpCapのLive Stackでアラインメントを試してたようで、1枚目以降うまくアラインメントできないというので少しみてみると、揺れが大きくて星を星と認識できていないようでした。揺れの原因は何かと思って探ってみました。最初は階段デッキがやわいのでそのせいかとも思いましたが、それよりもはるかに顕著だったのが風です。やはり鏡筒が大きいせいもあり、AZ-GTiだと少し強度不足で、風が吹くと途端に星像がものすごい数の線を描き出します。しかもよくみるとAZ-GTiと鏡筒の間に自作のL字のアダプターを入れているようで、ここも揺れを増幅させているようです。今回はこれを外すと、鏡筒が縦に90度回転してしまうので一から初期アラインメントし直しのため、直すのは諦めていたようですが、次回はここら辺が課題になると思います。

それでも撮った画像をその場で処理するなど、相変わらず高校生とは思えないくらいものすごい熱心です。それもそのはず、今高3なのですが、大学に推薦で既に合格して進路が決まっていること。しかも天文系の学科とのことです。大学生になったらアルバイトなどでお金を貯めて、もうごくごく自然にいい機材につぎ込むことになるのでしょう。若いというのは開けていく道しかないので羨ましいものです。

そんな智志君も、午前1時前くらいでしょうかお母様が現地まで車で迎えにきてくれました。少しだけお話ししましたが、高校生でこれだけのめり込むと親としても大変なのかと思います。でもこの興味を摘むことなく見守っているご両親の寛大さには敬服します。無事に大学が決まってほっとしたとおっしゃっていました。これも好きなものがあったからならではなのかとも思います。

帰るときの機材を見て、お母様も呆れていましたし、我々も呆れていました。ものすごい量の機材を自転車と電車で持ってきたというのです。完全に車で運ぶような量です。しかも上着は無し(笑)。あ、そういえばノートPCのバッテリーが持たないというので、手持ちのものを貸していたのですが、荷物の量を考えたら追加バッテリーを持ってくるのも無理だったと思います。

IMG_8974

京都の「星を求めて」での再開を約束して、この日は帰っていきました。将来アマチュアとして続けるのか、天文関連の仕事につくのか、はたまた研究者にでもなるのか、楽しみです。期待してしまいます。


そろそろ後片付け

さて、若い智志君が帰った後はおじさん組で、ほんとにまったりモード突入です。寒いのと曇っているのと話しているばかりで、もうグデグデ。とうとうAZ-GTiの赤いLEDが2回点滅する様になってきて、こちらももうバッテリー切れが近いみたいです。最後の最後で三つ子銀河だけ入れました。

D310DB1C-1CEE-4F1A-A5A4-29FD3CD00FF5

QBPを入れたまま見ているので、少し淡くなってしまっているかもしれません。光害の緩和とどちらが得かってとこですかね。

1時過ぎだったでしょうか、まだ予定の2時までには少し時間がありましたが、ここでギブアップ。とにかく寒いです。最後まで残ってくれたまささんとkima_Aquariusさんには片付けまで手伝ってもらいました。ありがとうございました。そのまま現地解散で、私も名古屋市内の実家に帰りました。

実家に着くとさすがにみんなもう寝ています。よく考えたらファミマで買ったサンドイッチ(3切れ入りを三人で分けたもの)しか食べていないことを思い出し、実家で大晦日のご馳走だった豪華焼肉の残りを一人で寂しく焼いて食べてました。


まとめ

今回は年越しを電視観望で過ごすことになりました。昨年は小海の星フェスで電視観望で講演することもできました。電視観望も、もう普通の技術として広まってきているのかと思います。今年もまた心機一転頑張ろうと思います。

かなり寒い中、突然思いついたように呼びかけた形になってしまいましたが、今回の名古屋電視観望オフに参加してくださって皆さま、本当にありがとうございました。ものすごく楽しかったです。また機会がありましたら呼びかけたいと思います。できれば今度は名古屋以外で。でも人が集まるかなあ?


だんだん恒例になってきました。二年前一年前に引き続き、今年も実家帰省に伴い、いつものように名古屋の名城公園スターバックス横で電視観望をやろうかと思っています。名古屋の都会の中でも、なんと星雲が見えてしまいます。オリオン大星雲はもちろん、馬頭星雲や燃える木、バラ星雲まで挑戦します。


日時

今年実家の名古屋滞在は12月31日と1月1日の夜だけで、どうやら12月31日のほうが天気が良さそうです。皆さん忙しい時間かもしれませんが、よかったら参加してみてください。というわけで、時間と場所は

日時: 2019年12月31日の月が見える夕方くらいから、多分年が明けて2時くらいまで
場所: 名古屋の名城公園のスターバックス横あたり


としたいと思います。


何が見えるの?準備は?

月が21時半頃に地平線に沈むので、月が見たい方は早めに来てください。建物の影に隠れるので月が実際に見えるのは20時過ぎくらいまでかと思います。その後は星雲、星団などです。冬なのでオリオン大星雲が大迫力で綺麗に見えると思います。

かなり寒いので、
できるだけ暖かい格好をしてきてください。

長時間いる場合はスキーウェアとかでもいいくらいかもしれません。使い捨てカイロとかもあったほうがいいです。一応エンドレスですが、PCのバッテリーが切れたらおしまいです。予備バッテリーも持っていくので、多分夜中2時くらいまでは大丈夫かと思っています。

来たい方は自由に参加してください。お腹が空いたら適当に各時で周りのレストランなどで食事を取るとかしてください。でも大晦日で営業しているかどうか不明です。スターバックスは18時までの営業のようです。何か手持ちで持ってきておいたほうがいいかもしれません。私はもしかしたら夕方早いうちに食事をとってしまうかもしれません。


アクセス

詳しい場所はGoogleマップとかで「名城公園 スターバックス 」とか検索すればすぐにわかると思います。アクセスですが、
  • 公共交通機関の場合、地下鉄名城線の名城公園駅2番出口すぐです。大晦日ということもあり、地下鉄も終夜運転するようです。詳しくは名古屋市交通局のページをご覧ください。
  • 市バスもありますが、こちらは終夜運転などはなく、休日ダイヤになるそうです。詳しくは同じく名古屋市交通局のページをご覧ください。
  • 車で来られる方は、休日はスターバックス横の道沿いが公園利用者向けに駐車可能になります。夜はおそらくスペースは空いていると思われますが、いっぱいの場合はすぐ南に有料の駐車場もあります。

IMG_6094
こんな感じに展開します。名古屋城も綺麗に見えるはずです。


IMG_6121
スターバックス横か、奥に見える階段の上辺りに陣取ります。



星雲を見てみたい方、電視観望に興味がある方お待ちしてます

電視観望に興味がある方はもちろん、星雲を見たことがないので見てみたい、月のクレーターを見てみたいという一般の方や天文初心者の方も大歓迎です。夕方から20時くらいまでは月も綺麗に見えると思います。自分の機材で電視観望を試してみたけどよく分からないとかいう人は、機材も持ち込めるならその場でいろいろ聞いてください。時間の許す限り一緒に試してみましょう。

もし誰も来なくても、普通にそこら辺にいる方たちにも見てもらおうと思っているので、完全に自由参加形式です。機材だけがおいてあって、その場にいない場合は食事かトイレに行っていることもあるので少しお待ちください。

Twitterでも状況を中継します。人が来てるかどうかとかの様子もそこでわかるかと思います。万が一、開始が遅れたり中止になる場合もTwitterでお知らせします。情報が欲しい方はフォローしておいてもらえるとありがたいです。

今年は果たしてどうなるのか?天気は?人は集まるの?いろいろ不安ですが、とりあえずやってみます。


週末の土曜日、飛騨コスモス天文台で今年度最後の観望会がありました。代表だったYさんが居なくなって2回目の観望会です。お客さんの多くはYさんのFacebookを見て来てくれていたので、宣伝がうまく伝わっているか、お客さんが来てくれるか心配でした。


出発

暗くなる前に到着したかったので、夕方16時に娘のNatsuと自宅を出て岐阜方面に向かいます。天気は朝から快晴だったのですが、出発する頃には少し薄雲がかかっています。結局この天気は現場に到着してからも同じで、月も星も見えるけど、うっすら全面に雲がかかっていて、もやがかかって見えるというような状態でした。とりあえず、作ったドームの合鍵が使えるかどうか確認して、ドームの電源を入れます。月を導入して同期までとったら、最低限の準備は完了。やはり望遠鏡で覗いても月はかなり霞んでいます。


愛知から7人も

天気がイマイチで、しかも少し寝不足で眠かったので、到着してから車の中で少し仮眠。早めに出た意義はこれで吹っ飛びました。 20分くらいは眠れたでしょうか、Natsuが「誰か来たよ!」と起こしてくれました。もうかなり暗い中、外に出て話してみると、以前来てくれたことがある愛知からの人たちでした。以前息子のSukeが遊んでもらって、きょうはSukeが部活の試合できていないことを伝えると少し残念そうにしてくれました。今回の人数はなんと7人。20代から40歳前までのグループで、同じ会社のキャンプ部だそうです。どうやって今日のかんぼうかいをしったかたずねると、以前ねんかんのにっていをもらっていたとのことです。来る前にYさんに連絡を取ろうとしたら繋がらなくて、このブログでYさんが亡くなったことを知ったとのことです。こうやってきてくれることは本当に嬉しいです。でも連絡方法をきちんと考えておかないと、来年度からなかなか集まってもらえないかもしれません。これは課題の一つです。


ドームで月と土星

さて、せっかくきてくれたのでドームに案内し、月と土星を見てもらいます。土星を見たことがない人も多かったみたいで、争うように見ていて皆さんそれぞれ感想を言い合っていました。問題は、アイピースがあまりないので、焦点距離3000mmの鏡筒に対して最初40mmのを使い120倍程度で見ましたが、やはりまだ小さいです。それでもこれはまだマシで、手持ちの8-24mmの可変のアイピースに変えたのですが、雲が厚くて暗いので倍率を上げると暗くて見えなくなってしまいます。今回は諦めましたが、次回は少し手持ちのアイピースをいくつか持っていこうと思います。


電視観望で夏の星雲

さて、次は電視観望です。夏の大三角の辺りだけ雲が薄かったので、定番のM57とM27を入れました。星雲はメンバー全員初めてだったみたいで、薄雲越しのコントラストがあまり良くない状況でしたが、皆さん色が付いている天体を不思議そうに見ていました。


アルビレオの色

このころでしょうか、メンバーのSDさんとSTさんが到着。いつのまにか、他の子連れのお客さんたち何人かも参加していました。星座の説明を少ししていたら、アルビレオあたりの雲がなくなっていたので、そうだ!アルビレオを見ようということになりました。アルビレオは電視観望では全く魅力がないので、ドームの望遠鏡での眼視です。Natsuに言ってドームで導入しておいてと頼んだのですが、10分程して「導入できん。」とギブアップ宣言。私も移動してみたら、PCとの接続が切れていました。ケーブル周りを歩くと接触不良で切断されてしまうようです。その頃には常連のS君も到着。接続し直して、アイピースも私の少し高倍率のものに入れ替えて、アルビレオを導入します。ここで何色に見えたかの議論が始まります。金と銀、青とオレンジ、サファイヤとトパーズなどいろいろ出ますが、やはりアルビレオは何回見ても綺麗です。


みんなでアンドロメダ銀河探し

雲が多くなってきたので、再び外に出るとアンドロメダ方向が少し晴れてきています。電視観望でM31アンドロメダ銀河を見ながら、星座ビノと双眼鏡を使ってM31探しです。それでも雲があってかなり見つけるのは困難。多分きちんと見えた人は子供づれのお母さんと前回もきくれたFさんだけではないでしょうか。

1796CE26-611D-424F-AEBF-66C86822C6FB


星座ビノでウォー!

それよりも、薄雲だったので星座ビノが大活躍。普段快晴なら目で見るだけでものすごい星が見えるのですが、この日はあいにくの薄曇り。でもこんな日ほど星座ビノの威力が発揮できます。7台持ってきていたので、各所から「ウォー」とか、「すごい見える」という声があがってきます。特に愛知から来た人は普段星があまり見えないので、なぜ星が見えるかを説明したら興味津々。名古屋の方でも使えますよと伝えておきました。

また来年

そんなこんなで、子連れの方が帰り、愛知から来たキャンプ部の7人組は今日はすぐ近くでキャンプだそうです。実は夕食もすでに作ってあって、温め直すだけだとか。楽しそうでいいなあ。

だんだん曇ってきて、21時過ぎには片付け始めます。来年度どうするか、SDさんが日程を決めてくれるとのことなので、とりあえずはあまり無理をせず出来る範囲でその日程で観望会を一年続けてみましょうということになりました。あ、念願のスタッフパーカーをNatsuの分も合わせていただきました。やっと晴れて正式なスタッフということになります。S君はなんと自転車で帰宅。ほとんど下り坂なので楽なはずですが、夜の国道なので車がかなりのスピードで走っています。気をつけてとみんなで送り出しました。我々もそのまま帰宅。帰りにお腹が空いていたのでガストでチーズインハンバーグを食べて、23時前に自宅に到着。

11月で寒くなり始めているのですが、今回もお客さんが来てくれました。でもやはり今回きてくれた方にも観望会の日程をどう伝えるかとか、来年の宣伝手段はきちんと考える必要がありそうです。無事に今年度の観望会も終了し、しばらくは雪のためにお休みになります。来年5月再開予定なので「よいお年を」と少し早い挨拶をして、この日は解散となりました。Yさんの育ててくれたこの環境をうまく続けていけたらと思います。


10月5日、飛騨コスモス天文台での観望会がいつもの数河高原でありました。代表のYさんが亡くなってから、初の観望会になります。残ったメンバーで、少なくとも今年は今回と合わせて残り2回、なんとか意志を継いでやってみようということになりました。

とはいっても、出発地の富山はこの日も朝だけ晴れて、午後くらいからずっとドン曇り。星は見えなくても今後の打ち合わせくらいできればいいかと思い、夕方から出発です。今日は娘と二人だけなので、豪華に回転寿司。回転寿司といっても、富山の回転寿司は基本的にどこで食べても美味しいです。おなかいっぱい食べても二人なので大した値段にはなりません。早めの食事を終え、17時頃に店を出て再び出発。

でも神岡エリアに入ってもずっと曇りで、さすがにダメかと思っていたのですが、神岡町の中心を抜けたくらいから少しづつ青空が見え始めます。18時頃に現地に着いたら空一面ほとんど雲がありません。これはラッキーと、準備をしががてら少しだけ月と景色を撮影。でも、暗くなるにつれてまた雲が出てきてしまいました。 

20191005-IMG_3936


最初にKさんという方が到着。代表のYさんとは、天文台ができる以前に一緒に活動していて、天文台が出来てからも何度か観望会に参加していたとのことです。飛騨市の地元のローカル新聞での呼びかけを見てまた参加してくれたそうです。そうこうしているうちに星の会のメンバーも到着。いつものSDさんと、STさん、Mさん、Kさんです。

今日の目的は、Yさんが個人で運営していたドームがきちんと動くかどうかを、今一度確認すること。去年子供達がコーヒーをこぼしたPCが動くかとか、きちんとPCと赤道儀が接続できるかなどです。とりあえずPCはバッテリーの充電がされていませんでしたが、無事に起動し問題無さなさそう。ステラナビゲーターの動作に少し戸惑いましたが、接続も問題なく、無事に鏡筒も制御できました。最初クランプを緩めて月をマニュアルで導入。月を同期し、その後適当な天体を導入。でもなぜか明後日の方向に鏡筒が向いて行きます。月に導入するときちんと元の位置に戻ってきます。なんでかと思ったら、ステラナビゲーターの時刻が数ヶ月前の状態で止まってしまっています。確かに土星も木星も変な位置にあったわけがやっとわかりました。時刻をきちんと合わせて、再び月を同期したら、きちんと土星など他の星も導入することができました。多分この時刻を自動で更新しないというのはステラナビゲーターの仕様なのですかね。とにかく、我々だけでとりあえずドームを操作するということは、なんとかなりそうです。

IMG_8360

ドーム動作確認後は一旦外に出て、電視観望の準備をはじめました。すると小学校の先生という方と、いつものO一家が到着しました。O一家は子供だけが残って、高2のS君と、小4のYちゃんは早速うちの娘と一緒に、子供だけでドームでいろいろ身始めます。S君はドームの操作もよく知っているので頼りになります。

ドームの方では月や土星、木星などを見ます。アイピースの種類があまりなかったので、倍率を変えることができませんでした。もともと焦点距離が3000mmもある鏡筒なので、その時あったアイピースの焦点距離が40mmと多少長くても、そこそこの倍率にはなって、惑星を見るのにもそれほど困ることはありません。

電視観望の方は、雲間を狙ってM57とM27、北アメリカ星雲、天頂が曇ると月などです。

IMG_8362


途中少し空が開けた時に、天の川のを撮影しました。今年はずっと天気が悪かったので、よく考えたらこれが今年初の天の川かもしれません。少し雲がかかっていますが、なんとか天の川も写っています。

20191005-IMG_3957_mod


この日は天気もはっきりしなかったためか、お客さんも少なくまったりモードでした。そんな時間を利用してみんなで相談です。Yさんがいなくなった今、観望会をどうやって進めていくかとか、Yさんの旦那さんに聞いてみたら、このドームもぜひお使いくださいと言ってもらったなど、今後のことを少し話しました。今年は来月11月2日が最後のコスモス天文台での観望会になります。12月から春までは雪のために、ここにたどり着くことも困難になるため、観望会を開催することはできません。来年はいつから始めるか、どんな日程にするかなど、まだまだ決めなければならないこともたくさんあります。それでもYさんが立ち上げて、せっかく根付いた地域の観望会の文化を、できる限り来年以降も続けていきたいと思います。

そんな話をしていたら、Yちゃんがハチに刺されたと大騒ぎに!

ドームの中の座布団のところにいたアシナガバチっぽい小ぶりのハチにさされたみたいです。すぐに水で洗って、毒を絞り出し、ヒスタミン系の薬があったので塗ります。お兄ちゃんのS君が親に電話して、15分くらいですぐにお母さんが来ました。聞いたらYちゃんハチに刺されたのがこれで3回目らしいです。アレルギーショックなども少し心配なので、アレルギーを抑える薬を飲んで、この日はおとなしく帰って行きました。特に痛そうにしていたわけでもないので大丈夫かと思いますが、ドームが暖かいのでハチの巣があるのかもしれません。

21時半くらいだったでしょうか、この頃には空もすっかり曇って、月もほとんど見えなくなっていました。来月、今年最後の観望会を頑張りましょうと、この日はこれで解散となりました。それにしても相変わらず飛騨コスモスだけはとても相性がよく、たとえ最初雨が降っていたとかでも、結局星が見えなかったことは一度もありません。今のところ100%の確率です。


先週末の土曜日、先日亡くなられた星仲間のYさんが生前に企画していた催しが開催されました。飛騨市のとあるお寺で開かれた、お堂での演奏会と境内での観望会です。
 
夕方、公共の駐車場に車を止め、会場近くまで歩いて行くと、途中ちょうどお祭りの最中。小さな田舎町で地元の人のために行われているような、こぢんまりとしたとても雰囲気のいい、日本らしいお祭りです。

IMG_7995

聞いてみると盆踊りがあるらしく、浴衣姿の方がたくさんいました。地元の子供達や、外国の観光客も結構いました。そういえばここは某アニメ映画の有名な聖地です。

お祭り会場で飛騨名物の「えごま」の五平餅を食べつつ、お寺まで移動すると、機材を入れるのに車を境内まで入れていいというので、一旦車まで戻りそのままお寺まで機材を運びます。

IMG_7996

この日望遠鏡を出すのは飛騨コスモス天文台のSさんと私だけ。もっといるかと思っていたのですが、私が持ってきたのがあいにくFS-60CBのみ。まだ明るかったですがすでに小さい子がいたので、とりあえず手持ちの双眼鏡を出して月を見てもらいました。Sさんが屈折と、惑星用に反射を出してくれたので、鏡筒の数もなんとかなり、助かりました。この日は半月過ぎの月が綺麗なのと、木星、土星が見頃です。

IMG_7999

二胡の演奏会が始まるまで、お客さんに電視観望で月と木星と土星を見てもらいました。FS-60CBだと惑星を見るには焦点距離が短すぎるので、3倍バローを入れてみました。これだけでも分解能はかなり改善しますが、やはりバローの入れ替えと、その後のピンドだしなどで時間を食うので、たくさんお客さんがいるときには少し辛いです。そのままバローをつけたままで星雲を見ようと思いましたが、視野が狭くなって自動導入で入りにくいことがあるのと、やはり暗いのが致命的で、元のバロー無しに戻しました。

ほどなくして二胡の演奏会が始まります。Yさんが演奏家の方達に話を持ちかけて実現した会です。「癒しの夕べ、二胡と星のコラボ」とという題名からもわかるように、たくさんの人に星と音楽を一緒に楽しんでもらいたいという願いが込められているのかと思います。全部で10曲くらいはあったでしょうか。グループでの演奏、ペアでの演奏、単独での演奏など充実していました。お客さんは100人くらいは余裕でいたでしょうか。お堂がいっぱいでした。

演奏が終わって、飛騨コスモス天文の会のTさんのスライドでの星の説明があり、その際代表のYさんのことについて触れられました。と、話を聞こうと思っていたら、外から呼び出しが。電視観望で何か見たい人がすでに集まっているとのことで境内から呼び出しが。外に向かいます。

この時致命的な失敗に気づきました。電源をオンにして演奏会に行ってしまったので、PCのバッテリーがすでに切れかけていたのです。すぐに外部バッテリーを接続しましたが、さらに少しお客さんを待たせてしまいました。

まずは簡単に月から。結構周りに人だかりができていて、ウォーっと声が上がります。その後はM57とM27などの定番の明るい天体を入れていきます。

IMG_7997

IMG_7998

IMG_8001

飛騨コスモス天文の会の方なのでしょうか、一人詳しい人がいて、いろいろ解説してくれたり、次はどれを見たいとリクエストをくれたので、いくつか見てみました。今回電視観望で初めて見たのはペリカン星雲です。

IMG_8007

光害防止でQBP入れてありますが、まだ月が出ている中結構良く見えました。ペリカンさんの形も一応わかります。その前に北アメリカも見たのですが、写真に残すのを忘れてました。こちらもよく見えました。

最後まで残っていた人のリクエストで、アンドロメダ銀河を見ようということになりました。見るともうペガススも登っているので十分な高度です。でも残念なことに東側が少し薄雲がかかっています。雲の中なので肝心のM31はイマイチはっきりせず。しかもカメラの埃が目立ってちょっと情けなかったです。

Stack_16bits_57frames_182s

観望会が終わってから、飛騨コスモス天文の会の人たちと少し話しました。と言ってもメインでやっている人はせいぜい5-6人くらいで、ほとんどのことは代表のYさんがやってくれていたようです。いなくなった今になって、Yさんがいかに貴重な存在だったかを知ることができます。今後どうするかと、一度落ち着いて話をしようという流れになりました。私も参加させてもらうことになりました。Yさんがせっかくこの地に築きあげてきた、子供達も交えて星を見るという活動の火を、なんとか絶やさずに続けていけたらと思います。


県天初の試みとして、富山駅前南口でゲリラ観望会を決行しました。。

ゲリラと名がつくからには突然ウォーッと望遠鏡を持ち込んで、一気に駅前を占拠して、そこらにいる人たちを囲い込んで望遠鏡に送り込む...

IMG_7993


とかそんなことは全くなくて、きちんと許可を取って、場所も決められていて、会場に到着した人から順に落ち着いて準備をはじめます。8月からずーっと天気が悪く、この日も天気が心配だったのですが、最近では珍しいくらいの快晴。気合が入ります。暗くなるちょっと前くらいから月が輝き出し、木星も見え始めると早速導入です。望遠鏡の数としては10台くらいは出ていたでしょうか?

IMG_7978
路面電車が走っているのが見えます。
富山では「地鉄」と呼んでいます。富山地方鉄道の略ですね。

この日は半月で、月のすぐ下に木星があり、土星も見えるなど、駅前の明るい場所でも見せるネタには困りません。C8、C9.25、EDGE800など惑星をターゲットにしたシュミカセが多かったです。双眼装置を取り付けて見せている方もいました。あと、FS-128とか、FSQ-85とか屈折でコントラストよくクッキリ惑星を見せていた方も何人か。

私はいつもの電視観望です。田舎の富山とはいえ曲がりなりにも新幹線が発着する駅前の超光害地で、星雲を見ることができるかどうかの挑戦です。いつものFS-60CBにASI294MCをつけて、AZ-GTiでの導入と追尾です。光害地なのでQBPフィルターを入れておきました。

と言ってもまずは人気のお月様から。PCの画面上なので拡大も縮小も自由自在。クレーターを拡大して見せたり、大気ゆらぎを見てもらったりで喜んでもらいます。

今回普通の観望会と一番違ったところが、見てくれる人の層でした。駅前を歩いている、あえて星を見に来るとかではないごくごく一般の人たちです。サラリーマンなどの仕事帰りの人も多く、女性のグループも目立ちました。さらに普段観望会にはあまり来ることのない高校生も多かったです。どちらかというと見ていってくれるのは男子よりも女子の方が多かったでしょうか。ふーんという感じでそっけない子もいれば、友達同士でキャーキャー言いながら楽しそうに見ている子もいました。普通の観望会では主役の小学生の姿はほとんどなく、一風変わったお客さんたちの反応を楽しむことができました。

月のクレーターを見たことがない人も多いようで、拡大した月を見せるとかなり喜んでくれます。半月だったので、カメラのゲインを上げるとなんとかギリギリ地球照も見えます。地球照と言っても、半月の大きさだと明るすぎるので、影の部分が円になっていることがやっとわかるくらいで、模様とかは全く見えません。それでも月が丸いということがわかるので、みなさんビックリしていました。

電視観望で土星も入れたのですが、流石に口径6cmの焦点距離355mmでは解像度不足。かなり拡大して見せるのですが、CMOSカメラの素子でガタガタに近い土星になってしまいます。それでも輪っかの存在はわかるので、それだけでも喜んでくれます。大口径のシュミカセで土星を入れているメンバーもいたので、是非とも目でシャープな土星を見てくださいと、他の鏡筒を案内します。

IMG_7991
ビルの間に土星があるみたいですが、
これは駅前の灯りが反射でPCの画面に映り込んでいるためです。

結局、人はバラバラとくるので、来ていただいた人数をきちんと数えるのはなかなか難しいのですが、2-300人は見ていってくれたのかと思います。外国の方が多かったのも特徴でしょうか。明らかに日本人でない方が2ー30人位はいたと思います。

肝心の電視観望での星雲ですが、これだけの明るさの中、テストがてら「まあなんか見えたらラッキー」くらいに思っていましたが、いざM57を導入してみたらあっけないくらいにものすごく綺麗に見えます。どうやらこの日の透明度はかなり良かったみたいです。

IMG_7983
M57が綺麗に見えています。

ついで、M27も入れてみました。こちらもすんなり見えます。透明度とQBPのおかげでしょうか。これだけ見えるのなら、もうどんなところでも電視観望で星雲を見せることができるのかもしれません。一度東京のど真ん中の駅前とかでやってみたい気もします。

IMG_7984
M27です。画面真ん中らへんに水平に点在するいくつかの光は、
駅周りのお店とかの光が画面に反射しているものです。
こんな光が見えてしまうくらい明るい場所での観望会です。

ただし、星雲に関しては意外なほど反応が薄いです。以前も同様のことを書いたと思うのですが、今回の駅前のお客さんはあえて星を見にくるような人ではない、本当に普通の人が大半です。そもそも星雲というものをあまり認識していないだろうし(「青雲〜それは〜」とか歌っている人がいました。)、星雲が街中で見えるということに価値を見出してくれるかが、そもその難しいです。ここは説明に工夫が必要だと痛感しました。もったいぶって「すごいんです」と言っても嫌味だろうし、何かいい説明の仕方はないかいまだに悩んでいます。

結局、今回電視観望は街灯りの中星雲がよく見えたので、まあ普通によかったのですが、これよりはるかに面白かったことがあります。それは月の明るい部分がビルの陰に隠れた時です。月の影の部分はまだ望遠鏡の視野に入っています。この状態でカメラのゲインを上げると、半月の明るさに影響されることなく、地球照がはっきりと見えるのです。その時のモニターに映る映像を写真に残すことができました。

IMG_7989

月の模様も余裕で見えています。初めてのことだったので、かなり面白かったです。他の県天のメンバーにも見せたのですが、結構うけていました。

最近ずーっと星不足だったので、久しぶりに満足しました。しかも今回は、かなりの数の人が喜んでくれました。帰りの車の中でここ数ヶ月のことを考えていてしみじみ思ったのですが、CANPで電視観望に興味を持ってくれる人がいたり、星まつりで星仲間と語ったり、亡くなった星仲間のことを思い返したり、観望会で全く知らない人から喜ばれたり、星という趣味を続けているのは実はかなり幸せなことではないのかと。星をやっている人に変な人は多いけど、悪い人はほとんどいません。観望会で星を見せると、感動してくれることはあっても、悪くいう人は皆無です。たとえ悪く言われても、その時は逆にその人の心がすさんでいるのかなあと思えてしまうことでしょう。こんなことを妻に話していたら「心がすさんでいる人ほど逆に星を見て感動するんじゃない?」と。あ、確かにもっともだと思いました。星は人生をとても豊かにしてくれます。


昨晩は名古屋からお客さんが来ていて、自宅でまったりと観望会です。

今日のメニュー

出した機材は
  1. VISACをCGEM IIに載せて眼視で惑星や月など
  2. FS-60CBをAZ-GTiに載せて、ASI294MC Proで電視観望で星雲、星団や月など
  3. SIGMAの10-20mmの広角ズームレンズにASI294MC Proをつけて天の川など
  4. SCOPTECH 60mmで眼視でSukeのおもむくままに
といったところです。

ゲストの方はGoProを持ってきていました。タイムラプスで撮ってみるとか。この日はめずらしく、妻もNatsuもSukeも庭に出てきて、みんなで観望会でした。

IMG_7828
ゲストの方が奥でGoProを設定しています。


自宅観望会開始、はずは惑星から

まだ薄明の頃、木星が輝き始めたので最初は眼視で木星です。VISACで惑星を見るのは多分この日が初めてです。縞も綺麗に見え、衛星も3つ見えました。更に土星です。カッシーニの間隙も余裕で見えるほどこの日はシンチレーションも良かったのかと思います。

SukeのSCOPETECHでもカッシーニの間隙までよく見えます。シーイングが良ければSCOPETECHは良心的な値段からは信じられないくらい綺麗な像を見せてくれます。あ、あいかわらずSukeの二つ穴ファインダーを使っての導入スピードは天下一品で、CGEM IIの自動導入より速かったです。まだウィーンとか言っている間に、すでに「木星入りましたー!」とか言っていました。


続いて電視観望で星雲など

暗くなってから月が出るまでの時間に、電視観望で星雲星団です。電視観望でQBPを入れているので、かなり綺麗に見えます。この日見たのは定番のM57とM27、

IMG_7831

次にM13、
IMG_7833

最後は北アメリカ星雲です。QBPを入れてあるからでしょうか、自宅からでも結構見えます。

IMG_7835

月が少し見えてきました。そろそろ星雲は終わりです。

暑い、暑い

月がもう少し上りきるまで自宅に入って休憩。みんなでスイカを食べました。暑かったので涼しい部屋に戻ってのスイカは格別でした。

その間、昔Sukeが作ったScratchのゲームで大盛り上がり。ものすごい嫌味な言い方で、間違えた時バカにされる「掛け算ムカつくバージョン3.0」とか、なぜか「まじゅつししゅじゅつちゅう」とか早口言葉を入力させられるタイピング訓練ソフト「宇宙タイピング」とか、私が撮ったM33を背景になぜか巨大バチと戦う「宇宙戦争」。どれもみなシュールです。でも去年お化け屋敷でつかった、提灯の明かりを動画検出して怖い音を出すプログラムは、お客さんも感心していました。

しばらくたって、月も登りきった頃、再び外に出ました。月の前に残っていたSharpCapの画面を見ると、北アメリカ星雲がすごい枚数スタックされていたのが残っていました。上の画像に比べて、ものすごく滑らかになっています。右側と上側が黒くおかしくなっているのは、AZ-GTiが経緯台のために画面が回転していった残骸です。電視観望なので、ゲインはノイズをあまり考えずにほぼ最大にしてあるのですが、それでも長時間スタックするとノイズも滑らかになって、そこそこ見える画像になってくるみたいです。多分下の画像は回転している角度が15度はありそうなので、角度から言って1時間以上はスタックしてほっぽっておいたのかと思います。休憩していた時間がそれくらいと言うことですね。

IMG_7838


月でおしまい

そのあと、みんなで満月2日後のまだまだ明るい月を見て、この日は終了です。これから名古屋まで帰ると言うので、安全運転をということで解散となりました。

お客さんが来ると、家の掃除も気合が入って綺麗になるし、家族みんなで星見となるので、たまにはこういうのもいいですね。


このページのトップヘ