ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ: イベント

星を始めたのが2016年5月、それ以降日本で日食が見られたのが2019年の1月6日と12月26日と先日の2020年6月21日の3回。2019年は両方とも冬なので日本海側の富山ではほとんど見られず。というわけで、今回の日食は実は星を始めてから初めての日食になります。

最近忙しくて、最低限の時限ネタの撮影だけはしているのですが、画像処理をしている時間が取れません。当然ブログも進まないです。溜まる一方なので、まずは新しいものからというので日食だけ処理します。


日食撮影の準備

日食当日、朝から晴れていますが、日食時の天気予報は微妙。SCWで見ても富山が晴れと曇りの境界となっています。撮影場所をどうするか迷っていましたが、前日のテストで夕方近くになると太陽の位置が電線が引っかかることが判明。そのため、見晴らしのいい近くの神通川の堤防下の河原に決めました。

朝から準備を始めますが、こんな時に限って庭の木を切るのを頼まれたり結構時間ギリギリです。以前、富山のIさんに雑誌を譲ってもらった時にいただいた太陽用のフィルムを鏡筒とカメラレンズに取り付けます。河原への移動は5分もかからないのですが、16時には日食が始まるとして15時には着いていないと機材を出す時間も無くなってしまいます。結局自宅を出たのが14時半頃。結構ギリギリです。

今回は3台体制での撮影になりました。
  • EOS 6DとSamyang 14mmレンズで広角、三脚に乗せての固定撮影
  • FS-60CBにASI178MCで日食の形、AZ-GTiの経緯だモードで追尾
  • PSTと1000mmの屈折でHα、CGEM IIで追尾
です。

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向こうに見えるのが6D、手前がFS-60CBです。

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さらにHα撮影用にPSTです。

実際の準備はドタバタ状態でした。まず、6Dにつけたレンズが14mmでしたが、もう少し焦点距離の長いものでも良かったかもしれません。横向きで撮影して、日食開始から終了まで縦の半分くらいを占めました。なので倍の焦点距離にして縦向きで撮影するくらいでちょうど良かったくらいでした。でも時間に余裕がなくて画角も結構適当に決めたので、放っておけるこれくらいの画角でも良かったかもしれません。

AZ-GTiは経緯台モードでガイド無し、CGEM IIも以前FireCaptureでガイドを試したですが、今回はその余裕もなくガイド無しです。極軸合わせもできていないので、AG-GTiもCGEM IIも数分もすれば太陽の位置がずれていきます。仕方ないので、手動ガイド状態でずれたら合わせるということを2時間半くらい繰り返していました。

天気はというと、最大食くらいまでの前半は快晴に近かったのですが、

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徐々に雲が出てきて、

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食の終わりの頃にはかなり厚い雲に覆われました。

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それでも雲に隠れながらも時々は撮影できるくらい見える時もあり、結局最後食の終わりまでなんとか太陽を見続けることができました。


広角での撮影

EOS 6Dで1分おきに149枚撮影してgifアニメにしたものです。

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5分おきに比較明合成してみました。

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反省点としては、同じ画角で太陽フィルムなしのものを撮影しておけば景色と合成できたので良かったかもしれません。今回は時間がなくてフィルムをレンズに直接貼ってしまったのですが、やはり簡単に取り外せるように別途穴あきのフードとかを用いてそこにフィルムを貼ったら良かったかと思いました。


食の様子

FS-60CBでもう少し見てみます。実際には167枚撮影していて食の様子をアニメにしようと思っていたのですが、途中雲にやられて位置合わせが難しかったので、今回は諦めて15分おきの9枚だけを取り出して一枚の画像にしました。

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あまり目立たないように明るくしてますが、カメラのセンサーが少し汚れていて、少しシミができてしまいました。やはり時間に余裕を持って準備したかったです。

PSTで日食時のHα画像を撮影

太陽の全体像を写したかったので、センサー面の大きいASI294MC Proを使いました。ただしPSTのBFが5mmと小さく画角がここで制限されるので、ある程度太陽を画角の真ん中にキープしておく必要があります。前述したように時間的に余裕もなくガイドもできなかったので、手動で真ん中のあたりにキープしているに過ぎません。この状態で、1分ごとに100フレームし、合計118ショットを撮影しました。ところが前半モノクロの8ビットで撮影してしまい、どうもゲインが高すぎたようでうまく光球面が出ませんでした。最大食の少し前にこのことに気づき、RAW16にしRのみをGとBに比べて大きくしましたが、前半はほとんど使い物にならなかったです。後半も雲にやられてアニメ化するにも厳しかったので、最大食の一枚だけを処理しました。

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なんと前日クマがこの場所で駆除されていた!

準備中も撮影中も、結構何人かのお客さんがきてくれました。でもみんな鮎釣りの人です。「こんにちは」と声をかけるとみんな「何か見てるのですか?」と物珍しいのか、興味津々のようです。「今日日食ですよ」というと、ニュースとかで聞いていた人がほとんどで、「え、太陽見えなくなるのですか?」とか聞いてくれます。「もう欠けてますよ」といって、太陽グラスで見てもらうと皆さん結構喜んでくれます。

もう終わりがけの頃、鮎の様子を見にきていたご夫婦が話しかけてきてくれました。なんでも前日にすぐ見えるところでクマが駆除されたとのことです。この奥様が発見者とのことで、駆除されたのが子グマだったのでまだ親グマがいる可能性があるので、注意して声をかけているとか。撮影始めの頃にはたくさんいた鮎釣りの方たちも、終わりの頃にはすっかりいなくなって、最後はほぼ自分一人でした。さすがに怖くなって、もう食も終わっていたので、すぐに後片付けをして自宅に戻りました。

以前金環日食とかの時は子供と観察したりしてましたが、実際には撮影なども含めた日食は初めての体験といっていいかと思います。やっぱり準備不足のこともありドタバタしましたが、全国的に見たら富山はかなり天気に恵まれていたようで、結構満足できました。画像処理が遅くなってしまったのですが、いつかまたチャンスがあったらもう少し戦略を練ってみたいと思います。

でも次回の日本での日食は10年後。その時はどんな状態になっているのか?機材も進化しているでしょう。もしかしたらもう興味が他にいってるかもしれません。10年後なんてわかんないですよね。

事の発端は先日の太陽黒点の記事で、RAINYさんが木曜日にコメントをくれたことです。なんでもP.S.T.をジャンクで手に入れたけど、どこのネジも固すぎて何も分解できないとのことです。ちょうど私も2台目のジャンクP.S.T.を手に入れていたのですが、ほったらかしでまだ何もしていないので、いい機会かと思い分解の過程をZoomで中継しようということになりました。

しばらくメールでやりとりして、時期は早いほうがいいかなと週末に決定。RAINYさんが日曜は忙しいとのことなので、明日の土曜日の午前にしましょうと決まったのが、金曜日の夕方です。

この時点で、分解中継を公開にするかどうかまだ迷っていました。というのも、そもそもPSTの分解なんてマニアックなこと、何人の人が興味を持つのか?でもまあ、中には見てみたい人もいるかもと思い金曜の夕方にTwitterでアナウンスしたので、またしても直前アナウンスになってしまいました。太陽望遠鏡の場合、改造には危険を伴うのでいつもようなオープンで参加してもらうのではなく、Twitterのダイレクトメールで参加表明してくれた方だけにアドレスをお知らせしました。

それでもだんだん大袈裟な話になってきたので、決定した金曜夕方らか準備に取り掛かります。必要な道具は円筒部分を挟んで回せる工具。パイププライヤーと言うらしいのですが、なぜか自宅にあるはずのが見つかりません。仕方ないので急遽近所のホームセンターでとにかく買いに行くことにしました。田舎でお店が20時には閉まってしまうので、夕食前に行くことに。

ホームセンターでは通常のものより大きく開くタイプのプライヤーを見つけました。普通は直径40mmくらいまでのものが多いのですが、今回70mmくらいまで開くのがあったので、PSTの鏡筒部分や太いエタロン部分でも大丈夫そうです。もう一つキッチン用のキャップオープナーを買ったのですが、結局こちらはなんの役にも立ちませんでした。

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さて、こんなマニアックなテーマなのに、金曜のうちになんと4人もの奇特な方が参加表明してくれました。RAINYさんも他の人を個別に誘っている可能性もありますが、少なくとも私とRAINYさんも入れると6人にはなります。

PST自身は箱にものがきちんと入っていることだけ確認しました。以前到着した時に一度開けてはいますが、まだ太陽を見てもいないので、そもそも稼働するかどうかもわかりません。実際に分解できるかどうかは、臨場感を味わってもらうために、次の日の本番まで何も触らないでおきます。


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まだ箱に入りっぱなしの2台目のPST。

朝も休みの日にしては少し早めに起きて、中継用のカメラの準備をしました。今回は手元をできるだけ広角で綺麗に映そうと、webカメラがわりにEOS 6DにCanon USが開発したWebcam Utilityを使うことにしました。実はこれ6D Mark IIは対応していますが、6Dは正式には対応していません。でも実際には対応外でも使えることをこの前テストしています。ただ、今のところWindowsでしか動かないので、別途Surfaceマシンを撮影用に使うことにしました。録画もこのSurfaceですることにします。他の操作は別途Macでやることにしました。

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朝の準備の様子。

困ったのは音声です。やはりマイクとスピーカーはMacの方が良いようです。Surfaceではハウリングが起こりやすく、どのマイクをオン、どのスピーカーをオフとか制限が厳しかったのです。記録テストをしましたが、画像は記録しているPCが映しているもの、音声は他に接続されたPCからのものも全て録音することがわかったので、基本マイクとスピーカーはMacのものを使うことにしました。

準備が完了したのが開始時間10時の5分前くらい。最後にコーヒーを用意して、10時ちょうどくらいにPCの前に行くと、Niwaさんがすでに入ってくれていました。程なくして、シベットさん、RAINYさんも入って、Zoom中継の始まりです。と言っても、工具を忘れていたりで段取りが悪くて私の方がドタバタしてしまい、実際の開始は少し遅れてしまいました。メンバだーけ言うと、途中からやくもふさんが遅れて入ってきてくれて、さらにRAINYさん経由でMさんが入ってきてくれました。RAINYさんが他にも何人か声をかけてくれていたようですが、おそらくみなさん忙しいとのこと。かく言うMさんも仕事中とのことでした。あと、開始してからDMを届けてくれた方がいて、私が分解に夢中で気付けなくて参加できなかったので本当に申し訳なかったです。

さて実際の分解ですが、今回RAINYさんの1台に加えて、シベットさんもジャンクPSTを1台手に入れていて、あとは私が2台と、合計4台です。私の最初の1台はすでに分解したことがあるものなので、すぐに外せますし、外して構造を見ることもできます。一旦この1台目をある程度分解して解説します。

その後、他の3台の分解の挑戦です。まずは接眼部から。接眼部は2つ円筒がくっついています。RAINYさんは全然外せなかったとのこと、シベットさんは先のものだけは外せたようですが、もう一つ本体に付いている方は回そうとしても滑ってしまいどうしても外せなかったとのことです。私はと言うと、とりあえず手でひねってみたら先っぽの方は一つ外れました。

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でも奥のもう一つはシベット さんと同じく、どのように力を入れても外れません。ここで道具の登場です。まず傷つけないように、円筒部にゴムの板を巻き付けます。昔100均で買ったCANオープナーを使いました。そこをパイププライヤーで挟み回します。でもやはり全然捻れません。かなり力を入れてもシベットさんが言う通り滑ってしまいます。

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そこで秘密兵器です。1台目の分解の時に鏡筒部とエタロンがどうしても外れなくて一週間格闘して、最後にたどり着いたMR.HOBBYの「Mr.ツールクリーナー 改」です。これは模型用ですがかなり強力な溶剤で、筆やエアスプレーの機材を洗う時に使うもので、「模型の塗料剥がしには使わないでください」というものです。プラモデルとかだとプラモデル基材自身を溶かしてしまいます。昔一度、床にこぼしてひど目にあったことがあります。

このMr.ツールクリーナー 改をごく少量、外れない接眼部と本体の間にたらして、数分待ちます。そして再びゴムで保護しながらパイププライヤーで回すと、今度は先ほどまで力を入れなくても外れました。

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外した跡をみると、接着剤がついていた後があるので、やはり製造の段階で強固に固定されていたことがわかります。また、「Mr.ツールクリーナー 改」が染み込んで乾き切っていない跡が見えるので、やはり接着剤の融解にかなり効果があったものと推測されます。

さらにさらにですが、中のプリズムが相当汚れていました。液体がいくつも飛び散って乾いたようになっていて、外した時に汚れたにしては液体の量が多すぎるので、今回のクリーナーではないと思います。おそらく製造過程でついたものか、考えにくいですが密閉状態で汚れていったものかと思われます。ラッキーなことにアルコールが含まれているレンズクリーナーで拭き取るとすぐに取ることができました。

と言うわけでどんどん進めます。次は鏡筒部分。RAINYさんは全く外せなかったとのこと、シベットさんはエタロンと本体は外れたけれど、エタロンと金色の鏡筒部分が外せなかったとのことです。私はまず手でやってみるとシベットさんとは逆で、エタロンと金色の鏡筒部分は簡単に外れましたが、エタロンと本体が外れませんでした。外れないところは同様に「Mr.ツールクリーナー 改」を垂らして染み込ませます。

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シベットさんも事前情報でMr.ツールクリーナー 改を手に入れていたので同様に進めましたが、量が多すぎてロゴ部分にかかってしまい、塗料が簡単に取れてしまったそうです。

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PCの画面にシベットさんのCORONADOのO文字が一部消えてしまったのが映っています。

やはり「Mr.ツールクリーナー 改」は相当強力なので、気をつけて扱う必要があります。染み込ませて待っている間に時間があったので、少し会話になりました。今回はあまり自己紹介とかあらわに時間を取らなかったのですが、この時間が少し自己紹介がわりになっていたでしょうか。

そうそう、これは私が悪かったのですが、今回の改造は太陽を見る望遠鏡ということもあり、一番最初に危険であると言うことを確認してから始めるべきでした。このことを話したのがこの時か、もう少し後だったでしょうか。このブログを見ている方にも必ずお願いしたいです。

太陽望遠鏡の改造は危険を伴います。改造したものを目で見ると失明する恐れがあります。口径を大きくしたりする改造は高温で火災になる可能性もあります。改造の際は危険を認識し、あくまで自己責任で行うようにしてください。このブログはこのような改造をできると言うことは示しますが、決して改造を進めることを目的とはしません。またたとえ事故になったとしても責任を取ることはできません。PSTの改造を調べていくと、いずれ海外の例などで大胆な改造していることを知ることになるとおもいます。同様なことをしようとするときの注意点などを日本語で示すことができればと思っています。

繰り返しになりますが、失明などの恐れがありますので、改造などする際は危険を認識し、自己責任の範囲内で行ってください。私は改造後はアイピースで見るようなことはしていません。全てCMOSカメラで映すだけにしています。

と言うような注意を実際のZoom上でもしました。楽しい趣味でやっていることです。事故など起こしてつまらない思いをしないよう、本当に注意してください。

さて、会話をしている最中にパイププライヤーで「エイ、ヤッ」と回すと、多少力がいりましたが、簡単に外すことができました。さらにその後、鏡筒の先についた対物レンズは、クリーナーなしでプライヤーだけで外すことができました。

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全部解体したところでまだ10時40分。12時まで考えていたので、遥かに順調に分解できてしまいました。RAINYさんはパイププライヤーは持っていましたが、Mr.ツールクリーナー 改がなかったこと、シベットさんは逆に、Mr.ツールクリーナー 改は用意していたけどパイププライヤーを持っていなかったことで、今回は分解はこれ以上進めることはできませんでした。やり方は少なくとも伝わったと思いますし、今回3箇所難しかったところを開けることができているので、たまたまと言うことはないはずです。それぞれ後日自分で試してみるとのことでした。

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その後はエタロンの話になり、どうやって光の周波数が選別されるのかを解説したりしていました。Niwaさんは完全に理系の方のようで、鏡の反射率で折り返し回数を決めることができるという理屈をきちんと理解してくれていたようです。ここでのキーワードはFSR(エフエスアール、Free Spectral Range、フリースペクトラルレンジ)とFinessse(フィネス)です。FSRでファブリーペローエタロンの櫛形特性の櫛の間の波長が決まり、フィネスでそれ透過波長がどれだけ鋭くなるかが決まります。ブログでも以前ここや、ここでいろいろ解説していますので、興味のある方は是非お読みください。

あ、そうそう、実はNiwaさんとやくもふさんは、そもそもなんでPSTを分解する必要があるのかをまだ認識されていなかったので、そこから解説したりもしました。PSTは口径4cmしかなくて、分解能が公開で制限されてしまうために、鏡筒部分を同じF値の口径の大きいものに交換すれば分解能を上げることができるという話です。

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私の場合、写っている10cmのアクロマート鏡筒にPSTを取り付けて分解能を上げています。

これも話したのですが、分解能を上げるのにはPSTの改造とういうのはおそらく邪道です。現実的にはCORONADOやLUNTの大口径の太陽望遠鏡を買うか、DAYSTARなどのアイピース側につける太陽用エタロンを使うと鏡筒を選ぶことができ大口径化もできます。メーカー保証もあるので、普通はこういったほうが真っ当なやり方だと思います。PSTは入門用なので安価なこと。それでも新品だと10万円以上はするので、望遠鏡としてみたら決して安いものではありません。太陽望遠鏡の中でみると安価な方なので、それを改造した方がコストパフォーマンスよく大口径につなげることができると言うのが元々の動機です。こう言ったことも理解して、PSTの改造に臨むのですが、私の目指すのはC8で20cmの口径の太陽望遠鏡にすることです。

さて、時間があったので太陽望遠鏡にとどまらず、皆さん色々な方向に話が飛んでいきます。中でも盛り上がったのがホタルです。Mさんが多分私のブログのホタルの記事を見て富山にいつか来たいとか発言したのから始まったのかと思います。それぞれの地域での撮影場所の話はもちろん、何時頃光るのか、オスメスの違いや、満月だとあまり光らないとか、Niwaさんがホタルの写真を見せたりと、星からだんだん離れていきます。そのうちなぜかホタルとカワセミの関係の話になり、Mさん得意の野鳥の話になり、RAINYさんや私もキジの写真を見せたりとか、盛り上がりました。

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まだまだ盛り上がりそうでしたが、ちょうど昼の12時になりキリがいいのと、RAINYさんが午後から仕事とのことだったので、ここで頑張って止めたような感じでした。

最近Zoomでの天文談義もさぼっていたのですが、やはりこんなふうにテーマが決まっていた方がやりやすいですね。もしくは、私は場所だけ提供して、適当に話してもらうとかでも逆に良いのかもしれません。今回のメンバーに聞いても、またこんな会を開いてほしいという意見が多かったので、そのうちにやりたいと思います。でも気まぐれなので、あまり期待せずに待っていてください。


まとめ

とにかく、時間内に無事に分解できたのでホッとしているというのが一番の感想です。うまくいかなくて、どこも分解できなかったらどうしようかと思っていました。

なのであとは気楽なもので、私自身も会話を楽しむことができました。皆さん、おそらく楽しんでいただけたのではと思います。Niwaさんはまだ星を始めて一年経っていないとのことで、ずっと孤独でこんな風に話ができたがよかったと言ってくださったので嬉しかったです。

終わった後、自分自身は結構充実していて、でも疲れていて昼からソファーで座ってずっと居眠りしてしまいした。


5月21日から6月21日まで、富山の黒部市吉田科学館で「富山の天文愛好家 写真展」というタイトルで天体写真の展示会があります。

私の作品も2枚展示されているとのことなので、週末の土曜日、妻と一緒に早速見にいってきました。ずっと外出を控えていたので、久しぶりに市外に出る気がします。子供たちも誘ったのですが、昨日久しぶりに学校に行って疲れたのか、今回は家にいるとのこと。

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地元の黒部天文同好会はじめ、私の所属している富山県天文学会、石川のてんとう虫天文同好会、学生では富山県立大学天文部、富山大学天文部、さらに富山大学天文同好会OBと、たくさんの方の写真約50枚が展示してあります。私は5枚ほど提示し、その中の馬頭星雲と蛍の写真を2枚選んでもらいました。他の方も力作揃いです。とくに、学生の写真がたくさんあります。撮影まで興味を持つような若い人が富山にもいるというというのは嬉しい限りです。将来に期待してしまいます。 

黒部吉田科学館は全国に33箇所あるプラ「レア」リウムの一つで、五藤光学のS-3という昔の投影機が展示されています。プラネタリムが好きな人はこれだけでも見にくる価値があるかもしれません。

この日はさすがにまだ自粛要請が解除されたばかりでお客さんは少なく、我々の他には2組の夫婦だけでした。こんな時に来ているから、最初写真展の関係者かなとも思ったのですが、あまり天体写真には興味を示さずに帰ってしまいました。我々も1時間ほど滞在しただけで、今回はプラネタリウムはパスしてしまいました。

帰りに少し足を伸ばして妻のリクエストで円筒分水槽というのを見に行ってきました。昔、農水の使用で争いが絶えなく、円にして溢れ出す水を、円周を3等分することで、3つの用水に流れる水の量を公平にするということです。形は面白いのですが、理由を聞いて「やはり仲良くできないものなのだなあ」とちょっと興醒めな気がしました。妻は「ここで泳いでみたい」とか「千と千尋の湯屋みたいだ」とかとしきりに中に入りたがっていました。

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私は田んぼの反射の練習。最近インスタグラムにアカウントを作ったのですが、「ウユニ田んぼ」というハッシュタグがあるそうです。インスタグラムにあがっている画像は皆さん思ったよりハデハデで、私も多少見栄えがするようにと思って何枚か目立ちそうなのをあげたのですが、他のに比べたら全然地味っぽく見えてしまうみたいです。まだまだ手探り状態です。

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インスタグラムの方にはブログだと紹介しきれない写真も含めてアップしていこうと思っています。

Zoom中継3回目になります。人数的にも今回大きく盛り上がりました。


ことの始まり

過去2回やった電視観望のZoom中継ですが、連休中にあと1回くらいできればいいやと思っていくらいでした。ところが、前々回前回Zoom中継の記事を読んでくれた星ナビ編集部からなんと原稿依頼が!この厳しい情勢の中、アマチュア天文ファンがどうやって交流を進めるのか、その一環でZoomの様子を知りたいとのことです。

空の様子はというと、晴れてはいるものの、透明度がものすごく悪く、北極星も見えません。でも天気予報を見るとこの日以降しばらく曇りとか雨。晴れの予報まで待つと満月期に入ってきます。迷ったのですが、21時半頃テストでM51を見て、下のようになんとか見えることを確認。

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長時間露光であまりリアルタイム性はないですが、これでOKと判断し、急遽3回目のZoom中継を開くことにしました。


中継開始!

この日のネタは「月夜と銀河」。月があっても電視観望でどこまで銀河が見えるか試すというのですが、透明度が悪すぎてそちらで見え方がリミットされているようです。もう一つはZoomでの盛り上がりの様子を星ナビの原稿にできるよう、オンラインで集まっている様子を記録すること。

実際には22時にTwitterでアナウンスして、22時半から開始。開始してすぐに多分10人くらいになって、その後最大20人くらいになっていました。いつものように突然のアナウンスで、まさかこんなに参加してもらえるとは。ありがたいことです。でも多分、私の力量ではこれくらいがハンドルできる限界くらいの人数かと思います。もし次回やるとして、これ以上人数が増えたらどうしようと少し心配しています。まあ、こっそりアナウンスするかですね(笑)。

中継がうまくいかなかったらどうしようとか、人数が集まらなかったらとか、逆に多すぎて収集がつかなくなったらどうしようとか、色々心配事もありましたが、結局は全部杞憂で、会話だけでも十分盛り上がりました。目的の写真も、Zoom上のそれぞれの映像とハンドルネームが出てもいいことを確認して、十分な枚数をとることができました。


参加メンバーとか

会議開始後、せっかくなので参加されたそれぞれの方に自己紹介をしてもらいました。途中参加された方にも、その都度自己紹介をお願いしています。お会いしたことのある方も、初めてな方もいろいろ。ブログやTwitterで発言されている方も多いです。まあさすが同じ趣味ということもあり、会話は放っておいても勝手に弾みます。

茨城から参加の、いつも面白いブログを書いているM87JETさんはとても反応よく発言してくれます。PowerMATEを貸してくれている仙台から参加の木人さんは、遠くのホテルのタイルで分解能のテストした時の話や秘密の作業場を画面共有で見せてくれました。

学生さんが多かったのも特徴でしょうか。皆さん関東勢ですかね、某ショップのDaikiさんや薜さんに加え、だぼさんと、高校生のRambさんも参加してくれました。Rambさんは回路まで自分で組むみたいで、OnStep自分で作っているとのことです。将来有望ですが、今年受験とのことで大変そうです。

今回、電視観望はただのおまけでした。最初に入れたしし座の三つ子銀河はほとんど見えず。
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M65とM67はかろうじてうっすら見えてますが、NGC3628はほとんど見えていません。

M51が長時間露光でせいぜいこれくらいです。

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途中諦めて月に行ったりしてました。

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流石に月は見えますが、この日はやはり透明度が悪く、こんな状況でした。

千葉のりょーじんさんのところでは、小学生のお嬢さんが一緒にいて画面を見てくれていて、色々子供ならではの反応してくれます。「お父さん40年も星を見てる」とか話してくれました。でも、銀河とかなかなかうまく見せることができなくて申し訳なかったです。年末に名古屋でやった電視観望会に来てくれた智さんやkima_Aquariusさんも参加してくれました。智さんは最近電視観望もすごく精力的にされていて、Twitterでよく報告されています。

同じ愛知勢では、いのさんが。福岡からRAINYさん、神奈川からJiro Sakanakaさんも参加してくれました。こうやってみると全国の人と話せるというのは結構すごいですね。あ、あとお一方kiss_a_tenさんという方が参加されていました。結局ミュート状態からお話しされることはなく、ミュートを解除する方法がわからなかったのか、話せない事情があったのか分かりませんが、せっかくなのでお話ししたかったです。


中継基地(私の部屋)の紹介

あ、そうそう、今回から中継場所が私の部屋になりました。在宅勤務でとうとう自分の部屋を確保できたので、もうキッチン側のテーブルのうるさい環境からやらなくて良くなりました。家族にも迷惑をかけなくていいです。トイレで少し抜けたのですが、その頃にはもう家族全員寝ていました。その間、皆さんで話してもらっていましたが、やはりホストがたくさん話すことになってしまうので、こういったホストがいない時間も大事なのかなと思います。その後、機材置き場やちょうど昨日買った雑誌用の本棚を見せたりして盛り上がりました。



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中継中に参加者の方から、接続方法についての質問がいくつかありました。基本的に庭においたAZ-GTiをステーションモードで自宅のLWi-Fiにつないでいます。そうすることで自宅内のどのPCからでもAZ-GTiをコントロールできます。CMOSカメラだけは天送料が多いので、カメラ近くに別のPCを置いてUSB3.0で有線で接続しています。そのPCも自宅Wi-Fiに接続します。部屋の中ではMacからカメラに接続したPCにリモートデスクトップで接続します。WindowsのRDPは速度がネットワーク帯域が狭くても転送速度が速くて、画面の劣化が少ないことが星空を中継するのに適しています。部屋のMacからZoomを立ち上げて、Zoomの画面共有でリモートデスクトップアプリを画面共有しているというわけです。

こうすることで、RDP 、Zoom共に細かい描写が可能になるため、星空をきちんと星空として配信することができるというわけです。

ここで一つ気づいたことです。最初は綺麗に見えていた月も、途中からボケ始め暗くなり、外に出て確認してみたら雲越しの朧月でした。ここで、暗いと技術的にZoomでブロックノイズがでることが判明しました。SharpCapでゲインを上げて明るくするとブロックノイズが消えるので、こうやってうまく転送速度を稼いでいるのかというのが少し分かりました。これは配信時、少し気にしておくといいかもしれないです。

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なんとあぷらなーとさんが参加!

さてさてそうこうしている間に、大物ゲストのあぷらなーとさんが仕事を終え途中からサプライズ参戦。いつも面白いことに挑戦している、アマチュア天文会きっての変な人です。ビデオカメラの映像を見たどなたかから「想像と全然違う」との感想が。やっていることがいつも奇抜で若いイメージなので、そのせいでしょうか。実は私よりもずっと先輩です。

香川の天体望遠鏡博物館に行った時に自宅にお邪魔させてもらった話とか、あぷらなーとさんが今やっているビームスプリッタを使った「オンアキシス」の話とか、あぷらなーとさんにはこの会議をすごく盛り上げていただきました。ビームスプリッタは星まつりで安く手に入るという話になると、さっそく薜さんが実際に星まつりで買ったビームスプリッタを中継で見せてくれたりしました。

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こうやって双方向でやりとりできるのは楽しいですね。すぐに他の人の映像へ画面を切り替えたりできるのもZoomの特徴です。


星ナビ編集部の方も!

さらにお二方、スペシャルゲストで星ナビ編集部からも途中から参加。以前福島のフターライトフェスティバルや、CANPでお会いしたKさんと、ネットよ今夜もありがとうで担当頂いたFさんです。

ちょうどよかったとばかりに、Kさんから今回のZoom中継の趣旨をお話しいただくようお願いし、さらには参加者からの質問にも直接答えていただくこともできました。私も「ギャラリーの投稿はブログとかで発表した物でもいいのか」と聞いてみたのですが、答えは「OK」とのこと。コンテストなどに出したものなど、いわゆる二重応募に相当するのはダメだが、SNSなどの個人的な公開は構わないとのことです。私は撮影したら大抵すぐブログの記事にしてしまうので投稿できないと思い込んでいたのですが、大丈夫とのことなのでいいのが仕上がったら投稿してみようと思います。


楽しかったー!

もう最初から最後まで話が途切れることはなく、結局午前1時まででの2時間半、総勢20名程度の大会議になってしまいました。それでも話は尽きることなく、結構無理に1時に終わらせた感じで、そのまま行ったらエンドレスにでもなりそうな雰囲気でした。

参加された方、本当にありがとうございました。

最初天気が心配でしたが、実際には会話の方が遥かに盛り上がって、もうおなかいっぱいです。またいつか開催するかもしれませんので、その時にはまたよかったら参加してください。また、今回ギリギリのアナウンスで気付かなかった方もいたかと思います。「参加したかったのに」と思ってくださった方、本当に申し訳ありませんでした。次回こそは、(多分)もう少し余裕を見てアナウンスするようにしようと思います。

また、土壇場で開催を決めたにも関わらずこんなに盛り上がったのは、星ナビさんからきっかけを与えていただいたおかげかと思います。どうもありがとうございました。


まとめ

そもそもZoom中継を始めたのは、この厳しい状況でも好きな天文のことでコミュニケーションが取れるのではないかと思ったからです。

Zoomは一見ノイズと間違えるような細かい星空も、制限のあるネットワーク帯域でうまく中継して見せることができる数少ないツールです。これをきっかけに参加された方も、それぞれのコミュニティーでZoomを試していただければ、星仲間と会えない状況の中、連絡をうまく取り合えるのではないかと思います。中継だけでなく、喋るだけの飲み会にしてもいいと思いますし、画像処理をリアルタイムで検討するとか、テーマを決めた討論や講演とかでも、色々応用できると思います。

Zoomは世界中でたくさんの人に使われています。パスワードを設定する、個人IDでの会議せず毎回会議室を立てる、アドレスはパスワード付きのものを公開しないなど、セキュリティーに気をつけることを忘れないでください。うまく使えば、天文仲間のコミュニケーションに非常に強力なツールになると思います。

私も3回中継を試してZoomが星空中継にも、コミュニケーションを取るツールとしても十分に使えることがわかりました。定期的にやることにはならないと思いますが、そのうちにまた開催したいと思います。今後、他の方もZoom会議とかされると思いますので、そちらの方にも積極的に参加していければと思っています。

また、今回のZoom中継では初めて記録をとってみました。これ結構すごくて、声だけでなく画面まで全部mp4で記録されています。これらをもとに、これから原稿を書きます。はたしてどんな記事になることやら。文字数制限があるのでここまで詳しく書けないと思いますが、内容は星ナビ来月号でのお楽しみということで。 


第2回目のリモート電視観望のZoom中継。すでにシベットさんが詳細を書いてくれてますが、その時の様を私も少しだけ。


シベットさんとのZoom接続まで

始まりは2度目のリモート電視観望の記事でした。



コメントのところにシベット さんから「次回の中継に参加したいがTwitterアカウント持っていないので、どうしたらいいのか」という相談が入っていたのです。

その後、向こうのブログにメールアドレスを知らせたりして連絡は取れる状態になったのですが、結局シベットさんもTwitter登録したとの連絡が昨日の夕方頃にありました。「じゃあ、今からZoomのテストしてみますか?」ということになり、19時くらいでしょうか、会議室を開いておいたらうまく接続できたようで、無事に会議室に入ってきてくれました。でもその時はマイクがないPCで繋いだので、結局最初は携帯電話で話しながら、あ、iPhoneでも入れるのではと気付いて一旦切ってまた待ちます。その後すぐに、無事にiPhoneのマイクとカメラでやりとりができました。

Zoomはここら辺の臨機応変さと、初めての人でもゲストとして繋ぐだけならアカウントを作る必要もないですし、アドレスワンクリックでアプリも勝手にインストールされるで、ほとんど困らずに使えるところがいいですね。その後、シベットさんもZoomのアカウント作ったと言っていました。ただし無料アカウントは3人以上だと40分までの制限があるので注意です。

接続の確認はできたので、一旦機材の準備をするとのことで、23時に再びZoomに入ることを約束して、一旦終了。


M51のテスト

私はその後、前回の記事の月の残りの撮影と、TSA-120でM51のテストを少しだけしました。まだ未処理で記事にもしていないのすが、この間ASI178MCで撮ったM51があって、それとPowerMATEで4倍にしてASI294MC Proで撮影するのを比較したかったのです。

でもPowerMATEによる4倍の拡大は、明るさで16分の1になることを意味し、さすがに淡い系外銀河ではあえなく撃沈。PowerMATEを抜いて、ASI294MCで常温でテストで1枚だけ撮りました。LiveStackでわずか190秒の露光なので見るまでもないのですが、小さいながらも一応形だけはわかるようです。

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でも前回書きましたが、やはり焦点距離900mmではM51は少し小さいので多分VISACで挑戦することになると思います。


再びZoomで

そのあと、Zoom中継に備えて広帯域電視観望の準備。昨晩のテストと同じく、105mm/F2.4をF2,8にしてASI294MCをつけます。準備完了のことにシベット さんが再び入ってきました。今度はマイクつきのPCにしたとのことで、声も普通に入ってきます。ただ、ビデオ映像が少し暗かったので、部屋が暗いかカメラの感度があまりよくないかと思います。私はMacですが、特段明るい部屋でもないのにシベットの映像と比べるとだいぶん明るさに差があるので、ここら辺はカメラによるのかと思います。

シベット さんの方の画面の共有とかもテストをして、大体の操作ができそうになったので、23時半頃でしょうか、Twitterで他の人も呼びかけましょうかということになり、シベットさんTwitter開始記念と銘打ってアナウンスしました。


結局夜中の天文談義に

遅い時間にもかかわらず、結局7人の方が参加してくれました。前回から同じく参加してくれた方もいますし、新規ではM&Mさん、だぼ君と、nabeさんでしょうか。他にもうお一方参加してくれた方がいたのですが、マイクがうまく繋げないようで、結局お話しすることができませんでした。これに懲りずに、もし機会がありましたらぜひともまたおつなぎください。


23時半だとまだ天の川も登ってこなくて、いまいち面白みにかけます。私の電視観望も透明度が悪いせいかあまりパッとしませんでした。その合間に、お互い初めましての方も、顔を見るのも初めての方も多いので、自己紹介とかも進みます。私にとっても何人か初めましての人もいましたが、Twitterとかブログでは知っている人たちなので、あまり初めましての気もしません。

広帯域のがパッとしない中、シベットさんが画面共有してくれて、1000mmとか400mmで電視観望して中継してくれます。nagahiroさんも天文部でZoom中継をやったみたいで、その時の写真を見せてくれたりもしました。

私がレンズを直すとかで、ちょっと外に様子を見に行った時には、皆さんでいろいろ話してくれていたみたいですが「パパがいないのに、なんか他の人の声でうるさかった」と後から妻に文句を言われました。スピーカーもマイクもオンにしっぱなしで外に行ってしまったがまずかったです。ホストなしでも勝手に会議が盛り上がるのが、天文仲間のいいところでしょうか。

0時半頃になると流石に天の川も昇ってきて、見栄えも良くなります。やはり105mmくらいの短焦点レンズだとかなり大きな構造の天体でないと楽しめないです。M13も見てみましたが、まあこんなもん

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拡大してもこれくらい。

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構成が肥大化しますし、球状星団の魅力の細かい星もわからないので、一応星団と見分けはつくけどぜんぜんおもしろくないです。 

会話ならではの裏話も飛び交ったり、まあ楽しいものです。シベットさんが星まつりでの会話みたいと表現していましたが、まさにそんな感じかもしれません。

結局この日も深夜1時頃まで話は続きました。K君のおやすみなさいがなければまだまだ続いたかもしれません。まだ平日で次の日も仕事の方もいるはずなのに、遅くまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました。やはり広域電視観望は天の川があった方が楽しいので、早い時間に中継するならもう少し時期が来てからにしようと思います。今の季節はもう少し焦点距離を長くして、やはりまだ春の銀河祭りでしょうか。自宅からでも十分に見えるので、これもまたやってみたいと思います。


その後

Zoomの話はここまでですが、その後少しだけレンズを変えて試してみました。使ったのはPENTAXの165mm/F2.8です。一例ですが、北アメリカ星雲です。

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一見きれいに見えていますが、一つ問題点に気づきました。

よく見ると恒星に、左が赤、右が青のハロが出ています。原因はすぐにわかりました。ZWO社製のCanonレンズとASIカメラの接続アダプターが昔のタイプでガタガタなのです。PENTAXレンズは重いので、自重でアダプターとレンズの間に隙間が結構空いてしまいます。さすがにこれだと辛いので、アダプターのところにパーマセルテープとかを挟み込んでガタガタしないようにします。

でもカメラレンズはやはり拡大すると星像がどうしてもぼやけてしまいます。レンズの枚数が多いから仕方ないのでしょうか?私は高級レンズと言われているものは持っていないのですが、いいレンズだとカメラレンズでも拡大しても星像肥大は抑えられるものなのでしょうか?こうやってみると、元々電視観望に使っていたFS-60CBはとても優秀です。拡大しても星像肥大が気になることはあまりなく、M57とかもきれいにみえます。今のカメラレンズをあと2倍程度焦点距離を長くしただけでM57がきれいに見えるようになるとは、やはりとても思えません。うーん、FS-60CBにレデューサーをつけるか、もっと短い焦点距離の性能をいいのを探すか。もうBORGくらいしかないですかね?


皆さん、この大変な時期に如何お過ごしでしょうか。新月期で天気もいいのに、なかなか遠征にも行けずにヤキモキしている方も多いと思います。

天リフさんでもベランダ天文台が流行っているようですが、私もZoomでの配信も見据えて家の中からリモートで、庭に置いた機材を操作して星を見えるシステムを考えてみました。


自宅からリモートで電視観望

この日は昼からずっと雨で、夜の21時くらいにやっと少し星が見え始めました。本当は庭で撮影したくて、子持ち銀河のM51狙って赤道儀を出そうと思って外に出たら、また雨がふってきました。しばらく待って、また星が見えたと思って準備をしようと思ったらまた雨。こんなことを繰り返してました。

仕方ないので待ち時間の間に超簡単なリモート電視観望装置を組んでみました。基本的には ASI294MC(Pro)に焦点距離50mmのNIKKORレンズを付けた広域電視観望システムがベース同じです。



焦点距離が短いので自動導入とかは必要なく、ただの三脚にカメラとレンズを載せて、普通のカメラのように見たい方向に、手で合わせていました。ターゲットの星雲をPCの画面でリアルタイムで「見ながら」導入するのです。今回はその手で合わせていた部分をAZ-GTiにして「リモート化」しています。

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自動導入もいいのですが、手軽さ重視でAZ-GTiをただのモーター付きの経緯台として使います。ポンと置くだけでいいですし、位置が気に入らなければヒョイと持ち上げて、適当なところに適当な向きにまたポンと置くだけです。

操作はというと今回はiPhoneとかiPadとかの端末は使いません。AZ-GTiをステーションモードで自宅LANに繋いでしまえば、SynScanまたはSynScan ProがインストールしてあるどのPCからでも操作することができるようになります。Wi-Fiが届く範囲にさえAZ-GTiをおくようにしてやれば、端末を持って近くにいる必要もなくなるというわけです。

画像取り込みには撮影用のStickPCを使いました。上の写真のハーフピラーのところに写っていますが、見ての通り超コンパクトです。実際にはハーフプレートにマジックテープをつけて、バッテリーとStickPCにもマジックテープをつけて、亀の子状態でくっつけてあります。ケーブルは少し長めにとって、水平方向位何回か回転しても大丈夫なようにしておきました。ただしこのStickPC、非力なのでよく落ちます。特にSharpCapは結構な計算量を必要とする時があり、今回はLiveStackの時に何度かSharpCapが落ちてしまい、その都度立ち上げなければなりませんでした。ここは少し改良の余地ありです。

機材を組み上げた後は、外に出てポンとそれを庭に置いて、AZ-GTiとStickPCの電源を入れます。別途PCの画面でカメラ映像を見ながらピントさ合わせたらそれでセッティングはおしまいです。超お手軽です。

早速部屋に移動して見てみます。

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画面右下に自宅の屋根が写っています。屋根が見えるということは北向きの空ということになります。この頃にはまだ方角によっては雲が残っていたりしてたのですが、こちらの電視観望の方が面白くなってしまい、この時点でこの日の撮影は諦めました。風が結構強かったこともあります。

最初の頃は、実際の空を見ていない状態での操作に慣れていないせいもあり、いまいちどこを見ているか迷いがちでした。迷うとカメラを下の方に向け、景色を見て方角を確かめます。自宅なら北から東向き、お隣さんなら北から西向き、高い木が見えたら南向きとかです。そのうち、間抜けなことにROIで画面を4分の1に制限していることに気づき、元の画角に戻したら星座全体が一画面に入るようになり、これでどこを見てるか認識できるようになり、やっと快適になりました。

これでだいたいリモートでの電視観望の方の目処がついたので、他の方にも中継で見てもらおうとZoomの準備を始めることにしました。


Zoomによる星空中継

Zoom自身は私は普段使い慣れているので特に問題ないですが、初めてで興味のある人も多いと思います。誰かが開いている会議に参加するだけならものすごく簡単で、どこかで知ったアドレスをクリックするだけです。自動的にソフトがインストールされ、パスワードを入れるなどして会議にアクセスできればそれでおしまいです。デフォルトでは立ち上げ時にマイクが入りっぱなしになっているので、声がダダ漏れになってしまうことくらいでしょうか。ミュートするのを忘れないでください。

会議を立ち上げる場合にはアカウントを作る必要があります。ネットを漁ればいろんなところにやり方は書いてあるので詳しい事は書きませんが、ポイントは会議は自分のIDでの会議室ではなく、毎回会議を個別に立て、毎回必ずIDを変えること。今回のように不特定多数の人が参加する場合はこれが必須でしょう。あとパスワードを設定して、アナウンスの際にパスワードを抜いたアドレスをアナウンスすること。Zoomに言われたアドレスをそのまま晒すと、パスワード込みなので本当に誰でも、スパンユーザーでも入ってきてしまうので注意です。パスワードは別途知らせるようにしましょう。


実際の電視観望中継、参加者は3人

やっとZoomの準備とテストもできたのが0時半頃でしょうか。Twitterで参加を呼びかけたら、このブログでもたびたびコメントしてくれるnagahiroさんがすぐに入ってきてくれました。さらに「星を求めて」でお会いした、お子さんと一緒にKYOEIの赤道儀をいじっていたzhyaさんが参加してくれました。その後しばらくしてスタベのアルバイトのK君も参加。

中継を初めてすぐの私一人の時は、まだ北の空でうろうろしていて、前回撮影したM101が見えないかなと探していたくらいでした。nagahiroさんが入ってきてからは、こと座でM57を見ましたが流石に小さすぎて点にしか見えず、ヘルクレス座の球状星団M13は結局見つからなくて諦め。仕方ないので、そのまま一気に南の空に行きました。もうこの時間だと天の川がそこそこの高度にきています。

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上の画面わかりますでしょうか。部屋のMacから外のStickPCにリモートデスクトップで接続し、そのリモートの画面をZoomで中継している画面です。右下にSyncScan Proも出ていますが、こちらもStickPC上で動かしています。天の川の中心部がはっきりと写っています。リモートデスクトップの遅延も、Zoomの遅延もほとんどきになりません。右下に干潟と三裂星雲、中央上にオメガ星雲とわし星雲がはっきり見えます。この画面が見えた時、nagahirozさんと二人で「おおっ」となりました。

実際の星空中継はかなり楽しく、またZoomの高解像度で遅延の少ない配信により、星のような一見ノイズと勘違いされやすい映像でもそこそこ見ることができるようです。実際自分でもモニター用に別のPCで見ていたのですが、大元で見ている画面からもあまり遜色なく見ることができています。中継中に参加全員にも聞いてみましたが、十分認識できるくらいきちんと見えているようでした。

次の画面は少し後の時間のものですが、左上に干潟と三裂星雲が写っています。この画面でもわかりますがM6とかM7の散開星団はよくわかりますが、画角には入っているはずのM19やM62などの球状星団はわかりにくいようです。この解像度では球状星団は固まりすぎて見分けがつきにくいのだと思います。最初の方のM13が見つからなかったのも仕方ないかもしれません。

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次に、南から東の空に移ります。途中アルタイルが認識でき、矢座がわかったので、M27を探してみました。下の画像の真ん中ら辺の緑色のがそうです。さすがに50mmしかないので、かなり拡大していてもせいぜいこれくら、かろうじて緑と赤の形がわかるかどうかというところでしょうか。

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ここで、LiveStackでノイズを下げようとしましたが、LiveStackが全くうまくいきませんでした。理由ですが、StickPCが非力でLiveStackの計算が重いことがあると思います。ROIでが面を区切って軽くしてもうまくいかないです。LiveStackのAlignmentのオプションで、認識できた星を表示する機能があるのですが、全然星を認識できていません。重すぎるからなのか、画角が広すぎるからか、それとも星像が歪んでいるからか?ちょっと原因不明なので、後日検討します。Zoomでの会話の中で、星の歪みならPENTAXの6x7レンズで試したらどうかという意見がありました。ちょっと暗いですが、暗さは露光時間を伸ばせばなんとかなるので、うまくいくかもしれません。

Alignment無しで、重ねるだけのLiveStackをしてもいいのですが、10秒もすると星がどんどん流れていきます。AZ-GTiのモーターはその方向に向けるためだけに使い、追尾していないので当たり前ですね。本当は自動追尾するように初期アラインメントをきちんとすればいいのですが、それだとポン置きの手軽さが失われてしまいます。ここはトレードオフです。

最後の画像はサドルから、北アメリカ星雲付近です。右下に網状星雲も見えています。

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富山とは言え普通の住宅地。ある意味光害地の自宅からでこれだけ中継できれば十分でしょう。もちろんアメリカンサイズのQBPが入っているおかげもあり、天の川もこれだけ簡単に見ることができます。こうやって中継で星空を見るのももちろん楽しいですが、これをネタに全国の星仲間と話ができるのも何よりの魅力でしょう。

残念ながらzhyaさんがご家族が寝ているとのことで、声を聞くことができませんでした。遅い時間からの開催でzhyaさんには申し訳なかったです。もう少しして天の川が早い時間に上がってくるようになったら、ぜひ星を求めてでお会いしたお子さんにもみてもらえたらと思います。他の二人とは結構ずっとおしゃべりモードでした。実際の交流があまりできないこの時期、こうやって話ができるのはストレス解消にもなります。また、星空中継だけでなく画像処理とかの経緯の中継にも使えそうで、会話が弾みそうです。

夜も更けてきて、zhyaさんは1時半頃には退散、結局nagahiroさんは午前2時前くらいまで、K君は結局2時過ぎまでいてくれました。K君はM57の撮影をしていたらしくて、最後私と二人になったところで、お互いに撮影状況を映しあっていました。K君は自宅すぐ前の、本当に東京近郊の街中での撮影でした。私もカメラを下に下げて横に360度一周して「こんなところだよ」とか言って説明してみました。互いにこんなことができるのもZoomの魅力かと思います。


まとめ

今回は外出が自粛される状況の中、リモート(と言っても庭ですが)で自宅からの星空の電視観望をZomを通して中継するというテストをしてみました。Zoomの性能に助けられたこともあり、ほとんど不満なく星空を共有できたと思います。また、夏の天の川で広域電視観望システムを確かめたかったのですが、こちらも自宅から天の川を十分見ることができることもわかり、大満足です。

今回はテストでしたが、また気が向いたら中継やりたいと思います。Twitterで呼びかけますので、よかったらフォローしてチェックしてください。


娘のNatsuも早いもので今中3。先日高校入試も終わり、来週の結果発表を待っています。コロナウィルスで休みだったこともあり、入試前からもうすっかり春休みモードで毎日だらだら過ごしているのですが、今日はめずらしく友達のMちゃんがライブに出るので聞きに行くとのこと。早めの夕食を自宅で取り、夕方くらいから出かけて行きました。

Natsuももう結構長いことギターをやっていて、最近の腕は目を見張るものがあり、自分で配信とかしているくらいです。でも友達のMちゃんは、Natsuなんかよりはるかにうまいとのこと。音楽一家らしくて、スタジオとかで練習しているくらいなので、確かに比較になりません。最近仲のいい音楽友達とのことです。

夜9時半くらいでしょうか、Mちゃんと一緒に帰ってきて、今日は我が家でお泊まりだそうです。最近すっかり星を見ることもなくなってしまったNatsuですが、ちょっと前に「友達が泊まりに来るけど、星が見たいって言ってる」とか言っていました。でも天気予報を調べたら冬場は相変わらずあまりよくなく、今日の当日になってもやはり朝から雨。予報も夜は曇りで、実際夕方になっても厚い雲で「今日見えないよ」と伝えてありました。

でも夜に帰ってくるなり「すごい晴れとる」だそうです。「えっ!?」と外に出てみると、本当に一面晴れ。いや、実際には雲が下の方には多少あるので、多分短時間だけ晴れているパターンです。「すぐ用意する、何見たい?」と聞きました。「天の川が見たい、牛岳に行きたい」とか言っていたのですが、天の川が上がってくるのが明け方近く。しかも月も上がってくるので多分見えません。何より、天気がもたないかもしれません。

「じゃあ、オリオンだけでもみよう」と言って、電視観望の準備。まだ22時前なのでオリオン大星雲は間に合います。Mちゃんはライブの格好のままで見るからに寒そう。「寒いから」といって、Mちゃん用に防寒着などを用意します。21時半頃から準備を始めて、21時45分に「準備できそうだよ」と呼びに行って、21時50分にはすでに画面にオリオン座が電視観望のPCの画面に現れていました。その間に、Natsuに椅子を出してもらって、星座ビノでMちゃんと一緒に見てもらっていました。

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実際に星座ビノでオリオン座を見ながら「三つ星はわかる?その下の縦に並んだ小さい3つの小三つ星があって、そこらへんにオリオン大星雲があるんだよ。」とか解説しながら、画面上のオリオン大星雲を見てもらいました。でも見えていたのはほんの5分ほどでしょうか、早速雲が迫ってきてしまいます。程なくしてM42は全く見えなくなってしまいました。

その後、天頂付近はまだ晴れていたので、星座ビノで見ながらしし座の形を確認。「じゃあ、しし座の三つ子銀河を見よう」と言って、導入。でも天頂付近は精度が出ず、しかもレグルスも高すぎて初期アラインメントの候補に上がってきません。仕方ないのでマニュアルで導入です。運良くなんとか銀河らしきものが引っ掛かったのですが、なぜか色が薄い。あれ?と思い、そういえばQBPが入っているのを思い出しました。今回はCMOSカメラに取り付けたアメリカンサイズのQBPなので、すぐに外すことができます。というか、これがやりたくてアメリカンサイズのQBPが欲しかったのです。実際、QBPを外すと三つ子銀河もよりはっきりと見えるようになりました。

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今回撮った電視観望の写真はこの一枚のみです。Mちゃんは星に詳しいわけではないのですが、わからないなりにも楽しそうでした。なんでも同じバンドメンバーにタイムラプスとかで星を撮っている結構ガチな子がいるそうです。その子とも星友になりたいです。

しし座まわりもほんの4ー5分で雲に覆われてきました。もう寒いのでNatsuとMちゃんは家に戻ります。私も片付け始めますが、片付け終わることにはもう一面雲に覆われてしまっていました。本当に一瞬だけのラッキーな時間でした。

「12時くらいに月が出るよ、晴れていたら呼ぼうか?」と聞いたら「いや、もういい」とのこと。多分疲れてるのですぐに寝てしまうことでしょう。中学時代の最後の楽しい思い出になると良いです。



久しぶりの観望会

夕方少し晴れそうなので、富山市科学博物館の観望会に出かけました。科学館での観望会は調べたら去年の5月以来で本当に久しぶりです。よく考えたら夏は星まつり秋は飛騨コスモスと、いろいろ忙しかったせいかあまり行けてませんでした。あと、とにかく観望会の土曜日になかなか晴れなかったのです。実際今日も職員の方達が「雨プロ(雨の時のプログラムという意味らしいです)のネタが尽きたー。今日晴れてよかったー!」と言っていたくらいで、本当に久しぶりの晴れの観望会とのことです。

富山市科学博物館の凄いところは、毎週土曜日に必ず観望会を開くところです。天気が悪くても、室内でお話しがあります。これをずっと続けているのは凄いことだと思います。でも、北陸の冬の天気は結構悲惨で、なかなか観望会の日に晴れてくれなくて、今回は久しぶりの晴れの観望会となったわけです。


光害地での広域電視観望のテスト

今回の観望会での目的は、先日うまくいったQBPと明るい単焦点レンズを使った広域電視観望のお披露目です。



これまでは自宅で試していたので、住宅街といえどもまだ星は見える場所です。今日は科学博物館のある場所で、完全に市街地です。昔、娘のNatsuが自由研究で光害の影響を調べたとき、科学博物館から山側へ移動して行くと光害がどれくらい変わっていくかというのの、最初の起点の一番明るいところです。



こんな明るいところで、一体どこまで見えるのか?それを確かめるためのテストも兼ねています。


セットアップ

機材は前回までと全く同じ、NIKKORの50mm、F1.4レンズをF2で使い、アメリカンサイズのQBPをCMOSカメラに直付け。CMOSカメラはASI294MC Pro(常温で使用)です。他はシンプルな三脚と自由雲台だけで。雲台にカメラを取り付けるアダプターも前と同じで、超シンプルシステムです。

車から機材を運びますが、移動距離100m強。PC2台、観望会用に星座ビノ8個、テーブル、椅子を持っても一度で余裕で運ぶことができます。とにかく軽い。テーブルと椅子が一番重いくらいで、機材一式は重さ的にはもう誤差の範囲に入ってきています。

実際の設置も超簡単。一番時間がかかったのがテーブルの組み立てでしょうか。あ、あと星座ビノ8個ををケースから出すこと、これが意外に時間を食います。それに比べたら、特に今回はPC上に前回のSharpCapの設定が立ち上がったまま残っていたので、三脚の足を広げて、ケーブルをPCに繋いで、PCでカメラの映像が写っていることを確認して、カメラをオリオン座の方に向けて、ピントを合わせて、たぶん2分くらいでM42までたどり着きました。この手軽さに比べると、手軽だと思っていたAZ-GTiさえ煩わしくなってしまいます。


市街地での広域電視観望の実際

さて、こんな明るい中での広域電視観望、うまくいったのでしょうか?

結果だけ言うと、大成功。写真見てください。

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もちろん、この場所より暗い自宅でやった時ほどきれいには出ていません。でもオリオン座の三つ星とベテルギウス、M42に馬頭と燃える木、左上にはバラ星雲、なんと言ってもバーナードループも淡いですがきちんと出ています。これらを一つの画角に入れることで、実際に目で見ているオリオン座と大きさを比較できて、星雲がどの位置にあるのか、バーナードループがどれくらい大きいのかが実感できるというわけです。これでも露光時間1.6秒で、スタックは写真では89枚となっていますが、20枚もスタックすれば十分見えます。

ちなみに、科学博物館が設定した今日の観望会のテーマが「オリオン座をみよう」です。オリオン座は電視観望でもインパクトがあるので、今回のテストにもぴったりのテーマです。今回の観望会には、もちろん科学館の望遠鏡や富山県天文学会(県天)の方達の望遠鏡も出ていて、オリオン座に関連するもの、リゲルやベテルギウス、トラペジウムなどを見てもらいます。県天メンバーで他にも電視観望をやっている方もいて、実際M42などをお客さんに見てもらってたようです。

それでもおそらく今回のように、街中の観望会でバーナードループを見ると言うのは、これまであまりなかったのではないでしょうか。さすがにこれには来ていた人たちもびっくり。科学館の職員の方や、他の富山県天文学会のメンバーなど、星に詳しい人たちは特に「こんなところでまさかバーナードループまで見えるとは」と、本当にびっくりしていたようです。職員の一人は「初めてバーナードループ見た」と言っていました。


面白そうな女の子が

そんな中、一人異常に反応の良いお客さんがいました。女性の方で、子供と一緒に来たお母さんのようです。上の画面を見て「すぐに子供を連れてくるから待ってて」というのです。連れてきた女の子がこれまた凄い。聞いたら「小学4年生」と言うのですが、上の広域電視観望の画面にものすごく感動したらしくて、いろいろ話してくれました。「半年くらい前にこの観望会でいろいろ教えてもらって星に興味が出た」「レグルスを一番最初に覚えた」「バラ星雲を見たかったけど、いろいろやって自分ではどうしても見ることができないとわかったのに、今回初めて本当にバラ星雲を見れたので本当に嬉しかった」とかです。

それならと「是非星座ビノを試してください」と、お母さんとその子に見てもらいました。この日は星座ビノ8種類を大放出。見え方の違いを含めて、他の人たちにも楽しんでもらっています。お母さんもその子も星座ビノの存在は知っていて欲しかったらしいのですが、選ぼうとしたら種類がありすぎでどれがいいかわからなかったとのこと。ホントはNikonのテレビューを見て欲しかったのですが、お母さんは老眼と自己申告、その子もメガネをかけているので、ピントが調節できるWideBino28を新旧バージョンを最初に見てもらいました。

これもまた面白いように反応してくれます。うまく見えているようなので、それではとCS-BINO3x50を見てもらいます。



これは流石にインパクトがあったようで、二人ともキャーキャー言いながら取り合いで見ていました。もしこれが買いたいなら、CS-BINOという機種の3倍の方ですよときちんと伝えておいたので、もし購入したくなってもわかるかと思います。

というのも、以前書いた通り倍率が3倍と少し高いので、狭い範囲を見ることになり星座の全景が見にくくなるのが少し心配だったのです。「倍率が高いと星座の全景が見えないので、星座の形を覚えていないなら2倍の方、星座の形を覚えていると3倍のほうが良いんですよねー」とか私が言うと、すかさず女の子が「はい、星座の形覚えてます!」とのこと。これならまあ大丈夫でしょう。


トラペジウムの導入

その後、お母さんは何処かへ行ってしまい、その子といろいろ話していたのですが、なんと「望遠鏡を買って今日も持ってきている」とのことです。これは一緒に見なくてはと、反対側のエリアに行くとそこにはVixen PORTAの80mmが。

びっくりしたのは、「何を見ようか?」と話していて「じゃあ、トラベジウムって知ってる?」と聞いてみたのですが「見たことある!」と言って、何の躊躇もなくすぐにその子が導入を始めました。するとファインダーを覗いてから、すぐに鏡筒に移りほぼ一瞬です。多分全部で2-30秒でしょうか、「入った」と。「え、こんなに早く?」と思って見てみるときちんと台形が見えます。しかも結構大きく。「え、アイピース何mm?」とわかっているかどうか試す意味も含めて、わざとシンプルに聞いてました。アイピースをきちんと外して確認して「えーと、6.3mm」とケロっとして言います。「えーっ、そんなに短いの!それで一発導入!?」なんだこの子は?私よりもはるかに速い...。紛れもない星ガールです。

わずか半年前に星に興味が出て、小学4年生の女の子に4、5万もするポルタを買い与える親も相当理解があると思っていたのですが、物凄い価値のある買い物です。こんな子がずっと星好きでいてくれて、いつか中学校や高校で天文部に入るか、もしくは天文部がなくても作ってしまうか、どんどん伸びていって欲しいです。

お母さんも星座ビノが欲しい、その子も望遠鏡で撮影もしてみたいと、やりたいことにキリがないみたいです。「そんなのを沼って言うんですよ」と言ったらお母さんの方から「そうですよねぇ」としみじみと返事が。そこで、星まつりのことを話しました。天文機材はやはり高価です。星まつりならかなりお値打ちに物が揃うはずです。胎内の星まつりのことは聞いたことがあったみたいで、今年は是非とも行ってみるとか。

20時すぎ、この日の観望会も終わりの時間となり、またここでの再開を約束してこの日はお別れとなりました。まだ小学生、変に高価な機材とかに走らずに、子供のうちだからこそ味わえる星の楽しみ方を充分に堪能して欲しいです。そして純粋に星が好きなのを忘れずに、素直に進んでいって欲しいです。まあ、今の様子を見ていると心配はなさそうです。


エピローグ

その後、私も後片付けをして、事務室のところでコーヒーをいただきながらスタッフの人たちと喋っていました。ちょうど星ナビの今月号があり、KYOEIのMさんが書いた電視観望の記事のことが話題になりました。「私も星ナビに出てるんですよ」と、小海の講演の時の小さな顔もわからないような写真を見てみんなで笑っていました。

久しぶりの観望会でしたが、バーナードループも見せることができたし、面白そうな子がいたし、大満足の1日でした。観望会の最後の方からですが、夜は予報通り曇り。記事にしていないですが、実は昨日も夜にいろいろやっていて少し睡眠不足で眠いので、今日はもう素直に寝ます。


年末のことです。事の発端はこのブログに来たコメント。以前書いたCMOSセンサーの撮影時のノイズのページのIさんからのコメントでの質問でした。ノイズについて詳しく知りたいとのこと。コメントで書くと大変そうなので、メールでやりとりすることになりました。


会ってみることに

何度かメールでやりとりをして
  • 子供の頃天文少年だったが、その後天文から離れていて、つい最近出戻りで電視観望を始めたこと。
  • 電視観望の露光時間の最適化をしたいこと。
  • 秋葉原に毎日通っているのにまだ天文ショップを覗いたことがないこと。
などがわかりました。かなり熱心な方のようで、というか逆に私も全然知らなかったSharpCapの作者のRobin Glover氏の講演のビデオとか、同じくRobin Glover氏のスカイノイズの導出の式の解説とか教えてもらいました。

そんな折、私の方が1月に東京出張で秋葉原に寄る機会があるので「ノイズに関する資料を渡すついでにもしよかったら食事でもご一緒しませんか?」と、懲りもせずにネットで知り合った人と積極的に会うことに。むしろ向こうから見たら怪しい誘いに見えなくもありません。子供に言わせたら絶対やっちゃダメなことだそうです。ちょっと意味が違うかもしれませんが、天文の人って会っていても暗い中なので顔を知らないとかよくありますからね。

せっかくなので待ち合わせ時間がずれてもひまを潰せるように、待ち合わせは天文ショップにしましょうと、スターベースで落ち合うことにしました。


キタムラでいつもの6x7レンズを物色

スターベースに寄る前にキタムラに行って、最近お気に入りのPENTAX6x7レンズを物色に。150mmから200mm位までのレンズを探していたのですが、ちょうど160mmというバッチリの長さのレンズがありました。明るさはf2.8で悪くありません。中古機器はホントに出会いです。

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帰りの新幹線の中でパシャリと撮影。

いつもの格安のf4のレンズとかよりは少し値が張りましたが、それでも十分安いです。ただ、裏キャップがついていなかったので少し迷いました。こんな古いキャップは単体ではもうどこにも売っていないので見つけるのが大変です。いっその事、その場に売っていた格安のペンタ6x7のコンバーターとかの裏キャップを代わりに使うかと思いました。でもよく考えたら、以前買った収差が酷すぎでお蔵入りの200mmの裏キャップを外して使えばいいのかと思いつき、結局今回も購入することに。当たり外れは試さない限り分からないので、早く晴れて星像テストしてみたいです。でも後からのことを考えたら今回は少し節約しておいたほうがよかったかもしれません。


スターベースで待ち合わせ

17時半頃、スターベースに到着してしばらくするとIさんらしき方がやって来ました。が、ずいぶん若く見えます。復帰組なのとメールのやり取りで、絶対私より年上だと思っていました。実際聞いてみたら「いくつに見えます?」というので、正直なところ40位、下手したら30代かと思ってしまいましたが、年齢を聞いたら自分より少しだけ上。ちょっとびっくりでしたが、やっと納得しました。

Iさんは仕事の関係で店の前はしょっちゅう通っているのに、スターベースはおろか天文ショップも初めてだというので、店の中で店長さんや仲のいいS君に紹介がてら、天文少年だった頃のこととか色々話しました。なんでも1980年くらい、当時小学5、6年生の頃に10cmの反赤だったというので、ずいぶんと理解のある親だったとのことです。中学くらいで天文から離れてしまったのですが、つい最近C8とレデューサーとASI294MC Proで電視観望に興味が出て復帰とのことです。色々調べた末、Cloudy NightsでのEAAのためのおすすめ機材らしく、復帰の経緯だけ聞いてもなんか期待大です。初期投資でちょっとかけてしまったので、タカハシは「いつかはタカハシ」とのことでなかなか店舗まで来る機会がないとのことでしたが、最近のスターベースはタカハシ以外にも他メーカーの入門機から太陽観測などまで、店に置いていある機器を見るだけでも楽しいです。

近頃はネットで天文機器を購入することが主流なのでしょうが、せっかく東京などの都会に来たら(どうせ明るくて星は見えないので)天文ショップに来て店員さんと話しながらいろんな機材を実際に見るというのが都会での天門の楽しみ方の一つだと思います。初心者にもおすすめですし、私みたいな田舎で天文ショップがあまりないところに住んでいる天文マニアには特におすすめです。

この日のスターベースにはアルバイトのK君がいなかったのが残念でした。K君に頼まれていたCMOSセンサー面の顕微鏡撮影の話をしたかったからです。でもIさん、このほしぞloveログを相当読み込んでいてくれてるようで「あ、こちらがブログによく出てくるS君のことで、今話していた方がK君のことですね。」とか、すぐに話が通ります。ここで色々盛り上がるのですがそこは後半で詳しく話します。


居酒屋へ移動

私の方が今日中に富山に帰らなければならず、あまり時間もないことなので、ここでIさんと一緒にスターベースを退散して近くの居酒屋に移ることにしました。お店はスターベース から秋葉原方面に歩いてすぐのところ。Iさんに選んでおいていただいたお店で、職場で利用したことがあるとのことです。平日で二人なので予約なしで入ることができました。私は帰りに運転があるのとIさんもお酒はそれほどというので、二人ともソフトドリンクでした。頼んだメニューは刺身盛り合わせとぶりかま、タコ唐、サラダくらいでしょうか。3人とか4人分が目安みたいで、頼みすぎなほど量がありました。刺身も新鮮で美味しかったです。ぶりかまもその大きさに驚きました。写真撮っておけばよかったです。

でも今日のメインはお話。よくよく聞いてみると元々物理出身で、もうその時点で話がすぐに合います。物性理論専攻で、今は画像処理関連のソフトウェアエンジニア屋さん。ある意味天文に直結しそうなスキルを持っているのかと思います。昔は超天文少年で、観望会でたまにいるような異常に詳しいような子だったみたいです。天文ではないですが、中学の頃はPC8801を安く譲ってもらったそうで、マイコン時代の話でも盛り上がりました。ちなみに私はPC6001mkIIが最初のマイコンです。

もちろん天文の話でも盛り上がりました。天文は子供の頃以来遠ざかっていて、残りの人生を考えた時に天文に復帰することにしたとのことです。その時に電視観望に興味が出てこの「ほしぞloveログ」も見てくれてコメントをくれたとのことです。さすが理論物理出身だけあって、ノイズの観点から電視観望での最適な露光時間を求めてみたいというのが一番興味があるところのようです。びっくりしたのは、専用のノートを用意してあって、手書きで何ページにも渡り式が並んでいることです。しかもすでに数値条件も入っていて、時間まで具体的に出ています。さすがに居酒屋で式は追えませんでしたが「これブログにしたら興味持ってくれる人いるんじゃないですか?」とかいう話をしたので、もしかしたらそのうち公開してくれるかもしれません。天文趣味の人で理論物理出身の人はあまりいないと思うので、色々解析とか進めてくれるはずです。ちょっと期待してしまいました。

復帰間も無いのに、多分調べたり吸収する速度が相当速いのでしょう。最近のアマチュア天文業界にも詳しくて、今の日本の天文機材メーカーと中国メーカーの勢いの比較とかの話も盛り上がります。多分ソフト業界で機械学習とかの分野の事情もあり色々海外事情も詳しいのかと思います。他にも機械学習を天文でどう利用できるかとか、AZ-GTiみたいにソフトをうまく組み合わせた新しい機材のアイデアとか、色々盛り上がりました。最終電車の関係で20時半前にはお店を出る必要があったのですが、全然話し足りないくらいでした。秋葉原駅まで歩いてそこで別れましたが、星まつりとかも面白いですよと誘っておいたので、またすぐに会うことはできそうです。多分これからどんどん沼にはまっていくのかと思いますが、末長く議論を交わしていきたいです。


山手線で偶然の出会い

秋葉原から東京駅まで乗った帰りの山手線、偶然乗った車両の、偶然座った席の隣になぜかKYOEIのMさんが!「いままで今日初めて会った天文仲間と居酒屋にいたんですよ」とか話したら「相変わらず活発でね」と、感心されたんだか呆れられたんだか。

さて、この話はこの日あったもう一つの大きなことにつながっています。長くなるので、それはまた後半で。

本ブログとTwitterで宣伝しておいた名古屋の名城公園での電視観望ですが、大晦日という忙しい時間にもかかわらず一般の人、地元の同級生、天文マニアと何人もの人が集まってくれました。天リフさんでも告知して頂いたおかげです。


いざ実家の名古屋へ

天気予報によると、天気は問題なさそうでしたが、風が強いという予報が出ていたが少し心配でした。当日、車で名古屋に移動する際はずっと曇りで、小雨もぱらついていたので少し心配でした。

私自身は12月31日の午後に名古屋入り。実家に少し寄って用事を済ませてから16時半前くらいに現場に到着しました。ホントは暗くなる前くらいでいいかなと思っていたのですが、Twitter上で午後かなり早いうちから、5月に観望会で一緒だった高校生の智志君が既に現場についたと連絡があったので、急いで用事を済ませて名城公園に向かいました。まだ少し雲は残っていますが、夜半にかけて晴れていくでしょう。風もたいしたことはありません。なんとかなりそうです。


現場到着、早速高校生の智志君が

現場に着くと既にスターバックスの横に智志君が機材を展開してました。でもここだと建物があって少し視野が悪いので、いつものように階段デッキ上に移りました。

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この日の名古屋、とにかく寒い。風があるせいもあって夕方でもすでにかなり体感で寒いです。しかも智志君、てんこ盛りの機材を自転車と電車で持ってきたとのことで、上の写真の通りなんと上着なしです。「自転車で暑くなるから」とのことですが、流石に寒そうです。ちょうどコートとスキーウェアが車に入っていたので、コートを貸して、さらに自分もですがカイロを智志君にも渡し、やっと少しマシになりました。


セットアップ開始

階段デッキの上のほうで機材をセットします。

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機材を設置している途中から、周りにいた人たちに声をかけて、まだ明るいうちの月を見てもらいました。今回は入門用のSCOPETECHも持ってきているので、興味がある人には自分でマニュアル追尾や、最初から導入までしてもらいます。子供たちも何人かきてくれました。子供は暗くなってからだとなかなか来れないので、明るいうちに月を見てもらうことができてラッキーでした。これは早く来てくれた智志君に感謝ですね。


月の電視観望開始

暗くなり始めるくらいから、早速月の電視観望も始まります。

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月齢5日なのでまだそこまで明るくなく、CMOSカメラのゲインを上げると地球照もよく見ることができます。やはり一般の方だと望遠鏡を覗く機会もあまりないようで、クレーター初めて見たという方もたくさんいました。

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智志君も最近手に入れたというASI183MCで、同様に電視観望しているのが写真の奥に写ってます。


たくさんの人が

名城公園に来る前に、うちの子に頼まれて、二人を栄近くの東急ハンズに送っていきました。ハンズの帰り17時過ぎに名城公園に寄ってくれたのですが、ちらっとだけ顔を出して、後はスターバックスに直行。18時の閉店近くまでいて、寒いからといって今度は電話だけで顔も出さずにバスに乗って帰ってしまいました。上のNatsuは最近はギター、それに今回名古屋で買ったベースに夢中な中3の受験生、大丈夫か?下のSukeは中1で卓球部に入り最近は卓球しかしてません。二人ともあまり星に興味は示してくれなくて、成長の過程なのですがまあ寂しいものです。


何人か、天文好きな方も来てくれました。最初に来てくれたのは、名前を失念してしまいましたが60歳位の方で、直接告知を見たのではなく、知り合いに今日こんなのがあるよと教えてもらったそうです。聞いてみると東亜天文学会のメンバーの方で、相当経歴は長いようです。

程なくして、まささんが参入。最初わからなかったのですが、どこかで見た顔。よくよく聞いてみると名古屋のドブソニアン勢力の中の一人で、これまでも星まつりで何度かすれちがっているそうです。それどころか、3年半前の一番最初に行った原村の星まつりで息子のSukeと一緒にドブの人たちに「星雲に色がつきますか?」と一番最初に聞いた人らしいということが判明しました。あの頃は訳もわからず尋ねまくっていましたが、結局それが今の電視観望につながっています。そう思うと感慨深いです。この日も大口径で星雲に色がつくかどうかの議論に移ったことは、ごくごく自然な流れです。

このころ、Facebookで繋がっていた高校の同級生が息子さん二人を連れてわざわざ来てくれました。高3と中3の男の子で素直そうな子でした。旦那さんの実家に行く途中に寄ってくれたのとことです。子供二人も理系に興味があるようで、ノーベル賞を取った梶田さんの講演を聞いた話とかしてくれました。聞いたところ今年また同窓会とかもあるようです。たまに地元でこういったイベントをやって昔の知り合いが来てくれるのはとてもうれしいです。
 
同じ頃にTwitterで参戦を予告してくれていた智さんが到着。 結局電視観望機材を持ちこんでわざわざ恵那から電車で移動してきてくれたとのことです。 折角なので智さんの機材で電視観望はじめますが、早速問題が発覚です。

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智さんの電視観望でのトラブルシューティング

まず簡単に月を入れたのですが、何故かきれいに見えません。ピントが合わないようにも見えますが、どうも月の周りの光芒が明るすぎて恐ろしくコントラストが悪いみたいです。少なくとも私はこれまで電視観望でこんなのはみたことがないです。

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面白くなってきました。さて、何が悪いのか一つづつチェックしていきます。鏡筒は笠井の8cmクラスだったでしょうか、そこにASI385MCを付けています。

最初はレンズの曇りを疑いました。でも鏡筒をざっと見てみますが、まだ機材を出したばっかりで冬場で空気も乾燥していて、曇りのようなものは確認できません。ほかに何が問題があるのか?こんな時、トラブルシューティングで一番大事なのは問題の切り分けです。

まず、今のこの場で私の方で使っていてとりあえず問題のないASI294MCを、智さんの鏡筒につけてみることにしました。これで光芒が改善されなければ鏡筒側が悪く、改善されればカメラ側が悪かったことになります。結果は光芒がなくなり、月も全く問題なくきれいに見えるようになりました。ということは問題はカメラ側にあることになります。

ではカメラの何が悪いのでしょうか?曇っている?ホコリがついている?よくよく聞くとレデューサーを付けてあるとのこと。でもレデューサーなら私もASI224MCでセンサー面積が小さい場合は普通に使ってましたし、レデューサーが悪さをすることは基本的にないはずです。それでも智さんがレデューサーをはずしてみると、なんと変な光芒は見事に消えて無くなりました。レデューサーそのものが悪いのか?聞いてみるとSVBONY製とのことです。でもSVBONYって安いけど決して品質が悪いわけではありません。私も双眼鏡ひとつ持っていますが、全然不満ないです。というか、よくこの値段でこの品質が出せると思うくらい素晴らしいです。

それならと思い、私がこれまで使っていた手持ちのレデューサーをたまたま持ってきていたので、こちらに交換してみます。これで光芒が消えるなら本当にSVBONYのレデューサーが悪いということになります。結果は、同じように光芒が出てしまいます。この時点でSVBONYのレデューサーに問題があるわけでなく、何かレデューサーそのものに一般的に問題があることが分かりました。SVBONYのレデューサーAmazonでも最安で性能も十分でいいと思いますよ。

でもまだ納得がいきません。次に、智さんのカメラに私の手持ちレデューサーを付けたまま、私のFS-60CBに取り付けます。これは予想通り光芒が見えます。ここで、最後に智さんのカメラだけを私のASI224MCに取り替えます。以前はASI224MCで普通に見えていました。結果はこれでもまだ光芒が残っています。確認のため、月だけでなく明るい星でもやってみます。M42です。

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やはり同じように光芒が出ていてボヤボヤです。これまでこんなことはなかったので、何か違いがあるはずです。ここで心当たりのある唯一の違いが、レデューサーをCMOSカメラに取り付けるためのアダプターだと気づきます。今回使っていたのがZWOのカメラに標準でついてくる少し長めのもので、

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これだと長すぎるので私は普段短かめのアダプターを使っていたことです。

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残念ながら短いアダプターはこの日は持っていなくて直接試すことができなかったのですが、もうこの違いでしか説明できません。ずっと昔に、レデューサーがなぜ0.5倍に自動でなるのか考えてみたことがあります。今回きちんと検証できていませんが、やはりセンサー面とレデューサーの位置が離れすぎているのが問題なのかと思われます。短いアダプター持っていなかったのが悔やまれます。


やっと星雲電視観望

21時前くらいでしょうか、ここらへんで智さんの帰宅時間が迫ります。オリオンがビルの上にやっと上がってくることでしょうか。せめてと思い、ギリギリ見えるようになったM42だけは電視で見てもらい、ここで智さん退散です。東亜天文学会の方もここで帰宅なさるとのことで、智さんをJR駅まで送っていってくれることになりました。折角機材を持ってきていただいたのに、あまり時間をかけることができず残念でした。でも智さんがあとでTwitterで一人だと解決できなかったと書いてくれていました。来て頂いた甲斐はあったのかなと思い少し嬉しくなりました。

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その後気を取り直して、本日のメインの電視観望を再開です。といっても、寒いのと天文談義の方が盛り上がり、肝心のメインはなんかまったりモードです。とりあえずは馬頭星雲と燃える木。

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燃える木はまだ分かりますが、馬頭さんが厳しいです。かろうじて形が分かるくらいでしょうか。

次はバラ星雲。

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うーん、本当に厳しいです。ギリギリまで炙り出してこれです。かなりキワをついているので周辺減光も相当目立ってしまうレベルです。一応フラットを撮影して、SharpCapの機能にあるリアルタイムでのフラット補正をかけてみました。

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周辺減光は少しマシですが、以前厳しいことには変わりありません。あ、光害防止としてQBPを入れてもこれくらいです。名古屋ど真ん中の電視観望だとここらへんが限界でしょうか。

23時頃でしょうか、年越し直前に最後のゲストのkima_Aquariusさんが到着です。オリオンとか一通り見せて、次のモンキー星雲です。

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バラ星雲よりはすこしマシで、形もなんとかわかります。

ここらへんでだんだん雲が出てきました。雲間のクラゲ星雲を何度か入れているところで。0時ちょうど、年越しです。今年も充実した星ライフを送りたいのですが、仕事も忙しくどうなることやら。

肝心のクラゲですが、年が明けてやっと雲まで見ることができました。それでも流石にこの光害地では淡過ぎで、傘のところがかろうじて分かるくらいです。

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とにかく寒い。とても寒いです。しかも雲が広がってきて空を見ることもできなくて、むしろ話の方が盛り上がります。


智志君

あ、そうそう、智志君ですがこんな中でも電視観望とか撮影とか色々やっていたようです。

智志君の機材はSCOPETECHの80mm鏡筒。焦点距離が1000mmなので多少大きめになります。そこにASI183MCを取り付けて、AZ-GTiで自動導入までしています。鏡筒のF値が10を超えているので多少暗いのですが、月とかは明るいので電視観望でも問題ないはずです。M42とかは暗いことよりも、視野が多少狭くなるので中心部を見ることになります。SharpCapもまだ慣れていないようで、ヒストグラムでM42も十分明るく見えるようになることを伝えたら喜んでくれているようでした。

その状態で撮影を始めていました。ガイドとかはないので露光時間を伸ばすことはあまりできませんが、それでも何十秒かで露光していて、数十枚とか撮影できたようです。途中、SharpCapのLive Stackでアラインメントを試してたようで、1枚目以降うまくアラインメントできないというので少しみてみると、揺れが大きくて星を星と認識できていないようでした。揺れの原因は何かと思って探ってみました。最初は階段デッキがやわいのでそのせいかとも思いましたが、それよりもはるかに顕著だったのが風です。やはり鏡筒が大きいせいもあり、AZ-GTiだと少し強度不足で、風が吹くと途端に星像がものすごい数の線を描き出します。しかもよくみるとAZ-GTiと鏡筒の間に自作のL字のアダプターを入れているようで、ここも揺れを増幅させているようです。今回はこれを外すと、鏡筒が縦に90度回転してしまうので一から初期アラインメントし直しのため、直すのは諦めていたようですが、次回はここら辺が課題になると思います。

それでも撮った画像をその場で処理するなど、相変わらず高校生とは思えないくらいものすごい熱心です。それもそのはず、今高3なのですが、大学に推薦で既に合格して進路が決まっていること。しかも天文系の学科とのことです。大学生になったらアルバイトなどでお金を貯めて、もうごくごく自然にいい機材につぎ込むことになるのでしょう。若いというのは開けていく道しかないので羨ましいものです。

そんな智志君も、午前1時前くらいでしょうかお母様が現地まで車で迎えにきてくれました。少しだけお話ししましたが、高校生でこれだけのめり込むと親としても大変なのかと思います。でもこの興味を摘むことなく見守っているご両親の寛大さには敬服します。無事に大学が決まってほっとしたとおっしゃっていました。これも好きなものがあったからならではなのかとも思います。

帰るときの機材を見て、お母様も呆れていましたし、我々も呆れていました。ものすごい量の機材を自転車と電車で持ってきたというのです。完全に車で運ぶような量です。しかも上着は無し(笑)。あ、そういえばノートPCのバッテリーが持たないというので、手持ちのものを貸していたのですが、荷物の量を考えたら追加バッテリーを持ってくるのも無理だったと思います。

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京都の「星を求めて」での再開を約束して、この日は帰っていきました。将来アマチュアとして続けるのか、天文関連の仕事につくのか、はたまた研究者にでもなるのか、楽しみです。期待してしまいます。


そろそろ後片付け

さて、若い智志君が帰った後はおじさん組で、ほんとにまったりモード突入です。寒いのと曇っているのと話しているばかりで、もうグデグデ。とうとうAZ-GTiの赤いLEDが2回点滅する様になってきて、こちらももうバッテリー切れが近いみたいです。最後の最後で三つ子銀河だけ入れました。

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QBPを入れたまま見ているので、少し淡くなってしまっているかもしれません。光害の緩和とどちらが得かってとこですかね。

1時過ぎだったでしょうか、まだ予定の2時までには少し時間がありましたが、ここでギブアップ。とにかく寒いです。最後まで残ってくれたまささんとkima_Aquariusさんには片付けまで手伝ってもらいました。ありがとうございました。そのまま現地解散で、私も名古屋市内の実家に帰りました。

実家に着くとさすがにみんなもう寝ています。よく考えたらファミマで買ったサンドイッチ(3切れ入りを三人で分けたもの)しか食べていないことを思い出し、実家で大晦日のご馳走だった豪華焼肉の残りを一人で寂しく焼いて食べてました。


まとめ

今回は年越しを電視観望で過ごすことになりました。昨年は小海の星フェスで電視観望で講演することもできました。電視観望も、もう普通の技術として広まってきているのかと思います。今年もまた心機一転頑張ろうと思います。

かなり寒い中、突然思いついたように呼びかけた形になってしまいましたが、今回の名古屋電視観望オフに参加してくださって皆さま、本当にありがとうございました。ものすごく楽しかったです。また機会がありましたら呼びかけたいと思います。できれば今度は名古屋以外で。でも人が集まるかなあ?


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