ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ:観測機器 > ASI224MC

現在使っているCMOSカメラはZWO社のASI224MCですが、さすがに一つだと足りない時が多くなるようになってきました。

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現在機能としては「惑星撮影」「電視観望」「電子ファインダー」「極軸調整」「オートガイドカメラ」と一台で5役を兼ねているので、確かに数が足りないというのも致し方ありません。特に、電視観望と電視ファインダーでは必要な焦点距離が違うため一つでは同時に使えない、撮影時にはガイドにCMOSカメラを使うと電視ファインダーとして使えなくなるなど、二つ持っておくといいことがあるケースが増えてきました。


まず現在手持ちのCMOSカメラに関わらず、目的別に必要な機能をあげてみると
  • 惑星撮影: フレームレート、感度
  • 電視観望: 感度、長時間露光
  • 電子ファインダー: 
  • 極軸調整: 
  • オートガイド: 感度、解像度
といったところになりますでしょうか。電子ファインダーと極軸調整はそれほど高い要求がありません。また、惑星撮影と電視観望は露光時間に関してはある意味逆の機能を必要としていますが、両方とも高感度を必要としているところは共通です。


ASI224MCはフレームレートと感度は得意ですが、逆にセンサー面積は小さく、解像度は良くないです。ASI224MCと比較して、2台目のCMOSカメラを考えたときに、目的別に新たに期待したい機能は
  • 惑星撮影: 裏面照射、解像度
  • 電視: 解像度、センサーの面積
  • 電子ファインダー: 
  • 極軸調整: 感度、
  • オートガイド: 解像度 
センサーの面積は実はすごく欲しい項目の一つです。SONYのα7Sと比べて電視でどうしてもできないことの一つが、広角で焦点距離の長いレンズを使って画面に溢れ出んばかりの恒星を写すことです。

逆にいらないもの、かえって邪魔になっている機能としては
  • 惑星撮影: 長時間露光
  • 電視観望: フレームレート
  • 電子ファインダー: フレームレート
  • 極軸調整: フレームレート
  • オートガイド: 
 フレームレートを欠点とて挙げたのはUSB3という意味で、ケーブルが太いことと、Wi-Fiの2.4GHzにノイズを与えることです。


以上の点を考えて、次のCMOSカメラの候補を考えると

  1. ASI178MC: 解像度が高い。面積が1/1.8インチと広い。14bitADC。裏面照射。
  2. ASI174MC: 面積が1/1.2インチとかなり広いが、解像度は多少良くなるくらいでこれまでとあまり変わらない。グローバルシャッターというのが特徴。
  3. ASI185MC: 面積が1/1.8インチと広い。解像度は多少良くなるが、これまでとあまり変わらない。
  4. ASI290MC: 惑星撮影のため。裏面照射。解像度は多少良くなるがこれまでとあまり変わらない。面積は1/3インチだったのが1/2.8インチとほとんど変わらない。
  5. ASI290MM: 惑星撮影のためさらなる感度向上。裏面照射。ただしモノクロのため撮影の手間はかかる。電視観望はモノクロのため色付きではできない。


感度の点からSONYセンサーに限定しました。また、QHYCCD社のQHYシリーズもあるのですが、マウントやレンズアクセサリなどの使い回しも考えて、ZWO社に限定しました。

これだけ見ると、惑星撮影重視ならASI290でカラーかモノクロかは最終画像を撮るか手間を取るかで考えればいい、電視重視ならASI178MCになりそうな感じです。ところが、実はなんだかんだ言って一番重要な感度をもう少し考えてみます。ここにSONYが提唱する新たなSNR1sという指標があるのですが、一言でいうとどこまで暗い光でものが見えるかという非常にわかりやすい値になっています。

このページを信用すると、なんとASI224で使われているIMX224センサーが0.13ルクスで圧倒的に暗い光まで見えます。意外にも次にいいのがASI185に使われているIMX185で0.20ルクスで、どちらも裏面照射ではありません。次がやっと裏面照射のASI290のIMX290で0.23ルクス。ASI178用のIMX178は裏面照射ですが、0.46ルクスでASI224の3倍から4倍です。これは単純に言うと露光時間が3倍から4倍かかることを示しています。いま電視でだいたい10秒くらいで露光していますが、これはすでにリアルタイム性を損ねるくらいすでに長い時間です。これが3倍とかの30秒になると、おそらく待つのに耐えられないでしょう。それならば面積を多少なりとも広くすることだけを考えて、ASI290よりも感度がいいASI185MCが候補に上がってきます。ただし、ASI178MCの14bit ADCが意外に電視でも淡いところの階調の見え具合に効いてくるかもしれません。ここら辺は賭けですね。

値段的にはASI174MCが7-8万円と多少高いくらいで、他の機種は4-5万円と大差ないです。

うーん、迷います。またしばらく考えます。でも、迷って色々考えてる時が一番楽しいんですよね。


星雲星団撮影まで考えると、ビット数、冷却、解像度などが欲しくなりますが、値段が跳ね上がるので今回は考えないことにしました。今の所はカメラで十分かと思っていますが、そのうちに撮影目的で欲しくなるのかもしれません。

前回の記事で苦労して二軸の微動回転台を製作したのですが、HUQさんのコメントで心変わりをして、早速ホームセンターで適当な直角が出ているプレートを買ってきました。穴もいい具合に空いていたので、ドリルでその穴を少しだけ広げ、1/4インチのネジを使ってそのプレートとアルカスイスクランプを平行に気をつけながら固定、さらに同じく1/4インチのネジでCCDとも固定しました。CCDの方は取り外ししやすいように、つまみ付きのネジにしました。

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夜に試してみたのですが、使い勝手は調整機構が下手に入っているよりはるかに楽です。SharpCap上のCCDの画像とBackyard EOS上の60Dの画像をシリウスで見比べると、水平方向はほぼ誤差なし、垂直方向は少し (SharpCapで赤いサークルを表示した時の一番小さい円の分くらい) だけずれていました。多少ずれていても、ずれの量がわかっていればその位置にカメラの中心が来ることがわかるので、実用上はこれでもう十分です。

何より光学ファインダーのための調整などにかける時間を省くことができるのがいいです。

結局、自作の微動調整台はお蔵入りになりそうです。



 

10月2日、やっと晴れました。日曜の夜で明日は仕事なのですが、久しぶりの全天に近い星空なので、自宅の庭で少し見てみました。

前回の記事に引き続き、電視観望の検証の続きです。まずやったことはRevolution Imager (以下RI) とASI224MCの比較です。特に星雲に色がつくかという観点で比較しました。

最初はC20、北アメリカ星雲です。CSマウントの8mmでの比較です。

ASI224MC: 1秒露光、Gain450 (45dB)、8回スタック、

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色は付いていて、メキシコ半島の形もなんとかわかります。

続いてRI: 64FLD, 36dB

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全然色がつきませんでした。形は多少わかります。でもこれはまだ設定不足だったことが後に判明し、次のM57で評価はいい方向へと覆されました。でも、その前にASI224MCで16mmで写したものを載せておきます。

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なぜかというと、同じF1.2でも明らかに16mmレンズよりも8mmのほうが明るいからです。写真を見てもらうと分かりますが、かなり無理をして色を出しています。このときの設定が1.5秒露光、Gain 480(48dB)、9回スタックです。スタックの回数はノイズが落ちるだけなのでそれほど差はないのですが、これで8mmのときとだいたい同じくらいの明るさだと思うと、1sec/1.5sec x (45-48)dB = 1/(1.5 x 1.4) ~ 1/2.1 で約半分くらいの明るさです。確かに8mmのほうが値段も高いし、作りもしっかりしてるのですが、同じF1.2でも大分違うなあというのが感想です。メキシコ半島の形はよりはっきりわかります。

次はBKP200にカメラを取り付けての電視です。まずは以前も撮影したM57です。ASI224MC: 1秒露光、Gain600 (60dB)、8回スタック、

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綺麗に色がでています。電視観望としては十分でしょう。

次はRI:  64FLD, 36dBです。最初の設定は画面を見ればわかりますが、

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真ん中にうっすら見えています。先の北アメリカ星雲と同じ設定です。ここの「画面調整」をいじったものが

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になります。これならば電視観望としては十分合格圏でしょう。先の北アメリカ星雲も、もっとマシに見えるはずですが、今回は試すことができませんでした。次回以降リベンジしてみます。


続いて、これも以前撮ったM27、亜鈴状星雲です。ASI224MC: 2秒露光、Gain550 (55dB)、8回スタック、

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続いて、RI:  256FLD, 44.8dB

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「画質調整」のところはいじっていないのですが、露光とゲインは最大です。ここら辺がRIの限界な気がします。ASI224の方はまだ余裕がありそうです。


だいたいここまででASI224とRIとの比較はできたので、これ以降ASI224のみですが、その前に少しまとめてみます。やはりASI224のほうがソフト上でいろいろ調整でき、解像度もいいので、性能としては上ですが、RIの方も値段からいったらとても充実したセットで、入門者も扱えることを考えると、なかなか見えなかった星雲の色が楽しめるという観点からは、すごくお得なセットだと思います。日本でも是非販売されれば、天体観測の裾野が広がることにかなり貢献するのではないでしょうか。自分の目で星雲に色が付いているのをみるなんて、私自身少し前まで本当に憧れでした。あと、もう少し試したいことは、入門用の6cmクラスの口径と合わせてみることです。また後日、子供と一緒に試してみたいと思います。


続いてこと座の球状星団M56です。ASI224MC: 1秒露光、Gain600 (60dB)、16回スタック、

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十分綺麗に見えています。球状星団は比較的このシステムに向いている気がします。


だんだん厳しくなってきます。C27、白鳥座の三日月星雲です。ASI224MC: 4秒露光、Gain450 (45dB)、22回スタック、

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ずいぶん無理をして色を出していますが、かろうじて形が見えています。

さらにC33、白鳥座の網状星雲。ASI224MC: 5秒露光、Gain450 (45dB)、11回スタック、

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こちらも相当無理がありますが、形は一応多少見えています。

最後は同じく網状星雲の西側のC34です。ASI224MC: 10秒露光、Gain400 (40dB)、8回スタック、


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ほとんど形もわかりません。ここら辺が限界でしょう。

やはり輝度の低い星雲はあまり得意ではないようです。撮影するときは分のオーダーで露光するので、まあ当たり前といえば当たり前なのですが、それでも自宅の庭での撮影なので、もっと暗いところに行けばもう少しマシなのかもしれません。一度天気がいい日に、いつもの牛岳に行って試してみようと思います。


あと、今回焦点距離800mmのBKP200で試したのですが、もう少し広角でみたいこともあり、実は0.5倍のレデューサーも試しました。しかしながら、結局どうやっても合焦しませんでした。(追記: 後日解決しました。)

ASI224もRIのCCDも同じように1.25インチに変換するアダプターの先につけたのですが、センサー面から多分5cmくらいのオーダーで離れているところにレデューサーが位置していると思います。フォーカサーではあわしきれなかったので、フォーカサーのアダプターを外して、かなり大きな範囲で前後させたのですが、全く合焦する気配がありませんでした。何か間違っているのか、ちょっと不本意なので、C8か6cmの屈折で試してみようと思います。







近頃ずっと天気が悪く、ほとんど星が見えていません。今週少しの晴れ間に試したことを書くことにします。結構まとまりの無い記事です。

今やりたいと思っていることは
  1. ASI224Revolution Imagerとの比較。(追記: 2016/10/2に試しました。)
  2. CSマウントレンズでどのようなものを見ると面白いか。(この記事内で試しています。)
  3. CanonレンズをASI224に付けた時に、どのようなものを見ると面白いか。(この記事内で試しています。)
  4. 0.5倍のレデューサーを手に入れた(Revolition Imagerに付いてきた)ので、BKP200に取り付け焦点距離400mmにした時に、どのようなものを見ると面白いか
  5. 入門用の口径60mm程度の屈折望遠鏡に同じく入門用のRevolution Imagerを取り付けた時どう見えるか。(追記: 2016/10/17に試しました。)
などたくさんあるのですが、星がなかなか見えないので一向に進みません。とりあえず、1番目をM45(プレアデス星団)で比較してみました。ASI224とRevolution Imagerともに、焦点距離16mmのCSマウントレンズをつけています。まずはASI224をSharpCapで500msでスタック無しで撮った画面をiPhoneで撮影したもの。

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雲間ですが、綺麗に見えています。続いて、Revolustion Imagerの7インチモニターをiPhoneでそのまま撮影したもの。

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こちらは露光時間は128FLDで、ゲインは36dBに合わせて、3回のスタックを繰り返している画面です。これで数秒ごとの画面更新になります。

ASI224の方が解像度が高いので、当然細かく見えるのですが、電視観望の目的の一つの「みんなで天体を共有する」という観点で考えると、印象としてはどちらも同様に楽しめるのではないかというのが、一番の感想です。色つき天体はまだ比較できていないので、次回以降試したいと思います。

あと、2番、3番を少し試しました。

現在CSマウントのレンズが
  • 4mm F1.2
  • 6-15mm F1.4
  • 8mm F1.2
  • 16mm F1.2
と揃っており、EOS-T2ADJでCANONレンズをASI224に取り付けることができるので、EOS X7についてきた
  • 18-55mm F3.5-5.6
  • 55-250mm F4-5.6
を使うことができます。

まずはM31(アンドロメダ星雲)を16mmで見てみました。500m secの8回スタックです。

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形は十分に見えていると思いますが、実質4秒かかっているので、リアルタイム性は少し薄れるかもしれません。

続いてM42(オリオン大星雲)をEOS付属のレンズで200mm程度で見てみました。

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18-55mmの短い焦点距離のレンズではやはり拡大率が足りずに、また暗くなってしまうので、長い焦点距離のレンズの方が見やすかったです。F値が大きいのですが、それでも色がついて見えるのは特筆すべきだと思います。問題は、私自身が望遠鏡などの眼視でオリオン大星雲を見たことが無いので、眼視との比較がまだできていないという、間抜けな所でしょう。

あと、三脚にCCDを乗せただけで合わせこんんでいるので、追いかけることもできなくて、ゆっくりですが時間と供にだんだんずれていきます。

SharpCapのすごいところが、このずれていく星に対するLive Stack機能で、「Align Frames」というオプションをオン(デフォルトでオンみたいです)にすると、星がずれていっても(回転しても)画像上でうまく追いかけていってスタックしてくれるとことです。逆に惜しいところが、スタックする回数を指定できないので、「Clear」ボタンを押すまではずっとスタックし続けてしまうところでしょうか。そのため、多少リアルタイム性が失われてしまいます。Revolution Imagerでは指定回数まででスタックを止めて、そのまま更新し続けてくれるので、スタック機能を比べた際のリアルタイム性はRevolution Imagerの方が上かと思います。


いろいろやっていて、やっと焦点距離と画角の関係が感覚的にわかってきました。式自体は単純で、

画角[rad] = 2 atan( (センサーサイズ[mm]/2) / 焦点距離[mm] )

と表されますが、今使っているASI224MCが1/3インチ型というやつで横4.8mm、縦3.6mmなので、例えば焦点距離2.4mmのレンズを使うと、横の画角がちょうど90度となります。大まかに言うと20mmクラスの焦点距離で10度のオーダー、200mmクラスで1度のオーダーとなります。メシエ天体のかなりのものは40分(0.65度位)でほとんどのものが大体画角にうまく収まるようなので、200mmから400mmくらいの焦点距離を中心に探ればいいということになります。逆に天の川など数十度の広範囲を見たいときには4mmとか8mmのレンズを使えばいいということになります。

ということで、最初の方のやりたいことの4番目の、0.5倍のレデューサーを焦点距離800mmのBKP200に付け、焦点距離400mmにしてメシエ天体を見て、見えるものに当たりをつけたいというわけです。


でもなかなか天気がそれを許してくれません。オリオン大星雲を撮れた9月30日午前3時頃くらいだけがチャンスだったのですが、それも朝5時の薄明で時間切れでした。今週もずっとダメそうなのですが、来週末は少し晴れるみたいです。


やっと帰国したのですが、アメリカに行く前に発注しておいた、主にASI224MCに取り付けるためのレンズ系が届いていました。もちろん電子観望(いい造語なので早速使わせて頂いています)用です。もともとASI224には焦点距離2.1mm、F値不明の魚眼レンズが付いていて、それで見た自宅の空のことも少しこのページの最後の方にレポートしてあるのですが、あまりに広角なのと、F値が分からないのでどれくらい明るいものかわからなかったので、他にも色々試してみたいと思っていました。

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左から
6-15mm F1.4 CSマウントレンズ
8mm F1.2 CSマウントレンズ (HUQさんに勧めてもらったものです)
16mm F1.2 CSマウントレンズ
C-T2: ASIカメラ用のTマウントからCSマウントに変換しCSレンズをつけるためのアダプター
EOS-T2ADJ: CANONレンズをASIに取り付けるマウント

その中で、ASI用CSマウント変換アダプターは最初からASI224に付属しているものと同じものでした。最初から2.1mmの魚眼レンズがついているのでわかりにくいのですが、レンズ部を取り外すと同じものになります。後から気づいたので、時すでに遅しです。

ちなみに、EOS-T2ADJを見つけるまでは、CANONレンズをどうしてもASI224につけてみたいと思い、CANONレンズのカメラ側にかぶせるキャップを改造してこんなもの

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をかなり気合いを入れて作ったのですが、これは完全に失敗でした。後から考えれば当たり前なのですが、筒が長すぎて焦点が全く取れません。しかも娘に断らずに、勝手にカバーに穴を開けてしまって使い物にならなくしてしまったので、後から怒られてしまいました。結局、もっと短い筒が必要でさらに改造しようとしたら、上記EOS-T2ADJを見つけたというわけです。こちらはさすが商品というだけあって、レンズまでの長さをねじ込み式の構造で任意の長さに変えることができるので、非常に便利です。

これらのレンズ径を、明るいうちに試しに全部取り付けてみたのですが、CANONレンズも含めてどれも焦点を取ることができました。ASI224に最初から付いてきたレンズはF値が書いていないのですが、少なくとも上記レンズは付属のものよりも明るいです。


この日は曇っていたので、ほとんど何もできなかったのですが、じゃあこの曇りの中どれくらい見ることができるか試してみました。時間帯にもよりますが、月は目で見て雲に覆われているが、明るくなっている場所はわかりる程度、もしくは丸い形がほんのりわかるくらいです。写真で撮ってみると大体これくらいです。

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中央が月で、下のは電灯です。iPhoneでとったのですが、見た目の印象より少し暗く出てしまっています。とりあえず一番最初に撮影した時で、最悪な時間帯でこれくらい、これ以降時間によってはもう少し見えるときもあるくらいですが、雲が切れる場所は目で見る限りほぼ無しといったところです。


このような状況下で、ASI224にとりあえず6-15mm F1.4 CSマウントレンズをつけて、6mmの広角側で見てみました。使ったソフトはOCTで聞いてきたSharpCap2.9です。

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驚いたことにこんな状況下でも、もちろん見る場所によりますが、雲の少し薄いところを狙うと明るい星ならば余裕で見ることができます。もちろん目では雲だけで、まったく星など見えはしません。ただ、胎内で見せていただいた時ほどの印象はないです。もちろん天候もあの時より悪いので、直接の比較はできないと思いますが、ここら辺は機器の差なのでしょうか。まあ、今日はお試しレベルのテストなので、雲がないときにどれくらい見せてくれるかが楽しみです。その後、他のレンズを試したりもしましたが、曇りの状況下ではあからさまな違いを見るには至りませんでした。

あと、OTCでSharpCapは動画を撮っている最中に何枚かの画像をスタックできるのでいいと聞いたのですが、明らかにダークノイズが減るので、確かにより鮮明に星をあぶりだすことができました。ただし今日は雲だらけなので、雲も平均化されてしまい全体に明るくのっぺりした印象になってしまいました。これは暗いところではダークノイズだけ減らせるので強力な武器になるでしょう。でも実はそれよりも単純に、BrightnessだとかContrastなど見た目の調整がFireCaptureよりも充実していることがよかったです。電視観望にはSharpCapはお勧めです。

さて、OTC手に入れててきたREVOLUTION IMAGERですが、明るいうちに少しだけ試したのですが、電池があまり充電されていなくて、しかも充電の仕方を間違えていて(よく見ると書いていますが充電中は電池側のスイッチは0ではなく1側にしておかなければいけない)充電できていなかったので、また次の機会に試したいと思います。




胎内星まつりではSony α7Sによる色付き北アメリカ星雲のリアルタイム表示にすごく刺激を受けました。できたら自分でも観望会でこのようなことがやれたらずいぶん盛り上がるのではないかと思いましたが、なにぶんα7Sは結構高価で、今の自分にはそこまで予算を割くことができません。

それでもすごく羨ましくて、星まつりから帰って中古のα7Sの値段を調べたりしていたのですが、いろいろ考えてみて、もしかしたら手持ちのASI224MCも高感度CMOSをセンサーに使っているので、同じようなことが安価に出来るのではないかと思いました。

カメラ同士の直接の感度比較をしたわけではないのですが、ASI224は少なくとも現段階では高感度の部類(参考: 庭先天体写真家さんのブログ)に入るセンサーを持つ動画撮影用カメラです。Iさんの機材が赤外線フィルターをカットしたα7Sにf/1.2のNikonの58mmレンズで、0.25秒毎更新の画面でした。北アメリカ星雲が画面の半分を占めるくらい、M31アンドロメダ大星雲は余裕で認識できるが、M57はリング構造は判別できないくらいの画角でした。対するASI224は赤外線にももともと感度があり、惑星撮影ではIRカットフィルターをわざわざ入れるくらいなので、星雲のHα線はそもそも綺麗に映る可能性があります。幸いなことに手持ちのBKP200は安価ですがf/4で非常に明るく、径の割に焦点距離もそれほど長くない800mmで、広角撮影は望めませんが、星雲撮影にはそこそこ向いています。

センサーの感度とレンズ(鏡筒)のf値と露光時間で色の付き具合とリアルタイム性が決まるはずで、画角は焦点距離とセンサーのサイズで決まるはずです。この際、画角は置いておいて、色の付き具合とリアルタイム性を見てみようと思い、8月30日の夜に早速試してみました。この時点で星まつりでの大興奮の観望から3日が経っていました。場所は富山の自宅の庭で、この日は台風が通った後のせいか、最初は雲が多かったのですが、そのうちに雲がほとんどなくなる時間帯があり、透明度も高く、天の川がうっすら見えていたほどです。

以降全て、鏡筒にASI224をそのまま取り付けたいわゆる直焦点撮影で、動画を秒単位の長時間露光した撮影になっています。露光時間がそのまま画面の更新時間になります。

最初の写真は、普段使い慣れているFireCaptureで映しているところを、iPhoneでコンピューターごと写しています。まずはM57リング星雲ですが、ゲインをうまく調整すると1秒更新で十分に色が付いているのがわかります。

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写真の見え味と実際の見え味を比較してみると、これは感覚で言うしかないのですが、ほぼ同じかもしかしたら写真の方が少しいいかもしれませんというくらいで、印象はほとんど変わりません。カメラのゲインが相当高いので、写真撮影するとしたらノイジーですが、観望で色が付いているのを確認するには十分だと思います。1秒更新だとかなりリアルタイム性を味わえると思います。

動画で撮ってみました。途中適当に移動しているので画面の更新頻度がわかるかと思います。


続いてM17アレイ星雲です。こちらは5秒くらいの更新になってしまいますが、それでも色が付いていることまで十分にわかり、リアルタイム性もそこそこ味わえます。


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BKP200での最後は白鳥座にあるNGC 6946(Caldwell 12)です。こちらはさすがになかなか厳しく、30秒くらいの更新時間になってしまいます。それでも渦巻きの様子を知ることはできます。ちなみにこれは自分にとって人生初渦巻銀河になります。

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2.5倍の焦点距離(2000mm)のf/10のCelestron C8で撮ったM57も参考に載せておきます。この時は5秒くらいの更新頻度です。C8でも5秒あると十分色が付きますが、BKP200の時のように1秒更新だと色が付いていると言うには少し苦しいです。

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他にもC8でM27やCaldwell 27も見たのですが、これらは少し厳しかったです。C27は本当にうっすらと見える程度でした。C8でとったM27を参考に載せておきますが、赤を相当強調しているのと焦点距離が長くて対象が入りきっていないので、あまりまともには見えていません。両方ともBKP200で見た方がもう少しマシかもしれません。

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この日は雲が出てきてしまったのと、コンピューターのバッテリー切れが重なり、ここらへんまででストップでした。


もともとこの思いつきのヒントは、星まつりでの会話でIさんが「20cmクラスの望遠鏡にレデューサーをつけてα7Sでみたらもっと面白いのでは?でも私は大口径の鏡筒は持っていないので、まだ試したことがない。」という話があったことからきています。たまたま私は20cm鏡筒はもっていたのですが、α7Sは欲しくてもなかな買えないので考えた苦肉の策なのですが、適当な思いつきの割には相当うまくいったのではないかと思います。

すでに同じようなことをやっている方もいるのかもしれませんが、私が調べた限りではASI224で長時間露光を試している人はYouTubeで見つけましたが、これはあくまで撮影用で、観望会のためというのは見つけることができませんでした。今回の方法は、少なくとも星雲に色がつくのを観望会で見せてあげたいというレベルは楽々超えるのではないのでしょうか。普段星雲を撮影している人はまだしも、これまで星雲を本とかの写真でしか見たことがない人にとっては、普通の観望会での眼視での星雲像は結構がっかりレベルで、カメラ越しでもいいので今まさにこの空にある星雲を、しかも色付きで見ることができるというのは十分なインパクトがあるのではないかと思います。長時間露光で写真を撮って加工などすれば、もちろんもっと綺麗なものを見せてあげることはできるのですが、今まさに見ているというライブ感は全く別次元の楽しさになるのではないでしょうか。

ただ、この日は透明度が高かったので、普通の観望会ではもう少し光害があるような場合もあるため、もう少しいろんな場所でどこまで見えるのか試す必要があるのかもしれません。


さらに、おまけで次の日の31日夜にASI224に付属の魚眼レンズで、長時間露光でどこまで見えるのかやってみました。

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この日は昨日ほど透明度はなく、肉眼では天の川はほとんど見えない状態でした。付属レンズの口径は1cm程度と相当小さいので全く期待はしていなかったのですが、それでも15秒程度の露光で十分に天の川は映ります。実は私の周りでも天の川を見たことがないとか、七夕の日だけ天の川が見えると思っている人もかなり多いので、こんなものでも観望会で見せればインパクトがあるのかもしれません。

ところで、ZWO社のカメラに一眼レフカメラ用のレンズを取り付けることってできるのでしょうか?一眼レフカメラを鏡筒に取り付けるのはTリングでいいのですが、その逆のアダプターが必要なのかと思うのですが、そんなものってあるのですかね?今度調べてみます。(追記: ここで解決しています。)


最後に、ASI224はSonyのIMX224を使っていてこれはExmorと名付けたシリーズの一つらしく、ここにセンサーの情報があります。α7SはExmorセンサーと書いてあるだけで、どんな素子を使っているか情報がありませんでした。できれば素子自身の感度性能の直接比較をしてみたいです。


 

天文ガイド8月号の記事にちょうど一眼レフカメラとZWO社のASI224MCで撮った火星が載っていて、これによると一眼レフカメラのローパスフィルターや画像処理、動画での圧縮時に模様が消えてしまうとのことです。惑星撮影においては一眼レフカメラの動画撮影からのスタックではどうにもならないことがわかってきたので、同記事で非常に評価が高かったこともありZWO社のASI224MCを導入しました。

星見屋さんの海外直接発送で注文しましたが、7月1日に発注して7月9日に届きましたからほぼ1週間なので海外と思えないくらい早い到着でした。実際星見屋さんの在庫がなかったので海外発送とどちらが早いか聞いたら両方とも同じくらいの納期になるとのことだったので、値段の安い海外発送にしました。 


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