ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ:観測・撮影 > 惑星

夏至の次の日でとても日が長いです。梅雨なのに空は晴れ渡り週末の金曜ということもあり絶好の星見日和なのですが、夕暮れ時に金星と月と木星だけが見えていてあまりに空が綺麗なので、椅子に座って何の機材も出さずに暗くなるまで庭でずっと空を見ていました。たまにはあくせくせずに星を見るのも、何とも贅沢でいいものです。

IMG_4680
全く気合が入っていないのでスマホで一枚どりです。


何でこんなことを書くかというと、CGEM IIが重いのです。玄関に三脚と赤道儀本体を組んであって、頑張れば何とか一体でそのまま運べる重さ。これ以上重ければ三脚と本体を外して持ち歩くのですが、何とか持ててしまうのが問題です。歩く距離はたかだか10mも無いくらいですが、ここ最近しょっちゅう出し入れしてると色々無理が出て来ます。腕が痛くて腰が痛い。そんなわけで今日はなぜか赤道儀を見て疲れてしまったというわけです。

暗くなって家に戻る頃には薄曇り。このブログを書いている途中にさっき見たらかなりの雲で、ああ今日は撮影できないから仕方ないやと、なぜかホッとしている自分がいます。とても微妙な罪悪感です。


さて、昨晩撮影した木星です。224MCでのRGBと290MMのLを1ショットづつだけ撮って雲で撤収。なぜかLは未だにうまく出ません。今日もRGBだけでの処理です。

2018-06-21-1253_5-RGB_lapl6_ap93_RS

これも途中雲で暗くなったので、2400フレームから半分の1200フレームくらいを処理しただけです。光軸も再度いじりました。まだ多少変わるかもしれませんが、これ以上劇的に良くなることはなさそうです。それでも大赤斑が写っているものでは、これまでではベストかもしれません。

だめだ、なぜか気合が入らないので今日はもう寝ます。

前回の惑星撮影で、どうやらLX200-25の光軸があっていないのではないかという結論だったので、今回光軸合わせに注意しながら、再度木星を撮影してみました。

やったことは、LX200-25で木星を導入し5倍のバローとCMOSカメラをつけて、ほぼ撮影の状態に近くして、PCの画面を見ながら木星の衛星がとにかく丸くなるように副鏡のネジを調節すること。その際の注意は、調整のたびに衛星を画面の真ん中に持ってくることと、ピントをきちんと合わせること。ピントを合わせる際はミラーシフトの影響をなくすために、マイクロフォーカスのみでピントを合わせることです。

やってみてわかったことは、時計の短針で1時間分、すなわち30度もネジを回したら衛星が余裕でひしゃげてしまうことでした。なので昼間にそこそこ合わせてたとしても、合わせこみのレベルが全然足りていなくて、もう一段階高い精度で合わせる必要があったということです。それでも実際には、シンチレーションもしくは筒内気流の影響で、常に像は揺れていてなかなか最適点がわからず、像が完全に丸にはならないので、まだ合わせ込めていない気もしています。3つあるネジの2つのみを使って合わせたのですが、原理的には角度のみなのでこれで正しいと思うのですが、3つ目のネジを触る必要があるのでしょうか?3つ目を触るということは副鏡の角度を変えるというのに加え、光軸方向にオフセットを加えているだけの気がします。

いずれにせよ、前回より光軸ははるかに良くはなったので撮影を試しました。カラー動画一本とモノクロ動画一本を撮ったところで曇ってきたのでたいした時間はかけれませんでしたが、カラーだけで処理した画像を見ると、去年C8で撮った一番分解能が出ている木星と同じくらいでしょうか。去年のはWinDuposで5枚重ね、今回は1枚だけなので、内容的には優っていると思います。

2018-06-18-1308_8-RGB-Jup_lapl6_ap60_RS2_cut

L画像はあまり綺麗に撮れていなかったので、今回は処理に入れていません。

分解能はある程度口径に支配されてしまうのですが、少なくともこれまでの口径20cmを超えて25cmを試すくらいの準備はできつつあるように思えます。モノクロできちんと撮って、木星も土星も火星も、今年はたくさん撮影できればと思っています。



忙しくて画像処理が追いついてなかったりで、しばらくブログを更新する余裕がなかったのですが、6月4日の月曜日、天気が良かったので惑星の撮影を試していました。機材は前回も説明した通り、MEADEの25cmのシュミカセとASI290MMを投入です。やっとC8用に買ったマイクロフォーカスをMEADEにも取り付けたので、そのテストです。結果はまだまだ全然でした。25cmとは思えないくらい、大したことない分解能です。

2018-06-04-1517_8-RGB_lapl7_ap227_conv_RS_cut

マイクロフォーカスのおかげで、ミラーシフトからは解放され、かなり精度良くピントを合わせることはできるようになりました。ところが、処理した画像を見てもらえるとわかりますが、結論だけ言うと、光軸があっていないと思われます。光軸は近距離で昼間に合わせたのと、バローで強拡大して星を見るのでは全然調整位置が違うみたいです。C8の時はうまくいったのでこれでいいと思ったのですが、どうやらダメだったようです。今回、全ての撮影が終わってから今一度適当な星を使って見てみたら、全然点像になっていなくて、そこでようやく気づきました。シンチレーションで揺らぐというより、点にならならなくボケていると言ったほうが正しいです。次の日が仕事だったこともあり、気合もなくなりその日は諦めました。

確かに富山ではシンチレーションはそこまでいいとは思わなかったですが、それでも他の方は同じ日にかなりの成果を上げています。ちょうど今月号の星ナビで光軸のことについて詳しく出ていました。少し初心に返りきちんと調整しようと反省です。

というわけで、上の画像の処理もあまり気合が入っていません。ついでに初の火星も撮影したのですが、まだ処理する価値もないです。ASI224MCのRGB画像のみの処理で、表面の模様どころか影がうっすら分かるくらいです。今季初かと思ったら、よく考えたら去年は撮っていないので、初年度に撮って以来の火星になりますが、これからどんどん大きくなるので楽しみです。

2018-06-04-1602_6-L_lapl7_ap2_RS


まだまだチャンスはあると思うので、じっくり行きます。と言ってもとうとう富山も梅雨入りしてしまったようですが。
 

遅ればせながら今季初の惑星です。今年もとりあえずは木星から。5月30日のものです。

先週の調整失敗があったので、いつかの夜の撮影に備えて、前日のまだ明るいうちに遠くのBSのパラボラアンテナを見ながら副鏡の調整をしておいたので、ピントはそこそこあっているはずです。前日の晩は曇りでダメでしたが、この日は昼間の雨でが止んだ後、ずっと曇っていたのですが、一旦ベットで横になってふと外を見たらきれいに晴れていたので急遽撮影開始です。

撮影は去年の方法をほぼ踏襲しています。機材はやっと使い始めることができたMEADEのLX200-25CGEM IIに載せて、カメラは自分にとって初のモノクロのASI290MMと去年まで使っていたASI224MCです。焦点距離が1600mmと少し短いので、3倍バローをいれて4800mm換算になっています。まだマイクロフォーカサーは取り付けれていないので、ミラーシフトありでのピント合わせになります。木星の高度が高かったのでADCはつけませんでしたが、スタックした後の画像を見てつけておけばよかったと反省しました。撮影はLとRGBをできるだけ間髪置かずに取ります。ファイル形式は16bitの.serです。

撮影した動画はいつも通りAutoStakkert!3でスタックして、Registaxでwavelet処理です。確認したかったことの一つ、モノクロカメラの性能ですが、RGBとLではやはり細かさに明らかな違いが出るようで、新兵器投入の甲斐はあったのですが、まだいまいち釈然としないところもあります。理屈の上ではASI290MMの方が分解能はいいのは当たり前なのですが、それでも以前ちょっと考察したように、25cm程度の口径ならASI224MCの解像度でも十分足りているはずです。それでも明らかにモノクロの方が分解能が良くなるのはやはりDeBeyer時の処理によるものなのでしょうか?もう少し検証が必要なようです。

さて、実は初めてのカラー合成になるのですが、これは思ったより簡単でした。
  1. まずASI224MCで撮ったRGB画像をPhotoShopで開いてLabモードに変換します。
  2. 同時にASI290MMで撮影した画像を開き、拡大、縮小、回転などでRGB画像と位置を合わせます。
  3. RGBで開いた画像を、チャンネルタブの右上のメニューのようなアイコンから「チャンネル分割」を選んで、出てきたL画像をASI290MMの画像で置き換えます。
  4. その後、3枚の画像が開いた状態で、どれかの画像のチャンネルタブのメニューから「チャンネル結合」を選んでLab合成するだけです。
ここで一つ注意することは、L画像にレイヤーが存在するとチェンネル結合を選ぶことができません。他の画像で無理やり選んでもLab合成できないです。レイヤーが一枚でもとにかくレイヤーだとダメなようで、きちんと「背景」となっていないと結合できないみたいです。さて、そうやって作った画像がこれになります。

jupitar_L
富山県富山市下大久保 2018/5/30
LX200-25 + X-Cel LX 3x barlow lense  + CGEM
RGB  2018/5/30 22:05: ASI224MC, Shutter 5ms, 127fps, gain 390, 9190/15318 frames
L  2018/5/30 22:12 : ASI290MM, Shutter 10ms, 147fps, gain 350, 10653, /17756 frames



去年なんとか撮った大赤斑ですが、今年はしょっぱなから大赤斑を撮ることができました。それでも多少は進歩しているでしょうか。でもまだまだ25cmの口径の分解能を引き出しているとは全然言い難いです。まあ、シンチレーションが良くなかったようなのでまだ今回は練習のようなものです。WinJUPOSも今回は見送りました。


惑星撮影も3年目にして機材はだいぶん揃ってきました。これからの課題は
  • マイクロフォーカサーを取り付ける。
  • 鏡筒カバーを取り付ける。
  • ADCを使う。
  • WinJUPOSで合成。
くらいでしょうか。いずれにせよシンチレーションのいい日を狙うことは言うまでもありません。今年は火星もあります。土星も楽しみです。

月が出てれば惑星、月がなければ星雲星団、昼間は太陽。うーん、忙しいですね。でもまだ彗星には手を出していません。




CANPから帰って、いろいろ忙しくて画像処理が追いついていませんでした。やっとCANP前の2016年6月14日、実はこの日は誕生日だったのですが、かなりシーイングがよさそうなのと、大赤班が21時ころから現れるので、前回と同じくC8での撮影となりました。

前回からの進展ですが、これまで撮影時にDebayerをしていたのでSERファイルを8bitでしか保存していなかったのを、Debayerを解いて16bitのオプションにきちんとチェックを入れたとです。これが結果にどのくらい影響があるかは後日検証するとして、とりあえず今回まずは16bitで撮影することができました。

実際の撮影は3倍バローで5000フレームを4本、その後5倍バローで4本撮りました。まだHDDの容量が余っていたので、大赤班の移動を見るために5分くらいおきにあと7本撮ったのですが、徐々にシーイングが悪くなっていったように思います。

シーイングに関しては、最初はピント合わせで衛星を使っていたのですが、その衛星も徐々に見えにくくなっていったのと、大赤班もそれに伴って動画で確認しにくくなってきたので、1時間くらいの間にシーイングは結構変わっていったことになります。

画像処理を試したのですが、結局後半の方が5倍バローで画素が細かいだろうことと、大赤斑がより真ん中に来ていたので、こちらを処理することにしました。しかしながらかなりノイジーだったので、後半の11枚をWiJUPOSで全て使って一枚の画像にしました。そのため端のほうのクオリティーが落ちてがしまっています。


2017-06-14-1249_0-RGB3_cut


富山県富山市 2017/6/14 21:33:09

C8 + Explore Scientific x5 barlow lense + ASI224MC + Advanced VX


F50, f=10000mm, Shutter 5ms, fps79, gain 480, 3000/10000frames x 11sets


やっと念願の大赤班を取ることができました。シーイングはよかったのですが、処理をするとあまり大したことはなかったのが少し残念です。

2016/6/10の夜8時ころ、空が少し晴れてきたので自宅で何か見ようと思い望遠鏡を出し始めたところに、県天のK会長から電話があり、明日の県天の例会での画像講習会の講師をやってくれないかと、突然の依頼がありました。しかも今牛岳にいるとこのことで、とりあえず講演の準備はそっちのけで、せっかく出した望遠鏡をしまい急きょ娘のNatsuと一緒に牛岳に行くことにしました。

満月なのと、雲が少し出ているので、来ているのはKさんだけで、ほかの一般の人も全部で数人夜景を見に来たくらいの、寂しい状態でした。講演の準備はまあ朝にでもやればいいやと、C8とFS-60CBを出して、まったり話しながら、晴れ間を待っているような感じでした。Natsuはシートをひいて毛布にくるまりながら寝袋の中へ、一体何のために来たのかと思うくらい一瞬で眠りにつきました。

この日はうす曇りが続くのですが、アイピースで見ても木星の縞がはっきり見え、土星もカッシーニの間隙までくっきり見えます。撮影をする気はあまりなかったのですが、これだけシーイングがいいのなら今年まだ撮っていない土星を撮っておこうと思い、撮影を開始しました。

木星では気にならなかった大気収差が、土星だと動画の時点ですごく気になります。というわけで昨年買って結局使う機会がなかったADCを初めてまともに使ってみました。FireCaptureには赤と青を分離してサークルで表してくれる機能があるので、それを見ながら合わせます。基本的に大気収差は水平に対して縦方向にのみ出るので、ADCは最初水平に設置してやります。縦方向の収差成分はほぼ消えるのは確認したのですが、横方向の収差成分が、残ったというよりは最初より大きくなった気がします。ADCの水平の精度の問題なのか、もう少し調査する必要があります。

さて、撮り終わった動画を見るだけでも、カッシーニの間隙が綺麗に撮れています。これは処理が楽しみです。

と、次の日の朝に動画ファイルを改めて見ていたら、致命的なことに気づきました。なんとSERファイルが8bitで撮影されているのです。FireCaptureを注意深くみると、ROIの設定のすぐ上のところに16bitで撮影するオプションがあるではないですか。今まで全く気づいていませんでした。それでもこれまで木星もそこそこは出ているので、ビット数はそこまで影響ないのかもしれません。

結局その晩は3倍バローで4本、5倍バローで4本、それぞれ5000フレームとってHDDがいっぱいになったので終了としました。土星を撮影したら満足してしまって、夜中の12時半頃に解散となりました。自宅に着いた時には空に結構雲がかかっていました。


県天の例会で土星の動画を見せても、結構取れているのではとの評判でした。例会では惑星撮影の講演がNさん。星雲の画像処理の担当が私でした。惑星の方は撮影時にフリップミラーを使うと楽だというのや、議論の中であったDebayerをせずに録画した方がfpsを稼げるなど、有益な情報がいくつもありました。私がこれまでDebayerしてもfpsが出ていたのは8bitで録画していたからかもしてません。後日チェックし直します。

講演の方ですが、私の担当分はなにぶん昨日の今日で、朝の準備しかできなかったので、パワポで作った初心者向けの大まかなものと、以前のこのブログの記事をワードでまとめた細かいものの2本立てとしました。みなさんやはり興味があるので、トーク中も質問が次々でて、かなり盛り上がって楽しかったです。ただ、後半は少し細かい話になりすぎた感もあり、画像処理をやったことがない人にとっては初めて聞く単語ばかりになってしまい、少し申し訳なかったです。でもやはり画像処理はソフトに依存した話になってしまうのもある意味仕方なく、皆さんの使い方もいろいろ聞くことができたので、個人的にはすごく有益な講習会でした。


とりあえず土星の撮影時のパラメータとファイルを処理したので、アップします。5倍バローの方を処理しました。

2017-06-10-1510_0-RGB_rot

富山県牛岳 2017/6/11 00:07:05
C8 + Explore Scientific x5 barlow lense + ZWO ASI224MC + Advanced VX 
F50, Shutter 15ms, 65fps, gain 560, 6000/20000 frames
 

C8にしてはかなりでているのではないでしょうか。やはり気流のいい日は結果もよくなるのだと思います。昨年撮った土星がこちらになります。こちらと比較してもだいぶんよくなっているのがわかります。シーインが良かったせいもあるかと思いますが、ADCを使ったことと、昨年から画像処理の技術も向上しているのだと思います。

先日の木星画像をFacebookのデジタル天体写真グループに投げたところ、いくつかのコメントをいただき、とくにベテランの方から具体的な数値とともにアドバイスをいただきました。まとめておくと
  • 200秒は長い。自転でブレる可能性がある。120秒くらいまでならAutoStakkertでアラインしてくれるはず。
  • シャッター速度は5msから10msでいい(思ったより早いです)。
  • C8の場合、ゲイン350くらい、ガンマ40くらいで撮ることが多い。
  • スタック時は端はアラインメントポイントに入れていない。
  • スタックするのは気流が悪いと40%、下手したら30%の時もある。

これらのアドバイスをもとに、昨晩2016/6/8の曇りの晴れ間に撮影してみました。
  1. C8で3倍のCelestronのバロー(前回は5倍)にASI224MC
  2. FireCaptureでシャッター5ms(前回は10msと20ms)、ROI600x600で、平均で102FPS(前回は80-50FPSくらい)、Gain450(アドバイスでは350くらいでしたがこれだと暗すぎました。前回は400ちょいでした)、ガンマは結局オフにして、5000フレームを5本(前回は4本)です。撮影時間はそれぞれ50秒ほど(前回は100秒と200秒)になります。
  3. その結果をAutoStakkert3で上位40%分(前回は50%)を3倍のdrizzleでスタック。
  4. RegistaxでWavelet変換。
  5. WinJUPOSで5枚(前回は4枚)重ねる。
ということをしました。前回WinJUPOSまで持っていった場合との違いを赤で書いておきました。

結果ですが、以下のようになりました。

2017-06-08-1241_5-RGB2

結論としては、ほとんど変わらないか、もしくは少し悪いくらいかもしれません。それでもアドバイス頂いた方向性は正しいと思います。悪かった原因はだいたいわかっています。
  • C8の副鏡の調整不足が第一。
  • 出してすぐに撮影したので、筒内気流が収まっていなかった可能性が高い。
  • トータル時間は以前の方が長い。
  • Registaxの合わせこみが不足、または1本目の動画に合わせたWaveletが2本目以降にあっていない。
  • Photoshopでの最終処理で多少劣った。
などです。動画を見る限り、シーイングは良くはないですが、先日と比べてそれほど悪いこともないと思います。曇りで大赤斑もないことはわかっていたので、もともと撮影は考えていませんでしたが、晴れてきたら、いてもたってもいられなくなって撮影したので、あせっていました。やはり少しマシな日にまずは落ち着いてやろうと思います。しかも途中でPCのバッテリーが無くなるなど、結構イマイチな日でした。やっぱりドームとはいかないまでも、ベランダとかに常駐させて、電源とかの心配をせずに撮影できる環境が欲しくなってしまいます。

あと、この日気づいたことですが、雲がなくなってきて時間がもったいなかったので、極軸望遠鏡とファインダーで導入しました。電子極軸や自動導入を全く使っていないという意味です。もちろん自動追尾はしていますが、それでも準備時間が圧倒的に短く、アナログをバカにしてはダメだと改めて思いました。特に最近FS-60Qでファインダーを取っ払ってしまっていて、ファインダーそのものを使う機会が減っていたので、改めてファインダーでの両目導入の手軽さを実感しました。


ここ最近ずっと惑星なのですが、これがまた結構面白くなってきました。手持ちの機器でとりあえず試したいことが出てきています。
  • ADCをつかった土星の撮影のリベンジ
  • MagicLanternでの惑星撮影
  • ASI178MCでの月の撮影(次の日の2017/6/9に試しました。)
今晩は満月なので、天気が良ければまずは月でしょうか。


木星撮影の仕上げです。WinJUPOSに挑戦してみました。ちょっと癖のあるソフトなのですが、効果は絶大です。結果をまず載せます。

2017-06-04-1242_6-RGB_j_p_fine

富山県富山市下大久保 2017/6/4 21:36:31
C8 + Explore Scientific x5 barlow lense + ZWO ASI224MC + Advanced VX 
F50, Shutter 10.00-20ms, 79-49fps, gain 409-460, 20000/40000 frames


WinJUPOSでのDe-rotationのおかげで前回より明らかに解像度が増しています。処理したファイルは前回処理したときの記事と同じ6月4日に撮影したもので、その日は計5つの動画ファイルを撮影して、そのうちの4つが5倍バロー、一つが3倍バローです。前回の記事では3倍バローの800x600pixelものをdrizzleで3倍の解像度にしましたが、今回は5倍バローの1024x768pixelのものをちょと無理をしてdrizzleで3倍の解像度にしてから処理しています。さすがに1024x768のdrizzle3倍はスタック時に結構時間を食いましたが、それでも一つ20分くらいでしょうか。

4つのファイルの内訳は
  1. 10ms, 79fps, gain460, 10000frame
  2. 20ms, 49fps, gain409, 10000frame
  3. 20ms, 49fps, gain409, 10000frame
  4. 20ms, 49fps, gain410, 10000frame
となります。それぞれAutostakkert3でスタックし、RegistaxでWavelet変換をします。画像が大きすぎて、全部の画面を一度に処理しようとすると時間がかかりすぎるので、一部のエリアに処理を制限して、最後に「Do All」全画面を処理します。一部しか画面が見えないので、Waveletのパラメーターは相当慣れてからでないとうまくいかないと思います。小さい画像でかなり練習してから、大きな画像に挑戦したほうがいいでしょう。今回のパラメータは

capture


の様にしました。drizzleで3倍の解像度にしているので、空間周波数で5段階目くらいまで有効に使えています。数字の小さい、周波数の高いところほど大きく強調して、かつDenoiseでノイズを除去しているのがわかると思います。前にも書きましたが、Previewを押してどのくらいの解像度に効いているか見ながら、どの周波数を強調したいかを意識していじるといいと思います。

パラメータはセーブできるので、拡張子.rwvで保存すると同じパラメータで何度も処理を繰り返すことができます。最初拡張子がわからず、セーブしたファイルが読めなかったのですが、拡張子をきちんと指定することでロード時に読み込むことができるようになりました。4つのスタック画像を全てRegistaxで処理して、WinJUPOSに移ります。

WinJUPOSはちょっと癖のあるソフトです。今回使ったバージョンは10.3.5です。
  1. 起動時にJupitarを選んでから、まずファイルを「Recording」メニューの「Image measurement」を押して、でて来た画面の「Open Image」で開きます。
  2. 画像が表示されたら「Adj.」タブを押して「Zoom」で木星全体が表示されるように調整します。
  3. 木星画像のところで右クリックをして、「Automatic detection of outline frame」を押します。
  4. すると白いサークルが画像の木星にフィットするかと思います。Nの位置が上下逆だとうまくフィットできないことがあるので、その場合は「N」キーと「P」キーでNの位置を下にしたりします。その際コントロールキーを押すと大きく動きます。サークルの位置はカーソルで移動できますが、基本的に使うことはないでしょう。こちらもコントロールキーで大きく動きます。
  5. 回転方向も含めてうまくフィットできたら「Imag.」タブを押して「Save」で.imsファイルとして保存します。
  6. これを全ての(今回は4枚)の画像について同じことをします。
  7. 次に「Tools」タブの「De-rotation of images」を選び、右上の「Edit」ボタンを押し「Add」で先ほど作った.imsファイルを順次加えていきます。
  8. その後「Compile image」を押してしばらく待つと木星の自転を補正してスタックした画像が出来上がります。

その後、Photoshopなどで調節し完成です。

WinJUPOSの効果は結構強力で、長い露出時間の画像をスタックしたことに相当するので、よりノイズが少なくなり、解像度も増したというわけです。







 

6月4日、家族で外でバーベキューをした後、とても天気が良かったのと、月が明るいので星雲は諦め、先週に引き続き再度C8とASI224MCで木星撮影に挑戦しました。最初に結果を載せます。

2017-06-04-1252_7-RGB-Jup_lapl4_ap28_Drizzle30_w_p_cut


富山県富山市下大久保 2017/6/4 21:53:20
C8 + Explore Scientific x3 barlow lense + ZWO ASI224MC + Advanced VX 
F30, Shutter 10.00ms, 99fps, gain 401/600, 2500/5000 frames

何本か撮影したものの一本を処理したものですが、前回のものよりかなり良くなっているのがわかると思います。


撮影に関して前回と違う点は
  • ずっと前に胎内星まつりで買ったZWO社製のIRカットフィルターを入れた。
  • FireCaptureの「Control」タブの「More」を開けてRedとBlueのを調整してホワイトバランスを取った。また、Brightnessが240だったので100にした。(どうもSharpCapの設定が残っていたみたいです。)
  • 前回間違えてAVI形式にしたのをSER形式にした。(ビット指定はないのだろうか?)
  • Gamma補正をオフにした。
  • 5倍のバローで1024x768に加えて、3倍のバローで800x600でも撮ってみた。
  • 800x600の動画を、Drizzleの3.0Xにして解像度を増やした。(Registaxでより細かく空間周波数を扱えるので、1024x768でDrizzle無しよりいい結果だった。1024x768でDrizzleの3.0Xはかなり重いので次回の課題。)
  • なにより、シーイングが前回よりもかなりいいと思われる。

その時の動画がこれです。前回の動画よりもはるかにましになっています。南天に近い位置で撮影したため結局ADCは使っていません。



その後画像処理をしたものが上の最初の写真になります。

ここで一つ疑問が湧きました。画像にした時の木星の向きがよくわかりません。実際には木星の縞が水平になるようにカメラの向きを変えて撮影していますが、画像処理の段階で180度回転させました。これは他の方の木星の画像を参考にしたのですが、なぜこの向きがいいのかがまだ理解できていません。確か木星の北極が上とかなんとかという記事を以前どこかで見たことがある気がしますが、多分そのような理由なのでしょう。あとで調べてみます。


さて、次の課題ですが、
  • WinJUPOSでDe-rotationを試す。(後日、De-rotationまで試しました。)
  • 是非とも大赤斑の見える時間をねらって撮ってみたい。
  • 5倍バローの1024x768撮影でDrizzleの3.0Xを試す。
  • L画像のためにASI290MMを買うか?
といったところでしょうか。 ASI224MCの限界に達していそうならばできればASI290MMを試してみたいですが、予算を出せるかが悩みどころです。

 

先日撮影した木星の画像処理をしてみました。まずは結果の写真です。惑星撮影は久しぶりでいろいろ戸惑うところもあり、まだまだ全然解像度が足りませんが、それでも(下のビデオを見てもらうとわかると思いますが)よくこのシーイングの悪さでここまで出たなというのが正直な感想です。スタックとWavelet変換恐るべしです。ちなみに去年EOSX7で拡大撮影で頑張って撮影したのがこちら。これ以降木星を撮る機会がなかったのですが、一年たってさすがにかなり進歩しました。


Jup_221451_lapl6_ap60_w_p_s

富山県富山市下大久保 2017/5/29 22:13:48
C8 + Explore Scientific 5x forcal extender + ZWO ASI224MC + Advanced VX
F50, Shutter 25.00ms, 40fps, gain 450/600, 2500/5000 frames



まず、撮影した動画で、一番ましだったものを載せておきます。アップロードしたファイルは圧縮してあり、2分撮ったうちの最初の5秒分ですので、そのままのクオリティーではないですが、ぱっと見の見栄えは元のファイルとほぼ同じ印象です。これくらいシーイングが悪かったということです。


FPSは20から80まで、Gainは350から500くらいまで、計8種類くらいの動画ファイルを撮影して試したのですが、結局使ったのはShutter25ms、Gain450、40FPSでトータル5000フレームのファイルでした。これはFPSが高すぎると画面が揺れすぎるのと、同じコマ数だとトータルの撮影時間が短くなること、ゲインが低くて暗いよりも多少ノイズが入ってもゲインを上げて明るくしたほうがいいという傾向が見られたからです。画面サイズは1024x768ですが、これはC8のF10(f2000mm)に5倍のバローなのでF50になってしまい、結局このサイズになってしまいました。気にしていなかったのですが、履歴を見るとGammaが20入ってしまっていたみたいです。これはオフにしてもいいみたいです。あと、IRカットフィルターが入っていないため赤が出すぎてしまっています。


画像処理に関しても昨年記事にはしていなくて、結構いろいろ思い出しながら進めたの、メモがわりに書いておこうと思います。


Autostakkert3

動画をスタックするのに使います。64bit版のベータ版の3.0.14を使いました。基本的にはほとんどデフォルトでしか使っていません。
  1. 「1)  Open」で動画ファイルを開きます。FireCaptureで録画したファイルならそのまま開けるはずです。
  2. 「Planet」を選択、「Dynamic Background」はチェック、「Lappace」はチェック、「Noise Robust」はシンチレーションが悪かったので4から6にしました。 これで「2) Analysis」を押します。
  3. 「Double Stack Reference」はチェックしませんでしたが、時間を気にしないならチェックしたほうがいいかもしれません。「Auto size」はチェック、「TIFF」を選んで、「Frame percentage to stack」に50といれいい方から50%をスタック。これは悪いのは思い切って切ったほうがいい結果が得られるということからこれくらいにしました。「Normarized Stack」と「Sharpened」は後でRegistaxで処理するのでチェックなし、「RGB Align」は後でも処理できるのですが、面倒なのでここでチェック。「Dizzle」は一度3倍を試しましたが、時間がかなりかかるのでそのままOffです。Windowを移って、「AP Size」を104として、「Place AP grid」を押します。 あとは「3) Stack」を押すだけです。
  4. AS_P50とかいうフォルダができていて、その中にTIFFファイルができるので、それを Rregistaxで読み込みます。
出来上がったTIFFファイルをJPEGにしたものです。スタックした直後はこんな風にボケボケに見えます。

Jup_221451_lapl6_ap60



Registax

もう長い間バージョンアップしていないみたいです。アップデートは2011年から止まっていての、6.1.0.8が最新のようです。
  • Registaxを立ち上げたら、Autostakkertで作ったTIFFファイルを、「Select」ボタンを押して開きます。
  • その時に出て来るStrech intensity-levelsは変化させたくなかったのでNoにしました。
  • TIFFファイルの画面サイズが大きすぎると一部しか効果が見えないので、「Setting」タブの「Processing Area」の値を大きくします。ただし大きくするとパラメータの変更の度に結構時間がかかったりするので、小さいままで進めて、最後に「Do All」 タブで全てに適用するのがいいのかもしれません。
  • まず、ホワイトバランスが全く取れていなかったので、右のFunctionsの「RGB Balance」から「Auto balance」を選びました。これで少しましになりましたが、後でホワイトについてはPhotoshopなどで調整します。
  • 一番の目玉の「Wavelets」ですが、慣れるまで大変だと思います。いろいろ試したのですが、私はとりあえず「Dyadic()2^n」で「Gaussian」でそれぞれの空間周波数を「Preview」を押してどこらへんが変わるのか確認しながら進めます。数字の小さい細かい周波数は大きく変えますが、ノイズが入って来るのでそのノイズが目立たなくなるように「Denoise」を0.05からせいぜい0.2くらいの間で上げます。数字の大きい粗い空間周波数はほとんどあげないか、時には0以下にすることもあります。
  • Functionsも一通り試しましたが、使うのはせいぜい「RGB Align」くらいですが、これも少しバグっているのであまり期待しないほうがいいかもしれません。いずれにせよWavelets以外は後でPhotoshopなどでいじったほうが効率がいいのかと思います。
  • 全て終わったら、「Do All」 タブで全てに適用して、「Save image」でTIFF形式でセーブします。

その後、Photoshopでレベル補正、トーンカーブ、NikCollectionなどを駆使して、好みの色調にします。出来上がったものが一番上に載せたものになります。


この画像処理中に、「RB星のブログ」さんなどの撮影時の生動画に近いものをアップされているページを見させて頂いたのですが、さすがにそういった動画はいいシーイングの時をアップしてあるのは重々承知ですが、それでも今回撮影した時のシーイングがかなり酷いものだということはよくわかりました。恐らくC8の性能も全く使いきれていませんし、ASI290MMでL撮影に挑戦したいと思っているのですが、ASI224MCのカラーだけの性能も出しきれていないでしょう。やはりいい空が第一条件なのは惑星でも星雲でも同じですね。


後日、再撮影に挑戦しました。






 

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