ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ:観測機器 > C8

先週末の2月27日の太陽ですが、ほとんど忘れてましたが、一応撮るには撮ったのでブログに記録だけしておきます。

この日はCP+の中継の前日で、スライドとか機材とか色々準備してた最中でしたが、晴れてしかも黒点が出てるという情報で、我慢できなくなって撮影しました。もう裏側へ回り込む直前ですが、前回(2/21)と違い今回ははっきりとした黒点になっています。

13_01_29_lapl4_ap1700_IP_cut

が、見ての通りシンチレーションが悪くてボケボケです。

13_06_46_lapl4_ap1651_IP_cut

プロミネンスが光球面のフィラメントとつながっています。いまだに両方をうまく出すのが難しです。と言っても今回はこのボケ具合であまり気合い入らず、光球面とプロミネンス層の境界の処理も適当です。こんなのを、シンチレーションのいい日にアニメで撮りたいです。でも処理が大変だろうなあ。

あとは多少大きなプロミネンスがいくつか。
13_13_54_lapl4_ap1552_IP_cut

13_11_27_lapl4_ap2057_IP

13_12_06_lapl4_ap1565_IP_cut

13_18_59_lapl4_ap2398_IP_cut

最後二つはかなり淡いものです。

と今回はこんなところです。少し活発になってきたので、また晴れたら撮影します。

一応データです。
  • 撮影日時: 2021/2/27 13:01-13:011
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 3.3beta (64bit)
  • 撮影条件: ser形式でgain 110-150, 1.25ms x 2000フレーム中上位50%もしくは30%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、ImPPGで細部出し、PhotoshopCCで後処理

先週に引き続き、今週も午前は名古屋人心の故郷のコメダ珈琲に。Twitterで昨日の画像処理研究会の議論の続きをしつつ、2時間近くも長居してました。


PCCのカラーバランスについて

議論はPCCについてです。もともと昨日の研究会での議論は、PCCで撮影した画像の恒星を使い、合わせたカラーバランスは、星雲のカラーバランスにも適用できるか?というものでしたが、私の意見は星雲のカラーバランスは別物。理由はフィルターやセンサーのRBGの波長依存性があるので、たとえ恒星で合わせてもそれは必ずしも星雲のカラーバランスを保証するとは限らないのではというものです。APASSの参照カラーもTutrialにあるような特定のセンサーによって測定され、それは当然自分の持っているセンサー特性とは違うためです。

さらに今朝の議論は、星のカラーバランスも参照センサーと自分のセンサーの違いがあるので、厳密には正しくないのではないかということ。その通りかと思います。フィッティングしたグラフをよく見ると、各恒星の色データのばらつきは通常数10%程度はあり(グラフの数値は等級であることに注意、1は2.5倍の違いを表します)、それがセンサーバランスの違いと同程度のオーダーかと思います。なので、PCCはあるセンサーについてはベストエフォートのカラーバランスをしようとしているが、画像データだけからセンサー間の波長依存性の違いを補正するような魔法はないというのが私の考えです。


長焦点距離の電視観望

もう一つ別件で面白い議論をTwitterでしました。長焦点距離の電視観望は、短焦点距離の電視観望より効率が悪いのでは?というものです。シベットさんのC8での電視観望で効率が悪いという意見に端を発します。

シベットさんは実はLiveStackでとりこぼすので効率が悪いということを意味してたのですが、私は勘違いして長焦点そのものが効率が悪いと取り違えたのです。何でかというと、BKP200のF4の800mmでの電視観望と、FS-60CBでのF6の350mmでの電視観望、意外なほどFS-60CBの方が見えたりするのです。その後、cockatooさんからセンサーサイズやピクセルサイズが関係するのではという意見が出ました。最初私はあまりそれらのことは関係ないと思ってましたが、よく考えたら感度の悪いセンサーでQBPを使うと、むしろ悪化するという経験を思い出しました。もしかしたら、電視観望ではある明るさ以下になった時に途端に不利になるのではないかと考え始めました。例えば、
  • QBPで背景光が小さくなった結果、ノイズ(広がり)が大きくて中央値の小さい(例えば)リードノイズとかADCの量子化ノイズに埋もれた場合と
  • QBPなしで、ノイズ(広がり)が小さくて中央値の大きい背景光に乗っかった場合
の違いです。まだアイデアだけですが、定量的に評価できたら機材にある一定の制限をあたえることができそうです。


自宅へ帰って、太陽撮影

こんなことをずっと考えていたので、今日はコメダ珈琲では雑誌を読んだりすることもなく、午後1時前くらいに店を出ました。外が結構晴れてきてたので、自宅について少しだけ太陽撮影をしました。機材は最近流行のC8+PSTです。

太陽のHα像をまずはぐるっと見回すと、プロミネンス がいくつか出ています。光球面はダークフィラメントが少しありますが、あまり興味を引かれるほどではありませんでした。プロミネンス を4ショット撮っておしまい。その中の一つは結構大きくて、リング構造まで出すことができました。

14_35_25_lapl4_ap1540_RS_color_cut

14_38_10_lapl4_ap1318_IP_cut

14_39_23_lapl4_ap1371_IP_cut

14_42_32_lapl4_ap2326_IP_cut
  • 撮影日時: 2021/1/31 14:35から14時45分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 3.3beta (64bit)
  • 撮影条件: ser形式でgain 150-170, 1.25ms x 2000フレーム中上位50%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、ImPPGで細部出し、PhotoshopCCとShapen AIで後処理
もう少しプロミネンス の細かい構造が出て欲しい気もしますが、結構迫力はあるのでまあ満足です。


センサーのお掃除

ついでにASI290MMのセンサー面の掃除をしました。細かいゴミがついているみたいで、黒いスポットを作っています。保護ガラスを外してもゴミがまだ見えたので、どうもセンサー面に直接ゴミがついているようです。目で見ても全くわかりません。綿棒でそれらしいところを擦ります。カメラをセットし、太陽を見て確認して、ホコリがまだ残っていればまた清掃というのを何度か繰り返します。ホコリが全て取れたことを確認してから、再び保護ガラスをかぶせて元に戻します。

これで次回以降はもう少しまともに撮れるはずです。

 

皆様、新年明けましておめでとうございます。ほしぞloveログのSamです。今年も頑張って星活動を楽しみたいと思います。

さて、新年初記事になりますが、内容は年末の太陽黒点のことです。


12月後半の大黒点

2020年12月後半、また大きな黒点が出ているようです。21日の週の初めくらいだったでしょうか、黒点が出てきたという情報が聞こえてきましたが、仕事もありますし、相変わらず北陸の天気は全然だめです。

それでも休みの12月27日の日曜日、ほんの少しだけ太陽が見えました。と言っても薄ーい雲がほぼ全面にあるような状態だったので、いずれも薄雲越しです。機材はまだテスト段階といっていい口径20cmのC8にPSTを取り付けた状態での撮影となります。

ほんの30分くらいでしたが、なんとか撮影だけはできました。シンチレーションは良くもなく悪くもなくでしょうか。少なくとも前回の最悪の時よりは遥かにマシでした。撮影できた時間は30分くらい、その後は雲が厚くなり撮影も諦めました。


結果

画像処理はAutoStakkert!3とImPPGとPhotoshopとSharpen。とりあえず結果だけ示します。どの画像も少しトリミングしています。

_12_58_34_lapl4_ap2556_IP_DBE_cut

_12_59_24_lapl4_ap2549_IP_ABE_cut

13_01_41_lapl4_ap2492_IP_cut

13_04_16_lapl4_ap2361_IP_cut
  • 撮影日時: 2020/12/27 12:58から13時4分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 3.3beta (64bit)
  • 撮影条件: ser形式でgain 150-300, 1.25ms x 2000フレーム中上位30-50%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、ImPPGで細部出し、PhotoshopCCとShapen AIで後処理

考察

解像度はさずがにシンチレーションが酷かった前回より普通に出ています。撮影時にもわかるくらいだったので、ある意味当然の違いかと思います。口径20cmのC8の性能が効いてきていると言ってもいいくらいにはなっているのかと思います。

ただいくつか問題も露呈してきました。
  • まずはセンサー面に細かいゴミがあったこと。細部を出そうとするとそのゴミが目立ちます。今回は画像処理でごまかしてしまいましたが、これは邪道です。センサーの掃除を相当気合を入れてやる必要がありそうです。もしくはフラット補正、しかもリアルタイムの補正が役に立つのでしょうか?
  • あと、プロミネンス を見てもわかるのですが、いまいち細部が出切っていません。やはりシンチレーションがそこまでいいわけではなかったというのはここからの判断です。
  • 一番の疑問は、画像処理においてここまで細部を出していいものなのか?Sharpenの威力は相当なものです。炙り出していくと擬線のようなものも出てくるのかと思います。あまりにおかしくなるような設定は避けているつもりですが、どこまで出すのが正しいのか?まだ私には判断できていません。
  • あと、周辺部改善のために前回の撮影からERFを外してHαフィルターに交換したのですが、周辺部がよくなかったかどうかの判断はまだつきません。これはもう少し時間をかけて直接比較したいです。今回は晴れている時間も限られていたので、結論は出せずじまいでした。


まとめと今後

撮影日は日曜は実は天気予報は悪くて期待してなかったのですがなんとか撮影できました。さらに月曜と火曜は天気予報はそこそこ晴れだったので期待していました。でも実際には晴れることはほとんどなく、その後の年末年明け以降もしばらく天気が悪そうなので、一旦ここで記事にしてしまいました。

せっかく解像度が出るようになってきたので、もう少し時間をかけていろいろ試したいのに、天気がどうしようもないです。晴れてくれー!

先週のC8での黒点撮影に引き続き、とうとう大きな黒点が出てきました。これをC8で撮影してみました。




大きな黒点出現、でも撮影できなくてヤキモキ

冬季は日が短いせいもあり、仕事があると週末以外なかなか太陽を撮影することができません。せっかく先週やっとC8で格安大口径太陽Hα撮影プロジェクト(長い...)が立ち上がったというのに、今週末は富山は完全に雨の天気予報でした。何度SCWを見返しても土曜は雨雲だらけ、日曜はもしかしたら曇りくらいかもと言った感じで、太陽のためだけに太平洋側の名古屋まで撮影に行こうかと思っていたくらいです。


奇跡的に晴れ間が!

ところがところが、今日土曜の午前11時半くらいから少し外が明るくなってきて、思わず外に出てみると一部に青空があるじゃないですか!しかも雲の流れる方向を見てると、ちょうど青空で抜けているところが太陽方向に向かっているような感じです。まだ地面も今朝の雨で濡れていたのですが、急いで準備を始めました。先週のセットアップがまだ残っていたので、準備はすぐにできます。

IMG_1250
こんな感じでC8にPSTがくっついています。
ちなみこれは先週日曜に準備したときに撮った写真です。
準備完了とともに曇り始めました。天文あるあるです。


IMG_1282
午前11時48分、間も無く雲から太陽が出るところです。

11時40分に準備開始で、ファイルの時刻を確認したら11時51分には撮影してました。

IMG_1284

すごい!こんな大きな黒点は初めてです。しかもC8の解像度も相まって、物凄い仕上がりになりそうです。

実際の撮影時間はわずか10分程度。すぐに全面雲がかかってしまい、撤収です。撤収後間も無く、雨がパラパラ降ってきました。本当に一瞬のチャンスでした。片付け終わったのが12時15分くらいなので、準備から撮影して片付けまでわずか30分ちょいでした。

IMG_1285


すごい解像度!

早速画像処理です。普段はAutoStakkert!3の後にImPPGを使うのですが、今回はもっと細部を出したくてRegistaxにしてみました。細かい調整が効くので、解像度が高いファイルの場合はRegistaxの方が良い結果が出るようです。下がその結果です。大きな黒点であることもあり、ここまでくっきり見えるなら私的にはかなり満足です。

11_51_38_lapl3_ap2313_RS

  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 3.3beta (64bit)
  • 撮影時間: 2020/11/28 11:51 ser形式でgain 300, 10ms x 2000フレーム中上位30%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、Registaxで細部出し、PhotoshopCCで後処理

中心部は申し分のない解像度が出ているのかと思います。一方、ノートリミングなので、中心部以外はPSTのエタロンの性能が悪いせいと思われますが、かなりボケてしまっています。もしかしたらC8とPSTの相対的な位置の問題で、強度の収差が出ている可能性もあります。今後詰めていきたいと思います。

カラー版です。

11_51_38_lapl3_ap2313_RS_color

あと、前回撮影した黒点も撮っておきました。比較すると全然大きさが違い、今回の黒点がかなり大きいのがわかると思います。

11_52_49_lapl3_ap484_RS2


まとめ

今回は撮影時間が10分ほどとかなり制限されていたので、まだ条件など攻めきれていません。太陽活動がどんどん活発になっているようで、今後の撮影がますます楽しみです。

焦点距離の短い全体像も合わせて撮っておきたいのですが、PSTだとエタロンの精度の都合上全面でHαで写すのはなかなか難しいと思われます。本当は良い機材が欲しいのですが、太陽の沼はそれこそ深すぎるので、今のところはまだ自重しようと思ってます。

 

とうとうC8にPSTを取り付けて口径20cmで太陽のHαを撮影することに成功しました!


太陽光を見ることの危険

(初記事で興奮のあまり安全性について書くのを完全に失念していました。追記しておきます。)

太陽を望遠鏡で見ることは大変危険です。特に、望遠鏡で集められた光を目で見るようなことは失明に直結するの恐れがあります。

本記事では太陽望遠鏡の改造について記述してありますが、私は改造をしてからはアイピースなど、目で覗くようなことはしていません。カメラで見るのみにして、これを頑なに守っています。

改造しても壊れていないからいいとか、自分は大丈夫など、絶対過信することなく、メーカー推奨以外の改造をしたら万が一のことは十分に起こり得ると覚悟し、決して目で覗くようなことはしないでください。ましてや、改造した太陽望遠鏡を観望会などで他人に覗いてもらうなどということは、自己責任の範囲超えていますので絶対にやめてください。他人に何か事故を負わせたときに取り返しのつかないことになる恐れがあります。

さらに本記事では大口径鏡筒使い、集光力を高めているため、発熱、火事などの危険も伴います。もし同様のことを試す場合にも、くれぐれも安全には気をつけて、自己責任の範囲内でテストするようにしてください。

くどいようですが、繰り返し書いておきます。

改造した太陽望遠鏡は決して
安全なものではないです。
もし太陽望遠鏡を改造する場合は、
絶対目で覗くことのないよう、
また火事などの事故にも気をつけて、
自己責任の範囲内で楽しむに留めて下さい。

なお、本記事では太陽望遠鏡の改造について記述してありますが、決して改造を勧めることを意図してはいません。あくまで自己責任の範囲内で、アマチュア天文機材の可能性をテストしているだけです。もし同様のことを試される場合も、くれぐれも自己責任の元でテストするようにして下さい。


口径と分解能

これまで撮影で使ってきたのは10cmの屈折なのですが、口径で分解能が支配されているのはわかっています。分解能を上げるためには口径を大きくするのが一番近道なのですが、以前熱問題でフィルターを割って以来、かなり慎重になっていたのと、長らく太陽の活動が停滞していたので、なかなか試す気になれませんでした。

最近太陽も活動期に入りつつあり、黒点もかなりの頻度で出ています。先月今月、2度撮影しましたが、まだ黒点も小さく今の分解能では細かく見えないのでいまいちパッとしません。なんとか分解能のいい黒点撮影ができなかと思っていました。


車用の遮光フィルム

今回まず試したのが、遮光フィルムです。ホームセンターで車の窓用に売っているものです。とりあえず透過率が13%と謳っているのを買って試してみました。

IMG_1235

とりあえずテストなのでかなり適当につけてあるのですが、取り付け方が全く問題にならないくらいに実際の映像は全然ダメ。ボケボケです。これはピントが合っていないとかではなく、どうも光が拡散されて迷光が多くなりすぎているようで、コントラストが著しく落ちたような状態です。その証拠にエタロンを回すとゴースト光が動いているように見えてしまいます。フィルターで反射しているのかとか思い、元々付けていたMARUMIの赤のR2フィルターを外したり、手持ちのカメラ用のUVカットフィルターに変えたり、HαフィルターをCMOSカメラに付けたりしたのですが全然ダメです。


UV/IRフィルターが救世主に

外で撮影しながら悩んでいるとき、たまたま何日か前に頼んでいたSVBONYの2インチのUV/IRフィルターが配達されてきました。これはもともとは夜の撮影用で、TSA-120で少し赤外と思われるハロが出たので、それを回避するためのものです。ダメ元でと、とりあえずこのフィルターを入れてみると、まだまだボケてますがそれでも像が多少マシになります。これまでのR2フィルターでは迷光が取り切れていなかったものと思われます。

いずれにせよこの時点でフィルムは使い物にならないと判断し、取り外しました。その代わりにC8の対物側の蓋を取り付け、少しだけずらして光をいれてCMOSカメラで像を見てみるということをしてみました。するとこれまでコントラストが全くダメだったものがものの見事に改善されたのです。やはりフィルムが悪さをしていたようです。

さらに気づいたことが、これまでの10cm屈折でやっていた時より、カメラに到達する光の量が全然小さいことです。これは10cm屈折で撮影するときの露光時間とゲインと比較することでわかります。少しづつ蓋をずらしていって光の量を見ますが、最後まで蓋を外しても、口径20cmにもかかわらず、口径10cmの時の光の量と同じか、むしろ少ないくらいです。違いはR2フィルターかUV/IRカットフィルターかの違いです。どうやら今回のUV/IRカットフィルターはR2フィルターに比べて、太陽光を4分の1以下にするようです。

ここで心配になったのはフィルターの温度です。透過量が少なくなったので、その分熱くなってるのかと思いましたが、全然熱くありません。普通に触って少し暖かいかなというくらいです。ということはフィルター部でエネルギーを吸収しているのではなく、光のかなりの部分を反射していることになります。これで少し安心して、試しに撮影してみることにしました。

全然関係ないですが、最近SVBONY製品を使うたびに「SVBONY」が「走れジョリー」の主題歌にのって頭でずっと回ってます(笑)

♪♪
SVBONY トゥルルル、ルルルル、ルルルル、ルルルル
SVBONY トゥルルル、ルルルル、ルルルル、ルルルル
テケテケテケテケ、テケテケテケテケ、S、V、BONY

と言った感じです。今日はSVBONYのフィルターのおかげで解決したのでさらに激しく頭の中で鳴り響いています。


口径20cmでの撮影結果

まずは蓋を半分ずらした状態で2000フレーム。フィルターの温度も、カメラに入る光量も全然問題なさそうなので、次に蓋を全部外して2000フレームです。画面を見ている限り分解能には明らかな違いがありそうです。

その後画像処理をしたのが下の画像です。少なくとも私にとっては初めてみるような物凄い分解能です。さすがに口径20cmの威力と言ったところです。この結果にはさすがに満足です。

15_02_16_lapl3_ap504_IP2_cut
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 3.3beta (64bit)
  • 撮影時間: 2020/11/21 15:02 ser形式でgain 300, 10ms x 2000フレーム中上位50%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、ImPPGで細部出し、PhotoshopCCで後処理
カラーにしたものも載せておきます。

15_02_16_lapl3_ap504_IP2_color_dark_cut


同日の10cmでの結果

ちなみに、C8を試す前に10cm屈折で比較参照のために撮影しておいたものが下です。2時間半くらい前の撮影で、その後ホームセンターに遮光フィルムを買いに行きました。

実はこの日はシンチレーションがかなり良かったようで、10cmでもかなり綺麗に撮影できています。

12_19_28_lapl5_ap2515_IP

12_24_13_lapl5_ap2545_IP
  • 鏡筒: 国際光器マゼラン102M、口径102mm、焦点距離1000mm、F10 アクロマート
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 3.3beta (64bit)
  • 撮影時間: 2020/11/21 12:19(上)、12:24(下)、設定はともにser形式でgain 300, 10ms x 5000フレーム中上位50%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、ImPPGで細部出し、PhotoshopCCで後処理
特に、2枚目新しく出た小さな黒点は、プロミネンスからダークフィラメントも伸びていて、長いこと撮りたかったものの一つでした。ただし、黒点自身が両方ともそもそも大きくはないので、やはり細かくは見えません。

試しにC8で撮ったものと同じくらいの拡大率で見てみると、明らかに分解能の違いが分かります。

12_19_28_lapl5_ap2515_IP_cut

わかりやすいように、黒点部分を拡大して並べてみます。左が口径20cmのC8、右が口径10cmの屈折です。

comp


やったー!

10cmと20cmの撮影結果は、撮影時間に2時間半くらいのズレがあること、ピント位置とエタロンの調整が必ずしも一緒でないことなど、条件も完全には一致していないのですが、それを差っ引いてもあからさまな差があります。20cmの圧勝です!

惑星もそうですが、動画での超多数枚のスタックはシンチレーションの影響などを軽減することができるので、口径の差がそのまま結果に反映されることが多いです。今回も多分にもれず口径を大きくした効果がそのまま出るような結果になったと思います。

この大口径太陽Hα望遠鏡プロジェクトは、ジャンク製品を多用しものすごく安価に仕上げています。多分値段を言うと、真剣に太陽をやっている方から怒られてしまうような額かと思います。その代わりに、性能はPSTのエタロンやブロッキングフィルターの精度や大きさに依存し、綺麗に見える範囲は大きくはありません。アイデア次第で光学機器の性能を上げるのはアマチュア天文の醍醐味の一つだと思っていますが、それゆえ別の面での性能の制限もあることをご理解いただければと思います。

それでも今回の結果はとても嬉しいものでした。

2年越しの計画がやっとできたー!!

これからの太陽活動期が楽しみになってきました。どんどん撮影していきます。


昨晩、今年初の惑星撮影を試みました。

ブログを読み直しても、去年も火星が遠かったせいもあるのか一度も惑星撮影してないみたいで、どうも自分の中では惑星はあまり盛り上がってないみたいです。去年の夏は星まつりとか観望会とかでほとんどつぶれていた気がします。しかもVISACを手に入れた頃で、ひたすらM57の分解能を目指してました。惑星の最終撮影は一昨年前の8月、土星と火星を撮影しています。この時もあまり気合を入れずにC8でASI224MCで簡単に済ましてます。

一時期MEADEの25cm、LX-200-25とASI290MMを使ってモノクロでLも撮影したりしてたのですが、あまりうまくいかずに、簡単にC8で撮影した方が綺麗に出たりしてしまったのが原因です。大目標はシンチレーションのいい日に25cmでLRGBもしくはLとカラーで合成してというのですが、C8とVC200Lと25cmの比較もしてみたいです。

今回はC8とASI224MCでやっぱり簡易撮影。なんでかというと、本当に久しぶりでフリップミラーとか探しまくったし、延長筒とか必要のない機材も勘違いして用意したり時間がかかってしまいました。さらにFireCaptureを2.6から2.7βにしたら、色々変わってて戸惑ってました。撮影前のテストでFPSが20位しか出ないので、一旦2.6に戻したら普通に100位出ます。何かおかしいと思って、散々いじってとうとう諦めて、仕方ないかと撮影ボタンを押したら100位出たりとか、細かいところが違います。でも新しい方がインターフェースとか印象は相当いいです。慣れの問題なので、何度か触っておこうと思います。

もう一つ、この日やる気にならなかった理由が、台風が来ているからか風も吹いていて、シンチレーションがあまりにも悪かったからです。俗にいうタコ踊り状態で、みんなピョコピョコしてました。火星は揺れすぎててピントをどこで合わせればいいか全くわかりません。

公開してもほとんど意味がないのですが、一応木星、土星、火星と画像処理まではしたので記録がわりにのせておきます。5000枚撮影して、適当に15%とか25%とか使ってます。もうかなり適当です。

2020-09-02-1255_0-U-UV-Jup_lapl5_ap938_RS-gigapixel-scale-2_00x

2020-09-02-1302_5-U-B-Sat_lapl5_ap299_RS-gigapixel-scale-2_00x

2020-09-02-1331_7-U-UV-Mars_lapl5_ap39_RS

まあ、あの元の動画からよくここまで出たというのが正直な感想です。ただ、相当強引な画像処理をしているので、フェイクの模様も多いはずです。つい最近までシンチレーションよかったみたいですが、完全に時期を逃しました。

シンチレーションついでに、以前の月の画像を見ていて気づいたのですが、C8VISACで同じような場所を撮影した画像がありました。同じ口径、同じ焦点距離なので比較しやすいです。

test
左がC8、右がVISACになります。明らかにVISACの方が解像してます。

比べてみるとVISACの方が圧倒的に解像度がいいです。もちろん日は違うので、影の出来具合やシンチレーションが違うのはもちろんなのですが、これが本当にVISACの性能が良いのか、たまたまシンチレーションが良かったのか、決着をつけてみたい気はしています。本当にシンチレーションのいい日に惑星を撮影してみて差が出るかです。

再びシンチレーションが良くなることを期待して、あと火星接近を期待しつつ、機材準備を進めていきます。


先週のお寺観望会で赤道儀の止め方の不具合で落下したC8。落ちた瞬間に少しでもショックを和らげるように足を伸ばして鏡筒を横に蹴飛ばす形で落下させました。鏡筒自身は問題なさそうでしたが、ファインダーとマイクロフォーカスの部分で地面に接触したようで、大きく傷がついていました。ファインダーは光軸ズレかと思いましたが、ピントを調節し、ファインダーホルダーの位置をネジを緩めて少しずらしたら実用上問題ないレベルになりました。問題はマイクロフォーカスです。こちらはかなりダメージが大きく、つまみを回そうとしても軸が全く回転しなかったので、分解して様子を見てみました。

まず外観ですが、つまみのところが完全にに傾いているのがわかりますでしょうか。

IMG_5207


順にイモネジを六角レンチで外していき、シャフトを取り出すと完全に曲がっています。最初このシャフトは全く取り外すことができず、ベンチバイスにシャフトを固定して手で力を入れて大まかにまっすぐにすることでやっと取り外すことができました。その後、金槌で叩きながらできるだけまっすぐに直します。

IMG_5208


微動つまみも全く回転しなかったのでよく見ると、先っぽの細いシャフトが少し曲がってしまっています。これも取り出して、ベンチバイスに挟み、金槌で軽く叩くことでまっすぐになるように戻しました。

IMG_5210


それにしてもこの微動の仕組みはすごいですね。部品はベアリングボールと細いシャフト、それを囲む真鍮のケースだけです。シャフトの先に少しだけ窪みがあり、そこで3つのボールと触れ合います。シャフトが回転するとボール3つも摩擦によって反対方向に回転します。ボールは外側で写真真ん中に写っている外側の回転体に触れていて、この回転体もまたボールとの摩擦によって回転します。すなわちシャフト軸の外径と、外側の回転体の内径の比で減衰率が決まるというものです。シンプルなのに非常によく考えられています。

下が全バラした写真です。分解すると非常によく構造がわかります。

IMG_5213


さて、シャフト2つは大体まっすぐにできたのですが、想定外だったのは真鍮のベアリングケース自身がよく見ると少しだけ曲がっていたことでした。なのでどれだけ軸だけを伸ばしてもつまみ側がどうしても傾いてしまいます。このケースもまっすぐにしようとしましたが、変に力をかけると破壊しそうで今回はそのままにしておきました。ベアリングボールはうまく回転しているようなので、つまみの見た目の傾きさえ我慢すれば問題なさそうです。

あと、写真の右側のつまみのシャフト軸を入れる方の内径が小さくかなりきつかったので、4.5mmのドリルで穴を広げたらすんなり入るようになりました。

組み立てるときに一つだけ注意点。ベアリングと回転体を押さえつけるためにナットとさらに内側に金属板状のバネが入っていますが、このナットが使っていると緩んできて微動が効かなくなってくることがあります。このナットが緩まないように、ねじ止め剤が最初から付いているようでしたので、それに合わせて組み立て時もねじ止め剤を添付します。こうすることで微動の効きが変化したり、動かなくなったりすることを防ぐことができます。

IMG_5218
ナットのところの青い液体がねじ止め剤です。

あとは下側の2つのネジの役割をしっかり理解することです。アイピース側から見て奥側の長いネジはフォーカス可動部の筒自身を固定する役割、手前側のネジがシャフトと可動部の密着度を調整するネジで、ここでつまみの固さを調節できます。

今回の修理の結果、まだ多少つまみの回転に渋いところは残っていますが、実用上問題無いくらいにはなりました。微動も多少渋いこともありますが、ほとんど問題なく動いています。もう少し使って、もし実戦で不満が出るようなら次はモーター付きに買い換えるかもしれません。

 

娘のNatsuが自由研究ネタに火星を見たいというので付き合いました。昨日の大観望会できちんとまとめておけばいいのにとか思いましたが、まあ仕方ありません。

とりあえず最初は気軽にSukeの愛機SCOPETECHで見たのですが、焦点距離800mmで20mmのアイピースだと小さすぎ、6.3mmでやっと面積の中を見るくらいにできました。それでもやはり赤一色。火星フィルターも焼け石に水でやはり効果はありません。スケッチしようとしていたのですが、「赤丸で何を書けばいいのけ?」とあきらめ気味。

仕方ないのでC8でもう少し見えないかと頑張りましたが、眼視ではやはりどうしても縞があるようには見えません。火星フィルターを入れてなんか中心に黒いものが見えるような、見えないような、でもやっぱり気のせいかな?というのも、前回と変わらずでした。

どうしようもないので、結局CMOSカメラを持ち出すことになりました。 さすがにCMOSカメラで見るときちんと黒い部分が見えます。PCの画面をスマホで撮影して満足したみたいです。スケッチは結局写真を写すのかな?

並行してもう一つ自由研究ネタを進めているみたいです。自宅から天の川を、愛機X7で30分ごとに撮り続け、夜が更けるにつれて暗くなっていくのと、月明かりが22時頃から出てくるので、それで天の川がどれくらい見えかたがわかるかを調べるみたいです。午前1時になった今も撮り続けていますが、もう相当眠そうです。「もう寝たら」とか声をかけたら、意地になって「朝まで撮る」とか言っています。もうそろそろ寝ればいいのにと、親心には思ってしまいます。


私はついでに土星と火星の撮影。なんか思ったより綺麗に出ます。シンチレーションがいいのでしょうか。相変わらずC8とASI224MCでのお気軽撮影ですが、土星は今までのベストが去年の牛岳での撮影なので、パッと見ただけで今回が完全に自己ベストです。

2018-08-01-1347_2-RGB_lapl8_ap16_RS_PS_RS_RS
富山県富山市下大久保 2018/8/1 22:46
C8 + X-Cel LX 3x Barlow + CGEM II + ZWO ASI224MC
F30, 20.0ms, 50fps, gain 420/600, 2500/5000 frames

初めてカッシーニの間隙から後ろの中心星が少しだけですが映りました。これも目標の一つでした。極の形はまだですが、いつか目指したいと思います。ちなみにASI290MMでL画像も撮ったのですが、いまいちカラーとあまり変わらないようで、撮影した画像はお蔵入りです。以前の解析だと、確かに口径20cmの場合ASI224MCで十分解像度なはずなので、差が出ないのは当たり前なのかもしれませんが、少し残念です。

火星はというと、多分ピンボケだったのでしょうか、片側が二重になってしまいました。チェックしたら動画の時点で2重っぽく見えていたので、画像処理ではどうにもなりませんでした。模様のほうは画像処理の慣れのおかげが、少し細かくなった気がします。

2018-08-01-1330_0-L_lapl8_ap11_RS_RGB
富山県富山市下大久保 2018/8/1 22:29
C8 + X-Cel LX 3x Barlow + CGEM II + ZWO ASI224MC
F30, 5.0ms, 127fps, gain 300/600, 2500/5000 frames

あさって金曜の朝に原村星まつりに向けて出発なので、明日は荷物の詰め込みです。今年は昼は10cmのPSTと、夜はAZ-TZiの電視観望かと思っています。
 

7月31日は火星大接近。地元の富山市科学博物館でも大観望会が開かれます。

私もC8を持って参戦するため、前日に実際の機材をセットして最終チェックです。最近はMEADEの250mmをずっと触っていたので、C8は久しぶりです。とにかく軽い。20cmと口径は少し落ちますが、 随分と軽く感じます。あと、MEADEよりよく見える気がします。多分解像度の差ではなくて、光軸調整なのかと思いますが、未だにMEADEで満足に光軸が合ったと思えたことがありません。一方C8はかなり以前に気合を入れて合わせて綺麗に見えて以来、ほとんど微調整のみです。今回アイピースで見ても、星々がものすごくシャープに見えました。

この日はシーイングが良かったのもあるのでしょう。肝心の火星も綺麗見えていました。ASI224MCでちょっとだけ撮影してみましたが、砂嵐の影響がまだあるにもかかわらず、だいぶん模様が出ました。さすが最接近時です。結構気楽に撮ったのですが、私の中ではこれまででベストの火星です。

2018-07-30-1441_9-L_lapl8_ap20_RS
富山県富山市下大久保 2018/7/30 23:42
C8 + X-Cel LX 3x Barlow + CGEM II  + ZWO ASI224MC
F30, 5.0ms, 70fps, gain 330/600, 2500/5000 frames

それでも眼視だと模様を見るのは辛く、本当にうっすらと何か黒っぽいところがあるかな?でも気のせいかな?といったところで、やはり砂嵐の影響はまだまだ出ているようです。

ついでにせっかくなので、先日購入したCelestronのMars Observing Filterを試してみました。 まずは眼視です。全体が紫っぽくなるのは、緑波長を透過させないというフィルターそのものの特性です。肝心の火星の模様ですが、フィルターなしで見えなかったのが、フィルターをつけると期待も混じってかほんの心持ち黒っぽくなるような気もしました。でもまあ、はっきり言ってしまうと誤差の範囲かと思います。そもそも3倍バローと20mmのアイピースで見ていたのですが、まだ明るすぎる気がします。模様が薄いので明るさに負けていると言うような意味です。

一方CMOSカメラにこの火星フィルターを取り付けて見てみました。比較してみます。最初がフィルターなし。
IMG_4975


次がフィルターありです。
IMG_4976


画面を撮影したものを比べても分かる通り、CMOSカメラの場合はフィルターをつけた方が明らかに黒い模様が見えやすくなったと「最初は」思いました。それでも、やはりこのフィルターは本質的には緑を落としてコントラストを上げているので、フィルターなしでCMOSカメラのカラーバランスを崩して緑を相対的に減らすと、同じようにコントラストが上がって見えます。また、フィルターをつけた状態で、カラーバランスをいじって相対的に緑をあげると、やはり同様に見にくくなります。

ここで色々と考えさせられてしまいました。まずカメラは人間の目に比べて圧倒的に多機能です。
  • 光を蓄積することができる
  • 光を減らすこともできる
  • 色に対して感度がいい
  • 色のバランスを変えることができる
などです。その代わりにピクセル分解能からくる制限で
  • シャープさを失う
と言う決定的な弱点もあります。
  • ダイナミックレンジが小さい
と言うのも弱点の一つでしょう。

一方、人間の目はなかなか調整が効きません。今回の火星観測フィルターを使うことで、人間の目に対して、ある特定の波長の透過率を変える機能を手に入れることができ、色のバランスを変えて、結果としてコントラストを上げていると言うわけです。そこでなのですが、果たしてこの「見やすくするためにカラーバランスを変える」のはアリなのか?と言うのが今回考えさせられたことです。

多分普通は、カメラを使った天体の撮影でカラーバランスが取れていない場合、おそらく非難ゴウゴウでしょう。実際、カラーバランスが取れていないのと、カラーバランスをあえて崩すのは違うことかと思います。なので疑問としては、「カメラでカラーバランスを変えてまで写りを良くするのはアリか?」ということなのかと思いますが、眼視でこれが認められるならば、カメラでも認めざるを得ないのではと言うしかないと思います。もちろん撮影をして残るような画像のカラーバランスがずれているのはあまりいただけないですが、普通の観望会でのアイピースを使った観望や電視観望で一時的に見るときに、カラーバランスをずらしても見やすくするのはアリなのだと思わされた一件でした。

今書いてて思いましたが、この考えがSAOカラー合成とかにつながるのでしょうかね?なんかちょっとフィルターを使った撮影も興味が出てきました。


とりあえず結論としては、電視に使うCMOSカメラは高機能すぎて、火星フィルターでできるようなことは標準の機能でできてしまう。なので、この火星フィルターは眼視限定ということが言えると思います。

あと、どうもこの火星フィルターは(一部の波長を)「暗くする」ことでコントラストを上げているので、明るすぎる鏡筒よりも、もう少し口径の小さい屈折とかで見る方が適しているのかもしれません。本番の観望会では、SukeがSCOPETECHの6cmを持っていくので、意外にそちらの方がこのフィルターが生きるのかもと推測しました。今晩試してみます。


 

8月30日と31日、ここ最近にしてはめずらしく晴れていたので自宅の庭で月を撮影してみました。上弦を過ぎ、満月に向かっていく月です。

実はその前日の29日に月面Xが出ていたのですが、あいにくその日は富山は曇りで何もできなく、その鬱憤ばらしで始めたのですが、月は思ったより面白いですね。日々姿を変えるのはもちろん、何よりその美しさは、望遠鏡で見ていると、冗談抜きにして何度見てもうっとりしてしまいます。

以前撮った時と同じように、CMOSカメラのASI178MCの高解像度を利用して、動画で月を撮影してスタックしました。まずは夕方のまだ明るいうちの月です。


「夕方の月」

2017-08-30-0904_7-RGB-Moon_lapl5_ap7907_r_mod


富山県富山市 2017/8/30 18:05
FS-60CB + ZWO ASI178MC + Advanced VX
Shutter 10.0ms, 28fps, gain 0, 200/1000 frames 


もう少し暗くなってからです。

「月齢8.7日の月」

2017-08-30-0940_5-RGB-Moon_lapl5_ap920_Drizzle15_w2_ps


富山県富山市 2017/8/30 18:40
FS-60CB + ZWO ASI178MC + Advanced VX
Shutter 10.0ms, 28fps, gain 50, 200/1000 frames 


C8を使ってもう少し拡大してみます。焦点距離200mmなので、上の写真を6倍くらい拡大したことになります。すごく綺麗な場所があったので撮ってみました。あとで調べたらアペニン山脈という名前だそうです。


「アペニン山脈」

2017-08-31-1213_7-RGB-Moon_lapl5_ap6619_w_sharp


富山県富山市 2017/8/31 21:14
C8 + ZWO ASI178MC + Advanced VX
Shutter 12.5ms, 27fps, gain 150, 200/1000 frames 


さらに3倍バローを入れて何箇所か撮影しましたが、さすがに空気の揺らぎが大きくなってしまい、シャープさに欠けます。一枚だけ載せてみますが、こちらはまだまだ研究の余地ありです。

test_moon_20170831

富山県富山市 2017/8/31 21:41 
C8 + Celestron3倍バロー + ZWO ASI178MC + Advanced VX
Shutter 25ms, 29fps, gain 300, 200/1000 frames 
 

やはりバローを使った拡大撮影は、倍率を考えたり、シンチレーションの少ない日を狙うなど、もう少し色々試してみたいです。

最後に、撮影風景を60Dで撮って見ました。赤いライトが雰囲気を出しています。

IMG_4381



今回、撮影用とは別に電視用に原村の星まつりで買ったiOptronの400mmの短焦点の安いアクロマートと、オークションで買ったCelestronのNexstar 4NEの課題を組み合わせて、実戦投入を想定してテストしてみました。上の写真の左側に少しだけ見えているやつです。いろいろ改造もしているので別の記事でまとめました。
 

このページのトップヘ