これまでは楡原に3回いったのですが、少し他の場所も探してみようと思い、5月27日にずっと以前、昼間に行ったことのある牛岳のスキー場のリフトで上がった先に、娘のNatsuと一緒に行ってみました。車で行く道もあるのと、標高もそこそこ高いはずなのでいいかなと思ったからです。

山頂に着いた時にはすでに暗かったので、夜8時くらいだったと思います。すでに先客がいて、望遠鏡をのぞかせてもらいました。タカハシの屈折型だということはわかりました。コンピュータとかにも繋いでいるようで、ケーブルなども何本か張ってあったので、ガイド撮影のようなこともやっている、ベテランのような方でした。非常に親切で、娘ともども望遠鏡を見させていただきました。

さて、早速自分たちも赤道儀望遠鏡を出してセットし始めましたが、セットに戸惑っているその間にも続々と人が来て、あ、ここは地元の天文愛好家達が集まってくる場所なのだと、やっと理解できました。確かに場所としては、アクセスがしやすく、トイレもあって、光害は少なく、富山市街地からも近場で、申し分ない場所です。

セットアップですが、なぜか自宅だと赤道儀の極軸合わせはすぐにできるようになったはずなのに、牛岳だとなかなかうまくいきません。何度か失敗し、その度に電源を入れ直したりして、思ったより時間がかかってしまいました。理由は星が多すぎるからです。牛岳は南の空が暗く、北の空は市街地側なのでそれほど暗くはないのですが、それでも北の空も自宅よりはずっと星が多いので、極軸望遠鏡を覗くとどれが北極星なのかよくわからなくなってしまうのです。

調整もそこそこに、先ほどの方が話しかけてきてくれたので、色々聞いていると、なんと富山県天文学会の会長さんだと言います。ホームページでそういった同好会があることは知っていたのですが、まだ私の方は本当に始めたばかりで、ほとんど知識も経験もないということも話し、その上で県天(富山県天文学会のことをこう呼ぶらしいです)に入れて下さるというので、まだ早いかもと思いましたが、娘と一緒に入会させて頂くことにしました。Kさん、これからもよろしくお願いします。一緒にその場にいたYさんも一緒に入会されました。Yさんもよろしくお願いします。

Kさんはよく牛岳に来ているとのことで、この日も一般の何人かの方に望遠鏡を見せていたり、NHKの取材というのでアナウンサーの方も来ていて、今度の火星の取材の対応をしていたりと、とても親切で顔の広い方のようです。

結局この日は、Kさんといろいろと話をしていたら、だんだん曇ってきてしまい、撮影をほとんどすることなく撤収しましたが、富山県天文学会に所属するきっかけになったこの遠征は、非常に得るものが大きかったです。はじめて地元の天文愛好者にも会えたわけですし、初めて天文の同好会に所属することにもなったわけです。まだまだ色々わからないことだらけなので、こういった詳しい人からの情報が得られるというのは、とても心強いです。 だんだん世界が広がっていくようで、どんどん楽しくなっていきます。