最近太陽の黒点群やそれに伴うフレアがすごいと騒がれてます。でも残念ながら土日は曇りでチャンスがありませんでした。

2022年4月25日、今日は在宅勤務。せっかくなので、昼休みを利用して太陽撮影といきたいと思います。実は赤道儀は昨晩からのM104の撮影をそのまま朝までとっておいたので、極軸も取れていてかなりの手抜きで精度良い追尾が期待できます。鏡筒をSCA260からC8+PSTに載せ替えるだけです。

シーイングはそれほど悪くはないようですが、何しろ時間がありません。でも黒点の数がけっこうあるので、それを回るだけでも時間がかかり、プロミネンスなどは見ることができませんでした。

サクッと画像処理を済ませてしまいます。共通のデータは以下の通りです。
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGX-L
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 4.0 (64bit)
  • 画像処理: AS3にてスタック、Registaxで細部出し、PhotoshopCCで後処理

まずは一番大きなAR2993、2994です。
11_55_30_lapl3_ap2556_IP_cut
  • 撮影時間: 2022/4/24 11時55分
  • gain70, 0.6ms x 1000フレーム中上位80%を使用
こうやってみると、これだけ大きい黒点群だとエタロンの精度の均一さが追い付かなくて、周辺とかはHα線からかなりずれてしまっています。そろそろPSTの限界を感じてしまいます。

可視光画像です。といってもPSTのエタロンをHαからずらしただけです。
12_01_46_lapl3_ap2356_IP_cut
  • 撮影時間: 2022/4/24 12時1分
  • gain70, 0.15ms x 5000フレーム中上位80%を使用

AR2995です。一つだけだとまだマシですが、これもHαが出ているところか黒点がずれてしまってますね。
12_04_11_lapl3_ap2490_IP_cut
  • 撮影時間: 2022/4/24 12時4分
  • gain70, 0.5ms x 1000フレーム中上位80%を使用

最後は出たばかりの新しい黒点で、まだ番号はついていないみたいです。撮影時はきづかなかったのですが、ここには大きなプロミネンスも出ていたので画像処理で出してみました。
12_09_29_lapl3_ap1726_HP_L

こうやってみると最近の撮影の中ではシーイングは多少良かったですが、まだそこそこです。季節的にはどんどんよくなるはずなので期待したいです。特に可視光はもう少し細かく見えてもいいのではと思います。

どうも全面でHαを見るのが難しいので、エタロンを一度調整する必要があるかもしれません。もしくはもう少し焦点距離の短い鏡筒(以前使っていた10cmで1000mm、F10の屈折?)で低倍率にして、エタロンのいい範囲に入る面積を増やして広角で見ると、全体の中に黒点がどこら辺にあるか分かっていいのかと思います。もしくは、もう一台持っているPSTを別の鏡筒付けるかです。

時間をかけてタイムラプスもやりたいですが、流石にこれは休日でないと無理っぽいです。