ふへーっ!晴れが続くと夜も昼も忙しくて寝不足になります。3月12日の土曜日は朝から快晴。久しぶりの太陽撮影です。 


久しぶりの太陽撮影

今日の目的はhiroさんが連日コメントで投げてくれているLusol-Guideでの太陽オートガイドのテストなのですが、その前にシーイングもそこそこなので一通り撮影してみました。機材はいつものC8+PSTです。

詳細を書いておきます。 
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 4.0 (64bit)
  • 撮影時間: 2022/3/12 13時0分-13時35分 gain120-170, 1ms x 1000フレーム中上位50-80%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、Registax or PixInsightのMultiscaleLinearTransformで細部出し、PhotoshopCCで後処理 
ほとんどがgain120で、ごく一部のみ170、またほとんどが50%フレームを使用で、最初の2枚のみ80%使用です。 


太陽黒点

まずは黒点です。いつの間にかすごい数になっていますね。コンスタントにこれだけあると撮影も楽しいです。位置がどこかわからないので、全体を見る方法もあった方がいいかもしれません。また10cmクラスを用意しますか。一度に複数鏡筒は大変かなあ?
  • 最初は南西方向にある一番大きなAR2960。そこそこの解像度ですが、やはり画面左がHαから離れてしまっています。いつかエタロンの調整をする必要がありそうです。モノクロ版とカラー版を載せておきます。
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  • さらに南西のAS2964、2966黒点群。まもなく裏に回りそうです。
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  • 北東方向のAR2965です。賑やかですね。左上の方は細かい黒点が散りばめられています。
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  • さらに北東の出てきたばかりのものです。まだ番号はついていないみたいです。
13_06_25_lapl6_ap450_IP


プロミネンス

続いてプロミネンスです。ぐるっと一回りして撮影しましたが、大きなものが3つありました。迫力があって綺麗ですね。

  • 南側のものです。光球面も少し出たので出しておきます。
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  • 北東方向です。
13_03_57_lapl6_ap189_IP

  • 西です。淡い外側のつながっているのを出そうと思ったので、光球面との境のちょっと処理が甘いです。
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粒状斑

そもそもこんなのをこの段階で出していいのか?

一応粒状斑らしきものが写るようになってきました。今回はORIONの直系20cmの太陽フィルターにTeleVueの2倍のPowermateを噛ませています。

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ただしこれ、かなりの強画像処理をした後に出てくるので、まだ何が撮れているのか確証が持てません。それでもシーイングが悪いとこんなのさえ全く出ないので、何かが写っているとは思いますが、どうなのでしょうか?

いつかベナール対流をタイムラプスで撮ってみたいです。口径20cm、焦点距離4000mmではまだ足りないのか、やはりシーイングのせいなのか?実現はまだまだ先のようです。


まとめ

太陽撮影ですが、最近とても賑やかなのは嬉しいのですが、反面数が多いと処理が大変です。時間も結構かかっているので少し方法を考えたほうがいいかもしれません。

あと、オートガイドのLusol-Guideについては長くなるので別記事にします。

さらに夜の分は馬頭星雲とM100、M101の画像処理が残っています。順に片付けます。