昼間に少し富山市科学博物館に用事があったのですが、ついでに最近の観望会の様子を聞いてみたら、コロナ禍の中でも再開して頑張って毎週土曜日に続けているとか。せっかくなので、是非ともお手伝いにということで、久しぶりに参加してきました。前回参加した観望会が2月だったので、約8ヶ月ぶり、本当に久しぶりです。

現在、科博の観望会は完全予約制になっていて、毎週土曜日なのは変わりませんが、定員20人を2回、各1時間で、18時半から20時半まで、2ローテーションまわすのみとのことです。今回のテーマは「アンドロメダ銀河」。SCWでは19時くらいから晴れそうなのですが、18時過ぎではほとんど雲に覆われています。18時半になっても、ごく一部所々に隙間があるくらいで、街中のこともあり、目で見ててもほとんど星は見えません。ときおり明るい木星や火星、最初の頃にアークトゥルスが、たまに天頂付近のベガやデネブが見えたくらいでしょうか。こんな日は観測は難しく、ほとんどお話だけになってしまいます。実際の観望はMEADEの25cmがあり、そこに木星や火星を入れるのですが、なかなか見えなくて順番待ちになってしまいます。

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私の方は、一応50mmのレンズとASI294MC Proで広角電視観望をセットして、もし何か見えたらくらいに思ってました。でもアンドロメダ方向はかなり雲がかかっています。

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ごくごく稀にアンドロメダが薄雲越しに見えて、一部のお客さんにはみてもらいましたが、薄雲の中なのでなかなか形まで分かりません。ボーッとしてるのが銀河ではっきりした恒星とは違って見えますが、一般のお客さんには恒星と銀河の違いはなかなかわからないかと思います。それでもお話の中で他の星の配置とアンドロメダ銀河の位置を聞いていたのか、認識はしてくれてほとんどの方が喜んでくれていたのが幸いでした。

今回一番嬉しかったのは、2月に観望会で会った星ガールと今回再び会えたことです。「次回の観望会で」と再会を約束したのですが、その後すぐにコロナで観望会がずっと中止。もしかして今回来てるかもと思って、約束していたポルタ用の微動ハンドルを一応持っていきました。科博のスタッフの方に聞いてみたら、2グループ目にちょうど来てるとのこと。前回会った時は2月で4年生でしたが、もう5年生になっていました。「余っていた微動ハンドルなのでどうぞ使ってください」と言って渡すと、相変わらずのテンションマックスで大喜びです。分解しようとしてお母さんに怒られてました。全く星に飽きていないみたいで、しょっちゅう望遠鏡を出しているそうす。以前は科博の観望会に持ってこれてた自分のポルタⅡも、コロナ禍では持ってくることも叶わず、その代わり自宅で見ることが多くなったそうです。でも駐車場で見てると、コロナだからあまり大っぴらに見ることができないとか。少人数で見ている分には構わないと思うのですが。

結局、この子とお母さんとずっと話していたら空が結構晴れてきてました。デネブ方向にレンズを向けると、街中にもかかわらず北アメリカ星雲がバッチリ見え、ものすごく喜んでいました。それでも天頂付近もまた雲に隠れてしまったので、次にM27を探したのですが、固定三脚でアンタレスとベガの間のそれらしい方向に向けるのですが残念ながら見つからず。その後、アンドロメダ銀河に戻ってると、こちらはバッチリ見えます。もう、キャーキャー言いながら喜んでいます。機材にも興味津々で、カメラと小さなレンズだけでこれだけ見えるのをすごく不思議がっていました。レンズは古いものなのでまだしも、カメラはやはり小学生には高価すぎますし、PCも必要なので大変です。それよりも「きちんとアイピースを使って、星の色とか自分の目で見ることが大事だよ」と伝えました。でもこれだけ喜んでくれるとこちらも嬉しくなって色々見せてあげたくなってきます。

明日の日曜晴れそうなので、もしよかったら自宅に来て、夜に望遠鏡見ますかと誘ったら、19時頃に自分のポルタIIを持って来てくれることになりました。しかも色々聞いていると、ちょっと前にペルセウス座流星群の時の夜に偶然会ったUさん一家と仲がいいとか。Uさん一家はうちの妻とも仲がいいので、もうウェルカムです。結構こういう星とかに興味がある子達は、みなさん近い関係にあるのかと思いました。もしかしたらUさん一家も誘ってくるとかで、明日の晩は賑やかになるかもしれません。

明日は木星、土星、火星と惑星フルコース、しかも新月期なので電視観望で星雲も期待できます。うまく見せてあげられるといいなあ。