昨晩とても晴れていたので、SharpCapを使った一眼レフカメラでの電視観望テストの第2段です。
まずはこれまで私が聞いた可動情報を書いておきます。情報は全てTwitterや本ブログのコメント、個別のやりとりなどです。
(11月21日午後23時55分現在)
Canon
Nikon
PENTAX
SONY
もし上記リストの訂正や、漏れている方で載せておきたい方がいましたら、Twitterかコメントに書いておいてください。上のリストをアップデートしておきます。また公開したくないという方がいましたら、TwitterのDMかコメントに書いてください。後でコメント自身も消しておきます。
一昨晩は台風のせいか風も強かったのですが、昨晩は晴れて、風が吹いた後のこともあり透明度がそこそこ良かったです。でも21時半頃から月が出るので、長時間撮影も気が引けます。なので、まずは21時半まで少し暗いところに行って天の川撮影。これはまた記事にします。結局22時過ぎに自宅に戻って、眼視、惑星、電視観望と選択肢がありましたが、この日はやっぱりまだホットな一眼レフ電視観望です。
今回の目的はとにかく実践で使ってみること。できる限りいろんなところに向けて、これくらいまで見え、これくらいの使用にまで耐えうるとかいうことを示したいと思います。
前回のテストと少し変更したところがあります。まずはレンズですが、前回はNikonの135mm F2.8でしたが、今回はPENTAX 6x7の中判レンズの165mm F2.8です。理由は、周辺減光が顕著で、しかも色によって反応が多少違うようで、結果四隅に行くに従ってひどくなるカブリのようになってしまい、炙り出しが制限されるからです。フラット補正をリアルタイムでやってもいいのですが、いまだにうまく行ったことがなくて、今回も躊躇してしまいました。
もう一つの変更点は、今回Stick PCを使ったことです。前回はSurface PCなので、そこそこ速いですが少し大きいです。普段撮影用に使うStick PCが使えれば、さらにコンパクトにできます。
さて、まずは前回の状態の復帰です。機材はシンプルでポン置きでいいので、楽なもんです。レンズを水平にそこそこ北向きになるようにセットして、AZ-GTiでアラインメントを始めます。広角なので1スターアラインメントでもう十分です。計算によると3.65°x2.45°だそうです。これくらいの精度で最初置くだけでターゲットが視野に入ってくるので、まず取りこぼすことがありません。さすがフルサイズセンサーです。
すぐに網状星雲まで入って、画像が取り込めるようになったので、一つ新しいことを試しました。前回の一番大きな問題が、LiveViewモードの間シャッターをずっと「カシャン、カシャン」と切り続けること。6D本体のモニターをオンにすることでシャッターを開けっぱなしにしてかどうできないかです。
まずSharpCapのStillモードで撮影開始してないときに、カメラ本体のモニター開始ボタンを押したらシャッターが開いて、SharpCapも落ちたりしないので、このまま行けるか!と期待しました。さらにSharpCapでLiveViewモードにして撮影開始しても音も鳴らずOKかと一瞬思いました。ところが、一枚撮影が終わったらわざわざシャッターを一度閉じて!?またすぐ開いて次の撮影にいくのです。結局各枚各枚の撮影終了時に必ずシャッターを閉じるという機能が働くらしくて、モニターオフにしている時と同じことでした。
さて、次にLiveViewへの移行です。途中SharpCapが落ちることが何度かありました。しかも一度落ちると、SharpCapを立ち上げ直してもASCMOの設定画面に行ってしまい、その後それを繰り返しカメラとの接続ができなくなってしまいました。SharpCapの立ち上げでも、カメラ本体の再起動でも解決しなくて、しばらくはPCの再起動で解決していたのですが、途中からタスクマネージャーで見てみるとSharpCapのゴミプロセスが残っていて、それを消すと再度SharpCapが問題なく立ち上がることに気づきました。
何度かやっているうちに、LiveStackに行こうとすると必ずSharpCapが落ちることに気づきました。前回とSharpCapのバージョンが違うのではとかも疑ったのですが、それも同じ。違うのはPCだけだということに気付いて、Stick PCから前回のSurface PCに戻しました。すると全く問題なくLiveStackに移行します。というより改めてSurfaceに戻ると、いかにStick PCでのSharpCapの反応が遅かったかに気づきました。少なくとも3.2の普通のCMOSカメラを繋いでいる時まではそんなことは気にならなかったので、今の3.3βと6Dは相当重いことになります。CPUが非力なためなのか、もしくはUSBの接続が遅い可能性もあります。でもUSB2.0って流石に転送速度に差が出るとは思えないので、やはりCPUの違いかなと思ってます。
さて、これ以降は極めて順調。シャッター回数を節約したいので、15秒露光にしました。ISOは6400です。回った順番に示していきます。
状況はというと、月齢21日の半月以上の大きい月が出ていて、富山の中心の街から少し離れた住宅地です。普通なら決して星雲を見るようないい状況ではないです。そのため、QBPを入れてます。
M45プレアデス星団も導入したのですが、月が真横にあり、流石にダメでした。
午前0時20分くらいから2時くらいまでの1時間40分。夏から冬までの星雲と銀河、もうフルコースです。ここまで見えれば大満足です。
一言で言うと、さすが撮影でも十分な実績がある6Dです。電視観望でも遺憾無く実力を発揮しています。センサーのピクセルサイズがASI294MC Proが4.6μm、6Dが6.3μmなので、一辺で1.4倍くらい大きいのです。1ピクセルの面積が大きければより多くの光子を取り込めるので、根本的に有利です。
かつ同じ焦点距離ならより広い面積を見ることができます。逆に同じ面積を見るならより焦点距離の長いレンズを使うことができるので、より暗い恒星を見ることができるはずです。実際に使ってみての感想は、確実にASI294MC Proよりも迫力があるということです。
その一方、シャッター回数の制限から一枚一枚の露光時間を長くせざるを得ないので、動きは少なくリアルタイム性には欠けます。ただ、移動する時は星の軌跡は写るので、それはみている人にとっては動きを感じるところで、全く動きがないというわけではないです。
さて、最後の画像の記録を見たら2時間近くで365回のシャッターを切っていました。15秒で一回なので、連続なら1分で4枚、1時間で240枚計算です。途中LiveViewモードからStillモードにしたりもしてたので、数的にはまあこんなもんでしょう。メカニカルシャッターの寿命が10万回だとすると、300回位観望回避r区と壊れる計算です。実際タイムラプスでは平気でこれくらいのシャッター回数になるので、15秒露光でのシャッター回数ならまあ許容範囲でしょうか。
まだまだ試すべきことがたくさんあります。ソフト自身はアップデートを待つとして、手持ちでEOS X5があるので、これで電視観望できるかどうか。天体改造なしなので、赤は出にくいはずです。
X5の中古の値段が1万円台中くらいでしょうか。キットレンズ付きで2万ちょいです。これで本格的な電視観望が簡単にできるなら、裾野が広がりそうです。
あと、SharpCapからのプレートソルブを試してみたいです。これで導入が簡単になるかも。うまくいったらAZ-GTiなしで、StarSense ExplorerみたいなことがPCを使って実現しないかと思っています。そうするとハードは三脚と雲台とカメラとレンズ(とPC)だけで、ほぼ一般的な一眼レフカメラセットになるので、さらに敷居が下がるかもしれません。
SharpCap3.3β接続確認状況
まずはこれまで私が聞いた可動情報を書いておきます。情報は全てTwitterや本ブログのコメント、個別のやりとりなどです。
(11月21日午後23時55分現在)
Canon
- EOS 6D (Sam): 動作確認済、LiveStack可能、ミラーアップモードでは動作せず
- EOS 6D (RAINYさん): 動作確認済、ASCOMドライバーでのLive ViewオプションでCapture Areaがデフォルトでは960X640なることを確認
- EOS X7i (ぺんぱるさん): 動作確認済、LiveStack可能
- EOS 6D Mark II (steorraさん): 動作確認済、LiveStack可能
- EOS R (steorraさん): 動作確認済、LiveStack可能、ミラーレスで初確認
- EOS Ra (steorraさん): さすがに試すのを躊躇
- EOS X2 (ソルトさん): 接続してミラーアップはするが、シャッター切れずエラー
- EOS RP (リュウさん): 動作確認済
- EOS 7D (kumbenさん): 動作確認済
- EOS 60D (Sam): 動作確認済、LiveStack可能、ミラーアップモードでは動作せず
- EOS X5 (Sam): 動作確認済、LiveStack可能、ミラーアップモードでは動作せず
- EOS M (薜さん): 動作せず
- 5D mark II (donchanさん): 動作確認済、LiveStack可能
- EOS X7 (donchanさん): 動作確認済、LiveStack可能
- EOS kiss M (MASAさん): 動作せず
Nikon
- D750 (智さん): 動作確認、ミラーアップモードでは動作せず
- D5000 (あぷらなーとさん): ニコンレガシー使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能
- D810 (あぷらなーとさん): 「ニコン」使用、一度本体動作しなくなった、復帰後に動作確認済、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能、重い
- D810a (あぷらなーとさん): さすがに試すのを躊躇
- D5300 (ソルトさん): 動作せず
- D50 (智さん): 動作せず
- D7000 (あぷらなーとさん): ニコンレガシー使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能
- CooLPix B700 (ソルトさん): 動作せず
- D3300 (あぷらなーとさん): ニコンレガシー使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能(SDカード必須)
- D3100 (あぷらなーとさん): ニコンレガシー使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能(SDカード未確認)
- Z6 (OSAさん): 動作確認済、LiveStack可能、サイレント撮影モード(シャッター動作による振動とシャッター音を出さずに撮影できる)は動かなかった
- D3 (あぷらなーとさん): ニコンレガシー使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能
- D300 (あぷらなーとさん): ニコンレガシー使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能
- D90 (あぷらなーとさん): ニコンレガシー使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能
- D610 (あぷらなーとさん): 「ニコン」使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能
- D810a (あぷらなーとさん): 「ニコン」使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能、重い
PENTAX
- K-30 (ソルトさん): 動作確認済
- K-S2 (ソルトさん): 動作せず
- K-50 (ソルトさん): 動作確認済
- KP (薜さん): 動作せず
- ist D (ソルトさん): 動作確認済
- K100D (ソルトさん): 動作確認済
- K-70 (Shinjiさん): 動作確認済、LiveStack可能
- K-01 (ソルトさん): 動作確認済
- Pentax K-5IIs (donchanさん) 動作せず
- Pentax Q-S1 (donchanさん): 動作せず
SONY
- α7S or α7SII?(HUQさん): 動作せず
- yα6000(amayama_54): 動作確認済、LiveStack可能
もし上記リストの訂正や、漏れている方で載せておきたい方がいましたら、Twitterかコメントに書いておいてください。上のリストをアップデートしておきます。また公開したくないという方がいましたら、TwitterのDMかコメントに書いてください。後でコメント自身も消しておきます。
さあ、6D電視観望の2回目のテストだ!
一昨晩は台風のせいか風も強かったのですが、昨晩は晴れて、風が吹いた後のこともあり透明度がそこそこ良かったです。でも21時半頃から月が出るので、長時間撮影も気が引けます。なので、まずは21時半まで少し暗いところに行って天の川撮影。これはまた記事にします。結局22時過ぎに自宅に戻って、眼視、惑星、電視観望と選択肢がありましたが、この日はやっぱりまだホットな一眼レフ電視観望です。
今回の目的はとにかく実践で使ってみること。できる限りいろんなところに向けて、これくらいまで見え、これくらいの使用にまで耐えうるとかいうことを示したいと思います。
前回のテストと少し変更したところがあります。まずはレンズですが、前回はNikonの135mm F2.8でしたが、今回はPENTAX 6x7の中判レンズの165mm F2.8です。理由は、周辺減光が顕著で、しかも色によって反応が多少違うようで、結果四隅に行くに従ってひどくなるカブリのようになってしまい、炙り出しが制限されるからです。フラット補正をリアルタイムでやってもいいのですが、いまだにうまく行ったことがなくて、今回も躊躇してしまいました。
もう一つの変更点は、今回Stick PCを使ったことです。前回はSurface PCなので、そこそこ速いですが少し大きいです。普段撮影用に使うStick PCが使えれば、さらにコンパクトにできます。
準備とトラブル
さて、まずは前回の状態の復帰です。機材はシンプルでポン置きでいいので、楽なもんです。レンズを水平にそこそこ北向きになるようにセットして、AZ-GTiでアラインメントを始めます。広角なので1スターアラインメントでもう十分です。計算によると3.65°x2.45°だそうです。これくらいの精度で最初置くだけでターゲットが視野に入ってくるので、まず取りこぼすことがありません。さすがフルサイズセンサーです。
すぐに網状星雲まで入って、画像が取り込めるようになったので、一つ新しいことを試しました。前回の一番大きな問題が、LiveViewモードの間シャッターをずっと「カシャン、カシャン」と切り続けること。6D本体のモニターをオンにすることでシャッターを開けっぱなしにしてかどうできないかです。
一枚撮りではリモートでカラーバランスを調整できないです。
必要なら本体の方で色を合わせる必要があります。
必要なら本体の方で色を合わせる必要があります。
まずSharpCapのStillモードで撮影開始してないときに、カメラ本体のモニター開始ボタンを押したらシャッターが開いて、SharpCapも落ちたりしないので、このまま行けるか!と期待しました。さらにSharpCapでLiveViewモードにして撮影開始しても音も鳴らずOKかと一瞬思いました。ところが、一枚撮影が終わったらわざわざシャッターを一度閉じて!?またすぐ開いて次の撮影にいくのです。結局各枚各枚の撮影終了時に必ずシャッターを閉じるという機能が働くらしくて、モニターオフにしている時と同じことでした。
さて、次にLiveViewへの移行です。途中SharpCapが落ちることが何度かありました。しかも一度落ちると、SharpCapを立ち上げ直してもASCMOの設定画面に行ってしまい、その後それを繰り返しカメラとの接続ができなくなってしまいました。SharpCapの立ち上げでも、カメラ本体の再起動でも解決しなくて、しばらくはPCの再起動で解決していたのですが、途中からタスクマネージャーで見てみるとSharpCapのゴミプロセスが残っていて、それを消すと再度SharpCapが問題なく立ち上がることに気づきました。
こんなエラーが出て、これ以降接続できなくなりました。
でも実は反応がものすごく遅くなってるだけで、
分単位で待つと反応したりする時もあります。
SharpCapのゴミプロセスが残っているために起こる現象です。
でも実は反応がものすごく遅くなってるだけで、
分単位で待つと反応したりする時もあります。
SharpCapのゴミプロセスが残っているために起こる現象です。
何度かやっているうちに、LiveStackに行こうとすると必ずSharpCapが落ちることに気づきました。前回とSharpCapのバージョンが違うのではとかも疑ったのですが、それも同じ。違うのはPCだけだということに気付いて、Stick PCから前回のSurface PCに戻しました。すると全く問題なくLiveStackに移行します。というより改めてSurfaceに戻ると、いかにStick PCでのSharpCapの反応が遅かったかに気づきました。少なくとも3.2の普通のCMOSカメラを繋いでいる時まではそんなことは気にならなかったので、今の3.3βと6Dは相当重いことになります。CPUが非力なためなのか、もしくはUSBの接続が遅い可能性もあります。でもUSB2.0って流石に転送速度に差が出るとは思えないので、やはりCPUの違いかなと思ってます。
充実の電視観望フルツアー
さて、これ以降は極めて順調。シャッター回数を節約したいので、15秒露光にしました。ISOは6400です。回った順番に示していきます。
状況はというと、月齢21日の半月以上の大きい月が出ていて、富山の中心の街から少し離れた住宅地です。普通なら決して星雲を見るようないい状況ではないです。そのため、QBPを入れてます。
- 網状星雲です。赤と緑の色の違いもはっきり見えてます。
LiveStackになると色バランスをリモートで調整することができるようになります。
- 小さなM27亜鈴状星雲
左端にかわいいM27が見えてます(笑)。
面倒だったので真ん中に持ってくのをサボりました。
この前にM57を見ましたが、流石に小さすぎました。
これくらいの大きさの天体だとレンズの焦点距離を伸ばす必要があります。
面倒だったので真ん中に持ってくのをサボりました。
この前にM57を見ましたが、流石に小さすぎました。
これくらいの大きさの天体だとレンズの焦点距離を伸ばす必要があります。
- M31アンドロメダ銀河、QBPは銀が苦手かもと思ってましたが、意外にいいかも
構造も少しわかります。
- らせん星雲
- 北アメリカ星雲一帯、ここまではっきり見えると迫力あります
- 白鳥座のサドル付近
左下に小さく三日月星雲も見えます。
- M33さんかく座銀河
かろうじて腕らしきものが見えるくらいでしょうか。
- カリフォルニア星雲
月が近くにあるので、かなりカブってます。それでもこれくらい見えました。
- ハート星雲と胎児星雲
ここまで見えるとは。
でもかなり炙り出してるので周辺減光が目立ちます。
でもかなり炙り出してるので周辺減光が目立ちます。
でもセンサーの解像度はあるので、
多少拡大してしまえば周辺減光も気にならなくなってきます。
多少拡大してしまえば周辺減光も気にならなくなってきます。
- エンゼルフィシュ星雲?
ここらへんはもうネタです。
まだ光度が低いのでほとんど見えません。
かろうじて右上を向く頭がわかるか?
まだ光度が低いのでほとんど見えません。
かろうじて右上を向く頭がわかるか?
- のぼり掛けのM42オリオン大星雲と馬頭星雲、バーナードループ?
これもネタです。黒い影は木の葉っぱです。
左端のカブリの中にバーナードループが淡く見えてます。
昇り立てで高度が低いのでこれくらい。
冬に向かって持って見やすくなるはずです。
左端のカブリの中にバーナードループが淡く見えてます。
昇り立てで高度が低いのでこれくらい。
冬に向かって持って見やすくなるはずです。
M45プレアデス星団も導入したのですが、月が真横にあり、流石にダメでした。
まとめ
午前0時20分くらいから2時くらいまでの1時間40分。夏から冬までの星雲と銀河、もうフルコースです。ここまで見えれば大満足です。
一言で言うと、さすが撮影でも十分な実績がある6Dです。電視観望でも遺憾無く実力を発揮しています。センサーのピクセルサイズがASI294MC Proが4.6μm、6Dが6.3μmなので、一辺で1.4倍くらい大きいのです。1ピクセルの面積が大きければより多くの光子を取り込めるので、根本的に有利です。
かつ同じ焦点距離ならより広い面積を見ることができます。逆に同じ面積を見るならより焦点距離の長いレンズを使うことができるので、より暗い恒星を見ることができるはずです。実際に使ってみての感想は、確実にASI294MC Proよりも迫力があるということです。
その一方、シャッター回数の制限から一枚一枚の露光時間を長くせざるを得ないので、動きは少なくリアルタイム性には欠けます。ただ、移動する時は星の軌跡は写るので、それはみている人にとっては動きを感じるところで、全く動きがないというわけではないです。
さて、最後の画像の記録を見たら2時間近くで365回のシャッターを切っていました。15秒で一回なので、連続なら1分で4枚、1時間で240枚計算です。途中LiveViewモードからStillモードにしたりもしてたので、数的にはまあこんなもんでしょう。メカニカルシャッターの寿命が10万回だとすると、300回位観望回避r区と壊れる計算です。実際タイムラプスでは平気でこれくらいのシャッター回数になるので、15秒露光でのシャッター回数ならまあ許容範囲でしょうか。
今後やりたいこと
まだまだ試すべきことがたくさんあります。ソフト自身はアップデートを待つとして、手持ちでEOS X5があるので、これで電視観望できるかどうか。天体改造なしなので、赤は出にくいはずです。
X5の中古の値段が1万円台中くらいでしょうか。キットレンズ付きで2万ちょいです。これで本格的な電視観望が簡単にできるなら、裾野が広がりそうです。
あと、SharpCapからのプレートソルブを試してみたいです。これで導入が簡単になるかも。うまくいったらAZ-GTiなしで、StarSense ExplorerみたいなことがPCを使って実現しないかと思っています。そうするとハードは三脚と雲台とカメラとレンズ(とPC)だけで、ほぼ一般的な一眼レフカメラセットになるので、さらに敷居が下がるかもしれません。
コメント
コメント一覧 (36)
進化、多様化の時代ですねー。
ところで、冒頭の「SharpCap3.3β接続確認状況」ですが、
すみません。小生は、nikonD7100のSC3.3βの確認はしていません。
twitterでの小生コメントが分かりにくかったためと思います。
ごめんなさい。
動作確認してるのは、ASIAIRproでのD7100です。
M87JETさん、おはようございます。
勘違いして申し訳ありません。本文記事の方を訂正しておきました。
でも、もしまた何か試して新しいことがあったら教えてください。
よろしくお願いします。
以前、EOS kiss X7を、BackYard EOS とsharpcapのホルダーカメラと組み合わせてライブスタックを試したことがありましたが、sharpcap単体で出来るとシンプルでいいですよね。
当方も早速試してみて、EOS RPで、ISOやシャッタースピードが調整出来ることは確認出来ました。ただエラーが出ると回復が難しくて立ち上げ直しになりますね。
今度晴れたら、ライブスタックとプレートソールビングを試してみます。
リュウさん、おはようございます。
情報ありがとうございます。本文の方に追加させていただきました。
RPも初情報ですね。ミラーレスも徐々に情報が集まりつつあります。
このままの仕様だとミラーレス機が本命か?
sharpcap3.3βでの一眼レフ対応記事、ワクワクしながら拝見しました。
最近天体観測に興味を持ち始めた甥に、出来るだけ手持ちの機材を使って、電子観望で星雲とかを見せてやりたいなと常々思っていました。
さっそく防湿庫の肥やしと化していたEOS7D(シャッター交換歴有)で試しましたが室内での動作確認問題なくできました。
次はEOS20D(古!)で動作確認する予定です。
60Da、6D改造はもう少し様子見です。
シャッターの耐久性や振動を考えると、ミラーアップ状態での動作は必須ですね。Ver.upに期待。
kumabenさん、ありがとうございます。
情報ありがとうございます。7Dは初情報ですね。本文の方に追加させていただきました。
20Dとか、古いのがどこまで動くかも興味があります。
今回の記事も面白い取り組みですね。私の一眼レフはPENTAX K70ですが画像出力がUSBでは無くHDMI出力です。残念ですがSharpCap では使えませんね。
相変わらず極軸合わせに苦労しながらもベランダ星見はやっています。が、上手く行かない事ばかりです。
最近ではこんなモノを作っています。稚拙ですが。
https://youtu.be/OvOLMeFFpKg
https://youtu.be/hF34nywrNI8
https://youtu.be/X3IGscp8woM
https://youtu.be/ppkwddjvnTE
これは私のブロ友さんで癌末期の方がいますが、その方に見てもらう為に作りました。その方の治療は残念ですがもう終わり、今は麻薬などで痛みを和らげている様な状態です。思い上がりかもしれませんが、これを見ている間だけでも少しでもその痛みがが和らげればと思い作りました。その方はやり残している事があるからまだ生きたいと頑張っています。そのやり残した事の中に満天の星空を一杯見たい事が残っているそうです。
関係の無い内容で申し訳ありませんでした。
久しぶりにコメントしてしまいました。突然の書き込みでびっくりっさせてしまったようで申し訳ありませんでした。
動画全て見ました。臨場感があって素晴らしいです。アンタレスのところはよく見ると干潟星雲とかも出ています!地球照もとても綺麗です。惑星も本当に望遠鏡で見ているような気分になります。
仲間がこんなことをやっていると知って、ご友人も喜んでくれるのではと思います。できることなら、難しいこととは思いますが、もし本当に可能なら、満天の星と今の季節なら南西から北東に大きくかかる天の川を、ご自身の目で見て頂きたいですね。
Pentax K-70はLiveStackまで可能、K-S2はすでに報告されているように動作しません。Liveviewからしてできないようです。
アストロトレーサーの動作はまだ確認できず。どなたか検証しているとよいのですが。
Shinjiさんはじめまして。
情報どうもありがとうございます。
早速リストも更新しておきました。
Pentaxも動くことがわかってきて、Canon、Nikonに続いてさらに多くの人にSharpCapで撮影や電視観望の可能性が広がると思います。ShinjiさんもK-70で是非ともいろんなこと試してみてください。
さらに情報などありましたら、また教えてください。
よろしくお願いいたします。
しりうすさん、情報ありがとうございます。
私がK-70持ってないのでわからないのですが、USB端子はあるけれどもSharpCapではうまく認識できなかったということでしょうか?zero3-hさんはおそらくUSB端子では試していない状況かと推測されます。
コメント9でShinjiさんがK-70でできたとの報告があります。USBで繋げて何かうまくする方法があったのかと思われます。特にASCOM関連は慣れも必要なので、そこら辺の経験が聞いているのかもしれません。
そうなると接続後いきなりシャッターを切りまくることも無くなるし、シャッター寿命を気にせずに一眼でもEAFでオートフォーカスできるようになるのでとても助かるのですが。
あとEOS8000Dも不安定ですが一応接続はできました。しばらく電子ダイアルが使えなくなりましたけど。
なるほど、何か手はあるんですね。実際はASCOMで動かしてるのでドライバーがどうにかなればうまくいくのかもしれません。シャッター回数はやはり気になりますよね。
8000Dって私あまり知りませんでした。調べたら2015年発売で、少し上のAPS-Cなんですね。星を始める前の機種なのと、始めた時は入門機のkissしか見てなかったからだと思います。SharpCapで使えたとのことですが、それが原因で電子ダイアル使えなかったということでしょうか。やはりまだもう少し検証が必要そうですね。
もう一つ、ミラーアップは軒並み使えていないようですが、ステラショットでも1.5までは使えず2からミラーアップ撮影に対応しているので今後の開発次第では不可能ではないと思います。
電子ダイアルの件はの件は、ヒストグラムでオートストレッチをかけたところでクラッシュしたのでそのまま実験終了してチェックをしたら反応しなくなっていました。あれこれしているうちにまた使えるようになったので詳細不明ですが。
あとうっかり間違えて3.3βではなく3.2でやっていたのに後で気づいて冷や汗かきました。ですので動いたのは3.3βではなく3.2ででした。
改めてβでテストはしていません。そもそも想定していない3.2と違い3.3βだともう少し安定してるかもしれませんが当面は様子見ですね。
3.2で動いたんですか!?私も3.3βより前で試したのですが、何か動く以前の状態で全くダメでした。多分3.3βだとかなり変わっていると思います。
ミラーアップの可能性もまだ残されてると思うので期待しつつ待とうと思います。
私のカメラはSONYのα6000です。canonのカメラとニコンのカメラは随分例がありますが、SONYのカメラはα7Sで動作せずでした。
試行錯誤はありましたが、最終的にシャッター動作とスタックには成功しているようです。外はあいにくの曇り空で撮影はお預けです。
とりあえず動作報告です。
yamayama_54さん、はじめまして。私が把握している限り、SONY初の動作確認です。すごい!私が試した時より、少なくともSharpCap3.3ベータのバージョンが上がっています。徐々に対応しているのかもしれません。
早速ですが、リストを更新させていただきました。
今後とも何か情報がありましたら、またお知らせください。
ASCOM6.5SP1 RC1での動作報告です。
Canon 5D mark IIとX7(iが付かない方)は、ライブスタックOKでした、ライブビューは可能でしたが切り替えが不安定ですね(VR3X-IIを使ってライブスタックを楽しんでます)。
Pentax K-5IIs及びPentax Q-S1はだめでした。
ASCOM DSLRフォルダ内のPentax向けドライバ(exeファイル)のPkTriggerCordを直接起動するとサポートされているはずのK-5IIsは制御可能でしたが、ASCOM.DLSR.Test.exeで試すと不可だった(画像は指定したフォルダに保存されている)ので、呼び出しミスのバグの用です(そのうち対応されるかと思います)。
Pentax Q-S1は、そもそもPkTriggerCordでサポートされていないので不可でした。
VR3X-II使うと4段分くらい暗くなるので安くなったα7sII買おうか悩んでましたがα7sが動作しないとのことなので事前に知ることができて良かったです(やはりCanonかNikonが安全ですね)。
donchanさん、はじめまして。情報ありがとうございます。本記事の方にも今回の情報追加しておきました。
Pentaxは詳しくないのですが、PkTriggerCordというのがあるのですね。でも皆さん苦労しているようすが読み取れました。やはりこういった新しいことはどうしてもユーザーが多い方が進むのは仕方ないかもしれません。
VR3X-IIどうでしょうか?あのフィルターもアイデアもので、改造できない人とかは恩恵を受けるのかと思います。最近は波長選択性がすごいことになっているので、いろいろな種類のものが出てきてますが、アイデア次第でまだまだ面白いものが出てくるのかと思います。私はよく使うのはQBPとCBPくらいですが、それだけでも自宅で撮影できるようになったため、十分な恩恵を受けてます。
またコメントください。今後ともよろしくお願いたします。
EOS60DをBackYard EOSを介してSharpCapに接続することについて、WEB検索でいくつか見つかったのですが、BackYard EOSは有料でしかも海外ものでした。フリーで安心して使えるものないかとEOS、ドライバーで検索していたら、EOS Webcam Utility 1.1 Windowsというものがありました。CANON(USA?)からダウンロードし、インストールして、SharpCapで認識するか試しましたら、あっさり繋がりました。まだ、私はこの分野は始めたばかりで、分からないことだらけですので、何ができないと意味がないかはわかりませんので、とりあえず認識して繋がったので、書き込んでみました。既に試されたいたらすみません。
shigeさん、初めまして。コメントありがとうございます。
おそらく60DをSharpCapからコントロールすることが目的なのかと思います。その際は、BackYarEOSは全然関係ありません。BackYarEOSはCanonのカメラを使って天体を撮影するためのカメラ制御のソフトになり、かなり古くからあります。一方SharpCapも古くからありますが、もともとCMOSカメラで撮影するための制御ソフトですが、最近一眼レフカメラも制御できるようになってきました。なので、SharpCapはBackYarEOSの代わりに使うような形になります。SharpCapで接続することの特徴は、一眼レフカメラをさもCMOSカメラのように常に撮影している状態、Livemodeと呼ばれる状態で接続できることです。このことで、CMOSカメラでしかできなかったような電視観望と呼ばれる淡い天体をリアルタイムに近い状態で映し出したりすることができます。
一方、shigeさんが試されたEOS webcam Utilityは、Canonのカメラを「web」カメラとして簡易的に扱うことができるドライバーです。Webカメラということで、かなり一般的に使うことができ、SharpCapはもちろん、Zoomなどの普通のアプリで広く簡単に使うことができます。その代わりに、上で書いたようなSharpCapから直接制御してフル機能を使い淡い天体を映し出すということは到底できないため、あくまで簡易的な接続ということになります。
もしSharpCapを使い、天体などを電視観望したい場合は
http://hoshizolove.blog.jp/archives/41693162.html
をご覧ください。色々複雑なので、最初のころはわからないことだらけだと思います。また何か疑問があったら遠慮なく質問して下さい。
浅はかな書き込み、失礼しました。
実は電視観望したく、SharpCapをインストールし、ASCOM.DSLRをインストールして(ASCOM Platformはすでに赤道儀制御用にonstepのためにインストール済み)、CanonSdkを選択してみたのですが、エラーで60Dを認識できませんでした。そこで、EOS webcam Utilityで認識できたことで、ぬか喜びをしてしまいました。
再度、頂きましたリンク先をじっくり拝見させていただき、挑戦してみたいと思います。
今後とも、よろしくお願いします。
shigeさん、いえいえ、遠慮なさらずにどんどんコメントしてください。
ちょっと私の方こそレスポンスが遅くて申し訳ないです。
私の方では60DもASCOMで普通に認識しました。Canonは比較的安定だと思います。うまくいったら、もしくはうまくいかなくて難しかったとかでもいいので、またご報告ください。
あっ、Samさんが電視観望についての講演をYoutubeで見させていただきました。あまりYoutubeは見なかったのですが、同じ人だ!ちょっとびっくりでした。また、沢山のアマチュア天文関係の方たちがいろいろアップされているのに驚いています。中・高学時代、天文ガイドで見ていたころとは、GAPがありすぎて驚きと感動でいっぱいです。仕事のストレスが吹っ飛びました。
試したいことがいっぱいあるのですが、ここのところ、曇りや雨で残念です。とりあえず、いろいろと調べています。楽しいです。
それでは、また、ご連絡いたします。
ASCOMで60D認識できたとのこと。よかったです。
SharpCapは4.0以降を使っていますでしょうか?それ以前のバージョンは相当不安定だった経験があります。公式にも4.0以上で大っぴらに一眼レフに対応したと謳っています。
明日の日曜の18時30分から「星をもとめて」というのでまたトークをします。その中で一眼レフカメラでの電視観望もほんの少しですが触れてみようと思います。
詳しくは
https://hosimoto20th.wixsite.com/20thhoshimoto/on-line
をご覧ください。YouTube配信もされるはずなのですが、まだアドレスが発表されていないようです。Zoom参加だと私や他の参加者と話すこともできるようです。もし興味がありましたらZoomの方で参加することも考えてみてください。
参考になるところ盛りだくさんです。
ありがとうございました。
EOS Kiss M は、ASCOM DSLR Driverで認識されませんでした。
ご連絡まで、
情報ありがとうございます。
Canonミラーレス系はやはり動かないんですかね。
予備知識もなく恐れ入りますが、質問がございます。お手すきの時にでもご回答いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
一眼レフのセンサーをwebカメラのように使い、例えば10秒程度の積分値を1秒ステップでリアルタイムに表示するようなソフトはないでしょうか?応答も遅く画質も荒れますが、シャッターの煩わしさもなく、シンプルな観望ができると思うのです。いかがでしょうか?
ご覧の記事がそのものです。長時間積分した画像を連続で表示することができます。ライブスタックもできます。
ただし、使えるカメラがASCOMで対応しているもののみで、制限があるかもしれません。Canonなら大抵OK、Nikonもそこそこ、あとは試してみるしかないです。一応記事あるように他社でもある程度の成功報告は挙がっています。また、電視観望用途だとシャッター回数がとんでもなく増えてしまい、早いうちに限界に達する可能性があるので注意が必要です。
Webカメラとして電視観望会使いたいという意味なら、非常に厳しいかと思います。特に長時間積分は対応してるのはほとんどないと思われます。以前60Dで色々試したのですが、結局動画モードに近くなってしまい、最長でも数100msとかになってしまうという理解です。
webカメラ的な(シャッター動作の無い)使い方での、移動積分値表示を想定していましたが、現状では難しそうですね。プログラムとしては単純なので、引き続き考えてみたいと思います。お手数をいただき感謝したします。
もしかして、露光途中に画像としてデータを引き落とし、露光はそのまま続けるという意味でしょうか?
これができるとものすごく可能性が広がり、これまでも色々なところで議論されたりしました。
光子を溜めつつ、その時溜まった光子を壊すことなく読み出すということだと思います。センサー自身が対応する必要があると思うのでセンサーメーカに依りますが、現在の技術では相当難しいと思います。
近所のカメラ屋やメルカリでEOS6Dが驚くほど安価で売られているのを見ると、電視専用CCDを購入するより、EOSを購入したほうが安く大きなセンサになるなと考えてしまいますが、中古カメラですと、すでにそれなりのシャッター回数は切られており、不安で手が出せません。3年も経っているのでもしかしたら改善されているかも?と期待しているのですが。。。
ミラーアップ自身は解決しています。でもシャッターは切ってしまうので、寿命が劇的に伸びるかというと、多少はマシになるかもしれませんが、そこまで変わらないのかと思います。詳しくは今年のCP+の講演ビデオを見て下さい。
https://youtu.be/9zocHEHXMgU
の25分45秒あたりからです。
あー、、、シャッター幕は切れてしまうのですね。Youtube内でも言われていますが、電子シャッターが切れれば,,,
Youtube参考になりました。パシフィコは職場から歩いて行けるので、仕事を抜け出していけばよかったな。。。富士フイルムのカメラがピクリとも出てこなくてちょっと悲しかったX-S10ユーザーでした。。。
結局ドライバーを書く人がいるかいないかということに行き着いてしまうのかと思います。天文ユーザーが多いCanonが有利になってしまうのは、ある意味仕方ないのかもしれません。