TSA-120の環境を少しづつですが構築しつつあります。今回、鏡筒を収納するためのケースを製作してみました。


鏡筒用のケース

TSA-120くらいのある程度長い大型の鏡筒になってくると、ケース選びもだんだん大変になってきます。専用品がある場合は専用ケースとなるのですが、TSA-120用の専用ケースはタカハシでもサードパーティ製でも存在しないようです。専用品がない場合、そもそも大型鏡筒用のケースはあまり選択肢がなく、数少ない適当なサイズの市販の大型の汎用ケースから選ぶか、特注で作ってもらうか、自作ということになります。

おそらく専用で特注品で作ってもらうのが一番いいのでしょうが、そこそこ高価になってしまいます。私自身まだ大型鏡筒の専用ケースを触った経験があまりないので、どこに注意すべきか把握し切れていないこともあります。今のままでは、特注はまだ躊躇してしまいます。


これまで使ってきた鏡筒ケース

それほど遠征はしないのですが、それでも車で鏡筒を運ぶケースは多々あります。鏡筒は形が基本円筒形で、しかも壊れやすいものでもあるので、やはりケースが必須となります。

自作では、多分ブログの記事にはしていないと思うのですが。以前BKP200用のを桐の板で作ったことがあります。

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当時、市販ケースでぴったりのサイズのものがなかったので自作に踏み切りました。製作はそこそこ時間もかかりちょっと大変でしたが、cmとか、うまくすればmm単位でも大きさを調整できるので、のぞみ通りのものができます。素材を桐にしたのは軽量化のためです。蓋は上側だけでなく、手前側に開けることができるようにしてあるので、出し入れしやすいのが特徴です。

市販品ではFS-60Qように工具箱を利用したケースにスポンジを入れて使っています。

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工具箱はさすがにたくさん出回っていてよく使われているものなので、使い勝手は決して悪くありません。安価で手軽に手に入るのもいいです。専用の大きさではないですが、逆に余裕があっていろいろ余分なものも入れることができます。特にレデューサなど、後に購入した専用オプションなどを入れておけるように、十分なスペースを作っておくことは重要です。

専用ケースでは例えばVISACや、レビューで使っているEVOSTAR 72EDなどが手元にあります。

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やはり、収納や持ち運びのことまで考えると、最初から専用ケースがついているというのは何も考えなくていいのでかなり楽です。望遠鏡は長期間使うことになるはずなので、多分専用ケースについては値段以上の価値があるのかと思います。


ケースへの要請

これまでのあまり多くない経験から、それでも以下のようなことを考慮して今回TSA-120用のケースを考えることにしました。だいたい優先度順に並べてあります。まだ他にも考慮すべきことはあると思うので、また思いついたら随時追加していきます。
  1. 鏡筒を守るために十分な強度があること。
  2. ケース内部で鏡筒を十分に固定でき、中にクッションなどがあり、車で運ぶときの振動などで鏡筒にダメージを与えないこと。
  3. 内部スペースに余裕があり、付属品などを入れることができ、かつ車のトランクに入るように大きすぎないこと。
  4. カメラをつけたままとかでも収納できるように、鏡筒の固定位置に多少の汎用性があること。
  5. 細かいものの収納が楽なように、内部に多少のパーティションがあること。
  6. 持ち運びしやすいように、取っ手があること。
  7. 取っ手がサイドにある、もしくは上部の蓋の中に入るようにするなど、上面に突起物がないこと。
  8. ケースに座ることもあるので、上からの荷重にもある程度耐えること。
  9. ケース単体で重すぎないこと。
  10. 高価すぎないこと。

  • 特注の場合、10以外は満たすことができると思います。9も材料によってはなんとかなるでしょう。問題は高価なことと、あと一度作ってしまうと直したくてもなかなか作り直せないことでしょうか。使ってみて初めてわかることもあると思いますが、汎用性などを最初から考慮することはなかなか大変かと思います。
  • 自作の場合は相当の自由度が効くので、上の項目のほぼ全てを満たすことも可能でしょう。また、不具合があっても作り直すことも可能です。問題は、素材が加工しやすい木などに限られてしまうこと、そしてとにかく手間がかかることでしょうか。
  • 市販品は1-5くらいまでは満たせますが、当然ぴったりのサイズにはなりません。うまく選ぶと取っ手とかも適したものがありますが、大型ケースになるとそこらへんの選択肢が減ってきます。8と9が相反しますが、こちらも大型のものでは選択肢が限られます。10は市販品なので相当安価です。


まずは市販品ベースで

そんなこんなで、TSA-120を考え始めたあたりから上のようにケースのこともいろいろ考えていました。実際に鏡筒を購入した時に、TwitterでりょーじんさんからアイリスオーヤマのRXBOX 1150Dが良いとの情報が。私もTSA-120を決める前にケース類は調べていて、これも候補に上がっていましたが、やはり実際に使っていて問題ないという情報があるとありがたいです。というわけで、予算も厳しいことなので、まずは市販品で試してみることにしました。

ケース自身は4000円を切るくらいで大した値段ではありません。アマゾンで注文しました。到着した時の印象は、まあ「でかい」です。TSA-120を実際に入れてみると、結構スペース的には余裕があります。でも幅もしくは高さ的にファインダーがギリギリかも。眼視も考えているのでファインダーはしばらくは使うつもりです。毎回取り外しするのは大変なので、収納する時の回転方向の角度には少し気を使う必要がありそうです。仕切り用にのスペーサーが一枚入っていましたが、固定するための溝が真ん中らへんに2カ所ついているのですが、そのような位置においてしまうと鏡筒を遮ってしいうので普通のままでは使うことができません。端のように寄せて固定せずに使うことになりそうです。ちょうどケース内側にある(多分強度を稼ぐための)くぼみに当てて使えば少なくとも内側には移動しないように固定できます。外側への固定がないのですが、フラットナーとかがちょうど入るくらいの幅なので、そこに物を入れてしまえばある程度スペーサーも固定されるので、この状態で使うことにしました。スペーサーが何もない場合よりは、少なくとも空間を分けることはできているのでかなりマシです。

鏡筒の固定ですが、手持ちのスポンジと、アマゾンでTRUSCO製のケース専用のスポンジのセットを注文し、汎用的に使うことにしました。天板用薄手波型1枚、底用厚手波型1枚、底用切れ目入り2枚と計3種類、4枚入っていて割とお得です。今回は波板を薄手と厚手を分けて天板に貼り付け、切れ目入りを側面に使いました。そこには手持ちのスポンジを厚さを変えて2カ所入れています。

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ファインダーのところがやはり一番弱そうなので、ここに負担がかからないように、且つあまり動かないように工夫しています。まだスペース的には余裕があるので、カメラを取り付けたままでもそのまま入れることができそうです。

この余裕というのは暗い時には特に重要で、すごくぴったりにして必ずその位置に収まるようにするか、手元が見えなくても多少余裕を見て簡単に入るようにするかです。今回は後者です。スポンジもいくつかは両面テープでケースに固定していますが、まだ固定していないものもあり、とりあえず使ってみて良さそうなら順次固定していこうと思います。


さて、使ってみるか

実際に鏡筒を入れて持ち運んでみますが、やはり取っ手がないのは少し不安です。指のかかりもあまり良くはないので、万が一落下させることがないように、横に追加で取手をつけることを考えたほうがいいかもしれません。ケースがプラスチックなこともあり、重さ的には許容範囲内でしょうか。それほど無理なく運ぶことができます。


全て完了して、さあ車に積み込んでみようとしたらとんでもないオチが。

なんとケースが大きすぎてあとほんの少しの差で
トランクに入りません。

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枠に当たってしまい、これが限界です。

いえ、後部座席にはきちんと入るんですよ。でもそうすると赤道儀を入れるスペースが厳しいかも。トランクは後部座席より少し幅が短いようです。でももう一段小さいケースだと多分鏡筒が中に入らないんですよね。どうやらTSA-120を持っての遠征は家族用の大きな車で行くことになりそうです。

それにしても一体何をやっているんでしょうね...。ちょっと反省です。