とうとう彗星に手を出してしまいました。
タイトルにもある通り、実はこれが生まれて初めて見た彗星になります。いつかはやってみたいと思っていましたが、これまで彗星はほとんど興味がなかったので、今回の46Pの盛り上がりはいい機会になりました。
冬型の天気でここ最近ずっと天気が良くなくて、週末も全く期待していなかったのに、なぜか土曜日12月15日は昼間も夜の天気予報もずっと晴れ。どうせ次の日はダメという予報(実際朝から曇りでした)だったので、この日しかないなら何か撮ろうと思って、せっかくだから地球最接近が次のに日になるウィルタネン彗星と、極大日が前日だったふたご座流星群を狙おうと決めました。
とりあえず今回はウィルタネン彗星2枚です。一つはNIKKOR-S 50mm f/1.4をf/4.0にして、アダプターでASI294MCに取り付けたものです。広角にしてヒアデスとプレアデスを入れてみました。赤、青、緑の対比が綺麗です。
60枚以上撮影したのですが、実際に使ったのは30枚です。30枚に制限したのはこれ以上重ねると核の移動が目立ってしまうからです。流石に使ったのがオールドレンズだけあって無理も多く、4隅はコマがひどいです。50mmくらいのいいレンズも欲しくなってしまいます。
もう一枚はFS-60QにEOSの6Dをつけて、30秒x20枚で10分くらいの露光になります。こちらはPixInsightで彗星の核を基準に重ねました。
この時はまだテールが見える可能性があるなんてこれっぽっちも思ってなくて、10分間でも十分かと思っていたので、撮影したのは本当にこれだけでした。核を基準にスタックできると知っていたら、もっと長い時間撮影していたかもしれません。周りの恒星を流れなくする方法もあるようなのですが、かなりややこしそうなので、今回は見送りました。
処理のついでに、PixInsightのBlinkを使って、10分間分の20枚を動画にしてみました。10分でも結構移動していくのがあらためてよくわかります。
今回、彗星を見るのも撮影するのも初めてということで、とりあえず撮ってみた感が強いのと、あまりに寒くて自宅からの撮影にしたのでそれほど暗い空ではないため、テールはどう処理しても見ることができませんでした。テールを出すためにはどうやら分子雲が映るくらいでないとダメみたいです。光害もひどいでしょうし、露光時間も全く足りないということを後で知って、彗星を撮るのも星雲を取るのも必要なものは同じだと思い知らされました。他のFacebookや天リフでアップされている素晴らしいテールを見ていると羨ましくなってきます。いやー、彗星なめてました。さっそくリベンジしたくなってきました。また晴れてくれないかなあ。
あと、ふたご座流星群ですが、月が沈んでカメラを仕掛けて寝てしまいました。EOS 6Dに広角のSMAYANG 14mm F2.8をつけて30秒露光で撮り続けたのですが、流星が写ったのは139枚中わずか2枚。ここでアップする価値があるかわからないくらい小さなもので、雲がかかっているせいもあって、写真の中のどこに写っているか探すのも大変なので、トリミングしてみました。
しかも途中から薄雲が広がってきたりで、流星群の方は大した結果は得られませんでした。途中起きて見に行ったら寒くて電池切れになっていたのと、薄雲が目で見ても広がっていたので、これで撤収としました。
テールは見えなかったなど、いろいろ不満な点もありましたが、それでも初めての彗星です。あんな綺麗な緑色が出るとか、結構移動するとか、画像処理もこれまでと違い、かなり楽しむことができました。
タイトルにもある通り、実はこれが生まれて初めて見た彗星になります。いつかはやってみたいと思っていましたが、これまで彗星はほとんど興味がなかったので、今回の46Pの盛り上がりはいい機会になりました。
冬型の天気でここ最近ずっと天気が良くなくて、週末も全く期待していなかったのに、なぜか土曜日12月15日は昼間も夜の天気予報もずっと晴れ。どうせ次の日はダメという予報(実際朝から曇りでした)だったので、この日しかないなら何か撮ろうと思って、せっかくだから地球最接近が次のに日になるウィルタネン彗星と、極大日が前日だったふたご座流星群を狙おうと決めました。
とりあえず今回はウィルタネン彗星2枚です。一つはNIKKOR-S 50mm f/1.4をf/4.0にして、アダプターでASI294MCに取り付けたものです。広角にしてヒアデスとプレアデスを入れてみました。赤、青、緑の対比が綺麗です。
富山県富山市, 2018年12月15日21時11分
ASI294MC + NIKKOR 50mm f1.4を4.0で使用 + CGEM赤道儀
露出30秒x30枚 総露出15分
PixInsight、Photoshop CCで画像処理
60枚以上撮影したのですが、実際に使ったのは30枚です。30枚に制限したのはこれ以上重ねると核の移動が目立ってしまうからです。流石に使ったのがオールドレンズだけあって無理も多く、4隅はコマがひどいです。50mmくらいのいいレンズも欲しくなってしまいます。
もう一枚はFS-60QにEOSの6Dをつけて、30秒x20枚で10分くらいの露光になります。こちらはPixInsightで彗星の核を基準に重ねました。
富山県富山市, 2018年12月16日0時54分
FS-60Q + CGEM赤道儀
EOS 6D(HKIR改造, ISO3200, RAW), 露出30秒x20枚 総露出10分
PixInsight、Photoshop CCで画像処理
この時はまだテールが見える可能性があるなんてこれっぽっちも思ってなくて、10分間でも十分かと思っていたので、撮影したのは本当にこれだけでした。核を基準にスタックできると知っていたら、もっと長い時間撮影していたかもしれません。周りの恒星を流れなくする方法もあるようなのですが、かなりややこしそうなので、今回は見送りました。
処理のついでに、PixInsightのBlinkを使って、10分間分の20枚を動画にしてみました。10分でも結構移動していくのがあらためてよくわかります。
今回、彗星を見るのも撮影するのも初めてということで、とりあえず撮ってみた感が強いのと、あまりに寒くて自宅からの撮影にしたのでそれほど暗い空ではないため、テールはどう処理しても見ることができませんでした。テールを出すためにはどうやら分子雲が映るくらいでないとダメみたいです。光害もひどいでしょうし、露光時間も全く足りないということを後で知って、彗星を撮るのも星雲を取るのも必要なものは同じだと思い知らされました。他のFacebookや天リフでアップされている素晴らしいテールを見ていると羨ましくなってきます。いやー、彗星なめてました。さっそくリベンジしたくなってきました。また晴れてくれないかなあ。
あと、ふたご座流星群ですが、月が沈んでカメラを仕掛けて寝てしまいました。EOS 6Dに広角のSMAYANG 14mm F2.8をつけて30秒露光で撮り続けたのですが、流星が写ったのは139枚中わずか2枚。ここでアップする価値があるかわからないくらい小さなもので、雲がかかっているせいもあって、写真の中のどこに写っているか探すのも大変なので、トリミングしてみました。
しかも途中から薄雲が広がってきたりで、流星群の方は大した結果は得られませんでした。途中起きて見に行ったら寒くて電池切れになっていたのと、薄雲が目で見ても広がっていたので、これで撤収としました。
テールは見えなかったなど、いろいろ不満な点もありましたが、それでも初めての彗星です。あんな綺麗な緑色が出るとか、結構移動するとか、画像処理もこれまでと違い、かなり楽しむことができました。
コメント
コメント一覧 (14)
自分は1分×20枚でとりあえず撮影しましたが、本当に移動が早いですよね。
テール云々より、眼視はハレーすい星以来ですし、撮影は初めてなので、それだけで、もう感動です。映った彗星をカメラのモニターに出して家内に興奮して見せましたが、当たり前かもしれませんが、「ふ〜ん」程度で、流されてしまいました。
りっくんさん、こんばんは。ハレー見ましたか。私は当時まったく天文に興味がなくて、そっちのけでした。その頃は完全にマイコン少年でした。
彗星は綺麗で手軽に見えて、動くのがいいですね。あと尻尾が撮れれば言うことなかったのですが。
でも家族の反応はそんなもんですよね。尻尾がはっきり出るような彗星の時は「どうだ!」と言って見せてやりたいです。
今回のウィルタネン彗星は尾が見えないし、天気が悪いので数晩しか撮っていません。
最接近日の16日のスバルへの接近も曇りで撮れず・・・
3年前のラブジョイ彗星は尾が出ていて毎晩のように晴れたので、月明かりがあっても撮りまくったものですが。
双子座流星群の極大は14日は家の近くの天気予報が悪かったので、金曜日だし遠征しました。
6時間半で130個見られましたが、うたた寝してしまったり、カメラのセッティング・電池交換やウィルタネン彗星の撮影等をしていたので実際はもっと流れていたと思われます。
しかし、この日のために用意したSIGMA 14mm/1.8で700コマ近く撮って写っていたのは32コマのみ・・・・
合成して放射点から流星が降り注ぐような画像にしたいのですが、欲張って超広角で撮っているのがいけないのでしょうか?
α7s+50mm/1.8G+SpeedBoosterで撮った動画は時間が取れず、まだ確認できていません。
せろおさんこんばんは。
ラブジョイ彗星も盛り上がったみたいですね。星の趣味を始める半年くらい前です。もう少し早く始めてれば。その前はヘールボップ、さらにその前は百武もずいぶん盛り上がったと聞いています。大きなテールを一度見てみたいです。
流星群の時でも意外なほどカメラに映らないので、いつもなんでかなと思います。見た目で数えたより写っている数の方がはるかに少ない気がします。やっぱり感度の問題なんでしょうか。私も動画で撮ってみたい。
ハレー彗星の頃から本格的に天文を始めましたが、
知識・経験不足でハレー彗星は見つけられませんでした。
百武彗星は天文から離れていた時期で、仕事帰りに少し眺めただけ・・・
シューメーカー・レヴィ第9彗星の木星衝突も見ていません。
辛うじて、しし座流星群の流星雨は見ましたが、もっとしっかり見たかったです。
死ぬまでに皆既日食とハレー彗星と南天の星空を見ることが目標です。
せろおさんこんばんは。
2001年のしし座流星群だけは見ました。D論書いている最中で、息抜きがてら宮ヶ瀬ダムというところに行きました。それでも星好きにはなれなくて、ごくごく一般の人生を送ってきました。あの時に今の気分で見てたら、それはもうものすごい興奮していたと思います。
りっくんさんこんばんは。
富山でも100%の範囲が結構あるみたいですね。中心はもう少し新潟寄りですが、いずれも車で行ける範囲で楽しみです。まだ元気な歳のはずなので皆既の瞬間を是非一度味わいたいです。撮影機材も進化しているのかと思います。自動撮影で、眼視でゆっくり楽しめればと思いますが、その頃の最新の機器についていけるかどうか。
肉眼でもしっかり見えてワイドビノではなかなかの迫力でした。
満月よりは大きかったですね。
ワイドビノも良さそうですね。あまり撮影で余裕がなかったので思いつかなかったです。
彗星は実はまだほとんど手を出していません。いつか尾っぽの長い彗星を撮影してみたいと思っています。今のカメラの性能で過去の大きな彗星を撮影したらすごいのが撮れるのかもしれませんね。やってみたいことの一つです。
しかもハード的にもデュアルエンコーダーが付いていたりして、この機能をオンにすると(デフォルトではオフになっています)手で適当に位置を変えてもきちんとその位置を認識して覚えていてくれます。AXJ用のエンコーダーだとエンコーダーだけで20万円ですよ。おそらくAZ-GTiのエンコーダーは精度はそこまでではないにしても、よくこの値段で標準で付けたと思いますよ。ここら辺を積極的に応用した機能も出てくるとさらに楽しいのですが。