ここしばらくブログの更新が滞っていました。忙しかったのもあるのですが、一番の原因は天の川の画像処理でずっと悩んでいるからです。
8月初めに撮った木曽シュミットを背景にした天の川。ところが、気合を入れて画像処理を始めたのが、今回の迷走の始まりでした。Lightroomのレンズプロファイルでの補正と、PixInsightのDBEで周辺減光とさらカブリを除きます。星マスクを利用したり、景色部分にマスクを施したり、天の川部分のマスクも苦労して作ったりして色々試しました。多分正しい方向で進めているはずです。でもなぜでしょう、やればやるほどわざとらしくなって自然感が損なわれていく気がします。
多分上の処理でも悪くないのかと思います。でも、ふと元のJPEG撮って出し画像を見直してみると、もちろんホワイトバランスも取れていないし、周辺減光はありまくりだし、天の川も強調されていないのに、なぜかわざとらしさのないこちらの方が好きな自分がいることに気づきます。ここら辺で完全に迷走状態になりました。
そんな時に、ちょうどプロの星空風景写真家の方の話を聞く機会がありました。その方に上のような疑問をぶつけてみたのですが「一旦補正した周辺減光をあえて加える場合もある」「結局は自分が何を表現したいかではないか」という助言をいただきました。おそらく天体写真として撮っているアマチュアと、生計を立てているプロの写真家というのでは、全然目指している方向は違うのかもしれません。それでも人に見せるという意味では、この写真家の方の言うことは正しいのではないかと思いました。
まだ迷いはとれませが、星景で自分の見せたいものを見せてもいいという道があることがわかっただけでも大きな進歩です。でも個性を出すということは怖いですね。それを凌駕して魅力的な作品を生み続けるのがプロということなのでしょうか。色々悩んでいたことも少し吹っ切れた気がして、今回の星景写真に関しては少し自分が好きなものを目指そうと思いました。
素材がいい場合は、画像処理も最小限で済みます。強度なあぶり出しもしていませんし、周辺減光も必要以上にとったりしていません。ホワイトバランスも多少合わせますが、好みを残しています。カブリもそのままで、この黄色から黄緑を経て青へと変わっていくような色が結構好きです。
くだらない悩みかもしれませんが、ここに至るまでに二週間くらいかかりました。まだ迷走する気はしますが、しばらくは技術にあまりこだわらずに処理をしてみようと思います。
8月初めに撮った木曽シュミットを背景にした天の川。ところが、気合を入れて画像処理を始めたのが、今回の迷走の始まりでした。Lightroomのレンズプロファイルでの補正と、PixInsightのDBEで周辺減光とさらカブリを除きます。星マスクを利用したり、景色部分にマスクを施したり、天の川部分のマスクも苦労して作ったりして色々試しました。多分正しい方向で進めているはずです。でもなぜでしょう、やればやるほどわざとらしくなって自然感が損なわれていく気がします。
多分上の処理でも悪くないのかと思います。でも、ふと元のJPEG撮って出し画像を見直してみると、もちろんホワイトバランスも取れていないし、周辺減光はありまくりだし、天の川も強調されていないのに、なぜかわざとらしさのないこちらの方が好きな自分がいることに気づきます。ここら辺で完全に迷走状態になりました。
- 周辺減光はきちんと補正するのが善か?天の川を中心に持ってきたらむしろ周辺減光があった方が天の川を目立たせることができるのでは?
- 背景のホワイトバランスを撮ることは本当に正しいのか?なぜ青い夜空はダメなのか?
- 星景写真は、科学なのか?芸術なのか?
そんな時に、ちょうどプロの星空風景写真家の方の話を聞く機会がありました。その方に上のような疑問をぶつけてみたのですが「一旦補正した周辺減光をあえて加える場合もある」「結局は自分が何を表現したいかではないか」という助言をいただきました。おそらく天体写真として撮っているアマチュアと、生計を立てているプロの写真家というのでは、全然目指している方向は違うのかもしれません。それでも人に見せるという意味では、この写真家の方の言うことは正しいのではないかと思いました。
まだ迷いはとれませが、星景で自分の見せたいものを見せてもいいという道があることがわかっただけでも大きな進歩です。でも個性を出すということは怖いですね。それを凌駕して魅力的な作品を生み続けるのがプロということなのでしょうか。色々悩んでいたことも少し吹っ切れた気がして、今回の星景写真に関しては少し自分が好きなものを目指そうと思いました。
素材がいい場合は、画像処理も最小限で済みます。強度なあぶり出しもしていませんし、周辺減光も必要以上にとったりしていません。ホワイトバランスも多少合わせますが、好みを残しています。カブリもそのままで、この黄色から黄緑を経て青へと変わっていくような色が結構好きです。
くだらない悩みかもしれませんが、ここに至るまでに二週間くらいかかりました。まだ迷走する気はしますが、しばらくは技術にあまりこだわらずに処理をしてみようと思います。
コメント
コメント一覧 (4)
星景写真始めたのですね。
自分も始めにぶつかった事でした。
天の川単体だとあぶりだすのはいいけど、風景が入るとわざとらしくなる、その辺のバランスを見極めるのに訳わからなくなります。
なので今は星をはっきり見せるなら風景もはっきり見せるという風に画像処理してます。
やはり誰もが通る道なのですね。実はこの記事、最初は今の2倍くらいの文章量があって、自分で読み返して見ても画像と同じで、迷走っぷりがありありと出ていました。こちらも人が読んでもわかるくらいにはシンプルにしました。
でもやっぱり好きな色を出すというのも難しいです。真面目に手順に沿ってやった方が多分楽な気がします。うーん、どちらがいいのか?
天体写真とは、目に見えない世界を無理やり可視化する魔法のようなものだと思いますので、そもそも正解(どう見えるか)など無いのかも知れませんね。
そもそも目で見ているものでも、何が本当に正しいかよくわからないこともあります。なので天体写真では、ある程度客観的にコンセンサスが取れる正しさを目指すのかと思いますし、それも理解できます。例えば星像は四角でも流れていないとか、ホワイトバランスなどは分かりやすいと思います。でもそれとは別に、何か自分の印象を表したい人もいるはずです。趣味という範疇で皆さん好きでやっているはずなので、それはそれでいいのかと思います。
あぷらなーとさんのいうとおり本当に魔法みたいで、見えないものが見えるということ自体に意味があるのかと思います。宇宙の深淵さを味わうことができるこの趣味は素晴らしいと思います。その感動をできるだけ正確に伝えるのも一つのやり方で、自分の印象を投影するのもまた一つのやり方かと。一生楽しめそうです。