「EOS kissで天の川を撮ろう」の第二弾です。今回画像処理まで進もうと思ったのですが、実際の撮影が結構面白かったので、とりあえずそこまで書いておきます。

第一弾の記事を書いた後、娘のNatsuと一緒に牛岳に行きました。久しぶりの牛岳で、今季はまだ2回目です。すでに県天のいつものメンバー、K会長に同期のYさんがいて、どこかのテレビ局のカメラマンさんも来ていました。我々もその横に車をつけ早速天の川を撮影開始です。

基本的に設定はNatusが一人で勝手にやります。何枚か撮ってみてみたら、結構写っているので、聞いてみたことは

Sam: 「ピントは合わせた?」
Natsu: 「うん。」
Sam: 「拡大してちゃんと見た?」
Natsu: 「うん。」
Sam: 「星が二重丸とかになってると後で虚しいよ?」
Natsu: 「大丈夫!」

うっとおしがっているくらいなので、まあ大丈夫そう。

Sam: 「レリーズは?」
Natsu: 「使い方がわからん。」
Sam: 「あるけど使う?」
Natsu: 「めんどくさいからいい。」

まあいいか。夜にグダグダ言ってもあまり通じないので、基本的にはすべて本人のやりたいようにやってもらいます。撮影中に聞いたことはこれくらいです。

撮影をしていると県立大の学生のみなさんがたくさんきました。天文部の学生たちで、多くは1年生のようです。少し話をして、展望台の方に行くというので、Natsuも学生に混じってついて行くことにしました。女の子も何人かいたので、色々話したいみたいです。

全然帰ってこなかったので呼びに行くと、天文部のみなさんもカメラで撮影していました。撮影の練習らしいです。最初少し薄かった天の川も、時間ともにだんだん濃くなってきました。

Sam: 「撮影はもういいの?」
Natsu: 「うん、満足した。」

とのことなのですが、本当にちゃんと撮ったのか?よくわかりませんが、私が次の日、土曜なのですが仕事ということもあり、23時すぎには早々と切り上げました。


撮影し終わった帰りの車の中で

Sam: 「大学生のお姉ちゃんと話した?」
Natsu: 「うん、めっちゃ楽しかった。静岡から来て一人暮らしなんだって。」
Sam: 「へー、Natusも将来一人暮らしするの?」
Natsu: 「実家だったらこんな夜中にウロウロしてたら、絶対文句言われてたって。一人暮らし楽しそう。」

え、今日も夜中にウロウロしてても文句言ってないんですが...。「親から離れて」ウロウロしててもという意味なのでしょう。多分大学になったら一人暮らしするのでしょう。親離れは成長の証拠。頑張ってください。

続きの会話。
Sam: 「ところでISOは?」
Natsu: 「6400」
Sam: 「あれ?3200じゃなかったっけ?え、大丈夫?ノイズ多いかもよ。露光時間は?」
Natsu: 「10秒くらい。」
Sam: 「なんで?」
Natsu: 「蚊がおってイライラしとった。」
Sam: 「え、マジで?そのままブログに書いていい?」
Natsu: 「えー、じゃあ早く撮りたかったら。」
Sam: 「どういうこと?」
Natsu: 「短時間でたくさん撮れると思って。」

一体何が本当かよくわかりませんが、あの準備の記事はなんだったんだと思いながら、所詮中学生のやることだからとぐっとこらえました。まあかなり適当だということです。

Natsu: 「でも10秒とかだと全然流れとらんかった。」
Sam: 「そりゃそうでしょう。20秒でも拡大せんとわからんもん。」

まあいいか。

さて、そんなこんなで試し撮りや、くだらないものも合わせて65枚撮ったみたいです。EOS kiss X7で撮れた天の川、その他Natsuセレクションがこちらになります。JPG撮って出しにしようとしたのですが、一枚12.5MBとサイズが大きすぎました。Kiss X7入門機なのですが、画素数は60Dや6Dに比べて多いためにファイルサイズが大きくなってしまうようです。とりあえず各辺2分の1にして2592x1728で載せておきます。サイズ変更以外の加工はまだ何もなしです。

  • 地上と合わせた天の川です。思ったより雲が多かったです。低空を主に撮影しているので、この日の天候だとある意味仕方ないかと。火星が思ったより大きく写るのでなんでかと思ったのですが、雲でぼやけてソフトフィルター効果みたいになったようです。
IMG_8261
撮影地: 富山県富山市牛岳, 2018年7月13日21時49分
EOS Kiss X7(無改造, ISO6400, JPG), 露出13秒、固定撮影
EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMを18mm, F3.5で使用
画像処理なし

  • 天の川のもう少し上のほうです。ここら辺の高度になると、雲の影響も少なくなってきます。
IMG_8259
撮影地: 富山県富山市牛岳, 2018年7月13日21時48分
EOS Kiss X7(無改造, ISO6400, JPG), 露出13秒、固定撮影
EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMを18mm, F3.5で使用
画像処理なし
 

  • 北のほうの天の川に木を入れた構図です。
IMG_8248
撮影地: 富山県富山市牛岳, 2018年7月13日21時42分
EOS Kiss X7(無改造, ISO6400, JPG), 露出10秒、固定撮影
EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMを18mm, F3.5で使用
画像処理なし

  • 牛岳の展望台とスキー場のリフトです。Natsuいわく影になって綺麗だとのことです。
IMG_8289
撮影地: 富山県富山市牛岳, 2018年7月13日22時4分
EOS Kiss X7(無改造, ISO6400, JPG), 露出8秒、固定撮影
EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMを18mm, F3.5で使用
画像処理なし



  • Natsuのいちばんのお気に入りだそうです。多分影が好きなんですね。火星が綺麗に写っています。
IMG_8294
撮影地: 富山県富山市牛岳, 2018年7月13日22時6分
EOS Kiss X7(無改造, ISO6400, JPG), 露出13秒、固定撮影
EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMを18mm, F3.5で使用
画像処理なし


とりあえず5枚載せましたが、これだけ見てもいくつかのことが言えます。まず、当初の目的の天の川は十分写っています。入門機にもかかわらずこれくらいは簡単に写るということは事実として知っておいていいと思います。

あと、気になることとしてノイズが多いこと。これはISO6400にしてしまったことの弊害かと思います。やはり3200でもう少し露光時間を取ってもよかったかと。

もう一つ、撮った画像を見ながらNatsuとも話していたのですが、画角がやはり少し狭いかなと。そもそも標準レンズの単焦点側の18mmを使っているのですが、それでもやはり星景というにはすこし焦点距離が長いのかもしれません。センサーサイズがAPS-Cと、フルサイズに比べて1.6分の1くらいになるので、先の18mmと合わせてフルサイズ換算で18*1.6=28.8mmとなります。ここらへんが標準セットの限界といったところでしょうか。これ以上大きな視野を撮ろうとしたら、レンズを焦点距離の短いものに変えるか、何枚かずらして撮影して後から合成する、「モザイク合成」という手があります。

正直な感想としては、十分すぎるほど撮れているのではないかと思います。しかもNatsuの結構適当な設定にもかかわらずです。適当でもいいので、ちょっとやってみて手持ちの入門機でこれくらい撮れることならば、ちょっと今晩にでもと挑戦してみる価値もあるのではないでしょうか。


撮影した画像を見ながら、Natsuが言った一言。

「このカメラすごく良くない?軽くて使いやすいし。」

心の友のようなので満足しているのでしょう。

さて、次はやっと画像処理。これからまだまだあぶり出すので、さらに天の川もはっきり見えてきますよ。


  1. EOS kissで天の川を撮ろう (その1): 撮影の準備  
  2. EOS kissで天の川を撮ろう (その2): 実際の撮影  
  3. EOS kissで天の川を撮ろう (その3): 画像処理  
  4. 番外編: 天文っ子のためのカメラ選択 
  5. 番外編: EOS 6Dで天の川を撮ろう