土曜日、朝から天気が良かったのでP.S.T.で2度目の撮影です。

基本的には前回の撮影と同じ機材、同じ設定ですが、午前中ずっと晴れていたので結構な時間色々試すことができました。とりあえず撮影結果を示します。

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富山県富山市
P.S.T. + ASI178MC+ Advanced VX赤道儀
Surface (2018/3/3 11時28分 ): : Shutter 10ms, gain 180, 400/500 frames
Prominence (2018/3/3 11時26分 ): Shutter 20ms, gain 280, 400/500 frames
Autostakkert3 + Registax6 + Photoshop CCで画像処理


2018-03-03-0201_4_lapl4_ap914_w
富山県富山市 2018/3/3 11時1分
P.S.T. + ASI178MC + x5 barlow lens + Advanced VX赤道儀
Shutter 200ms, gain 350, 80/200 frames
Autostakkert3 + Registax6 + Photoshop CCで画像処理

表面には黒点?というのでしょうか、暗いフィラメントが2箇所出ています。プロミネンスは大きなものが一つと、その上にすごく小さいのが動物のツノのように2つ対称で出ています。下の写真は大きい方のプロミネンスの拡大です。

太陽表面、プロミネンスともにP.S.T.にCMOSカメラのZWO社のASI178MCを取り付けて撮影しています。カメラをP.S.T.にそのまま取り付けようとするとピントが合わないので、カメラが少し内側に行くようにP.S.T.を多少改造しています。動画を撮影して、それをAutostakkert3でスタックし、Registax6でWavelet変換しています。エタロンの角度を調整して、プロミネンスがよく出る角度と、太陽表面の構造が出る角度が違うのでそれぞれ撮影して合成しています。

プロミネンスを撮影する際は、かなりゲインを上げて暗いところまで映るようにしています。その際太陽表面はサチり気味になっています。太陽表面を撮影するときは、明るすぎるより、多少暗いほうが構造がよく出るようです。特に、明るい外でPCの画面を見ているので、そこで多少暗く見えても十分明るい場合が多いです。30秒でプロミネンスや表面の形が変わることもあるというので、撮影時間は30秒以内に抑えました。ASI178MCだとフルサイズで18fpsくらいが限界なので500フレームで30秒くらいになります。暗くて露光時間が必要な場合はフレームレートが落ちるので、それに合わせて30秒に抑えているのでフレーム数を少なくしています。


前回の最初の撮影はまだウハウハ状態だったので、あまり気にならなかったのですが、2回目になり少し落ち着いくると、多少不満も出てきました。

まず、エタロンの角度調整で、PCの画面上のHα線の出る範囲があまり広くなく、画面の一部に偏って出てしまいます。でもこれは程度問題であって、傾向はこの個体だけではなく、P.S.T.全般に共通なことのようです。見た目で太陽の3-4割の部分が見やすいというのが一般的のようなのですが、私の手持ちのもそれくらいかと思います。

もう少し正確にいうと、太陽表面だけを見ても画面全体で明るさが均一にならないので、画面で見ている限り一部しかHα線からくる構造が見えないのです。でも実際には画像処理をすると構造は出てくるので、見えていないだけのようです。おそらくPCの画面も、人間の目も、似たような色を識別できる範囲はあまり広くなく、P.S.T.に付いているエタロンではその中の範囲に画面全体のHαの構造を抑え込むほど精度は出ていないということが言えるでしょう。

次に、これも上に関連することなのですが、エタロンの最適な調整方法がなかなか見つからないのです。エタロンの角度を変えると、画面の明るさが変わります、明るさが変わるとHαの構造も本来存在するのに見えにくくなります。そのためエタロンの角度を変えるごとにゲインや露光時間を変えたりしながら、どこの角度がいいのかをHαの構造を見ながら決めます。でもゲインや露光時間を変えてもなかなか見やすくならず、最適な角度を割り出すことができません。

そこで今回はSharpCapのヒストグラムの雷ボタンを使うことにしてみました。この雷ボタンは淡い天体を簡易的に見やすくすることができ、PixInsightのSTF(Screen Transfer Function)機能に相当するものです。これだと、ゲインや露光時間を調節するだけよりはかなりマシになりますが、それでも完璧というわけにはいかず、かなり行き来して最適点を探さなくてはなりません。結局のところ、どこが一番いいかがやはりはっきり出ないので、相当迷いながらの撮影になります。

もう一つ、プロミネンスを撮影するときに、拡大するためにバローレンズを使うのですが、センサー表面のほこりなどがなぜか拡大するとすごく目立つのと、ニュートンリングが発生します。惑星の時にもほこりは目立ったのですが、ニュートンリングは記憶にないので太陽のみに出てくるようです。エタロンが影響しているのでしょうか?ここら辺はきちんと解決しないとだめで、今回プロミネンスを撮影した写真にも表面部分にニュートンリングが出ていたので、真っ暗にして見えないようにしています。ちなみに消さないとこんな風になります。

2018-03-03-0201_4_lapl4_ap914_w_test

赤い点はホコリ、いくつかある直線みたいなものは多分汚れ、同心円状のシマシマは干渉縞のようですが原因わからずです。(2018/3/26追記: tilt mountで解決しました。)


それにしても太陽楽しいです。しかも昼なので冬でも寒くない。昨日と今日も夜に星が出ているのですが、満月期ということもあり寒い夜に外に出る気がしません。夜に無理をしないので随分気楽な気がします。でも誰かが言っていましたが、夏は暑いので昼間の太陽撮影は辛いと。冬は温かい昼の太陽、夏は涼しい夜の星がいいのですかね。


さて、P.S.T.の2回目の撮影と画像処理を終えましたが、仕上げの際の明るさや、色合いなどまだどんな感じにすればいいのかよくわかっていません。今回も適当です。おいおい詰めていきたいと思います。


続き その9へ: とうとう魔改造へ踏み出します。