CMOSカメラでの合焦を目指してアイピース差込部分を短く改造したP.S.T.を試してみました。

とりあえず結果だけ示します。

「初めての太陽望遠鏡での撮影」

2018-02-23-0503_9-Capture_lapl4_ap2976_w_rot

富山県富山市
P.S.T. + ASI178MC+ Advanced VX赤道儀
Shutter 12.5ms, gain 150, 80/100 frames
Autostakkert3 + Registax6 + Photoshop CCで画像処理


画像処理も初めてなのでまだ適当ですが、なんとか見えるくらいにはなりました。



今日やったことを振り返ります。主には4つで、
  1. ピント合わせ
  2. エタロンの動作確認
  3. ダブルスタックのテスト
  4. SME40の調整
となります。明るくて画面が見にくいので、傘を差しながらの作業でした。ちなみに傘は星図傘です。

IMG_3680



まずピント合わせですが、P.S.T.改造の結果は見事に合焦。というより、むしろ短すぎてカメラを奥まで入れるとまたもやペンタプリズムでの合焦範囲を超えたので、アダプターの途中まで入れることで適当な合焦位置を見つけることができました。下の写真を見てもわかるように、きちんとエッジが出ています。

IMG_3676


この時既にプロミネンスが見えていました。これには結構感動しました。

IMG_3679


さて、ここでエタロンの調整です。画面を見ながらリングを回転させて調整します。まず、少なくとも画面の状態が変わるので、エタロンが動いていることは確認できました。そしてプロミネンスが出る位置と、表面の模様が出る位置が違うことがわかりました。プロミネンスが出る位置は、プロミネンスが一番はっきりする位置で止めればいいのですぐにわかります。問題は表面です。明るく見える位置がいいのか、暗く見える位置がいいのか、よくわかりません。時々模様が出ますが、明るすぎたり暗すぎたりして見えないような気もするので、その都度カメラのゲインを調整します。どうも一番暗くなるところから少しだけずれたところに一番模様が見えるところがあるようです。そしてこの位置は、リングの回転の真ん中に近い位置にあったので、エタロンの調整自信は必要ないことがわかりました。

この状態でASI178MCでいくつか動画を撮影しました。一番最初に上で示したものと、下が5倍のバローを入れて拡大したものです。プロミネンスを出してみました。

「太陽プロミネンス」
16_10_59_lapl4_ap3051_w_ps_cut
富山県富山市
P.S.T. + x5 barlow lense + ASI178MC+ Advanced VX赤道儀
Shutter 200ms, gain 400, 80/100 frames
Autostakkert3 + Registax6 + Photoshop CCで画像処理
 

さらに太陽の表面のH alphaを強調して見ました。

「太陽表面」
16_06_58_lapl4_ap2545_w2_cut
富山県富山市
P.S.T. + x5 barlow lense + ASI178MC+ Advanced VX赤道儀
Shutter 100ms, gain 400, 80/100 frames
Autostakkert3 + Registax6 + Photoshop CCで画像処理


これは上手く写った方で、何が原因かわからないですが、ちょっとしたことでモアレのようなものが出てしまいます。このH alphaの模様ですが、本当に正しく出ているのかまだ確証がありません。もっと渦のように見えるのかと思っていました。やはり口径40mmだと解像度が足りないのでしょうか?ここら辺が限界なら、大口径への改造をしたくなるのがわかる気がします。

いくつか動画は撮ったのですが、ものになったのは上の3つくらいで、あとはテストレベルでした。特にダブルスタックでの撮影は厳しかったです。

まず、ゴーストが出ることがわかりました。これはダイアルつまみを回してSME40を傾けることによりすぐに消えます。

IMG_3682
右上がゴースト。


次に、先端の調整リングの最適位置がよくわかりません。まずシングルエタロンで653.6nmだけが見えているとすると、2つ目のエタロンを入れた時には透過光のピークが重なる位置が最適位置のはずなので、一番明るくなる位置を探せばいいはずです。ところが、調整リングは既に端に行ってしまっています。ダイアルつまみを回しても同じような効果が出るので、もう少し回してみましたが、こちらも一番傾けてもまだ明るくなり続けます。この時点で下の写真にある金具の位置を変えて、先端リングをもう少し回せるようにしました。

IMG_3686


その結果、一番明るくなるところがリングの回転の真ん中くらいにすることができました。

それでも画像を見るとイマイチです。まず暗い。一段のエタロンの時の10分の1くらいの明るさでしょうか。次に太陽表面の模様の出るところが一部に限られてしまっています。この結果だけ見ると、シンチレーションが安定している時に露出時間を長くして、いいところだけを映すように拡大した撮影の時のみ生きてくる気がします。ただ、このあと曇ってしまい十分な時間をかけてテストすることができなかったので、判断はもう少し先伸ばししたいと思います。

それでもとりあえず、P.S.T.は使えそうなことがわかったので十分満足です。


明日の朝から八ヶ岳で星見会です。当然P.S.T.も持っていきます。いまからとても楽しみです。
 

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