その1からの続きです。


原村星まつりの2日目、朝7時過ぎに起きたのですが、しばらくするとメイン会場でなぜか突然「大じゃんけん大会」が始まりました。プログラムにはないのですが、ここら辺も原村らしくて楽しいところです。私はなんと2回も一番になりセロリを二つゲットしましたが、一緒に来ていたS君が私と同じく最後の二人まで残っていたので、結局S君にセロリを譲ることにしました。でもこれには落ちがあって、S君を送り返した時にセロリを持っていってもらうのを忘れてしまい、結局自宅にセロリが二束到着してしまいました。

この日の一大イベントはタカハシのジャンク市です。朝9時の開催に、8時半頃から並んで待機していて、みんなすでに殺気立っています。かなりのパーツが激安で出ていて、箱ごとに 100円箱、500円箱、千円箱、2000円箱などと値段が書かれています。周りの人の話によると1000円から2000円が一番得なのではとのことですが、私は完全に100円もの狙い。欲しかった微動ハンドルなど、かなりどうでもいいものばかり大量に手に入れました。9時ぴったりに始まり、それから相当の間すごい競争になっていたので、早々と退散し会計を済ませたのですが、他の値段のところにもまだかなり掘り出し物があったはずなので、もっとじっくり見たかった気もしました。

朝10時からは紙飛行機飛ばし大会です。NatsuもS君も参加しましたが、二人とも入賞はならず、残念でした。原村の星まつりはこういった子供が楽しめるイベントがあるのが特徴です。星マニアでない、一般の人が来ても楽しめるようになっています。

紙飛行機といえば、昨年の原村星まつりで子供が散々お世話になった、長野の紙飛行機研究会の主催の方と再会することができました。今回は研究会の方が2日目からの参加だったので、昨年みたいに入り浸るようなことはできませんでしたが、一年たってまたこうやって再会できるのはとても嬉しいことです。

午前中はいくつも店周りをしたのですが、特にSCOPETECHの店長に去年買った望遠鏡が子供がすごく気に入っている旨を伝え、今年は鏡筒と三脚セットが出なくて残念だった旨を伝えると、長野の小海で10月に規模はそれほどでもないけれども再び星まつりのようなことがあると教えてくれました。SCOPETECHもまた出店するそうです。日曜が仕事なので、この日に帰らなければならず、昼過ぎまで最後の店周りをして、星仲間たちにまた来年の再会を誓って会場を後にしました。


今回早めに会場を出た理由は、先月行った木曽シュミットの一般公開に行くためです。車を走らせること一時間半、木曽天文台に到着してまず出迎えてくれたのは名古屋大学の太陽風の観測装置です。

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手前の車と比べればわかりますが、とてつもなく大きいものです。写真だとわかりにくいですが、鉄骨と鉄骨の間にワイヤーが1000本ほど張ってあり、それで恒星からの電波を捉えるのだそうです。太陽風が吹くと太陽風のシンチレーションで電波が乱れるので、その乱れの解析から太陽風の密度や流速がわかるとのことで、まるで惑星を撮影している時のシンチレーションの乱れのような印象を受けました。

さらに先に車を進めると、木曽シュミットに到着です。前回来た時にお世話になった方達の顔も見えました。望遠鏡の解説もしてくれたのですが、人数がそれほど多くなかったので、マニア向けの説明会も行われていました。

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この時やっと勘違いに気づいたのですが、この日は夕方5時頃には一般公開も終わるだろうと原村会場を昼過ぎに出たのですが、なんと観望会が夜9時まであるとのことで、もっとゆっくり出ても良かったのです。それでも次の日仕事があるので、観望会はさすがに厳しいかとも思ったのですが、それほど悪くない天気に心がグラグラと揺れ、結局観望会の最後までいることになってしまいました。しかも電視観望機材まで出してしまってのフル観望会体制。その場で仲良くなったご家族といろいろ会話をしながら、月や星を見ることができました。

その家族はご夫婦と、5年生の女の子、多分3年生の男の子の4人で、松本から来たとのことです。この男の子が去年のサンタさんに望遠鏡をもらったとのことで、話を聞いて見るとVixenのポルタの80mmのようです。土星を見たら最高倍率でも豆粒みたいだったと言っていたので、ちょうど原村で数百円で手に入れた6mmのアイピースを一つ差し上げました。土星が少し大きく見えているといいなあと思います。このご家族とも来年の再会を約束して、観望会も終了しました。

さすがによる9時を回っていたので、手早く機材を片付けて、やっと帰路につきます。しかも高速もなく、S君を送るために高山経由で少し遠周りして富山に向かいます。S君の家に0時頃着いて、その後自宅に着いたのは午前1時過ぎ。S君もNatsuも車の中ではぐっすりで、二人とも車から降りるときは完全に寝ぼけていました。そのためでしょう、S君は携帯始めカメラと水筒を物の見事に車の中に忘れていました。

ほぼ丸2日の星ざんまい。とても楽しかったです。また来年も時間の都合がつく限り原村星まつりに参加したいと思います。


その3: 戦利品に続きます。