8月4日から原村で行われた星祭りに参加してきました。昨年に引き続き二度目の参加になります。

今回は中1の娘Natsuと、天文仲間の中3のS君と3人での参加です。駐車場が限られているので、当日朝早くつくために、富山を朝6時に出て、途中寄り道をしてS君を拾い、 朝10時前には会場に到着しました。その時点ではまだまだ駐車場は空いていたので、観望エリアのすぐ上の段に陣取りました。

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それでもお昼くらいになると駐車場もかなりいっぱいになって来たので、やはり午前のできるだけ早めに着くのがいいみたいです。

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観望エリアでは午前中からドブソニアンはじめ、幾つも個性的な機材が並んでいました。これを見るだけも原村に来た甲斐があります。

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到着直後はほとんど空いていなかったブースも、

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昼ころには徐々にオープンし始め、午後2時くらいにはほとんどのお店が開いていました。

今回面白かったのが、SCOPETECHのブースです。つい最近「星座望遠鏡」という名で、1.8倍という低倍率の単眼のモノキュラーを発売しました。単眼なのですが、すでに複数買われて双眼化している方がいるとのことで、店頭に参考品として並んでいました。私も一つ購入させてもらいました。40個持って来たそうですが、二日目の昼くらいにはもう数個しか残ってませんでした。

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ちなみに双眼のものは非売品でこれからも販売の予定はないそうなのです。他にも昔からの低倍率双眼鏡を集めてきて幾つも並べていました。見比べることもでき、NIKONのものは視野も相当広く、とても見やすい印象でした。是非一度これらを夜の星空で見比べて見たいです。下の写真にありますが、中にはドクロの模型にはめ込んだのもあり、実際に紐で顔に固定でき、大きな黒いレンズもあいまって、はっきり言って怪しさ満点でした。

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SCOPETECHのブースでは例年通り格安のアイピースなどが販売されましたが、すごい人だかりでまさに戦闘状態でした。去年買ったような鏡筒と三脚のセットを期待していたのですが、今年は数を持ってこなかったとのことで、手に入れることはできませんでした。昨年下の息子用に買ったものが大活躍したので、楽しみにしていたのですが残念でした。

もう一つびっくりしたのが、別の店ですが、PENTAXの口径150mmの巨大屈折が出ていたことです。鉄製で重量30kg位と、とても重いそうです。レンズに少し難ありで格安とのことで、開店前なのに店長から値段が出た瞬間に「買った」との声が。さすがにこれだけ大きいとEM500クラスがいるとのことで、買うことができる人も限られてきます。

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他にも先週胎内で実体顕微鏡を購入した業者が来ていたり、このブログで知り合ったヒロノさんはじめ、同じ富山から来ている、もう顔見知りになってしまった方など、胎内で会った多くの方達と再会することができました。HUQさんもいましたし、店は出していませんでしたがKYOEIのMさんともいろいろお話しすることができました。また、今回も隣の明治大学の天文部の学生や、Vixexという2シートの車に乗っている同じFS-60Qアニバーサリーモデルの方、ヒロノさんが紹介してくれた方など、多くの方と顔をあわせることができ、非常にたくさんの話をすることができました。

一方天気はというと、昼間はまだ晴れていたのですが、夕方からほとんど曇りで、雨がぱらついたとこもありました。夜にはほんのいっとき月がでて、わずか土星も見える時があって、ドブソニアンでは土星を一般の方にごく短時間ですが見せていたみたいでした。

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「みたいでした」というのは、私もその一瞬を狙って電視観望を披露していたからです。出した機材はFS-60CBにASI178MCを付けての月観察と、雲で月が見えない時にはASI224MCに16mmのCマウントレンズをつけての雲の薄いところでの星探しです。カメラを切り替えながら試していました。

さすが星まつりで、何人かの方が集まって来て、このカメラは何だとか、レンズはどうかとかいろいろ話が始まったのですが、一番楽しかったのは、こんなものが出て来るのはダメじゃないかと議論を振りかけてくれた人でした。相当昔からやっている方らしく、観望会ではアイピースで本物を見せてあげないとダメだという主張です。一方で他の方は、そんな難しいことを言わずに楽しめればいいのじゃないか(2017/11/22追記: ここで助け舟を出してくれたのが、11月に志摩の観望会を企画してくれたAさんだということが後にわかりました。)と、いろいろ議論になってきました。それぞれがそれぞれに思っていることを、時間を忘れて主張します。私も決してアイピースでの眼視を否定しているわけではなく、電視という方法も一つの手段としてあるのだということを示したいとか言っていたのですが、でもそういった主張をすることは実はどうでもよくて、こうやって全く知らない人なのに、星が好きというのが繋がりで、いろんな議論をできることが楽しくたまらなかったです。

星が雲に完全に隠れてしまった時は周りの景色や、観望エリアにいる人を写してデモをしたのですが、真っ暗なのにまるで昼間のように見えるCMOSカメラにみなさん驚いているようでした。

そうこうしているうちに雨がパラパラ降って来て撤収。12時頃まで晴れないかと待っていましたが、全く天気は回復せず、諦めて寝てしまいました。この頃でもメイン会場近くでも、駐車場の周りでも、まだまだたくさんの方が騒いでいました。

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午前2時に一度起きたのですが、曇っていたので諦め、再び午前4時前、薄明直前に起きると薄い雲の向こうに星がたくさん出ていました。もうペガススが空高く上がっていましたが、トイレに行って帰る途中で徐々に明るくなって来て、間も無く星も消えていき、もう一度眠りにつくことにしました。

 その2に続きます。