2017年7月12日、平日で少し雲があったのですが、NexStar 4SE用架台のテストをしてみました。

結論としては思ったよりかなりいいです。アラインメントは簡単で、撮影さえしなければ眼視や電視では十分な精度でしょう。Advanced VXよりはやはりはるかに軽いですし、MEADEのETX-60ATよりは重いですがそのぶん精度と十分な安定性(観望会などでトラブルなく信頼できるという意味)があります。即実践投入できそうです。

まず、初期アラインメントも何通りか方法がありますが、一番簡単な「Sky Align」は、とりあえず3つの明るい星(惑星でもいいとのこと)を入れるだけの手軽さです。今回はベガとアルタイルとスピカで試しました。実は今回は水平も、北の方向も何も取らずに試したのですが、 それでもそこそこというか、十分合ってしまいます。ただし、マニュアルを見ると水平は取ったほうがいいとのこと。水準器をどこかに取り付けようかと思っています。

マニュアルは日本語版が付属されていたのですが、6SEか8SE用の英語のものを日本語に訳したものみたいで、全く同じものがネット上にもありました。どなたかが翻訳されたのでしょうか、とても役に立ちます。 

惑星だけを使った「Solar System Align」もできるようですが、こちらはあまり正確ではないとマニュアルに書いています。今回は水平を全くとていなかったので、やっぱりボロボロでした。水平をきちんと撮ってから試したいと思います。

「Two Star Alignment」 はAdvanced VXで使っているアラインメント方法と同じで馴染みがあります。「Auto Two-Star Align」というのもありますが、こちらは今回は試していませんので、またいつか試して見たいと思います。


使い勝手ですが、 Advanced VXのコントローラーよりボタンの数が少ないので少し戸惑いますが、普通に操作するぶんには十分わかりやすいです。導入速度もAdvanced VXほど速くはないですが、全く問題ないレベルでしょう。最後の微調整で流れて止まるまでの時間が思ったより長いのが気になったくらいですが、これも十分許容範囲です。

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今回はテストで木星、土星、M57、M27、月と導入しましたが、いずれも十分な精度でした。鏡筒はとりあえずFS-60CBです。

その際ASI178MCで電視で試しました。ASI224MCに比べてセンサー面積が大きいのと、周辺の収差が気になったのでレデューサも入れずに試しました。月がちょうどぴったりくらいの大きさで入って、PCの画面の解像度に比べても十分な高解像度で見えます。画面上で拡大するとまるで月を探索しているみたいです。前回のイオンの観望会で月をあまり見せることができなかったので、これは観望会にいいと思いました。実は月は観望会では大人気メニューの一つなのです。