2017年7月8日イオンモール砺波で県天主催で写真展と観望会を開きました。

写真展は今年春に天文台で準備したものを各所で回覧しているもので、 私が出品したものも何点か展示されていました。面白かったのは、いつものお気軽SCOPETECHが大活躍で、下の写真にあるように、片隅に天体望遠鏡覗きませんかコーナーを作り、覗くとプレアデス星団の写真を拡大したのが見えて、まるで星を見てるような気分になります。小さい子はなんで星が見えるか最初わからなくて、望遠鏡の先をずっと辿って見ていくとやっと答えがわかって、写真のところまで走っていって確認するというわけです。子供はおろか、大人の多くも面白がってくれたみたいです。

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イオンでの食事は昼はペッパーランチでステーキと、夜は銀だこ。イオンらしいメニューでしたが、こういった店が少ない富山ではまあ結構満足です。写真展の合間と観望会の準備の合間に、早めに食事を取っておくことで混雑を避け時間を節約しました。

観望会は夕方から準備を始めたのですが、朝からの快晴がいつの間にか全面曇りになっていて心配だったのですが、薄暗くなることには天頂くらいは薄雲で、なんとか星が見えるかというくらいにはなりました。望遠鏡はYSさんのタカハシのf=1400mmの60年もの鏡筒をTS赤道儀に載せたもの、FJさんの32cmドブソニアン(NINJA)、 MKさんのFS128をSHOWAのピラー型の赤道儀の載せたもの、KMさんとKGさんでC9.25が2台、KJさんのMAXVISION(私は知りませんでしたが台湾のメーカーみたいで、スカイバードで売られていたものみたいです)のEDの多分127mm鏡筒と6セットほど出ていました。MAXVISIONは以前カビが発生したそうで、全分解したとのことです。屈折も分解できるんだと驚いていたら、やはり組み立てが難しくて光軸がイマイチ合わないといっていました。

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私はC8とSCOPETECHで、SCOPETECHは下の子がいつものように経緯台で追っかけながら木星や月、なぜか土星と間違えたアンタレスなどを導入していました。なので、計8セットの望遠鏡があったことになり、かなり豪華です。

お客さんの人数は100人くらいはいたでしょうか。7時15分頃から始まった天文台の方のお話の最中、まだ明るくて一番星も出ない中、最初のドブソニアンで木星を導入したとの声をきっかけに、肉眼でも見え出したようで、次々木星が導入されていきました。あいにく私は木星を捉えることがなかなかできなくて、5分ほど遅れてそれでもなんとか木星導入。時折雲に隠れて肉眼では見えなくなったりしましたが、望遠鏡ではまだ十分に見えています。最初のお話が終わって、ドッとお客さんが集まってきたのですが、北極星が全く見えないので、極軸も取ることができなくて見切り発車です。マニュアル導入で木星、土星、月、また木星と次々に見せて、1時間があっという間に過ぎてしまい、20時30分に終了となりました。土星の輪や木星の縞や衛星を見たことのない方が多く、子供も大人も、みんなこんなに綺麗に見えるんだとびっくりしていました。確かに薄雲でしたが、シーイングは結構良かったようです。カッシーニの間隙もはっきり見えていました。月はかなりおぼろげでしたが、それでもクレーターも少し見え、皆さん喜んでくれました。

かなり曇っていた割には、望遠鏡の数もたくさんあったこともあり、お客さんの多くはとても満足されたようで、大成功だったのだと思います。


天文と全く関係ないのですが、昨日の7月7日の七夕は快晴にもかかわらず全く機材を出しませんでした。月が明るかったせいもありますが、何年も前から続けているもう一つの趣味のカブクワ取りに子供達と夜中に出かけるために、夜は早々と仮眠をとったからです。その甲斐もあり、シーズン初めとしてはカブ雄1匹、ミヤマ雄大2匹、コクワ雄1匹を含む14匹とまあまあの結果でした。夏は星と虫取りで忙しいです。


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