木曽福島にある口径1m、焦点距離3000mmのシュミットカメラを見る機会がありました。40年前に作られたとのことで、ドームは口径1mとしては非常に大きく外部周りは石版で装飾され、荘厳な雰囲気を醸し出しています。

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ドームがこんなに大きい理由は中に入ってわかりました。最初シュミットと聞いていたので、シュミットカセグレンなどの鏡筒が短いものを想像していたのですが、あくまで補正板のあるシュミットカメラで、通常副鏡がある位置にカメラが位置しているため、3mの焦点距離の長さのぶんだけ鏡筒が必要だからです。望遠鏡はNIKON製、日本光学と書いてありました。口径1mというのは補正板の直径が1mだからということで、反射鏡自身は1.5mあるとのことです。また、相当広い視野を取ることができ、今行っている改造で将来的には直径9度を一度に見ることができるとのことです。そこにCanonのCMOSセンサーを84個並べて、広い視野を一度に高解像度で見ようとしているそうです。

このようなタイプのシュミットカメラは世界で4台しかなく、どれも古いのですが、広い視野角を得ることができるとのことで最近また脚光を浴びているとのことです。

下の写真は鏡筒先端から反射鏡に向かって撮った写真です。手前に補正板が見えたのですが、写真にではわかりにくいです。スパイダーの真ん中に見える黒い丸がカメラです。一番奥に反射鏡が見えます。

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鏡筒の途中の中身を見ることもできました。下の写真の蓋の中に見える白い機械がロボットアームで、フィルターはこのアームを使って交換しているそうです。普通はホイール式などかと思いますが、こんなところにも先進的な技術が使われています。

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見学の際には赤道儀が動くところを見せてもらったのですが、DCモーターで非常に早いスピードで動くのにはびっくりしました。驚くのは、観測はほぼすべて自動で行われていて、見たいターゲット天体を指定しておけば、時間になるとドームの開閉から導入、撮影、データの取得まで何も触ることなく終わるそうです。雨や霧などのセンサーもあり、天気の状況に応じてこれも自動で観測をするかどうかを判断し動くそうです。アマチュアのドーム観測の究極的な雛形を見たような気がしました。

夜は少しだけ付近で、こちらは自分のC8で観望しました。最初完全に曇りだったのですが、21時過ぎから一部晴れ始め、一時は全面雲がなくなりましたが、程なくして薄雲がかかりまじめました。また月が満月に近く明るかったので、あまりいい環境でもなかったですが、月と土星、アルビレオ、M57など2回くらい順繰りで見ていました。あとWideBino28が大活躍で、普段観望会をやっている方にお貸ししたらすごく気に入ったみたいで、「すごく見える!」と驚いていました。今後の観望会用に是非いくつか購入したいと言っていました。

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帰りは道の駅で信州そばを食べてきました。蕎麦も美味しかったですが、巨大な椎茸の天ぷらが一口食べてすごく美味しかったので、写真を撮っておくことにしました。

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なお、8月5日、6日に木曽シュッミットカメラの特別公開と特別観望会があるそうです。各種天文雑誌ではすでに最新情報として書かれていますが、ホームページの情報はまだ最新になっていません。そのうちに更新されると思いますが、8月5日、6日で間違い無いと思います。 興味のある方は是非参加されるといいと思います。