CANPから帰って、いろいろ忙しくて画像処理が追いついていませんでした。やっとCANP前の2016年6月14日、実はこの日は誕生日だったのですが、かなりシーイングがよさそうなのと、大赤班が21時ころから現れるので、前回と同じくC8での撮影となりました。
前回からの進展ですが、これまで撮影時にDebayerをしていたのでSERファイルを8bitでしか保存していなかったのを、Debayerを解いて16bitのオプションにきちんとチェックを入れたことです。これが結果にどのくらい影響があるかは後日検証するとして、とりあえず今回まずは16bitで撮影することができました。
実際の撮影は3倍バローで5000フレームを4本、その後5倍バローで4本撮りました。まだHDDの容量が余っていたので、大赤班の移動を見るために5分くらいおきにあと7本撮ったのですが、徐々にシーイングが悪くなっていったように思います。
シーイングに関しては、最初はピント合わせで衛星を使っていたのですが、その衛星も徐々に見えにくくなっていったのと、大赤班もそれに伴って動画で確認しにくくなってきたので、1時間くらいの間にシーイングは結構変わっていったことになります。
画像処理を試したのですが、結局後半の方が5倍バローで画素が細かいだろうことと、大赤斑がより真ん中に来ていたので、こちらを処理することにしました。しかしながらかなりノイジーだったので、後半の11枚をWiJUPOSで全て使って一枚の画像にしました。そのため端のほうのクオリティーが落ちてがしまっています。
富山県富山市 2017/6/14 21:33:09
C8 + Explore Scientific x5 barlow lense + ASI224MC + Advanced VX
F50, f=10000mm, Shutter 5ms, fps79, gain 480, 3000/10000frames x 11sets
やっと念願の大赤班を取ることができました。シーイングはよかったのですが、処理をするとあまり大したことはなかったのが少し残念です。
コメント
コメント一覧 (2)
なるほどです、Debayerを外して16bitに入れればいいのですね。
勉強になります。でも画像がモノクロになりませんか?
Debayerを外してもカラー画像なら有意義です。
大赤斑を初めて撮影、条件は良くなかったですが、良かったですね(^^♪
SER playerでは、Debayerをしていてもしていなくても、どちらもカラー画像で動画を見ることができます。
面白いのは、ヒストグラムを撮影画面の中に大きく表示して見てみると、8bitのときと16bitの時で滑らかさが全く違うことです。当然16bitの方が滑らかなのですが、ここからもきちんと16bitになっていることわかります。ただ、実際の画像処理では最終画像にほとんど差が出ないです。色の滑らかさが最終画像にはほとんど効果がないのかもしれません。