2017年6月9日、この日は満月。先日までの木星撮影は(見え方もイマイチだったので)休憩して、CMOSカメラのASI178MCの高解像度を利用して、動画で月を撮影してみました。


2017-06-09-1258_5-RGB-Moon_lapl3_ap2252_Drizzle15_w_view

富山県富山市 2017/6/9 21:58
FS-60CB + ZWO ASI178MC + Advanced VX
Shutter 2ms, 21fps, gain 110, 950/1000 frames

機材はFS-60CB+flattener (f=374mm, F6.2) + ASI178MC。このセットアップでちょうどいい具合に月が全て枠に収まります。赤道儀はいつものAdvanced VXです。FS-60はC8の上に亀の子状態で乗っかっています。この日も自動導入とかなしで、マニュアル導入。追尾モードは月にしておきます。

撮影方法は惑星の時のを応用しています。FireCaptureの重要そうなパラメータだけ書いておきます。
  • Frames captured=1000
  • File type=SER
  • Binning=no
  • ROI=3096x2080
  • FPS (avg.)=21
  • Shutter=2.000ms
  • Gain=110 (21%)
  • WBlue=99
  • WRed=60
  • Brightness=100
  • Sensor temperature=36.6 °C
 その後の処理も惑星と似ています。大きく違うところだけ書いておくと、AutoStakkert3で「Noise Robust」は2にしました。Analysisをしたらクオリティーの100から0まで、波打つように構造体がはっきり見えたので、明るいものを見ているのである意味当たり前なのですがほとんどクオリティーが高いと判断して、95%をスタックしました。1.5倍Drizzleはダウンスケール以外は推奨しないとか出るので恐れていたのですが、元の解像度がすでに3000x2000とかなので3倍はきつかろうと思い、今回試しに1.5倍を使ってみました。

意外なのはRegistaxでした。すでに細かい画像だからなのか、ほぼ空間周波数の一番細かい1だけの使用でこれもそこまできつく使えず、あとほんの少しだけ2を使ったくらいです。 これでもかなり細かいところまで出るので、あとはPhotoshopで適当に処理しました。

出来上がった画像が上のものになります。月をまともに、しかも動画で撮影したのは初めてなのですが、満月ということと、結構綺麗に出たみたいなので、まあ満足です。


あと、おまけでストロベリームーンです。なんでも北米のイチゴの収穫時期なのでこう呼ぶのだとか。

2017-06-09-1258_5-RGB-Moon_lapl2_ap2252_strawberry

実は私の誕生日が6月で、うちでは家族の誕生日は必ず手作りのショートケーキを作り、カレーライスを食べます。ケーキ作りは私の担当なのですが、いつもイチゴをたっぷり使います。ただし私の誕生日だけは妻と子供がケーキを作ってくれますが、なぜかイチゴが売っていなかったり高かったりで、このストロベリームーンの月だけイチゴが入っていません。

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