木曜夕方から調子を悪くしてしまい、金曜は仕事も休んでずっと寝ていたのですが、土曜昼頃にやっと少し調子が良くなったので、家族4人で富山市天文台に行きました。連休に入ったのでお客さんが来ているはずです。例によって妻と下のSukeは温泉に、私と上の娘Natsuは天文台にと別れました。

駐車場から連絡バスに乗り、天文台の玄関でバスを降りるとちょうどイリジウムフレアの直前で、目で見てすごく綺麗に見ることができました。その直前にすごく速い速度の衛星のようなものが横切っていったのですが、速い速度ということは高度が低いとのことで、もしかしたら偵察用の衛星だったのかもしれませんとのことでした。

天文台には県天のK会長と近所のKさんがきていて、お客さんに望遠鏡を見せる準備をしていました。私もできる範囲でお手伝いしたのですが、やはりK会長の星の詳しさには脱帽です。天文台がある場所とはいえ、やはり街のすぐ隣で光害はひどく、さらに三日月とはいえ月も出ています。頑張って見ても3等星が見えるかどうかというところでしょう。ところが実際に何も見えない星域を指して、あそこにかみのけ座があるとか、あそこにプレセペ星団があるとか、全部空で覚えてしまっています。しかも指した位置がすごく正確です。私はWidebino28でみてやっと星が見えるのですが、それで見ているよりもはるかに正確に早く場所を特定してしまいます。まだまだ経験不足を見にして見て実感しました。

それでも星座観察は面白く、得にWidebino28があったので、春の大曲線に始まり、北斗七星、乙女座、しし座はもちろん、C字のかんむり座、人の字型のかみのけ座、台形のからす座、H型のコップ座、冬の大三角が沈むところ、ポルックスとレグルスを結んだ線状の真ん中から少しポルックス寄りのプレセペ星団、6の字に見えるうみへび座の頭など、本で見ていてもなかなかわからない星座が空を見ながらだとすぐに頭に入って来ます。

お客さんの撮影希望のために、望遠鏡のアイピース口に平らな板をつけてスマホで撮影できる器具を自作していました。県天のYさんの作だそうです。かなりいいアイデアで、私も作って見たくなりました。実際に簡単に取ることができます。私も試しに手持ちのiPhone5で撮って見ましたが、地球照も写っています。

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露出を調整できるソフトなどがあればもっと綺麗に映ると思います。

一人、星に恐ろしく詳しい男の子がいました。88星座全部覚えていて、それどころか北斗七星の一つ一つの星までいえます。学年を聞いたらなんと年長さん。なんでも図鑑で覚えたとのこと。あとで聞いたら天の川を見たことがないとのことなので、牛岳とか誘ったのですが、この日はわざわざ金沢からきてるとのこと。天文台で働きたいらしいので、将来が楽しみです。こういった子に満天の星空をなんとかして見せてあげたいです。 

帰りがけ、Kさんはこれから牛岳に行くとのこと。この日は透明度も高そうで、私も行きたかったのですが、まだ本調子でなく、一晩い続ける自信がなかったのでこの日は諦めました。