ちょうど一年前の2016年4月30日、娘と一緒に行った名古屋のSCOPIOで衝動買いした20cmのニュートン反射(BKP200)と赤道儀(Advanced VX)から星の趣味がはじまりました。思い返すとこの一年間本当にたくさんのことがありました。

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最初の反射望遠鏡と赤道儀。自宅にて。


最初の一ヶ月くらいはカメラのことも全くよくわからず、当然星のことも全くよくわからず、 本当に試行錯誤で、訳もわからずいろいろ試していました。遠征と称して近くの山に行ったりして、今思うと無理やり感が出まくりですが、それでも天の川が撮れたと喜んでいたのもこの頃です。牛岳で県天のKさんと出会ってから、やっと星仲間に会えた気がして、そこからいろんな人と知り合うことができました。初めて撮った星雲の写真も実はKさんに導入してもらったM17とM27です。自動導入なんかせずに、そのままパッと視野に入れてしまうのでびっくりしていました。

中でも惑星は最初の頃からとても楽しかった対象です。まず最初にやったのはアイピースでの眼視で、木星、土星、火星とそれぞれ違った形と色で楽しむことができました。一番最初、赤道儀の動かしかたがわからず、完全マニュアルで木星を追っかけたのも今ではいい思い出です。木星の縞も土星の輪も火星の赤も、どれも目で見るのは生まれて初めてのことで、その時の感動はとても印象に残っています。同時に、Kさんに見せてもらった細部にわたる素晴らしい惑星と自分の望遠鏡で見たどうしてもボケてしまう惑星では、どうしてこんなに見え方が違うのかに本気で悩んで、これが中古ですがC8の購入につながりました。今思えばKさんのはタカハシの高級機なので当たり前なのですが、あの頃はなんで自分の口径は20cmで大きいのに、細部は小さい口径の方がよく見えるのか、どうしてもわからなかったものです。C8も曲者でした。最初に見た時はボケボケで、手持ちのBKP200にもはるかに及ばなかったのですが、全バラに近い状態で組み直して、清掃調整し直すと、それはそれは見事な像を結び、カッシーニの間隙が眼視で余裕で見えた時は本当に嬉しかったです。それでも一眼レフカメラで撮った惑星に限界を感じ、その時に買った惑星撮影用のCMOSカメラASI224MCはきれいな土星と火星を写してくれて、さらに幸運にも電視という面白い道を示してくれました。

夏ころに一番夢中になったのは電視です。初めての年なので、できるだけいろんなことをやろうと思い、星まつりも原村、胎内、福島と3回参加したのですが、胎内で出会ったHUQさんがやっていた高感度カメラα7Sでとった色付きの星雲にはガーンと頭を殴られたような衝撃でした。そもそも、観望会とかでもやっとした色がついていない星雲を見てしょんぼりして帰って行くお客さんを見て、なんとかして色付きの星雲を観望会で見せることができないかと、ずっと思っていたのですが、それをカメラで実現させてしまっているのです。HUQさんとは夜中まで色々話をさせてもらって、その話がヒントで自宅に帰ってから手持ちのASI224MCと大口径でF4と明るいBKP200で電視(その当時はこんな言葉さえなかったですが)を自宅で試して見ると、余裕で星雲に色がつきます。これは本当に面白くて、その後秋の終わりくらいまでずっと電視に夢中になっていました。

9月にたまたま行ったアメリカの天文ショップの店長のMarkがよく似たことを考えていて、すでに安価なCCDとモニターなどを組んでRevolutioni Imagerと名前をつけて売り出していることはすごく刺激になりました。世界にはやはり同じようなことを考える人がいるのです。Markとはこれが縁で今もちょくちょく連絡を取っています。Revolution Imagerも試しに購入して日本で色々試していたのですが、意外にもその中に入ってたReducerと接続用のアダプターが意外にもすごく役に立ちました。その後スターライトフェスティバルのオークションで手に入れたFS-60Qをエクステンダーを外したFS-60CB状態にし、さらに上記レデューサーを、これまた上記アダプターを使ってうまく焦点距離200mm以下にしてやることで、相当広角で電視が楽しめるようになってから、一気に見ることができる天体が増えました。センサーの面積が小さいため、これくらい広角でないと視野が取れないのです。その後牛岳でAdvanced VXと組み合わせて自動導入で試した電視(その1その2)がすごくパフォーマンスがよく、多くの人と楽しめそうだということがわかりました。

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電視での馬頭星雲と燃える木。
その場でお客さんとこれくらい見えてしまいます。




電視のシステムも大体落ち着いて完成に近づいた11月ころ、やっと写真での撮影に目覚めました。本当に一番最初の頃の5月に写してからは、ほとんどカメラに触っていなかったのですが、やっと本気で撮影をやってみようと思いました。アメリカに行った時に、その当時手持ちの機材が大きすぎて、何も持っていけないことに気づいて、できるだけコンパクトに、海外へも持っていけるような機材を組むということを目標としました。これにはHUQさんの影響も大きく、SWATも購入しましたが、こちらはやっと機材の癖がわかってきたくらいで、まだあまりきちんとした撮影ができていません。それでもFS-60QとAdvanced VXでの撮影はいくつかの撮影をして、画像処理など色々学ぶことができました。オートガイドによる撮影もやっとこの頃始めましたが、これも手持ちのASI224MCを使った安価なシステムです。特に、最初の頃にとった数河高原の空は素晴らしく、その時撮ったM31とM45を越えることが今だにできません。最近、暗い空がどんな高価な機材よりも一番だということが実感できてきました。

富山の冬はなかなか晴れてくれなくて、撮影を始めたのが秋も終わりの11月くらいからなので、なかなか成果が上がっていません。そんな中つい先ごろ行った立山室堂の空は、久しぶりに凄かったです。天の川を堪能できました。立山はまた行く機会がありそうなので、今度は星雲などにも挑戦したいと思います。

惑星の季節も始まったので、去年取りきれなかった木星やADCを使った撮影もまた挑戦したいです。天の川もこれから綺麗になってくるので新星景と呼ばれる手法も試して見たいです。夏の星雲もまだあまり写真では撮っていないので、今年はできるだけ挑戦したいです。特に焦点距離を長くして、系外銀河をもっと拡大して撮ってみることも挑戦したいです。ガイドとかさらに難しくなりそうです。海外、特に南半球でも撮影して見たいですし、観望会で電視システムの威力を存分に試してもみたいです。星の解説はまだまだ経験不足なので、そこらへんも少なくともスラスラ出てくるくらいにはなりたいです。まだまだやりたいことだらけです。


思えばこのブログは夏に入る前くらいに始めました。「ほしぞloveログ」という名前は娘が絶対これがいいと強引に決めた名前ですが、私も気に入っています。人に伝える時に綴りを言わなければいけないのが少し面倒ですが。

最初の4月から1-2ヶ月のことは思い出しながら書いた記事です。元々やったことを忘れないように日記的に書いていこうと始めたのですが、どんどん記事が長くなって読みにくい記事になってしまったことも多々あるかと思います。もちろん自分で過去のことを見て記録がわりに参考にするのですが、他の方もたくさん読んでくださっているということがブログを管理して初めてわかりました。トータルの来訪者は既に5000人を超え、今月の4月はとうとう5000PVを超えました。最近始まった天文リフレクションズピックアップ記事でも何度か取り上げていただいて、ありがたい限りです。小難しいことも書いているせいか、なぜかコメントが少ないのが少し寂しいですが、気楽にコメントいただけるとありがたいです。面白いコメントは家族みんなで見ています。


この一年間本当にたくさんの方にお世話になりました。
  • SCOPIOの店長のKさん。全てはここから始まりました。見学ツアー実現できてなくて本当にすみません。
  • 県天のK会長はじめ県天の皆様。K会長に声をかけてもらってからずいぶん心強かったです。近所のKさんは観望会や雑誌を貸してもらうなど、色々お世話になっています。また今年も観望会やりましょう。同じく近くのNさん、魚美味しかったです。電視やりたくなったら是非ご相談ください。観望会の大きな武器になると思います。
  • 流星研究会に誘っていただいたMさん、Sさん、貴重な機会でとても楽しかったです。学生とも何人か知りあいになることができました。
  • 富山大の天文同好会のM君はじめみなさま、そのうち部室の方も寄らせていただきます。
  • 20年ぶりくらいに連絡を取ったHBさん。いつも色々教えてもらってありがとうございます。まだまだはるかに遠い目標の一人です。
  • HBさんに胎内星まつり紹介していただいたTaさん、Taさんに紹介していただいて電視のきっかけになったHUQさん。HUQさんの自宅にまで押しかけてしまいました。HUQさんとの議論はいつもとても面白いです。Taさん共々また星まつりでお会いしたいです。
  • 星まつりで学生として知り合って、今ではスターベースの店員さんのS君。またお店に行った時はよろしくお願いします。店長さん共々福島のオークションではとてもお世話になりました。FS-60Qは今では心の友です。
  • 電視関連でいろいろお世話になったKYOEIのMさん。福島のスターライトフェスティバルでは娘共々本当にお世話になりました。CDにサインしていただいたオオザカレンヂKEISUKEさん、娘がまた歌を聴きたいといっています。
  • シュミットのHさん、この間名刺をもらって初めて名前を知りましたが、いつもお世話になっています。毎回お店に行くと面白い人と会えるので楽しみです。ステライメージのSさんもまたお会いしたい方の一人です。
  • 飛騨コスモス天文台のYさん。観望会また楽しみにしています。息子のSukeがまだ始まらないの?といつも言っています。Oさん、望遠鏡の調子はどうですか?5月の観望会でまた話を聞かせてください。
  • Yさんつながりで紹介していただいたAさんはじめ惑星研究会の方々、特にMEADEの大型の反射鏡を譲っていただいたKさん。本当にありがとうございました。そろそろ惑星をまた始めようと思っています。MEADEがどれくらい見えるのか楽しみです。
  • 大長谷に誘っていただいた県天のYさんと、いつもの仲のいいメンバー。快く仲間に入れてくださいましてありがとうございます。
  • 自宅のドーム見せていただいたOさん、いつも惑星すごいです。また寄らせてください。
  • 立山でご一緒させていただいたFさん、カメラの話また聞かせてください。
  • まだお会いしたことはないですが、大好きな天文リフレクションズのkojiroさん。2回もピックアップに取り上げていただいて本当に嬉しい限りです。
他にも書ききれないくらいたくさんの方にお世話になり、同時にこの一年たくさんの方と友達になることができました。この歳で新しい友人ができることはあまりないのですが、この一年間はそういった意味でもすごく世界が広がった一年間でした。まだまだこの趣味は当分続きそうなので、皆様これからもよろしくお願いします。