4月13日の夜、まだ平日なのですが、晴れ渡っていたので色々試しました。ただし満月直後なので、23時頃までです。ASCOMの便利さがわかってきました。


BackYard EOS単体で:
BackYard EOSでもASCOM経由で赤道儀と接続できるので、ライブ映像を見ながら位置を調整できます。今回初めて気づきました。特に自宅などからリモートデスクトップで操作している時に便利です。その場に行ってAdvanced VXのコントローラーにさわる必要がなくなります。写真を見るとわかりますが、BackYard EOS上に赤道儀の方向指示コントローラーが表示されます。

IMG_1672



Stellarium単体で:
これは以前書いたことですが、ASCOM経由で赤道儀をコントロールして、Stellariumで見たい天体を指定すると自動導入してくれます。位置の微調整はできますが、遅いです。


Cartes du Ciel単体で:
これも以前書きましたが、こちらでもASCOM経由で赤道儀をコントロールして、天体を指定すると自動導入してくれます。位置の微調整ができ、速度も変更できるので、Cartes du Cielの位置と実際の撮影した画像の位置がズレていても素早く直すことができます。


AstroTortilaとBackYard EOSとCartes du Cielを組み合わせて:
今回これが書きたかったのです。AstroTortilalでASCOM経由で赤道儀とつなぎ、さらにCartes du CielでもASCOM経由で赤道儀とつないでおきます。AstroTortilalで画像の入力先をBackYard EOSにしておいて、解析をスタートすると、ものの1分くらいで解析が終了し、その時の撮影した画像から特定した位置をCartes du Ciel上に表示し、さらにAVXの位置情報とのズレをAVX側にフィードバックして、ズレを無くしてくれますこれは結構すごい!その際BackYard EOSのsettingでserverにセットするのを忘れないでください(設定を変えると一度BackYard EOSを再起動しないとAstroTortillaから認識されません)。 

screen_ASCOM


特にリモートデスクトップで遠隔操作しているとそのありがたみがわかります。離れたところから細かい調整までできるような感覚です。位置決めで何度も何度も試し撮りする必要がなくなるので、すごく楽です。


上の操作ができるようになった理由の一つが、新たに導入したサンワサプライ製のUSBハブUSB-HAC402BKにあります。現在リモート接続用に使っているStick PCにはUSBポートが2つしかついていないので、USBハブを使う必要があります。このハブはUSB3.0とUSB2.0を同時に繋いでも、USB3.0の速度が落ちないことを保証してくれているハブです。AS224MCをUSB3.0でEOS 60DとASCOM経由のAdvanced VXをUSB2.0で繋いで、何の問題もなく動かすことができました。簡単そうなことなのですが、これができないハブの方が多いと思います。少なくとも私が試した中では唯一このハブが実戦レベルで使うことができました。


2017/11/24 追記: Windows 10 Creator updateでアップデートしたらAstoroTortillaが使えなくなりました。症状と対処法はこちら。