手に入れた80年代の天文ガイドの60冊のうちのやっと3分の2くらいを読み終えました。その中で面白かった記事を少し紹介します。



CCD

1984年10月号にCCDの特集がありました。そのときカラーページに乗っていた写真が以下のものです。

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もちろん今のCCDとは比べるまでもありませんが、記事を書いた方が当時の宇宙科学研究所の方なので、その当時の研究レベルでも最高に近いものだっただろうことが記事を読んでいるとわかります。今で言う「画素」のことを「絵素」と呼んでいたりしているのも違うところです。384x490絵素を256~1024段階で記録というので、19万画素を8bitから10bitで記録していることになります。でも写真を見る限り、各色8bitとも思えないのですが、もしかしたらデータの方は8-10bitで取っていても当時のモニター状況を考えると表示の色のほうが追いついていなかったのかもしれません。データストレージは900キロバイトの半導体メモリとフロッピー2台になんとハードディスク1台を備えていたそうです。1984年なので相当豪華な部類です。それでもここから見ると、CCDは30年間ですごい進歩を遂げたことになります。コンピュータの進化によるところも大きいでしょう。現在はリアルタイム動画で星雲に色をつけることがやっとできるくらいになりました。今のCCDがさらに進化するとどうなるのでしょうか?どんどん感度が良くなって、今やっている電視みたいなのももっとすごいリアルタイムで綺麗に見えるように成るのでしょうか?今から30年後が楽しみになってきます。



84年7月号質問コーナー

「ちかいうちに銀河系の中で、超新星の爆発は見られるでしょうか?」 

という質問があったのですが、その答えが「私たちはケプラー以来久しぶりの超新星爆発を目の当たりにする幸運にめぐまれるかもしれない。しかしもう少しというのは10万年くらい先のこともありうる。」

とありました。これからわずか3年も経たないうちに、すぐ隣の大マゼラン星雲で超新星爆発が起きたのです。この超新星爆発によるニュートリノ検出で日本はノーベル物理学賞を受賞しました。我々の銀河ではありませんが、近傍の銀河で超新星爆発が起こるのは数百年に一度程度と言われているので非常に珍しい現象です。この質問コーナーでの答えが見事に当たったことになります。



84年11月号: 流星会議

昨年出席させていただいた流星会議の記事がありました。84年の記事ですが、タイトルは「若い人の集まった流星会議」だそうです。その中に年齢が具体的に書いてありました。10代が62人、20代が88人、平均年齢22.8+/-7.8歳だそうです。私が出席したのはこの記事から32年後の流星会議になります。平均年齢は何歳位になったのでしょうか?まさかそのまま22+32で55歳ということはないですが、私は今40代でおそらく出席者の中では若い方でした。それでも学生も何人かいました。確かに他の娯楽もたくさんあるので、星以外に興味が行くのもわかりますが、それにしても今の天文に若い人にアピールする魅力は無くなってきているのでしょうか?観望会をやると目を輝かせながら星を見ている子供が多いのが救いです。



連載

80年代初頭から80年代半ばにかけて、パソコン、当時の言葉で言うと「マイコン」を使った天体現象の計算プログラムの紹介が多くなってきます。今では懐かしいPC-6001やMSXで連載がされていました。私も小学生のころPC-600mkIIをしゃぶり尽くしていたので、天文の方でこれだけ使われていたのは感慨深いです。



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昔は眼鏡屋さんで望遠鏡を扱っていたのですね。眼鏡屋さんの広告がたくさん出ていました。確かに光学部品という範疇では変わりありませんが、今では望遠鏡を扱っている店自体が少なくなってきてしまっているので、隔世の感があります。


冊子がどんどん分厚くなってきています。広告も増えていますし、記事の中身も多岐に渡ってきています。60冊のうちあと残り3分の1くらい、頑張って読みます。
 

(その3)に続きます。