現在使っているCMOSカメラはZWO社のASI224MCですが、さすがに一つだと足りない時が多くなるようになってきました。
現在機能としては「惑星撮影」「電視観望」「電子ファインダー」「極軸調整」「オートガイドカメラ」と一台で5役を兼ねているので、確かに数が足りないというのも致し方ありません。特に、電視観望と電視ファインダーでは必要な焦点距離が違うため一つでは同時に使えない、撮影時にはガイドにCMOSカメラを使うと電視ファインダーとして使えなくなるなど、二つ持っておくといいことがあるケースが増えてきました。
まず現在手持ちのCMOSカメラに関わらず、目的別に必要な機能をあげてみると
ASI224MCはフレームレートと感度は得意ですが、逆にセンサー面積は小さく、解像度は良くないです。ASI224MCと比較して、2台目のCMOSカメラを考えたときに、目的別に新たに期待したい機能は
逆にいらないもの、かえって邪魔になっている機能としては
以上の点を考えて、次のCMOSカメラの候補を考えると
感度の点からSONYセンサーに限定しました。また、QHYCCD社のQHYシリーズもあるのですが、マウントやレンズアクセサリなどの使い回しも考えて、ZWO社に限定しました。
これだけ見ると、惑星撮影重視ならASI290でカラーかモノクロかは最終画像を撮るか手間を取るかで考えればいい、電視重視ならASI178MCになりそうな感じです。ところが、実はなんだかんだ言って一番重要な感度をもう少し考えてみます。ここにSONYが提唱する新たなSNR1sという指標があるのですが、一言でいうとどこまで暗い光でものが見えるかという非常にわかりやすい値になっています。
このページを信用すると、なんとASI224で使われているIMX224センサーが0.13ルクスで圧倒的に暗い光まで見えます。意外にも次にいいのがASI185に使われているIMX185で0.20ルクスで、どちらも裏面照射ではありません。次がやっと裏面照射のASI290のIMX290で0.23ルクス。ASI178用のIMX178は裏面照射ですが、0.46ルクスでASI224の3倍から4倍です。これは単純に言うと露光時間が3倍から4倍かかることを示しています。いま電視でだいたい10秒くらいで露光していますが、これはすでにリアルタイム性を損ねるくらいすでに長い時間です。これが3倍とかの30秒になると、おそらく待つのに耐えられないでしょう。それならば面積を多少なりとも広くすることだけを考えて、ASI290よりも感度がいいASI185MCが候補に上がってきます。ただし、ASI178MCの14bit ADCが意外に電視でも淡いところの階調の見え具合に効いてくるかもしれません。ここら辺は賭けですね。
値段的にはASI174MCが7-8万円と多少高いくらいで、他の機種は4-5万円と大差ないです。
うーん、迷います。またしばらく考えます。でも、迷って色々考えてる時が一番楽しいんですよね。
星雲星団撮影まで考えると、ビット数、冷却、解像度などが欲しくなりますが、値段が跳ね上がるので今回は考えないことにしました。今の所はカメラで十分かと思っていますが、そのうちに撮影目的で欲しくなるのかもしれません。
現在機能としては「惑星撮影」「電視観望」「電子ファインダー」「極軸調整」「オートガイドカメラ」と一台で5役を兼ねているので、確かに数が足りないというのも致し方ありません。特に、電視観望と電視ファインダーでは必要な焦点距離が違うため一つでは同時に使えない、撮影時にはガイドにCMOSカメラを使うと電視ファインダーとして使えなくなるなど、二つ持っておくといいことがあるケースが増えてきました。
まず現在手持ちのCMOSカメラに関わらず、目的別に必要な機能をあげてみると
- 惑星撮影: フレームレート、感度
- 電視観望: 感度、長時間露光
- 電子ファインダー:
- 極軸調整:
- オートガイド: 感度、解像度
ASI224MCはフレームレートと感度は得意ですが、逆にセンサー面積は小さく、解像度は良くないです。ASI224MCと比較して、2台目のCMOSカメラを考えたときに、目的別に新たに期待したい機能は
- 惑星撮影: 裏面照射、解像度
- 電視: 解像度、センサーの面積
- 電子ファインダー:
- 極軸調整: 感度、
- オートガイド: 解像度
逆にいらないもの、かえって邪魔になっている機能としては
- 惑星撮影: 長時間露光
- 電視観望: フレームレート
- 電子ファインダー: フレームレート
- 極軸調整: フレームレート
- オートガイド:
以上の点を考えて、次のCMOSカメラの候補を考えると
- ASI178MC: 解像度が高い。面積が1/1.8インチと広い。14bitADC。裏面照射。
- ASI174MC: 面積が1/1.2インチとかなり広いが、解像度は多少良くなるくらいでこれまでとあまり変わらない。グローバルシャッターというのが特徴。
- ASI185MC: 面積が1/1.8インチと広い。解像度は多少良くなるが、これまでとあまり変わらない。
- ASI290MC: 惑星撮影のため。裏面照射。解像度は多少良くなるがこれまでとあまり変わらない。面積は1/3インチだったのが1/2.8インチとほとんど変わらない。
- ASI290MM: 惑星撮影のためさらなる感度向上。裏面照射。ただしモノクロのため撮影の手間はかかる。電視観望はモノクロのため色付きではできない。
感度の点からSONYセンサーに限定しました。また、QHYCCD社のQHYシリーズもあるのですが、マウントやレンズアクセサリなどの使い回しも考えて、ZWO社に限定しました。
これだけ見ると、惑星撮影重視ならASI290でカラーかモノクロかは最終画像を撮るか手間を取るかで考えればいい、電視重視ならASI178MCになりそうな感じです。ところが、実はなんだかんだ言って一番重要な感度をもう少し考えてみます。ここにSONYが提唱する新たなSNR1sという指標があるのですが、一言でいうとどこまで暗い光でものが見えるかという非常にわかりやすい値になっています。
このページを信用すると、なんとASI224で使われているIMX224センサーが0.13ルクスで圧倒的に暗い光まで見えます。意外にも次にいいのがASI185に使われているIMX185で0.20ルクスで、どちらも裏面照射ではありません。次がやっと裏面照射のASI290のIMX290で0.23ルクス。ASI178用のIMX178は裏面照射ですが、0.46ルクスでASI224の3倍から4倍です。これは単純に言うと露光時間が3倍から4倍かかることを示しています。いま電視でだいたい10秒くらいで露光していますが、これはすでにリアルタイム性を損ねるくらいすでに長い時間です。これが3倍とかの30秒になると、おそらく待つのに耐えられないでしょう。それならば面積を多少なりとも広くすることだけを考えて、ASI290よりも感度がいいASI185MCが候補に上がってきます。ただし、ASI178MCの14bit ADCが意外に電視でも淡いところの階調の見え具合に効いてくるかもしれません。ここら辺は賭けですね。
値段的にはASI174MCが7-8万円と多少高いくらいで、他の機種は4-5万円と大差ないです。
うーん、迷います。またしばらく考えます。でも、迷って色々考えてる時が一番楽しいんですよね。
星雲星団撮影まで考えると、ビット数、冷却、解像度などが欲しくなりますが、値段が跳ね上がるので今回は考えないことにしました。今の所はカメラで十分かと思っていますが、そのうちに撮影目的で欲しくなるのかもしれません。
コメント
コメント一覧 (4)
カメラ前部の保護ガラス(多分IRカットフィルタを兼ねている)を外し、星雲の輝線を通す薄手のフィルタ(LPS-P1 or D1 for FFフィルタ)を挟んで 2xビニング で電視すると、f=35mm F1.4のレンズをると、α7S を超えるレベルで電視することができます。透明度の良い日は、自宅で M16/M17 を電視することができました。
長辺沿いにアンプノイズが走るのが欠点ですが、-coolを使うという手も無きにしもあらずです。
ピクセルピッチも3.75umと QHY5L-II/ASI120MM 並ですから、モノクロで使えばガイダーとしても十分な細かさです。
最近ユニテックさんに特注で作ってもらった、C→CSマウントアダプターを使って、ワンタッチでCマウントレンズを着脱できるようにしています。(URL)
マウントアダプタを介して f=135mm F1.4 を付ければ、フルサイズ換算f=678mm F1.4 で画面一杯という大画面です。
178も意外に安いのでまだ迷っています。14bitが魅力なのと、ピクセルサイズが小さいのでガイドにもいのかと。予算があれば全部買って直接比較したいのですが、さすがにそれは...。
画素ピッチ2.4umで1/1.8inchは 3000x2000 ピクセルと高画素過ぎて、USB3をもってしても1フレームの転送に数秒喰ってしまうのです。
撮影用カメラとしてはそれでも全く問題無いのですが、フレームレート重視の電視ファインダーや、修正信号送出の短周期化による高精度ガイダーとしての使い勝手が悪すぎたのです。
185MCはカラー版しかありませんが、1944x1224 と画素数が手頃で、画像転送に掛かる時間は、QHY5III-178M に比べて無視できるほど短時間です。(StickPC を使う場合、QHY5III-178M + QHYCCD ASCOM ドライバの組み合わせでは1フレーム5~7秒も掛かりました)
昨日からMetaGuideというガイドソフトをいじり始めています。やはり速い制御を試したいからです。昨日だけ見ていると随分と魅力的ですが、あまり日本語の解説がないので、どこまでできるかはまだわかりませんが。
昨日はASIカメラの認識が全くできなくて一旦諦めたのですが、海外のどこかのページに解決策が載っているのを見つけて、ついさっきやっとカメラを認識できました。
相変わらず天気がダメなのでまだガイドまでは試せて無いですが、またそのうちに試して記事にします。