ほしぞloveログ

天体観測始めました。

2017年10月

ものすごく澄んだ空で月が綺麗なので赤道儀をセットして、途中で一旦目を離したすきに、妻が車をぶつけてしまい、Advanced VXが赤径軸の極軸シャフトから折れてしまい、外れるはずのない赤緯部分が分離してしまいました。幸いにも怪我などはなかったのですが、赤道儀は真っ二つです。多分一番硬い軸の部分なので、自分で修理というわけにもいかなさそうです。販売元に問い合わせてみますが、さすがに修理も厳しそうな気がします。鏡筒をつける前だったので、赤道儀だけで済んだのがせめてもの救いです。

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このAdvanced VX、精度がないとか悪くいう人もいるのですが、実は私は結構気に入っています。
  • 値段の割に圧倒的に頑丈なのです。鏡筒をつけて手で揺らしてみるとわかりますが、揺れは倍以上する値段の赤道儀に比べても悪いどころか、むしろ揺れにくかったりします。
  • ピリオディックモーションは大したことないですが、それでもそこまでひどくはなく、ガイドさえしてしまえば撮影に関しても精度的な問題はほとんど露呈しません。
  • 自動導入がまともに使えるのもいいです。きちんと初期導入さえしてやれば精度に全く不満はありません。コントローラーはSTARBOOKとかと比べると貧弱に見えるかもしれませんが、逆にシンプルなのが必要十分でいいです。
  • 世界的に見たらシェアはトップクラスのはずなので、PCとつなげた場合などに様々なソフトが必ず対応しているところもいいです。シェアが大きいということは数が出ているので、最高級というわけには絶対いかないですが、コスト的なパフォーマンスはかなりいいと思われます。
  • Celestronの中でも上位機種が沢山あるので、入門者用と言われたりもしますが、そのぶん重くなく、セットアップや持ち運びが楽です。まともに使える自動導入付きの赤道儀としては最軽量の部類に入るのではないでしょうか。
自動導入がついてこの手軽さでこの剛性なので、値段に対するパフォーマンスがむちゃくちゃいいです。

今日はとりあえずショックで、せっかく澄み渡った空なのに何も見る気になれません。赤道儀はどのみち必要なので、修理で済むものなのか、次のものを探すか...。次のを探すにしても、気に入っているので同じものにするのか、それともある意味いい機会なので他の機種を探すか...。


 その2に続く。

2917年10月27日、月面Xが出るとのことで、雲間の晴れの時を狙って月を撮影しました。上弦の月の前日で、ほぼ半月に近いです。

といっても元々月を撮影するのが目的だったわけではなく、次の日の立山での観望会に備えて、電視観望の機器のチェックが第一目的で、あ、そういえば月面Xだったと思い出しとっただけです。なので架台は赤導儀ですらなく、経緯台のNexsterでした。まあ、露出時間が短いのと、後でスタックするので赤導儀である必要もないのですが。

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富山県富山市 2017/10/27 19:21
FS-60CB + ZWO ASI178MC + Nexster経緯台
Shutter 5ms, 21fps, gain 120, 900/1000 frames


肝心の月面Xはというと、きちんと写っているようです。月面Vも写っています。それぞれ左下と右上です。

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なんでも月面Vのすぐ横にウサギさんがいるとか、いないとか。

現在電視観望には主にタカハシのFS-60QとiOptronの80mmを使っていますが、入門記事の中で言及していた比較的入手しやすく、安価なCelestron製のTravel Scope 70が使えないか試してみました。

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もともと電視観望は最初の頃は口径の大きなものを使っていたのですが、使っているCMOSカメラASI224MCのセンサーサーズが小さいため、焦点距離の短いFS-60Qのエクステンダーを外したFS-60CB状態の、焦点距離355mmで使っていました。それでも焦点距離が長い時もあるので、さらに0.5倍のレデューサを使ったりもしています。ただ、解像度の出ない電視観望にFS-60はちょっと贅沢なので、安価なiOptronの口径80mmを電視専用にと胎内星まつりで買ったのですが、ちょっと入手しにくいこともあり、より安価で入手しやすいCelestoronのTravel Scopeを試して見ました。私は胎内星まつりでシュミットさんでジャンクで鏡筒のみで購入したものですが、普通に天体ショップはおろか、普通にアマゾン楽天ビッグカメラなどでバッグまでついて一式で一万数千円で購入することができます。

感想は一言で言うと、やはり安価なのでそれなりのスペックだが、電視に限ってしまえばまあ使えないこともないと言ったところでしょうか。

まず一番困ったことは、ピント調節ネジの反転で像が大きくずれることです。ピント固定ネジがあって、それを占めると多少マシなのですが、それでも結構ずれます。まあ、プラスチックなので仕方ないでしょう。こんな時はピント調節ネジの裏の4つのネジを外して、接眼部を抜いてしまい、鏡筒の内側の接眼部が当たるところにテープなどで厚みをつけて径を小さくしてしまえば安定になります。と思って分解してみたら、3本あるプラスチックの細長い板の2本にすでにテープが付いていました。ジャンクで買ったので、誰かがつけたのか、最初からついていたのかはわかりませんが、同じようなことをやっている人もいるので方向性には間違いがないようです。

ところがやっていて気づいたのですが、接眼部を固定するネジのすぐ上に小さな穴が二つあって、その中にイモネジが入っています。このイモネジを小さな六角レンチで締めることで内側に入っている3本の板を外側から抑えることができ、接眼部が当たる径を調節できます。ジャンクで買ったのでマニュアルがないためわからなかったのかと思い、英語版のマニュアルをダウンロードして読んで見たのですが、そのような記述はないので、工場出荷時の調整以降あまり調整されることは想定されていないのかもしれません。いずれにせよテープ案は却下で、このネジ2本を調整することでガタはかなりなくなりました。

さて、実際にに導入してASI224MCでいつものようにM57を最初に見てみました。まず気づいた点が、なぜか色が乏しいのです。写真で比較します。

  • iOptron
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  • Travel Scope 70
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ぱっと見の印象がそうだったのですが、改めて比較しても明らかに段階的に変わる惑星状星雲の色が貧弱に見えます。色々試していてわかったのは、Travel Scopeの方が色収差が大きいのではないかということです。そもそも短焦点なので色収差が出やすいのですが、さらにセンサーで強度に拡大しているので、どうしても精細さにかけてしまう映像になります。

  • 参考に、昨年撮ったFS-60CBのものも載せておきます。
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場所も時間も違うので一概に比較できませんが、やはり色収差に気を使った鏡筒だと電視においても違いが出てくるようです。それでもSharpCapでの調整をきちんとすることで、楽しめる範囲なのだと思います。他には特に不自由なところは何もありませんでした。値段から考えたら十分及第点ではないでしょうか。

簡単なテストなので、今回はこんなところですが、色収差に目をつぶればTravel Scope 70でも十分電視観望を楽しむことはできそうです。もう少し広角な天体なら相対的にさらに色収差も気にならなくなるでしょう。比較的気楽に買うことのできる鏡筒なので、思い切って電視専用としてしまうのもいいかもしれません。




明日から立山の観望会に行きます。その際車は乗り入れることができないので、荷物は基本手持ちになります。過去2回、電視用に自動導入を使いたくてAdvanced VXを持っていったのですが、階段などもあるため、さすがに手で運ぶには重すぎます。

Nexsterの架台を買ってからはずいぶん軽くなったのですが、三脚部分が結構長くてスーツケースに入れることができないことがわかりました。三脚をじっくり見ていると、真ん中のプレートは下側の三脚の部分とは一つのネジで固定され、上側は3つのネジで経緯台と固定されているだけで、真ん中プレートの中心穴はほとんど何も使われていないことに気づきました。

この穴を改造して、軽くて安定なこの間システマティック化したGitzoのバサルト三脚をこれに取り付けることができないか考えました。Gitzo側のトッププレートは3/8インチのネジなので、先の真ん中プレートに3/8のタップを切ります。元から空いている穴の精度が悪いのか、少しだけ斜めになってしまいましたが、無事にGitzo三脚にNexsterの可動部分が付きました。さらに軽量コンパクトになったので、また稼働率が上がりそうです。

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取り付けてから、揺すったりしてみたのですが、さすがGitzoです。ほとんどピクッとも動きません。性能的には十分そうです。

明日の本番でぶっつけで使うのは少し怖いので、今晩早速テストしてみようと思います。


赤道儀の遠隔操作のためにStick PCを使うことがあります。Stick PCはモニターを持っていないので、いずれにせよなんらかの遠隔の画面表示が必要になります。特に、冬場の遠征ではとてつもなく寒いので、暖かい車の中から遠隔操作するというスタイルを一度経験すると、ずっと外で待っているというスタイルには戻ることができません。

そのための接続としてこれまで、
  1. Stick PCの無線LANを無理やりルーター化する
  2. 超小型の安価な簡易ルーターを使ってみる
  3. BUFFALO製のポータブル無線LANルーターで接続する
と試してきました。1.はUSB3.0カメラの雑音で接続が不安定になり、5GHzに逃げようとするもできないことがわかり断念。2.は付属ソフトがこなれていなくてバグだらけで設定が大変なのと、Windowsが動いているPCのUSBに挿さなければならず、USBポートを無駄に使用してしまうのでイマイチ使用頻度が下がってお蔵入り。3.は接続がどうも安定でなく、時々Remote Desktopでの接続が切れてしまうのが悩みでした。

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ELECOM製は変な切断はないと聞いていたので、ちょと前に5GHzのポータブルの無線LANルーターWRH-583GN2-Sを購入してみました。色をグリーンにしたのは単に安かったからです。ブラックはなぜか倍近くの値段がしました。パッと使ってみた限りでは変な切断などはなさそうです。

実際にテストして良かったと思ったのは、BUFFALO製に比べてはるかに高機能で、普通の家庭用無線LANルーター程度のことができてしまいます。例えば
  • SSIDの名前の変更
  • パスワードの変更
  • 管理者の名前の変更
  • LAN側のIPアドレスの範囲を任意に変更することができる
など結構基本的なことが普通にできます。BUFFALO製はこれらのことがことごとくできなくて、本当に簡易使用を前提としているようで不満だったのですが、ここら辺のことが見事に解決されました。特に、
  • MACアドレスを見てDHCPの割り当てIPアドレスを固定できる
のが便利で、やっとこれでその場でIPをDHCPの範囲内でやみくもに打って、Remote DesktopでStick PCを探し出す必要がなくなりました。

逆にできると思っていたのにできなかったことが、
  • 無線でWAN側につないで、LAN側からもインターネットに接続する
という、BUFFALOではできていたことができません。WAN側は有線使用が前提みたいです。これは結構痛くて、遠征時にiPhoneのテザリングなどで外につなぐことができなくなります。遠隔地では基本Stick PCに接続できればいいだけなので、外につなぐ場合は操作する側のPCを直接テザリングでiPhoneにつないでしまえば問題ないので、ほとんど大丈夫なのですが、Stick PCにアプリを入れたい時だけは困ってしまいます。それでも遠征するような光害がないところは、携帯の電波も貧弱なので同じかもしれません。まあ、痛し痒しです。

こういったことは買ってみて自分で試さないと、事前に調べただけだとなかなかわからないんですよね。それでもELECOMの方は、実際に使うときのために事前に柔軟に設定できるので、使用時に無駄な時間を取ることなく、何より安定性は優れていそうなので、すぐに実践投入できそうです。アマゾンのレビューで熱暴走の心配が報告されていましたが、これはBUFFALO製も同じような評価でした。夏場は外に出て星を見ていた方が楽しいのでそれほど遠隔操作で使う機会がなく、むしろ冬場の使用が多いのでそれほど問題ないと思います。


電視観望の入門記事実践編を書いてきましたが、今回はちょっと毛色を変えて、電視観望の魅力ということについて書いてみたいと思います。

元々電視観望を始めた動機は、まだ星を始めたばかりの頃に個人的な観望会で、きてくれた方に星雲を見せた時の反応でした。私は星雲が望遠鏡でおぼろげながら見えていることがすごいと思っていたのですが、見た人はほとんど一様に、かなり拍子抜けというか、がっかりした様子なのです。それでも私もその気持ちは理解できました。星雲といっても写真で見るような色も何もなく、文字どおり雲のようにモヤっとしているだけなのです。そこで、昨年の星まつりにドブソニアン使いの方たちに、片っ端からアイピースで見て星雲に色がつくことはありますか?と尋ねてみました。答えは、感度のいい子供なら薄く色がついて見えるかもしれないとのことでしたが、やはり私には大口径のドブソニアンで見てもどうしても色がついているようには見えませんでした。

そんな折に、胎内の星まつりでSONYのα7Sで、その場でうっすら赤く色がついている画面をLive viewで見せている方がいました。その方と夜遅くまで話し込んで、電視観望という言葉で進めていこうとか、色々アイデアをいただいたのですが、残念ながら私には高価なα7Sを購入する余裕はありませんでした。それでもなんとかこのアイデアを活かせないかと、自宅に帰ってから色々考えて、ひょっとしたら惑星撮影用に買ったASI224MCが使えるのではないかと、20cmの反射で始めたのですが、思いの外うまくいったのがきっかけです。

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一番最初に自宅の庭でASI224MCで電視を始めた時の写真です。
最初は惑星の応用でFireCaptureを使っていました。 


昨年の夏は晴れていればほぼ毎日外に出て電視観望を試していました。今の技術はその頃にだいたい確立したのですが、なぜこれだけ続いたかというと、とにかく楽しいのです。観望会とか、人に見せるとかを全く考えなくて、とにかく一人で電視で見ているだけで楽しいのです。それもそのはずです。まだ星を本当に始めたばかりで、カメラ撮影の技術も画像処理の技術も全くない初心者が、次々と星雲とかを見ることができるのですから、楽しくないはずがありません。

色々やっていると、電視が微妙なバランスの上に成り立っていることがわかってきました。CMOSカメラのセンサーサイズが小さいので、長い焦点距離が取れないこと。焦点距離が取れないので鏡筒は短くて済み、意外に小さな口径で十分で、それでもF値を小さくできること。SNR1sに代表するようにカメラのセンサーの感度に強度に依存すること。自動導入とものすごく相性がいいことなどです。

電視観望を始めて見てみると、たいていの方はびっくりします。初心者の方はそもそも星雲を見たことがある人の方が少ないので、その場で星雲が見えることにまずびっくりします。面白いのは、ベテランの方の「今の技術はこんなに進んでいるのか、昔夢のようだと思っていたことが現実にできる時代になったんだ」というような感想です。このようなライブビューが難しいということを実際に知っている方の意見です。私は星の世界では初心者なのですが、ベテランの方達にこのように言っていただけると、なんだか少しだけですが認められたみたいで本当に嬉しく思います。

その一方、否定的な意見も少数ですがあることも聞いています。

一番代表的なものが「望遠鏡はアイピースで見るべきだ。モニターなんかで見せたらダメだ。」というような意見です。私はアイピースでの眼視を否定する気は全くありません。シャープさでは電視は眼視に全く勝つことができません。一方、カメラで長時間撮影をして画像処理をキチンとした写真のクオリティーにも、電視は全く勝つことができません。電視はちょうど眼視と写真の間のような技術かと思っています。クオリティーはそこそこだが、人間の目には見えないような星雲の色などが、その場ですぐに見えるということです。なので、観望会での手段の一つとして電視が広まってくれればいいなあと思うわけです。

もう一つ、モニターの明るさが暗順応の妨げになるという意見を最近聞きました。確かにその通りですが、観望会は安全のために、意外に明るい場所で行われることも多いので、それほど邪魔にはならないはずです。どうしてもという場合は少し場所を離れたところで試すなどで、うまく運用する方法を探す道もあるのかと思います。

それよりも観望会に来ている方たち、特に理科離れが叫ばれている現在、将来を担う天文っ子に、こんな綺麗な天体が宇宙には隠れていると、その場で実感していただくことがものすごく大事なのかと思っています。

基本的には電視に対しては概ね好意的な方が多いのですが、それでも話だけを聞いて否定する方、あまり関心のない方もいます。ですが、意外なことに実際に見ていただくと、こんなに凄かったのかとものすごく興味を持ってくれる方もいらっしゃいます。やはり百聞は一見にしかずで、それだけのインパクトが今の電視にはあるのではと思います。

電視観望のいいところを挙げて見たいと思います。

  • 星雲にその場で色がつく。
  • 一つの画面を共有して多人数で見ることができる。
  • 次に何が見たいとか、意見が出だして、みんなでものすごく盛り上がる。
  • 大人数の観望会でも一つのアイピースに並ばなくていいので、人数をさばくことができる。
  • 面白かった意見が、老眼対策です。私も少し出始めているのですが、老眼がひどくなってくるとアイピースで見るのさえ辛くなってくるそうです。そんな場合にも目に負担をかけずに見ることができるそうです。

ついでに今考えている欠点も書いておきます。

  • 解像度、シャープさ、彩度などはまだ不十分。機器の進歩がいずれ解決してくれると思います。
  • センサーサイズが小さいので、広角で画面に星いっぱいちりばめるような画面は難しいです。最近出たASI294MCに期待しています。
  • 計算機を必要とするので、荷物が増える。Revolution Imagerのような専用機を使うという手があります。
3回にわたって電視の入門記事を書いてきましたが、電視観望の楽しさが伝わって観望会などで広まってくれると嬉しいです。


もっと詳しい話はブログ上部の「特集記事」のメニューの中の「電子観望」からも行けますが、
  1. 出会い
  2. 高感度CCDでの試み
  3. 機材1 - CCD
  4. 機材2 - レンズ
  5. 電視用ソフトの紹介 - SharpCap
  6. 観測例1 - 口径60mmでのテスト
  7. 観測例2 - 牛岳
  8. 観測例3 - 牛岳
  9. 電視メシエマラソン準備
  10. 電視メシエマラソン練習
  11. 2台目のCCD
  12. 電視観望システム 
  13. 軽量化と安価な電視システムの模索
 に色々書いています。長いですが、もし興味がある方はお読みください。
 

先日の記事で、電視観望の入門記事を書きましたが、今回は実践編です。

CMOSカメラを使った電視観望の技術自身は2016年末くらいにはほぼできていましたが、実際に観望会で使ってみると、技術だけではない、いろいろ準備不足な点があることがわかってきました。この記事ではそこらへんのところをまとめたいと思います。

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2016年末、電視観望を試していた時に見た馬頭星雲と燃える木。
PCの画面をiPhoneで撮っただけで、見た目の印象もほぼこのくらいです。



機材はできるだけシンプルに

CMOSカメラを使った電視では基本的にPCを必要とするので、ただでさえ機器が増えます。PCを落ち着いて操作するために机や椅子などもあったほうがいいでしょう。そんな中、ケーブルの数はできるだけ少ないほうがいいでしょうし、赤道儀などの設置もできるだけ楽なほうがいいでしょう。特に、電源系統は寒くなってくると電圧が出ないなどトラブルの元になりやすいので、できるだけ安定なものが絶対にいいです。私の場合は最近は乾電池駆動のCelestronのNexstarの架台を電視観望会用に主に使っています。電源の配線もいらなければ、赤道儀みたいに組み立てることもほとんど必要ないです。経緯台タイプですが、自動導入も可能で、電視くらいならば十分な精度と安定性があります。おまけに軽いのですぐに設置できてすぐに片付けられます。軽いというのは実はすごく重要で、車で機材を運べなくても、折り畳み机と折りたたみ椅子と一緒に、全ての電視の機器を全部持って、歩いて一度に運ぶことができます。


天体機器の凝った接続方法はトラブルの元

以前からStickPCでつないで、iPadで操作したりとか、電視ファインダーを使うなど、結構凝った操作方法を試行錯誤していました。一人の時はそれでもいいのですが、観望会などの時は例えばネットワークのトラブルなどは致命的になってお客さんを待たせるだけになってしまいます。何度かのトラブルの後、観望会では最低限の操作として、赤道儀もしくは経緯台単体でできることにとどめることにしました。例えばAdvanced VXならば、一番基本の赤道儀付属のコントローラーのみによる初期アランメントと、赤道儀付属のコントローラーによる自動導入のみです。Platesolvingを使っての視野の自動位置補正など凝ったことも技術的にはできて、見た目もかっこいいのですが、観望会では大抵トラブルの元です。


水平出し、初期アラインメントは時間を十分に取ること

お客さんに早く見せてあげたいと焦って、水平出しを忘れたり、もしくはサボったりして時間を短縮しようとしても、結局ほとんどやり直しになってトータルでは余計に時間がかかってしまうことが何度かありました。初期アラインメントも同じです。時間がないと思って極軸をきちんと取らずに始めてしまったとか、きちんとアイピースの中心に星を入れなかったとかで、やり直しをする羽目になることが何度かありました。電視観望会では次々に天体を行き来できる自動導入が圧倒的に能率がよくて重要な技術になるので、その精度が悪いと天体を導入するたびに余分な時間がかかってしまいます。基本的な準備のプロセスをおろそかにせず、時間がない時はなおさら焦らずに、丁寧に十分な時間をかけてこなしていくことが必要です。


極軸合わせも電子極軸が楽かも

せっかく電視用に高感度なCMOSカメラを使うのなら、電子極軸合わせが便利で楽かもしれません。あらかじめ多少の練習は必要ですが、慣れてしまえばほとんど時間を取ることなく、しかもはるかに精度良くできてしまいます。電子極軸合わせは、電視観望で使う同じSharpCapを使うことでできてしまいます。ただしバージョン2.9以前か、ShaprCap Proにしかついていない機能なのでご注意ください。フリーバージョンのSharpCapの現行バージョンにはこの機能は付いていません。SharpCapでの電子極軸合わせの詳しい方法は「SharpCapによる極軸合わせ」に書いていますので、興味のある方はお読みください。


極軸調整、初期アラインメントができない!

夏の観望会では明るいうちから人が集まってくるので、一番星になる明るい木星や土星惑星などを見始めると極軸を合わせている暇がなくなって、自動導入までたどり着かないことがよくあります。そんな時はもう自動導入は諦めてマニュアル導入で見てもらいます。電視の場合、センサーサイズが小さくて見ている範囲がかなり狭いので、マニュアル導入で星雲を入れるのは(少なくとも私の腕では)至難の技です。こんな時は電視を諦めていました。

また、天気が良ければいいのですが、雲などで北極星が見えないと極軸が取れなくて自動導入ができないこともあります。そんな時はiPhoneの方位磁石のみで適当に方向だけ合わせて、あとはうまくいけば自動導入、うまくいかないと諦めてマニュアル導入です。この場合も自動導入の精度が出ないので、電視は諦めがちでした。

逃げの一つとして、月が出て入れば月を見ます。例えば現在使っているNexstarの経緯台は月だけで初期アラインメントを取ることができます。一番の利点はアラインメントにほとんど時間がかからないことです。精度はそれほどないですが、それでも月を見るだけならば十分に追い続けることができます。


街中の観望会で明るい場合や、満月に近いなど、暗い天体が見えにくい時。

街中観望会では比較的明るい場所で行われることも多いので、メインターゲットはたいてい月と惑星になります。なので、そんな時は電視で月を見ます。私は高解像度のASI178MCをよく利用します。月は十分すぎるほど明るいので、感度はそれほど必要ありません。それよりも高解像度カメラで見ると、例えばASI178MCの場合カメラの解像度がPCのモニターの解像度をはるかに上回っているので、拡大しても画面が破綻しません。お客さんの要望に従って拡大していくと、まるで月を探検しているような気分になります。また、露出時間がを短くできるので、拡大していくと空気の揺らぎが見えるようになり、それがさらに臨場感を増します。

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ASI178MCで月をSharpCap上に表示した場合。
カメラの解像度がモニターの解像度より高いのため、ここからかなり拡大できます。


自動導入がうまくいくなら、街中や月が相当明るい場合でも感度のいいCMOSカメラを使えば、輝度の高いM57やM27などは電視で十分に見ることがきます。ASI224MCの高感度が効いてきます。今年のスターラートフェスティバルでは、満月2日後でもかなり淡い三日月星雲を電視で見ることができました。

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満月2日後の電視でみた三日月星雲。


天気が悪いが、一部には星が見えている時。

こんな日は月が出て入れば月に逃げます。この場合難しいのが、薄雲に月が隠れた場合と、雲から月が出た場合の明るさが違いすぎて、カメラのゲインもしくは露出時間を随時変え続けなければならなくなります。こんな時はSharpCap上で露出時間か、ゲインをオート設定にしておくと、かなりの明るさの変動にも対応してくれます。


雲が多くてほとんど星が見えない時

観望会でも望遠鏡は開店休業状態になるような時です。こんな時でもCMOSカメラを使えば星が見えるかもしれません。アマゾンなどで、安くてf値の小さい、明るくて短焦点のCSマウントレンズなどを買っておけば、広角で空を見ることができ、雲が薄いところなど星を見ることができます。肉眼で見えなくても諦めないでください。多少の薄雲ならその後ろにある星を炙り出してくれます。うまくいくと、薄雲の向こうの天の川を見ることもできます。ASI224MCの場合、8mmや16mmくらいまでの焦点距離がいいと思います。

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CSマウントレンズ。数千円で購入可能。
一番右はASIシリーズにCANONレンズをつけることができるZWO社製のアダプター。




これまで経験してきたトラブルなどをまとめましたが、大事なことは焦らずに準備に十分な時間を取ることだと思います。観望会本番前に、観望会を想定して機器の練習しておくことも大事かと思います。自動導入の準備まできちんとできていれば、あとはターゲットを見ることだけに集中すればいいので楽です。星雲とかは淡いので、自動導入で一発で入らないと、結局ウロウロ探したりすることになり、炙り出しに集中できません。

ここで書いたことはまだまだ一例にすぎません。他にもこんなトラブルがあったなどコメントしていただけると、ありがたいです。今回は実践編でしたが、観望会などで試された方が、うまくいくことを願っています。


最後はその3: 電視観望の楽しさについて書いています。

雨で星は何も見えないので、機器の調整です。

電視で使っているiOptronの80mmですが、ファインダーがないため初期導入に少し苦労していました。これまでは目分量で鏡筒をターゲットの星の方向に向け、それで視野に入ればばラッキーとしていました。ところが、最初からASI224MCなどのCMOSカメラを使うとセンサーサイズが小さいため、かなり拡大した状態になってしまっていて、なかなかターゲットが視野に入って来ません。そんな時は焦点距離の長いアイピースに取り替えることで比較的簡単に視野に入れることはできるのですが、十字アイピースとかではないのでぴったり真ん中に持ってこれなくて、精度が出ません。ある程度真ん中に入れてから再びCMOSカメラに切り替えてSharpCapなどの十字線の真ん中に持って来れば精度は出るのですが、2回入れ替えなければならず結構手間です。

Nexsterでは初期アラインメントに3つの星の導入が必要なのですが、精度が低いと結構な確率で失敗します。精度を上げるために2回取り替えを3つの星でやるのはさすがに手間なのでなんとかしたいというのが今回の目的です。

ファインダーをつけるのが一番なのですが、できる限りシンプルにという観点から余分なものはつけたくないので、SCOPETECHについているような二つ穴の簡易ファインダーをつけることにしました。実はこれ以前ミニポルタの改造でもやっているのですが、今回は適当なネジ穴がないので、台座のアリガタにM3のタップを切ることで実現しました。L時の金具はコメリで売っている適当なものです。ちょうどアナがいい位置に空いているので楽です。ただし、覗く時の穴は少し小さいのでドリルで適当に大きくしてやります。

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今回家にあるはずの蛍光塗料が見つからなかったので結局実現できませんでしたが、金具の覗く側の方に蛍光塗料を塗っておくと、暗い中穴の位置がよくわかるのでいいとのことです。私はこの間まで気づかなかったのですが、実際SCOPETECHの二つ穴も蛍光塗料が塗ってあり、下のSukeに聞いても蛍光塗料を頼りに穴を見ているみたいです。

あと、以前改良したピント調節の部分にまだ少しガタが残っていたので、筒の内側の、今回は対物レンズから遠い側にパーマセルテープを二重にして貼り付けました。これでガタはほとんどなくなりました。


これで初期導入が楽になるといいのですが。ちなみに、Nexterの初期アラインメントは3つの星を合わせるSkyAlignよりも、水平さえ出してしまえばAuto Two-Star Alignが一番手間が少なくて、導入の失敗も少ないです。最近はこちらの方を主に使うようにしています。あと、どうしても時間のない時は月もしくは木星や土星などの惑星に合わせるSolar System Alignが一番時間がかからなくて重宝します。これも水平を出していることが前提です。

結果はまた追記の形で報告します。

 

先日のスターライトフェスティバルでもそうでしたが、電視観望が盛り上がりを見せているので、これから電視観望を始めたい人のために、機材や説明などを簡単にまとめておきます。

電視観望は、高感度のCMOSカメラなどを使い、ライブビューで星雲や星団を見ることができます。特に星雲に色がついて見えるので、観望会などで披露すると大きなインパクトがあります。また、大人数でモニターを共有して見ることができるので、もうちょっと移動してみてとか、次はあれが見たいとかワイワイガヤガヤ話しながら天体をみんなで楽しむことができます。



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電視観望システムの一例。


1. 鏡筒

高価な鏡筒はあまり必要ありません。400mm以下の焦点距離の短いものがいいです。口径は大きい方がいいですが、意外にも60mmもあればなんとかなります。

ここで使っているもの
  • タカハシFS-60CB:  焦点距離355mm、 口径60mm
  • iOptoron White Light Solar Scopeのフィルターがないもの: 焦点距離400mm、 口径80mm(安価だけど入手が難しいかも)
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写真はFS-60Qで焦点距離600mm。
真ん中のエクステンダーをはずすと焦点距離355mmのFS-60CBとなる。


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iOptron鏡筒。アクロマートの比較的安価なもの。


まだ試していませんが、iOptronの代わりに入手しやすいCelestronのTravel scopeの70mmが焦点距離が400mmと短くていいかもしれません。これだと1万数千円で入手できます。

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トラベルスコープ。入手しやすく安価です。

私は使ったことがないですが、他にもEYBELLなどで販売しているRFT80Sが安価で入手しやすいのでいいのではとコメントに寄せられています。


2. 赤道儀もしくは経緯台

自動導入が付いているものが望ましいです。自分で星雲など導入できる方は自動導入にこだわる必要はありませんが、できれば自動導入があった方が次々と天体を移動できるので圧倒的に楽しいです。追尾機能がないと短時間で追いかけなければなりませんが、後述のソフトが秀逸なので、追尾機能なしでも少しの時間だけなら可能です。

ここで使っているもの
  • Celestron社のAdvanced VX: 高機能の割に安価です。電視には安定性、精度ともに十分です。
  • Celestron Nexster 4NEの架台部分: 架台だけ購入しようとすると難しいですが、中古などで安価に出ています。自動導入がある中では軽量で精度もそこそこあるので実用的です。
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Advanced VX。電視には十分すぎるくらいです。


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Nexterの架台。軽くていいのですが、架台だけの入手は難しいかもしれません。


3. カメラ

できるかぎり高感度のものがいいです。SONYセンサーを使っているものが感度がいいものが多いです。

ここで使っているもの
  • ZWO社製 ASI224MC: 星雲星団用に感度のいいCMOSカメラを使っています。
  • ZWO社製 ASI178MC: 月など見る場合は、感度は落ちますが、より高解像度のCMOSカメラを使用しています。
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写真はASI178MC。ASI224MCも見た目は同じような構成です。


SONYの提唱するSNR1sという値を参考にするとよく、他にもASI185MC、ASI290MCなどが候補になります。


4. コンピューター

Windows7以降が走るもの。重要な点は上にあげたCMOSカメラがUSB3.0接続なので、USB3.0ポートを持っているコンピューターが必要です。USBケーブルはCMOSカメラに付属されているのでそれを使えばいいでしょう。


5. ソフトウェア
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Sharpcapでバラ星雲を電視しているところ。


SharpCapが使いやすいです。いくつか試しましたが、電視用ではスタック機能が充実しているSharpCapが一番だと思います。バージョン2.9や3.0台のSharpCapはフリーですが、バージョン3.1以降のSharpCap "Pro"から有料になりました。年間ライセンスで10ポンドとのことです。Proの方はPolar Alignment, Dark Subtraction, Flat Frame Correction, Assisted Focus and Scriptingなどがついていますが、電視だけならProの機能はほとんど使わなくてもすむので、まずはProでないほうのフリーのものから試して、必要ならProのライセンスを手に入れるのがいいのかと思います。

ここでは簡単にポイントだけ挙げておきます。
  • 最初は露光時間800msくらい。
  • ゲインは最大から一段階(50)か二段階(100)落としたくらいが使いやすいです。ASI224MCで500くらいでしょうか。
  • Gammaは50で標準。
  • Brightnessは色を出すために最大の240(ASI224MCの場合)。
(SharpCapのバージョンが3.0以下の古い場合)
  • White Balance(R)はオートに設定すると発色が自然になります。
  • White Balance(B)は90程度の高め。
  • Display ControlsのGamma、Contrast、Brightnessは最初はどれも1でいいと思います。
(SharpCapのバージョンが3.1以上の新しい場合)
  • 右パネルの中にある、ヒストグラム(Display Histogram Streatch)を開き、そこにある雷のようなマークのボタンを押してください。かなり見栄えが良くなるはずです。

  • 星雲や星団が見えたらおそらく淡くノイジーなので、Live Stackをオンにします。映っている星の位置を自動認識し、それらの星が重なるよう自動的に画面を重ねていくので、多少画角がずれていってしまっても長時間スタックができます。うまくいくと時間とともに劇的にノイズが減ってきます
  • Live StackのHistgramタブのところの調整がかなり効きます。バージョン3.0以前の場合は横軸の下のつまみをヒストグラムが盛り上がるところらへんに合わせると、背景が黒で締まって、かつ欲しい色を落としません。左の縦軸もいじって見てください。淡いところをあぶり出すのに有効です。バージョン3.1以降にはヒストグラム機能が一新されました。ボタン一発である程度の最適化をしてくれます。
  • それでも淡い天体で見にくい場合はDisplay ControlsのContrastを1増やす、Brightnessで補正、Gammaで好みにというような順にいじっていくといいと思います。(こちらの機能はバージョン3.1以降ではなくなっています。)
これ以上の詳しい使用方法は


にまとめてありますのでご覧ください。


6. アクセサリー
  • UV/IRカットフィルター: ASI224MCの場合赤外にかなりの感度があるため、ホワイトバランスが崩れ赤色が強調されがちです。安価なものでいいので、31.7mmの紫外線、赤外線をカットできるフィルターがあると色が自然になります。
  • 0.5倍レデューサー: 焦点距離400mmでも長すぎる場合があります。これはCMOSカメラのセンサーサイズが小さいため、一部分だけを拡大してみているような状態になるからです。安価なものでいいので0.5倍程度の31.7mmのねじ込み式のレデューサーがあるといいでしょう。Amazonなどで安く出ています。アンドロメダ銀河の全体が入るくらいになります。安価なものなので当然周辺星像が流れたりすることがありますので、ご注意ください。

7. その他
  • コンピューターを載せる小さな屋外用の折りたたみ机などがあるといいでしょう。
  • 画像を調整したりする必要があるので、落ち着いて椅子に座るとやりやすいです。屋外用の折りたたみ椅子があるといいでしょう。


さて、機材は揃いましたか?

8. それでは電視観望を試してみましょう!
  1. 鏡筒、赤道儀もしくは経緯台をセットします。極軸など、初期でのアラインメントは、アイピースなどで確認し、取れているものとします。
  2. 計算機にCMOSカメラをUSB3.0でつなげます。
  3. CMOSカメラを鏡筒のアイピースに入れてネジを締めて固定します。
  4. Sharpcapを立ち上げ、Cameraのところから接続したカメラを選択し、カメラの画面が現れるのを確認します。
  5. ゲインと露出時間を上げていくと、カメラ画面が明るくなってくるはずです。
  6. 鏡筒でピントを合わせます。
  7. この時点でカメラを空の方を向けていれば、晴れた夜空なら都会でも驚くほどの数の星が映るはずです。
  8. さあ、いよいよ電視の始まりです。見たい星雲や星団に鏡筒を向けてください。この際自動導入があると簡単に入るはずです。ただし、センサーのサイズが小さいのでかなり狭い範囲を見ています。もし想定している天体が何も入らなければ、自動導入の精度がずれているものと思われます。今一度初期アラインメントなどを繰り返してみてください。この際、カメラを使って再度初期アラインメントをするとセンターを出しやすいので、アイピースの時より精度が上がると思います。
  9. 何か星雲らしき面積を持ったものが写ったら、Sharpcapのパラメーターを上の説明を参考に調節します。
  10. Live stackをオンにします。ノイズがどんどん落ちてきて、星雲に綺麗な色がついてくることだと思います。
  11. 観望会などで披露して見ましょう。みんなでその場で色付きの星雲を共有して見ることができます!

昨日富山市天文台で見た惑星状星雲M57です。お客さんが結局誰もこなかったのですが、せっかくなのでPCの画面をiPhoneで写真に撮って見ました。こんなのが見えたら大成功です。印象としてはこの写真に写っているのとほとんど同じようなものをその場で見ることができます。皆さんも是非とも電視観望を楽しんでみてください。


IMG_2948

M57の電視の様子。


もっと詳しいことは、以下の記事を読んでみてください。
  1. 高感度CCDでの試み
  2. 機材1 - CCD
  3. 電視用ソフトの紹介 - SharpCap
  4. 観測例1 - 口径60mmでのテスト
  5. 観測例2 - 牛岳
  6. 2台目のCCD
  7. 軽量化と安価な電視システムの模索


最後に

電視観望は、眼視や一眼レフカメラの撮影のちょうど間の、橋渡し的な手法なのかと思います。シャープさでは眼視に勝つことはできませんし、鮮明さでは画像処理をした撮影画像にはかないません。ですが、今見ている、まさにその場で星雲に色がついて見えるだけでもかなりインパクトがあると思います。各地の観望会でこの電視という手法が広まると嬉しいです。

わかりにくいことや、質問などありましたら、コメント欄に書き込んでください。できる限り答えようと思います。もちろん、うまくいったというレポートなども書き込んでくれると嬉しいです。


次は実践編です。

スターライトフェスティバル2日目の記事に続き、星まつり恒例の戦利品です。今回は安いものばかりです。


まずは初日一番最初に開いていたミザールテッック。今回はここに何度も寄って色々買いあさりました。

IMG_2939

  • 写真左は微動付きの経緯台2つ。一部プラスチックですが、値段には代えられません。カメラ三脚と小さいジャンククラスの安価な望遠鏡の微動に使おうと思っています。
  • 大きなルーペ100円、子供用です。
  • ファインダーが足つきで新品で激安でした。隣に高いファインダーがあったのですが良さがわからなくて、買っていった人と話したら、タカハシ製で全部金属で出ていて精度があるらしいです。タカハシなんて書いてないからわからないです。でも形は覚えたので今度あったら狙ってみます。
  • あとはアリミゾとアリガタ。アリミゾはよくありますがアリガタの安いのは珍しいです。
  • 最後は右上のSukeの買った100円の双眼鏡。ケースまでついています。
  • あと写っていないですが、ZWOのカメラについている31.7mmに変換するリングにはめるレンズキャップも買いました。散々あさっても合うサイズは一つしか見つかりませんでした。

大物の一つは学研の望遠鏡です。コスモ工房のお隣のブースで皆さんお仲間みたいでした。どうもコスモ工房の酒盛りスペースみたいです。間違っていたらごめんなさい。ここでは初めて念願のスリービーチの望遠鏡を覗かせてもらいました。昼間だったのが残念。是非とも夜に見てみたかったです。

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学研といっても製作はVixen。ニューポラリスの時代のものです。名古屋で手に入れた赤道儀を改造したりして中学生の元に巣立って行ったのが初代のポラリスなので、違いを比べることができます。大きな違いはYaw方向の極軸の調整ができる押しネジが付いているところでしょうか。この時代のものは作りもしっかりしていて、まだまだ十分に使えそうです。25.4mmサイズですが、アイピースもたくさん付いていました。欠点は三脚の真ん中の金具が付いていないので、適当な鎖などをつないでストッパーにしようと思います。程度はいいので未来の天文っ子に格安で譲ろうと思っています。でも娘のNatsuもまた狙っているみたいです。


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スターバードではVixenの三脚ベースと足りなくなっていた9mmのアイピース。面白いのはCelestronの変わったアダプターで、MEADのETXの天頂プリズムを付けない方の直線側に取り付けることができる特殊サイズだそうです。ETX-70ATを持っていて、以前0.5倍のレデューサーがうまく取り付けられないことがあって、後少し縮ませることができなかったので、これはいいと思い購入しました。

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あと、アルミ三脚も安かったのでスターバードで買いました。お皿もきちんとついていました。ただ、どこのメーカーかはよくわかりません。



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Vixenブースではアリミゾの安いプレートがあったので、加工用に2本買いました。一緒に見ていたHBさんはインチネジを大量に買い占めてました。



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その他、4mmのアイピースとファインダーの足です。ファインダーの足ってなかなか無いので重宝しそうです。古いけれど金属製です。アイピースは確かコスモ工房で買ったのだと思います。ファインダーの足はお店の名前をメモるのを忘れてしまいました。ここではさらにVelbonのカメラ三角

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を買いました。古いけれど物は良さそうです。





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オークションで落としたものです。Suke用にプリズムが二つと、ロードに載っているNatsu用に自転車用のバッグです。今回は電視で忙しかったのと、それほど欲しいものもなかったのでオークションでは大したものは落としていません。



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2日目のところにも書きましたが、オークションのじゃんけんでSukeが勝ち取った望遠鏡です。やはりKENKOみたいですが、昔の補助棒みたいなのが付いている構造で、そこにつまみネジがついていて微動もできます。HBさんに聞いて私も初めて使い方がわかりました。

最後は抽選での景品やもらいものです。ポップコーン3つももらったことを付け加えておきます。

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戦利品はものだけではないですね。今回もまた多くの方と知り合いになることができました。人との繋がりが、星まつりで得ることのできる一番の宝物かと思います。

星の村天文台長始め、運営の方々、楽しい時間を本当にありがとうございました。







 

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