ほしぞloveログ

天体観測始めました。

2017年08月

8月4日から原村で行われた星祭りに参加してきました。昨年に引き続き二度目の参加になります。

今回は中1の娘Natsuと、天文仲間の中3のS君と3人での参加です。駐車場が限られているので、当日朝早くつくために、富山を朝6時に出て、途中寄り道をしてS君を拾い、 朝10時前には会場に到着しました。その時点ではまだまだ駐車場は空いていたので、観望エリアのすぐ上の段に陣取りました。

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それでもお昼くらいになると駐車場もかなりいっぱいになって来たので、やはり午前のできるだけ早めに着くのがいいみたいです。

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観望エリアでは午前中からドブソニアンはじめ、幾つも個性的な機材が並んでいました。これを見るだけも原村に来た甲斐があります。

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到着直後はほとんど空いていなかったブースも、

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昼ころには徐々にオープンし始め、午後2時くらいにはほとんどのお店が開いていました。

今回面白かったのが、SCOPETECHのブースです。つい最近「星座望遠鏡」という名で、1.8倍という低倍率の単眼のモノキュラーを発売しました。単眼なのですが、すでに複数買われて双眼化している方がいるとのことで、店頭に参考品として並んでいました。私も一つ購入させてもらいました。40個持って来たそうですが、二日目の昼くらいにはもう数個しか残ってませんでした。

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ちなみに双眼のものは非売品でこれからも販売の予定はないそうなのです。他にも昔からの低倍率双眼鏡を集めてきて幾つも並べていました。見比べることもでき、NIKONのものは視野も相当広く、とても見やすい印象でした。是非一度これらを夜の星空で見比べて見たいです。下の写真にありますが、中にはドクロの模型にはめ込んだのもあり、実際に紐で顔に固定でき、大きな黒いレンズもあいまって、はっきり言って怪しさ満点でした。

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SCOPETECHのブースでは例年通り格安のアイピースなどが販売されましたが、すごい人だかりでまさに戦闘状態でした。去年買ったような鏡筒と三脚のセットを期待していたのですが、今年は数を持ってこなかったとのことで、手に入れることはできませんでした。昨年下の息子用に買ったものが大活躍したので、楽しみにしていたのですが残念でした。

もう一つびっくりしたのが、別の店ですが、PENTAXの口径150mmの巨大屈折が出ていたことです。鉄製で重量30kg位と、とても重いそうです。レンズに少し難ありで格安とのことで、開店前なのに店長から値段が出た瞬間に「買った」との声が。さすがにこれだけ大きいとEM500クラスがいるとのことで、買うことができる人も限られてきます。

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他にも先週胎内で実体顕微鏡を購入した業者が来ていたり、このブログで知り合ったヒロノさんはじめ、同じ富山から来ている、もう顔見知りになってしまった方など、胎内で会った多くの方達と再会することができました。HUQさんもいましたし、店は出していませんでしたがKYOEIのMさんともいろいろお話しすることができました。また、今回も隣の明治大学の天文部の学生や、Vixexという2シートの車に乗っている同じFS-60Qアニバーサリーモデルの方、ヒロノさんが紹介してくれた方など、多くの方と顔をあわせることができ、非常にたくさんの話をすることができました。

一方天気はというと、昼間はまだ晴れていたのですが、夕方からほとんど曇りで、雨がぱらついたとこもありました。夜にはほんのいっとき月がでて、わずか土星も見える時があって、ドブソニアンでは土星を一般の方にごく短時間ですが見せていたみたいでした。

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「みたいでした」というのは、私もその一瞬を狙って電視観望を披露していたからです。出した機材はFS-60CBにASI178MCを付けての月観察と、雲で月が見えない時にはASI224MCに16mmのCマウントレンズをつけての雲の薄いところでの星探しです。カメラを切り替えながら試していました。

さすが星まつりで、何人かの方が集まって来て、このカメラは何だとか、レンズはどうかとかいろいろ話が始まったのですが、一番楽しかったのは、こんなものが出て来るのはダメじゃないかと議論を振りかけてくれた人でした。相当昔からやっている方らしく、観望会ではアイピースで本物を見せてあげないとダメだという主張です。一方で他の方は、そんな難しいことを言わずに楽しめればいいのじゃないか(2017/11/22追記: ここで助け舟を出してくれたのが、11月に志摩の観望会を企画してくれたAさんだということが後にわかりました。)と、いろいろ議論になってきました。それぞれがそれぞれに思っていることを、時間を忘れて主張します。私も決してアイピースでの眼視を否定しているわけではなく、電視という方法も一つの手段としてあるのだということを示したいとか言っていたのですが、でもそういった主張をすることは実はどうでもよくて、こうやって全く知らない人なのに、星が好きというのが繋がりで、いろんな議論をできることが楽しくたまらなかったです。

星が雲に完全に隠れてしまった時は周りの景色や、観望エリアにいる人を写してデモをしたのですが、真っ暗なのにまるで昼間のように見えるCMOSカメラにみなさん驚いているようでした。

そうこうしているうちに雨がパラパラ降って来て撤収。12時頃まで晴れないかと待っていましたが、全く天気は回復せず、諦めて寝てしまいました。この頃でもメイン会場近くでも、駐車場の周りでも、まだまだたくさんの方が騒いでいました。

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午前2時に一度起きたのですが、曇っていたので諦め、再び午前4時前、薄明直前に起きると薄い雲の向こうに星がたくさん出ていました。もうペガススが空高く上がっていましたが、トイレに行って帰る途中で徐々に明るくなって来て、間も無く星も消えていき、もう一度眠りにつくことにしました。

 その2に続きます。

昨晩、関東から来ている知り合いの小学6年生の女の子がお母さんと一緒に自宅に来て、庭で望遠鏡でみんなで星を見る機会がありました。星に特別な興味があるわけでなく、普通の子供と同じく「わー見てみたい」という、ごくごく一般の子供だと思います。特に土星を見たいと思っているらしく、以前やっと行くことができた国立天文台の観望会では、たまたま天気が悪くて土星を見ることができなかったと悔しがっていました。

今回は子供はその子一人だけだったので、試しに最初からSCOPETECHの二つ穴ファインダーで自分で星を導入をしてもらいました。最初だけ慣れなかったのですが、ものの数分もするとすぐに二つの穴に通すことはできるようになり、そのあと20mmのアイピースで倍率40倍(鏡筒が800mmの焦点距離なので)だと、そのまますでに視野にターゲットが入っていて簡単に導入までできてしまいます。

まずは慣れてもらおうと、星の名前を言わずに「あの明るい星を入れてみて」と言って、木星を導入してもらいました。 40倍だと縞の認識が難しく、何の星かわかってもらえませんでした。次に9mmのアイピースで100倍近くにすると縞も少し認識できたみたいで、何となく木星とわかるようでした。でもまだピンと来なかったようですが、導入のいい練習にはなりました。

次に土星を入れてもらいました。これも「あの明るい星を入れてみて」と言ったので、土星とは告げていません。20mmのアイピースでの感想は「細長い星が見える」と言い、本人は土星とは認識できていません。

そうこうしているうちに、土星が雲に隠れてしまい、代わりに雲から月が出て来たので、月を導入してもらいました。20mmだと少し倍率が低いので、9mmにしてもらうとクレーターもはっきり見えて来て「すごく綺麗」と喜んでいました。

面白いのはここからで、また土星が雲から出て来たので、今度も土星と言わずにもう一度20mmアイピースで自分で導入してもらって真ん中に入れてから、9mmのアイピースに変えてもらって倍率を上げて見てもらいました。しばらくピントを合わせていると突然「わぁ土星だ!すごいすごい!ママ見て見て!」と大興奮で叫び出しました。やっと今見ているのが土星だとわかった瞬間です。初めて自分で土星を導入して、初めて土星をみて、初めて土星と認識できたわけです。そばで見ていてこちらも嬉しくなってきました。

その後、「上の明るい星(ベガ)も望遠鏡で見たい」と言い出したので、「もうできるはずだから自分で好きなのを見てみたら」と言って放っておいたのですが、やはりすぐに月に戻っていって、また月が綺麗だといいながら、だいたいこの日は解散でした。

この最後の行動も示唆に富んでいます。恒星はやはり点光源で違いが出ないので、すぐに飽きてしまいます。そして、月は子供にとってやはり何度も見る価値があるくらい、魅力的であることがわかります。クレータも珍しいし、うさぎの模様が拡大して見えるだけでも面白いのです。最近、一般の人向けの観望会を通して、意外なほど月に人気があり、また月を拡大して見たことがない人がいかに多いかということがわかってきました。

ところが、望遠鏡を手に入れた子供が、月を見て、惑星を見て、じゃあ次に何をしたらいいかは、子供自身もわからないだろうし、私もいいアイデアがありません。もちろんいい機材を持っていて、一眼レフカメラなんかも持ってたら撮影などに走ることもできるでしょうが、よほど興味が強い子でない限り、子供だけでその方向に行くとはなかなか思えません。

ちなみにその子は天の川を目で見たことがないらしく、「天の川を見て見たい」と言っていたのは一つのキーかもしれません。天の川は意外に望遠鏡よりも双眼鏡、しかも低倍率が楽しいということは知らないでしょうし、説明してもなかなか理解してもらえません。たとえ理解してくれたとしても、低倍率の双眼鏡を子供に購入してあげる親は一体何人いるでしょうか?普通は双眼鏡よりは、望遠鏡。望遠鏡のあの形は子供にとっては憧れなのです。

子供がどうやったら望遠鏡を手に入れたくなるか、性能や値段も含めて子供に適した望遠鏡まで、ある意味情報過多のこの時代にどうやったらうまくたどり着くことができるか、せっかく手に入れた望遠鏡を子供はどうやって長く楽しめばいいのか、いろいろ考えさせられます。

原村星まつりである方がこんなことを言っていました。「誰でも天文が大好きになる瞬間がある。そういった瞬間を経験した人が、今こうやって集まっているんだ。」

遠方から原村に来るくらいのマニアになる必要はないと思いますが、今回の土星が、この子にとって星が大好きになる瞬間になってくれると嬉しいです。

先日名古屋に行った時にスコーピオで購入したVixenのPolaris 80L (最初80Mかと思っていました)。口径80mm、焦点距離1200mm、木製の三脚にマニュアルの赤道儀が載っています。

店で見た時はそうも思わなかったですが、自宅で組み上げると思ったより大きいです。さすが1200mmだけあります。重さは大したことないのですが、三脚も大きく、持ち運びは思ったより大変です。

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大きく写っているのがPolaris 80Lです。これで三脚も一番短い状態です。すぐ左の小さく見えるのが胎内でジャンクで手に入れたMINI PORTA A70Lfですが、これも決して小さいわけではありません。

もともと誰か天文好きの子で望遠鏡が欲しい子に、格安で譲ろうと思っていたのですが、娘のNatsuが興味を持ったようで、名古屋の帰りの車の中で自由研究は赤道儀のモーター化にしようと話していました。それでもモーター化はドライバーの開発など中学生には難しいので、胎内星まつりでモーター専門のブースで相談して、余り物で作ったドライバーをいただけることになったのですが、到着は9月で自由研究には間に合いそうにありません。

今朝仕事に出る前に、娘と色々話していて、娘が突然重さで回したらどうかと言い出しました。そこでテーマが決まりました。「重りを利用した恒星自動追尾システムの開発」です。モーターの代わりに、何らかの重りを使って回転軸を回すというものです。これなら中学生でも挑戦できそうです。

と、ここまではよかったのですが、朝仕事に出る時「パパ、赤道儀分解して調べていい?」とかなんとか言っていたので、適当に「勝手にやり!」と答えておいたのですが、夜帰宅したら「今日赤道儀2回分解した。部品が余った。」とか、わけのわからないことを言っています。どうやら本当に全てのネジを一旦外して完全にバラバラに分解し、きちんと組み立て順序をメモしておかなかったので、組み上げる時に部品が残ったらしいのです。数えてみるとなんと6個も余り部品がありました。これでは分解ではなくて破壊です。

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私もまだきちんと見ていなかったので、余っている部品がどこに入るのかまったく見当もつきません。しかも微動ネジは赤緯軸は回転しますが赤径軸は空回り、目盛環はガタガタ、赤緯のクランプを締めても全く固定できず、赤経のクランプを緩めても半回転くらいすると硬くて回らなくなります。格闘すること2時間以上、パズルを解くような気分でやっと全ての部品がおそらく正しいところに戻りました。ガタもキツイところもかなり直りました。娘も赤道儀の仕組みを身をもって理解したようなので、まあ良しとします。

その後、21時過ぎから薄曇りでしたが月が出ていたので、庭から見える朧月をこの望遠鏡のファーストライトとしました。そこらへんにあった10mmのアイピースで見て見たのですが、見え味は決して悪くありません。F15なので多少暗いですが、月くらいだとちょうどいい明るさになります。収差もほとんど気になりません。

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問題は赤道儀がまだガタガタなこと、微動ハンドルが鏡筒の先側についてしまい、手が届かないなどです。破壊された赤道儀をまだとりあえず組み立てたレベルで、赤径、赤緯とも数度程度のブレがあります。月がなんとか導入できるくらいで、頑張って土星を入れようとしましたが、一瞬見えただけでガタのために通り過ぎて行ってしまい、二度と戻ってきませんでした。そうこうしているうちに雲に覆われて撤収しましたが、まだまだ調整が必要です。

こんな調子で本当に自由研究になるのでしょうか?

20178/2 追記: 次の日、再度間違ったネジの見直しとネジの増し締めなどしてほとんどガタガタもなくなりました。二日かかってやっと調整の仕方まで把握できました。全バラは機構の理解にすごく役立ちますが、やはり外したネジをきちんと覚えていないとダメです。

その2に続く



 

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