ほしぞloveログ

天体観測始めました。

2017年06月

CANPから帰って、いろいろ忙しくて画像処理が追いついていませんでした。やっとCANP前の2016年6月14日、実はこの日は誕生日だったのですが、かなりシーイングがよさそうなのと、大赤班が21時ころから現れるので、前回と同じくC8での撮影となりました。

前回からの進展ですが、これまで撮影時にDebayerをしていたのでSERファイルを8bitでしか保存していなかったのを、Debayerを解いて16bitのオプションにきちんとチェックを入れたとです。これが結果にどのくらい影響があるかは後日検証するとして、とりあえず今回まずは16bitで撮影することができました。

実際の撮影は3倍バローで5000フレームを4本、その後5倍バローで4本撮りました。まだHDDの容量が余っていたので、大赤班の移動を見るために5分くらいおきにあと7本撮ったのですが、徐々にシーイングが悪くなっていったように思います。

シーイングに関しては、最初はピント合わせで衛星を使っていたのですが、その衛星も徐々に見えにくくなっていったのと、大赤班もそれに伴って動画で確認しにくくなってきたので、1時間くらいの間にシーイングは結構変わっていったことになります。

画像処理を試したのですが、結局後半の方が5倍バローで画素が細かいだろうことと、大赤斑がより真ん中に来ていたので、こちらを処理することにしました。しかしながらかなりノイジーだったので、後半の11枚をWiJUPOSで全て使って一枚の画像にしました。そのため端のほうのクオリティーが落ちてがしまっています。


2017-06-14-1249_0-RGB3_cut


富山県富山市 2017/6/14 21:33:09

C8 + Explore Scientific x5 barlow lense + ASI224MC + Advanced VX


F50, f=10000mm, Shutter 5ms, fps79, gain 480, 3000/10000frames x 11sets


やっと念願の大赤班を取ることができました。シーイングはよかったのですが、処理をするとあまり大したことはなかったのが少し残念です。

うわさですごいと聞いていたCAN(CCD Astronomy Network)の年一度の集まりのCANP2017に、車で富山から栃木県大田原市まで参加して来ました。CANPといってもテントに泊まるとかするわけではなく、普通の大きな部屋に集まってする天文の研究会です。

当日夜中の1時頃に目を覚まし、シャワーを浴びたり準備をしたりしていたら結局出発は3時頃になってしまいました。長距離なので余裕を持っての出発です。高速で夜明けに見た金星が印象的でした。途中横川で少しだけ仮眠をとった以外は至って順調で、8時頃には矢板インターを出て、少し寄り道をして9時頃には現地に到着しました。

研究会は午後からでまだ余裕があったので、付属の天文館という施設に行って来ました。ホテル宿泊者は料金が100円になるので一旦フロントに行ったりして、ちょっと開始時間の9時半に遅れてしまいましたが、客は朝も早いので私一人。三鷹光器の65cmのカセグレン型反射望遠鏡で金星を、タカハシのTSA-102で太陽を見せてもらいました。65cmは福島のスターライトフェスティバルで行った星の村天文台の65cmと同じものらしく、設置の際には色々助言をもらったとのことでした。途中お客さんが二人増え、3人で星座紹介の映像を見ておしまい。市でこれだけの施設を持っているのは羨ましいです。


IMG_2014


天文館が終わってもまだ時間があったので車の中で少し昼寝をして、昼少し前に会場に行ってみると準備が始まっていたので、お手伝いがてら受付を済ませました。その間に自分の展示の準備をしました。今回初参加ながら電視観望を実物とともに展示紹介させて頂きました。いつものRevolution ImagerASI224MCです。Revolution Imagerは50mmのCマウントレンズをつけてモニターに表示し、ASI224MCはFS-60CBに取り付けて展示しました。さらにパワポで自動で流れる3分くらいの紹介ファイルを作ってそれをずっと繰り返して流しておきました。準備の途中から興味を示してくれる方が何人もいらっしゃいました。実はこの展示をしていいのかどうか少し心配していて、というのも、元々この研究会はCCDでできるだけ綺麗に天体を写すというものから始まっているので、観望会用の一般の人向きとはいえとりあえず色付きで星雲が見えるというコンセプトが受け入れられるかどうかわからなかったからです。でも実際にはその心配は全く杞憂で、やはり観望会で同じように星雲をアイピースで見せて、写真などで見た星雲との違いにがっかりして帰って行く人たちを見ている人も多いので、かなり共感を得たようです。特にRevolution Imagerは計算機いらずの手軽さが伝わったのか、日本で買うことはできないのかと何人かの方から聞かれました。初日の公演が終わってからの展示の紹介の時には全員の方に説明を聞いてもらえ、かなり電視観望の宣伝になったと思います。

さて、メインの講演の方ですが、 さすがに噂通りレベルが高くてとてもおもしろいです。
  • 最初の天文のための電子工作は実物のSS-Oneを交えての話で、回路も好きな自分としては非常に興味深いものでした。マイクロステップモーターが自動導入の最高速度と最小分解能の比を良くするというのは知らなかったので参考になりました。
  • 次の引退後の天文ライフのお話は、タイトルからは全く想像できない天体ドームのリモート制御の話で、施設レベルの電源が必要になるなど自分の経験を交えての話で、将来天文ドームを持つ時にとても役に立ちそうでした。定年後20年も楽しめるなら、天文はすごくいい趣味なのかと思います。
  • 木星の話は閃光のビデオがインパクトがありました。富山の方が撮ったそうですが、隕石などが落ちた時に出る光だそうです。惑星は最近少し試しているので、聴きやすかったです。月惑星研究会に報告してほしいとのことでしたが、自分のレベルで報告していいものなのか少し心配です。質問したら構いませんとのことでしたが...。
  • 初日最後の話はRAW現像でノイズが落とせるという話で、空間的にスタックをするというが原理のようです。DXOというソフトに実装されているとのことですが、高い方のエリート版を買わないとこの機能はついてこないので注意とのことです。ディテールを壊さずにノイズを減らす威力はかなりのもののようでした。

4つの講演後、展示紹介があり、6人の展示を司会の方がインタビューする形式で紹介していきました。
  • 個人的には極軸にエンコーダー付きのシャフトを入れてピリオディックモーションを減らす機器が興味を引きましたが、値段もなかなかのものでした。
  • 展示の一つに、日本でもトップクラスの方の写真が紹介されていて、そのクオリティは圧巻でした。司会の方自身も興味があるようで、すごく細かいところまで突っ込んでインタビューしていました。
  • 大ベテランの方の写真や機器の紹介があったのですが、私は自分の紹介が終わったところでホッとしてあまり聞けていなくて、記憶に残っているのがフライパンと鍋を使ったタカハシのミューロンの鏡筒部の改造で、海外でこれで組み立てたとのことです。夜中の懇親会でこの方にこれまでの望遠鏡の歴史の写真をいろいろ見せていただいたのですが、すごい数で、どれも個性的で面白いです。幾つの望遠鏡を作ったのかお尋ねしたのですが、どういう定義で幾つと数えたらいいのかわからないとの答えでした。要するに数え切れないくらいたくさんということです。
  • 他にも4Kカメラの紹介や、日食の撮影機器の紹介など、まだ手を出せていない分野のものですが、どれも機器としてはとても面白そうなものでした。 
  • 自分の展示の紹介もなんとか思っていることを伝えることができました。あくまで観望会などの目的で究極的に天体を綺麗にみるものではないので、もしかしたらこんなものはあまり価値がないとか言われるかもとも思ったのですが、インタビューでも色々聞かれ、その後もかなりの人から好印象のコメントや質問をいただいたので嬉しかったです。
その後の夕食を兼ねた懇親会では、色々な方とお話しさせていただきました。天文雑誌の天体写真コーナーによく名前を見る方たちもたくさん来ていましたし、自分で機械工作や電気工作したりする方や、独自で天体ソフトを開発している方もいて、普段ではなかなか聞くことのできないとても有益な話をたくさんすることができました。特に画像解析に関してはこれまでプロブラミングをしたことがないので、実際の開発の話なども聞け、すごく参考になりました。

真の意味での懇親会は9時以降に始まる第2部からでしょう。宿泊部屋の何部屋かが解放され、そこに10人20人と入り込み、それぞれ色々なテーマで気のあった人たちとの話が 、色々なところで始まります。みんな星や宇宙が好きな人ばかりなので、どこもすごく盛り上がります。かなり専門的なことから、本当にどうでもいいくだらないこと、ここではかけないような裏話まで、夢のような時間でした。私は二部屋をはしごして、1時半頃に自分の部屋に戻ったら、そこでもまだ話が続いていて、結局2時過ぎまで話していました。

朝は寝坊して7時半過ぎに起こされたのですが、急いで朝食をとり、部屋を後にして2日目の公演に入ります。
  • 一つ目の講演は撮影に関しての、恐らく今の日本の天体写真で最も活躍されている方のお話です。この講演には参りました。お話自体もとてもうまく、なんども笑いが起こったのですが、それにも増して内容が素晴らしかったです。すごいレベルで、緻密に、計画的に、理念を持って、論理立てて撮影を進めています。もちろん撮影に時間をかける努力もしていて、その姿勢にも驚かされます。短期間の間に多くの入賞をされているのも当然というくらいの進め方で、すごく納得させられました。なかなか真似もできないでしょうし、真似をしても仕方ないのですが、その方向性や姿勢は自分にないところなので、できる限り取り入れるべきだと強く思いました。
  • 次の天体写真の活用についての話は、CGクリエイターらしい切り口で、面白い映像を紹介してくれました。また、惑星状星雲と超新星爆発の色と元素の関係を考えるなど、科学的に考えると面白いという話はすごく共感できました。
  • アストロアーツのステライメージの紹介講演がありました。私は11月に前バージョンを買ったばかりなので、まだ最新版にバージョンアップしていないのですが、思ったより進化していてバージョンアップの価値があると思いました。日食撮影ソフトの紹介もあり、次の日食撮影の講演と合わせて、ほんの数分の皆既日食にかける情熱が伝わってきました。今回の皆既日食はアメリカで、私は見に行きませんが、太陽を始めていたらどうしても行きたくなっていたかもしれません。

帰りに仲良くなった方を乗せて駅まで車で行きました。その中で教えてもらったのですが、まだまだ関西にも面白い方達がたくさんいるようです。来年は関西の開催ということでますます楽しみです。帰り道、マヨネーズとんこつラーメンというちょっと変わったラーメンを食べてから富山までまた5時間の運転でした。途中眠くて少し昼寝したのですが、無事に自宅に着くことができました。

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二日間の研究会でしたが、とても濃い内容で、来ている方も興味深い方が多く、たくさんの方と知り合いになることができました。初参加で温かく迎えていただきありがたく思っています。来年もぜひ参加したいと思っています。


6月11日、県天の例会終了後、Costcoによって買い物と夕食をすませてから、去年に引き続き今年もホタルの撮影に向かいました。去年は完全な曇りだったので、星と関係のない写真になってしまったのですが、今年は何としても星と一緒に写したいと気合を入れて行きました。全然関係ないですが、コストコの北海道ソフトクリームは無茶苦茶美味しいです、生クリームを食べているみたいです。しかもそれほど甘くない。よく売っている名物クラスのソフトクリームよりはるかに美味しかったです。あの味とあの量で200円は安すぎです。 

さていつものホタルの場所に来たのですが、まだ明るくて誰もいません。30分くらいして午後8時前頃でしょうか、少し薄暗くなってくると、ホタルも光り出してきて、程なくしてやっと他の見物の人達も何人か現れはじめました。明るいうちはまだ空は晴れていたのですが、まず暗い東側が雲に覆われてしまい、西側に構図を移し暗くなるのを待っているうちに、西側もだんだん雲が出て来てしまいました。仕方ないので空の面積を減らし、ホタルの地上の面積を増やしました。

ホタルが飛び始めた頃には半分以上雲に覆われてしまいましたが、ホタルは今年も相変わらず綺麗でした。その頃には15人くらいの人がいて、撮影の間に木星と土星が見えたので、何人かの人と少し星空観察をすることもできました。画像はぜひクリックして拡大して見て欲しいです。少しだけですが星が写っているのがわかるかと思います。


output_comp

富山県富山市, 2017年6月11日20時33分から20時54分
キヤノンEOS 60D(新改造, ISO800), 露出20秒、固定撮影
SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSMを10mmで使用
JPEG56枚をSiriusCompで比較明合成

もうこの場所何回目になるでしょうか。富山に来てから結構すぐに来たので、多分5-6回以上になると思います。今年も無事にホタルが見えて良かったです。いつかホタルと天の川を撮って見たいですが、これは相当難しいですね。


2016/6/10の夜8時ころ、空が少し晴れてきたので自宅で何か見ようと思い望遠鏡を出し始めたところに、県天のK会長から電話があり、明日の県天の例会での画像講習会の講師をやってくれないかと、突然の依頼がありました。しかも今牛岳にいるとこのことで、とりあえず講演の準備はそっちのけで、せっかく出した望遠鏡をしまい急きょ娘のNatsuと一緒に牛岳に行くことにしました。

満月なのと、雲が少し出ているので、来ているのはKさんだけで、ほかの一般の人も全部で数人夜景を見に来たくらいの、寂しい状態でした。講演の準備はまあ朝にでもやればいいやと、C8とFS-60CBを出して、まったり話しながら、晴れ間を待っているような感じでした。Natsuはシートをひいて毛布にくるまりながら寝袋の中へ、一体何のために来たのかと思うくらい一瞬で眠りにつきました。

この日はうす曇りが続くのですが、アイピースで見ても木星の縞がはっきり見え、土星もカッシーニの間隙までくっきり見えます。撮影をする気はあまりなかったのですが、これだけシーイングがいいのなら今年まだ撮っていない土星を撮っておこうと思い、撮影を開始しました。

木星では気にならなかった大気収差が、土星だと動画の時点ですごく気になります。というわけで昨年買って結局使う機会がなかったADCを初めてまともに使ってみました。FireCaptureには赤と青を分離してサークルで表してくれる機能があるので、それを見ながら合わせます。基本的に大気収差は水平に対して縦方向にのみ出るので、ADCは最初水平に設置してやります。縦方向の収差成分はほぼ消えるのは確認したのですが、横方向の収差成分が、残ったというよりは最初より大きくなった気がします。ADCの水平の精度の問題なのか、もう少し調査する必要があります。

さて、撮り終わった動画を見るだけでも、カッシーニの間隙が綺麗に撮れています。これは処理が楽しみです。

と、次の日の朝に動画ファイルを改めて見ていたら、致命的なことに気づきました。なんとSERファイルが8bitで撮影されているのです。FireCaptureを注意深くみると、ROIの設定のすぐ上のところに16bitで撮影するオプションがあるではないですか。今まで全く気づいていませんでした。それでもこれまで木星もそこそこは出ているので、ビット数はそこまで影響ないのかもしれません。

結局その晩は3倍バローで4本、5倍バローで4本、それぞれ5000フレームとってHDDがいっぱいになったので終了としました。土星を撮影したら満足してしまって、夜中の12時半頃に解散となりました。自宅に着いた時には空に結構雲がかかっていました。


県天の例会で土星の動画を見せても、結構取れているのではとの評判でした。例会では惑星撮影の講演がNさん。星雲の画像処理の担当が私でした。惑星の方は撮影時にフリップミラーを使うと楽だというのや、議論の中であったDebayerをせずに録画した方がfpsを稼げるなど、有益な情報がいくつもありました。私がこれまでDebayerしてもfpsが出ていたのは8bitで録画していたからかもしてません。後日チェックし直します。

講演の方ですが、私の担当分はなにぶん昨日の今日で、朝の準備しかできなかったので、パワポで作った初心者向けの大まかなものと、以前のこのブログの記事をワードでまとめた細かいものの2本立てとしました。みなさんやはり興味があるので、トーク中も質問が次々でて、かなり盛り上がって楽しかったです。ただ、後半は少し細かい話になりすぎた感もあり、画像処理をやったことがない人にとっては初めて聞く単語ばかりになってしまい、少し申し訳なかったです。でもやはり画像処理はソフトに依存した話になってしまうのもある意味仕方なく、皆さんの使い方もいろいろ聞くことができたので、個人的にはすごく有益な講習会でした。


とりあえず土星の撮影時のパラメータとファイルを処理したので、アップします。5倍バローの方を処理しました。

2017-06-10-1510_0-RGB_rot

富山県牛岳 2017/6/11 00:07:05
C8 + Explore Scientific x5 barlow lense + ZWO ASI224MC + Advanced VX 
F50, Shutter 15ms, 65fps, gain 560, 6000/20000 frames
 

C8にしてはかなりでているのではないでしょうか。やはり気流のいい日は結果もよくなるのだと思います。昨年撮った土星がこちらになります。こちらと比較してもだいぶんよくなっているのがわかります。シーインが良かったせいもあるかと思いますが、ADCを使ったことと、昨年から画像処理の技術も向上しているのだと思います。

2017年6月9日、この日は満月。先日までの木星撮影は(見え方もイマイチだったので)休憩して、CMOSカメラのASI178MCの高解像度を利用して、動画で月を撮影してみました。


2017-06-09-1258_5-RGB-Moon_lapl3_ap2252_Drizzle15_w_view

富山県富山市 2017/6/9 21:58
FS-60CB + ZWO ASI178MC + Advanced VX
Shutter 2ms, 21fps, gain 110, 950/1000 frames

機材はFS-60CB+flattener (f=374mm, F6.2) + ASI178MC。このセットアップでちょうどいい具合に月が全て枠に収まります。赤道儀はいつものAdvanced VXです。FS-60はC8の上に亀の子状態で乗っかっています。この日も自動導入とかなしで、マニュアル導入。追尾モードは月にしておきます。

撮影方法は惑星の時のを応用しています。FireCaptureの重要そうなパラメータだけ書いておきます。
  • Frames captured=1000
  • File type=SER
  • Binning=no
  • ROI=3096x2080
  • FPS (avg.)=21
  • Shutter=2.000ms
  • Gain=110 (21%)
  • WBlue=99
  • WRed=60
  • Brightness=100
  • Sensor temperature=36.6 °C
 その後の処理も惑星と似ています。大きく違うところだけ書いておくと、AutoStakkert3で「Noise Robust」は2にしました。Analysisをしたらクオリティーの100から0まで、波打つように構造体がはっきり見えたので、明るいものを見ているのである意味当たり前なのですがほとんどクオリティーが高いと判断して、95%をスタックしました。1.5倍Drizzleはダウンスケール以外は推奨しないとか出るので恐れていたのですが、元の解像度がすでに3000x2000とかなので3倍はきつかろうと思い、今回試しに1.5倍を使ってみました。

意外なのはRegistaxでした。すでに細かい画像だからなのか、ほぼ空間周波数の一番細かい1だけの使用でこれもそこまできつく使えず、あとほんの少しだけ2を使ったくらいです。 これでもかなり細かいところまで出るので、あとはPhotoshopで適当に処理しました。

出来上がった画像が上のものになります。月をまともに、しかも動画で撮影したのは初めてなのですが、満月ということと、結構綺麗に出たみたいなので、まあ満足です。


あと、おまけでストロベリームーンです。なんでも北米のイチゴの収穫時期なのでこう呼ぶのだとか。

2017-06-09-1258_5-RGB-Moon_lapl2_ap2252_strawberry

実は私の誕生日が6月で、うちでは家族の誕生日は必ず手作りのショートケーキを作り、カレーライスを食べます。ケーキ作りは私の担当なのですが、いつもイチゴをたっぷり使います。ただし私の誕生日だけは妻と子供がケーキを作ってくれますが、なぜかイチゴが売っていなかったり高かったりで、このストロベリームーンの月だけイチゴが入っていません。

IMG_0989






 

先日の木星画像をFacebookのデジタル天体写真グループに投げたところ、いくつかのコメントをいただき、とくにベテランの方から具体的な数値とともにアドバイスをいただきました。まとめておくと
  • 200秒は長い。自転でブレる可能性がある。120秒くらいまでならAutoStakkertでアラインしてくれるはず。
  • シャッター速度は5msから10msでいい(思ったより早いです)。
  • C8の場合、ゲイン350くらい、ガンマ40くらいで撮ることが多い。
  • スタック時は端はアラインメントポイントに入れていない。
  • スタックするのは気流が悪いと40%、下手したら30%の時もある。

これらのアドバイスをもとに、昨晩2016/6/8の曇りの晴れ間に撮影してみました。
  1. C8で3倍のCelestronのバロー(前回は5倍)にASI224MC
  2. FireCaptureでシャッター5ms(前回は10msと20ms)、ROI600x600で、平均で102FPS(前回は80-50FPSくらい)、Gain450(アドバイスでは350くらいでしたがこれだと暗すぎました。前回は400ちょいでした)、ガンマは結局オフにして、5000フレームを5本(前回は4本)です。撮影時間はそれぞれ50秒ほど(前回は100秒と200秒)になります。
  3. その結果をAutoStakkert3で上位40%分(前回は50%)を3倍のdrizzleでスタック。
  4. RegistaxでWavelet変換。
  5. WinJUPOSで5枚(前回は4枚)重ねる。
ということをしました。前回WinJUPOSまで持っていった場合との違いを赤で書いておきました。

結果ですが、以下のようになりました。

2017-06-08-1241_5-RGB2

結論としては、ほとんど変わらないか、もしくは少し悪いくらいかもしれません。それでもアドバイス頂いた方向性は正しいと思います。悪かった原因はだいたいわかっています。
  • C8の副鏡の調整不足が第一。
  • 出してすぐに撮影したので、筒内気流が収まっていなかった可能性が高い。
  • トータル時間は以前の方が長い。
  • Registaxの合わせこみが不足、または1本目の動画に合わせたWaveletが2本目以降にあっていない。
  • Photoshopでの最終処理で多少劣った。
などです。動画を見る限り、シーイングは良くはないですが、先日と比べてそれほど悪いこともないと思います。曇りで大赤斑もないことはわかっていたので、もともと撮影は考えていませんでしたが、晴れてきたら、いてもたってもいられなくなって撮影したので、あせっていました。やはり少しマシな日にまずは落ち着いてやろうと思います。しかも途中でPCのバッテリーが無くなるなど、結構イマイチな日でした。やっぱりドームとはいかないまでも、ベランダとかに常駐させて、電源とかの心配をせずに撮影できる環境が欲しくなってしまいます。

あと、この日気づいたことですが、雲がなくなってきて時間がもったいなかったので、極軸望遠鏡とファインダーで導入しました。電子極軸や自動導入を全く使っていないという意味です。もちろん自動追尾はしていますが、それでも準備時間が圧倒的に短く、アナログをバカにしてはダメだと改めて思いました。特に最近FS-60Qでファインダーを取っ払ってしまっていて、ファインダーそのものを使う機会が減っていたので、改めてファインダーでの両目導入の手軽さを実感しました。


ここ最近ずっと惑星なのですが、これがまた結構面白くなってきました。手持ちの機器でとりあえず試したいことが出てきています。
  • ADCをつかった土星の撮影のリベンジ
  • MagicLanternでの惑星撮影
  • ASI178MCでの月の撮影(次の日の2017/6/9に試しました。)
今晩は満月なので、天気が良ければまずは月でしょうか。


木星撮影の仕上げです。WinJUPOSに挑戦してみました。ちょっと癖のあるソフトなのですが、効果は絶大です。結果をまず載せます。

2017-06-04-1242_6-RGB_j_p_fine

富山県富山市下大久保 2017/6/4 21:36:31
C8 + Explore Scientific x5 barlow lense + ZWO ASI224MC + Advanced VX 
F50, Shutter 10.00-20ms, 79-49fps, gain 409-460, 20000/40000 frames


WinJUPOSでのDe-rotationのおかげで前回より明らかに解像度が増しています。処理したファイルは前回処理したときの記事と同じ6月4日に撮影したもので、その日は計5つの動画ファイルを撮影して、そのうちの4つが5倍バロー、一つが3倍バローです。前回の記事では3倍バローの800x600pixelものをdrizzleで3倍の解像度にしましたが、今回は5倍バローの1024x768pixelのものをちょと無理をしてdrizzleで3倍の解像度にしてから処理しています。さすがに1024x768のdrizzle3倍はスタック時に結構時間を食いましたが、それでも一つ20分くらいでしょうか。

4つのファイルの内訳は
  1. 10ms, 79fps, gain460, 10000frame
  2. 20ms, 49fps, gain409, 10000frame
  3. 20ms, 49fps, gain409, 10000frame
  4. 20ms, 49fps, gain410, 10000frame
となります。それぞれAutostakkert3でスタックし、RegistaxでWavelet変換をします。画像が大きすぎて、全部の画面を一度に処理しようとすると時間がかかりすぎるので、一部のエリアに処理を制限して、最後に「Do All」全画面を処理します。一部しか画面が見えないので、Waveletのパラメーターは相当慣れてからでないとうまくいかないと思います。小さい画像でかなり練習してから、大きな画像に挑戦したほうがいいでしょう。今回のパラメータは

capture


の様にしました。drizzleで3倍の解像度にしているので、空間周波数で5段階目くらいまで有効に使えています。数字の小さい、周波数の高いところほど大きく強調して、かつDenoiseでノイズを除去しているのがわかると思います。前にも書きましたが、Previewを押してどのくらいの解像度に効いているか見ながら、どの周波数を強調したいかを意識していじるといいと思います。

パラメータはセーブできるので、拡張子.rwvで保存すると同じパラメータで何度も処理を繰り返すことができます。最初拡張子がわからず、セーブしたファイルが読めなかったのですが、拡張子をきちんと指定することでロード時に読み込むことができるようになりました。4つのスタック画像を全てRegistaxで処理して、WinJUPOSに移ります。

WinJUPOSはちょっと癖のあるソフトです。今回使ったバージョンは10.3.5です。
  1. 起動時にJupitarを選んでから、まずファイルを「Recording」メニューの「Image measurement」を押して、でて来た画面の「Open Image」で開きます。
  2. 画像が表示されたら「Adj.」タブを押して「Zoom」で木星全体が表示されるように調整します。
  3. 木星画像のところで右クリックをして、「Automatic detection of outline frame」を押します。
  4. すると白いサークルが画像の木星にフィットするかと思います。Nの位置が上下逆だとうまくフィットできないことがあるので、その場合は「N」キーと「P」キーでNの位置を下にしたりします。その際コントロールキーを押すと大きく動きます。サークルの位置はカーソルで移動できますが、基本的に使うことはないでしょう。こちらもコントロールキーで大きく動きます。
  5. 回転方向も含めてうまくフィットできたら「Imag.」タブを押して「Save」で.imsファイルとして保存します。
  6. これを全ての(今回は4枚)の画像について同じことをします。
  7. 次に「Tools」タブの「De-rotation of images」を選び、右上の「Edit」ボタンを押し「Add」で先ほど作った.imsファイルを順次加えていきます。
  8. その後「Compile image」を押してしばらく待つと木星の自転を補正してスタックした画像が出来上がります。

その後、Photoshopなどで調節し完成です。

WinJUPOSの効果は結構強力で、長い露出時間の画像をスタックしたことに相当するので、よりノイズが少なくなり、解像度も増したというわけです。







 

6月4日、家族で外でバーベキューをした後、とても天気が良かったのと、月が明るいので星雲は諦め、先週に引き続き再度C8とASI224MCで木星撮影に挑戦しました。最初に結果を載せます。

2017-06-04-1252_7-RGB-Jup_lapl4_ap28_Drizzle30_w_p_cut


富山県富山市下大久保 2017/6/4 21:53:20
C8 + Explore Scientific x3 barlow lense + ZWO ASI224MC + Advanced VX 
F30, Shutter 10.00ms, 99fps, gain 401/600, 2500/5000 frames

何本か撮影したものの一本を処理したものですが、前回のものよりかなり良くなっているのがわかると思います。


撮影に関して前回と違う点は
  • ずっと前に胎内星まつりで買ったZWO社製のIRカットフィルターを入れた。
  • FireCaptureの「Control」タブの「More」を開けてRedとBlueのを調整してホワイトバランスを取った。また、Brightnessが240だったので100にした。(どうもSharpCapの設定が残っていたみたいです。)
  • 前回間違えてAVI形式にしたのをSER形式にした。(ビット指定はないのだろうか?)
  • Gamma補正をオフにした。
  • 5倍のバローで1024x768に加えて、3倍のバローで800x600でも撮ってみた。
  • 800x600の動画を、Drizzleの3.0Xにして解像度を増やした。(Registaxでより細かく空間周波数を扱えるので、1024x768でDrizzle無しよりいい結果だった。1024x768でDrizzleの3.0Xはかなり重いので次回の課題。)
  • なにより、シーイングが前回よりもかなりいいと思われる。

その時の動画がこれです。前回の動画よりもはるかにましになっています。南天に近い位置で撮影したため結局ADCは使っていません。



その後画像処理をしたものが上の最初の写真になります。

ここで一つ疑問が湧きました。画像にした時の木星の向きがよくわかりません。実際には木星の縞が水平になるようにカメラの向きを変えて撮影していますが、画像処理の段階で180度回転させました。これは他の方の木星の画像を参考にしたのですが、なぜこの向きがいいのかがまだ理解できていません。確か木星の北極が上とかなんとかという記事を以前どこかで見たことがある気がしますが、多分そのような理由なのでしょう。あとで調べてみます。


さて、次の課題ですが、
  • WinJUPOSでDe-rotationを試す。(後日、De-rotationまで試しました。)
  • 是非とも大赤斑の見える時間をねらって撮ってみたい。
  • 5倍バローの1024x768撮影でDrizzleの3.0Xを試す。
  • L画像のためにASI290MMを買うか?
といったところでしょうか。 ASI224MCの限界に達していそうならばできればASI290MMを試してみたいですが、予算を出せるかが悩みどころです。

 

6月3日、飛騨コスモス天文台で今年初めての観望会が開かれ、私と子供二人 (中一の娘: Natsuと小五の息子: Suke)で参加しました。昨年(1回目2回目)に引き続き、今回で3回目の参加になります。妻は迷っていましたが寒いのが嫌みたいで、結局家でお留守番です。

この日は夕方5時半頃自宅を出発し、神岡町のいつも行く「もりのや」というところで6時半くらいから夕食を取りました。子供たちは飛騨牛カレー。 Sukeは贅沢に250円もアップしてソーセージトッピング付きです。わたしはとんちゃん定食。美味しかったです。

19時過ぎ数河高原に向け出発です。神岡町からは15分くらいでしょうか、19時半前には到着しましたが、空はあいにくの全面曇り。しかも外に出るととても寒いです。とりあえず暖かいところへ行こうとドームを覗くと代表のYさんはじめ、すでに6人のいつものメンバーが来ていました 。我々3人と、途中さらに前回会ったS君一家3人加わって計12人で、中は所狭しです。今回子供が多かったのも特徴です。小さい子順に、小学2年生のYちゃん、毎回来ている4年生のKちゃん、うちの5年生Suke、同じくうちの中1のNatsu、前回も来ていた中3のS君(Yちゃんのお兄ちゃんです)、高1のSちゃん(Kちゃんのお姉さん)。みんな星が好きな子ばかりです。

到着した直後に雨が降ってきて、今日はもうダメかなとも思っていたのですが、天気予報では晴れと出ていたのでそのうち晴れるだろうと、まったりムードでドームの中で天文談義に花を咲かせました。前回来たのがが昨年11月だったので、それ以降撮った写真なども含めて、このブログを紹介したり、前回訪問時のブログの記事を読み上げたりと、結構盛り上がっていました。

そんなこんなで、だんだん空も晴れて来たので、外に出ました。ここに来るときはたとえ最初天気が悪くても毎回すぐに天気が回復します。相性がいい場所なのでしょうか。

kanbo


この日は上限過ぎの月なので、空が明るく星雲などは諦め、月と木星と星座を楽しみました。下のSukeはすかさずSCOPETECHを持ち出しセットアップしています。私が外に出た時にはすでに月の導入済みでした。この足の速さは経緯台と二つ穴ファインダーならではだと思います。今回SCOPETECHでは木星も導入し、縞と衛星がすごくはっきりと見えました。SCOPETECH侮るべからずです。

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 今回の主役はS君でしょう。以前譲ったミザールが日野金属産業時代の屈折型のNewアポロ型に加え、最近同じく日野金属時代の反射型を手に入れたとのことで、クラシック望遠鏡を2台並べての豪華な観望会です。反射の方の型式は確認できませんでしたが、口径は13cmくらいでしょうか、鏡筒の長さは1m程度でした。時間があればもっとゆっくり調べてみたいと思いました。

S君が反射型のファインダーの調整の仕方がわからないというので、少し手伝いました。ファインダーは豪華に前後にそれぞれ3点支持のネジがついています。前の方は動かさなくていいので、後ろだけで調節すればいいよとか言っていたのですが、どうやら2段ネジの構造がわからなかったみたいです。ファインダー表面に近い側のネジはこれ以上緩んだりしまったりしないための固定ネジで、調節するときは固定ネジを緩めればいいということを理解した後は他に何も言う必要がなく、S君自身で一人で調整をやっていました。なんでも自分でやろうという姿勢は素晴らしいと思います。S君は下のSukeにも赤道儀のことを説明してくれたり、色々面倒をみてくれるので助かります。

同じように、Yさんがメインのドームの赤道儀を動かすステラナビゲータが調子が悪いというので、見てみました。一つ目は立ち上げ時にステラナビゲータ内で見ている方向が地面の方向だったことと、立ち上げた時間がまだ明るい時分で、そこから現在時刻まで進んでいなかったために星が表示されなかったことです。二つ目が、少し厄介だったのですが、赤道儀と接続したら画面がロックされてしまうという現象です。これは結局何が原因かわからなかったのですが、望遠鏡との接続を切断するとロックは外れるので、何か制限がかかっていると思い、画面操作を色々やっていたらロックが外れました。でもロックが再現できなかったので、仕様なのかバグなのかわわからずじまいでした。S君はこの時も色々手伝ってくれて、しかも的確なアドバイスもしてくれるので、将来本当に楽しみな子です。全部解決したところを見計らって、再度一から立ち上げて、同期、導入と成功したので、多分これからも大丈夫でしょう。Yさんには毎回お世話になっているので、これくらいのトラブルシューティングで貢献できるのなら喜んでお手伝いしたいです。

再び外に出ました。月明かりがあってもWideBino28を使うと広角で暗い星まで見えて星座観察が星座の形まで含めてよくできます。12倍の双眼鏡での木星観察でも衛星まで見ることができました。同じく土星も12倍の双眼鏡で見たのですが、耳がついているような形まではわかりましたが、輪っかには見えませんでした。

22時頃からは雲がほとんどなくなり、地平線の方まで透き通った素晴らしい空になりました。さそり座が綺麗に見えていました。今回はあまり本格的な機材は出しませんでしたが、反射1台、屈折2台、双眼鏡3台と、それでも十分楽しめる観望会でした。むしろ簡単に操作できるものばかりで、たとえ小さい子でもそれぞれ自分で操作できるのがこういった観望会の魅力なのかと思います。

ところが空が一番綺麗なときには、寒いせいか子供達はドームの中で、大騒ぎの声が外に漏れて来ていました。あとで聞いたらクイズ大会ですごく盛り上がっていたそうです。こういった夜の盛り上がりも観望会の楽しみの一つなのだと思います。


あと、大人は今回撮影は全然していなかったのですが、Natsuがいつのまにか一人で撮影をしていました。愛機EOS X7です。最初の観望会風景もそうですし、ちょっとピンボケですが下の北東の空もそうです。ペガサスと白鳥が見えかけています。最近娘が一人で撮影することが多くなってきました。このまま放っておいたほうが勝手に成長してくれそうです。

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23時頃解散し、帰りの道路でみた温度表示はなんと5℃、寒いはずでした。子供二人はすぐに夢の中。朝起きて聞いたら二人ともとても楽しかったそうで、次回も是非参加したいとのことでした。Yさん、今回もとても楽しい時間をありがとうございました。

 

先日の木星撮影の前に三日月が綺麗だったので少しだけ撮影しました。写真では暗いですが、夏至前の日が長い時期で、まだ一番星が見え始めたくらいの、明るい時間帯です

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富山県富山市下大久保 2017/5/25 19:31:33 月齢3.3日
FS-60CB, EOS 60Dによる直焦点撮影 ISO100 1/10秒, JPEG無加工



少し明るく撮影し加工すると、地球照が見えます。

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富山県富山市下大久保 2017/5/25 19:35:37 月齢3.3日
FS-60CB, EOS 60Dによる直焦点撮影 ISO100 10秒, RAW画像をPhotoshopで加工

 

 

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